『六壬祭禍/Advent:helloworld』 GM:明寝マン SGM:里村邦彦 粘土

本作は、「矢野俊作」「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

 使用プレイエイド
 ヤヒロギンジ様『オーヴァード・ノヴァ』
 明寝マン様『ノヴァリス和風学区 六壬学園高等専門学校』
 明寝マン様『六壬学園高等専門学校 鬼道部』
 日向様『六壬学園高等専門学校 人形部』
 粘土『六壬学園高等専門学校 呪術部』
 明寝マン様『ジェネシスインダストリアルアカデミー内 怪奇現象探査部』

メイン メイン2 雑談 雑談2

PC1:"舞祓" 雛々未ヒナミ  キャラシート PL:日向
PC2:"風伯" 佐陀コトノ  キャラシート PL:メガ大仏
PC3:"太陰元君" 鶴島カナメ  キャラシート PL:ファサズ
PC4:"C&C" 棗ハルカ  キャラシート PL:大塚零
PC5:"パレーシア"/"マスターオーダー" 解良イノリ  キャラシート PL:嗣子

  • プリプレイ
  • OP1/『十字を背負ったオトナの君に』
  • OP2/『さようなら、ヒナミさん』
  • OP3/『分かりやすくて助かります』
  • OP4/『私の抱いた夢は、今でも変わっていません』
  • OP5/『対星、六壬』
  • MI1/『“先生”としてただ見てるだけってのは出来ないもの』
  • MI2/ 第一層。未開空想大穴、■リサリ■■ー■
  • MI3/ 第二層。混淆幻■鏡■、■リ■ムラ■ズ
  • MI4/ 第三層。劫■■乱廃■、ヘ■■ン■ョウ
  • MI5/ 第四層。■藍■説境界、ヨモツヒラサカ
  • CR / 第五層。■空■記■帯、ア■■■■代■
  • CR2/『六壬祭禍/Advent:helloworld』
  • ED1/『──此れを、私たちは入手した!』
  • ED2/『無理かもしれないし、無駄かもしれない。でも、諦めたくない』
  • ED3/『好きなものは好きって言っていい』
  • ED4/『いつか目指したいもの
  • ED5/『当事者としてアタシらがどうにかするべきものだ』
  • ED6/『それは、愛しきものへの、言葉』
  • GM:では、今回のセッション……イースターエッグ一発目!(二個目)
    GM:初めて行く前に、PCの自己紹介をお願いしていきたいと思います。
    GM:まずはPC1のヒナミさんから、よろしくお願いします~
    雛々未ヒナミ:はーい
    雛々未ヒナミ キャラシート

    雛々未ヒナミ:六壬学園高等専門学校総督府兼古典呪術科2年生兼人形部部長の雛々未ヒナミです。
    雛々未ヒナミ:マイペースでいつもぼんやりとしている、電波気味の天然巫女セーラー服少女。
    GM:ヒナミサマー
    雛々未ヒナミ:かつて人形部は、六壬学園にありがちな零細部活の一つでしたが
    雛々未ヒナミ:天賦のアイドル性と卓越した人形呪術を誇るヒナミが部長になってからファンがこぞって入部し
    雛々未ヒナミ:八月革命における主要戦力に数えられるほどの一大勢力となっております。
    GM:輝いてしまう……アイドルだから……
    雛々未ヒナミ:紆余曲折の末メジャーデビューを果たし、現在はノヴァリス全土へ活動の幅を広げています。
    雛々未ヒナミ:六壬学園の個人主義と悪化し続けるノヴァリスの治安を真に憂いており、
    雛々未ヒナミ:アイドル活動を通じて何とかできないかなぁと思ったりしながら踊ったり歌ったりの日々を過ごしています。
    GM:雛々未雷十太……
    雛々未ヒナミ:武装は人形呪術と人形軍隊統制術。データはサングイン頼みの単体射撃にデビルストリングを添えて。
    雛々未ヒナミ:ライブパフォーマンスから雑用まで、NGほぼなし。よろしくおねがいしまーす
    GM:強いんだよなサングイン
    GM:NGなしということで、今回は過激なロケ……
    GM:じゃない!
    GM:今回のハンドアウトはこちらになります

     シナリオロイス 縺、縺上b ユウカ
     「……………貴女達にエッグを渡す訳には、いかない」

     貴女は覚えている。
     4年前、死んだ少女の事を。
     貴女は知っている。
     総督府の空いた六枠目は、彼女を悼むものであると。
     そして、その少女が今、確かに目の前に居る事を。

     一人の孤独な帰り道、死人の怪談ここにひとつ。
     分かるのは、彼女がイースターエッグを求めて六壬の地下へ潜ったと言う事。

    GM:名前も文字化けしとるな、誰なのでしょうか
    雛々未ヒナミ:ガールミーツゴースト……?
    GM:謎の6人目の正体とは……!
    GM:そしてOPが始まる前に、ちょこっと過去のマスターシーンを入れとうございます
    雛々未ヒナミ:なるなる
    GM:アイドルにも人形部にも入る前、まっさらな状態のヒナミちゃんとお話しするシーンですね
    雛々未ヒナミ:なんと
    雛々未ヒナミ:了解しました、原初のファンサービスを見せつけます
    GM:頼もしいお言葉!よろしくお願いします!

    GM:ではPC2、毎度お世話になっております。コトノちゃん、よろしくお願いします~
    佐陀コトノ:は、はい!
    佐陀コトノ キャラシート
    佐陀コトノ:六壬学園高等専門学校所属の佐陀コトノです。今年度から進級して新2年生になりました

    GM:大英雄
    佐陀コトノ:そ、そんなことないです……!
    佐陀コトノ:六壬学園の部活動の一つ、現代神楽部の部長も務めています
    佐陀コトノ:性格は引っ込み思案気味で常にオドオドしている小動物系。巻き込まれ体質気味でよくトラブルに遭遇することも
    佐陀コトノ:ですが芯は強く、いざという時は一歩も引かない心の強さを持っています
    GM:やはり英雄の器なのでは……?
    佐陀コトノ:ううう……
    佐陀コトノ:普段は現代神楽部でバンド活動を行っており、文化祭などをキッカケに順調に知名度を上げつつあります
    佐陀コトノ:戦闘時にはアメノウズメを起源とする神楽を現代的に再編し、実用化した『現代神楽』という術式を使用
    佐陀コトノ:エレキギターをガンガン掻き鳴らし、演奏に呪力を乗せて放つことで戦うスタイルで戦います
    GM:ギターでかき鳴らす全く新しい術式
    佐陀コトノ:データ的にはピュアハヌマーンのサイレン使いです、狂騒の旋律なども搭載しており大分身も蓋も無いです
    佐陀コトノ:今回は250点版ということで新たにマシラの如くとライトスピードも取得!
    GM:いいよねピュアハヌサイレン……
    佐陀コトノ:原初にして至高……
    佐陀コトノ:こんな感じで今回もがんばります! よろしくお願いします!
    GM:マシラで減るダイスにだけは気を付けよう、では……ハンドアウトを

     シナリオロイス 鰤谷カゴメ
     「それもまた、道満だと思いませんか?」

     貴女は龍脈探索隊、その一員に選ばれている。

     同行するのは(いつものごとく)芦屋姉妹。
     しかもその奥には……イースターエッグの存在がある、とも伝えられる。

     驚くべきことに、調査には、"ノドス"の一人も同行するとの話だ

     そんな最中、龍脈の活性化と共に続出する体調不良者まで現れ始める。
     ……一体この地下には何が眠っているのだろうか。

    佐陀コトノ:イースターエッグ! 龍脈探索隊……!
    GM:アビスに潜ろう!コトノちゃん!
    佐陀コトノ:うええ!?
    佐陀コトノ:が、がんばります……
    GM:コトノちゃんはあくまで一般生徒のため
    GM:学区トップに伝えられる情報はなーんにも知らないものと思っています
    GM:で、今回いきなり伝えられます
    佐陀コトノ:い、いきなりあの真実が……
    佐陀コトノ:身構えなくちゃ……
    GM:いろんな真実に翻弄されつつ、ふしぎなダンジョンに頑張って潜っていきましょう。
    佐陀コトノ:が、がんばります……!

    GM:お次はPC3!崑崙からの刺客カナメさん!
    敦島カナメ:は!
    敦島カナメ キャラシート
    敦島カナメ:崑崙山中等専門学校、一つ進級して只今最上級3年生、敦島カナメです!

    敦島カナメ:崑崙山の文化的商業施設、道の駅こんろんのバイト生です。最近近代的なカッフェもできてぐっとお洒落度が増した『こんろん』で……お洒落!?崑崙山が!?!?!?
    GM:まさか……崑崙にそんな文明が……?
    敦島カナメ:そんなバカな……!!
    敦島カナメ:い、いや……そんなお洒落なカフェ&フードコート&お土産ショップな道の駅「こんろん」を……盛り立てようと頑張るアルバイト従業員です!
    敦島カナメ:バイト学生ということで崑崙山の中では社会性を心得てる部類ではありますが、振る舞いは大分ガサツ。丁寧な振る舞いとか……苦手!
    GM:そう、比較的社会性はありそう
    敦島カナメ:シャカイシャカイ~~
    敦島カナメ:同時に崑崙の中では古株な方の生徒でもあって、チンピラ然としつつも同窓への仲間意識は上の五星君から下の一般生まで平等に持ち合わせている生徒でもあり、
    敦島カナメ:各地から聞き及ぶ崑崙生の活躍・悪評も、結構楽しく耳に入れてたりもする、そんな奴です。ゼッッテーーー口には出さないけどな!!
    GM:www
    敦島カナメ:シンドロームはブラックドッグ/キュマイラ+エグザイル。自身が発生させる稲妻を肉体の延長、手足として操るオーヴァード洪家拳の使い手です。
    敦島カナメ:獰猛俊敏な自身の武における才能と、崑崙で学んだカラテ・拳法という技術の融合で戦います。
    GM:オーヴァードカラテだぜ
    敦島カナメ:データ的にはフルパワーアタックが得意です!行動力0が玉に瑕!デビルストリングもあります!
    敦島カナメ:五星君に次ぐ実力者、十魔神将の一人でもありますが、どちらかと言えばバイトの従業員であることに重きを置いてる方。
    敦島カナメ:でもやはり崑崙生なので、武の鍛錬やそれを外に向かって振るうことは全然嫌いじゃない喧嘩学生。
    敦島カナメ:つまり他の生徒同様、手が空けば傭兵働きも普通に受けるということですが……今回はそんな用心棒生活の依頼に、何とノドスの生徒が参上。
    敦島カナメ:六壬学園の龍脈探索へ同行してほしいとお願いをしてきて……!?
    GM:そう、そんなあなたへのハンドアウトが……
    敦島カナメ:めちゃめちゃ怪しいんだけど一体どうなっちゃうの~!?
    敦島カナメ:こんな感じでシナリオに臨みます!ハンドアウトもドキドキ!

     シナリオロイス 百人隊"クラール・トリューヴェ"
     「探索と行きましょうか。ええ、私は信頼していますとも」

     六壬学園は祭りの真っただ中。
     貴女はそこに、一つの約束を通すために訪れていた。
     百人隊を名乗る機体と交わした約束。龍脈探索への同行。
     所謂傭兵業である。

     ……明らかに怪しい。余計な詮索も禁止である。
     しかし、一切の敵意も感じなければ、既に話が通っている、との事だった。

     ……最悪の場合破壊すればいい。そう思いながら、貴女は総督府へと足を進めた。

    敦島カナメ:うさんくさい……百人隊!
    GM:ノドスのガード、カナメさんになってもらいます
    敦島カナメ:カァ~~ッ!信用ならない男子生徒だぜ!
    GM:報酬も弾んでくれるそうですよ
    敦島カナメ:何なりとお申し付けください!!!
    GM:ほっほっほ、世の中金じゃ
    敦島カナメ:金と権力こそが最強のチカラ……
    GM:というわけで謎の怪しい子と共に、アビスに墜ちてもらいます
    敦島カナメ:は、奈落の底でとんでもないことになってしまう……がんばります!

    GM:NEXT!今回は先生……ではなく教育実習生!PC4のハルカさん!
    棗ハルカ:はい!
    棗ハルカ キャラシート
    棗ハルカ:教育実習生の棗ハルカ! 年齢は誕生日を迎えて19歳!
    棗ハルカ:元々ジェネシス生であり、その中でもオフィサーの重要ポストにいたりいなかったりしたかもしれません。
    棗ハルカ:ですが今は先生見習いとして教育実習の毎日を送っているらしいです。
    GM:将来を見据えている
    棗ハルカ:性格は某冷酷な算術使いだったり、某地方都市の赤い魔術師らしく滅茶苦茶冷酷な人間でいきたいと思っています。
    棗ハルカ:絶対に世話なんて焼いたりしない……本当か?
    GM:太ももは通常サイズ
    GM:いや、心の目で見るんだ
    棗ハルカ:これは暫定なものであり、本来の立ち絵を晒した時ムチムチになってるかも。
    棗ハルカ:とにかくおっぱいも大きいし、全体に肉付きはいい方。太ってはいない!
    棗ハルカ:性能はとにかく従者を展開して滅茶苦茶判定を行っていきます!
    GM:めちゃくちゃ強いんですよね、なんだこの性能!
    棗ハルカ:もうね、常に8dx7で振っていきますよ、完全に従者任せ。
    棗ハルカ:なのでミドル判定はお任せあれ、逆にミドル戦闘は全く考えていないので生徒のみんなに任せちゃう。
    棗ハルカ:だらしない教育実習生ですまない。
    棗ハルカ:しかし、クライマックスになると守りの弾を使って敵の攻撃を封じたり、従者をカバーリングさせたり
    棗ハルカ:ついでにやばくなってる生徒には特権階級していきます。
    棗ハルカ:これが……頭脳型メインタンクだ!!
    GM:今回のシナリオでは果たして……どのようなミドルになっていくのでしょうか。ふふふ
    棗ハルカ:恐怖しかない! しかし、見習いと言えど先生として頑張りたいと思います!!
    棗ハルカ:以上、よろしくお願いします!!
    GM:ではハンドアウト!

     シナリオロイス 白猫
     「そう、ぼくの名前は……うん、白猫と。そう呼んでくれると嬉しいな」

     六壬学園から持ち掛けられた龍脈探索。
     そのメンバーを決める会議の中で、貴女はふと意識が沈む。
     夢の中で一匹の子猫が、貴女に話しかける。
     曰く、龍脈探索では貴女の力が必要である、と。

     夢から醒めた貴女は、ふと。自分が手を挙げていることに気付き───

    GM:白い猫ちゃんらしいですよ
    棗ハルカ:猫!
    棗ハルカ:完全にわかりました!! 人理を救うマスターの如くレムレムします!!
    棗ハルカ:そういうことはメインソシャゲで学習済みだからね!
    GM:確かに……
    棗ハルカ:サーヴァント(従者)もいるし、お任せあれ!!
    GM:謎の猫さん、いったい何者なのでしょうか……
    GM:選ばれた貴女もアビス行きです、頑張ってね。
    棗ハルカ:頑張ります!! アビスだろうがなんだろうが従者で攻略していきます!!
    GM:こわいよ~

    GM:最後はPC5!もう一つの年長組……同窓会からイノリさん!
    解良イノリ


    解良イノリ:はい~
    解良イノリ:「今度は何かしらね、まったく…」
    解良イノリ:解良イノリ(けら・-)。19歳、元メサイア学園3年生/風紀委員会委員長にして現同窓会メンバーです。
    解良イノリ:そろそろ二十歳になりそう。
    解良イノリ:黒髪に黒い印象を与える立ち姿をした、細くちまい少女です。外見年齢的には12歳程度に見えるほど。
    解良イノリ:今は極道引継ぎをしたり急に転任を押し付けられたりして、今は同窓会の目付け役(委員長)として頑張ったりしてるようです。
    GM:解良イノリ(20)?!
    解良イノリ:1学期時点でもう19だからねコイツ
    解良イノリ:そして今のお仕事ですが、同窓会で悪い事した人をひっとらえたりする役だから風紀委員会時代とそう仕事が変わってない気もする。どうなんだろう。
    解良イノリ:性格は、ノヴァリスでは珍しい法規、規則、秩序を尊ぶ真面目なタイプ。結構しかめっ面が多め。
    解良イノリ:まあそんなですが、最近はさりげなく表情が柔らかくなったとかないとか。
    GM:いいことがあったのかな
    解良イノリ:仕事量が減ったのかも 減ってないかもしれないのでこれは未確定です
    解良イノリ:能力としては影使い。影を伸ばしたり渦を巻かせたり、上位存在の投影を映したりします。
    解良イノリ:特筆事項としては、メイン三話を受けてイースターエッグを抱えてることでしょうか。
    解良イノリ:まあ滅茶苦茶強く封印した上で、さらに秘匿してるし、大概の人はアトラちゃんが持ってると思ってそうなのであまり知られては無さそう。
    GM:まさか……うちの卵を奪いに……?!
    解良イノリ:そこ迄私無法者に見える!?
    解良イノリ:勿論、真実を知った上で、協力してほしいと思ってはいるけどね。
    解良イノリ:でも、誰もかれもが背負えるものではないとは思っています。
    解良イノリ:今回はイースターエッグ関連という事で、真面目に頑張っていきたいと思います。先輩だぞ~
    解良イノリ:今回のデータとしては、いつもの至近範囲RCアタックに妖精の手を新規で積んでます。多分コピりました。
    解良イノリ:自己紹介としては、こんなものでしょうか。初めての方もおられますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
    GM:さて、ここで全員のキャラシが出そろったのですが……
    GM:なんと、アタッカーは全員何らかの方法で範囲以上の攻撃を持っています
    GM:GMはとても恐ろしい……妖精まであるので万全体制だ
    GM:そして……ハンドアウトはこりら!
    キャラシート


     シナリオロイス 九天玄女
     「イースターエッグの場所、私は知ってる。あげないけど……協力、してくれる?」

     貴女は同窓会の委員長だ

     (何故か)新星郊外N市に入り浸っていた九天玄女が
     イースターエッグは渡せないが、同窓会と協力体制を組む事は出来る……と打診してきた。
     条件は此方に隠している情報の提供。並びに調査への協力。 

     それを呑むかは兎も角として、調査当日。
     顔に焦りを浮かべた九天玄女が、貴女を同窓会から連れ去った。

    GM:ちゃんと合意は取ります
    GM:合意のもと誘拐します
    解良イノリ:ありがとうございます。無いと色々過敏になりかねないから…助かります
    解良イノリ:後輩を助けるのは先輩の務め!よくお姉ちゃんを慕って遊びに来てくれてる子ならなおさら!
    GM:なんで来てるんだよ!!!学区トップだろ!!!!
    GM:なんでだろ……
    解良イノリ:来てるって言ってたから………
    GM:というわけで入り浸ってるみたいです
    解良イノリ:宜しくね。
    GM:姉と仲が良さそうなので素直だと思います
    解良イノリ:素直な子だと普通に何かにつけお世話焼きたがるのでコーヒーとか色々淹れたりしてるかも
    解良イノリ:今回どうかよろしくお願いします!
    GM:砂糖ドバドバ
    GM
    GM:では最後にトレーラーを貼り、始めて行きましょうか、改めてよろしくお願いします!
    雛々未ヒナミ:宜しくお願いします~~
    解良イノリ:宜しくお願い致しますね。
    佐陀コトノ:よろしくお願いします!
    敦島カナメ:よろしくお願いします!
    棗ハルカ:よろしくお願いします!!

     あの日、格子窓から見た空に、焦がれるように手を伸ばした。
     その日、伸ばすことを躊躇い。流星の如く赤が降った。
     そうして夜に、星が落ちた。



     六壬学園高等専門学校。
     ノヴァリス東部に位置せし華やかなる狂瀾の魔都。

     全生徒留年の衝撃も去らぬ内に、幾度となく訪れる季節の行事。
     定例の大祭による喧騒の最中、今回は殊更に生徒達を賑わす一つの噂が立っていた。
     ───理事会のイースターエッグが、六壬学園の何処かに眠っている───

     その噂を耳に挟んでか否か、九天玄女が暴挙に出る。
     六壬学園外周を全力の能力行使を持って、僅かな時間とはいえ(物理的な)嵐で囲んだのだ。
     「他の勢力に絶対渡すものですか。エッグは……私たちの手で回収する!」


     信頼できる者達のため
     義を守るため
     不思議な出会いに誘われて
     無理やりに連れてこられて

     そして、誰かの姿を垣間見て


     君達は垣根を越えて集まった。
     六壬の深部、龍脈の集う地へ。
     隠されしを暴く為に。
     


     七大派閥が一つ、"降誕派"
     革命前の六壬学園を統一していた者達。
     果てなきを描き続けた夢の跡。

     秘匿せし戒は■■。
     青の灯火が導く先。
     我らが根源にこそ、其れは眠る。


     「さぁ、ぼくに見せてほしい。君たちの夢を、物語を」



     ダブルクロス3rd Edition ステージ『オーヴァード・ノヴァ』セッション
     『六壬祭禍/Advent:helloworld』

     ダブルクロス――それは、未来を照らす二つ星


    GM:OP1 棗ハルカ
    GM:登場浸食は1d10、もしくは1d3+3からお選びください
    棗ハルカ:え~どっちにしようかな~
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(48 → 51)
    棗ハルカ:フ!

    GM:星室庁オフィス、第一会議室。
    GM:09:55 多数の先生がこの場に集められ、少しざわついている。
    GM:理由は今日この時間(あと5分後)より、"職員会議"が行われるからである。
    GM:集められたメンバーは様々。その中には、教育実習生である棗ハルカも含まれており───
    GM
    棗ハルカ:すこしそわそわして周囲を観察している。
    棗ハルカ:(あまり多くの”先生”が会議室に集まることなんて早々ないんだけど)
    棗ハルカ:(なにかあったのかしら?)
    クリス・ユウリ:「いやもう、ここしばらく朝イチで会議とかなかったから、出てくるのが大変で…」
    クリス・ユウリ:「資料も来てないしさ。実は、誰かなにか聞いてたりする?」
    棗ハルカ:「クリス先生も聞いてないんですか?」
    棗ハルカ:「私も招集を受けたくらいで……」
    クリス・ユウリ:「ですよねえ。じゃあこれ、高確率で重大事だなあ、朝イチから…」
    京町深沙義:「すみません、これからの会議について……」ざわついている教師の一人が声をかけてくる。
    京町深沙義:「……その様子だと、そちらも?」
    棗ハルカ:「はい。……その様子だと京町先生もそうなんですね?」
    京町深沙義:「うん。ハルカさん……棗先生も同じみたいですね」
    京町深沙義:「他にも何人かに聞いてみたんですけど、どうも似たような感じで」
    眩星かんな:「……っと、そりゃあ良かった。開始1分で議題把握せずに済むってワケだねぇ」
    京町深沙義:「眩星先生にも知らされていない……?」
    眩星かんな:会議開始直前でどたどたと入ってくる、毛先の跳ねた黒髪ショートヘア―にパンツスーツと眼鏡の女。
    棗ハルカ:「眩星先生、ギリギリで入ってくるのはどうかも思いますよ」
    クリス・ユウリ:「まあまあそこは、生徒もいないし…」
    棗ハルカ:「こういうのは余裕を持って待機していないと生徒に示しがつきませんから」
    眩星かんな:「すまないねぇ、崑崙学区からの朝帰りだもんで。席、隣いいかい」
    棗ハルカ:「はい、こちらにどうぞ」 隣の開いている椅子を引く。
    眩星かんな:「ありがと。朝一でハルカちゃんに叱って貰えるのはちょっと幸運かもしれないね」
    眩星かんな:ぼさぼさとした髪を手櫛で直しながら着席。目のクマは睡眠時間を極限まで削ったかのような深さ。
    棗ハルカ:「もう、眩星先生って仕方のない人ですね」
    眩星かんな:「だが、京町先生にクリス先生も知らないとなると、本当に火急の案件なのだろうね」
    クリス・ユウリ:「棗先生、カタイねえ。見られてないってことは、見られてないってことだよ…と」
    クリス・ユウリ:「辞令ですかね。緊急の辞令、いい響きじゃないな」
    京町深沙義:「私たちを集める火急の案件、というと心配ですが」
    棗ハルカ:「私が見ていますからね、教育実習生も生徒の一人ではありますから」
    眩星かんな:「ふむ。しかし、辞令でこんだけ掻き集めるかなぁ……」
    棗ハルカ:「そうですね、事前になにも教えてもらってないとなると……」
    棗ハルカ:「緊急かつ、秘匿性のある事案なのかもしれませんね」
    京町深沙義:「他の先生方にも話を聞きたいところですが……」腕時計を見る。
    京町深沙義:時間も迫り、他の先生に聞きに行くのを諦めノートなどの用意に入っている。
    眩星かんな:「……おっと。ハルカちゃんがあまりにも真面目でしっかりものだから」
    眩星かんな:「うっかり全てを頼り切ってしまう所だった。何か分からない事があったらいつでも聞いてね」
    棗ハルカ:「ノヴァリスここではどこで聞き耳を立てている噂好きの生徒がいるかわかりませんし」
    棗ハルカ:「いえいえ、こちらこそ頼りにしてますから眩星先生」 笑顔で応える。
    眩星かんな:きひひ、と小さく笑って返す。
    クリス・ユウリ:「いやあ、棗先生。先生は先生だよ、そういう立場の…まあ、冗談言ってる場合じゃないな」古ぼけた懐中時計を見る
    GM:そうして10:00ちょうど。入り口の自動ドアが開く。
    ホン・シュエメイ:「皆さん、お集りのようですね」
    ホン・シュエメイ:一礼し、中央のボード前へ。
    ホン・シュエメイ:「改めて……最高生徒会執行部主席執行官。ホン・シュエメイと申します」
    ホン・シュエメイ:「今回は直前の連絡、並びに書面・データ上での事前説明なく申し訳ありません」
    ホン・シュエメイ:「あまり外部に漏らすわけにはいきませんからね。本日この会議室、並びに入る先生方は盗聴等のチェック済みです」
    ホン・シュエメイ:「では、皆さん。こちらのボードをご覧ください」
    ホン・シュエメイ:そう言って手元の端末を操作し、ボードに映像が映し出される。
    ホン・シュエメイ:「先日六壬学園高等専門学校より、先生をこちらに一人送ってほしいとの連絡がありました」
    ホン・シュエメイ:「日付は三日後、学区内で巨大なお祭りが開催される当日ですね」
    ホン・シュエメイ:「……さて、ここまでであれば秘匿の必要性は無いのですが……」
    棗ハルカ:(そう、ただの祭りの監督として先生の派遣ならここまで招集させる必要はない)
    棗ハルカ:(だとしたらそれを隠れ蓑にしたなにか……重要な案件があるはず)
    ホン・シュエメイ:「……皆さんは龍脈、というものはご存じでしょうか」
    棗ハルカ:「噂、程度なら」 挙手をして、説明を促す。
    棗ハルカ:ジェネシスにおいて怪奇現象探査部がそういったものを調査対象にしていた覚えがある。
    ホン・シュエメイ:「レイラインとも呼称されますが、地中を流れる気……いわゆるエネルギーの大河とも言いましょうか」
    ホン・シュエメイ:「六壬学園には、ノヴァリスの龍脈の大部分が集中しています」
    ホン・シュエメイ:「龍脈についての説明はこの程度にして……本題に入りましょう」
    ホン・シュエメイ:「三日後、この龍脈が最大に活性化するとの報告が六壬学園より入りました」
    ホン・シュエメイ:「……そして、その際に六壬学園地下、これまで入ることのできなかった領域にまで侵入することが可能であると」
    ホン・シュエメイ:「龍の孔が開く日。そしてそこを下った先には……」
    ホン・シュエメイ:「理事会。六壬学園を統率していた降誕派の研究施設が存在するとの事です」
    棗ハルカ:「降誕派は龍脈を研究材料としつつそれ自体を防護壁に見立てていた、というところでしょうか」
    棗ハルカ:(出入りする時期が限定されるということは、侵入側にとってタイムリミットとなる。防衛戦力を割り振れば進入不可の要塞に、か)
    ホン・シュエメイ:「どのような研究を行っていたかはまだ解かりかねますが、強固な防護壁であったのは間違いないでしょう」
    ホン・シュエメイ:「先の革命時も一度開き、九天玄女により孔ごと封じられたとの報告でしたが」
    ホン・シュエメイ:「……中に"既に人の気配はなかった"、と」
    ホン・シュエメイ:「そしてもう一つ、重要な報告」
    ホン・シュエメイ:「……イースターエッグが、内部のどこかに存在している。との事です」
    棗ハルカ:「確かに、それは重大な情報ですね」 だれともなく呟く
    ホン・シュエメイ:「エッグについては、以前皆さんに報告と情報は回っているかと思いますが」
    ホン・シュエメイ:「今回の地下侵入は、相当な危険を要するものになると予想されます」
    ホン・シュエメイ:「そこで、次の資料をご覧に───」
    ホン・シュエメイ:ホン・シュエメイの話は続く。その最中のことだ。
    棗ハルカ:(この分なら、先生として実績のあるアリト先生やユージン先生達に割り振られるとみていいかな)
    GM:瞬き、ひとつ。その瞬間に。
    棗ハルカ:(だとするなら、私はその後のサポートを──)
    棗ハルカ:思案をひとつしている間、いつの間にか音が消えていることに気付く。
    GM:職員室は、先生たちは。まるで時間が止まったかのように、静止していた。
    GM
    GM:外の空も、景色も、そのすべてが、音と光を失って。
      :何もかもが静止した、大人に囲まれた貴女だけのひと時に。
      :不意に変化が訪れる。視界の先、いつとも知れず気が付けば。
      :ひとつ、ふたつと灯りが灯る。
      :ゆらり、ゆらりとぼんやり焔。
      :暖かくあるべき光の二筋が目に入ってきて。
      :冷たく感じるのだから、鬼火と見るべきか。
      :亡、と揺れる揺らめきを辿れば……それは二つの獣の尾。
      :気が付けば、ぺたりぺたりの肉球の音、机の上を歩いてくる。
      :「ニー」
      :明らかに……猫だ。一匹の猫が君を見上げている。
    棗ハルカ:「……えっと」
    棗ハルカ:明らかに異常事態でもある、ノヴァリスの生徒ならば警戒をする状況だった。
    棗ハルカ:しかし、今のわたしはそうする気にはならなかった。
    棗ハルカ:この事態をある種の当然と、受け入れるような不思議な感覚があったのだ。
    棗ハルカ:「あなたは? 普通の猫、ではないんでしょう」
    棗ハルカ:ごく普通に、初めて会う人のように自然に名を訊ねた。
      :「うまく繋がってるみたい、良かった」
      :「ぼくが何者かというと、見ての通りのもの」
    白猫:「只の猫じゃない、白猫さ」
    白猫:白いことよりも奇妙に映るべき、二本の燃える炎の尾をゆらりと
    白猫:猫のように揺らめかせて、くすりと笑う。
    白猫:「お邪魔してます、先生にも生徒にも見える人」
    棗ハルカ:「ええ、どうも。 白猫さん」
    棗ハルカ:「それで見ての通りの白猫さんはどうしてここへ?」
    棗ハルカ:日本の燃える炎の尾をどこかぼうっとした目で眺める。
    白猫:「内緒のお話をしたくてね、相手は君だけ」
    白猫:「ないしょ、ないしょ。舌触りも耳障りもいいや」
    白猫:「ここには狙って来たけれど、来れる時は今だけなんだ」
    棗ハルカ:「それは随分と大変なのね、おもてなしが出来なくてごめんなさい」
    白猫:「孔が開いた、孔へ来る人を選ぶ時。一人の夢に潜り込むのが精一杯」
    白猫:「気にしないで、ミルクや油をねだろうとは思ってないさ」
    白猫:「……もっと大事なものを、君から貰いたい」
    白猫:じっと、大きな瞳で見つめる。
    白猫:ぼんやりとした感覚の中で、まっすぐな真摯さが伝わってくる。
    白猫:「君に来てもらいたい」
    白猫:「六壬の龍脈の奥、地の果てに」
    白猫:「十字を背負ったオトナの君に……君だけに頼めることなんだ」
    棗ハルカ:「…………わたしは」 はっきりしない意識の中でそれでも、と思考をかき集める。
    棗ハルカ:きっとこれは大切なものだと、この状態でもそれは伝わってくる。
    棗ハルカ:だからこそ。
    棗ハルカ:「そこに行けば、またあなたに会えるかしら?」
    白猫:「それは、約束できる」
    白猫:「他の事は、むずかしい……きっと大変な旅になる」
    白猫:「あまり、細かくは言えないけど……良し悪しだな、夢の中も」
    白猫:「ここぐらいしか本音で話せないけど、代わりに言葉は選べない」
    白猫:「無事に帰れる保証はできないよ」
    白猫:「……逢いに来てくれる?」くたりと身体を傾ける。
    棗ハルカ:「あなたは優しいのね……」
    棗ハルカ:その体を優しく撫でる。
    棗ハルカ:「……ええ、逢いに行くわ。あなたに」
    棗ハルカ:「その時のわたしが、あなたの期待に応えられるかどうかわからないけれど」
    棗ハルカ:「それでも、わたしを選んで会いにきてくれたあなたの誠意に応えたいと思うから」
    棗ハルカ:「それでも……あなたは大丈夫?」
    棗ハルカ:だからこそ、今の自分に出来るすべての誠意で答えた。
    白猫:「……」柔らかな捉えどころのない身体を、手に委ねる。
    白猫:存在感が希薄で、ふと目を離した瞬間に立ち消えてしまいそうで。
    白猫:「信じたい、安心が欲しい、いくらでも」
    白猫:「だから一個だけ、聞かせて貰おうかな」
    白猫:「ハルカくんは、どうして先生オトナになろうとしてるんだい」
    棗ハルカ:「わたしは……」 一瞬、ここで聞かれるのはずるいな。と、ぼんやり考えたが。
    棗ハルカ:その考えはすぐに消えた。
    棗ハルカ:「うん、正直なことをいうとなぜ自分がそう考えたのかあまり覚えていないのだけど」
    棗ハルカ:「……わたしは、誇れる人になりたいと思った。なぜか、本当にわからないけれど」
    棗ハルカ:「ごめんなさい、不純な動機だと自分でも思うわ。結局、自分のためなんだもの」
    白猫:「ぼくは、そうは思わないな」
    白猫:「良くありたい、良くなりたい、変わりたい」
    白猫:「見せたい、見られたい……そう思うから変われるんだ」
    白猫:「だからお互い安心しよう。きみを選んだのは間違いじゃなかったし」
    白猫:「なにより、ぼく好みの答えだったからさ」
    白猫:青白く燃える猫又の双尾が、棗の手に絡みつく。
    白猫:二重螺旋を描きながら、その腕を高く掲げて……
    白猫:眼を閉じれば、手に縋りつかれている感覚。
    棗ハルカ:「あなたはそう言ってくれるのね」 瞼を閉じ、その感覚をしっかりと感じ取れるように。
    棗ハルカ:「だったら、その気持ちに応えなきゃ。あなたがそう思ってくれたように」
    棗ハルカ:「わたしもあなたに逢いたいと思うから」
    棗ハルカ:「その時は、もっとお話をしてくれるかしら?」
    白猫:「約束するとも」するりと手をすり抜けて、額を胸に押し当てて
    白猫:「他の誰でもない、背伸びしたきみのお話に報いるとね」
    白猫:「その時まで、三日ばかり……」
    白猫:「『自分が夢を見ていることを夢に見る時』」
    白猫:「『われわれは目覚めに近い』」囁き声と共に、棗ハルカの瞳が開く。
    GM
    ホン・シュエメイ:「ではまず、今回の地下への探索へ立候補を考えてる、方……」
    ホン・シュエメイ:誰よりも、誰よりも早く、まっすぐに挙げられた手に
    ホン・シュエメイ:少しばかり、呆気にとられて
    棗ハルカ:すぅっと、まるで優等生こどものようにまっすぐに手を上げている先生おとながいた。
    棗ハルカ:自分でも無意識にしていた行動だったが、不思議と戸惑いや後悔はなかった。
    眩星かんな:「……わぁお」勇ましく立候補する彼女を、目をまん丸くして眺めている。
    クリス・ユウリ:「やっぱり、一日八時間は寝ないとだよねえ…」
    京町深沙義:手を挙げた棗先生を、驚きつつもじっと見つめている。
    ホン・シュエメイ:「他に立候補を希望する方は……」
    ホン・シュエメイ:見回す、だが不思議と。彼女のあまりにもまっすぐな挙手を見たまま、手は挙がらない。
    ホン・シュエメイ:「……他に居ないのであれば、相談の必要性もありませんね」
    ホン・シュエメイ:彼女へと向く先生たちの期待と、信頼の視線に、微笑みながら軽く瞳を閉じて。
    ホン・シュエメイ:「では、棗ハルカさん。今回の一件は貴女にお任せします」
    ホン・シュエメイ:「集合場所は三日後明朝、六壬学園総督府」
    ホン・シュエメイ:「先にお話しした通り、NABEEの進路相談室の方も向かう予定です、現地で合流してください」
    棗ハルカ:「はい、棗ハルカ了解しました」
    棗ハルカ:「正規の先生である皆さんを差し置いて教育実習生であり、若輩者の私が手を挙げても委ねてくださった信頼と」
    棗ハルカ:「私自身の責任において、この一件を預からせていただきます」
    棗ハルカ:周りの先生の姿を見回して、それでも託してくれた。その想いに胸がいっぱいになる。
    棗ハルカ:誇らしいと思うということはそういうことだ。
    棗ハルカ:わたしも自分がそうであるように。同時にまた誰かが自分自身を誇らしく思えるように、そうしたいと思うのだ。

    GM:シーンカット
    GM:ロイスのみ取得できます
    棗ハルカ:猫ちゃんにロイス取ります!!
    棗ハルカ:4.依頼人/白猫/尽力:◯/不安/ロイス

    GM:OP2 雛々未ヒナミ
    GM:登場浸蝕を選んで振ってください
    雛々未ヒナミ:35+1d3+3
    DoubleCross : (35+1D3+3) → 35+2[2]+3 → 40

    GM
    GM:9年前、六壬学園高等専門学校
    GM:あなたが、どこかのセルからノヴァリスへとやってきたころ。
    GM:誰かに好かれることの多かったあなたは、いつでも人に囲まれていて。
    GM:それが、少し窮屈に思えることもあったでしょうか。
    GM:なにも知らず、指令が来ることもなく、真っ白なまま。
    GM:そんなあなたが、たまたま……めったにないような、たったひとりの夕焼けのころ。
    GM:一回り大きな、一人の女の子と出会います。
    雛々未ヒナミ:人が嫌いな方ではなかった。話し掛けてくれたり、仲良くしてくれる度に、とても嬉しい気持ちになった。
    雛々未ヒナミ:だけど私には、このノヴァリスに来るまでの記憶が一切なかった。
    雛々未ヒナミ:どんなセルに所属していたかも、派遣された経緯も。親族も、友達も、知り合いの名前も出てこない。
    雛々未ヒナミ:だから、他の子達との会話についていけないことがある。憎まれ口や不満、思い出話や幸せを感じた時、将来の夢。
    雛々未ヒナミ:寂しさというよりは、申し訳なさ。
    雛々未ヒナミ:皆から色々な物をくれるのに、私から渡せるものは何もなくて。
    雛々未ヒナミ:こうして、一人で歩く時。何となく、夕日を見つめて。羨ましさを感じてしまう。
    雛々未ヒナミ:私は、一体何のために生きてるんだろうって。
    雛々未ヒナミ:太陽はいつだって眩しい。皆を照らしてくれる暖かな空の主役。
    雛々未ヒナミ:まだ、私が私でなかった頃。俯いて歩いていた時のことだ。
    ????:「───こんにちは、ううん。こんばんは?」
    GM:その時の姿は朧気で、顔もあまり覚えていない。
    GM:しかし、その時からずっと。頭上には暖かに燃える火のような冠を頂いていたことは、今も覚えている。
    雛々未ヒナミ:「……ギリギリこんにちは、かな」
    ????:「逢魔時、っていうんですって」
    ????:「お昼が終わって、夜が始まる瞬間。怖い魔物にあっちゃう時間」
    ????:「そんな時間に……ひとりで、俯いて。どうしたのかなって」
    ????:「この前来た後輩の子ですよね、ええと……名前は、そう。ヒナミさん」
    雛々未ヒナミ:「うん。わたしはヒナミ」
    雛々未ヒナミ:「俯いて歩いてたのはね。んーっとね。大したことじゃないよ」
    雛々未ヒナミ:「陽の光がとっても眩しいから、ずっと地面を向いていただけ」
    ????:「前を向いて歩かないと、こわい魔物に食べられちゃうかも」
    ????:「なんて、ここだと大丈夫なんでした」
    雛々未ヒナミ:「……そうだね。魔妖に対してうちの学校の生徒は一等強いって話、聞くもの」
    ????:くすり、と微笑んで
    ????:「魔を遣う者、魔を祓う者。やられちゃっても決して死んじゃうことはない」
    ????:そ、と。自らの十字冠を撫でるように手をやって。
    ????:「ともすれば、私たちのほうが魔物なのかもしれません」
    雛々未ヒナミ:「(……綺麗な、赤い焔)」
    雛々未ヒナミ:ぼうっと、虚ろな視線で彼女の十字冠を見つめる。
    雛々未ヒナミ:「貴女も、魔物。私も、魔物?」
    ????:「じゃあ、いっしょですね」
    ????:くるりと回って、一歩近づいて。
    ????:「……私からは、いつもあなたは太陽のように見えますけれど」
    ????:「蝋燭の炎のほうが、お好きですか?」自分の十字を指さして
    雛々未ヒナミ:「……貴女の冠は、揺ら揺らと火が煌めいて素敵だと思うけど」
    雛々未ヒナミ:「わたしは太陽じゃないよ」
    雛々未ヒナミ:「いっつも、皆から構われるだけで。皆に何も返せない」
    雛々未ヒナミ:「皆から沢山のものを貰って、漸くその場に居ることが分かるだけの」
    雛々未ヒナミ:「だから……どちらかというと月っぽい。気がする」しょぼくれたように、言葉尻が小さくなって。
    ????:「月、かぁ」
    ????:「じゃあ、みんなの光を受けて、ヒナミさんは綺麗に映るんですね」
    ????:「あなたの冠、心の漢字を秘めた十字」
    雛々未ヒナミ:きょとんとしながら、自らの十字冠を触る。特に感触はないものの。
    雛々未ヒナミ:このノヴァリスで目覚めてから、名前のほかに唯一自身に与えられた個性。
    雛々未ヒナミ:東洋文化に染まった学区だからかちょくちょく羨ましがられる。
    ????:「怒、悲、悦、恋、愛……」
    ????:「他にもいろいろ。心というのは、たくさんの思いが込められた、素敵な文字」
    ????:「返し方が分からないなら、そうですね……」
    ????:「あなたに向けられた感情を、そのまま返してみるのはどうでしょうか」
    雛々未ヒナミ:「……そのまま、返す?」
    ????:に、と。自分の口角を指で上げて。
    ????:「相手が笑っていたら、一緒に笑って。怒っていたら、一緒に怒ってあげて。悲しんでいたら、一緒に悲しんであげる」
    ????:「光を受ける月みたいに」
    雛々未ヒナミ:「笑ったら、笑って。怒ってたら、怒って。悲しんでたら、悲しむ」
    雛々未ヒナミ:おうむ返ししながら、感情を表す言葉一つ一つを噛みしめる。
    ????:「みんなの色をたくさん受けて、いつか自分から輝けるように」
    ????:「きっとあなたなら、太陽になれると思いますよ」
    雛々未ヒナミ:「…………」
    雛々未ヒナミ:彼女を真似て、ぎこちなく口角を吊り上げる。
    雛々未ヒナミ:「こう、かな。先輩」
    ????:「ふふ、とってもかわいい。ここに来る前に少し見た……ええと……そう」
    ????:「アイドルの笑顔、みたいですね」
    雛々未ヒナミ:「アイドル……?」
    ????:「ああ、ええと……どう説明しよう……」
    ????:掌からぼうと、燃え上がった炎を吹き消して。
    ????:跡から現れるは、一つの藁人形。
    ????:丁寧にお辞儀をして、手を振って。
    雛々未ヒナミ:つられて、お辞儀を返す。
    ????:ぎこちないながら、藁の手足を振って踊りだす。
    ????:「ううん、操作がうまくいかない……わたし、運動下手だからなぁ……」
    ????:「こうやって……ううん、もっとうまく踊ったり歌ったり」
    ????:「みんなの瞳の光を受けながら、その中で一番の輝きを魅せるヒト」
    雛々未ヒナミ:「……皆から光を貰って、一番輝く、ヒト」
    雛々未ヒナミ:「それが、アイドル?」
    ????:「あ、あはは……うまく伝わったならいいけど……」
    ????:「とにかく、そう。そういう存在に、あなたはなれると思うのです」
    ????:「先輩が保証しましょう」
    雛々未ヒナミ:「……そっか。そうなの、かな」
    雛々未ヒナミ:「確かに、さっき私が言ったことと同じ、気がするけど」
    ????:「最終的にどうなるか決めるのは、ヒナミさん自身ですけどね」
    ????:「ひとつ、案ということで。そうなれなくても、そういった夢や目標を持っておくのは、きっと大事だと思うから」
    雛々未ヒナミ:「夢、か……」
    雛々未ヒナミ:丁度、昼間にほかの生徒達が話していた、夢の話を思い出す。
    雛々未ヒナミ:私は自分が目指すべきものを何も持っていなくて、唯々頷いていただけだけど。
    雛々未ヒナミ:「……わたしなんかでも夢を持っていいのかな」
    雛々未ヒナミ:「皆から貰ったものを、皆に返せるようになること」
    雛々未ヒナミ:「皆から光を貰って、一番輝く、ヒトになること」
    雛々未ヒナミ:「アイドルになるってこと……」
    雛々未ヒナミ:首を傾げたり、うーんと唸ってみたりしながら。
    雛々未ヒナミ:「……やっぱ、イメージは湧かないや」
    雛々未ヒナミ:「…………」
    雛々未ヒナミ:「湧かない、けど」
    雛々未ヒナミ:「先輩が私に、優しくて暖かな光をくれていることは分かります」
    ????:「……あ」
    ????:「今ちょっと、自然に笑えてました」
    雛々未ヒナミ:「え」思わず口元を触る。にへらとして、柔らかな微笑みの形。
    雛々未ヒナミ:「そ、そっかなぁ……」
    ????:「ぷ、ふふふ……」その様子を見て、また軽く笑って。
    ????:「そろそろ、本当に暗くなっちゃいますね。自分のお部屋まで戻りましょうか」
    雛々未ヒナミ:「……そう、だね」
    ????:遠く、落ちる夕陽を見て、ぼんやりと呟く。
    ????:「私はこの時間は毎日、ここにいますので。また機会があればお話ししましょう」
    雛々未ヒナミ:「此処に、この時間に毎日?」
    ????:「ここが一番、夕日がきれいに映るから」
    雛々未ヒナミ:「……ようやく」
    雛々未ヒナミ:「先輩のことを教えてくれたね。先輩」
    ????:「あっ、あー……ご、ごめんなさい、名前も言っていませんでしたね、そういえば……」
    雛々未ヒナミ:「そうだよ。わたしに気を遣って沢山心配してくれたのは分かるけど」
    雛々未ヒナミ:「今貰った光をお返しするにしても、宛名なまえくらいは知りたいかな」
    ????:「じゃあ……はい。遅くなりましたが、宛名を教えましょう」
    GM:その時の笑顔は、9年たった今でも覚えている。周りより少しだけ背が高くて、黒い髪を片側に束ねた先輩の名と共に。
    ????:「百から、一つだけ引いて」

    ????:「つくも、九十九ユウカと言います」
    雛々未ヒナミ:「つくも、ユウカ」
    雛々未ヒナミ:「分かった。九十九先輩、だね」
    九十九ユウカ:「では、さようなら……ううん、"またね"にしましょうか」
    雛々未ヒナミ:「うん。逢魔が時に相応しく、魔物……かもしれない者どうし」
    雛々未ヒナミ:「またね、九十九先輩」まだまだぎこちない笑顔で、手をひらひらと。
    九十九ユウカ:柔らかく、手を振って。日が落ちるまで、その姿を見送った。
    GM
    GM:その後も九十九ユウカは。空が晴れた日は毎日同じ場所にいた。
    九十九ユウカ:「わ、私も雨の日はさすがに……ご、ごめんなさい」
    GM:その日はどうだったとか、他愛ない話を少しだけ交わして
    GM
    九十九ユウカ:「芦屋アサヒさん、知ってますか?仲良くなったんですけど、とっても強くて……」
    GM:ノドスが消えた日も、最初の紛争があった日も、社会人の集団ボイコットがあった日も
    GM
    九十九ユウカ:「わ、私の夢ですか?うーん……」
    GM:いつも笑顔でいるとは限らなかったけど、夕陽を受けて、佇んでいた。
    九十九ユウカ:「ほんとは少し恥ずかしいんですけど、まあ、ヒナミさんになら話しても……ううん……」
    GM:あの日が来るまでは。
    九十九ユウカ:「……ほ、本で読んだみたいな、素敵なお嫁さんになれればいいなって」
    GM:4年前、第二次ノヴァリス紛争
    GM:その日以降、そこに現れることは、二度と無かった。
    GM
    GM
    GM:300人の中に、今でもその名は刻まれている。
    GM:1年前、革命の折。総督府の前身でもある生徒会にも属していた彼女を悼み
    GM:六つ目の枠は、永久に空いた数字となった。





    GM:そこから1年、現在。
    GM:六壬学園高等専門学校、人形の間
    GM:ライブホールにて。

    雛々未ヒナミ:雅なバンブー・フルートの音色が鳴り響く。
    雛々未ヒナミ:サイケデリックに輝く無数のぼんぼりが雨霰のごとくステージを照らし、
    雛々未ヒナミ:2mを越える巨大な和装人形に肩車されながら、ふわふわとした白髪の少女が歌を奏でている。
    人形部生徒:「きゃ~~~~!H・I・N・A・M・I!ヒナミサマ~!!!」
    雛々未ヒナミ:「♪五本指でしっかり――君と手を繋いで」
    雛々未ヒナミ:透明感ある声質を遺憾なく発揮し、ライブのラストを締めくくるラブソングをステージに響かせる。
    雛々未ヒナミ:「♪地上で二人っきり――仲良く寝転んで」
    外部生徒:「わたしもねたーい!」
    雛々未ヒナミ:合いの手を入れる様に、バックダンサーたる和装人形達がバク宙返りや火炎放射で盛り上げていく。
    雛々未ヒナミ:「♪水面に歌声が溶け――燦々と煌めいて」
    バイト休憩の生徒:「キラキラキラキラ!」
    雛々未ヒナミ:汗を流しながら。身の丈いっぱいに両手を振りながら。観客達一人一人と視線を合わせながら。
    雛々未ヒナミ:「♪火照った私の頬を――撫でてくれたね」
    雛々未ヒナミ:ステージの中央に立つ六壬人形部部長にしてノヴァリスメジャーアイドル、雛々未ヒナミは。
    雛々未ヒナミ:「♪風に二人の想い乗せて――羽ばたけば」
    雛々未ヒナミ:とびっきりの笑顔で、今まで皆がくれた光に。めいいっぱいの利子とファンサービスを添えて。
    雛々未ヒナミ:「♪いずれ宵空の向こう――」
    人形部生徒:「あっいま目が会った……」
    雛々未ヒナミ:にこっと、煌めく太陽みたいな笑顔でお返しする。
    人形部生徒:「うああああ……明日の活力……」
    雛々未ヒナミ:「――満月と星二つ」
    雛々未ヒナミ:その姿は、かつて描いた夢物語。驍勇無双なるアイドルであった。
    芦屋コヨミ:(ふぅ……なんとかお祭り前夜祭ライブもうまくいったみたいでよかった……)
    芦屋コヨミ:舞台袖からひょっこりと覗いている。
    雛々未ヒナミ:「……っ、ふぅー」ロングトーン20秒を越え。観客と一体になりながら、ラストソングを締めくくる。
    雛々未ヒナミ:これにて全パフォーマンスが完了。カーテンコール。
    雛々未ヒナミ:ゆっくりと人形の肩から降りて、ステージの中央へととてとて歩いていく。
    人形部生徒:「うう、今日もさいっこうだった……明日のお祭り本番はどうなるんだっけ」
    人形部生徒:「尊すぎて記憶失ってる?大祭ではラストを締めくくる予定だよ。チケットはパンフの番号で抽選」
    人形部生徒:「いい席になるといいなぁ……キャパはすっごいみたいだし、立体映像も今回あるらしいから」
    雛々未ヒナミ:「人形部のみんな~~!」
    人形部生徒:「わ~~~~~~!」
    雛々未ヒナミ:イメージカラーである緑と紫の蛍光色スポットライトが彼女へ。
    雛々未ヒナミ:「久々になっちゃったけど。今日は人形の間で一緒に歌ってくれてありがとう」
    雛々未ヒナミ:「ここ最近、大祭や他学区のライブで皆に運営を任せちゃってごめんね」
    人形部生徒:「いえ!部長のヒナミ様の魅力が周りに伝わればこそですから!」
    人形部生徒:「いい席じゃなくてもそれはそれ!みんなに平等にチャンスはあるべき!」
    雛々未ヒナミ:「うん。ノヴァリスでメジャーデビューするって話を出した時に」
    雛々未ヒナミ:「人形部の皆がしっかりと後押ししてくれたおかげで、沢山の人達と歌えるようになった」
    雛々未ヒナミ:「皆で歌うと心が一つになる」
    雛々未ヒナミ:「今でも、ノヴァリスでは色々事件が起こったりしてるし。お世辞にも治安がいいとは言えないかもしれないけど」
    雛々未ヒナミ:「私のライブに来てくれる子は、皆笑顔になってくれる」
    雛々未ヒナミ:「ライブを通じてノヴァリスの子達が仲良くなれる可能性を。人形部の皆が教えてくれた」
    雛々未ヒナミ:「とっても感謝してるし。その恩返しだって、まだまだ歌いたりない」
    人形部生徒:「うう……」感涙
    雛々未ヒナミ:「だからね。みんな」
    雛々未ヒナミ:「これからも、私と一緒に歌おうね!約束だよーっ!!」
    人形部生徒:「うおおおおおおおお~~~~~~!!!!!!!!!」
    人形部生徒:歓声がフロアを満たして、反響して。
    人形部生徒
    GM:満ち満ちる中で───ふと
    GM:その奥、焔がちらりと光ったような気がして。
    GM:それは、懐かしさを覚えるような───
    ????:「────」
    GM:一瞬だけで、それは風に吹かれたように消えた。
    GM:しかして、それは光に誘うように視界の奥を照らし続けて。
    芦屋コヨミ:「……?」
    雛々未ヒナミ:「───っ」
    雛々未ヒナミ:人形部の子の十字冠は全て把握している。そのどれとも違う、揺らめきの赤。
    雛々未ヒナミ:心の奥底が締め付けられるような。優しくて、懐かしい光の残滓。
    GM
    GM:六壬大祭前日ということで、翌日の準備も兼ねライブは早めにお開きとなり
    GM:一人、帰路に就くあなたを包む夕焼け。
    GM:まるで、遠い昔に置いてきたような、きれいな、きれいな夕陽で。
    GM:そして、昔と同じ場所で、誰かが待っている気がして。
    雛々未ヒナミ:「…………」9年前と同じ、沈みゆく斜陽の光を真っすぐ見つめている。
    雛々未ヒナミ:いつもは、近衛の自立型和装人形に移動手段おんぶを担当してもらっているのだが
    雛々未ヒナミ:今日は自らの脚でここまで来た。予感と呼ぶにはいささか朧げな何かに従って。
    GM:そして、その先に彼女は居た。いつも通りに変わらず、一つだけ違うのは。
    九十九ユウカ:「こんにちは……それとも、こんばんは?」
    GM:冠が、砕けていて。

    雛々未ヒナミ:「───九十九、せんぱ、い」
    雛々未ヒナミ:「なんで。いるの」
    九十九ユウカ:「なんで、なんでかぁ……」
    九十九ユウカ:ううんと、少し考えこんで
    九十九ユウカ:「魔物だから、かな。なんて」
    九十九ユウカ:笑う、昔の様に、でも少しだけ暗く。
    雛々未ヒナミ:「そうじゃない。そうじゃないよ」
    雛々未ヒナミ:「だって。4年前、九十九先輩は……」
    九十九ユウカ:「死んじゃった」
    雛々未ヒナミ:「っ!」
    雛々未ヒナミ:自分では躊躇った言葉の続きを、彼女に取られて。
    九十九ユウカ:「来た理由なんて、最初から分かってるくせに」
    雛々未ヒナミ:必死に、彼女へ伝えるべき言葉を探す。夕日と共にある思い出を漁りながら。
    九十九ユウカ:「偉いですね、ヒナミさんは」
    九十九ユウカ:「夢を叶えて、そして六壬学園の生徒会……あ、今は総督府でしたっけ」
    雛々未ヒナミ:「…………」力無くうなずく。
    雛々未ヒナミ:不思議と、涙は出てこない。せっかく再会できたのに。
    九十九ユウカ:「───じゃあ、私にも夢を叶える権利くらいは、残してもらわないとですね」
    雛々未ヒナミ:何故だろう。手放しに喜ぶべきでないと、心の奥底が警鐘を鳴らしている。
    雛々未ヒナミ:だって、私達は"魔物"なんかじゃないから。
    雛々未ヒナミ:理由もなく、ヒトは死から還ることはない。あるとすれば、それは"魔物"になった時。
    九十九ユウカ:「明日は龍脈が開く日。地の果てまで手を伸ばすのでしょう」
    九十九ユウカ:「だって、あなたたちに必要なものが其処/底にあるんだから」
    雛々未ヒナミ:「……必要なもの?」
    九十九ユウカ:「イースターエッグ」
    雛々未ヒナミ:「あ」
    九十九ユウカ:「ふふ、もう知ってるものだと思ってたけど」
    雛々未ヒナミ:「……知ってる。総督府の会合で聞いた。ノヴァリスのどこかに隠された、理事会の秘宝」
    雛々未ヒナミ:でも、私は総督府の中で一番外様の存在だから。そして、アイドルという役割を与えられたから。
    雛々未ヒナミ:六壬の生徒が探し出すとしても、それは私以外の誰かの役目だと思っていたから。
    九十九ユウカ:「改めて宣誓しましょう、ヒナミさん」
    九十九ユウカ:「貴女達にエッグを渡す訳には、いきません」
    雛々未ヒナミ:「…………」
    雛々未ヒナミ:「待ってよ」
    九十九ユウカ:「待ちますよ。いつもみたいに、日が落ちるまでは」
    雛々未ヒナミ:「そうじゃない!」
    雛々未ヒナミ:声を荒げることに慣れてない。それでも、叫ばずにいられなかった。
    雛々未ヒナミ:「この際、死んだはずの九十九先輩が何故ここに立っているのかとか、どうでもいい」
    雛々未ヒナミ:「なのにどうして4年越しに逢って、開口一番に話すことがソレなの!?」
    九十九ユウカ:「惑、悲、怒」
    雛々未ヒナミ:「夢の話だって、あの時と違う」
    九十九ユウカ:「感情、とても豊かになりましたね」
    雛々未ヒナミ:「本で読んだみたいな、素敵なお嫁さんになりたいって!」
    雛々未ヒナミ:「私の事はどうでもいい!」
    九十九ユウカ:「……星徒について、聞かされてないみたい」
    九十九ユウカ:「ううん、そうですね、私は説明下手ですから。ええと……」
    九十九ユウカ:「その夢を叶えるにも、もう貴女とは相容れない」
    九十九ユウカ:「……つまりは敵同士。というわけです」
    九十九ユウカ:「ああ、でも……そうですね、本来はこうやって顔、あまり合わせない方がいいんだけど……どうしてだろう」
    九十九ユウカ:「どうしても……あの後どうなったかだけ、気になっちゃって」
    九十九ユウカ:困ったように、笑う。名前を聞いたとき、夢を聞いたとき。いつもしていた様に。
    雛々未ヒナミ:「……あの後、人形部に拾って貰って」
    雛々未ヒナミ:「人形部の子達と呪術のことを勉強したり、楽しく歌ったり遊んだりして」
    雛々未ヒナミ:「いつしか、皆が私を愛でてくれるようになって」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩が教えてくれた通り、必死にお返しできるように頑張って」
    雛々未ヒナミ:「人形の間でライブが出来るようになって、狐さんの意向でノヴァリスでメジャーデビューできるようになって」
    雛々未ヒナミ:「ようやく───貴女の光を、受け止められる様になったの」
    九十九ユウカ:「……私には、その4年が与えられなかった」
    九十九ユウカ:「ああ、でも……本当に、いい出会いがあったんですね」
    雛々未ヒナミ:「…………」
    九十九ユウカ:「そろそろ日が落ちる、魔物と話せる時間は此処まで」
    九十九ユウカ:「さようなら、ヒナミさん」
    九十九ユウカ:「地の底に来るのならば、ああ……」
    九十九ユウカ:「また明日」
    GM:地平へと光が沈み、闇の帳が覆いつくす。
    GM:彼女の体もまた、溶けるように消えて行って。
    GM:暗い焔の残滓だけが、僅かな間その場を照らしていた。
    雛々未ヒナミ:「…………」西の向こうへ消えてゆく夕日のような、彼女の姿を睨んで。
    雛々未ヒナミ:"魔物"とは。人を誑かし、怪しき力を以って人に仇為す化け物のこと。
    雛々未ヒナミ:9年前の私と九十九先輩は。互いに魔物──だったかもしれない同士で、気兼ねなくお話しながら、楽しく笑い合えた。
    雛々未ヒナミ:今、九十九先輩から叩きつけられたのは断絶。彼女は"魔物"そのもので、私を人呼ばわりした。
    雛々未ヒナミ:なぜ、敵同士になったことを教えてくれたのか。その意図を掴むことは出来ていないけど。
    雛々未ヒナミ:「……わたしは。あの頃より、確かに感情豊かになったかもしれない」
    雛々未ヒナミ:「だからかな。気が強くなっちゃって、譲れないものも増えて」
    雛々未ヒナミ:「納得いかないや。全然」

    GM:シーンカット
    GM:ロイスのみ可能です
    雛々未ヒナミ:九十九ユウカ/道を教えてくれた人/○脅威

    GM:OP3 敦島カナメ
    GM:登場侵蝕を選んで振ってください!
    敦島カナメ:は!1d3+3で~
    敦島カナメ:1d3+3
    DoubleCross : (1D3+3) → 1[1]+3 → 4

    敦島カナメ:侵食値40!

    GM:崑崙学区付近、道の駅『こんろん』
    GM:併設カフェテリア
    GM:フェアリーテイル2号店は本日の閉店間近なのもあり、客はまばらである。
    外部生徒:「うう……崑崙境とはいえ漸くたどり着いたスイーツ……」
    外部生徒:「うま……あま……」何故か体は少しボロボロであるが、甘味にたどり着くのを前に顔は柔らかく綻んでいる。
    GM:現在はほぼ閉店作業間際、そしていわゆるワンオペ状態ではあるが。
    GM:バイトとしての仕事は恙なくこなせているでしょう。
    敦島カナメ:「ラッシャーセーッ!」「ゴユックリドーゾー!」
    敦島カナメ:景気の良い挨拶で迎え、元気のいい挨拶でスイーツを届ける!
    外部生徒:「や、やった……おいしくてあまいの……やっと……」
    外部生徒:「うう……生粋のスイーツマニアとはいえ此処まで来るのは骨だったけど……」
    外部生徒:ぱくり、と食べて、しっぽがぴこんと上を向く。
    敦島カナメ:(「へへ、美味いだろ客の嬢ちゃん。もうすぐ閉店だが、ゆっくり味わえよ……」)
    敦島カナメ:笑顔である。今日は諸々授業員の都合あってカフェの臨時戦力となっているが、
    敦島カナメ:『こんろん』のクオリティに対しては何をもってしても腕組後方彼氏ヅラ、お褒めの言葉に顔をがほころばざるを得ない。
    敦島カナメ:しかし……。
    敦島カナメ:(「さて、だが今日はこれから『客』が来る予定ではあるが……」)
    外部生徒:「はぁぁぁぁああああ………崑崙素材の珍しいハーブからくる新しい爽快感……ほんのりと風味付ける苦みが甘みを一層引き立てて……」
    外部生徒:「ケーキ部分の柔らかさとクリームとの一体感……混ざって口の中で蕩けて……」
    敦島カナメ:(「……ま、いいだろ。待ってやるさ嬢ちゃん。こんなうれしそうなお客様を追い返すの、アタシには出来ねえさ……」)
    敦島カナメ:(「どうせなら土産も買ってってくれよ。あるんだぜ、最近誕生した、そのクサを使った銘菓崑崙まんじゅうがよ……」)
    外部生徒:「(何か激烈にお饅頭を勧められている気配を感じる)」
    外部生徒:「ええいままよ!お金を落としてこそのスイーツ道!お饅頭を2箱も買っちゃいます!」
    敦島カナメ:「!!」顔が輝く!
    敦島カナメ:「オカイアゲアリガトウゴザイマース!!マタドーゾーッ!!」
    敦島カナメ:大変に元気のいい挨拶!!
    外部生徒:「いやぁ閉店間近なのにごめんなさい、でもフェアリーテイルの二号店が出たって聞いて、そこでしか限定スイーツが食べられないとも聞いて……へへ……」
    敦島カナメ:「いやいや、こっちこそご来店アザッスよ」
    外部生徒:「持って帰ってみんなに宣伝しちゃおーっと!道中稀に獣に追いかけられるけど味は◎!」
    敦島カナメ:「味も気に入ってくれたみたいで、ウチとしても鼻が高いっス。へへ、おトモダチにもどんどん教えてやってください!」
    敦島カナメ:「あざーっしたーっ!またのご来店、心からお待ちしてまーっす!あ、獣にはマジ気を付けてくださいねーっ!」
    外部生徒:「へへへ、崑崙の中だったら危ないけど間際ならまだなんとか……っと、ごめんなさい」
    GM:そして、ちょうど閉店時間。すれ違いざまに入る影が一つ。
    敦島カナメ:「……お」
    敦島カナメ:「……ラッシャーセー」挨拶だ。一応、店舗入り口から入られたお客様なので。
    敦島カナメ:しかしその影、その姿は……。
    ????:そのまま椅子に座り、ゆっくりとそちらを向いて
    ????:「とりあえず……コーヒーでも一杯、お願いしてもいいですか?」

    ????:少し大型の機械の体。武装といったものは一切持ち合わせず、見た目は人型そのものだ。
    敦島カナメ:「かしこまりました。コーヒー一杯ですね。少々お待ちください」
    敦島カナメ:「……さてとだ」
    ????:「できれば限定スイーツも味わいたかったですが、仕方がありません。今はこうですので」
    敦島カナメ:「ええと、こちらご注文でいいんすよね。ドーモ、いらっしゃいませ」
    敦島カナメ:ススーッと珈琲と共に来席。そのままスッと席に着く。
    ????:「お勤めご苦労様です。まさか崑崙学区にこのような文化が花開いているとは」
    敦島カナメ:「アザッス。いや、これがね、中々苦労もありまして……」
    ????:「フフ、世間話はこれくらいにしましょうか、時間も遅いですからね」
    敦島カナメ:「話を持ってきてくれた星室庁様様っすわ。この調子でドンドン崑崙も明るくなってくれりゃあいいんすが……」少しだけ、口調が砕けてる。
    敦島カナメ:「……ま、そうなるよな」そして戻る。
    ????:「では改めて。今回貴女に依頼を出した……」
    クラール・トリューヴェ:「クラール・トリューヴェ。百人隊……と言えば、諸々察してもらえるでしょうか」
    クラール・トリューヴェ:「それ以上の追及は、今のところは止めてもらいたいですけれど」
    敦島カナメ:「百人隊。……ああ」
    敦島カナメ:「連絡が来たトキは驚いたよ。あんたら、こんな風に軽くオネガイゴトしてきて、こんな風に軽くご来店することとか、あるんだな」
    クラール・トリューヴェ:「此方にも色々とあるのです、ええ。色々と」
    敦島カナメ:百人隊。そう、体こそ社会人同様の機械ではあるが、その外見から規格から、普段目にするものたちとは大きく違う。
    敦島カナメ:「……ま、いいだろ」
    敦島カナメ:「ええと、色々あるのはまあいいや。崑崙生にそういう『頼み』を持ってくる奴らは、大抵そういう色んな事情がある奴だからな」
    敦島カナメ:「だが……それとこれとであんたらの『お願い』を受けるかはちっくと別だぜ」
    クラール・トリューヴェ:「ええ。無論、今回は貴女達に悪いお願いをしに来たわけではありません」
    クラール・トリューヴェ:「昨今のイースターエッグについてのお話、ご存じですか?」
    敦島カナメ:「ノドス……男子生徒のあんたらには同情する所がなくもないが……それであたしらの個々の生活を脅かされちゃ堪らないからな」
    敦島カナメ:「ああ」
    敦島カナメ:「メサイアのトップが……あいつも困ったもんだよなあ。遠目で見てる分には前々からずっとおもしろいヤツで済んでるんだが……」
    敦島カナメ:「卒業式をちゃぶ台ひっくり返して、それで対抗するためにノヴァリス全土に捜索のお触れが出てるやつだろ。それくらいならな、知ってる」
    クラール・トリューヴェ:「フフ、ええ。本当に……」
    クラール・トリューヴェ:「さて、あなたが知っている内容は噂話程度で構いませんが」
    クラール・トリューヴェ:「六壬学園でその捜索が明日……大きなお祭りの最中に行われます」
    敦島カナメ:「おお。祭りに乗じて、か。さすが六壬だな、お祭り大好き学区なのは知ってるが……」
    敦島カナメ:「そいつの捜索まで祭りと一緒、とは……。で、なるほど。大体話としては読めて来たぜ」
    クラール・トリューヴェ:「さて、これは一般生徒には知らされていない情報ですが……」
    クラール・トリューヴェ:「捜索先は龍脈、その地下にして内部」
    クラール・トリューヴェ:「外部からの侵入は不可能。依然、生徒たちの手では一度も訪れた形跡はない領域です」
    敦島カナメ:「龍脈……!」
    クラール・トリューヴェ:「武に接した者ならば興味も湧きましょう、当然ですね」
    クラール・トリューヴェ:「其処から力を引き出せる業も多いと聞きます、私も実に興味深いところですが」
    敦島カナメ:「ああ。六壬はその在り方からして崑崙とは関係遠い仲……とも言えねえ」
    敦島カナメ:「あいつらの区の真下にそんなパワースポットがあっても全然驚かねえし、イースターエッグなんてお宝がそこにあるってのも納得だな」
    クラール・トリューヴェ:「六壬神課は中国の九天玄女が伝え、安倍晴明が体系化して残し……失礼、話が逸れました」
    敦島カナメ:しかしまったく、こいつはどこからそんな情報を拾ってくるんだか。そんな所もまた信用ならない。口には出さずともそう思う。
    クラール・トリューヴェ:「ではここで本題です。今回……私もそちらにご一緒しようかと思いまして」
    敦島カナメ:「男子生徒の、ノドスの、精鋭の百人隊であるあんたが、か?」
    敦島カナメ:「イースターエッグを狙って……になるんだよな?」
    クラール・トリューヴェ:「いえ」
    敦島カナメ:「……なに?」
    敦島カナメ:驚きだ。てっきりそういう話になるのかと思ったが……
    クラール・トリューヴェ:「私の興味はそれとは違いますが……とにかく、学園側がエッグを無事確保すればいい。そのお手伝いです」
    敦島カナメ:「……六壬の手助けをしたいってのか?あんたが」
    クラール・トリューヴェ:「そも、エッグに関してであれば、決して争い合う必要はありませんからね」
    クラール・トリューヴェ:「私はその場にぜひ居合わせた……コホン」
    敦島カナメ:「……」イースターエッグ。すべて集めることでノヴァリスを思いのままにできる力……と聞いている。だが、このノドスはそれを追ってるわけではないという。これは……。
    クラール・トリューヴェ:「……と、兎に角。今回貴女にお話をした理由は……」
    クラール・トリューヴェ:「有体に言ってしまえばボディーガードです」
    敦島カナメ:「……なるほどな。わかったよ」
    クラール・トリューヴェ:「私、戦闘が苦手でして」
    敦島カナメ:「ニガテ、ねえ……」ぶしつけにジロジロと見る。
    クラール・トリューヴェ:「正直、崑崙の奥でなくて助かったというのもあり、星に頼むには気が引けます。話も聞かずに一瞬で解体されてしまう」
    敦島カナメ:「……ぷっ!」思わず吹き出す。
    敦島カナメ:「そ、そうだな。星の……五星君に持ってったら即解体、か。そうかもしれねえな……!!」
    敦島カナメ:実際はそうでもないだろう。話をしようとすれば聞く奴も多い。だが……そんな風に伝わってることがすごくおもしろい!
    クラール・トリューヴェ:「中でも貴女は拠点が分かりやすく、話が通しやすい。実力も折り紙付きで傭兵としての実績もある」
    クラール・トリューヴェ:「私とて、怪しい自覚はありますからね」
    敦島カナメ:「そうだな、アンタ怪しいからな……くっくっく……!」
    敦島カナメ:「ま、いいぜ。話を通しやすい。そんな風に思ってもらえたなら光栄だ。アタシら崑崙生の雇われ働きは親しみ易さってのもある種大事だ」
    クラール・トリューヴェ:「ちなみに、報酬の件ですが……」
    敦島カナメ:「む」
    クラール・トリューヴェ:掌からホログラムを投影。
    クラール・トリューヴェ:0が結構多いのが見えるだろう。
    敦島カナメ:報酬。忘れていた。相手の怪しさや話のうさん臭さに気を取られ、その辺りのことはうっかり……!
    敦島カナメ:「………………」
    クラール・トリューヴェ:「ええと……崑崙、現金がよろしいですか。それともクレジット?」
    敦島カナメ:「……あんた、さあ」
    敦島カナメ:「……本当に、本当にただアタシに護衛頼みに来ただけだったんだな」
    クラール・トリューヴェ:「…………心外です。善意しか見せていないし、嘘は言ってません。目を見てください」バイザーが点灯している。
    敦島カナメ:敦島カナメは、崑崙の武侠的な生徒とし、用心棒や傭兵の仕事も度々受ける。報酬は……まあ相手の事情にもより、まちまちだ。
    敦島カナメ:だがこの額は……今まで受けてきた額や相場の支払いより、明らかに多い!!
    敦島カナメ:否、破格である!!!
    敦島カナメ:逆に怪しくなる値段だが……どうも……どうもこの男子は……素でこの額を提示してるようなのだ!!
    クラール・トリューヴェ:「…………」
    敦島カナメ:「わかった。わかったわかった、わーったよ」
    敦島カナメ:「あんたが、どうにもあたしらの社会に疎くて、それでフツーにお願いに来ただけってのはわかった」
    敦島カナメ:「いいぜ。聞いてやる。これが崑崙だったら当事者だったアタシらには頼めない。むしろ六壬だから距離のある人間に話しに来たってのも、まあワカル言い分だしな」
    クラール・トリューヴェ:「ちなみに六壬側にも連絡、了承済みです」
    クラール・トリューヴェ:「純粋にボディーガードとしての採用、ということで」
    敦島カナメ:「マジか。六壬はよくOKしたな」
    敦島カナメ:「ま、それなら話が早い」フッと笑う。
    敦島カナメ:「アンタを護衛して、その龍脈に潜る。いいじゃねえか」
    敦島カナメ:「六壬のワザやその術ってのも、興味がないわけじゃねえ。学ばせてもらおうじゃねえか」
    クラール・トリューヴェ:「グッド」
    敦島カナメ:「報酬も、期待してるぜ。……今更なしとか聞かねえからな?なっ?」言葉の後半だけ、スッとトーンを落として言う!!
    クラール・トリューヴェ:「……前金が必要ならお支払いしますが」
    敦島カナメ:「……いいよ。後の楽しみにしとくし、別に必要ってわけでもねえ。逆になんか(アンタのことが)心配になってくるから……!」
    クラール・トリューヴェ:「では、成功報酬ということで」
    クラール・トリューヴェ:「集合場所は明日の明朝、六壬学園の総督府の……あのやたら縦に長い塔の前で」
    敦島カナメ:「おう。あの何か、すげえおもしろい形した塔な」
    クラール・トリューヴェ:「分かりやすくて助かります」
    クラール・トリューヴェ:「では、必要なことは伝えました。ドタキャンは……貴女に限ってあり得ない。また明日お会いしましょう」
    敦島カナメ:「あいよ。頼むぜ、お客様」
    敦島カナメ:クラールの様子を見守り。
    クラール・トリューヴェ:ゴンっ
    敦島カナメ:「おい」
    クラール・トリューヴェ:「おおっと、失礼。まだこの身体に慣れていなくて」ぎこちなく立ち上がり、机に脚をぶつけながら
    敦島カナメ:「この辺は獣が出るぜ。あんた……もう遅いがこの後何か用でもあるか」
    クラール・トリューヴェ:「ありませんが……問題ありません。ええ、大丈夫」
    クラール・トリューヴェ:「それより、しっかり寝ておくことをお勧めします。明日はかなり苛酷になる見込みです」
    敦島カナメ:「用がないなら出発は明日にしとけ。現地同行ってやつだ。むしろ……そうだな」
    敦島カナメ:「やっぱ前金、もらっとくわ。一割先に寄こせ」
    敦島カナメ:「崑崙の宿を紹介してやる。何、崑崙はそこらの民家からしてガラガラだからな」
    敦島カナメ:「適当にいいやつ探してやるぜ。あんたは、そこで少しでもその体を慣らすんだ」
    クラール・トリューヴェ:「……助かります、正直獣に襲われたらひとたまりもない」
    敦島カナメ:「いいってことよ。アンタの腕っぷしが大したことないなんてのは、正直最初から見りゃわかってたこった」
    敦島カナメ:こいつがうさん臭いのは最初から変わらない。怪しいのも最初から変わらない。なら……いざという時は殴ってブッ壊せば済むことだ。
    敦島カナメ:こいつの機械の体自体はともかく……歩き方も、身のこなしも、さして『何かを使う』奴のものではない。そんなものは、見れば判ることなのだ。
    敦島カナメ:崑崙生ならば、誰しもそれができる。
    敦島カナメ:だが。
    敦島カナメ:「おう。じゃあよ、今日から頼むぜ。ご来店、ありがとうございます、だ。お客様」
    敦島カナメ:頼まれてやろうじゃないか。このうさん臭いお客様、に。

    GM:シーンカット、ロイスのみ可能です
    敦島カナメ:は!
    敦島カナメ:クラールに。 依頼主 クラール・トリューヴェ 〇有為/不安 で!ヒッヒッヒ何なりとお申し付けくださいお客様……
    敦島カナメ:いや、でもこいつ大丈夫か(いろんな意味で)!?な、有為/不安! 以上です!

    GM:OP4 佐陀コトノ
    GM:登場侵蝕を選んで振ってください
    佐陀コトノ:41+1d3+3
    DoubleCross : (41+1D3+3) → 41+2[2]+3 → 46


    GM:六壬学園総督府、宴会部屋。
    GM:六壬大祭前日。このやたら大きい部屋に、たった4(+1従者+1人格)人が集まっている。
    GM:具体的には、壮行会。貴女はメンバーに選ばれていた、そう……龍脈探索の。
    GM:明日祭りの裏で行われるその探索について、改めて話があるという。
    GM
    佐陀コトノ:僅か4人で広々と使われる宴会部屋
    佐陀コトノ:その一角で飲み物を片手にちょこんと座っている
    芦屋コヨミ:ちうちうとストローでジュースを吸っている
    鰤谷カゴメ:「ささ、コトノさんもぐぐぅーと一献なのでしてー」朱塗りの茶瓶を手に笑顔である

    佐陀コトノ:「あっありがとうございます……」茶瓶を両手で受け取って
    芦屋アサヒ:「うむ。コトノ、たんと食べなさい」米飯やおかずを勝手に盛る。

    佐陀コトノ:「うあっ、あっありがとうございます……!」片手は茶瓶でもう片方の手は茶碗を持って
    芦屋チカゲ:「精の付くよう手間暇掛けて拵えましたのでねぇ」追加の料理を盆に乗せてやって来る。
    佐陀コトノ:「あっ、ああっ」更に追加で大量の料理に囲まれる
    九天玄女:(コヨミ、肉団子肉団子)
    芦屋コヨミ:「はぁい」あむあむと口に運ぶ
    鰤谷カゴメ:「コヨミねえさまもさあさ、腹ごしらえをしておかなければー」
    芦屋アサヒ:「ありがとうカゴメ……明日は待ちに待った本番だからな」
    芦屋アサヒ:とくとくと音を立てて満たされた盃を傾ける。勿論法的な問題は一切ない。
    鰤谷カゴメ:「はいー。底までどれほどかかるものか、とんとわかりませぬゆえー」頷く
    佐陀コトノ:「りょ、料理がたくさん……でもみんなおいひい……」どんどん追加される料理を頑張って頬張ってゆく
    芦屋コヨミ:「明日、たいへんだから、いろいろと……」
    佐陀コトノ:「あっあの、そんなに大変なんですか……? 龍脈探索……」箸を置き、姉妹を見回して
    鰤谷カゴメ:「それはもう、大変といえばこの上なく大変でございますー」
    佐陀コトノ:「こ、この上なく……」一気にトーンが不安そうに
    芦屋アサヒ:「幾度か前の大祭で、共にでかぶつを打ち倒したろう」
    佐陀コトノ:こくこくと頷く
    芦屋アサヒ:「これから行くのはあれの根城の、更に奥深く」
    芦屋アサヒ:「同様の障害が待ち構えていても不思議ではない。あの腐れ外道共の本拠地だしな」
    鰤谷カゴメ:「さりとて不可能ではございませぬー。そのように卦も出ておりますー」
    佐陀コトノ:「あの天式みたいな……」
    芦屋コヨミ:「今まで、入れなかった場所。玄女ちゃんが蓋をしてたところ」
    芦屋コヨミ:「あの後調査はしてたけど、その。どうしても入れなくて……」
    芦屋チカゲ:「玄女ちゃんは細やかな手妻は苦手ですしねぇ」
    鰤谷カゴメ:「そこで、やつばらののこした暦を読み解きましたところ、龍脈の満ち引きについての記録が出てきたのでございますー」
    九天玄女:(わたしのせいじゃないもーん)
    佐陀コトノ:「龍脈の……満ち引き?」首をかしげて
    芦屋アサヒ:「龍脈、というのは言わばエネルギーの大河よ」
    芦屋アサヒ:「水脈地脈と云う様に。流れる量もその時により増減する」
    芦屋アサヒ:「潜るというのも、実際の所奔流に飛び込む訳ではない」
    芦屋アサヒ:「流れる道に沿うように、広大な空間が広がっているのだ」
    芦屋コヨミ:「大きい空間……たぶん、理事会時代の研究施設」
    佐陀コトノ:「理事会……」その言葉で表情が変わる
    佐陀コトノ:「今回の探索は、その研究施設を見つけるためってことなんですね」
    芦屋アサヒ:「ああ。中でも一つ、見つけておかねばならん」
    芦屋アサヒ:「十中八九、其処に在る筈だ……降誕派のイースターエッグがな」
    九天玄女:「……そう!」黒い靄が弾け、コヨミを上書いて姿を現す
    九天玄女:「絶対あそこにある、私には分かるの」
    佐陀コトノ:「あっお姉さん……!」
    鰤谷カゴメ:「おやー。くろねえさま、出てくるとはやる気でございますねー」
    九天玄女:「なんせずーっと天式と一緒だったから。片足くらいはずっと龍脈の中だったみたいなものだし」
    鰤谷カゴメ:「もう一週間もお休みになりっぱなしでしたのにー」
    九天玄女:「むっ、見えないところでいろいろやってたのに。まあそれは置いといて」
    九天玄女:「……ま、でも今回はあんまり役に立てないかも」
    佐陀コトノ:「うええっ!?」再び表情が不安げに変わる
    佐陀コトノ:「ど、どうして……?」
    九天玄女:「うーん、相性が悪いっていうか……」
    九天玄女:「九頭竜とか、ヤマタノオロチ。塞いだり堰き止めるのは得意なんだけど、流れに沿うってのはあんまりね」
    九天玄女:「中で戦うと、急に入り口が閉じちゃうかも」
    佐陀コトノ:「そ、そうなんですね……」しょぼんと
    鰤谷カゴメ:「入り口の穴を抜けるのに、不安があるということでございますよー」
    鰤谷カゴメ:「ひっかかってしまうのでしてー」
    九天玄女:「だからコヨミの中でお留守番!ついては行くけどね」
    佐陀コトノ:「うう、はい、わかりました……」
    九天玄女:「で、それで……言ってないよね。上層部にだけ来たやつ」姉と妹を交互に見て
    鰤谷カゴメ:「はい。そこはげんに漏らしておりませぬー」
    芦屋アサヒ:「コトノには総督府入りを断られたからな」
    佐陀コトノ:「……?」きょとんとしながら見回して
    鰤谷カゴメ:「とはいえ、あちらに入るものとして、コトノさん以上に適した方がおられぬのもまたそのとおりでございますー」
    九天玄女:「じゃあ、二人にお願いしていい?いろんな秘密情報。コトノも知っておいた方がいいだろうし」
    佐陀コトノ:「ええと、あの、何か……?」
    鰤谷カゴメ:「そうでございますねー。アサヒねえさまがいる理由も釈然としませんでしょうしー」
    芦屋チカゲ:「暫く彼方へ行ったり此方へ戻ったりと慌ただしくしておりましたからねぇ」
    佐陀コトノ:「……あっ」言われてやっと気づく
    佐陀コトノ:「あ、アサヒさんもう呪術部の部長じゃないんですもんね……」彼女が居るのがあまりにも自然で意識もしていなかった
    鰤谷カゴメ:「それどころか、看板は今や商売敵でございますー」なぜか得意げに
    佐陀コトノ:「ええと、確か、同窓会……?」
    芦屋アサヒ:「うむ。学籍居住こそ残してはあるが、新星近郊N市、或いは同窓会」
    芦屋アサヒ:「卒業、出来なかったからな」僅かに気の萎えた顔をする。
    九天玄女:複雑な表情
    芦屋コヨミ:(姉さま……)
    佐陀コトノ:「ああ……あのメサイアの会長さんの……」
    芦屋アサヒ:というのも当時、コトノ含む後輩らの前で未来の展望を語り、大層賑々しく別れの言葉を手向けられたりしたのだ。
    佐陀コトノ:「で、でも私っ、もう一年アサヒさんと一緒にいられるの嬉しかったです!」
    佐陀コトノ:「わ、私もあんなに大層なこといっちゃったので……恥ずかしい気持ちはあるんですけど……」顔を赤くして俯いて
    芦屋アサヒ:「ノヴァリスを去るぞという気概を見せておいて、皆の上に居座り醜態を晒すのはな。堪える」
    鰤谷カゴメ:「コトノさんは心のままに声に出されますし、それが大変よろしいかとー。姉様もまんざらではないようでございますしー」
    佐陀コトノ:「ううう……」更に縮こまって
    鰤谷カゴメ:「それもまた道満でございますー」したり顔で頷く
    佐陀コトノ:「か、カゴメさん!」
    芦屋アサヒ:「とは言え、六壬を離れる良い機会。渡りに船……と彼女らに合流しただけではない」
    芦屋アサヒ:「世に知られているような、生徒の卒業を阻み未来を閉じる大魔王一味……というのは」
    芦屋アサヒ:「世を忍ぶ仮の姿……いや、違うか。まあ全てが嘘ではない」
    佐陀コトノ:「ほえ……?」
    芦屋アサヒ:「あやつは悪名を背負う事を楽しんでいるからな」
    芦屋アサヒ:「楽しんでいるやつは強い……これはコトノに言うまでも無い事か」
    鰤谷カゴメ:「それもまた道満なのでしてー」腕組みして頷く。
    佐陀コトノ:「ほええ……」メディアで見たアトラ会長の顔を思い出す
    九天玄女:「まあ、あんまり悪いところじゃないわよ。たまに行くけど」結構行っている
    佐陀コトノ:極悪人というには随分と愛嬌があるような、大魔王ではないと言われるとほのかに納得できるところもある
    芦屋アサヒ:「イースターエッグについては同窓会と最高生徒会がグルになり、隠している秘密がある」
    芦屋アサヒ:「生徒の卒業を阻んだのは、卵の力によるものではない」
    佐陀コトノ:「……はえっ?」
    芦屋アサヒ:「逆に七つの卵を集める事で、初めて我らがノヴァリスを去る事が可能となる」
    鰤谷カゴメ:「話が逆さまなのでございますー」
    佐陀コトノ:「さ、逆さま……? ど、どういう……」困惑したような声を出して彼女達を見て
    芦屋アサヒ:「七つの卵に秘められしは、十字冠が齎す七つの戒めを変える力」
    鰤谷カゴメ:「そして七の戒則に従えば、わたしたちは既に全滅しているはずなのでしてー」
    佐陀コトノ:「ぜ、全滅……!?」
    鰤谷カゴメ:「やつばらの残した暦には、今日という日どころか、今年の四月朔は存在してはおりませぬー」
    佐陀コトノ:「だ、だって、七の戒則にはジャーム化を防ぐ作用も……!」
    芦屋アサヒ:「冠を被せたのは理事会の連中だからな」
    芦屋アサヒ:「この力は我々以上に、連中にとって都合の良い働きをする」
    芦屋アサヒ:「大人たちが設定した卒業とは、私たちから作られたジャーム体が外へ放たれる事を意味する」
    佐陀コトノ:「…………」
    鰤谷カゴメ:「この土地がまるごと、やつばらの用意したまじものの壺という寸法なのでございますー」
    佐陀コトノ:その一言が信じられず、だけど上手く言葉が喉から出てこない
    佐陀コトノ:「……そ、それは……」俯いて、暫し黙って
    九天玄女:「どう飲み込むかは、コトノに任せる」
    九天玄女:「……でもなんとしても手に入れるの、イースターエッグを。それだけは変わらない」
    芦屋コヨミ:(……絶対ジャームになってほしくない、から)
    芦屋チカゲ:「すみませんねぇ、こんな知りたくもないような秘密、いきなりまくしたてられて」
    芦屋チカゲ:「あまり気分もよろしくないでしょうけど」
    鰤谷カゴメ:「けれどいま、この六壬でイースターエッグに手が届くとすれば、それはわたくしどもではなく、コトノさんなのでございますー」
    鰤谷カゴメ:「すくなくとも、ありうる一人は。そのように卦が出ておりますゆえー」間延びした口調だが、真剣だ
    芦屋アサヒ:「コトノには話しておきたいと、これは私の我が儘だ」目を閉じ、ありし一幕を思い出す。
    佐陀コトノ:「……ごめんなさい。すぐには心の整理、つきそうにないです」
    鰤谷カゴメ:「それはそうでございましょうー。わたくしも3日は眠れませんでしたゆえー」
    佐陀コトノ:「でも、これだけは教えて下さい」
    佐陀コトノ:「イースターエッグを手に入れることが出来ればジャームが解き放たれる未来を変えられる、アサヒさん達は正しい意味で卒業を迎えられる」
    佐陀コトノ:「そう、ですよね?」
    佐陀コトノ:彼女達を真っ直ぐに見て、ゆっくりと言葉を紡いで
    芦屋アサヒ:「花見の時。きみは私に、夢を語ってくれたな」
    芦屋アサヒ:「私の夢を、ノヴァリスの外での目標を応援してくれた」
    芦屋アサヒ:「そのためのイースターエッグだ。だからコトノには話さねばならないと思った」
    芦屋アサヒ:「理事会が遺した七つの卵を集め、一つの未来を抱いた時。私たちは真に革命を遂げる」
    鰤谷カゴメ:ちょこんと正座してコトノさんを見ている。
    芦屋アサヒ:「……協力してくれるかな?」
    佐陀コトノ:コクリと、迷いなく頷く
    佐陀コトノ:「あの時語った言葉は、私の抱いた夢は、今でも変わっていません」
    佐陀コトノ:「ノヴァリスを悲しみに満ちた場所なんかにさせない、私達が懸命に生きてきた日々が過ちだったなんて絶対に言わせない」
    佐陀コトノ:「卒業するなら笑って、胸を張って卒業したい!」
    佐陀コトノ:「だから私、やります。私にしか出来ない役割なら必ず果たします、絶対に手に入れてみせます」
    佐陀コトノ:「イースターエッグのこと、私に任せて下さい……!」
    佐陀コトノ:先ほどの不安を吹き飛ばすように力強く、真っ直ぐ笑って見せる
    鰤谷カゴメ:「では、さらに込み入った話をしても大丈夫そうでしてー」ぱんと手を合わせて、満面の笑顔
    芦屋アサヒ:「うむ。信じてはいたが快諾の言葉、誠に有難い」
    芦屋アサヒ:「具体的な動きの話をしていくぞ」するりと組み込んでいく構え。
    佐陀コトノ:「はいっ、お願いします!」
    芦屋アサヒ:「大まかに言えば三手に別れての行動となる」
    芦屋アサヒ:「地上、総督府に残る通信班、本校舎直下から侵攻する本隊、他の入口より探る別動隊だ」
    芦屋アサヒ:「私の担当は別動隊、コトノ、コヨミ、カゴメの三名は本隊所属となる」
    鰤谷カゴメ:「はい。わたくしめが同行させていただくのでしてー」
    鰤谷カゴメ:「とはいえ本命はコトノさんとコヨミさんのお二人なのですー」にこにこと
    佐陀コトノ:「カゴメさんにコヨミさん、そして私が本隊……」
    九天玄女:「私が出れない分は存分に働いてもらうつもりだから、その辺は期待しておいて」
    芦屋コヨミ:(うええ……)
    佐陀コトノ:「は、はいっ! が、頑張ります……!」緊張しながらもふんすと両拳を握りしめて
    芦屋アサヒ:「通信班の主な構成員は占術部、人形部の一部。六壬大祭を取り仕切る為の人員も必要だからな」
    芦屋アサヒ:「加えて、外部からの人員を幾つか招聘することとなった」
    鰤谷カゴメ:「珍しい方もおられるのですよー」
    佐陀コトノ:「め、珍しい方?」
    芦屋アサヒ:「星室庁……職員室から遣わされるのはジェネシスの教育実習生、棗ハルカくんというそうだ」
    佐陀コトノ:「職員室の……!」
    芦屋チカゲ:「あらあら嬉しそう。コトノちゃんは先生たちのお世話になったそうですものねぇ」
    九天玄女:「本人の強いお願いだって。教育実習生だけど実績もあるし、私としては問題ナシ」
    佐陀コトノ:その言葉にコクコクと頷いて
    佐陀コトノ:「ま、前にムセイオンへ行った時、ユージン先生にはとても助けて頂いたので」
    佐陀コトノ:「また職員室の方と一緒に行動できるのは頼もしいし、安心します……」少し嬉しそうにそうやって
    芦屋アサヒ:「うむ、こちらは問題なしと」
    芦屋チカゲ:「頭が痛いのはもう片方ですねぇ」
    佐陀コトノ:「もう片方……?」
    九天玄女:「…………」
    鰤谷カゴメ:「玄ねえさまも、さすがに気が進まれませぬかー?」
    九天玄女:「……私にだって……怖いものくらい……ある……」
    芦屋チカゲ:「ムセイオンでの一件以降、ノヴァリスに参入してきた者たちがいたでしょう」
    芦屋チカゲ:「NABEE、進路指導室……つまりはUGNの大人たち」
    鰤谷カゴメ:「あやや。ねえさまの怖がる顔が見られただけで、カゴメはちょっと得をした気分ですがー」
    佐陀コトノ:「ゆ、UGN……」
    鰤谷カゴメ:「それどころか、まだございますのでー」
    九天玄女:「まあ、UGNってならまあ、まだいいんだけど、うん」
    佐陀コトノ:ムセイオンでかつて会ったパノプティコンの顔を思い出し、不安げな表情を浮かべて
    鰤谷カゴメ:「何事もやってみるものです。それもまた道満なのでして」
    芦屋アサヒ:「中でも武名轟かせる独眼の悪魔。FHの生粋の敵」
    芦屋アサヒ:「UGN本部戦闘エージェント、"デモン・ストレイト"」
    芦屋アサヒ:「日本古流派では黒瀬一族の方が通りが良いか」
    鰤谷カゴメ:「それはそれはおそろしい人なのですよー」
    九天玄女:「うぅぐ……」しゅんしゅんと影が小さくなっていき
    芦屋コヨミ:「あっ引っ込んだ……」
    鰤谷カゴメ:「むー。コヨミねえさまともう少し混ざってくださればよいのですがー」首を傾げる
    芦屋チカゲ:「芦屋の家では堕落者の元には黒瀬が参るぞと、幼少の頃から脅しつけたものです」
    佐陀コトノ:「うえ、うええ……?」次々と出てくる威圧的なワードにどんどん怯えた表情
    佐陀コトノ:「そ、そんな人と一緒に行くんですか……?」
    芦屋アサヒ:「どこから話を聞きつけたのやら、異常に乗り気でな」
    芦屋コヨミ:「……安倍晴明と同じくらいには、苦手ですけど、まあ……今回は味方みたいなので……」
    芦屋アサヒ:「地下に潜る気満身であったが、どうにか宥めすかして地上からのアドヴァイザーに留めた」
    芦屋アサヒ:「決め手は緊急時の脱出手段が無いことだった。それでもぐいぐいと押してきたが」十字冠を指さして。
    鰤谷カゴメ:「気になるようなら戸口から射抜いてくださいませと申し出ましたら、それなりに納得いただけたような気がいたしましてー」
    九天玄女:(やりかねない……)
    佐陀コトノ:「ううう……分かりました……」
    佐陀コトノ:「こ、今回は協力する仲間の方ですもんね……。が、頑張って馴染みます……怖いけど……」
    佐陀コトノ:既に姿勢がかなり縮こまっている
    鰤谷カゴメ:「コトノさんなら大丈夫なのですよー」にこにこと背中にもたれかかる
    鰤谷カゴメ:「堂々としていれば魔は差さないものと、古今東西きまっておりますー」
    佐陀コトノ:「わわ、カゴメさん……!」
    佐陀コトノ:「わ、私堂々とできるかなぁ……!」
    鰤谷カゴメ:「おや、できないのですか?」
    芦屋コヨミ:「……わ、悪いことするわけじゃないので、大丈夫、大丈夫……」
    佐陀コトノ:「ううう……がんばります……」
    芦屋アサヒ:「うむ、よろしく頼む」
    芦屋アサヒ:「別動隊も極めて優秀な面子で固めるのでな。互いに全力で果たそう」
    佐陀コトノ:「は、はい……! アサヒさんもどうかお気をつけて……!」
    芦屋コヨミ:「あ、あとは……」
    芦屋コヨミ:言っていいものか、と顔色を窺って。
    鰤谷カゴメ:みゅ?と首を傾げる
    佐陀コトノ:「……?」コヨミの様子に首をかしげて
    芦屋コヨミ:「き、来てたじゃないですか。姉さまはオッケーだしてた、けど……」
    鰤谷カゴメ:「別に生徒ですし構わないのではー?」
    佐陀コトノ:「ほ、他にもどなたかいらっしゃるんですか……?」
    鰤谷カゴメ:「お会いしたことがないので、カゴメ、気になるのですー」
    芦屋アサヒ:「うむ……本隊に二名加わる」
    芦屋アサヒ:「個人的に黒瀬直よりはマシだが、曲者だな」
    芦屋アサヒ:「一方は崑崙山の十魔神将、敷島カナメ。もう一方の護衛役だ」
    佐陀コトノ:「こ、崑崙山の……。た、確かに凄く頼もしいと思いますけど……」言い澱む理由にはならないように思えて
    芦屋チカゲ:「問題の方はクラール・トリューヴェという生徒さんです」
    芦屋チカゲ:「所属校は……あのノドスであるのだと」
    佐陀コトノ:「!!!??」
    鰤谷カゴメ:「なかなかないお話でございますー」
    佐陀コトノ:「の、ノドス!? き、聞き間違いではないですよね……!?」
    芦屋アサヒ:「漂流学区ノドス、唯一の男子校のノドスで間違いはない」
    佐陀コトノ:「ええっ、えええ……?」困惑した表情を浮かべて
    芦屋アサヒ:「付け加えるならそう、ムセイオンの折に宣戦布告を行った彼らだな」
    鰤谷カゴメ:「いきなり協力の打診がございましてー」
    芦屋チカゲ:「実は先の卒業式の一件、同窓会メンバーと彼らは共闘したそうでして」
    佐陀コトノ:「きょ、共闘……!?」
    芦屋チカゲ:「理事会側から卵を確保するための戦いであれば、手を結ぶ線はある……と言っております」
    佐陀コトノ:「はえ、はええ……」かなり戸惑いながらもその言葉を聞いて頷いて
    鰤谷カゴメ:「行方不明のままよりはマシというのも、わからぬではございませぬしー」
    鰤谷カゴメ:「怪しげな話に乗るのもまた道満かとぞんじますー」
    芦屋アサヒ:「過去の共闘についてはノドスやアトラ・アーリーバードはともかく、解良イノリ委員長に事実確認済みだ」
    芦屋アサヒ:「……コトノが呑めなければ、別動隊こちらで監視するが。どうする?」
    佐陀コトノ:少しの間があった後、首を横に振って
    佐陀コトノ:「……こ、困惑してしまってごめんなさい。でも、大丈夫です」
    佐陀コトノ:「コニーさん……"オムファロス"が語ったノドスの意志は本物だったと思いますし、今回もあくまで利害の一致なのも分かっています」
    佐陀コトノ:「それでも、ノドスの方と敵対以外で言葉を交わすことが出来るなら、それはとても貴重なチャンスだと思います」
    佐陀コトノ:「私はまだ、ノドスのことを完全には諦めたくない」
    佐陀コトノ:「だから、こうやって一緒に行動できるなら私の方からも是非お願いしたいです」
    佐陀コトノ:そう言い切り、彼女達の目を見る
    芦屋アサヒ:「……コトノならそう言ってくれると信じていた」
    芦屋コヨミ:「……ほっ」
    芦屋アサヒ:「小狡い物言いと思うだろうが、本心だ。きみの目的の為にも励めよ」にぃと無防備に微笑む。
    九天玄女:(まあ、大丈夫だと思うけど。アレは……)
    佐陀コトノ:「……! は、はいっ!」その言葉に強く頷く
    芦屋コヨミ:「……今日伝えるのは、これくらい。あとは明日の朝早く集合、で……」
    芦屋コヨミ:「…………?」
    佐陀コトノ:「こ、コヨミさん……?」
    鰤谷カゴメ:「コヨミねえさま、どうされましてー?」
    芦屋コヨミ:ふと、何かを感じ外へと目をやる。音か、気配か、それとも。
    GM:塔の外、破壊音。
    GM:その後に、小さな悲鳴。
    佐陀コトノ:「!?」立ち上がる
    生徒:「ウワーッ?!」
    芦屋アサヒ:窓を開け、身を乗り出す。
    鰤谷カゴメ:「これは…ただ事ではございませぬ」
    GM:外では地から漏れ出す光が数条、夜を照らし出し。
    GM:周囲では警備を担当していた生徒同士が、"何故か争い合っている"
    暴走生徒:「うう、あ、うああああ………!」
    生徒:「ぎゃー!なんでなんでなんで?!私何もしてな……っ!」
    生徒:重いパンチが胴に入り、そのまま貴女達の近くまで吹っ飛ばされる。
    生徒:「ぐぎゃっ」
    佐陀コトノ:「だ、大丈夫ですか!?」
    暴走生徒:無軌道に巨大な獣爪と化した腕を振り回す。明らかに正気を失っている。
    芦屋アサヒ:「その子を頼む。生徒の相手は私の仕事だからな」袖を捲りながら暴れる生徒の方へ。
    芦屋コヨミ:「き、気を付けて……」
    佐陀コトノ:彼女の言葉に頷いて、吹っ飛ばされた生徒へ駆け寄り、抱き起す
    生徒:「う、ううん……」
    鰤谷カゴメ:「わたくしめもまいりますのでー。よろしくおねがいします、コトノさん」呼び寄せた巨大球体に乗って暴徒に割り込んでいく
    芦屋アサヒ:「いや、もう私は呪術部部長ではなかった……鬱陶しいOGになってしまったものだ」妹と並んで飛び込む。
    暴走生徒:「グ、うううううぅぅ…………!」近寄った二人へも変わらずに、一切の容赦なく振りかぶる。目の前に居るのが誰かすら、理解できていない。
    生徒:「コ、コトノちゃん……コトノちゃんだぁ……死に際の天使かな……」
    生徒:「頭にわっかが見えるし……」
    佐陀コトノ:「あ、あなたの頭にもちゃんとあるじゃないですか! 医務室連れていきます!」
    生徒:「あ、あの子、さっきまでなんともなかったのに……」
    生徒:「地面からピカって光ったのを浴びたと思ったら、急に……」
    佐陀コトノ:「じ、地面が光って……?」
    芦屋コヨミ:「コ、コトノさん。なんか、あの人の冠……」
    芦屋コヨミ:暴走している生徒を指さして。
    佐陀コトノ:「えっ?」指を指された方向に視線を向ける
    芦屋コヨミ:「ふ、不自然に黒くなって、ないですか。なんか、錆びてるみたいに……」
    芦屋コヨミ:「違う、次々に別の色に……虹、灰、どうなって……」
    暴走生徒:頭上の冠は、色相が次々と無秩序に切り替わる。まるでエラーを起こした機械の様に、次々と。
    佐陀コトノ:「い、一体何が起きて……!」
    九天玄女:(これは……)
    芦屋コヨミ:「……」内の声に頷くように、地下の輝きを見る。
    GM:収まったそれは、既に闇夜を照らすことはない。
    芦屋アサヒ:「呪術部の……能力自体の変質は無いようだが……」職務上、生徒の能力は全て把握している。
    芦屋アサヒ:「このような病んだ輝きでは、なかったな!」同じく獣化した腕で組み伏せる。
    暴走生徒:「きゅ、きゅう……」制圧され、その場で気を失う。十字冠は次第に落ち着きを取り戻したかのように、落ち着いた色へと戻って。
    暴走生徒:そのまま十字冠が輝き、転送される。
    鰤谷カゴメ:「失礼。カゴメ、少し追ってみるのでして」
    芦屋アサヒ:「頼んだ……形が乱れど従者でもなし」
    佐陀コトノ:「…………」転送されゆく暴走生徒を見送って
    佐陀コトノ:同時に、脳裏には先ほどまでの会話が蘇る
    佐陀コトノ:(地下からの光。まさか……)
    佐陀コトノ:口元をぎゅっと結む。この先に起こりえる困難を想像するように、その視線はただ地面に向けられていた
    GM:同日、数時間後。地下から漏れ出た光についての報告。
    GM:この件における体調不良者は十数人。
    GM:何れも制圧、破壊行動後に落ち着きを取り戻したという。

    GM:シーンカット ロイスのみ可能です。
    佐陀コトノ:鰤谷カゴメ 信頼〇/距離が近い で取得します!
    佐陀コトノ:以上です!

    GM:OP5 解良イノリ
    GM:登場侵蝕を選んでお願いします!
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加(44 → 49)

    GM:遡って、数日前。
    GM:同窓会拠点、新星郊外N市。
    GM:かのアトラ・アーリーバードが治める地であるにも関わらず、街は驚くほどに平和である。
    GM:それもそのはず、この地を司るのはかの大魔王アトラのみではない。
    GM:元郷土史愛好会会長、御万道ムツミ。
    GM:そして……元メサイア風紀委員長、解良イノリ。
    GM:三人による相互監視により、この地は薄氷の上の平和を築いている……
    GM:なんて噂が立っているとか立っていないとか。
    GM
    GM:治安維持施設、詰所。
    解良イノリ:治安維持施設、と言っても、市内のそれはそう大きなものでもない。
    解良イノリ:かつての風紀委員会のそれに比べたら、ずっとこじんまりとしている--これは郷土史愛好会の建築スタイルの影響もありそうだが。
    解良イノリ:「…ふう。前より、こう…時間が増えたのは、良い事なのかしら」
    解良イノリ:その2階会議室(使ってない)で針とハンカチから顔を上げる。
    解良イノリ:基本的に平和…というほどではないが。単純に相手をする生徒数の激減と、上に居たり根回しする相手が減ったから、仕事は少なくなった。
    解良イノリ:ゆっくりと丁寧に、こうやって趣味の手芸をやる時間があるくらいには。
    解良イノリ:「…うーん、やっぱりプロや既成品には負けるわね…」赤と蒼の薔薇が相互に絡まり合うモチーフを持ち上げ、日に透かす。
    "同窓会"芦屋アサヒ:「失礼、少々お時間よろしいでしょうか」控えめなノックの音に声が続く。
    解良イノリ:「あ、はーい。すみません、お手数をお掛けしたようで」立ち上がり、横に布と針を置く。
    解良イノリ:「ノヴァリス市委員会詰め所にようこそ」ドアを開く。
    芦屋アサヒ:「どうも。六壬に戻る前に挨拶をと思いましたが……」
    御万道ムツミ:「その前に少しお時間いただけますか、イノリさん。毎度どうも、銀座あたりやでございます♪」アサヒさんの横で笑顔で立っている
    芦屋アサヒ:「一人またついてきて、ついでに道すがらお会いしまして」身体を横にどける。
    解良イノリ:「ああ、アサヒさん。わざわざご丁寧に…って」
    解良イノリ:「ムツミじゃないの。今度は何?怪獣戦線?ムセイオンあたりのブローカー?ラッダイト部とか?」
    御万道ムツミ:いかにも、悪名高い同窓会三頭のふたりめ、御万道ムツミである。
    御万道ムツミ:「そちらはご心配なく、けさの新顔の怪獣の方はきちんと穴掘りの方に回っていただきましたので♪」
    芦屋コヨミ:むぐむぐと、口いっぱいにお菓子を頬張りながら姉の後ろについている。

    解良イノリ:「コヨミちゃんまで連れて…ああ、今から”掃除”しますから、そうしたら上がって下さいな」
    芦屋コヨミ:芦屋コヨミは、姉に付くカタチでたびたび同窓会に出没している。
    芦屋コヨミ:最初は知らないところに姉を持っていかれるなんて……とのことだったが。
    芦屋コヨミ:訪れる度に餌付けを受け続け、すっかり目的も変わってきてしまっていた。
    芦屋アサヒ:「ご苦労様です。こちらで受け持っていた書類は既に終わらせておりますので」
    解良イノリ:手のひらの上に影が球となり、一瞬で会議室を飲み込み、幾つかあった盗聴器やその他事飲み込んで覆う。《影絵芝居》《闇夜の烏》
    解良イノリ:「ああ、今朝のやつ終わったんだ…なら良かった。書類まできちんと書いてもらっちゃって、六壬も大変なのに」
    御万道ムツミ:「毎度、ご苦労さまです。さすがは餅は餅屋でございますねえ。ささ、お上がりください」
    解良イノリ:「ごめんなさいね、本当騒がしくて…私やムツミが居るとなると、本当変に監視を付けたがるんだから…」
    芦屋アサヒ:「チカゲ……私の従者を置いてきてありますので。数で言えば二足の草鞋を履くに足ります」
    御万道ムツミ:勝手知ったる人様の施設と、ぬらりひょんのごとく上がり込んでお茶とクラシックなクッキー(多量)を出してくる
    解良イノリ:「従者、大変じゃない?不夜王とか、聞く使い手は大体過労でひどい目に遭ってるって聞くけど」そういいながら、皆に緑茶…ちゃんとした銘柄だ…を淹れようとして。
    解良イノリ:「用意が早いったら……やれやれ。紅茶とかコーヒーもあるから、欲しいなら言って」
    芦屋アサヒ:「そこは特別性、機能こそ制限されますが独立性を高めているので」
    芦屋コヨミ:姉の影から小さくイノリさんに礼をして、そそそと机に座る。お菓子を一つまみ。
    芦屋アサヒ:「かわいい愚妹がいつもお世話になります」深々と頭を下げる。
    解良イノリ:「そう?なら良かった」くすりと笑って。
    解良イノリ:「いいのよ、同級の子の妹、可愛い後輩だもの。私にとっても」
    御万道ムツミ:「そこはそれ、これからというときにお茶を淹れていただくのも気が進みませんし」口元を隠して笑う
    御万道ムツミ:「イノリさんも丸くなられましたねえ…」しみじみとした調子で
    解良イノリ:「まあ、昔ほど仕事が来ないからね。貴方達がなぜか味方だからかしら」ムツミに半目で。
    御万道ムツミ:「あらお上手。これからですよ、人の出入りも増えておりますし。ねえアサヒさん」
    芦屋アサヒ:「仕事が増えるという話はぞっとしないですが、さて」
    解良イノリ:「減ればいいんだけど、ここ一年はね…ん」
    芦屋アサヒ:「とまれこの娘が大人しく馴染んでいるのは、懐の広い家である証左ですね」
    御万道ムツミ:「呉越同舟どころか、他山の石を積んでできたような寄り合い所帯でございますしねえ」
    芦屋コヨミ:幸せそうにお菓子とお茶を口に運んでいる。
    解良イノリ:「…ん、そうなのかい?アサヒさんが居るお陰かな……まあ、落ち着く一助くらいになれてたら幸いだ」
    芦屋アサヒ:「他の者以上に干戈を交えたお三方が、名を連ねているからこそと言うべきか」
    芦屋アサヒ:「それだけ異様で激しい戦いだったのかな、イースターエッグを巡った一件は」
    解良イノリ:「そんな大したものじゃあないって思うけど…ムツミもアトラも、今はそっちのやる事がはっきり期限付きで来てるから”まだ”あまりはしゃいでないだけで」
    解良イノリ:「……まあ、大変だったのはそうね」少し苦笑気味に。
    御万道ムツミ:「なかなかない経験だったと思いますよ、過去形ですけれど」お茶を注ぎ足す。
    芦屋アサヒ:「まあ、本題はそこです。今日から本格参戦ということでして」
    芦屋アサヒ:「うちのトップに先輩として、相談に乗って頂こうかと」
    解良イノリ:ずず、と茶を一口。「六壬…と言うと、”降誕”派だったっけか」
    御万道ムツミ:「さすがにお詳しいですねえ」
    解良イノリ:「私は名前くらいしか抑えられてないけどね。実際の詳しい所は、全然だ」
    芦屋アサヒ:「メサイアとは異なり、七賢人不在の派閥です」
    芦屋アサヒ:「学区の規模も小さいですが、オールドに適した土地を任された」
    御万道ムツミ:「安定しておりますよねえ。戦闘が多いにもかかわらず、なかなか空白地ができない学区です」
    解良イノリ:「魔術…近代レネゲイドコントロール技術は、UGNもFHもそうした”ふるきところオールド”を参考にしてるし、そうでなくても…」
    解良イノリ:「学区として見るなら、ムツミの言う通り色々”騒がしい”うえで、他学区との関係もそう基本は悪くないね」
    解良イノリ:キングダム、崑崙、それにジェネシス…は、ちょっと迷惑駆けられてる側かもだけど、と零す。
    芦屋アサヒ:「八月革命の折にはあちこち飛び火させてしまいました、恥ずかしい限りで」
    御万道ムツミ:「いえいえ。その折にはお世話になりました♪」
    解良イノリ:「それを言うなら、元の私達メサイアだって似たようなものさ。二次紛争からそうだ」アンジェリカ風組だけでなく、色々と巻き込んできた。
    芦屋アサヒ:「……龍脈、六壬地下で集いノヴァリス全土に伸びる怪力場」
    芦屋アサヒ:「降誕派が保有する神秘にも繋がるであろう未解明現象となります」
    芦屋アサヒ:「その影響もノヴァリス全域に伸びていると見受けられる。卵探しのついでに探ってきましょう」
    解良イノリ:「”空”に、あの星の神秘があるなら…当然、七つの戒則に於いて”地”もまた色々と定義があるはずだろうしね」
    解良イノリ:「…それに、”降誕advent”、ね。ふん」
    芦屋アサヒ:「気に障りますか、宗派上」
    解良イノリ:「それもそうだけど、この手の名前にはいろいろと思う所があるから」
    御万道ムツミ:「この間も、さんざんな目にあいましたものねえ」
    解良イノリ:「一体、何を”降ろす”つもりだったんだろう、って思うと、ねえ?」
    解良イノリ:「碌なことじゃあるまい、ってどうしても身構えちゃう…ってだけさ」
    御万道ムツミ:「意見が合いますねえ、専門家アサヒさんとしてはいかがです?」腰の大福帳の表面、同窓会のエンブレムを指でこする。
    芦屋アサヒ:「六壬神課は天を仰いで命運を探るものですので」
    芦屋アサヒ:「天文活動にも精を出してきたのが良かったのか悪かったものか」
    芦屋アサヒ:悩まし気にそこまで言って、コヨミの齧りかけをもぎ取り口に入れる。
    芦屋コヨミ:「うあっ?!」
    解良イノリ:「……私の分上げようか?」
    芦屋コヨミ:「く、くれるのなら……ぜひ……」そそそと近づいて、手を差し出す。
    解良イノリ:「うん。はいどうぞ」残っていた自分の取り皿を渡す。
    御万道ムツミ:「コヨミさんは、人に好かれそうな妹さんですねえ、いつもながら」
    解良イノリ:「可愛がりたくなるのも分かるかなあ」くすりと笑って。
    芦屋コヨミ:笑顔で受け取って、自分の席に戻る。
    芦屋アサヒ:「愛くるしいのは分かりますが、ここは堪えて頂きたい」ため息
    解良イノリ:「あはは…ごめんなさい。私、あまり後輩とかとこうする機会ないから…つい…」
    芦屋アサヒ:「息抜きになるのは良いのです。私もいろいろ救われている」
    御万道ムツミ:「とはいえ、食べていては口が開かないと」ころころ笑う
    芦屋アサヒ:「今日は珍しく菓子目当てでなく、話があるとひっついてきたのに」
    芦屋アサヒ:「このままではぷくぷく膨れて食べごろになるばかりだ」
    解良イノリ:「ん、そうなの?ああ、でもそうか。お菓子ならムツミのとこがいちばんだもの」
    芦屋コヨミ:ぴく、とお菓子を食べる手を止める。
    御万道ムツミ:「あら嬉しい…そろそろですか?」
    芦屋コヨミ:姉の言葉に、ほんの、ほんの少し嫌々に。もう少しお菓子を貪っていたかった。
    芦屋アサヒ:「こっちで包んでおくから……」お持ち帰り用。
    解良イノリ:「紙袋あるから、それにどうぞ」苦笑気味。
    芦屋コヨミ:安堵した表情。
    御万道ムツミ:「別のものもおまけいたしますよ。クリームの付いているやつです」
    芦屋コヨミ:「お、おねがいします……!」
    芦屋コヨミ:「で、あ、あの、えーと……イ、イノリさん。今日はたってのお話が……」
    芦屋コヨミ:「ムツミさんにも関係があって、今は居ないけど、ア、アトラさんにも……」
    解良イノリ:「うん。どうぞ。アイツにはまあ、こっちから言っておくから」
    芦屋コヨミ:「でも、持ってるのは多分イノリさんだって。そ、そう思うから……」
    御万道ムツミ:「あらあら」
    解良イノリ:「…………」す、と表情が戻る。深く堅めに、”七日の創造”として組んでおいたのだけど。
    解良イノリ:「……はあ。やっぱり、術のたぐいは本尊の子には及ばないか」
    九天玄女:「……うんうん、分かりやすく表情が変わった」
    芦屋コヨミ:コヨミの口から、性質の違う声。本来の声。
    芦屋コヨミ:暗雲のごとく身体を包み、その色を変える。

    九天玄女:身体を黒に染めた、双角の女。蛇の様に目を細めて、目の前の少女を見やる。
    解良イノリ:「…まあ、何度も会ったんだ。元からバレるのも込みとはいえ、もう少し時間が掛かるんじゃないか、って想定してたんだけど…」
    解良イノリ:「ダメだね、慢心は」
    御万道ムツミ:「まあ、そこは強く当たってあとは流れで…ということで」
    九天玄女:「……初日ぶりかな。どうも」
    解良イノリ:「うん。きみとは久方ぶりだ。…なんて呼べばいいかは、聞いてもいいかな?」
    九天玄女:「あの時はカッとなって前に出てしまったけれど、ここはとてもいい街。お菓子はたくさんくれるし……」
    九天玄女:「名前は向こうの私に渡したから、今の私は役職でいいわ。九天玄女で」
    解良イノリ:「そうかい?役職だけ、というのもさみしいものだけど…うん、わかった。九天玄女さん」
    九天玄女:「そ、卵!最初はアトラ・アーリーバードが持ってると思ってたんだけど……」
    解良イノリ:アイツの大言も時には迷彩として本当に役に立つなあ……という味わい深い表情をしている。
    九天玄女:「後ろからずっと見てて、匂いがしなかったっていうか……うん、直感的にね」
    解良イノリ:「ううん、この直観のたぐいは情報迷彩でもどうしようもないからな…外では言わないでくれるかい」
    九天玄女:「勿論。でも代わりに、こっちもお話が幾つかね」
    九天玄女:「そのために来たんだし、今日は」
    解良イノリ:「ありがとう。…そうだね、私に応えられることならば、答えよう」
    九天玄女:「ウチの地下から、貴女が持ってるのと似た匂いがするの」
    九天玄女:「因果としては逆だけどね。革命からずっと地下に居た私は、貴女の匂いに近いものをずっと感じていた」
    解良イノリ:「地下…というと、六壬の地下か」顎のあたりに指を当てる。革命時に於いて、六壬高専の最も激しい戦いの原因は、そこから来たはずだ。
    解良イノリ:「”八月革命”時。君たちが交戦した”天式”も、そこからだったか」
    九天玄女:「具体的には、その先」
    九天玄女:「さらに地下、龍脈の中」
    解良イノリ:「…兵器のドック、更に奥となれば…ふむ。”降誕”派の重要施設がそこにあるのはおかしくないな」
    解良イノリ:(各々の定義する”ノヴァリスの外”が怪しい、とラグナさんは言っていた。龍脈…地を定義する生命線に伴う所、となればあり得ておかしくない…か?)
    九天玄女:「イースターエッグが其処に間違いなくあると、私は見てる」
    解良イノリ:「…ふむ。非常に重要な情報だ。私達”同窓会”としても、動く必要があると思う」そういって、視線を彼女に合わせる。
    解良イノリ:「それで、これを話したきみは、私に何を求める?」
    九天玄女:「私たちは総力を以てそれを回収する計画を建ててる。実行は次のお祭りの日」
    解良イノリ:「次の六壬祭り、と言うと…ほど近いな」
    九天玄女:「うん、それで……」
    九天玄女:「回収した際の協力関係。エッグを同窓会側と共有扱いにしてもいい」
    九天玄女:「……ま、あげるわけじゃないけど」
    解良イノリ:「……随分譲歩するね?私達としても、寧ろ望むところだろう。アトラはまあ色々言うだろうが…」
    解良イノリ:「流石に、六壬と真っ向からぶつかるリスクを想えば十分説得できる……出来るはず。うん」
    御万道ムツミ:「そこはそれ、主流に属さぬ心強い仲間があたりから入ればよろしいかと」
    九天玄女:「勿論、条件はあるわよ。といっても無理難題じゃない」
    九天玄女:「外に公開していない事実の共有」
    解良イノリ:「………最高生徒会からの説明だけじゃ足りないかい?」何処か言いづらそうな、そうした表情だった。
    九天玄女:「当然。まあ……貴女がそれが事実だと心の底から言うのであれば、納得しないこともないけれど」
    解良イノリ:「……」目を閉じ、息を吐く。…彼女が求める理由はとても良く分かる。自分もそうしてきたのだし、何より途中まで、公開するべきではないかと思っていたから。
    九天玄女:嗤い、瞳が細まる。じいっと、その表情をつぶさに見て。
    解良イノリ:(……ハセル先生があのとき、嫌がってた理由が、今は分かる)
    解良イノリ:あの真実は、”楽しくない”。楽しく、明るく、そうやって。
    解良イノリ:そうして、ノヴァリスの日々を送ることを、出来なくしてしまう情報で。そして。
    解良イノリ:「…知ったら、もう知らなかったことにはできない」
    解良イノリ:「それでも聞く?私は、同窓会の皆は、聞かなくてもきみを、君たちを助けるよ」
    解良イノリ:「もしきみが、楽しく、明るく…皆と楽しみ、夢に打ち込んで、笑い合いたいなら、このことは知らなくていい事だ」
    解良イノリ:「わたしたち同窓会は、もう学生じゃない。だから、それ以外のことをやる事が出来る--」
    解良イノリ:「--きみたち学生に戻れなくなる代わりに」
    九天玄女:「私は六壬のトップであり、トップ」静かに、大げさに、口を開く。
    九天玄女:「知らないままで皆にそれでも行けなど、言えよう筈も無い」
    九天玄女:「これは席故の責。抱えるべきもの」
    九天玄女:「それに、何。それでも笑い、楽しんで日々を過ごして見せようじゃないの。それくらいの器は持っているつもりだけど?」表情はすうと、いたって真面目に。
    御万道ムツミ:「イノリさん。私の経験から申し上げますと…」
    解良イノリ:「…………」溜息。彼女の理屈は、とても良く分かった。それは、かつての私風紀委員長の理屈に似ていたから。
    解良イノリ:「なに、ムツミ」
    御万道ムツミ:「お祭り騒ぎには、巻き込んでしまうものですよ♪」
    解良イノリ:「…………全く…あんたはそういう奴だったわね……」
    御万道ムツミ:「ええ。一人で悩めば悩みごとですが、わけがわからないほど大きくなればお祭りです。六壬のみなさんといえばその道のプロですし?」
    解良イノリ:「……、あなたのそういうとこ、」
    解良イノリ:「羨ましいけど、嫌いだわ」
    御万道ムツミ:「あら残念。では好いていただけるのを気長待ちますね」
    解良イノリ:「私もそうなったら御仕舞でしょ。……さて」
    解良イノリ:「……決意は分かったし、かつての私なんかより、上手く周りに手助けされるのも上手そうだし…これ以上は、私のわがままか」
    九天玄女:「心根は決まったかしら」
    解良イノリ:「ええ。伝えましょう、イースターエッグと、星の秘密を。この地の成り立ちを」
    解良イノリ:「そしてようこそ、九天玄女--」
    解良イノリ:「このノヴァリスを護る、最前線へ。歓迎するわ」
    GM
    九天玄女:「……ン。概ねは理解したわ。宙の件はご苦労様」
    解良イノリ:茶を一口。「ええ、あなたもこれからそういう類のやつに向き合うというわけ」
    九天玄女:「今までの経緯を聞いて、こちらから協力を拒む理由は完全に無い」
    九天玄女:「姉さまやカゴメをジャームにさせるなんて以ての外だし」
    解良イノリ:「正確には、死んだりしない限り空いた揺り籠で眠る、という事だけど…まあ、いつ起きるかなんて分からないからね」
    九天玄女:「最高生徒会長選は……私が出る気は今のところはないわ。そういうのじゃないから、私」
    解良イノリ:「そう?……ふむ、一学区の代表として皆からも自分からも認められているなら、アリかと思ったけど」
    九天玄女:「もっと適したのが居る。佐陀コトノ」
    九天玄女:「そっちに断られたらまあ、出るかもしれないけど」
    解良イノリ:「……”パレット”の解放者、それに文化祭直前のノドスとの交戦に参加した子…だったわね」
    御万道ムツミ:「なるほど。押しも押されぬ有名人でございますねえ」
    解良イノリ:「…ふむ、血濡れたような武断の功績じゃなく、そうしたものがない平和的な功績者にして、名前も複数学区に売れてる。まあ、票は狙えそうだけど…」
    九天玄女:「私としても恩はあるし、知名度も実力もある。人のトップに立つのはそういうのがいい」
    九天玄女:「私は、それをもーっと上から見守るくらいがちょうどいい」
    解良イノリ:「……大丈夫かしら。確かに人気商売なのは事実なんだけど……歌手よね?そっちやれるかな…」
    解良イノリ:(ちょっとこの上にあるぞっていう所アトラに似てるかもしれないなこの子……)
    九天玄女:「ま、先の話は後にしましょう!まずは集めきらないとね」
    解良イノリ:「それもそうか。…うん、大分長い話をしてしまったけど、他に何かある?」
    九天玄女:「期限は一年、先陣を切ってやろうじゃないの」
    九天玄女:「こちらとしては充分。聞くこと聞いたし、後は当日に備えるだけ。吉報を待ってるだけでいいわ」
    解良イノリ:「…そう?同窓会から人手が欲しいなら、増援は送れるから…。まあ、そこら辺はアサヒさんのが詳しいか」
    芦屋アサヒ:「幸い人員には苦労していない。職員室にも渡りが着いた」
    九天玄女:「……あと、"ノドス"を名乗るヒトからもね」
    芦屋アサヒ:「幾つか怪しい場所からも売り込みが掛かっているのは困るがな」
    解良イノリ:「……職員室は流石だけど、ノドスから?」
    解良イノリ:「………ううん。単純な騙りとか…ではないのよね」
    芦屋アサヒ:「つい先日、ノドスからの斥候が来てな」
    芦屋アサヒ:「龍脈についての情報が……まあ外部に多少漏れることとなった。そういった次第だ」
    御万道ムツミ:「誰の手にも渡らず埋もれるよりは掘り出そうとする…というのは、まあ理屈が通りはいたしますねえ」
    解良イノリ:「…まあ、彼らだって”イースターエッグ”は欲しいか。……いや、」微妙に悩むところがある。
    解良イノリ:(……”二重冠”の解放前、”シオンの十字冠”を奪おうとした”機神”……彼らの目的が”ノヴァリス解体”として、イースターエッグが必要なのか?)
    九天玄女:「……先の話を聞いた以上協力する分にはいいし、それに……」
    九天玄女:「半々、かなぁ。アレは」にゃはは、と笑って。
    九天玄女:「ま、優秀な人材が協力してくれる分には問題ないわ」
    解良イノリ:「……一応言っておくけど、ノドスも目的は統一されていても、取る手段や性向は別々よ。くれぐれも油断はしないようにね」
    解良イノリ:「”クリカラ”…彼は、そう言っていたから。彼は穏健派だとそう言っていたけど、理不尽な状況は、人を蝕むものだから」
    芦屋アサヒ:「忠告痛み入る。確りと目を光らせておく」
    芦屋アサヒ:「可愛い妹らに男を近づけるわけだしな」
    解良イノリ:「…まあ、釈迦に説法かもしれないけれど。本当に、上手く行く事を祈っているからね」
    九天玄女:「ええ、任せておいて。次に連絡するのは、きっと……祭りの後日」
    九天玄女:「ま、当日に遊びに来てもらっても構わないけど、ね!」年相応の子供の様に、にこりと笑って。
    解良イノリ:ふ、と淡く笑って。
    解良イノリ:「良い知らせを待っているわ。……もし、急になにか必要なら、いつでもいいから。意地を張らずにね」
    GM
    GM:数日後。六壬大祭並びに、龍脈探索当日。
    GM:日の上がるより前、解良イノリの寝室にて。
    解良イノリ:スタンドライトの灯の元、ゆっくりと赤と蒼の糸を縫い込んでいる。
    解良イノリ:丁寧に、赤は十字にも見えるそれと、蒼は円、冠にも見えるような絡み合う図形。
    解良イノリ:「…ん。ひとまず、図形はこれで…イニシャルは、どうしたものかしら」
    GM:ひゅごう、と風が吹く。
    解良イノリ:ゆっくりとハンカチを机に仕舞う。
    GM:窓は鳴り、木々は揺れ。
    解良イノリ:ゆっくりと椅子から立ち上がろうとして、
    GM:台風が訪れたのかの如く。荒々しく天が移り変わる。
    解良イノリ:「…これは」胸が何処か騒ぐ感触がした。刺繍針から、手荒く糸を抜いて。
    GM:が、しゃああああああん!!
    GM:窓ガラスを突き破り、黒い影が飛来する。
    解良イノリ:振りむくと同時、部屋の黒い闇--影が蠢いた。硝子と影を受け止めようと。
    九天玄女:硝子の破片が到達する前に、その全てが叩き落された。
    九天玄女:何を隠そう、窓ガラスを突き破った本人によって。
    解良イノリ:「、九天ちゃ--」目を見開いた。
    解良イノリ:敵であるなり、此方に攻撃するなりであれば、そのまま渦を持ってねじ伏せんとしただろう。
    GM
    解良イノリ:だけれど、目の前の少女には。
    九天玄女:「急に何か必要ならいつでもって言ったわよね?!そう言った!間違いない!」
    九天玄女:明らかな焦りの表情を見せている。
    解良イノリ:「え、ええ、言ったけれど、どうしたの、」
    解良イノリ:助けになるとそういって、それを彼女は求めていたから。
    解良イノリ:手も影も、彼女のそれが止まる。そうした声に応えることこそ、解良イノリの在り方であるから。
    九天玄女:「夜に情報が入った。星徒がこっちのエッグ捜索を止めに来るって、"正面から"」
    解良イノリ:「…………分かった!」
    解良イノリ:「人員は、他に……ああ、クソ。もう星徒が来てるなら、その時間も惜しい!」
    解良イノリ:「転移系の子は……、影渡りでも間に合うか…」
    九天玄女:「窓はゴメン!後で直す!それに、多分軍勢系じゃ役に立たない!そのまま付いてきて!」
    解良イノリ:「……ああ、分かった!」
    GM:駆け出す。そのまま二人で家を出、急ぎ町の外へ向かおうとして。
    御万道ムツミ:出たところで不審者とすれ違う。一瞬驚いたような顔をして、
    御万道ムツミ:何か風呂敷包みを投げ渡す。まだ温かい。
    御万道ムツミ:「いってらっしゃいまし」
    解良イノリ:「ありがと!…対星、六壬!行って来る!」簡潔な暗号でざっと伝える。これ以上は、あとでいい。
    九天玄女:「……こうなる事、最初から考慮しておくべきだった」
    九天玄女:走りながら、眉間に皺を寄せて呟く。
    九天玄女:「……普通の星徒ならいい。私が居なくてもなんとかなった」
    解良イノリ:「……」単純な対ジャーム戦闘と、星徒相手は違う所が多い、と解良イノリは思っている。
    解良イノリ:「君がそこまで言うか。…だけど、後悔も、間違いを直すのも、後で出来る。…やるべきことをやるよ!」
    解良イノリ:「私達は、わざわざそうすることを選んだんだから。…そうだろ!」
    九天玄女:「向こうの実力もそうだけど、それだけじゃないの。多分コヨミは役に立たなくなる」
    九天玄女:「……私も地下じゃ表に出れない。だから、力が要るのは間違いない」
    解良イノリ:通常の対ジャーム戦は、因縁が無い現地の者が対応することが多い。それに、誰もが何処かで分かっている。自らもジャームに落ちうる、ということを意識している。
    解良イノリ:ノヴァリスでは、それは違う。あまりに遠いものだった--私達が落ち得る姿、というものを意識せざるを得ない。因縁も何も深く深く絡みつく。
    解良イノリ:だから。
    解良イノリ:「良いよ」
    解良イノリ:「言ったろ。私はきみが助けて欲しいなら、そうするって。必要なことは、任せておきなさい」
    九天玄女:こくり、と頷いて。
    九天玄女:「あの星徒は……」
    九天玄女:「……私とコヨミの罪の証」
    九天玄女:「私たちのせいで、死んだ人、だから」

    GM:シーンカット
    GM:ロイスのみ可能です。
    解良イノリ:後輩/九天玄女  〇信頼/庇護 かな。

    GM:登場侵蝕を選んで振ってください
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(51 → 57)
    敦島カナメ:1d3+3で!
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加(49 → 55)
    雛々未ヒナミ:40+1d3+3
    DoubleCross : (40+1D3+3) → 40+3[3]+3 → 46

    敦島カナメ:40+1d3+3
    DoubleCross : (40+1D3+3) → 40+1[1]+3 → 44

    佐陀コトノ:46+1d3+3
    DoubleCross : (46+1D3+3) → 46+2[2]+3 → 51


    GM:六壬大祭、当日朝。
    GM:入場ゲート前。
    生徒:「こっちの紙そっちに運んでおいて~」
    生徒:「飾り付け此処でいい?いいよね?」
    GM:ざわざわと、最後の準備に取り仕切っている中、他の一般生徒待機列を横目に。
    GM:別の目的のために招待された棗ハルカは、ゲートのその先へ足を進めることを許されている。
    GM:入り口の先は(やたら)高い建物に囲まれた、(違法)和風建築と、屋台の群れ。
    GM:星室庁からの連絡では、近くで案内の生徒が待っているとの話である。
    棗ハルカ:(ここの雰囲気ってやっぱり独特よね)
    棗ハルカ:(こういうのも学区……というかここを統括していた理事会の意向だったのかしら)
    棗ハルカ:あまりこちらに踏み入れた記憶はないため、辺りを見回しながら入っていく。
    棗ハルカ:「案内の生徒が来てくれるって話だけど……どの子かしらね」 待ち合わせ場所に到着する。
    ????:「……ええと、すみません」
    ????:背後から、小さく声がかかる。
    棗ハルカ:「ひゃっ!?」 突然のことで驚いて短い悲鳴をあげる。
    ????:「ああっ、ご、ごめんなさい……そんなつもりはなくて……」
    棗ハルカ:「い、いいえ。 こちらこそごめんなさい、そっちも驚いたでしょ」
    ????:「その、星室庁からの方でよろしいでしょうか……」
    棗ハルカ:「ええ、棗ハルカ。星室庁から派遣されてきた先生……といっても教育実習生見習いだけどね」
    棗ハルカ:「それであなたが案内してくれるっていう生徒で良いのよね?」
    ????:「はい。話は上より聞いてるので、大丈夫です。名前の確認も問題なし」

    来魔カサネ:「来魔カサネと申します。パシ……案内役に任されました。よろしくお願いします」東洋に似合わぬ西洋風の装いの少女だ。
    来魔カサネ:「といっても、総督府までの道のり、少し入り組んでいるとはいえ……」
    来魔カサネ:指をさす。天を衝くような一番高い塔。
    来魔カサネ:「アレに向かってればたどり着けちゃうんですけど……」
    棗ハルカ:「……まぁ、あれだけ目立てばね。そのうち着くでしょ」
    棗ハルカ:「とはいえ、あまり時間もないんでしょ? 案内してもらえると助かるわ」
    来魔カサネ:「では、こちらに。最短距離を行きますので、お待ちを」
    来魔カサネ:【猫の道】
    来魔カサネ:手製のデバイスをひょいと操作。
    GM:入り組んだ建物の流れを縫うように、細い通路……抜け穴のようなものが建造物の隙間に現れる。
    棗ハルカ:「なるほど、案内役にうってつけってわけね」
    来魔カサネ:「とりあえず、こちらに。ハルカ先生でも入れる穴だと思います」
    棗ハルカ:「あなたね……」
    来魔カサネ:「いえ、先に来たNABEEの方が入れなくて……」
    来魔カサネ:「走っていきました」
    棗ハルカ:「えぇ……なんというか」
    棗ハルカ:「すごい人みたいね」 半分呆れながら
    来魔カサネ:「数分も歩けば着きますので、よろしくお願いします」
    棗ハルカ:「ええ、こちらこそよろしくね。カサネ」
    GM:そうして路地の隙間を進んで行く。時折聞こえるにぎやかな声を横目に。
    来魔カサネ:「あ、あの……本当に問題ないですか?」
    来魔カサネ:先導しながら、背後の少女先生に問いかける。
    来魔カサネ:「いえ、本来ならもっといけるんだけど……今私のリソースを少し別のところに使っていて……」
    棗ハルカ:「大丈夫よ……! 全く問題ないわ!」
    棗ハルカ:「カサネがこの大きさで大丈夫だと思ったんでしょ、だったら……普通に通れるわよ」
    棗ハルカ:そう言いながらもけっこう窮屈に移動している。
    来魔カサネ:「な、なんかごめんなさい……あ、着きます。一気に道が開けるので、気を付けて」
    棗ハルカ:「だから謝らなくて……っとと!」 到着し、道が急に開けたのでつんのめる。
    GM:道が開けるとともに、薄暗かった視界も一気に広がる。その先は。
    来魔カサネ:「ここが六壬学園総督府前です。今は周辺に規制を敷いているので、人は少ないですが」
    GM:天を衝く塔と、黄色いテープに周囲を囲われた空間。
    GM:地面にも張り巡らされており、【触れるな!】【入るな!】などの文字が書かれている
    棗ハルカ:「随分と物々しいわね、状況を考えれば仕方ないと思うけど」
    来魔カサネ:「周りには触れないでくださいね、悪いことが降り注ぎます。それはもう」
    ”進路指導室” 黒瀬直:二人が辺りを見回していた所、上から影が降りてくる。
    ”進路指導室” 黒瀬直:テープで区切られたすれすれの位置、ずんと音を立てて両の脚で着地。
    棗ハルカ:「ご忠告ありがと、でも私だって流石にそこまで迂闊じゃ……」
    来魔カサネ:「うわっ?!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:長い黒髪を後ろに括った長身の女傑が上から降ってきた。しかし辺りに僅かの土埃も舞わぬ。

    ”進路指導室” 黒瀬直:「少々道草を食ったが、どうやら間に合ったようで何よりだ」
    棗ハルカ:「……この人が例の?」 カサネに確認する。
    来魔カサネ:「そ、そうです。入れなかったのと、なんか自分でいろいろ見て回るからって一人で走って……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:恐らくは建物の壁や軒先をも駆け回っただろう女は、整った呼吸と共に君たちを見やる。
    ”進路指導室” 黒瀬直:片方は眼帯で隠れた鋭い眼光、パンツスーツの内から浮き上がった筋肉と長身が威圧感を放つ一方。
    ”進路指導室” 黒瀬直:両手に一杯の買い物袋を吊り下げている。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「UGN……NABEE所属、黒瀬直という。今日はよろしく頼む」
    来魔カサネ:「……お、お疲れ様です。黒瀬先生。こちらが星室庁からいらっしゃった棗ハルカ先生です」
    棗ハルカ:「教育実習生の棗ハルカです。よろしくお願いします」 黒瀬直とは対象的に笑顔で応じ、
    棗ハルカ:「それにしても……随分と楽しまれているようですね?」 そして視線は両手いっぱいの買い物袋に向かっている。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「ふむ。無骨者の印象も紛れて見えるか?嬉しい誤算だな」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「祭りは楽しむものだ。子どもであれば尚更のこと」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「私の奢りとして、作戦参加者に差し入れる心算だ」早めに開いていた出店で買い込んだのだろう。パンパンを通り越してぎちぎちになっている。
    来魔カサネ:(ほ、ほとんどのお店はまだ空いていないはず……いや、なんというか、大丈夫そうな威圧感はあるけど……)
    棗ハルカ:「なるほど、きっと喜ぶと思いますよ」
    来魔カサネ:「……あとは、現地前集合の方は二人」
    来魔カサネ:「他の人はすでに中で待っているようなので、早めに見つけて……」
    クラール・トリューヴェ:その視線の先で、目立つ機械の体が壁に寄りかかっている。隣には───
    敦島カナメ:その傍ら、スッと影から立ち上がるように現れる姿。
    クラール・トリューヴェ:「おや、漸くのご到着に見えます」
    敦島カナメ:「ああードーモドーモ、オハヨーゴザイマス」挨拶。
    来魔カサネ:「ああ、あれが……間違いなさそうですね」
    敦島カナメ:未だ朝の早い時間、案内の担当となる方には「おはようございます」。社会の……基本である!
    来魔カサネ:「おはようございます……こちらの方が?」機械の体を指して。
    敦島カナメ:「ちっす、今回お世話になるこの……ノドスのお客さん?ゲストとでも言う奴っすか?の、クラールと、」
    敦島カナメ:「護衛役に指名されました、崑崙の敦島カナメっす」
    棗ハルカ:「カナメと……クラールね。随分と待たせちゃったみたいで悪いわね」
    敦島カナメ:「集合場所は……ここで間違いなかったみてえすね、よかった」
    棗ハルカ:先程の挨拶、完全に不満そうな煽りと思っている。
    クラール・トリューヴェ:「いえいえ、そんなことは。私たちが先に入り過ぎただけかと思いますので」
    敦島カナメ:「うお?あーええと……?星室庁の……教育実習生の、ハルカさんか。いや、大丈夫大丈夫、そんなことはねえよ」
    クラール・トリューヴェ:「ノドスというのは……はい、気にしない方向で。善意の協力者枠として、大いにこき使っていただければ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「ふむ……」男子生徒の義体をじろりと一瞥。
    棗ハルカ:「あらそう? それなら良かったわ」
    クラール・トリューヴェ:人差し指を、口元(?)に持っていって。
    敦島カナメ:素である。本当に不満などはないが……単純に、社会的な慣習と、人の心の機微を合わせた繊細な挨拶が……普通に下手!!
    クラール・トリューヴェ:すすす、とカナメの陰へ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:回りこむようにずかずかと足を進める。
    敦島カナメ:「アタシらもまあ気合入れてつい早く来ちまったとか、そんな所さ。よろしくな」にっかり。
    敦島カナメ:「で、そうそう。このノドスの……そう、クラールは、まあ六壬には話通してるみたいだが」
    来魔カサネ:「はい。詳しくは中でお話を」
    棗ハルカ:「あまりここで話すようなことじゃないものね」
    来魔カサネ:入り口の扉を開き、招く。
    棗ハルカ:(それにしても眩星先生はこういう気持ちで平然としてたのね……)
    来魔カサネ:「入って右にまっすぐ、応接室へお願いします」
    敦島カナメ:「単純に、ちっとばかし奇特な同行者ってとこらしい。ま、アタシも見てるんで、ゴリゴリ使ってやってくんな」
    クラール・トリューヴェ:「はい、だからセクハラはやめてください。やめて」
    棗ハルカ:(私は全然慣れる気がしないわ) 結果的に最も遅く到着したことに落ち着かないでいる。
    敦島カナメ:言って、足を進める黒瀬先生とカサネちゃんについていく。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「クラールくん、これをやろう」両手に提げた買い物袋を押し付ける。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「気の回る男子おのこは心象が良い。女社会では特にな」
    クラール・トリューヴェ:「は、はあ……」そう言って受け取りはする。
    GM
    GM:総督府、応接室。
    GM:意外に広い部屋の中で、多くのメンバーが集っている。
    来魔カサネ:「カサネです。待ち合わせの方々を連れてきました。これで……全員かと思います」
    来魔カサネ:そう言って扉を大きく開き。中へと手招き。
    棗ハルカ:「星室庁の教育実習生、棗ハルカ。入ります」 軽い挨拶と共に入っていく。
    敦島カナメ:ちらっとクラールを見、スッと下がる。自分は護衛なので、依頼主の最低半歩後ろから続く心づもりだ。
    鰤谷カゴメ:「ようこそなのでしてー」どこから入れたのかしれない巨大な球体の前で童女が笑っている
    来魔カサネ:「本隊メンバーの方は、あちら右手側に居らっしゃるので、ご挨拶を」
    芦屋コヨミ:「……」ぺこり、と頭を下げる。
    佐陀コトノ:「あっ、ええと、こ、こんにちは……」
    佐陀コトノ:どもりながらもその場でぺこりと頭を下げて
    解良イノリ:湯呑を降ろし、正座から一礼。
    巨体の和装人形:袴の衣擦れと床の軋みと共に。
    クラール・トリューヴェ:「これはこれは、大物が何人も……」
    巨体の和装人形:本隊メンバーの後方に立っていた、全長3mを越す巨体の自立式和装人形が歩を向ける。
    クラール・トリューヴェ:「私はクラール。どこから来たかは……ノーコメントで。ご存じだと思いますからね」おどけるように、機械の体が動く。
    クラール・トリューヴェ:「こちらは、私のボディーガードを引き受けてくれた……」
    敦島カナメ:「おいおい……」素直な心証を呟いてるクラールにちょっと思う所がありつつも。
    敦島カナメ:「ちわっす!!」一歩前進して、礼!
    敦島カナメ:「今回六壬の”祭り”にお招き預かりました、この……まあ本人がノーコメントってますが、クラールの、」
    敦島カナメ:「護衛できました、崑崙山中等専門学校3年、敦島カナメっす。六壬の皆さん、今日はよろしくお願いしますわ」
    敦島カナメ:礼から顔を上げ、ハキハキという。
    佐陀コトノ:「お、お願いします……」大きな声にビクッとした様子で、消え入りそうな声量の返事
    巨体の和装人形:『……これはご丁寧に。こちらこそ、よろしくお願い致します』
    巨体の和装人形:ぐぐ、と。巨躯を折り曲げて一礼で返す。
    解良イノリ:「敦島…というと、また上層の。此方こそ、どうかよろしくお願いします。…私は六壬ではないけど…」大きすぎず、だが部屋に響く声。
    解良イノリ:「同窓会の”パレーシア”、解良イノリ。あなたと同じく外からの人員ね。重ねてだけど、宜しくお願いするわ」
    敦島カナメ:「ッス」各方に会釈。
    芦屋コヨミ:「え、ええと。よろしくお願いします。皆さん。本隊六壬側はこちらの……」
    芦屋コヨミ:「わ、私。芦屋コヨミと、妹の鰤谷カゴメ。そして……」
    芦屋コヨミ:す、とヒナミさんとコトノさんの方を向く。
    敦島カナメ:(「……いいね。これが六壬生徒会、総督府の面々か?全員ヤベェ。これだけでも今日ここに来た甲斐があるってもんだ」)思わずはなやぐ表情。
    敦島カナメ:(「それに……元トランぺッターのリーダー、あんたみたいのも呼ばれてるとはな。まさかこんな所で直に会えるとはよ……」)わくわくしてる!
    解良イノリ:(視線が崑崙だなあ。……それに、あの義体、やっぱり)
    佐陀コトノ:「さ、佐陀コトノといいます。よ、よろしくお願いします……!」そう言ってもう一度会釈して
    クラール・トリューヴェ:「そうですか、この子が……ふむ」
    佐陀コトノ:(社会人じゃない、ほ、本当にノドスの人だ……)
    巨体の和装人形:『そして、こちらが私の主の……』
    雛々未ヒナミ:3m和装人形に背負われた少女の顔が、右肩側よりひょこっと飛び出す。
    雛々未ヒナミ:「……雛々未ヒナミ。よろしく」
    雛々未ヒナミ:不貞腐れたような態度と低めの声で小さく会釈し、直ぐに背中へと姿を消す。
    芦屋コヨミ:「ヒ、ヒナミさんは……その……いろいろとあって、本隊の方に入ってもらうことになって……」
    鰤谷カゴメ:「六壬いちの有名人なのでございますー」
    巨体の和装人形:『……申し訳ありません。私が起動するより前に、大層気分を損なう様な邂逅をしたと聞いています』
    棗ハルカ:「いいえ、私は気にしてないから平気よ。 カナメは?」
    敦島カナメ:「アタシも特には。事情があったとて、実際にメンバー入りしてるってことは相当に力があって、認められてるってコトだろ?全然OKだ」
    "白拍子":『ついでですが、私は今回ヒナミ様の近衛を務める……"白拍子"と申します』
    "白拍子":『そうですね。決して主自慢ではなく、この場の方々に遅れは取らぬかと……』
    "白拍子":『……多分。その……本調子を出せば。きっと』

    "白拍子":白の水干とひとえ、緑の立烏帽子、そして紫の紅長袴と太刀。
    解良イノリ:「寧ろ、此方の失礼があったという訳じゃないなら、安心したわ」従者の類だろう。魔術で言うならアガシオン、東洋のそれだと”式神”だったか。
    "白拍子":"白拍子"と呼ばれる、平安朝末を起源とする男装の舞妓を模した出で立ち。
    佐陀コトノ:(ヒナミさん大丈夫かな……)心配そうに引っ込んだ先を見る
    クラール・トリューヴェ:「ほう、ほうほう、興味深い……」
    雛々未ヒナミ:「……行くからね。誰が何と言おうと」
    雛々未ヒナミ:「絶対行く。絶対行く。絶対行く」
    芦屋コヨミ:「……やる気は充分みたいなので、その」
    佐陀コトノ:「ひ、ヒナミさん……」
    棗ハルカ:「周囲に認められいる上にやる気がある、問題はないわね」
    鰤谷カゴメ:「だれも止めはいたしませぬゆえ、存分になさってくださいましー」
    雛々未ヒナミ:器用に"白拍子"の背中に掴まって、ぶつぶつと小言を続けている。
    棗ハルカ:「気負っているなら私達でフォローすれば良いわけだし」
    敦島カナメ:「気合も十分、なら文句なしだ。……すげえな、あんたあの雛々未ヒナミサマだろ?」
    雛々未ヒナミ:「……ん」小さく頷く。
    敦島カナメ:「六壬を背負って立つ……ええと、あの、アイドル?ってだけじゃなかったんだな」
    敦島カナメ:「今日はあんたのこともかぶりつきで見られるってわけだ。よろしく頼むぜ」ビッと礼!
    "白拍子":『主はこんなのでも総督府の一員ですから』主に代わって再び一礼。
    棗ハルカ:「最後に改めて自己紹介させてもらうわね」
    棗ハルカ:「星室庁から参りました、棗ハルカ。先生だけど……教育実習生なのは大目に見てね」
    棗ハルカ:「みんなよろしく。 頑張ってこの一件を無事に解決しましょう」 気負った様子のない自然な笑みを作った。
    芦屋コヨミ:きょろきょろと、全員の姿を見て
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあ。みんな挨拶が終わったみたい、だから」
    芦屋コヨミ:ず、と。黒い靄が少女を翳って、覆って。
    九天玄女:「……説明をしていくわ。今回の探索……イースターエッグ奪取の作戦について」
    九天玄女:すう、と。少女を覆う気配が切り替わる。
    九天玄女:「六壬のトップ、九天玄女。今回はあまり力になれないと思うけど……」
    九天玄女:「よろしく頼むわ、みんな」
    九天玄女:す、と。ノドスからの機体を見つつも、すぐに視線を戻す。
    クラール・トリューヴェ:肩をすくめるような動作。
    敦島カナメ:クラールを肘で小突く。
    九天玄女:「今回、みんなに行ってもらうのは龍脈の内部。おそらく内部で待っているのは……」
    九天玄女:「理事会の研究施設。私たちが未だ一度も足を踏み入れたことのない領域」
    九天玄女:「外部からの侵入も不可能だった、今まではね」
    九天玄女:「それが、ちょうど龍脈が活性化する日……即ち今日、道が開く」
    鰤谷カゴメ:「何事もなければ、少なくともまる一日は続くとの卦も出ておりますー」
    九天玄女:「一応、入れない間も調査はしてた。石油王研究会に話を通したりしてね」
    九天玄女:「外部からのレネゲイド測定に居る推定では、4層に広がった空間があることが分かってる」
    九天玄女:「……おそらくその最下層に、イースターエッグが存在しているはず」
    佐陀コトノ:「イースターエッグ……」
    棗ハルカ:「実際にどうであるかは別として、計算上では問題なく行き帰りが出来る距離と見ていいのね?」
    九天玄女:「ええ。あくまで計算上だけど」
    解良イノリ:「…龍脈が地を定義する生命ラインだとすると、擬えとしては冥界…ここの神話だと根の国とか黄泉平坂のかな」
    解良イノリ:「気を付けるべき点、警戒するべきところとか…どう言う環境なのかは、何処まで分かっています?」
    九天玄女:「分からない、というのが現状ね。なにしろ今の今まで入れなかったわけだから」
    鰤谷カゴメ:「彼岸、地獄、泰山府。実のところはなんでもありというところでございましてー」
    九天玄女:「ただ、一層目に関しては先遣隊を前もって向かわせてる」
    九天玄女:「そちらの報告も直ぐに来るはずだから、もう一つの説明をしていくわね」
    解良イノリ:「なるほど。了解です」
    九天玄女:「今回別動隊……もうひとつの大きい龍脈の孔はあるんだけど、そちらから入ってもらうグループとして」
    九天玄女:「姉さまと、ウチの退魔の二人を向かわせる予定」
    敦島カナメ:「単純に、六壬の地下に広がってる洞窟の探検とかそういうのではないわけだな」了承とばかりに頷きつつ聞いている。
    九天玄女:す、と顔を奥に向ける。
    御剣サクヤ:視線に気づき、ひらりと手を振る。
    柳フツ:ちら、と俯きがちに視線を返しそのまま一礼。
    芦屋アサヒ:「……さて、こちらは出立しよう。本隊よりも潜航地点が遠いからな」
    鰤谷カゴメ:「ご無事をお祈りしております、ねえさま」
    九天玄女:「……いってらっしゃい、頑張って」
    佐陀コトノ:「あ、アサヒさん……! どうかご無事で……!」
    解良イノリ:「……」ちら、と九天玄女に視線を送る。あの事は知った上なら、良いのだけど…
    解良イノリ:「そうだね。アサヒさん、無事にね」
    九天玄女:「……大丈夫、あの三人はうちの上澄みの上澄み。負けることは絶対にない」
    芦屋アサヒ:「うむ、凶事あれば直ちに通信なりチカゲなりで伝える」
    解良イノリ:「そう。なら、寧ろこちらの自分たちの方を心配した方が良さそうね」くすりと笑いつつ。
    芦屋アサヒ:「妹たちを頼んだよ、皆」
    解良イノリ:任せて、と言うように胸元に手を当てる。
    佐陀コトノ:コクっと強い頷く
    "白拍子":主に代わって一礼で見送る。
    九天玄女:「……残り、呪術部、人形部、占術部、忍術部の一部には地上で通信班をやってもらうわ」
    九天玄女:「それと、現代魔女研究会」
    来魔カサネ:「あ、はい……皆さんに渡しておくものがあるんです」
    来魔カサネ:一人に一つずつ、小さめの携帯端末に装着するガジェットを手渡す。
    来魔カサネ:ヒナミさんには、どちらに渡すかを迷いながら。
    棗ハルカ:「これは龍脈でも使える通信機、ってところ?」 ガジェットを観察する。
    "白拍子":『……すみません、私が』申し訳なさそうに受け取る。
    鰤谷カゴメ:「現代魔女術の本領というところなのでしてー」
    来魔カサネ:「私が調整しました。電波に依らないレネゲイド式通信魔術を行えます」
    敦島カナメ:「おお……」手に取った通信機を色んな角度から見てる。
    来魔カサネ:「非緊張時であれば、限定的に猫の道を相互で発生させるポータルになります」
    解良イノリ:「ふむ…なるほど。オルクス系の空間操作かな。助かるよ」仕事用の端末を取り出している。
    棗ハルカ:「なるほど、もし十字冠の転送があったとしても脱落リタイアにならず復帰リトライは出来るってわけね」
    佐陀コトノ:「す、凄いですね……」ガジェットを手で持って感嘆の声を漏らす
    "白拍子":しげしげと眺めて形状を把握したのち、袂へ仕舞う。
    敦島カナメ:「あざっす、助かるッス」
    九天玄女:「最後にもう一つ、危ないモノには違いないんだけど……」
    九天玄女:注射器を人数分手渡す。
    九天玄女:「これ、α-Rブロッカーをこっちで調整したもの」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「ふむ、侵蝕抑制剤の類だったかな」
    佐陀コトノ:「うえっ、えええ……?」注射器を手に困惑した表情を
    解良イノリ:「…ああ、あの…効き目は保証します。元の版だったら空中散布でも結構侵蝕率は抑えられましたから--その分出力は上げづらくなるから、コントロールが難しくなるけど」
    鰤谷カゴメ:「龍脈に降りると、激しく侵蝕率が上昇いたしますゆえー」
    雛々未ヒナミ:同じく"白拍子"が受け取ろうとするが、背後から手を伸ばして奪い取る。
    鰤谷カゴメ:「この手の薬でも使わぬことには、あっという間に十字冠に放り出されてしまいますー」
    棗ハルカ:「実際に効果を受けた人の意見は参考になるわ、ありがと」
    解良イノリ:「リザレクトの効きが悪くなるから、復帰時でも怪我とか痛みがなかなか治らなくなる。そこは注意してね」
    敦島カナメ:「そうか……そういうトコロなんだな。了解、ありがたく受け取っておく」
    "白拍子":『ふむ……承知致しました』少しだけ怪訝そうに。
    佐陀コトノ:「わ、分かりました……」注射器をぎゅっと握って
    敦島カナメ:ちなみに先ほどからクラールの代わりにずっと受け取っている。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「……少しいいかな」控えめな物言いながら、ぴんと真っすぐ手を上げる。
    棗ハルカ:「高濃度侵蝕地帯での長期戦、か」
    九天玄女:その声に少し体を震わせて。
    九天玄女:「……な、なに?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「ありがとう。この薬物を投与する以上、長丁場での探索行を想定している訳だ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「その間に緊急脱出手段としての十字冠が発動しないように」何も浮かばない自分の頭上を指し示して。
    九天玄女:「……危ないことには違いないけど、それでも冠がないあなたよりはマシでしょ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「うん、私がこの度同行出来ない理由はそれだな」実際には警戒心などの思惑もあろうが、そこはそれとして。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「クラールくんも同様ながら、義体による活動だからセーフティが機能している」
    鰤谷カゴメ:「はい。十字冠なしで踏み込めば帰るすべなしと卦が出ておりますゆえー」
    クラール・トリューヴェ:「…………」
    解良イノリ:「……?」”ノドス”の彼の沈黙に少し眉を顰める。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「私があまりしゃしゃり出るのもなんだから、そこは納得している」
    敦島カナメ:「そういう意味では真にこいつの身が危険ってことはないんだが……ま、早々に帰りたくはないってことだろうで、アタシがついていくわけだな」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「……が、その理屈であれば」視線を向ける。
    ”進路指導室” 黒瀬直:「棗くんも居残り側の配置なのは、どういった理由かな」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「本人の希望として龍脈内部に潜る気がないなら、余計な嘴なのだが」
    九天玄女:「便宜上先生だから、こっちでも挨拶はしてもらったけど」
    九天玄女:「従者使いでしょ、しかもドローン。さっきの機器を使えば、猫の道は使えないまでもある程度は本部から動かして支援はできる」
    九天玄女:「こちらの通信が届く範囲なら、ね」
    九天玄女:「……でも、従者使いはそれってだけで負荷は高い。薬剤を入れてもね」
    九天玄女:「……実際に本人が行った方が、支援性能が高いのは間違いないけど……」
    九天玄女:ちらり、と棗ハルカの顔を窺う。
    九天玄女:「……行きたい?」
    棗ハルカ:「確かにドローンでの遠隔支援は出来なくはないけれど……」
    棗ハルカ:「行きたいかどうかで言うなら、行きたいわね」
    棗ハルカ:「だって生徒が危険を侵して行くって言うのに、“先生”としてただ見てるだけってのは出来ないもの」
    棗ハルカ:「私は黒瀬先生とは違って行ける。行けないのと行けるのに行かないは全然違うから」
    棗ハルカ:「それに……」 夢の事は、他人に話すのは憚られっる気がした。
    棗ハルカ:「私自身もそれとは別に行く理由があるもの」
    ”進路指導室” 黒瀬直:腕組みし、やたらと満足げに頷いている。
    九天玄女:「……分かった。無理はしないこと」そう言って、薬剤を手渡す。
    九天玄女:「以上、大体の説明は終わり。何かある人、いる?」
    棗ハルカ:「どうも、ありがと。結構、六壬のトップって融通が効くのね?」 薬剤を受け取って冗談っぽく笑う。
    九天玄女:「まーるくなったの。絶対に手に入れるためにね、エッグ」
    鰤谷カゴメ:「それもまた道満です」したり顔で頷く
    棗ハルカ:「最後に一つ確認させて」
    棗ハルカ:「この次に龍脈が開く時期は、ある?」 この一年以内の話だ。
    九天玄女:「分からない」
    九天玄女:「だから、今行くの」
    棗ハルカ:「分かったわ、ありがと」 次を考えることはほぼ出来ない、と判断する。
    生徒:「失礼します~~~~現地先遣隊からの通信、来ました!」
    生徒:どたどたどた、と占術部の生徒が駆けてくる
    生徒:手にした端末からは、雑音。
    先遣隊:『………あー、あー。本部、本部、聞こえますか』
    先遣隊:『こちら、陸地を確認。地面はちゃんとしていますが……』
    先遣隊:『周囲が、これ……なんだ、森……?』
    先遣隊:『森です。一面森!研究施設が見えなく……っ』
    先遣隊:『生物の気配を感じます、これ以上は危険と判断し、一度……』
    先遣隊:『……ぎゃ、ぎゃー?!な、なんだあれ?!巨……』
    先遣隊:ザ、ザーーーーーーッ
    GM:通信が途切れる。
    九天玄女:「……森?」
    九天玄女:「いや、それより……現地もやっぱりある程度危険なのは間違いないか」
    鰤谷カゴメ:「さりとて、時もそうありませぬー。直接向かわねば始まらぬ様子でもございますー」
    九天玄女:「分かってる。みんな!準備大丈夫?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「ふむ……防水グッズを荷物に入れておくか」《万能器具》で何やら用意している。
    敦島カナメ:「あいよ、むしろ待ってましただ」
    佐陀コトノ:「……はいっ! いつでも行けます!」表情を引き締め、ギターケースを背負い直す
    "白拍子":『…………』ちらりと、背後を見て。
    解良イノリ:「……やれやれ。図書館ダンジョンの次は、原野ウィルダネスの方か。私もいつでも」
    敦島カナメ:「もちろんお前(クラール)も準備万端だよな?」
    クラール・トリューヴェ:「無論、むしろワクワクしてきましたが?」
    クラール・トリューヴェ:ぎこちなく準備体操。
    敦島カナメ:アップを始めるクラールにうんうんと楽し気な様子。
    "白拍子":『はい、こちらも問題ありませんゆえ。いつでも』
    雛々未ヒナミ:ぎゅ、と。和装人形の水干が破れそうなほどに強く握られている。
    棗ハルカ:「ということで全員問題なし、もちろん私もいつでもいけるわ」
    九天玄女:「では、エレベーターへ!地下のその先……」
    九天玄女:「龍脈の孔に、向かうわ!」

    GM:シーンカット、ロイスのみ。
    解良イノリ:今回ロイス枠に余裕なさめだし一旦保留で!
    雛々未ヒナミ:ほりゅう~
    佐陀コトノ:同じく保留です!
    敦島カナメ:同じく!まだ一旦保留!
    棗ハルカ:うーん、じゃあ保留で

    GM:ミドル2 登場侵蝕をお願いします
    佐陀コトノ:51+1d3+3
    DoubleCross : (51+1D3+3) → 51+2[2]+3 → 56

    雛々未ヒナミ:46+1d3+3
    DoubleCross : (46+1D3+3) → 46+1[1]+3 → 50

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加(55 → 61)
    解良イノリ:毎回6しか出てない!!
    敦島カナメ:44+1d3+3
    DoubleCross : (44+1D3+3) → 44+2[2]+3 → 49

    棗ハルカ:私はチャレンジする女
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(57 → 63)

    GM:六壬学園、地下。
    GM:エレベーターのその先。
    GM:コトノが前回訪れた時と違い、内部は整備され、明かりがついている。
    GM:奥へ奥へと進む。ちょうど、天式があった地点。
    GM:───其処に、さらに地下へと誘う、大きな穴が開いていた。
    九天玄女:「……ここが、今まで行けた最下層」
    九天玄女:「で、ここから先が先遣隊の子以外、誰も入ったことのない場所」
    九天玄女:下を指さす。極彩色の光が揺蕩う穴の底は、何も見えない。
    解良イノリ:「随分深そうなのと、健康に悪そうな穴だな…」
    九天玄女:「ここからは、私は入れない。全部コヨミに任せることになる」
    九天玄女:「……それに、他の諸々も」イノリと、ヒナミの顔を交互に見て。
    解良イノリ:こくりと頷く。
    鰤谷カゴメ:「みなさまがおもな頼みなのでございますー」
    雛々未ヒナミ:ただ、じっと穴の先を見据えている。
    九天玄女:「コトノはいつも通り。すべきと思ったことを」
    佐陀コトノ:「……はい、分かりました」ギターケースのストラップをぎゅっと握りしめ、頷く
    九天玄女:「カナメはそこのでっかいのがなんかしないかちゃーんと見張っててね」
    クラール・トリューヴェ:「協力関係だというのに……全く」
    敦島カナメ:「承った。こいつが悪だくみしそうな時は、面子にかけてバラバラにしてやるよ」
    九天玄女:「それと……理由は知らないけど、目的、果たせるとといいわね」
    九天玄女:ハルカの方を見る。
    九天玄女:「ま、何かあったらコヨミにでも話してあげて、そうすれば私も聞けはするからさ」
    棗ハルカ:「そうね、考えておくわ。でも、あくまでそれは私個人の理由であって」
    棗ハルカ:「第一優先はイースターエッグの確保。それは絶対よ」
    棗ハルカ:「そうしないとみんな困っちゃうしね」 軽くウィンクする、この状況でも自信たっぷりに
    九天玄女:にこ、と笑って。そうして。
    九天玄女:「───今この時、龍脈降下を開始する!」
    九天玄女:「───そして、是よりの学区への侵入、我が許さぬ。」
    九天玄女:【広域融合】
    九天玄女:指定は大気。学区周辺と融合することで、"体を動かすかの如く一時的に嵐を巻き起こします"。
    九天玄女:「これで、暫くは持つ。既に入っているなら分からないけど……」
    九天玄女:「少なくとも、これ以上に入る奴は、壁を抜けた瞬間に呪術部が速攻で見つけて対処する」
    九天玄女:「……それじゃ、後はよろしく。景気よく飛び込みなさい」
    九天玄女:眠るように、意識が落ちて。すうと黒い気配が消える。
    芦屋コヨミ:「……とのことです」
    解良イノリ:「また随分な無茶をするな、あの子は…」
    佐陀コトノ:「お姉さん……」
    佐陀コトノ:目を瞑って、頷く。そしてまたゆっくりと見開いて
    佐陀コトノ:「うん、私、頑張ってきます。お姉さんが頑張ってくれてるんだ、私も期待に応えなくちゃ」
    敦島カナメ:「直の物理ダイビングね、いきなりおもしろい趣向じゃねえの」
    クラール・トリューヴェ:「抱えてくださります?」
    敦島カナメ:「…………うん、もしかしてとは思ったけどよ」
    敦島カナメ:「まーたくしゃあねえなあ!」がしょんと腰回りを小脇に抱えて。
    敦島カナメ:「おら、行くぞ!」
    解良イノリ:「…影で最悪フォローするわ。キツかったら言いなさいよ」
    鰤谷カゴメ:「読めました。もろもろ整いましてございますー」
    芦屋コヨミ:「……ヒ、ヒナミさんも……いける?」
    雛々未ヒナミ:無言で頷く。瞳に灯した意思は、頑なで逞しく。
    敦島カナメ:「ありがとな、パレーシアさんよ。でもま、大丈夫さ。多分な」笑って応え。
    "白拍子":『ああ、ずっとこの調子ですから。お気になさらず』
    敦島カナメ:「じゃ、お先失礼するぜ!」とんっとクラール諸共飛ぶ!
    解良イノリ:「そう?…まあ、こっちでも見ておくから。其れだけ--って、もう…」
    芦屋コヨミ:「……自動人形さん……じゃなくて、白拍子さん」
    "白拍子":『はい?』小さくため息をつきながら、先陣を見送りつつ。
    芦屋コヨミ:「……お願い、します。ヒナミさんのこと」
    芦屋コヨミ:「……」す、と視線をそらして。何かの責任を思っているかのように。
    "白拍子":『……ご心配なさらず。主は勿論のこと』
    "白拍子":『六壬生並びに総督府の面々……』
    "白拍子":『特に、私達に懇意にしてくださった鬼姫Pコヨミ様が憂い悲しむ結果にならぬ様、努めます』
    "白拍子":目線を合わせるように、巨躯を大きく屈めて。柔らに微笑む。
    芦屋コヨミ:「……はい!」
    芦屋コヨミ:少しだけ笑顔の後にふわりと飛んで、穴へと落ちていく。
    "白拍子":『それに皆々様も、非常に頼もしいことですし……』
    雛々未ヒナミ:がん、と"白拍子"の背中を膝蹴る。
    "白拍子":『うおっと。はいはい、私達も飛び込みますよ』
    "白拍子":『しっかり掴まっていてくださいね、主』
    "白拍子":右手で主の身体を優しく、左手で立烏帽子をしっかりと抑えて。コヨミ様に追随する形で飛び込む。
    解良イノリ:「…っと、出遅れたか。きみは大丈夫?」コトノさんに。
    解良イノリ:「着地衝撃とか、空中の風とかがきついタイプなら、私がサポートするよ」影が渦巻く球のようにその身を取り巻いている。
    佐陀コトノ:「あっ、ありがとうございます……! でも大丈夫です」
    佐陀コトノ:「私にはこれがあるので」ギターケースをトンと触って
    解良イノリ:少し目を開いて。「…なるほど。余計なお世話だったみたいだ」
    佐陀コトノ:「……でも、気を遣って頂けたのは嬉しかったです」はにかんで笑う
    解良イノリ:「そりゃ、これから一緒に行くんだ。それくらいはするよ!…うん、良い顔」
    解良イノリ:「…さて、大気抵抗は削れば追い付けるかな。”立って水面を見つめるだけでは、海を渡ることはできない”…さて、いくとしようか」
    佐陀コトノ:「……はいっ!」
    解良イノリ:とん、と淵を軽く蹴る。身に纏う渦巻く影が、鋭いコーンを作り、一気に加速して。その深淵の奥へ。
    佐陀コトノ:ギターケースから大切な相棒を引っ張り出す
    佐陀コトノ:ネックを確かに握り締める。すっと短く深呼吸して、そしてトンと深穴へ飛び込んで
    佐陀コトノ:「――行ってきます!」誰かに届かせるように声を上げて、暗闇を潜ってゆく
    棗ハルカ:「みんな、覚悟を決めて降りていったわね」
    棗ハルカ:先に降りていった面々の顔を確認していた、どの子も十分に気合が入っているのがわかった。
    棗ハルカ:「さて、無事に帰れる保証はないって……夢のあなたは言っていたけれど」
    棗ハルカ:「全員、無事に帰す。私が保証してみせる」
    棗ハルカ:「逢いに行くわ、白猫さん。待っていてね」
    棗ハルカ:最後の一人が穴へ身を投じた。
    GM
    GM
    GM
    GM
    GM:長い……長い時間、落ちていた気がした。
    GM:数時間、数十分、ほんの数分。
    GM:現実では、たった数十秒。
    GM:その先に、待ち受けるものは。
    GM
    GM:【六壬、龍脈地下一層】

    GM
    GM:降り立った先は、鬱蒼とした木が生え茂っていた。
    GM:見えるのは壊れた施設の跡。それすらも蔦に覆われ、その全てが廃墟と化している。
    GM
    GM:これより、龍脈内部の探索を開始します。
    ◆勝利条件
     ・????
    ◆ラウンド進行
     ・PCはイニシアチブ順に『移動』→『判定』→『占領・探索』を行う。

     『移動』
       PCは1ラウンドに1回、占領済パネルに隣接する任意の未占領パネルに移動することができる。
       移動したパネルに指定された判定を行い、成功すればそのパネルを占領することができる。
       移動を行うと、浸蝕率が1上昇する。
       現在のパネルに留まる事もできるが、その場合も侵蝕率は1上昇する。
       占領したパネルの間は、何マスでも自由に移動できる。

     『判定』
      指定された技能で判定を行う。成功すると情報やアイテムを獲得できる。
      判定の際、PCはセットアップ→マイナー→メジャーの順でエフェクトの使用を宣言できる。
      オートアクションによる支援は自由に行える。ただし、範囲:至近の場合は対象が1マス以内に隣接していること。
      判定の内容はパネル毎に異なる。

     『調査・探索』
      指定された判定項目を達成すると、パネルを調査できる。
      判定項目が複数指定されている場合は、すべての項目を達成しなければ占領できない。
      PCが1ラウンドに行える判定は1回とする
      占領後、PCは戦闘や情報共有のロールを行うか選択できる。
      パネル上にいないPCも登場できるが、未探索のパネルによって占領地が遮断されているPCは登場できない。
    GM:また、今回は従者使いが存在するため、3話とはルールの差異が存在します。
    ◆判定の例
    『制圧戦闘』
    配置されたエネミーを排除する。
    指定技能による攻撃を行い、達成値とダメージの合計が目標値に達していれば成功となる。

    『調査・回収』
    周辺調査、並びに廃墟と化した施設から資料を回収する。
    指定技能による判定を行い、達成値が目標値に達していれば成功となる。
    報酬として情報項目が開示される。
    尚、複数の判定項目が指定されているパネルも存在する。その場合、すべての判定を達成しないとパネルを占領できない。

    『拠点整備』
    拠点との通信機能を回復させる。
    拠点での判定成功により、購入判定が行える。(シーン最大回数は5回)

    『拠点支援』
    従者を使用し、遠隔から各PCの探索を支援する。
    対象PCの判定前に指定の支援判定に成功することで、達成値をプラスすることができる。
    GM:PCの現在地は青いエリア。

    GM:移動時はここから自由に1マス移動することができます。
    GM:また、従者を使用する場合はPC同様行動のたびに1侵蝕使用することになるので、お気を付けください。
    GM:また、最初に判定可能なのは一つ上にある【周辺探索】のみとなり
    GM:こちらを判定次第、周囲の情報が開示されます。
    GM:■NPCカード
    GM:現在使用可能なカードは以下となります。
    ・コヨミ&カゴメ
    対象のダメージロール直前、ダメージを+9/シーン3回
    カバーリング/メインプロセス1回、シナリオ2回

    ・クラール・トリューヴェ
    対象の判定直前、ダイスを+3個、シーン3回
    GM:何れも現在の値であり、進行次第で変動します。
    ■侵蝕が100を超えた場合について
    侵蝕が100を越えた状態で転送された場合、拠点マスまで強制帰還となります。
    同時に行動不能状態となり、現状は同一層での攻略に参加は不可能となります。
    【α-Rブロッカー】
    理事会時代、生徒拘束用に開発されたレネゲイド阻害薬。
    十字冠の保護機能の悪用、特に意図的に浸蝕率を急上昇させてからの自決→リザレクトによる強制転移への対策として用いられた。
    一度体内に取り込んでしまうと、ソラリス能力者であっても完全な中和に3時間を要する代物だが
    あくまで過剰なレネゲイドの励起を抑制する薬のため、慣れてしまえば通常のエフェクト使用に支障はない。

    このアイテムが使用されているシーンの間、エネミー以外のキャラクターは以下の効果を受ける。
    ・あなたはジェネシフトを行うことができない。
    ・あなたが行う《リザレクト》の回復量と浸蝕値を-3(最小1)する。
    ・あなたが使用する《リザレクト》以外のエフェクトの浸蝕値を-1(最小1)する。
     エフェクトを組み合わせた場合、その合計浸蝕値から-1すること。

    GM:イニシアチブ順に行動となります。待機も可能。
    解良イノリ:じゃあ最初私からかな?
    解良イノリ:良ければ周辺探索のマスに。情報噂話なので、ラッキーメダルホワイト、学園の腕章を起動して判定を行います。
    GM:了解!コマを進めて侵蝕を上昇させてください。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(61 → 62)
    解良イノリ:では判定。
    解良イノリ:2dx+2>=7
    DoubleCross : (2DX10+2>=7) → 8[6,8]+2 → 10 → 成功

    解良イノリ:危ない危ない。
    GM:周辺情報が開示されます。
    【周辺情報】
    周囲は断崖絶壁に囲まれ、鬱蒼とした森が生い茂っており
    その中は巨大な生物が闊歩している。
    他にも天から落ちる巨大な滝が特徴的。

    周囲の壁は視えぬ程の上空まで続いているが、進む程に距離があやふやになり
    元の場所に戻るのは現状不可能だろう。
    通信は辛うじて繋がっており、中には小規模の研究施設が点在しているものの、そのどれもが朽ちかけている。
    GM:また、周辺の情報項目が開示されます。
    GM:【CAUTION】
    GM:第一層の赤色のコマはエネミーとなり
    GM:全員の行動が終了後、周囲のマスに存在するキャラクターに攻撃を加えます。
    GM:対象はランダム、同エンゲージ内であればカバーリング可能。ダメージは3d10
    GM:エネミーに関しての情報は、周辺情報02を開けた後のロールで開示されます。
    GM:また、現在奥の赤色の3マスには侵入不可です。
    GM:以上となります。では、行動再開!
    GM:行動値12、コトノさん
    佐陀コトノ:周辺探索2のマスに移動します。情報:噂話で判定、クラールくんのNPCカードを使いダイス+3個します
    佐陀コトノ:5dx>=7
    DoubleCross : (5DX10>=7) → 8[2,3,4,6,8] → 8 → 成功

    佐陀コトノ:成功!
    GM:成功ですね、こちらはロールで開示されますので、少々お待ちください。
    佐陀コトノ:了解しました! 侵蝕率+1して57になります。
    GM:行動値9、ヒナミサマ~
    雛々未ヒナミ:はぁい
    雛々未ヒナミ:周辺探索2のマスの先、「生徒情報、九十九ユウカ」に移動します。
    雛々未ヒナミ:侵食+1して51
    雛々未ヒナミ:情報:ノヴァリスで判定、コネ付き。
    雛々未ヒナミ:3dx+4>=6
    DoubleCross : (3DX10+4>=6) → 10[4,6,10]+3[3]+4 → 17 → 成功

    雛々未ヒナミ:OK
    GM:では……
    【"百鬼"九十九ユウカ】

    六壬学園高等専門学校生徒。
    レジェンド型RBと共生しており、能力は召喚術に特化していたとされる。
    第二次紛争以前は、芦屋アサヒやその姉妹と行動を共にすることが多かった。
    総督府発足前学区内の生徒会における役員を務めていたが、本人はあまり目立つことを好んでおらず
    表立った行動は全て芦屋アサヒに任せており、彼女の事を知らぬ生徒も多い。

    ……4年前。ノヴァリス第二紛争時に既に死亡している、確認済み。

    星徒として現れた彼女は、ヒナミとの接触後に姿を消したまま確認されていない。
    総督府地下龍脈入口では現在も彼女の侵入は確認できず、イースターエッグに向かったとするならば、別の入り口から侵入したと思われる。
    雛々未ヒナミ:なるなる
    GM:next、ハルカさん!
    GM:従者の生成も一行動消費します。
    GM:並びに、支援行動に関して。
    GM:対象の判定前に、未行動従者による社会での判定値7に成功することで
    GM:対象の達成値を+3することができます。
    GM:また、支援には侵蝕を1消費します。
    GM:支援は拠点からも行えますが、通常の判定を行う場合は情報マスへの移動が必要です。
    GM:また、占領戦内(非戦闘)に限り従者は未行動で生成可能とします。
    棗ハルカ:へぇ~、便利だ
    棗ハルカ:従者作るのにも行動分の侵蝕1増加するってことで大丈夫ですか?
    GM:そうですね
    棗ハルカ:完全なる理解。
    棗ハルカ:それじゃあとりあえず行動しようかな。
    棗ハルカ:EXS『マルチプル・パペット』
    棗ハルカ:《赤色の従者》《血の絆》
    棗ハルカ:従者を一体作成します、シナリオ間持続。
    棗ハルカ:Error!:コマンドによる変更に失敗しました。式を修正して下さい。
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を8増加(63 → 71)
    棗ハルカ:これはブロッカー低減分と行動分差し引き0です
    マルチプル・パペット:出現!!
    棗ハルカ:以上でーす
    GM:了解です、従者さんは行動どうしますか?
    マルチプル・パペット:当然、待機します!!
    GM:理解!
    GM:行動値3、カナメさん!
    敦島カナメ:はい!
    敦島カナメ:周辺探索のマスに移動します。情報:情報:六壬学園高等専門学校の所に!
    GM:GOGO
    敦島カナメ:情報:ノヴァリスで振ります。クラールさんの支援も使いたく……!
    クラール・トリューヴェ:そーれ!
    敦島カナメ:で、侵蝕値を+1して50……自前のコネも使おう、学園通の友人!
    敦島カナメ:では!
    敦島カナメ:6dx+2
    DoubleCross : (6DX10+2) → 9[1,1,3,6,7,9]+2 → 11

    敦島カナメ:11成功!
    GM:OK!
    【六壬学園高等専門学校】
    ノヴァリス東方に居を構える、東アジアのオールドを集めた学園。
    降誕派主導で設立されており、生徒の自主的な研鑽を善しとしている。

    過去の革命では大量の呪術兵器を持ちだし生徒の制圧に掛かるも、七大派閥の中では早期に陥落。
    マスターエージェントが存在しなかったのも一因とされているが、生徒が理事会の想定以上の暴動に出た事が主な原因とされ、結果的に他学区まで乗り込み破壊活動を行う生徒も発生した。
    またその中には暴走のあまり他生徒を襲う者も続出、他学区に悪名を轟かせる原因のひとつとなった。

    また、現地で見つけた古い書類には、設立に関わったセルの名前として"ファントムセル"が挙げられている。
    究極のレネゲイド誕生のため、様々な実験を行っていたセルである。
    敦島カナメ:おお……行動は以上です!
    GM:最後に残った従者さん、行動を行うならば購入判定に挑むことが可能です。
    マルチプル・パペット:じゃあ購入しようかな。
    マルチプル・パペット:じゃあ、高性能治療キットを購入しようかな。
    マルチプル・パペット:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペット:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペット:(8+1)dx7
    DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,5,6,6,6,6,8,8]+4[1,4] → 14

    棗ハルカ:ひっでえww
    GM:でも購入成功!
    棗ハルカ:ということで購入成功、使ってよかった《天性のひらめき》
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を2増加(71 → 73)
    棗ハルカ:エフェクトと行動分上昇で+2でーす。
    GM:【CAUTION】襲撃が発生します
    GM:1d2
    DoubleCross : (1D2) → 2

    GM:カナメさん、イノリさんに3d10ダメージ、さらに同一マスのヒナミさんには4d10ダメージが発生します。
    GM:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 19[8,3,8] → 19

    GM:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 20[9,9,2] → 20

    GM:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 11[4,4,2,1] → 11

    GM:なんだこのダイス
    雛々未ヒナミ:私が一番低いのか……
    解良イノリ:いや出目高くない!?
    棗ハルカ:贔屓だw
    解良イノリ:解良イノリのHPを20減少(29 → 9)
    雛々未ヒナミ:Tekeyの忖度を受け、HP16で以上
    敦島カナメ:ぐえーっ、高い!
    佐陀コトノ:贔屓w
    敦島カナメ:HPが14に!

    GM:研究施設と聞き降りてみれば、目の前に広がるのは奥の見えぬ木々の群れ。
    GM:施設はほぼ朽ち果てているが、降り立った地点のみは僅かながらに駆動する機械があり。
    GM:そこにのみ、獣の気配は薄い。一時の安息を得るには十分だろう。
    GM
    クラール・トリューヴェ:「……やれやれ、えらい目にあいましたね」
    棗ハルカ:「おかえりなさい……って、随分ひどい目にあったみたいね?」
    クラール・トリューヴェ:などと言っているが、本人は無傷である。
    棗ハルカ:このような場所であっても休める簡易的な野営地を設営していた。
    敦島カナメ:「あ゛~っ゛、まったくだ。ま、仕事なんだから仕方ねえがよ」
    佐陀コトノ:「わぁっ、ありがとうございます……!」
    "白拍子":『……これはこれは、助かります』
    解良イノリ:「空中も森も、幾つかの施設跡も野生生物だらけだったな。…あんなに好戦的とは…」
    鰤谷カゴメ:「生き物の数も多すぎるのでしてー。これは…」なにか考えている様子だ。降りてきてから、口数が少ないようにも見える
    敦島カナメ:野生生物の……見慣れぬ生物の襲撃である。獣の相手くらいさほどの負担ではないが、その数と慣れぬ土地での仕事ゆえ、そこそこの擦り傷ができている。
    佐陀コトノ:そんなカゴメの様子を少し心配そうな表情で見る
    解良イノリ:「拠点、助かるよ。一気に行くには、周囲の危険と地理上の問題が大きすぎるから」そういって、置いてあるホワイトボードに模造紙だろうか、大きめの紙に書かれた地図を張り付ける。
    "白拍子":『ですが、これといった特殊な能力は持ち合わせていない様で良かった』
    棗ハルカ:「それで調査の方はどうだったの?」
    解良イノリ:「ある程度高台と、上空から見た地形図。描いてたら何度もたかられて、ひどい目に遭ったったら…」
    棗ハルカ:「なにかわかったかしら」
    芦屋コヨミ:「ふへぁ……ずっと隠れながらだったけど……周りは森ばっかり……」
    "白拍子":『しかし……皮肉ですね。本来警戒すべきはず施設の残骸が安全地帯になるとは』
    解良イノリ:周囲は断崖絶壁に囲まれ、鬱蒼とした森と、巨大な滝があるのが一目見るだけで分かる。
    クラール・トリューヴェ:「失礼、地形図を見せてもらっても?」
    解良イノリ:「施設もあるっちゃあるけど、結構飲み込まれちゃってるね。壁もある程度何処までか見てみたけど、全然果ては見えなくて…うん?ああ、これ一枚だから、慎重に扱ってくれれば」
    解良イノリ:残りは血で汚れちゃってね、とぼやきながら。
    クラール・トリューヴェ:「……ふむ。これはこれは、見覚えがあります。無論、実物ではないですが」
    佐陀コトノ:「み、見覚えが……!?」
    解良イノリ:「見覚え、となると…何処のか聞いても?」自然体で立っているが、良く見れば脚や脇腹などが影で覆われている。
    敦島カナメ:「知ってんのか?この辺りのこと」
    クラール・トリューヴェ:「ええ、ある程度植生を調べていましたので、不可解な部分も多いですが」
    クラール・トリューヴェ:「サリサリニャーマ、ご存じですか?」
    芦屋コヨミ:「さり……?」
    佐陀コトノ:「さ、さりさり……?」
    鰤谷カゴメ:「方言?」
    "白拍子":『…………』小首を傾げている。
    棗ハルカ:「テーブルマウンテンという山のひとつ……外の世界の話ね」
    敦島カナメ:「……ネコか何かのアレか?」
    解良イノリ:「……ええと、何処だったかな…ああ、それだ。ベネズエラかブラジルの…」
    クラール・トリューヴェ:「ええ、断崖絶壁でできた巨大な縦穴の中に、孤立した生態系が見られる場所」
    クラール・トリューヴェ:「言うなれば、未開域。未だ人が知らぬ生物が存在するといわれる……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『人呼んで最も人類とかけ離れた場所、だな』
    棗ハルカ:「黒瀬先生はそこに行かれたことは?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『近い場所には。特異な生態系が育まれるのもそうだが』
    敦島カナメ:「ええと……その南米っぽいジャングルか盆地かって所と、この辺が似てるってのか。そりゃあ……」
    "白拍子":『……なるほど。外界の原野が、龍脈の元に再現されていると』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『それ以上に特別な信仰を産む土地だ。特に切り取られた空というのが、想像力を刺激する』
    クラール・トリューヴェ:「いやぁ不思議ですね。どうしてこんなことになっているのか。今すぐにでも野山を駆けたい気分」
    敦島カナメ:一体どういうことだ?みたいな顔!六壬の地下に、南米独自の樹海……?
    解良イノリ:「…また変な話だな…単純な神話造詣にしても、インド=ヨーロッパ語族系から随分離れた所だろ…?」
    "白拍子":『些か、自然発生しているとは考えにくいですね』
    芦屋コヨミ:こくり、と。白拍子に頷いて。
    佐陀コトノ:「じ、人為的にこうなってるってことですか……?」
    鰤谷カゴメ:「なるほど、南米もまた太平洋岸なのでしてー」
    棗ハルカ:「人為的にそういう環境をつくる……ありえなくはないわね」
    芦屋コヨミ:「何かしらが原因がありそうなのは、間違いない、けど……」
    解良イノリ:少し考えこむ。……いや、でもありえなくはないのか。”人類から最も遠い秘境”。もともとこのノヴァリスは手が届くところにあったのを、矛盾否定によって切り抜いたのだから。
    "白拍子":『とはいえこうして、研究施設を飲み込む程の勢いなので』周囲の荒れ狂う自然を見渡しながら。
    鰤谷カゴメ:「見立てで土地を囲い込むのは、われらの得意とするところなのですー」
    "白拍子":『どこまで想定されたものか判別が難しそうですねが、カゴメ様がそう仰るならば……』
    棗ハルカ:「そうね、きっと理事会があった頃とは別物になってるんでしょう」
    棗ハルカ:「そうでなきゃ不便すぎるわ、ここは」
    解良イノリ:「天然のバイオスフィア、ってところか…あ、あとそう。通信も、距離が離れると大変だから。ビーコンとかで整備されたところから、あまり離れすぎないでね」
    敦島カナメ:「……人為的、ね。だよなあ。何が目的でどういう手段でもってそんなもんを再現したのか。六壬の技術やその思想は判らんことも多いが……」
    佐陀コトノ:「す、凄いことになってますもんねこの場所……」
    佐陀コトノ:周囲を見回しながらそう言って
    "白拍子":『……全くです』猛獣に破られた袖辺りをヒナミに結って貰いながら。
    芦屋コヨミ:(手先、器用なんだ……)
    解良イノリ:「はあ……図書館とは違う意味で魔境ね」
    敦島カナメ:「『そいつが出来る』『そして何らかの意図がある』ってことは理解できる」
    棗ハルカ:「ここは通常のノヴァリスの中でもかなりの特殊な環境になってる、ことは分かったわ」
    "白拍子":『ええ。こんなのでも主は傀儡女ですから……』視線を感じ取って
    棗ハルカ:「他の調査結果はどうだったかしら?」
    敦島カナメ:「ま、今の段階じゃ底を探るにもまだまだ情報が必要だろうが……」フーム、みたいな顔。
    佐陀コトノ:「あっ、ええと!」首に紐で掛かった端末を両手に持って立ち上がる
    敦島カナメ:「その辺りを調べた結果じゃ、アタシらの方も大体似たようなもんだよ。木に草に、見慣れん獣に……おっと」コトノちゃんの様子にちょっと下がり。
    佐陀コトノ:「あの、探索中に襲い掛かってくるよく分からない生き物についてなんですけど」
    佐陀コトノ:「探索中ずっと端末でビデオを撮ってたので、もしかしたらここに何か映ってるかもしれないって思って」そう言って両手の端末を掲げて
    佐陀コトノ:「あ、あの、良かったら皆さんで一緒に確認して貰えませんか?」
    棗ハルカ:「コトノでかした!」
    棗ハルカ:コトノちゃんの頭を撫でる。
    解良イノリ:「用心深いね。お手柄だ」小さく笑って。
    "白拍子":『なるほど、彼を知り己を知れば百戦殆からず』
    佐陀コトノ:「あっ、ありがとうございます……! チャンドラグプタ探検隊の番組思い出して、真似したら何か役に立つかなって……。へへへ……」
    佐陀コトノ:撫でられて照れくさそうに笑う
    鰤谷カゴメ:「経験が豊富なのでしてー」
    敦島カナメ:「おお。やるなあ佐陀の……コトノちゃん、か。こいつは助かる」
    棗ハルカ:「じゃ、ちょっと借りるわね」 とコトノの端末となんらかの機械を接続して映像を映写する。
    GM:其処に映るのは……
    GM:・大きな赤い目、むき出しの牙、骨と皮だけの痩せた外見に、背中にイグアナのような棘が生えた生物。
    GM:・全身が毛で覆われ、若しくは濃い褐色、あるいは薄茶色の滑らかな皮革のような肌をしており、頭部は前が平らで後ろが丸みを帯びた奇妙な形状。
    GM:手足は筋肉質で、背中には先端が頭の横まで伸びた翼が生え、手は爪の様に細く耳は上向きで長く尖っており、手や爪は炭の様の黒い生物。
    GM:・長い棒状の身体が確認できるが、空中を高速で動いているのか、映像では確認のつきづらい生物。
    芦屋コヨミ:「……?????」
    解良イノリ:「……異形系のジャームかしら?エグザイルとかキュマイラだと凄い見た目になるし…」
    敦島カナメ:「……これさあ……」
    鰤谷カゴメ:「ご存知なのですかー?」
    佐陀コトノ:「何の生き物なんだろう……」
    解良イノリ:「?崑崙ってこういうのもいるの」全く邪気の無い疑問。素直に研究所跡から脱走したジャーム生物かその野生化した種と思っている。
    敦島カナメ:「いや、直に見たことはねえんだけど……」
    "白拍子":『では、どこかで見聞したことが?』
    棗ハルカ:「…………」
    クラール・トリューヴェ:「く、ふふふ……き、聞いてもよろしいですか?カナメさん」
    敦島カナメ:「雑誌で読んだとか、ジェネシスに出稼ぎに行ったとき聞いたとか、それこそチャンドラグプタの番組とかで見たやつなんだけどよォ……」
    敦島カナメ:「え、マジかこれ。チュパカブラとか、スカイフィッシュとか、そういうのじゃねーか!UMAってやつだよ!U・M・A!」
    棗ハルカ:「そして、バトラー・ガーゴイル。ね」
    "白拍子":『ゆー・えむ・えー』
    クラール・トリューヴェ:「おお、バトラーガーゴイルは間違いなくマニアックなのに、よくわかりましたね」
    解良イノリ:「……UMA……ええとなんだっけ…どっかのオカルト雑誌で書いてた……未確認生命体だっけ」
    棗ハルカ:「通常の生態系とは外れた、外では未確認とされる生物達」
    佐陀コトノ:「……あっ!! た、探検隊に出てた!! 出てました!!」
    芦屋コヨミ:はい、と手を挙げる。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『Unidentified Mysterious Animal、和製英語だな』
    芦屋コヨミ:「デスワームなら、その、たくさん戦ったこと、あります」
    鰤谷カゴメ:「なるほど、もっとも新しい神話の生き物なのでしてー」
    敦島カナメ:「そう、ゆーえむえー!アタシも全然詳しくねえんだけど、獣っつーかオカルトのやつだよこれ!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『英語で言えばCrypto zoology、隠棲動物学の範囲だ』
    鰤谷カゴメ:「もうすこし、そちらの文献も読んでおくべきだったでしょうかー。不覚ですー」
    棗ハルカ:「そうね、確かにそういう見方もできる」 カゴメに同意する。
    解良イノリ:「……都市伝説urban legendの類?」
    "白拍子":『なるほど。外の世界で語り継がれた伝承としてだけ存在する生物……』
    クラール・トリューヴェ:「いやまったく、天国のような場所でもありますが……」
    佐陀コトノ:「……あっはい、探検隊でも結局本当かは怪しいって言われてて……」
    棗ハルカ:「都市伝説……言うなら未開伝説といったところなのかも」
    敦島カナメ:「んで、ああ、これバトラーガーゴイルっつうのか。そっちは普通に知らなかった。詳しいんだな、ハルカ先生よ……」
    佐陀コトノ:「で、でも何でそんな生き物がこんな場所に……」
    "白拍子":『……ノドスの方。随分と楽しそうですね』横目で訝しむ様に。
    棗ハルカ:「そういう問題児がいるからね、ジェネシスには」
    クラール・トリューヴェ:「…………コホン」
    解良イノリ:「……そういう伝承を受けた存在が、”レジェンド”種としてRB化する、って言うのは何例か処理したことがあるけど…」
    解良イノリ:「多過ぎない?」
    クラール・トリューヴェ:「そも、ノヴァリスにはそのような生物が多い」
    クラール・トリューヴェ:「頻発するモンゴリアンデスワームもそう。あれも外ではUMAの類」
    棗ハルカ:「最近だとツチノコにも懸賞金がかかってなかったかしら」
    棗ハルカ:「これもUMAだったわね」
    佐陀コトノ:「も、モンゴリアンデスワームそうだったんだ……」
    "白拍子":『ふむ。外界で最も人間文化から離れた自然を模倣したこの場に』
    "白拍子":『未確認生命体が蔓延るのもまた自然ということですか……』うんうん、と頷く。
    敦島カナメ:「あっ、そうそう六壬にも確かツチノコがいるとかいないとか噂あったよな。何か、変なとこで繋がったな……!」
    解良イノリ:「あれ取り下げになってたような……いや、ノヴァリス内で結構あるにしても、随分多くないか?」
    鰤谷カゴメ:「ツチノコやネッシー類は、ちょっとした名産なのですがー」
    解良イノリ:「六壬が多いていっても、こんな充満しまくって獣の楽園みたいになるなんて…何か原因があったりは」
    クラール・トリューヴェ:「このノヴァリスの土地には、さて……何故かそういった生物が多く発見されている。不思議ですね?」
    鰤谷カゴメ:「先遣隊からの通信を思えば、この森ごと喚び出されたのではございませんでしょうかー」
    棗ハルカ:「……原因ね、それこそさっきクラールが言っていたように」
    棗ハルカ:「ここは外での未開地域に近いという場所自体がそうなんじゃないかしら」
    "白拍子":『……喚び出された?この空間ごと?』
    解良イノリ:「こんなのじゃ、降誕派だってそもそも研究できないでしょ。研究所はあるんだから、後からこんなに増えたんだろうし…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:(外の"常識"で言えば我々超能力者オーヴァードも未確認生命体のようなものだが……若者チルドレンに語る冗談ではないな)
    棗ハルカ:「未開の場所だからこそ、そういった生物が居てもおかしくはない。そういう世界なのかも、ここは」
    佐陀コトノ:「な、なるほど……」
    芦屋コヨミ:「……後でもっと奥、調べてみます。気づかれないようにするのは、得意だから」
    "白拍子":『ありがとうございます、コヨミ様。ですがお気をつけて』
    鰤谷カゴメ:「なのですよ、ねえさま。くれぐれも、向こう見ずは控えめに…」
    佐陀コトノ:ふんふんと頷く
    解良イノリ:「通信中継用の楔に、ワイヤーが四分の一以下になる前には一度戻って。まだいける、はもう危ない、って言うでしょ」
    敦島カナメ:「ああ。注意はした方がいいと思う。そりゃ外の未踏地域が他に見られないような獣で溢れてるのはそうなんだが……」
    棗ハルカ:「それでここにはノヴァリスであっても、非常に稀な生物がいる。そうした生物に対処するには注意が必要なことはわかった」
    棗ハルカ:「生態がわからないからね。それでカナメ、さっきなにか言いかけてたみたいだけど」 報告を聞く。
    敦島カナメ:「こんなオカルトの住人が闊歩してるのは、ちっとばかし異様だぜ」
    芦屋コヨミ:「は、はい……控えめに、します」少し不安がっている。九天玄女の手助けは今回得られないのも一因だろう。
    鰤谷カゴメ:「あ…いえ、言い過ぎました、思うようになさいませー」
    "白拍子":『(素直……)』
    解良イノリ:「戻ってきたらムツミが入れてくれた甘味でもみんなで食べましょう」
    芦屋コヨミ:こくこく、と頷く。気持早め。
    敦島カナメ:「ああ、いや。単に調べた上で、めぼしいものはなかったってくらいだよ。佐陀のコトノちゃんに、順番譲っただけ。ただ……」
    敦島カナメ:「研究施設。アタシらの方にも、ないではなかった。無論中はボロボロだったんだが……」
    敦島カナメ:「一応、古い書類のきれっぱし。これくらいか」文字の大半がぼやけて読めなくなった書類。あまり価値はないように見える。
    敦島カナメ:「……判別できることといったら、これ……ファントムセルって文字列程度か」
    棗ハルカ:「そうね……革命の時に随分慌てていたみたいだけど、それでも重要な書類はここには残ってないか」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……ファントムセル、厄介な名前が出てきたな』
    "白拍子":『セルの名前。この研究施設で主立って活動していた者たちの所属でしょうが……』
    解良イノリ:「ファントム、って言うと…随分な実験とかをやってて…結構大口な所だったかしら」
    敦島カナメ:「アタシも詳しくはないんだが、究極のレネゲイド誕生のためっつって色々動いてたセルではある。……六壬の龍脈に、こんな奴らが関わってたのはちと驚きだな」
    佐陀コトノ:「究極のレネゲイド……」
    "白拍子":『……未確認生物との関わり、なさそうだしありそうだしって感じですね』
    鰤谷カゴメ:「…………」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『FHでも有数……クランを抜きにせずともトップクラスの規模を誇った研究セルだ』
    解良イノリ:「そこまでの、ですか」
    "白拍子":『直様がそう仰るのなら、相当なモノだったのですね』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『連中が保有した技術は現時点でも再現不可能なものが多い。ノヴァリスにも噛んでいるだろうとは思っていたが』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『どうやらその手段が降誕派への協力であったようだな』
    棗ハルカ:「なるほど」
    敦島カナメ:「……相当の奴らだったみたいだな」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ともあれマスターファントムは既に亡く、セルも解体済み。君たちが破った理事会と同様の状態だ』
    敦島カナメ:「ノヴァリスに来て以降、外の状況は中々に掴めねえのがアタシらの常ではあるが、」
    棗ハルカ:「となると、彼らがここに介入してくる……という線はなさそうですね。来ても今更ではありますが」
    クラール・トリューヴェ:「そも、ここもすでに廃墟のようなものですからね」
    解良イノリ:「……”究極”のレネゲイド…いくつかの仮構生物、そして”降誕”か」どちらも曖昧で、形而的な--形而上の概念のように思える。
    敦島カナメ:「なるほどな、外から来た黒瀬センセイが言うならそうなんだろう。音に聞こえたヤツらも向こうでとっくにやられてるわけだ」
    解良イノリ:「……もしも、伝説や架空のものを、現実に出来るなら……」そういうことなのだろうか。
    "白拍子":『……潰れた後でも、こうして我々に立ちはだかる脅威として残るのは厄介なものです』
    敦島カナメ:「……ま、そういうことならここは一旦棚上げしとくのがよさそう、か」
    敦島カナメ:「この龍脈を調べてけば、それで後々見えてくることもあるかもしれないしな」
    棗ハルカ:「そうね」
    "白拍子":『承知いたしました、カナメ様』
    佐陀コトノ:こくこくと頷く
    棗ハルカ:「それと私はいま一つ気になってることがあるのだけど」
    解良イノリ:「今はそうするのが良いか…うん?何だろう」
    棗ハルカ:「さっきからずっと白拍子が喋ってるけど……ヒナミは調子悪いのかなって思って」
    棗ハルカ:「どうかしら、大丈夫?」
    雛々未ヒナミ:「……!」びくり、と身体が震えて。
    佐陀コトノ:「あっ……」そう言ってヒナミさんの方を見て
    芦屋コヨミ:そ、と表情を伺う。
    雛々未ヒナミ:「…………その、わたしは。ええっと」視線を落とし、顔を俯いて。何やら隠そうとしているような。
    雛々未ヒナミ:「大丈夫、私も行くから。絶対」
    鰤谷カゴメ:「それはわかっているのですがー…」
    "白拍子":『…………』小さくため息をついて。
    "白拍子":『ショックだったのは分かりますが、ハルカ様の気遣いを無碍にしようとするのは頂けませんね』
    "白拍子":『団体行動を共にする以上、憂い事を共有し助け合うのは定石』
    棗ハルカ:「そう貴方が言うってことはやっぱりなにか分かったの?」
    "白拍子":『はい。この龍脈の地とは直接関係ないのですが、この探索において重要な事柄』
    "白拍子":『……言っても良いですかね。主』
    雛々未ヒナミ:「…………」
    雛々未ヒナミ:少しの間をおいて、頷く。
    "白拍子":『……分かりました』
    "白拍子":『私"達"の知識は全て伝聞によるもの。もし、補足や指摘などあれば宜しくお願いします』
    "白拍子":コヨミ様、カゴメ様、そしてイノリ様へ順に視線を向けて。
    鰤谷カゴメ:頷く
    芦屋コヨミ:少し目を逸らしてから、首を縦に
    解良イノリ:一つ溜息。「きついと思うなら休み休みでもいいから」うなずく。
    "白拍子":『一介の人形風情にまでお気遣い頂き、感謝いたします』
    "白拍子":『さて。主……ヒナミ様より頻りに催促を受けまして。本部在中の人形部員より聞き出した内容の共有となるのですが』
    "白拍子":『まず、我々の他にもイースターエッグを手中に収めようとし。かつ、我々を明確に敵視している者がおります』
    "白拍子":『"百鬼"九十九ユウカ』
    "白拍子":『かつて、総督府発足前の六壬にて生徒会役員を勤めていた者です』
    棗ハルカ:「かつて……ということは今はそうではない。ってことよね」
    鰤谷カゴメ:「…………」
    芦屋コヨミ:「………」
    "白拍子":『はい。4年前になるのですが……』
    "白拍子":『ノヴァリス第二紛争の頃に死亡が確認されております』
    雛々未ヒナミ:「……っ」俯いたまま。小さく呻くような声。
    "白拍子":『ですが、つい数日前のこと。九十九ユウカは……主様の目の前に現れました』
    敦島カナメ:「……死んでる奴が?」
    鰤谷カゴメ:「ええ。ユウカさまは、確かに亡くなっておりますのでー」
    敦島カナメ:「いや、話の腰を折っちまったようなら悪いが……そりゃおかしくねえか?なんで死んだ奴が出てこれるんだ?」
    芦屋コヨミ:「……死人の噂、聞いたこと、ないですか?」
    芦屋コヨミ:「ノヴァリスで、死んだ人に似た人を、見たことがある、みたいな」
    敦島カナメ:「……アタシらはオーヴァードだ。”有り得ない”なんてことはねえが……」
    敦島カナメ:「噂、だろ?そりゃあくまで……マジの話ってわけじゃあ……」
    鰤谷カゴメ:「いえ、ありえないことはあるのです。覆せぬこともまたございますー」
    敦島カナメ:「その、九十九ってやつがヒナミ様の前に……?」
    解良イノリ:「……話す?私からでもいいけれど…」
    解良イノリ:余り広めたい事ではないが、事ここに至っては、聞かないことの方が問題が大きい。
    棗ハルカ:「例の話ね、私は当事者から説明してもらったほうが良いと思うけど」
    "白拍子":『……宜しければ。私どもも、イノリ様より語られるのが最適かと』
    佐陀コトノ:「…………」
    解良イノリ:「分かった。じゃあ、話しましょう。楽しい話じゃないし、少し長くなるけど…」
    敦島カナメ:「な、なんだよ。アンタらは知ってるのか?その、なんだ、そこの秘密みたいなやつを……」
    解良イノリ:「確かに死んでしまった生徒が、今どうしてここにいるか」「そして、なぜ私達が”ジャームにならない”のか。そのことを」
    解良イノリ:「少し遠回りになるけど、此方から話しましょう。私達生徒がなぜジャームにならないか、から」
    敦島カナメ:「おいおい、ジャームって。そんな、今は死人の……それとは関係が」言いかけて、口をつぐむ。言い知れない不穏な予感があったからだ。
    解良イノリ:「まず、生徒はジャームにならない。十字冠の制約を受ける限りにおいて。…危険域に至れば、私達は侵蝕率が引き下がるわよね?」
    解良イノリ:「じゃあ、疑問に思った事もあるんじゃないかしら」
    解良イノリ:「”その十字冠によって引き下げられた侵蝕率は、何処に行ったのか”」
    解良イノリ:淡々とした口調。表情は無表情で、ただ感情を交えずに。
    解良イノリ:「質量保存の法則じゃないけど、侵蝕率を引き下げるエフェクトでも、絶対量は変わらない。あくまでAからBへ”移る”だけ」
    敦島カナメ:「……いや、それは」思わなかったこともない。十字冠が担保してくれる自分たちの侵蝕率。それがどうなったのか。
    敦島カナメ:だが……これは多くの崑崙生がそうであると感じているが……「そういうものだ」として思考の脇に除けてしまっていた。……いや、
    敦島カナメ:少なくとも自分は、目を逸らしていた。そこを追求したら、よくないものに行きついてしまいそうで。
    解良イノリ:「ロイス思い出メモリー、っていうものは重要視されるけど、それだって絶対じゃないし、効果も個人個人でまちまちだわ」
    解良イノリ:「戻れるひとも、戻れない人もいる。だからこそOVというものが通常社会に認知されない、と言えるくらいの障害よね」
    敦島カナメ:「ああ……そうだよ。侵蝕率ってのはそういうものだ。気にしないフリをしていたが……」やっぱ何か、あるのか……?
    解良イノリ:「理事会は、とあるジャーム化治療研究計画の流れを引いているそうね。だから、彼らは”絶対的な”手法をこそ見出した」
    解良イノリ:声は大きくも小さくもない。だが、周囲の音がまるで消えたように響く。
    解良イノリ:「彼らは、生徒となったOVをふたつに分けることにした」
    解良イノリ:「”絶対にジャームにならない”生徒と、”絶対に今後もジャームであり続ける”生徒に」
    解良イノリ:「そうすれば、ジャームになり続ける生徒の方へ、ジャーム化の危険域にまで至れば…侵蝕率は零れ落ち続ける」
    敦島カナメ:「お、おいおい。そりゃあ……」
    解良イノリ:「そして、そのジャームになり続ける生徒は、誰もいないところに保存してある」空を指さす。
    解良イノリ:「星の揺り籠、その中に。”星徒スターダスト”、私達が見上げる星として」
    解良イノリ:「…長くなったわね。そして、この一対一の関係は、他方が居なくなれば破綻する」
    解良イノリ:「そう、例えば……生徒が死ねば。星が墜ちてくるというわけ--もともとひとつ、同一人物の別可能性である星徒が。ここノヴァリスへ落ちてくる」
    敦島カナメ:「…………」何やら反芻しているような表情。
    解良イノリ:「死人がなぜいるか、の答えがこれよ。死んだからこそ、彼らはここにいる」
    敦島カナメ:「……ハハッ。冗談きついぜイノリさんよ。……と言いてえところだが」
    鰤谷カゴメ:「…………」
    敦島カナメ:「マジなんだろうな。ここでふざける意味が分からねえ。だから」
    敦島カナメ:「どっちかがどっちかを補完してるから、片方がいなくなりゃもう片方が出てくる」
    敦島カナメ:「……つまり。その九十九さんとやらが今ヒナミ様の前に現れたのも……」
    解良イノリ:「そう。この相互補完性こそが、私達生徒がなんでこうも”死にずらい”のか、の答えで……」
    解良イノリ:「彼らがイースターエッグを求めるのも、それによるノヴァリス変革は、彼ら自身の存在を保つノヴァリスの根幹システムを脅かす行為だから」
    解良イノリ:「……ヒナミさんの前に現れたのは、そうね」ちらりとヒナミさんの方を見て。
    解良イノリ:「彼らは、確かに死んだ生徒と同一人物だから。……記憶も同じようにあるから、きっと……紡いだ縁が、どこかで影響したのでしょう」
    雛々未ヒナミ:「…………」小さく頷く。
    敦島カナメ:「……わかった」
    敦島カナメ:「あんたら『同窓会』をつくって、今年の『卒業』を取りやめにしたのも、おそらくそこに関係してるってことだな?そこについては……後で聞かせてもらうとして」
    敦島カナメ:信じがたい情報で混乱してないと言ったら嘘になる。頭を整理する時間も欲しかったが……。
    解良イノリ:「そうね。長い話になるから」苦笑している。
    解良イノリ:「……正直、本当に嫌な真実だと思う。初めて聞いた子には、特にね。……言いたい事とか、文句とか、愚痴とか何でも、私にいっていいから」
    解良イノリ:「そういうの聞くのは、得意なの。無理はしないでね?」
    敦島カナメ:「……悪かったな。知らずとはいえ、不躾なこと言っちまった。あんたの大事なダチが……アンタとの繋がりを辿って、またやってきたっつうのにな」
    敦島カナメ:ヒナミ様に向かって。
    雛々未ヒナミ:「……大丈夫。気にしないで」か細く、呟くような。
    鰤谷カゴメ:「それはきっと、ヒナミさんにしかできないことなのです」小さな声で
    敦島カナメ:「そいつはジャームだし、あんたはそれと何らかのケリをつけなきゃならないが……そのためにここに来たってなら、それはすげえと思う」
    敦島カナメ:「……ああ」頷いて。「……オッケーだイノリさん。アタシはもう少しそれについて考えなきゃならんが、話してくれて助かったよ」
    "白拍子":『本当にありがとうございます、イノリ様。貴女だって、言葉にするのは"きつい"はずなのに』
    解良イノリ:「……うん。すまないね、嫌なことを聞かせた」
    解良イノリ:「いいよ」笑って。
    解良イノリ:「私が持ち帰ったんだ。そして、話したのも私だ」
    棗ハルカ:「でも、必要なことだからあまり背負うことはないわよ」
    解良イノリ:「だから、責任は私。だから言いたいことあるなら私に言いなさい、ってことで」
    棗ハルカ:「あなたが言わなくてもどうせ何かの拍子で知る時が来る」
    敦島カナメ:「ま、何かあったら話はさせてもらうぜ。それじゃあ……」スマンと会釈し。「話を続けてくれ。アタシもしっかりついていく」
    "白拍子":『ハルカ様の仰る通り。この場では、その責を皆で分けるのがよろしいかと』
    棗ハルカ:「もちろん、これはヒナミにも言っていることよ?」
    棗ハルカ:「もうみんな知ってしまったのだから。遠慮なく頼ってね」
    佐陀コトノ:コクコクと頷く
    雛々未ヒナミ:「……ん。ありがとう」漸く顔を上げて。
    敦島カナメ:「ここにいる全員が知ってたことか……」一歩引いて、コトノちゃんや、ハルカせんせいも見る。
    解良イノリ:「はは。言われちゃったな…まあ、頼りにならないかもだけど、言いたいことがあったら言ってよ。言うだけでも、楽になるものだから」
    雛々未ヒナミ:『"白拍子"。一応、最後まで続けて』
    佐陀コトノ:「イノリさん……」何かを言いたげにしつつもぎゅっと言葉を飲み込む
    "白拍子":『では。"星徒"という単語を口にしていたゆえ、九十九ユウカがソレであることは間違いありません』
    敦島カナメ:「やっぱりとんでもねえ奴らだよ、あんたら。……アタシも、ああ、負けちゃいられねえ」未だ混乱してる所はあるが、静かに燃えるものがある。
    "白拍子":『追加情報はここから。九十九ユウカは主との接触後に姿を消し、それ以降確認されておりません』
    "白拍子":『総督府の龍脈入口でも現地部隊が目を光らせておりますが、現れたとの報告もなし』
    "白拍子":『ですが、九十九ユウカ……"星徒"と呼ばれる存在が、真正面から入ることに拘ることがありましょうか』
    "白拍子":『別ルートから侵入した可能性を考慮し、現地部隊の一部が確認に当たっているとのこと』
    芦屋コヨミ:「……姉さま、少し心配」
    "白拍子":『……信じるしか、ないでしょう』
    "白拍子":『私達には、私達のできることを愚直に続けていくしかありません』
    鰤谷カゴメ:「然様でございますー」
    "白拍子":『今後、九十九ユウカがこの場に現れることも考慮し、警戒して探索を進めねばならない』
    "白拍子":『……以上になります。お時間を頂きました』巨躯を折り曲げ、一礼。
    解良イノリ:「ありがとう、途中で長い別の話をしちゃったけど……」ここで少しバツが悪そうに。「分かり易く伝わりました」
    "白拍子":『っと……それと、最後に』
    "白拍子":『主を心配し、気遣って頂いたこと。皆さまに改めて感謝を』
    棗ハルカ:「当然のことよ。でも、ありがたくお礼は受け取っておくけどね」
    解良イノリ:何も言わず笑ってちいさく目礼。
    棗ハルカ:「それじゃ、星徒がイースターエッグを狙っている。という事実がはっきりとわかった」
    棗ハルカ:「だったら私達はこれを阻止しましょう。これはノヴァリスのためでもあるけども……」
    棗ハルカ:「ヒナミの大切な友達にそんなことをさせるわけには行かないからね」
    棗ハルカ:「これから辛くなっていくと思うけど、みんなで助け合いましょう!」
    GM
    クラール・トリューヴェ:「(……そう、これが真実。事実であり、新たな疑問を呼び込む種)」
    クラール・トリューヴェ:「(地と星を繋ぐこの冠は、一体如何に成り立つのか)」
    クラール・トリューヴェ:天を臨む。空は煙り、何も映さない。

    GM:ラウンド進行を再開します。

    GM:行動値24、従者ドローンさんの出番ですが……どうしますか?
    マルチプル・パペット:待機しまーす!
    GM:了解!
    GM:あ!連絡です!前回周辺探索02をオープンし、ロールを終えたことで
    GM:各エネミーUMAの判定方法が判明しています。
    GM:さらに、エネミーを撃破するごとに発掘呪術兵装を獲得可能です。
    GM:これは……いわゆる交換アイテム!
    GM:シーン終了後に交換フェイズが発生します
    GM
    GM:では、行動値14のイノリさん
    解良イノリ:相談の結果待機です!
    GM:了解!
    GM:12、コトノちゃん
    佐陀コトノ:同じく相談の結果待機です!
    GM:了解!そのままヒナミさんへ!
    雛々未ヒナミ:まず移動、現在のパネルにそのまま居残りします。
    雛々未ヒナミ:侵蝕52
    雛々未ヒナミ:「制圧!大物チュパカブラ」にチャレンジしまーす
    チュパカブラ:チューッパッパッパ
    雛々未ヒナミ:まずはセットアップ。サングイン付き《鮮血の奏者》でHP3消費/ラウンド中攻撃力+24
    雛々未ヒナミ:HP13、侵蝕はα-Rブロッカーで1減らして52+3=55
    雛々未ヒナミ:マイナーなし、メジャー《C:ブラム》《赫き弾》
    雛々未ヒナミ:いや、達成値とダメージの合計か。じゃあコンセ抜きます。
    雛々未ヒナミ:6dx+9>=30
    DoubleCross : (6DX10+9>=30) → 10[2,2,2,5,7,10]+8[8]+9 → 27 → 失敗

    雛々未ヒナミ:3d10+15+1d10+24
    DoubleCross : (3D10+15+1D10+24) → 11[1,1,9]+15+2[2]+24 → 52

    GM:チュパーッ!
    雛々未ヒナミ:ダメージだけで達成。HP11、侵蝕56で以上
    GM:チュパカブラ、撃退!
    棗ハルカ:完璧!
    GM
    GM:next!ハルカさんの手番です
    棗ハルカ:EXS『インスタント・ドールズ』
    棗ハルカ:《赤色の従者》のみで従者作成
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を3増加(73 → 76)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(76 → 77)
    棗ハルカ:行動終了なので続けて未行動従者の行動に入ります
    インスタント・ドールズ:情報:龍脈噴出孔 に移動して判定したいと思います。
    インスタント・ドールズ:NS:『トライ&サクセス』
    GM:移動侵蝕もお願いね~どうぞ!
    インスタント・ドールズ:いや……ここは抜いて置くか
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(77 → 78)
    インスタント・ドールズ:情報は噂話、難易度7いきます
    インスタント・ドールズ:(8+1)dx>=7
    DoubleCross : (9DX10>=7) → 10[1,2,3,4,5,8,9,9,10]+5[5] → 15 → 成功

    棗ハルカ:無事成功、行動終了です。
    GM:成功!情報が出ます。
    【龍脈噴出孔】
    龍穴と呼ばれるものの中でも、突発的に開いたもの。
    エネルギーが溢れるように噴き出しており
    周囲にはそれを求めた動物たちや、エネルギーとした植物が集まっている。

    ……が、同時に異常な変化を与えており
    集まった動植物は、地上では人喰い生物にカテゴライズされる程の巨大さを持っている。
    強靭さも地上生物とは比較にならないほどであり、並のオーヴァードでは対処に苦しむことになる。

    森の奥地に至る道はこの影響により急成長・再生する植物が塞いでおり
    少なくとも2か所の孔を塞がない限り、奥地へ辿り着く事は出来ないだろう。
    GM:(エネミーマスの占領により孔を塞ぐことが可能です)
    GM
    GM:next、カナメさん!
    敦島カナメ:は!
    敦島カナメ:バトラーガーゴイルのマスに移動、「制圧!バトラーガーゴイル」を試みます!
    敦島カナメ:マイナーアクション必要な効果も使え……ますよね……?であるなら、
    バトラー・ガーゴイル:ガーッゴッゴッゴ
    敦島カナメ:判定は《獣の力》単体で。余程の下振れがなければ大丈夫……!!
    敦島カナメ:侵蝕はα-Rブロッカーを使用。1減らして49+1=50
    敦島カナメ:マイナーアクションでヴィブロウィップの効果起動!白兵で殴ります!
    敦島カナメ:6dx+4
    DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,3,5,7,7,10]+2[2]+4 → 16

    敦島カナメ:ダメージ!
    敦島カナメ:2d10+15
    DoubleCross : (2D10+15) → 9[8,1]+15 → 24

    敦島カナメ:合計40……や、違う獣の力分+8で48だ。で、突破!
    バトラー・ガーゴイル:ガゴゴゴゴ~~~~~~!
    敦島カナメ:あ、移動したから侵蝕もう+1だ。51で以上!
    GM:ガーゴイル突破!奥への道が開かれました。
    GM:では次は待機組。行動値が逆順になり……
    GM:コトノちゃんからかな?
    佐陀コトノ:あっはい!
    佐陀コトノ:スカイフィッシュのコマに移動します。侵蝕率+1して58
    佐陀コトノ:そして「制圧! スカイフィッシュ群生地」にチャレンジします!
    佐陀コトノ:セットアップは無し! よっぽど下振れしなければいける!
    佐陀コトノ:メジャーアクション:《サイレンの魔女》
    佐陀コトノ:3dx+6
    DoubleCross : (3DX10+6) → 9[4,6,9]+6 → 15

    佐陀コトノ:2d10+21+1d+15>=30
    DoubleCross : (2D10+21+1D10+15>=30) → 13[6,7]+21+1[1]+15 → 50 → 成功

    佐陀コトノ:余裕で成功!
    スカイフィッシュ:フオンフオンフオン
    佐陀コトノ:侵蝕率+4で62
    GM:スカイフィッシュ は にげだした !
    GM
    GM:次はイノリさん!お願いします
    解良イノリ:はいー 近いし龍脈の詳細についてのマスへ移動し、挑戦します。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(62 → 63)
    解良イノリ:噂話もオカルトも持ってないんだよな。まあここはラッキーメダルホワイト、学園の腕章を使用して噂話にて。
    解良イノリ:2dx+2>=6
    DoubleCross : (2DX10+2>=6) → 10[9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

    解良イノリ:妙に回すな君…?
    GM:ピピピ、ジョウホウカイジ
    【資料/龍脈についての詳細】
    地中を流れる気、その中でもっとも太く、大きな流れを持つもの
    いわばエネルギーの大河、大地の血管ともいえる存在。
    流れているものが何であるか。レネゲイドであるという考えが殆どだが
    このノヴァリスの地のものは通常のレネゲイドチェッカーでは判別できない物質も含まれていることが判明している。

    ───資料から目を引かれる点は以下。

    六壬学園を建てるに当たり、龍脈は既存の地のものに加え、如何なる方法か人為的にも敷かれた事。
    その学園外周を囲む龍脈は規則的に五芒星を描き、中央の龍脈の巨大な穴……PC達が乗り込んだ現在地点は頂点を結んだ五角形、その中央に当たる。
    解良イノリ:成程……
    GM:最後、マルチプル・パペットちゃん!
    棗ハルカ:どうしようかな、調達しまーす
    マルチプル・パペット:高性能治療キット
    マルチプル・パペット:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペット:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペット:(8+1)dx7>=9
    DoubleCross : (9DX7>=9) → 10[2,3,4,4,5,6,7,10,10]+10[3,5,7]+10[10]+10[10]+5[5] → 45 → 成功

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(78 → 79)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(79 → 80)
    GM:もう何でも買えそう
    棗ハルカ:ハルカちゃんはおしまい!
    GM:オーケー!では簡易戦闘並びに共有をしていきましょう
    GM
    GM:───密林の奥。
    GM:こちらの様子を窺うように危険生物が木々の隙間より、新たに現れた獲物……
    GM:つまり、貴女達を見定めている。
    チュパカブラ:大きな目、むき出しの牙。その中でも特に巨大な個体。
    チュパカブラ:口先から垂れた涎。その目線の先は───
    チュパカブラ:白拍子の先の雛々未ヒナミを向いている。
    チュパカブラ:野生の本能は、血の通っていない人形をものともせず。
    チュパカブラ:「────シャアアアアッッ!」
    チュパカブラ:木々の間を縦横無尽に動きながら、生き血を吸おうと飛び掛かる!
    雛々未ヒナミ:チュパカブラ達が目前まで迫ろうとも、身動き一つせず。ただ口頭で一言。
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"」
    "白拍子":────抜刀。
    "白拍子":主の頸元に突き立てられんとした獣の牙が十字に弾ける。
    チュパカブラ:「ギャッ」
    チュパカブラ:ひゅんと宙返り、着地。じりじりと距離を測る。
    "白拍子":『UMAとやら。確かに、強度は獣のそれを遥かに超えているようですが』
    "白拍子":『特異な能力は持ち合わせていない。ならば』
    "白拍子":ゆらりと、浮遊する様に地を滑り距離を詰める。
    "白拍子":小さい流転と大きな旋回を無造作に組み合わせ、敵方に攻めのタイミングを掴ませぬ翻弄の乱拍子。
    チュパカブラ:血の通う生物であれば、その動きも野生は理解できよう。だが
    チュパカブラ:「?!」不規則な人形の動きに惑わされ、その強靭な体躯から齎される動きが、明らかに鈍る。
    "白拍子":さながら、桜散る花びらの如き剣の舞。四度踏み廻り、片手で上段に太刀を掲げ。
    "白拍子":『――――ッ!』
    "白拍子":強襲と共に、舞踊は斬撃へ。
    "白拍子":旋回に威を乗せ、流転のままに袈裟へと薙ぎ払う。
    チュパカブラ:「ガ、ギャウッ……」
    チュパカブラ:その身から、鮮血が迸る。
    チュパカブラ:致命的な深手ではないが、格の違いを見せつけられたのか。
    チュパカブラ:「キャウ……」
    チュパカブラ:周辺の小さいチュパカブラと合わせて、散るように逃げていく。
    "白拍子":『……賢明ですね。これにて』血払いのち、納刀。再び主を背負い、先へ進む。
    GM
    バトラー・ガーゴイル:「グル……」
    GM:他方の森の奥。
    バトラー・ガーゴイル:2mを超える巨躯にして、筋肉質。
    バトラー・ガーゴイル:非常に交戦的な獣が、自らの縄張りに入り込んだ生物へ意識を向けている。
    バトラー・ガーゴイル:その瞳は、怒りに燃えているのか。それとも好敵手の気配に誘われてか、吊り上がって。
    クラール・トリューヴェ:「……おお、怖い怖い」
    敦島カナメ:「お前な、余裕こいてるんじゃねえよ」
    クラール・トリューヴェ:「アレ、私には目もくれていません」
    バトラー・ガーゴイル:そう、その瞳はまっすぐに。敦島カナメを向いている。
    敦島カナメ:「……ああ」そりゃあ、な。とは言わない。
    敦島カナメ:脅威度において、今現在はこのクラールより自分の方が上なのは……。
    敦島カナメ:その通りであるだろうからだ。
    バトラー・ガーゴイル:ず……と圧を込めて一歩ずつ近づく。
    敦島カナメ:睨みつける。……飛ばしている。ガンを。
    バトラー・ガーゴイル:それはまるで、格闘士が正面からの力比べを所望しているかの様に。
    バトラー・ガーゴイル:「グ、オオオオォォォォ────!」
    バトラー・ガーゴイル:丸太のような腕で掴みかからんと、迫る!
    敦島カナメ:「あれだな」受ける。
    敦島カナメ:同時に脚。稲妻のごとき……いや本物の稲光がひらめいてガーゴイルの腹部を打つ。
    敦島カナメ:「ちと面食らったが崑崙の狒々みたいなもんだ。サイズも丁度いい。樹の枝を跳び回るか、空を飛び回るかの違いか」
    バトラー・ガーゴイル:鋼鉄を蹴ったような感覚、しかし。
    バトラー・ガーゴイル:「グウ、ゥ……」少し下がる。ダメージは確実に通っている。
    敦島カナメ:“月影手脚”。受けと同時に拳と蹴りのフェイントを織り交ぜ繰り出されるコンビネーション。その連携は多岐にわたる。が。
    敦島カナメ:撃ち下ろす。掌。
    敦島カナメ:鶴の嘴の如き手型。鶴嘴手。人中への一撃。水面を滑るがごとくの蹴り。無影脚。
    敦島カナメ:力を比べを所望なら、虚をつく打撃は入れない。
    敦島カナメ:とにかく真っ直ぐに正面から延々と……延々と打撃を続ける。
    バトラー・ガーゴイル:連撃へ拳、脚を合わせる。留める、打ち据える。
    バトラー・ガーゴイル:しかし、その勢いが少しずつ押され始める。
    敦島カナメ:「……ははっ」
    敦島カナメ:「獣かと思ったら……やるなお前!」
    バトラー・ガーゴイル:一撃、二撃。めり込むように、身体へと打撃が刻まれて。
    敦島カナメ:顔の前に掲げた掌を、裏拳の要領で思い切り払うように相手の顔面へ打ち据える。
    敦島カナメ:”美人照鏡“
    バトラー・ガーゴイル:……ズ、ウン
    バトラー・ガーゴイル:その一撃に耐えかねて、遂に膝を付く。
    敦島カナメ:「……お」すぐさま次の拳に入るべく手を引いたところで。
    バトラー・ガーゴイル:そして、そのままふらふらと立ち上がり、奥への道を開ける。
    敦島カナメ:「……おう。感謝すんぜ」
    バトラー・ガーゴイル:どうやら、奥は餌場のようだ。実力を認め、通っていいと言わんばかりの様に。
    敦島カナメ:「てわけで、奥が開いた。いくか、クラールよ」
    クラール・トリューヴェ:「お見事です。あのUMAもそうですが、貴女のその腕にどれだけの筋肉が詰まっているのか興味が湧いてきました」
    敦島カナメ:「さて、どんくらいだろうな。キュマイラの筋量だ、アタシにもちっと想像つかねえよ」先に立って進む。
    敦島カナメ:「ここの獣も、全部アイツみたいのだったら楽なんだがなァ」笑って。
    GM
    スカイフィッシュ:フオン フオン フオン
    スカイフィッシュ:鬱蒼と茂る密林、上下反対に流れる滝の音に交じり
    スカイフィッシュ:独特の風鳴りを発しながら羽ばたきの残像を垣間見せるは極小の怪生物群。
    スカイフィッシュ:奥地へと踏み入るごとに、徐々にその数を増やしていた彼らであったが
    スカイフィッシュ:ピタアアアアァ
    スカイフィッシュ:不意に音が止み、虹色の薄羽を輝かせながら空中で静止。
    スカイフィッシュ:その向きが佐陀コトノと芦屋カゴメに集中している。
    佐陀コトノ:「うえ、うええ……!?」明らかにこちらへ狙いを定めているスカイフィッシュに困惑してのけぞっている
    鰤谷カゴメ:「割合可愛らしくはありますがー」
    佐陀コトノ:「あ、あれだけたくさんいると流石に怖いです……!」
    鰤谷カゴメ:「それも道理で、おや」ぺたりと座っていた巨大球体の上でふらつく
    スカイフィッシュ:一見不気味なようでいて、人畜無害にも思えますが……どうしたことでしょう
    スカイフィッシュ:ドッ ゴォォォォ
    スカイフィッシュ:蜂の巣をつついたように活性化。一目散にカゴメ目掛けて突貫しました
    スカイフィッシュ:ブヒャアァアアァア
    スカイフィッシュ:その頭上の十字冠へと群がり、光を掠めるたびに身体の力が抜けていきます。
    鰤谷カゴメ:ころんと球体の上から転がり落ちる
    鰤谷カゴメ:「弱りましたー。どうやら精気の類を吸うもののけのようなのでしてー」
    佐陀コトノ:「か、カゴメさん!?」
    鰤谷カゴメ:「コトノさん、不覚を取りましたので、面目次第もございませぬがー」
    スカイフィッシュ:ピタアアアアァ
    スカイフィッシュ:おやおや、再び動きを止めました。今度は佐陀コトノさんのとげとげした十字冠に狙いを定めているようです
    佐陀コトノ:「ふえっ、こ、こっちにも!?」
    鰤谷カゴメ:「音よりは遅いですし心のたぐいもあるようなのでしてー」
    鰤谷カゴメ:「出番です」
    佐陀コトノ:「うううう……!!」半ば涙目になりながらもネックを確かに握り、両足で地面を踏みしめる
    佐陀コトノ:指先が鋼鉄の弦を弾き、イントロを掻き鳴らす。指先の奏で上げる旋律が広がった空間に轟いてゆく
    佐陀コトノ:現代神楽は伝統的な神楽歌の再編纂によって生み出された、エレキギターによる演奏を媒介とした術式である
    佐陀コトノ:スカイフィッシュの航空速度は諸説あるが、最高でも約300km/h
    佐陀コトノ:現代神楽の速度、即ち音の速度で捉えられぬ敵ではない
    佐陀コトノ:「――行きますっ!!」
    佐陀コトノ:呪力を練り上げて、その流れを術式に通す。六壬生が扱うレネゲイドの呪術的制御手法。神祇祭典assembler:mystic、段階の参
    佐陀コトノ:【火章開陳:現代御神楽・阿知女法あちめのさほう
    佐陀コトノ:現代神楽の旋律が瞬く間に広がり、スカイフィッシュの群れに届いて響かせる!
    スカイフィッシュ:ピタ、アァ……ふよふよ
    スカイフィッシュ:瞬く間に密林を制した魂の音楽がスカイフィッシュを捉えました
    スカイフィッシュ:するとどうでしょう。音の調子に合わせて揺れ動き、拍を打つように跳ねまわります
    スカイフィッシュ:まるで虹の音符を空に写したように、音と魚とで一つの光景を作り出しています
    スカイフィッシュ:曲が終わるとこれに懲りたのか、或いはたんまりと満たされたのか。怪生物群は散らばっていきました。
    佐陀コトノ:「ば、ばいばーい」小さく手を振ってスカイフィッシュを見送ってゆく
    佐陀コトノ:「ちょっと可愛かったかも……。可愛かった……かも……?」自分の言葉に首を捻りながら
    鰤谷カゴメ:「お見事なのです。しかしやはりと申しますかー」
    鰤谷カゴメ:「コトノさん、術を使うのに障りはないのですねー」
    佐陀コトノ:「あっ、はい! そ、そうですね……!」
    佐陀コトノ:「全然ゆかりの無い南米の土地だし、α-Rブロッカーの抑制もあるからちゃんと使えるか不安だったんですけど」
    佐陀コトノ:「何でだろう、術式は全然問題なさそうです。龍脈が近くにあるからかな……」
    鰤谷カゴメ:「さすがなのですー。やはりお声がけをして正解でしたー」ぺたんと転がったまま
    佐陀コトノ:「ああっ、ご、ごめんなさい! い、今起こします!」そう言って慌てて駆け寄っていく
    鰤谷カゴメ:「おや、ありがとうございますー。球で巻き上げるのは痛いなーと悩んでおったのでございますー」
    GM
    GM:第一層、拠点。
    GM:奥地へと進んだ探検隊が、指定の時間になり一度帰還してくる。
    GM:非戦闘状態であるため、現代魔女デバイスによる猫の道も無事に起動しているようだ。
    棗ハルカ:「みんなお疲れ様、まずはゆっくりしてちょうだい」
    解良イノリ:「お疲れ様。お茶淹れてあるよ」
    棗ハルカ:帰還した面々を出迎えて、落ち着けるように促す。
    "白拍子":『……便利なものですね。このデバイスの機能』端末を手で弄びながら。
    佐陀コトノ:「わぁ、ありがとうございます……!」嬉しそうにお茶を受け取って
    雛々未ヒナミ:「……ありがとう」"白拍子"の背から降り、罰が悪そうながらもお茶を受け取る。
    解良イノリ:「いいよ、こっちは早めに片付いたし…皆は、一戦でもしてきた感じかな?余計にゆっくり休んでいきな」
    鰤谷カゴメ:「ごちそうになりますー」
    クラール・トリューヴェ:「此方周辺はカナメさんが制圧しました。奥地への道はありますが、敵性反応はありません」
    敦島カナメ:「すげえよなあ。どんな仕組みなんだろな……」ッス、どうも。と受け取って一息。
    "白拍子":『ええ、こちらでは"ちゅぱかぶら"の一団と戦闘を行いました』
    "白拍子":『あの様子では当分こちらの邪魔をすることはないかと』
    敦島カナメ:「ああ。奥はちと広そうだが、獣がいる様子もない。調べるだけならそう難しくはなさそうだ」
    佐陀コトノ:「は、はい! スカイフィッシュの方も暫くは大丈夫だと思います!」
    雛々未ヒナミ:立烏帽子を取って、白拍子の頭を撫でている。
    解良イノリ:「じゃあ、しばらくは気を付ければ安全確保が出来た形だね。集中して調べられそうだ」
    棗ハルカ:「それじゃ、みんなが頑張ってた間に調べたことを共有しましょうか」
    棗ハルカ:「まずは私からでいいかしら?」 イノリちゃんに確認する。
    解良イノリ:「どうぞ。私のは、寧ろ詳細の確認みたいなものだったし…後の方が良いと思う」
    棗ハルカ:「それじゃお言葉に甘えて……」
    棗ハルカ:「ここには龍脈からのエネルギーが溢れている場所があるみたいなの」
    棗ハルカ:「六壬の言い方で言うなら龍穴、あるいは龍脈噴出孔と言ったところかしら」
    棗ハルカ:「で、そのエネルギーを求めて周囲の動物や植物に影響を与えてるってわけなんだけど……」
    棗ハルカ:「どうやらあなた達が対処してきた生き物がそういうものらしいわ、だからこの先もそういうのが出てくる可能性はあるってわけ」
    解良イノリ:「栄養状態が改善されたから身長が伸びたり、体格が良くなるみたいな話ね…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「hydrothermal vent……熱水噴出孔に近い現象とも言える」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「日の光届かぬ冷たい深海にありながら、まともな生命は耐えられない高熱と有害物質を噴出するホットスポット」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「そこでしか生きられない特異な生態系を育む、自然が織りなす神秘とも言えるね」
    敦島カナメ:「ああ。だからか、ここに来てから何となく調子がいい……気がするの」
    佐陀コトノ:「こ、この先もまた出てくるんだ……」
    棗ハルカ:「そういうことですね。で、その中でも縄張りに争いに勝った個体だから厄介になってる」
    棗ハルカ:「そして当然、奥に行けば行くほどその影響も強くなってるわけだから奥に進むのも一苦労だったんだけど……」
    鰤谷カゴメ:「生き残ったということが、呪いとして成立しておるのでしてー」
    棗ハルカ:「あなた達が対処してくれたお陰でこっちでもその作業を進めることが出来たわ」
    インスタント・ドールズ:遠くからずしんずしんと巨体の泥人形がこちらに向かっている。
    "白拍子":『……おや』どことなくお仲間の気配がする。
    敦島カナメ:「ここから奥に進むにつれて、もっともっと胡乱なオカルトモンスターがたむろしてるってことね、了解了解」
    佐陀コトノ:「うえっ!? あ、あれは……!?」向かってくる泥人形に驚きの声を上げる
    敦島カナメ:「お、おお……?」
    解良イノリ:「”従者”の類…にしては、随分大きいわね」大体ヒト型、人間大の方を多く見てきた。
    棗ハルカ:「私の能力ってところ、ちゃんとした構造体を通しているなら長時間持つんだけどね」
    マルチプル・パペット:近くをドローンが飛んで、なにやら採取してきている。
    クラール・トリューヴェ:「即席にしては素晴らしい。それも精密複数操作」
    棗ハルカ:「これで二度手間はしないってわけ、あとは残った場所の調査を進めるなり、さっさと奥へ向かうなり出来るわ」
    鰤谷カゴメ:「芯の通った芸、お見事なのですー」
    棗ハルカ:「私からは以上、次お願いね」 イノリちゃんの方に視線を移す。
    佐陀コトノ:(結構かわいい……)
    解良イノリ:「さっき見た時は、結構絡まって大きい木だったんだけど…あ、了解」
    雛々未ヒナミ:「通常、ゴーレムの類は雁字搦めに制約を守らないとといけないんだけど……いいなぁ、アレ」
    解良イノリ:「私からは、龍脈の詳細だね」
    解良イノリ:「一応言葉の原義から話すと、まず、龍脈というのは元々の風水とかだと山脈の連なり、土地の起伏やうねりを指す…んだけど。ここの龍脈は、こうしたものじゃなくて」
    解良イノリ:「地中を流れるその中でもっとも太く、大きな流れを持つもの、を指しての言葉、という事ね。つまり、大地の血管とかそう言うものを指しているわけ」
    解良イノリ:資料を置き、簡単に分かり易いプレゼン資料的な内容を映した影を広げている。
    解良イノリ:「大体流れているものは、レネゲイド…RVかレネゲイド物質か、って言う見方が多いけど、通常のチェッカーを通して判別できない物質も流れているみたい」
    解良イノリ:「後、気になったところとしては…」
    解良イノリ:「この”龍脈”、六壬学園設立時に、方法は分からないけど人為的にもいくらか引かれているわ」
    クラール・トリューヴェ:「………ふむ」
    佐陀コトノ:「人為的に……」
    解良イノリ:「例えば、私達が乗り込んだこの入口は、学園外周を囲む龍脈が描いた五芒星、その中心五角形、さらに中心部にある」
    解良イノリ:「六壬に龍脈が多い、というのは、人為的なものが故かしら。そこは分からないけど…まあ、自然物だけじゃなく、作られたものもある、ってことね」
    敦島カナメ:「龍脈自体にも細工を施してるってわけか?さすがは六壬得意の呪い(まじない)だな」
    鰤谷カゴメ:「さすが。専門外とは思えぬほどの噛み砕き方でしてー」
    棗ハルカ:「龍脈がここの研究対象なら、ある程度調整したほうが便利でしょうしね」
    クラール・トリューヴェ:「兎角、気になってくるのは一体何を流しているのか……」
    解良イノリ:「別に原義の龍脈、という意味なら”弄る”のはよくある事なんだけど。ここの龍脈は、それが齎すエネルギーラインそのものを直接引いてる」
    解良イノリ:「間接的に土木工事とかで、川の流れとか山削ってダムにするとかそういう手法だけじゃ、こうは出来ないはずなのよね…」
    "白拍子":『なるほど。しかし五芒星となると意味合いを勘ぐってしまいますが……』
    佐陀コトノ:「と、とんでもない技術が使われてるんですね……」
    棗ハルカ:「とりあえず、今の時点で気にすることはここは過去の理事会の手が入っている以上」
    棗ハルカ:「彼らの研究に密接してる何かが起こる可能性が高いってところかしらね」
    解良イノリ:「少なくとも、生物に強く作用するらしいのは実例があるけど…」
    棗ハルカ:「だから慎重に進むのなら研究資料を漁る必要がある」
    "白拍子":『……承知致しました』
    解良イノリ:「これで下手に衝動励起とか、精神、認識系を弄ってくるなら本当、一番大変…」とそこまで言いかけて。
    棗ハルカ:「時間も大事だけど、みんなの身の安全も大事。よく考えてこの先を決めていきましょう」
    GM:その時、拠点周囲。がさがさと物音。
    芦屋コヨミ:「うぇ……も、戻りました……」
    鰤谷カゴメ:「おかえりなさいませー。お茶がありますのでしてー」
    解良イノリ:「…コヨミちゃん!大丈夫?」
    佐陀コトノ:「あっコヨミさん! おかえりなさい……!」
    棗ハルカ:「コヨミどうしたの? 機能が使えなかったのかしら」
    芦屋コヨミ:頭と身体に木の葉を乗せながら、ふらふらと戻る。
    敦島カナメ:「うおっ。おう、お帰り。どうした、何かあったか」
    佐陀コトノ:「だ、大丈夫ですか……?」
    雛々未ヒナミ:「……大変だったのかな、鬼さん」"鬼姫"の方を向いて。
    芦屋コヨミ:「さ、さっき奥への道、空いてたから……少し、入ってみたんです、けど……」
    芦屋コヨミ:お茶をぐびと飲みながら、一息。
    芦屋コヨミ:「お、おっきい足跡を見つけました」
    雛々未ヒナミ:「……!」コヨミちゃんの頭に付いた木の葉を摘まんでは取り。摘まんでは取りしつつ。
    敦島カナメ:「……でかい、足跡……」
    佐陀コトノ:「あ、足跡……?」
    芦屋コヨミ:「それで、気になって。色々と見てきたら……」
    解良イノリ:ウェットティッシュを渡しつつ聞いている。
    芦屋コヨミ:「その、目が合って」指で上を指す。
    芦屋コヨミ:「上から、でっかい恐竜、みたいな」
    棗ハルカ:「よく逃げて帰ってこられたわね……」 ほっと安心してる。
    解良イノリ:「ともかく、無事でよかった」
    敦島カナメ:「上背もでけえ……恐竜……」
    "白拍子":『……UMAとやらには、恐竜の類も含まれているのでしょうか?』
    鰤谷カゴメ:「たとえばネッシー類は恐竜なのでしてー」
    解良イノリ:「ネッシーとかって、あれ嘘だったのだっけ…あれがありなら…?」
    クラール・トリューヴェ:「他にもエリー湖のベッシーなど。しかし……」
    クラール・トリューヴェ:「コヨミさん、近くに水場は?」
    芦屋コヨミ:「大きい湖みたいなのは、なかった、です。滝や川はあったけど……」
    解良イノリ:「……まさかとは思うけど、”怪獣戦線”の子達が勝手に入ってる…とかそういうのは流石にない…と思いたいし…」頭を少し抑えつつ。
    クラール・トリューヴェ:「ふむ……すると、可能性が高いものは」
    クラール・トリューヴェ:「モケーレ・ムベンベ」
    敦島カナメ:「クラール、何か知ってんのか。アタシ『ネッシーみたいなヤツ』以外の恐竜っぽいUMAとか、よく知らねえんだ」
    佐陀コトノ:「も、もけ……?」
    棗ハルカ:「ま、またマイナーなものを……」
    雛々未ヒナミ:「もけもけ?」
    クラール・トリューヴェ:「いえ、これもネッシーのようなものですが」
    敦島カナメ:「モケーレ・ムベンベ……」
    解良イノリ:「……えっと、どういう怪物なの?聞くに恐竜に類似してるみたいだけど」
    棗ハルカ:「ネッシーみたいなものよ、ただしこっちは陸で活動できる」
    クラール・トリューヴェ:「というか、半水棲と言った方がいいでしょうか」
    解良イノリ:「……?両生類みたいな…?」
    "白拍子":『……未確認という割に、沢山の種類があるのですねぇ』
    クラール・トリューヴェ:「10mほどの恐竜で、湖メインですが地上での姿が確認されているのもあり……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:「河を堰き止める者、の意味を持つ密林の守護竜といったところかな」
    佐陀コトノ:「河を堰き止める者……」
    解良イノリ:「語源的にインド神話のヴリトラとかと同じ意味なんですか…」
    鰤谷カゴメ:「なるほど、下への入り口を塞ぐのに相応しい冠なのでしてー」
    佐陀コトノ:「は、はい。単なる偶然には思えない気がします」
    敦島カナメ:「『湖とかに棲んでないヤツ』か。『ネッシーみたいなヤツ』っていっても、首が長くて四つ足の恐竜って条件以外に色々あんだな」
    "白拍子":『立ち塞がる可能性が濃厚というワケですね』
    クラール・トリューヴェ:「今まで行けなかった奥地。間違いなくこの密林の主と言って過言ではない」
    棗ハルカ:「そうね、おかげで一つだけ方針が固まったわ」
    棗ハルカ:「奥に進むにはさっきも推測した通りの強力な個体がいた、進むにはある程度人数を揃えてから突入するべきね」
    芦屋コヨミ:「……それと、先遣隊の人、見当たりませんでした」
    棗ハルカ:「痕跡はあった?」
    芦屋コヨミ:首を横に振る。
    芦屋コヨミ:「もしかしたら、奥に捕らわれてるとか……」
    解良イノリ:「十字冠転送は確認されていないのかしら…」
    棗ハルカ:「可能性はあるわね、転送して脱出してくれたなら良いんだけど……黒瀬先生、そういった報告はそちらに来てますか?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……残念ながら消息不明だ』
    鰤谷カゴメ:「洞内に転送されている様子も、どうやらなさそうでございますー」
    解良イノリ:「…となると、単純に意識レベルが低くなっていて、まだ転送未満の状況なのか、特殊な方法か場所に捕まっているか、かしら」
    敦島カナメ:「何にせよ、影も形もない、戻ってもないってのは見るからに不自然だぜ。不測の事態を考えた方がいいかもな」
    佐陀コトノ:「探索と並行して探さないと……ですね」
    棗ハルカ:「そうね、私達には十字冠の保護があると言っても……ここはいつもの状況とは違う」
    棗ハルカ:「それをアテにして大丈夫、とするのはちょっとね」
    佐陀コトノ:コクコクと頷く
    雛々未ヒナミ:「……それでも、まずは進もう」
    解良イノリ:「十字冠で肉体的に大丈夫でも、トラウマや障害が残る例はあるしね。うん、まずは探索と、奥の…恐竜の対策だ。行こう」
    雛々未ヒナミ:「私達が止まったら、先遣隊の子達を救える可能性もなくなるから」
    敦島カナメ:「ああ。まずはこの辺を粗方調べる。何かあればよし、なければその上で……そのモケーレムベンベとやらをどうにかして次の層へ、だ」
    棗ハルカ:「よし、それじゃ調査しつつ先に進みましょう。もちろん、慎重にね」
    佐陀コトノ:「はいっ!」
    GM
    GM:ラウンド進行を開始します
    GM:24、従者たちから!
    マルチプル・パペット:じゃあ、クラールくんの情報調べちゃおっかな
    クラール・トリューヴェ:ヒョエ~~
    敦島カナメ:助かるゥ~!
    マルチプル・パペット:(8+2)dx7>=8
    DoubleCross : (10DX7>=8) → 10[1,2,4,4,6,8,9,9,9,10]+10[3,7,9,10,10]+10[4,8,10,10]+6[3,3,6] → 36 → 成功

    GM:抜き放題
    棗ハルカ:うそうそ、最初の10で成功
    棗ハルカ:C値入れたまんまだっというわけね
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(80 → 81)
    【百人隊・クラール】 ノドスの百人隊"センチュリオ"の一人。

    過去の生徒情報からは参照できない。おそらく本名ではない。
    現状の彼の情報も多重のレネゲイドによるプロテクトがかかっており、
    分かることは、機体は各地で交戦された"罪の仔ら”の残骸データとほぼ共通した反応を示しているのみ。
    外部から見た武装はほぼ無く、確認する限りの機動力は低い。

    本人情報では
    ・戦闘能力が低い
    ・情報戦に長けている
    との事。
    棗ハルカ:へぇ~
    敦島カナメ:ふむふむ。自己申告通り……!
    インスタント・ドールズ:じゃあ、従者二号いきまーす
    GM:どうぞ~
    インスタント・ドールズ:レポートについて調べます
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(81 → 82)
    インスタント・ドールズ:(8+2)dx>=7
    DoubleCross : (10DX10>=7) → 10[1,2,3,4,6,6,6,7,8,10]+8[8] → 18 → 成功

    GM:成功ですね、では……
    【架空生物の物質化実験について/レポート】
    ■■■を用いた、架空生物の物質化実験について記す。

    ※■■■については、別途資料を参照すること。

    龍脈最■層に設置した■■■■■■■は、ノヴァリスの能力のひとつの基盤を形作ることに成功。

    次なる計画に移る為の一つの実験として、架空生物の物質化実験を執り行う事に決定した。

    実験方法は以下の通り、

    生徒を薬剤によるトランス状態に陥らせることで、自我境界を曖昧化。
    その後、特定の学習を行わせた生徒の思想・思考、願望を読み取ることで
    十字冠を通じた共鳴を【────以下、数行はとても読み取れる状態ではない。】

    ……■■■による卵殻を生成。数時間程度で対象の生物を生成することに成功した。

    以下、補足

    ・今回の実験の本題では無いが、デザインされた生物兵器を造り出す事も可能ではある。
    しかし寿命は極端に短く、いずれも此方のコントロールを受け付けない傾向にある。
    完全な物質化はあくまで■■■■■■■に記録された、認知に拠る存在保障が可能な情報に限られる。
    ・造りだした生物は雄雌一対による自然生殖を行う事も確認。
    その際の卵殻の材質は、生成時と異なり通常の石灰質と化している。
    ・最終的な■■の生誕に必要なエネルギーの確保には、陰と陽、無尽の二つ星が不可欠である。


      ……相応に古い書類だ。
    棗ハルカ:え~、なにこれこわ~い
    GM:では、次に行きましょう!
    GM:14、イノリさんですね
    解良イノリ:はいー
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(63 → 64)
    解良イノリ:移動コストを払い、十字冠の異常のマスへ。コネ学園通の友人、ラッキーメダルホワイトを起動して調べます
    解良イノリ:4dx+1+3>=6
    DoubleCross : (4DX10+4>=6) → 8[2,3,6,8]+4 → 12 → 成功

    解良イノリ:固定値は偉大。
    GM:成功!
    【十字冠異常化現象
    】 十字冠がエラーを起こしたかの如く、多色に発光。同時に、一時的な体調不良を催す現象。
    該当生徒が理性を失う現象も報告されており、以前は暫く暴れた後に症状は治まったとされる。

    現在地上で起こっているこの現象に該当するものは、表立っては過去に数度報告がある。
    ……第一次、第二次ノヴァリス紛争と革命の時。
    この三回は、過去に龍脈が大きく開いたタイミングでもあり、主に六壬学区周辺で起こっている。
    GM:残った方で一度のみ、侵蝕1で調達判定を行えます
    佐陀コトノ:やった~
    佐陀コトノ:侵蝕率+1して調達判定、スペリオルミックス狙います。目標値15
    佐陀コトノ:3dx+1>=15
    DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 6[3,5,6]+1 → 7 → 失敗

    佐陀コトノ:全然ダメ! 侵蝕率63で以上です
    GM
    GM:では、この層最後の共有を始めていきましょう

    棗ハルカ:「みんな揃ったわね」
    棗ハルカ:「というわけでこの階層での最後のミーティングとなるわけだけど……」
    棗ハルカ:「ちょっと、私の方はまとめるのに時間がかかるから先にお願いしてもらっていいかしら?」 イノリに向かって視線を投げる。
    棗ハルカ:情報整理をしつつタブレットからクラールを除いた他の六人の端末に向けてクラールのデータを転送している。
    棗ハルカ:クラールという名前が偽名であること、機体性能が一切不明であること。
    棗ハルカ:これらを元に各自で判断すること。
    解良イノリ:「ん、分かった。私の方は、大祭の前に起きた、十字冠の異常発光現象についてだね」ゆっくりと個人ごとに作った紙状の影をそれぞれに配る。
    解良イノリ:「配った資料にあるんだけど、”先に目を通してね”」…ある程度時間が、空くように振舞う。
    敦島カナメ:(「便利だなコレ……!」)紙の影に感心。
    雛々未ヒナミ:「(面白い術……)」"白拍子"の膝上に座って、不思議な性質を持った影を受け取る。
    佐陀コトノ:「…………」
    佐陀コトノ:(偽名……。これだけ自分の情報を隠してるってことは……)
    解良イノリ:此方も端末と資料を見比べるようにしている。…先に貰った方を確認。
    芦屋コヨミ:カゴメの横で資料とにらめっこしている。
    佐陀コトノ:分かっていた事実を突きつけられたようなノドスとの距離感
    敦島カナメ:「……ま、あいつ(クラール)についてはこんなカンジだよなァ」データに目を通して。
    佐陀コトノ:彼自身も見た目通りのような人物ではないのだろう。僅かに寂しい気持ちを感じて、でも
    解良イノリ:(隠匿は当然とはいえ、こうした降誕派拠点の探索に、本人曰く”直接戦闘に欠けつつ情報戦能力に長けた”人員をなぜ、って言うのはあるな)
    鰤谷カゴメ:「いずれなるようにしかならないのでしてー」コヨねえさまによりかかって資料を覗いている
    "白拍子":『……概ね、想定通りでしょうかね』人形らしく表情は変えず、ただ小さく呟く。
    佐陀コトノ:(……ううん。だとしてもまだ、諦めたくないな)
    佐陀コトノ:ムセイオンで見た光景を。対峙した機神と、彼女に向けて叫んだ漫画家の少女を思い出しながら、静かに頷く
    棗ハルカ:「それじゃ十字冠の異常発光現象についてそっちから説明お願いね」
    解良イノリ:「ええ。手元の資料を見て」
    クラール・トリューヴェ:「……ふむ。読む時間はしっかりと」
    解良イノリ:「大祭の前の日に起きた、十字冠の異常な…本来とは違う多色の発光、体調不良や暴走じみた現象も伴っていた現象ね」
    解良イノリ:「この現象は纏めた通り、以前にも幾例か確認されているの。先日のそれを除けば、大体3期間」
    解良イノリ:グラフがある。その年次を見れば、ノヴァリスの歴史を知っているなら分かるだろう。
    解良イノリ:「第一次、二次紛争と、八月革命の時期ね。また同時に、グラフB…龍脈活性反応の通り、過去に龍脈が大きく開いたタイミングでもある」
    解良イノリ:「発生している場所は、主に六壬高専の学区周辺ね。…龍脈が集中しているからかしら?」
    鰤谷カゴメ:「調査は捗らなかったのでしてー。まだ革命の前のことですゆえー」
    解良イノリ:実際の内容は、元々の研究機関のものの引用が多い、専門的な面が高いものだった。読む時間が多く取られるのは、別段おかしくはない。
    佐陀コトノ:「これは……」
    解良イノリ:「簡単な解説と纏めは付けたけど、大丈夫かしら。結構、論文形式のやつってなれてないと読みづらいから」
    棗ハルカ:「八月革命時に六壬生が他学区で暴動を起こしたのもこれが原因って考えられるわね」
    "白拍子":『……とりあえず、要約頂き感謝します』
    解良イノリ:「六壬高専と他学区で、別段そこまで犯罪数に幅があるって言うのは聞いたことが無かったからね。納得いったわ」
    鰤谷カゴメ:「あの遠征、そこはまあいろいろなのですがー…」
    芦屋コヨミ:(た、たまに暴動は起きたりするけど……やっぱり他のところもなのかな……)
    "白拍子":『内容としては、十分信憑性に足ると思うのですが……』
    解良イノリ:「どこか気になるところがある?…あくまで私達は他学区の人間だから、六壬生じゃないと分からない点もあると思うし、遠慮せずどうぞ」
    敦島カナメ:「革命の時に六壬生が学区に対して相当カマしてたってのは、アタシらも後になって……当時はアタシらも必死だったからな……聞いたことだが、ふうむ……」
    "白拍子":『いえ。そこまで大したことではありませんが。ここまで判別した情報と合わせ、単純に、事象と時系列が綺麗に繋がり過ぎているなと』
    鰤谷カゴメ:「カゴメが理事会を襲って回っていたのは計算通りのことなのでございますがー、それに触発されたにしては、いささか数が多い気もいたすのでございますー」
    棗ハルカ:「そうね、ただの事実の羅列なら問題ないのだけど……これになにか別の意味があるということも考えられる」
    棗ハルカ:「違和感を感じたりするのは間違ってないわ」
    解良イノリ:「ふむ。まあ、確かに綺麗に嵌りすぎているのはそうね。…龍脈がOVに働きかけるなら、その噴出が精神状態にも影響するとしても…理事会側が知らないはずがないし」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ふむ。十字冠に異常が現れる現象というのは独自性の高いものなのかな?』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『同様のケースはメサイアや崑崙山、ジェネシスで発生していないと』
    クラール・トリューヴェ:「ふむ。確か他では……」
    解良イノリ:「”堕剣の楔片”…”十字冠を破壊する兵器”の系列。従者等の派生系列と、ありはしますが…」
    棗ハルカ:「どうでしょうね、ジェネシスでも探せばあると思いますが……この資料に記載されている六壬の程ではないと思います」
    クラール・トリューヴェ:「ああ、そうそう。ラス・ヴィダス」
    佐陀コトノ:「ラス・ヴィダスで……?」
    解良イノリ:「支配体制を引いていた理事会派一つを倒す程の数に影響を、というのは……」そこで、クラールの言葉に口を閉ざす。
    敦島カナメ:「ラス・ヴィダスもか?」
    "白拍子":『……なるほど。"十字冠"の異常はそこまで物珍しいものではない、ということですね』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『答えてくれてありがとう……ふむ、堕天病。"マスターポルート"絡みか』
    鰤谷カゴメ:「数はありますが、特別なものであることも違いないかとー」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『従者を除けばどれも理事会の遺産によるもの、と見るべきか』
    "白拍子":『そうですね。六壬を脅かすモノには違いない。突き詰めていくべき事柄でしょう』
    敦島カナメ:「当時の六壬の暴れぶりについては、アタシらとしては『アイツらもやるなァ』とか大分ノンキして聞いてたもんだが……いや、悪かったよ大雑把でさ、」
    敦島カナメ:「そういう繋がりが有り得るなら……なるほど、不穏だな」
    佐陀コトノ:「……はい。大祭の前日、十字冠の異常で暴走した生徒の現場に私はいましたが」
    佐陀コトノ:「異常なレネゲイドの増強に、自分の体を傷づけてまで暴走するような有様。アサヒさんとカゴメさんが抑えなければ、生徒自身も含めてもっと酷いことになってたかも」
    佐陀コトノ:「……出来るなら、あんな現象がこれ以上起きて欲しくはないです」
    鰤谷カゴメ:「囚えて調べてみたのですが、傷以外に異常は見当たらなかったのでしてー」
    鰤谷カゴメ:「おもえば、以前の方もそうであったはずですがー」
    解良イノリ:「暴走の惹起、となるとレネゲイド同士の共鳴、ジャームの特殊能力とかがあるけど……龍脈のことを想うと、高濃度RVの曝露による共鳴なのかしら」
    クラール・トリューヴェ:「一過性のもの、ということですね」
    棗ハルカ:「話をまとめるわね」
    棗ハルカ:「この際、他学区での十字冠の異常という話はひとまず置いておくわ」
    雛々未ヒナミ:「…………」コトノの寂しげな表情を横目で眺めて。
    棗ハルカ:「私達が気にするべきことはまず、私達自身にそれが起こるかどうか」
    棗ハルカ:「起こるのならそれに対処する方法を探す必要があること」
    棗ハルカ:「そして今がその時なら六壬のあちこちで暴走生徒が出ている可能性があるということ」
    棗ハルカ:「この二点、よく考えておいてね」
    芦屋コヨミ:「外は……とりあえず大丈夫だと、思う。呪術部が動いてる、から」
    解良イノリ:「…今の所、私達というかUMAを倒した3人は問題なさそうなのかな。あそこも龍脈噴出孔らしいけど、問題ないみたいで…、っと。失礼」
    鰤谷カゴメ:「呪術部が抑えきれなければ、六壬の限界を超えているということなのでしてー」頷く
    棗ハルカ:「じゃ、次は私の調査結果って行きたいんだけど……」
    棗ハルカ:「かなり歯抜けになっているのよね、困ったことに」 資料を全員に共有する
    棗ハルカ:「少なくとも理事会は六壬生を利用して空想上の生物を生み出そうとしていたこと」
    棗ハルカ:「その生物は”生殖”で繁殖が可能ということ」
    棗ハルカ:「そしてそれらを生み出すためにはそれなりの条件と素材が必要ってところかしら」
    棗ハルカ:「要約すると感じね、三人がぶつかった生き物はそういうやり方で生まれたものだったのかもしれないわ」
    解良イノリ:「…随分古いものだけど、その時点で…長時間生存するどころか、生殖しての繁殖にも問題なし?空想生物が?……またなんというか、一番のトンデモね」
    クラール・トリューヴェ:「oh……UMA製造工場……」
    "白拍子":『……なるほど。"究極のレネゲイド誕生"の野望を抱くセルとも繋がりそうな話ですね』
    佐陀コトノ:「す、凄い話ですね……」少し困ったような、あまり良い顔はしていない
    解良イノリ:「方法もまた何と言うか……」苦虫を潰したような顔。
    棗ハルカ:「効率的ではあるけどね」
    敦島カナメ:「六壬と言えば呪い(まじない)や様々な剣、柔、武道なんかだが……そういう旧い魔法的なやり口じゃなくて、科学みたいなので直接直に造り出そうとしてたのか」
    敦島カナメ:「そんな奴らもいたんだな」
    解良イノリ:「”実験”としてやるならありふれてるのは知っているけど、それでも気分は良くないね」
    棗ハルカ:「ノヴァリスの学習は学習機械を通して行う、ならそこに少し混ぜるだけで生徒側の条件は満たせるわ」
    鰤谷カゴメ:「呪術と科学は歩み寄ろうとしてきたものなのですー」
    芦屋コヨミ:「……呪術も、特例以外は"なんでも"ができるわけじゃなくて」
    鰤谷カゴメ:「心霊科学とはいわずとも、薬物や機械で工程を飛ばすのは、得意な方がおられるのでしてー」
    敦島カナメ:カゴメちゃんに頷く。オールドに伝わる呪術的な現象だって、レネゲイドの力を利用したある種科学的な力だ。
    芦屋コヨミ:「ルールに則った動きをする、ってのは。似てるところがある、かも」
    解良イノリ:「…まあ、そうした術法というのは、神秘的な”ちから”を、如何に操作するかのロジックを--それをどういう原理かは置いて--突き詰めるものなのは知っているけど」
    棗ハルカ:「ルールに則った状態なら安定しているけれど、それを無理やり捻じ曲げると制御が効かなくなる」
    敦島カナメ:「でもそれで生み出されたのが……」ガーゴイル、チュパカブラ、スカイフィッシュ……
    棗ハルカ:「生物兵器のデザインっていう方向では結構無理があったみたい」
    敦島カナメ:「あいつら、かもしれない……てのか……」何とも言い難い表情!
    "白拍子":『もし、当人の望むべくして生まれた存在でないのなら。悪いことをしたかもしれませんね』傍らに置いた太刀を一瞥して。
    佐陀コトノ:「うう……」申し訳なさそうな表情
    クラール・トリューヴェ:「しかし、ふむ。通常の石灰質に……」
    クラール・トリューヴェ:一人でぶつぶつと呟いている。
    解良イノリ:「まあ、分からないことをいつまでも悩んでいても仕方ないよ。殺したり、重篤な傷を与えたんじゃないでしょう」
    解良イノリ:「あっちから襲ってきたんだから、それから身を護るのは悪い事じゃない」
    棗ハルカ:「そういうことね、あまり考えすぎるのはよくないわ」
    "白拍子":『勿論です。ですが、次はもう少し穏当に追い払う術を検討しておきましょう』
    解良イノリ:「それが一番建設的、ってところね」白拍子さんの言葉に。
    佐陀コトノ:こくこくと頷く
    ”進路指導室” 黒瀬直:『栄養源が湧き出る土地に独自の生態系が発生するのは自然の摂理』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『つまりあれらや施設を包む植物群は理事会の制御下にない』
    解良イノリ:「制御するも何も、ほぼ廃墟になってしまってますからね…」少し溜息。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『君たち同様の自由な生き物だ、対等として扱うならばそれで十分だと思うね』
    敦島カナメ:「卵の殻とか貝殻みたいなやつだよな。そういうトコロは普通っぽいんだよなァ」クラールの言葉に頷きつつ、周りの話の流れを聞いている。
    敦島カナメ:こっちは物々しい研究で生まれたのがUMAのようなオカルトモンスターだったことに複雑な気持ちになっただけで、それ以外は特に気にしていない……!
    棗ハルカ:「話をまとめましょうか」
    棗ハルカ:「まず理事会はここを使って様々な生物を生み出していた」
    棗ハルカ:「その生物は私達を邪魔する可能性が高いということ」
    棗ハルカ:「そしてここで危惧することは二つ」
    棗ハルカ:「まず、理事会がどの程度兵力として運用可能な生物を生み出していたか」
    棗ハルカ:「これは私達の障害となる可能性が高い、みんな気をつけてね」
    棗ハルカ:「次に、いまこの機能を使うことが出来るのか。ということ」
    棗ハルカ:「もしも私達よりも先に進んでいる存在がそれを自由に扱えるとしたら……非常に危険よ」
    棗ハルカ:「……こんなところかしら」
    解良イノリ:「ふむ…毎回ありがとう。この状況を見るに、最悪は想定しておいた方がよさそうかな。機能は生きているし、今も吐き出してる上で、他の侵入者はそれを利用し得る」
    佐陀コトノ:「は、ハルカさんの話、凄く分かりやすいです……!」
    "白拍子":『万事了解致しました、ありがとうございます。流石は教育実習生と言うべきでしょうか』
    敦島カナメ:「ッス、助かる。そうだな、となると当面気になるのはやっぱコヨミサンが見つけたっぽいモケーレムベンベか」
    敦島カナメ:「話に聞いた限りじゃでけえってだけで警戒がいるし、獰猛だったらさらにやべえ」
    クラール・トリューヴェ:「ああ、それは問題なく」
    クラール・トリューヴェ:「モケーレ・ムベンベは凶暴で有名なので、警戒が前提です」
    解良イノリ:「問題あるじゃないの」
    鰤谷カゴメ:「狩るつもりでゆけばよろしいので、単純といえば単純ではないかとー」
    佐陀コトノ:「きょ、凶暴……」
    "白拍子":『……早くも前言が危うきことになってしまいそうですが』
    解良イノリ:「それはそうでしょうけど、ほら震えてるじゃないコトノさんが……」
    敦島カナメ:「……ハイ、ってわけで目出度く対処の必要が出来たな。前提ですじゃあねえっつうの」
    芦屋コヨミ:「……でも、乗り越えないと、奥には……」
    佐陀コトノ:「ううう……」指摘通りとても不安そうな顔をしている
    GM:その時、未だ未開の森の奥。
    "白拍子":『兎も角、進めば始まらないのも事実です。ほら、主』
    GM:「きゃ、きゃああぁぁぁぁ………」
    GM:小さく、小さく。悲鳴のような声。
    佐陀コトノ:「!!」
    佐陀コトノ:「あ、あの……あれって……!」
    雛々未ヒナミ:「……ん!」勢いよく立ち上がる。
    敦島カナメ:「ま。だがやることは変わらねえ。押し通るか、やり過ごすかだ。肚キメていきゃあ……あ!?」
    解良イノリ:「…人の声?…ああもう、作戦立てたりしてる時間は無さそうか…!」
    棗ハルカ:「急いだほうがよさそうね、少なくとも」
    雛々未ヒナミ:「うん。行こっか、コトノ」緑と紫の蛍光カラー振袖を翻し、先陣を切る。
    佐陀コトノ:「は、はい! 行きましょう、ヒナミさん……!」
    佐陀コトノ:ぎゅっとギターケースのベルトを握り、表情を引き締める
    "白拍子":『(一時はさながら童の様でしたが……ようやく、持ち直してきたようですね)』再び太刀を携え、主の後ろに追随して。
    棗ハルカ:「あ、そういえば」
    棗ハルカ:「あなたって怪獣を手懐けられるって聞いたけど、出来ないかしら?」 イノリに向かって
    解良イノリ:「…………」
    解良イノリ:「あれは特殊事例よ!!!」
    芦屋コヨミ:おお……といった目

    GM:全項目クリア、奥地へ進みます。
    GM
    『ボスパネル』
    特定の条件を満たした場合のみ、コマを進める事ができる。
    この時、PC全員の侵蝕率を1d3上昇させる。
    GM
    GM:侵蝕上昇をお願いします
    雛々未ヒナミ:56+1d3
    DoubleCross : (56+1D3) → 56+3[3] → 59

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3(→ 2)増加(64 → 66)
    佐陀コトノ:63+1d3
    DoubleCross : (63+1D3) → 63+2[2] → 65

    敦島カナメ:51+1d3
    DoubleCross : (51+1D3) → 51+3[3] → 54

    棗ハルカ:従者だけ出すことって出来ます?
    GM:ほう……直接戦闘を拒みますか
    GM:どうしようかな(考えてなかった
    棗ハルカ:出てもやることがそもそもないんだよね
    GM:では了解。ドローンで操作しなされ~!
    棗ハルカ:じゃあインスタントドールズを侵入させまーす
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D3(→ 1)増加(82 → 83)
    GM:一機のみとはね
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を3増加(83 → 86)
    GM:4ふえてる?
    棗ハルカ:あ、1d3のみか。直しまーす
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を3減少(86 → 83)
    GM:この辺あれですね
    GM:従者全部込みでも一機だけでも、一律上昇は1d3のみにしましょう
    棗ハルカ:了解でーす

    GM:密林奥地。悲鳴が聞こえたポイント。
    GM:芦屋コヨミがモケーレ・ムベンベを見た地点の、さらに向こう側。
    GM:その奥で待つものは────
    GM:輝き揺蕩う、湖に見えるもの。
    GM:否、其処に張るのは水ではない。
    GM:巨大な極彩色の光溜まり。
    GM:あるのは、それだけ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……行き詰まりのようだが』
    敦島カナメ:「何だアレ、油?……じゃねえ、光ってる!」
    解良イノリ:「引き摺り込まれたか、逃げられたか。ともあれ一度、あの水たまりは突いて見ないと行けなさそうですか」
    鰤谷カゴメ:「方陣羅盤はこの先だと出ているのでしてー」
    "白拍子":『ならば、進むより他ありませんか』
    雛々未ヒナミ:勇みながら"白拍子"に肩車してもらいます。無理矢理横断しようと。
    解良イノリ:「あれなら、影で渡ってしまいましょうか。毒か何かかもしれませ…」
    ????:「きゃああああぁぁ、きゃあああ……きゃ、ははっ♡」
    インスタント・ドールズ:のっしのっしと四人の後をついてくる。
    佐陀コトノ:「……? こ、この声……」
    棗ハルカ:『何か、少しおかしくない?』 通信端末から音声が聞こえてくる。
    佐陀コトノ:聞こえてくる声色の変化に違和感を覚える
    ????:「ん、んん……ひとつ、ふたつ……」
    ????:「やっついたのに、ななつしかない」
    解良イノリ:「……周辺警戒。上下左右前後、何処から来てもいいように」影が地面を覆い、また自身の周囲へ緩く渦を巻き始める。
    GM:木々の中。声が漏れて。

    ????:ひょい、と。そんなイノリの目の前に。逆さに顔が映る。
    ????:木の枝につり下がって、ぴょんと泉の前へ飛ぶ。
    解良イノリ:「…誰か聞いても?」表情は変わらないまま。ただ手のひらの上に渦巻く球がある。
    敦島カナメ:「……チッ!」おいおい、こいつは――!周囲への警戒は怠らない。具体的には《鋭敏感覚》……そこに現れる誰か!!
    佐陀コトノ:「じゅ、十字冠……!?」
    雛々未ヒナミ:「ってことは、ひょっとして……」
    解良イノリ:「実験内容からすれば、生徒を必要としていたのは事実。だから、”現地”住民がいるのはあり得るとは思ったけど」
    ????:「ふ、みてわかるか」
    ????:「これがおうのあかし。この地をすべるもののあかし」
    芦屋コヨミ:「こ、ここ、こここ……」
    芦屋コヨミ:「こ……この子です!さっきの恐竜と同じかんじ!」
    鰤谷カゴメ:「となれば、まさに独自の呪術でございましょうかー」
    解良イノリ:「……なるほど。確かにそういうの怪獣変化をこなすやつ、居たな……キュマイラの類か」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『気を付けなさい。恐らくだが、只の十字冠ではない』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『虹色の発光、異常状態の十字冠と推測できる』
    佐陀コトノ:「……!!」
    棗ハルカ:『つまり話し合いによる解決は難しい、というわけですね』
    鰤谷カゴメ:「となれば、まさに独自の呪術でございましょうかー」
    解良イノリ:「……なるほど。確かにそういうの怪獣変化をこなすやつ、居たな……キュマイラの類か」
    敦島カナメ:「恐竜と、だァ!?」この子供が、モケーレ・ムベンベと!変身能力でも持っているのか……!
    ????:「わ、わた……私。そう、私。私は───」
    ????:噛みしめる。何を?
    ????:「そう、モケーレ・ムベンベ、である」"言葉を"。急速に。たどたどしかったものは、一気に通常の会話へ。
    棗ハルカ:『なるほど、”学習”してるわね。それも恐るべき速さで』
    敦島カナメ:「チッ、まんまと誘いこまれちまったってわけか!」
    解良イノリ:目を細める。ノイマンの類ならありえなくはない--となると、単純なキュマイラというより、アニマルのRBかアニマルOVの類?
    解良イノリ:「それで、君は私達に何の用件があって姿を現したんだ?私達はただ進みたいだけで、きみと敵対を希望していない」
    モケーレ・ムベンベ:「あー……貴女達、侵入者。縄張りの」
    モケーレ・ムベンベ:にかと笑う。無垢な表情。
    解良イノリ:「それについては謝罪しよう。迂回ルートがあるならそちらを取るが」
    モケーレ・ムベンベ:柔らかな足取りで、少しずつイノリに近づいて、そうして。
    解良イノリ:視線は一切彼女から動かさず、堂々と立ったまま。
    クラール・トリューヴェ:「─────下がりなさい!」
    敦島カナメ:「ッ、おい!イノリサ――」気をつけろ!と言う間に!
    GM:飛来した見えない"何か"が、イノリの頭上に降り注ぐ。
    解良イノリ:影が渦を巻きあげ、一瞬打ち合う。
    解良イノリ:左程強度があるものではない--その時には身を影にして、数歩引いた場所に立つ。
    解良イノリ:「……交渉をするつもりは無い、と理解しても?」
    モケーレ・ムベンベ:「きゃ、はは。ここのヌシみーんな。貴女達が倒しちゃった」
    モケーレ・ムベンベ:「楽しみ。どれだけ強いのか、私とおんなじ、王様の証があるヒト」
    モケーレ・ムベンベ:「先のひとたちもつよかったけど……ふふ、ふふふ♡」
    棗ハルカ:『ちなみにその人達はいまどこに?』
    モケーレ・ムベンベ:「掟」
    モケーレ・ムベンベ:「野生の掟。強いものがすべて」
    モケーレ・ムベンベ:「弱い者は、しらない」
    モケーレ・ムベンベ:獰猛に、口牙を見せる。彼女の重さが、地を抉る程に重く変わる。

    モケーレ・ムベンベ:身体が肥大化する。四足の巨大な、恐るべき竜へと。
    解良イノリ:「……ダメか。皆ごめん、交渉決裂だ!」
    鰤谷カゴメ:「上下関係を示せということでしてー」
    "白拍子":『(厄介なもの。人間らしさを身に付けながら、尚も野生に任せて牙を剥くか)』
    佐陀コトノ:「彼女を止めましょう……! もし異常な十字冠の持ち主なんだとしたら」
    佐陀コトノ:「また我を顧みずに暴れ続けてしまうかもしれない! そんなことはさせたくないです……!」
    "白拍子":『(まるで、同族の情けを穿つために生きた、一端の兵器)』
    解良イノリ:コトノの言葉を聞いて、目を閉じ。
    解良イノリ:「やるよ。彼女の為にも、私達の為にも--ここで退けない。総員、戦闘準備!」
    佐陀コトノ:「はいっ!」ギターケースからエレキギターを取り出し、巨大な竜を正面で捉える。その立ち姿に恐れの影はない。
    敦島カナメ:「ハ!いいね、どんだけ話の通じない怪獣が出てくるかと思ったら……」
    敦島カナメ:「何のことァない、アタシらと変わらねえよ!」構える!
    雛々未ヒナミ:「……分かった、行こう!」肩車のまま、袂より五寸の釘と金槌を取り出し携える。臨戦態勢。
    棗ハルカ:『じゃ、私がちゃんとフォローするから、あなた達は自由にやりなさい。いいわね』
    クラール・トリューヴェ:「狂暴と言いましたが……もうひとつ。奴は草食です。生きるため、食べるためではなく、"楽しむために暴れる"」
    クラール・トリューヴェ:「……今更ですが、十分にお気をつけて」
    GM
    GM:戦闘を開始します。
    GM:セットアップ
    解良イノリ:PS”Mt.19:17”《原初の黄:活性の霧》を自身に。R中攻撃力+21、ドッジダイス-2d。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を2増加(66 → 68)
    佐陀コトノ:《狂騒の旋律》同エンゲージを対象に攻撃力+18、暴走付与。拒否可能
    敦島カナメ:まだ54%なので、無!
    モケーレ・ムベンベ:【戦いの予感】Lv3
    インスタント・ドールズ:ナイヨ!
    佐陀コトノ:侵蝕率+5で70
    雛々未ヒナミ:《鮮血の奏者》+サングイン HP8/侵蝕62/攻撃力+24
    モケーレ・ムベンベ:行動値を30上昇させます。
    解良イノリ:ドッジダイスがもうゼロになるので狂騒受けます。攻撃力更に+18.
    インスタント・ドールズ:ウケナイヨ!
    モケーレ・ムベンベ[37]  10m インスタント・ドールズ[24] イノリ[14] コトノ[12] ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[3]
    雛々未ヒナミ:受けておくか!旋律バフ攻撃力+18貰って暴走
    敦島カナメ:狂騒の旋律は受けます!暴走!行動値0!どちらにせよ最低値!
    GM:イニシアチブ
    GM:37、モケーレ・ムベンベ
    モケーレ・ムベンベ:マイナー
    モケーレ・ムベンベ:【正体不明X】ハンティングスタイル、巨神獣化、完全獣化、一角鬼、鷹の翼、陽炎の衣。
    モケーレ・ムベンベ:5m移動。ダイス4増加、ダメージプラス20、HPプラス50、飛行、隠密、攻撃力7の武器作成。
    モケーレ・ムベンベ[37]  5m インスタント・ドールズ[24] イノリ[14] コトノ[12] ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[3]
    モケーレ・ムベンベ:メジャー
    モケーレ・ムベンベ:【正体不明α】血に飢えた跳躍、見えざる死神、レーザーファン、大蛇の尾、コンセ
    解良イノリ:げえっ隠密
    モケーレ・ムベンベ:対象は範囲選択。命中で硬直。
    モケーレ・ムベンベ:判定します
    モケーレ・ムベンベ:14dx7+4
    DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,6,6,6,8,9,9,9,9,9]+10[4,4,5,5,7,7]+3[2,3]+4 → 27

    佐陀コトノ:暴走リア不です
    解良イノリ:暴走中!リア不です。元からドッジダイスゼロだが…
    雛々未ヒナミ:暴走~~
    敦島カナメ:変異暴走なのでリアクションは取れるけど、隠密相手にリアクションは取れない!直撃!
    インスタント・ドールズ:リアクション放棄してイノリちゃんをカバーしまーす
    解良イノリ:ありがとうございます…
    モケーレ・ムベンベ:3d10+20+7+12
    DoubleCross : (3D10+20+7+12) → 20[10,6,4]+20+7+12 → 59

    インスタント・ドールズ:粉々!!
    モケーレ・ムベンベ:装甲ガード有効です
    インスタント・ドールズ:さらばインスタントドールズ……
    敦島カナメ:グワーッ!死!リザレクト!
    雛々未ヒナミ:即死リザ
    敦島カナメ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    佐陀コトノ:即死! リザレクト!
    雛々未ヒナミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    佐陀コトノ:1d10-3
    DoubleCross : (1D10-3) → 6[6]-3 → 3

    GM:リザレクトも最大値からマイナスされるぜ
    佐陀コトノ:侵蝕率73
    GM:せっかくだしふりなおしな!
    敦島カナメ:HP10で復活。侵蝕値も10足して64!あ、1減る!うれしい!63!
    GM:1d10-3でなぁ!
    雛々未ヒナミ:えっ、振り直しが許されるのか!
    GM:ほっほっほ、ふたりとも、ここだけじゃよ
    雛々未ヒナミ:1d10-3 ありがてぇ……
    DoubleCross : (1D10-3) → 2[2]-3 → -1

    敦島カナメ:えっ、助かる……ありがとうございます!!
    敦島カナメ:1d10-3
    DoubleCross : (1D10-3) → 3[3]-3 → 0

    雛々未ヒナミ:最小値になって、九生足込みで侵蝕64、HP11。以上~~
    GM
    GM:イニシアチブ、14
    GM:イノリさん!
    解良イノリ:マイナーで5m前進、接敵します。
    解良イノリ:メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて攻撃。
    解良イノリ:妨害等あります?
    モケーレ・ムベンベ:ありません!
    解良イノリ:ありがとうございます。では。
    解良イノリ:9dx7+11
    DoubleCross : (9DX7+11) → 10[1,3,3,4,5,5,5,6,9]+5[5]+11 → 26

    解良イノリ:回んなさすぎだろ
    モケーレ・ムベンベ:巨神獣化によりドッジは行えませんが……
    モケーレ・ムベンベ:イージスの盾
    解良イノリ:散滅切っても良かったな…ダメージ。
    解良イノリ:21+1d10+3d10+21+18 装甲等有効。
    DoubleCross : (21+1D10+3D10+21+18) → 21+10[10]+15[9,3,3]+21+18 → 85

    モケーレ・ムベンベ:しかしレベルは高くな……
    モケーレ・ムベンベ:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 14[6,4,4] → 14

    解良イノリ:85点装甲等有効ダメージです。
    モケーレ・ムベンベ:16軽減……85?!
    モケーレ・ムベンベ:69受けます、ぐええ
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を6増加(68 → 74)
    GM:イニチアチブ
    GM:コトノちゃん!
    佐陀コトノ:はっはい!
    佐陀コトノ:マイナーアクションはなし
    佐陀コトノ:メジャーアクション:《サイレンの魔女》 対象はモケーレ・ムベンベ!
    佐陀コトノ:4dx+20
    DoubleCross : (4DX10+20) → 8[3,6,8,8]+20 → 28

    佐陀コトノ:回らなかった
    モケーレ・ムベンベ:再びイージス!
    モケーレ・ムベンベ:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 10[6,3,1] → 10

    モケーレ・ムベンベ:ひく
    佐陀コトノ:ダメージロールの直前、NPCカードコヨミ&カゴメを使用。ダメージ+9の効果を選択
    佐陀コトノ:コヨミさん、カゴメさん、力をお借りします!
    佐陀コトノ:では改めてダメージ!
    佐陀コトノ:3d10+21+18+1d+9
    DoubleCross : (3D10+21+18+1D10+9) → 19[7,8,4]+21+18+8[8]+9 → 75

    佐陀コトノ:75点の装甲無視です! あとコンビネーターの効果でモケーレのラウンド間被ダメージ+2d! 侵蝕率+4で77
    モケーレ・ムベンベ:こいつら強すぎワン
    モケーレ・ムベンベ:しかし私の耐久もすごいぞ、なんたって恐竜
    GM:イニシアチブ
    GM:ヒナミさん!
    雛々未ヒナミ:はーい
    雛々未ヒナミ:私は暴走要らないのでマイナーで解除しちゃおう
    雛々未ヒナミ:メジャー《C:ブラム》《赫き弾》対象モケ
    雛々未ヒナミ:7dx7+9
    DoubleCross : (7DX7+9) → 10[1,2,2,6,9,9,10]+10[3,6,9]+4[4]+9 → 33

    雛々未ヒナミ:まぁまぁ
    モケーレ・ムベンベ:イージス!イージスです!
    モケーレ・ムベンベ:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 22[10,2,10] → 22

    モケーレ・ムベンベ:うおお
    雛々未ヒナミ:ダメージロールの直前にNPCカードコヨミ&カゴメ使用を宣言。ダメージ+9効果の2回目
    雛々未ヒナミ:コンビネーターエトセトラを合わせて……
    雛々未ヒナミ:4d10+15+1d10+24+18+2d10+9
    DoubleCross : (4D10+15+1D10+24+18+2D10+9) → 26[4,9,10,3]+15+3[3]+24+18+7[5,2]+9 → 102

    雛々未ヒナミ:諸々有効、102点
    モケーレ・ムベンベ:あの……
    棗ハルカ:死んだ?
    雛々未ヒナミ:侵蝕67、HP9で以上
    鰤谷カゴメ:打ちっぱなしでしてー
    モケーレ・ムベンベ:軽減しても200オーバー!
    モケーレ・ムベンベ:死んで魔獣の証
    敦島カナメ:もうそんなに入ってたんだ……
    雛々未ヒナミ:生きておる~
    モケーレ・ムベンベ:50で復活。こ、こいつら……
    GM:イニシアチブ
    GM:ハルカさんは居ないから
    GM:カナメさん!
    敦島カナメ:は!マイナーアクションでヴィブロウィップ起動、攻撃力+5。アタシにとって暴走は些事!
    敦島カナメ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《獣の力》……HP50あるなら一応《獣王の力》。侵蝕率は+9で64!
    モケーレ・ムベンベ:うごごご~まけてたまるか
    モケーレ・ムベンベ:判定前!
    敦島カナメ:では振りますぜ!
    敦島カナメ:9dx7+4
    DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,2,4,5,5,6,7,7]+10[7,9]+6[3,6]+4 → 30

    モケーレ・ムベンベ:違う攻撃後か
    モケーレ・ムベンベ:殺意の壁!
    敦島カナメ:なにっ
    モケーレ・ムベンベ:ダメージ軽減!12!
    モケーレ・ムベンベ:さらにイージスの盾、これで……なんとか
    棗ハルカ:いや
    モケーレ・ムベンベ:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 10[4,5,1] → 10

    棗ハルカ:殺意の壁は……無理っすね
    棗ハルカ:単体至近で対象取る必要があるから……5m離れてては……
    モケーレ・ムベンベ:なに~~~~~~~~~~
    敦島カナメ:ああっ
    モケーレ・ムベンベ:じゃあこっちに変更します
    モケーレ・ムベンベ:husi
    モケーレ・ムベンベ:と思ったけどこっちはさすがに係数たかすぎ!
    モケーレ・ムベンベ:おぼぼ……ダメージください
    敦島カナメ:は!では3回なので、使ってしまいましょう、ダメージロールの直前にNPCカードコヨミ&カゴメを使います。ダメージ+9効果3回目!
    敦島カナメ:狂騒の旋律と、コンビネーターも合わせて、行くぞ!
    敦島カナメ:4d10+10+5+18+2d10+9
    DoubleCross : (4D10+10+5+18+2D10+9) → 19[9,2,1,7]+10+5+18+13[9,4]+9 → 74

    モケーレ・ムベンベ:12しか軽減できず……
    モケーレ・ムベンベ:墜ちます。所詮1面ボス……!復活なし!
    雛々未ヒナミ:やった~~
    敦島カナメ:装甲有効!あ、獣王でもう16増えてた。でもどっちにしろ倒せた!
    解良イノリ:みんなつよいぜ
    佐陀コトノ:わ~い!
    敦島カナメ:やったぜ
    モケーレ・ムベンベ:ええ……?!
    GM:演出に入ります
    GM
    モケーレ・ムベンベ:───ず、ん
    モケーレ・ムベンベ:巨体が、地を大きく踏みしめる
    モケーレ・ムベンベ:威圧感。獰猛な爪、牙が、貴女達へと駆け出す。
    モケーレ・ムベンベ:───そう思われた、瞬間。
    モケーレ・ムベンベ:『……ぎ、ししし』
    モケーレ・ムベンベ:霞むように、その姿が目の前から"消え失せた"。
    解良イノリ:「、迷彩か!気を張って!」
    佐陀コトノ:「はっ、はい……!」
    芦屋コヨミ:「ち、違います、これ……」
    芦屋コヨミ:「そ、存在があやふやです!目の前にいるのにいません!」
    雛々未ヒナミ:「……じゃあ、鬼さんと似た様なやつ!?」
    解良イノリ:「…生まれの特性か?ええい、面倒な…」
    鰤谷カゴメ:「ちょうどよろしいかもしれませんのでー。みなさま、がんばってください」
    敦島カナメ:「……仙道の術みてえなもんか」異様に落ち着いた声。理性と暴走状態の境まで深く心を沈めている。
    モケーレ・ムベンベ:モケーレ・ムベンベを名乗る少女は、その名を示すUMAのRBである。
    モケーレ・ムベンベ:しかしながらこの限られた地において、UMA達を統べるものとして君臨し続けた。
    モケーレ・ムベンベ:つまり、"未確認生物の頂点"。彼女は土地の力とその立場で以って。
    モケーレ・ムベンベ:この地のあらゆるUMAの力をその身に刻む、驚異の獣と化した。
    モケーレ・ムベンベ:今の彼女は合成獣であり、六壬の地に倣って言えば……
    モケーレ・ムベンベ:『……ひょう、ひょう』
    モケーレ・ムベンベ:何処にもない場所から、爪が、牙が、打撃が。集団を覆うように打ち付けられる。
    モケーレ・ムベンベ:それが止んだかと思うと、空中───

    モケーレ・ムベンベ:その巨体をそのまま叩きつけるように、地面へと落下。大地ごと周囲一帯を粉砕する!
    モケーレ・ムベンベ:瞬間垣間見えたその姿は……恐竜、どころではない。
    棗ハルカ:『姿が見えなくたって対処の仕方はある……!!』
    解良イノリ:「、つ、これはっ…」反応が間に合いきらない。影の帳を広げ過ぎた。質量に対して不足している。
    インスタント・ドールズ:泥人形の巨体が崩れてドーム状に展開。
    インスタント・ドールズ:範囲内にいる物を守ろうとするが──
    棗ハルカ:『ごめん、出力が足りないみたい! 全員を守り切るのは無理!』 インスタント・ドールズのドームが崩壊する!!
    インスタント・ドールズ:解良イノリを守る分だけの装甲が残って沈黙する。
    解良イノリ:「、ありがと…!」その装甲分を影が支えることでギリギリ対応が間に合った。
    佐陀コトノ:「っ……! だい、じょうぶ、です……!」無数の打撃にふらつきながらも懸命に食いしばり、両足に力を込めて立つ
    敦島カナメ:「――」ハルカ先生の通信を聞きつつ、樹海を伐り開かんばかりの巨大な破壊に飲み込まれる!巻き上がる土煙!
    クラール・トリューヴェ:『ワオ、これはジャパニーズ……鵺!』カナメの裏に隠れながら、対象を分析しようと試みる。
    "白拍子":『……なるほど。これは厄介です』膨大な質量を太刀で捌ききれず、無数の傷を負うも辛うじて主を守り。
    鰤谷カゴメ:「しかし好機ではありましょうー」常に連れ歩く、巨大な球の陰に身を隠している
    芦屋コヨミ:「う、うぇ……」吹き飛ばされながらも、敵と同じように、隠れて距離を取る。
    解良イノリ:視線を持ち上げる。「あなたはこの子を割り、他の子達にも手を出した。……加減は、自分を恨みなさいよ」
    解良イノリ:砕かれた石を手に取る。影が映し出される。
    解良イノリ:--応報とは物語に於いて常に求められる。現実に於いてそれが往々としてなされぬが故だろうか。
    解良イノリ:「”石を切り出す者はそれがために傷を受け”Whoever carves out stones may be injured by them.」呟きのような祈りの言葉が響く。
    解良イノリ:「”木を割る者はそれがために危険にさらされる”Whoever splits wood may be endangered thereby.
    解良イノリ:その石を割り砕いた攻撃--打撃、牙、爪。それらが、そのままそれを為したものへ影となり”かえる”。
    モケーレ・ムベンベ:『ぎゃうん?!』
    モケーレ・ムベンベ:興味深そうにその姿を見ていたが、そのまま帰ってきた自らの一撃を見て一転。
    解良イノリ:「応報の式よ。…これで反省、してくれればいいんだけど…」
    モケーレ・ムベンベ:素早い連撃で抑え込むも、容赦なく自らを抉る。
    モケーレ・ムベンベ:『おどろいた、けど。自分の攻撃じゃしなない』
    モケーレ・ムベンベ:『まだまだ、もっと見せて。力、たくさん……!』
    解良イノリ:「…ダメか。私だけじゃ無理ね、これは…」
    佐陀コトノ:ザッと右足を一歩前に踏み出す
    佐陀コトノ:「いいえ、力比べには付き合いません……!」
    モケーレ・ムベンベ:再び、姿が霞に消えかけながらも。その瞳は興味深そうにコトノの姿を見回している。
    モケーレ・ムベンベ:そも、かの獣は。最初から避けるつもりがない……ようにも、見える。
    佐陀コトノ:爪先が鋼鉄の弦を掻き鳴らす、エレキギターの音響に練り上げられた呪力を乗せて現代神楽の旋律を轟かせる
    佐陀コトノ:演奏と共に生み出される呪力。術式によって指向性を与えられ、集積された神秘によってそれは"現象"を形作る
    佐陀コトノ:神楽とは本来荒ぶる神に捧げ奉る"鎮魂術"であるならば
    佐陀コトノ:神秘によって産み落とされた獣、地に広がる龍脈の力を受けた異常たる極彩色の十字冠
    佐陀コトノ:そして、彼女が意志を、心を持つ者ならば
    佐陀コトノ:掻き鳴らされる現代神楽の旋律が、モケーレ・ムベンベに届く。その音楽は、
    佐陀コトノ荒ぶる神モケーレ・ムベンベの精神を鎮め、『戦闘本能』を奪う呪楽!
    佐陀コトノ:「カゴメさん!」
    鰤谷カゴメ:「承りましてございますー。火章、開陳ー」
    鰤谷カゴメ:戦闘本能とは即ち自ずから発する気であり因数である。いかなる素性であれ、それを減じれば捉えるべき要素は指数関数的に減衰する。
    鰤谷カゴメ:「是、光祭暦法にございますー」
    鰤谷カゴメ:霞が薄れる=定義された可視領域が拡大する。ぶれを引き剥がされた獣の実態が、はっきりとした動線としてその場の誰しもの目に映る。
    鰤谷カゴメ:「あとはお好きに選ばれるのがよろしいかとー」
    モケーレ・ムベンベ:『ぐ、む、ぬぬぬ……や!嫌い!』その音を嫌がるように、体をねじらせて。
    モケーレ・ムベンベ:その間隙を縫うように穿たれた術式により、霞でぶれた身体が収束する。
    モケーレ・ムベンベ:それはまるでカメラに収められたように、元の竜の姿へ。
    モケーレ・ムベンベ:未確認の不確定が、確かな現像へと。
    雛々未ヒナミ:「恐竜の姿……コトノ達の術で、彼女の戦闘本能がだいぶ削がれてきてる」
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"、私達も行くよ」
    雛々未ヒナミ:一枚の符がふわり、空を舞う。形は人型、大きさは掌ほど。
    雛々未ヒナミ:続けざまに二枚、三枚、十枚、二十枚とヒナミの袖より放たれ、"白拍子"の太刀へ纏わりつく。
    "白拍子":やがて刃全てを覆い尽くすのを確認し。
    "白拍子":「──承知」
    "白拍子":ざり、と草鞋が砂を喰む。
    "白拍子":軽やかな脚捌きで地を蹴り、モケーレの懐へ。
    モケーレ・ムベンベ:『むむ、むむ……負けない!』
    モケーレ・ムベンベ:地団太を踏む。巨体によるそれは、ただそれだけでも非常に脅威!
    "白拍子":『流石、私よりデカいだけのことはある。しかし……』
    "白拍子":踏み鳴らしで地に加重が流れ切った一瞬を見逃さず。恐竜の肌を足掛かりに跳躍。
    "白拍子":駆け上がる様に跳ぶ、跳ぶ、跳ぶ。その最中で、巨体へ斬撃を放つこと、二十七度。
    "白拍子":急所は外し、機動力の要となる四肢や外皮だけを刻みつけ。
    "白拍子":最後に跳ねて離脱。残心を終えた刃に、符は一枚も残っていない。
    モケーレ・ムベンベ:『~~~~~っ!』ず、どん!と。連撃に膝を付き、その躯体が横に倒れる。
    雛々未ヒナミ:"白拍子"の背中に両脚でしがみ付いたまま。その様子を見ながら、中空で小さく呟く。
    雛々未ヒナミ:「……私の力は、これ。優しくできなくてごめんね」
    雛々未ヒナミ:右手に金槌を携えつつ、左手に釘を摘まむ。
    雛々未ヒナミ:その先端を自身の太腿に宛がい。
    雛々未ヒナミ:歯を食いしばりながら、渾身の力で金槌を振り下ろす。
    雛々未ヒナミ:──ざく、ざく、ざく。
    雛々未ヒナミ:巨体に刻まれた切創より、体内に残った無数の符が"釘で喰い破る"ように肉を貫き。
    雛々未ヒナミ:内部から穿つことで戦意と駆動力を削り落としていく。
    雛々未ヒナミ:用いた符は、"人形代"と呼ばれる呪術用具。神霊が依り憑く依り代。或いは、人間の身代わりとされたヒトガタ。
    雛々未ヒナミ:ヒナミ自身を貫く釘によって指向性を与えられた呪いは、身代わりへと転移し分散された"現象"を励起した。
    モケーレ・ムベンベ:『きゅ、きゅう……』蹲り、動かない。数秒、十数秒。
    敦島カナメ:その倒れ掛かったモケーレ・ムベンベの、十時の方向。
    敦島カナメ:「……スゥーッ」。息吹。自身は先ほどの位置にはすでにいない。小脇に抱えているのはクラール。がしょん。危険はないと見て放す。
    クラール・トリューヴェ:「せめてもう少しお姫様扱いしてください」
    敦島カナメ:ゆっくりと近づく。拳法の歩法。その身に余計な力はまるでなく……。
    敦島カナメ:近づく、近づく、近づく……そして。
    モケーレ・ムベンベ:ぎらり、と瞳が輝く。
    モケーレ・ムベンベ:身体を急制動。巨大な尻尾を振り回すように動かし、近づいた何もかもを薙ぎ払わんとする!
    敦島カナメ:瞬時に腰を低くとる構えから、矢を放つが如き拳!
    敦島カナメ:彼我の距離を物ともせず、伸びた稲妻がまっすぐモケーレ・ムベンベの瞳に刺さる!
    敦島カナメ:振り回される巨大な尾は、半身にかわして避けた。
    モケーレ・ムベンベ:『うわーっ?!みえ、見えない!』視界が見えなくなったことで、さらに縦横無尽に暴れだす。
    敦島カナメ:「……お前なあ」初めて少しだけ口からこぼす。
    モケーレ・ムベンベ:方向は狂い、曲がり、周囲の木々をなぎ倒し。
    敦島カナメ:「そりゃま、死んだフリは獣の常套手段だ、立派な作戦だがよ」
    敦島カナメ:嵐の如くなぎ倒される周囲の木々の中をゆっくり迫る。歩いた後に木が倒れることはあっても、不思議と接触する様子はまるでない。
    敦島カナメ:「あれだけ立派に啖呵切っといてその慌てぶりはよ」
    敦島カナメ:暴れるモケーレム・ベンベの眼前。拳を引き。
    敦島カナメ:「ダサいってもんだぜ!」拳骨!技術も何もない、悪ガキに怒りをくれてやるが如き力任せのパンチだ!
    モケーレ・ムベンベ:『ぎゃうっ』
    モケーレ・ムベンベ:叩きつけられた一撃は、巨体の脳を揺らし。
    モケーレ・ムベンベ:目を回したまま、長い首を揺らして……倒れる。
    敦島カナメ:「あのガーゴイルの方がよっぽど立派なヤツだったよ。下々の者も見習いな、王サマ」
    芦屋コヨミ:身を隠したまま、近くで恐竜の身体をつつく。今度こそ反応はない。
    芦屋コヨミ:ぽんぽん、と手を合わせて。ぺたりと。その頭にお札を貼り付ける。
    芦屋コヨミ:「姉さまからもらった狂暴生徒を封じる呪符……これで、しばらく能力とかは使えない筈」
    鰤谷カゴメ:「なにか割り込んでくる気配もありませんのでー」
    敦島カナメ:「おお、身柄を縛る符か。スゴイな」
    GM:ぐるぐると身体を光が覆って、縛り。
    解良イノリ:「このところは、これで大丈夫そうかな?…先遣隊の子たちが見つかればいいけど、先も急ぐ必要がありそうだ」
    モケーレ・ムベンベ:「きゃう……」強制的に人型へ。暴れる様子はない。
    敦島カナメ:「さすがにこれだけの奴を縛り上げるのは一苦労だからなァ。助かる」手刀(手刀……)を顔の前に挙げて、コヨミちゃんに礼!
    解良イノリ:(ウロボロス系の封印かな。やっぱりこう言うのは、下手に機械的にやるよりずっとこの手のが向いてる)
    雛々未ヒナミ:「……このまま放っておくってこと?」"白拍子"の背からひょいっと飛び降りて。
    芦屋コヨミ:「い、一応何か知ってるかもしれないから……周りを調べたらお話、聞いておこう」
    棗ハルカ:『そうね、このまま放っておくのもあんまりだしこの子が冷静になったらそこのところを決めましょう』
    解良イノリ:「連れてくのはまた大変だし、繋がるなら上に預かってもらう?…まあともかく、まずは一度周辺の安全含め確認しよう」
    佐陀コトノ:「でも、先遣隊の人達、結局ここにはいなかったってことなのかな……」
    鰤谷カゴメ:「そうでございますねー。先遣隊のみなみなさまのこともふくめ、恐ろしい拷問の用意もございますがー」
    棗ハルカ:『みんなお疲れ様、まずは第一層攻略完了ね』
    "白拍子":『こわー……いですね。本当に』
    佐陀コトノ:「そ、それは流石にやめてあげて下さい……!!」
    GM:戦闘終了です。
    GM
    GM:彼女(恐竜だったもの)が気絶している間、周囲を改めて探してみたものの。
    GM:近くの洞窟にあったのは捧げられたと思わしき木の実だけ。人の影はどこにも見当たらない。
    GM:一先ずは何か知っていないかを問いただすため。目を覚ますのを待つことにした。
    モケーレ・ムベンベ:「………………はっ」
    敦島カナメ:「よう」きがるな挨拶。
    モケーレ・ムベンベ:身体を動かそうともがく。動けない。
    佐陀コトノ:「あっ、起きました……!」屈みこんだ姿勢で声を上げる
    解良イノリ:「おはよう。あまり暴れない方がいいわよ、余計食い込んで痛いだろうし…」食べられそうな辺りの付いた果実を影のナイフで切っている。
    雛々未ヒナミ:「おはよう……ごめんね。こんな風にしちゃって」結構痛めつけてしまった自覚があり、声は小さめ。
    モケーレ・ムベンベ:きょろり、と全員を見回して。
    モケーレ・ムベンベ:「あぅ……負け。今日だけで二回……」
    棗ハルカ:「二回? って言うことは私達の前にもここを通った子がいたのね」 後から追いついてきた。
    棗ハルカ:「どんな子だった?」
    敦島カナメ:「日に二度負けたのか。大変だなァあんたも。……そうだな、で、聞きたい。アタシらの前にここに来た奴がいるんだな?そりゃどんな風体だった?」
    モケーレ・ムベンベ:「……負けたから答える。わたしはしょうじきだから、うん」
    モケーレ・ムベンベ:そんなこと言いながらも、瞳と興味は切られた果実へと。涎がだらだらと垂れている。
    棗ハルカ:「食べさせてあげてくれる?」 イノリに向かって
    解良イノリ:「はいはい」取り皿から綺麗に剥いたそれを彼女の口に。
    モケーレ・ムベンベ:「もぐ」
    雛々未ヒナミ:口に袖を当ててじーっと眺めてる。ちょっと羨ましい。
    モケーレ・ムベンベ:「……んぐ。人、それなり。縄張りを荒らされたと思ったので、襲った」
    モケーレ・ムベンベ:「大したことないのが多かった、けど」
    モケーレ・ムベンベ:「何人かは強いの、いたよ。ちょっと戦った」
    佐陀コトノ:「それなりの人数……。ということは先遣隊……?」
    モケーレ・ムベンベ:「センケ……たぶんそれ」
    解良イノリ:「先遣隊の子達かしら…星徒の方なら、あまり数はいないはずだし。…ヒナミさん、あなたがやる?」取り皿を指しつつ。
    雛々未ヒナミ:「ん」すぐさま受け取って、一つ摘まんでからもう一つをモケーレちゃんへ。
    モケーレ・ムベンベ:「もきゅ……」
    棗ハルカ:「それであなたと戦った後、先に進んでいった……ということかしら?」
    モケーレ・ムベンベ:ふるふる。と首を横に振る。
    "白拍子":『…………』右手で頭を抱えてる。
    佐陀コトノ:(餌を貰ってる雛みたい……)
    モケーレ・ムベンベ:「……もっと、強いの来た。」
    敦島カナメ:「……もっと?それは、そいつらとは味方って雰囲気じゃなかった奴らか?」
    モケーレ・ムベンベ:「影の中から、二つ角の……お、おに……?」カゴメとコヨミの方を見て。
    モケーレ・ムベンベ:「……鬼。出てきて、ぜんぶ倒して持ってった」
    棗ハルカ:「もしかして……この人?」 端末にアサヒの画像を移して見せる。
    モケーレ・ムベンベ:首を横に振る。
    雛々未ヒナミ:「芦屋ではない……二つ角の、鬼」反芻しながら、交互に果実を口へ運んでいく。
    佐陀コトノ:「ち、違うんですか……? じゃあ一体……」
    モケーレ・ムベンベ:「でも、似てるにおいがする」コヨミの方を見て。
    芦屋コヨミ:「に、匂い……」自分の服の匂をすんすんと嗅いで。
    鰤谷カゴメ:姉をにおって
    鰤谷カゴメ:「やや樟脳のにおいがするのでしてー」
    解良イノリ:「虫除け?…いや、そうだ。誰か、星徒…九十九ユウカさんの写真とかって持っている?」
    雛々未ヒナミ:「……これ」顔を少しだけ俯かせ、フルーツの代わりに1枚の写真を差し出す。
    モケーレ・ムベンベ:写真の匂いを嗅いで、続いて写真を見て。
    鰤谷カゴメ:「…………」
    雛々未ヒナミ:夕焼けをバックにしたツーショット。逆光で影が落ちて顔がかなり判別しにくいものの。
    モケーレ・ムベンベ:「……あ」
    モケーレ・ムベンベ:「頭のぼわぼわ……火。似たの、ついてた」
    雛々未ヒナミ:「────っ!」目を見開く。
    鰤谷カゴメ:「ユウカさんの角は、心当たりがございますー」
    敦島カナメ:「やっぱヒナミ様の追っかけてる星徒か……!」
    解良イノリ:「…となると、先遣隊と彼女が交戦中に星徒:九十九さんが乱入。そのまま全員倒して先遣隊の子達を攫って奥に行った…という感じかな」
    佐陀コトノ:「もう既にこの龍脈の中に……」
    雛々未ヒナミ:「どこ!?九十九先輩はその後、どこへ行ったの!?」
    棗ハルカ:通信班に先遣隊が転送されてきたか確認取ります。
    モケーレ・ムベンベ:「この子、いない。鬼だけ」
    雛々未ヒナミ:目と鼻の先までぐっと詰め寄り、問いただす様に。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『未だ帰らず、だ』
    棗ハルカ:「そうですか……」
    雛々未ヒナミ:「……ッ、そ、う」ぎり、と歯を噛みしめて。
    解良イノリ:「…ふむん?彼女本人ではないが、特徴的にはよく似ている誰かが乱入した、と。彼女は従者とかその手の類が使えたのか…」少し眉をひそめて考えつつ。
    解良イノリ:「…ともあれ、今私達は少なくとも友好的でなく、先遣隊を蹴散らした誰かに後れを取っている、というのは事実だな」
    "白拍子":『……彼女は召喚術の能力に特化した、レジェンドオリジンのRBと聞いています』
    佐陀コトノ:「……それに、もしその誰かが龍脈へ侵入したルートが私達と別の入り口からだったとしたら」
    解良イノリ:「となると、九十九さんであっておかしくはないが、確証はないね。……ともかく、より進まないといけないのは事実だ」
    "白拍子":『当時、年若かった主は直接能力を見たことはありませんが。芦屋の方々ならあるいは……』
    佐陀コトノ:「アサヒさん達の別動隊も心配です……。既に何かが起こっていたとしてもおかしくはないかも」
    佐陀コトノ:不安げな表情で俯いて
    芦屋コヨミ:「わ、私と同じ匂い……それで、鬼……」
    敦島カナメ:「……なあムベンベの。アタシらはこれから更にここの奥に進まなきゃならん。その強い奴、どっち行ったかわかるか?」
    芦屋コヨミ:「…………」少し口をつぐむ
    クラール・トリューヴェ:「ええ、周囲には特に孔らしきものは見当たりませんでしたし、後は……」
    クラール・トリューヴェ:ちら、と顔を向ける先は。
    鰤谷カゴメ:「コヨミねえさま、だいじょうぶなのですか」
    敦島カナメ:クラールくんに頷いて。そう、下に通じる穴でもあれば話が早いのだが、見当たらない。となれば……。
    モケーレ・ムベンベ:「奥、あの中」
    モケーレ・ムベンベ:光溜まりを指さして。
    芦屋コヨミ:「だ、だいじょうぶ。す、少し心当たりというか……」
    解良イノリ:「…なるほど。突入したときのものと似たようなものか…層ごとに別空間なんだな」
    解良イノリ:「コヨミちゃんは、また気が楽になるまでは別に無理せずともいいからね」
    敦島カナメ:「……確かに。ありゃ『底に何かあります』って感じだな」
    鰤谷カゴメ:「カゴメは、記録はあるのですが、記憶としては定かでないのでしてー」
    佐陀コトノ:「も、もしかして……あの中を潜るんですか……?」
    芦屋コヨミ:「……だ、大丈夫です。たぶん……間違ってないと思うんです、けど……」
    雛々未ヒナミ:「……でも、九十九先輩は進んで行ったんだよね?」
    芦屋コヨミ:「九十九さんが使ってた召喚術は、鬼とか、妖怪とかで……」
    雛々未ヒナミ:すくっと立ち上がり、光渦巻く湖畔の底を覗き込む。
    芦屋コヨミ:「……似てるなら。たぶん玄女ちゃんの方。だから」
    芦屋コヨミ:「……"酒呑童子"」
    棗ハルカ:「また物騒な名前が出てきたわね」
    解良イノリ:「日本の有名な怪物だったかしら。創作…なのはまあ、レジェンド種なら寧ろ近縁か」
    敦島カナメ:「鬼の王サマ、だったか?」
    佐陀コトノ:「は、はい。鬼ってカテゴリの中なら間違いなく最上位に入ると思います」
    "白拍子":『……なるほど、大江山が鬼の頭目。二つ角なる特徴もそれなら頷けます』
    鰤谷カゴメ:「玄ねえさまは、お名前を五行で読み解くなら水、かがちの系譜を経て伊吹山の鬼につながるのでしてー」
    解良イノリ:「…ああ、それで”匂い”が似ていてもおかしくない、と」この手の五行論は、同名な中華と日本で違い過ぎて上手く覚えきれていない。
    モケーレ・ムベンベ:「あ……湖の底、行きたいなら。もう少し待って」
    雛々未ヒナミ:「……えっ?」止められなければ飛び込む寸前だった。
    モケーレ・ムベンベ:「あのヒカリがビカビカしてるの、からだにわるい」
    モケーレ・ムベンベ:「月がうえにきたとき。通りやすくなる」
    棗ハルカ:「なるほど」
    解良イノリ:「…十字冠異常発光の現象を起こした光と、似たようなものかな?」
    棗ハルカ:「じゃあ、その間に少し状況を整理しましょうか」
    解良イノリ:「ある程度の応急手当とか、整備も含めてやってこうか」
    棗ハルカ:「現在、私達よりも推定星徒九十九ユウカが先行している」
    敦島カナメ:「そ、そりゃあ実際悪そうだが……月が、ね。その間に通りやすく、か……」どういう因果なのだろうか、頭上を見上げてちょっとだけ考える。
    GM:ふと。空を見れば。太陽の流れは地上よりも早い。
    棗ハルカ:「彼女はここにいるモケーレ・ムベンベと先遣隊を倒し、先遣隊を連れて行った」
    棗ハルカ:「ここでひとつ注意してほしいことがあるわ、それは九十九ユウカが十字冠の異常現象を引き起こせる可能性があるということ」
    棗ハルカ:「少なくとも今のところ私達にはその兆候はなく、その現象が見られたのた九十九ユウカに撃退されたモケーレ・ムベンベだけ」
    棗ハルカ:「つまり捕まっている先遣隊も同じ様になっている可能性があるわ」
    鰤谷カゴメ:「筋の通った推測でございますー」
    棗ハルカ:「それとこれは個人的な提案なのだけど……」
    棗ハルカ:「彼女、連れて行かないかしら?」 モケーレ・ムベンベを指す。
    モケーレ・ムベンベ:「?!」
    解良イノリ:「本人が凄く驚いているけど」
    棗ハルカ:「あなたが嫌ならしょうがないんだけど……」
    佐陀コトノ:「こ、この子をですか……?」
    敦島カナメ:(「……マジか。そりゃ当然、ここは地上じゃねえしあの空だって何か別のものなんだろうが……」>太陽)この辺りは後で皆とも話すとして。ハルカ先生の話に意識を戻し。
    棗ハルカ:「ただ、私達としてはこの先について知っているガイドがいると助かると思うのよ」
    敦島カナメ:「こいつもか。……まあ、そうだな……」
    棗ハルカ:「それに……」 これじゃ単なる自分のエゴだと分かっている。
    "白拍子":『まぁ……戦力として見る分には、十分に保証されていますね』
    棗ハルカ:モケーレ・ムベンベがここで生まれ育ったのならば、十字冠の転送が起きたとして『外』に排出されるだろうか?
    棗ハルカ:この龍脈がまた開く機会があるまで、この地にいさせて良いのだろうか。
    棗ハルカ:こんなものはおせっかい以外の何物でもないことは理解している。善意の押し売りもいいとこだ。
    棗ハルカ:だが、それでも。出会ったのならば多くの可能性を選び取ってほしいと思う。
    棗ハルカ:一つため息をつく。 「……それでどうなの? あなたは」
    モケーレ・ムベンベ:「し、したはこわいので。でも、負け……ぎゃう……」
    解良イノリ:「ふむ…まあ、私達からすると凄く利益があるけど…そだな。負けとかそういうのは抜きにして、君自身がどうしたいかだ」
    雛々未ヒナミ:「敗北の誠意と本能の恐怖でせめぎ合ってる」
    モケーレ・ムベンベ:「す、巣立ち……負けた私はもうボスじゃないので……むむ……」
    解良イノリ:「はっきり言って、ただ生きていくなら君は此処に残っても十分生きていけるのだろうし、正直わたしたちに付いて行く利益はそう多くないと思う」
    鰤谷カゴメ:「巣立ちの時期なのでしてー」
    棗ハルカ:「もしあなたが行ってくれる気があるのなら、私が守ってあげる」
    棗ハルカ:「絶対にね」 目線を合わせて笑う。
    モケーレ・ムベンベ:「……………………」
    敦島カナメ:「下、行ったことあるのか。となると確かに……知ってることも聞けるは聞けるな」
    モケーレ・ムベンベ:ひとしきり悩んだ後
    モケーレ・ムベンベ:「ぎゃう」肯定の意。人型になった故の好奇心が恐怖を上回った。
    "白拍子":『……ふむ』ハルカちゃんとモケーレを興味深く見下ろす。体躯の高さで気付かれにくい。
    敦島カナメ:「敗けたらすぐに立場を追われちまうし、恐ぇものにも服従せんといかん、筋は通ってるが厳しい立場だなァあんたも……」
    解良イノリ:「…ふう…まあ、辞めたくなったらいつでも言いなよ。変わろうとして、やっぱり無理だってなるのもよくある事だ。…ともあれ、今はその決断を歓迎する。ありがとう」
    佐陀コトノ:「よ、よろしくお願いしますね……!」
    クラール・トリューヴェ:「………ふむ。では、もう少し通りやすい名前を付けましょうか」
    クラール・トリューヴェ:「エメラ・ントゥカ」
    雛々未ヒナミ:「そうと決まったら、鬼さん。外してあげて」こんこん、と自身の額を叩いて。コヨミちゃんに。
    クラール・トリューヴェ:「モケーレ・ムベンべの別名のようなものです。こちらの方が響きが我々の文化圏に近いので」
    鰤谷カゴメ:「三文字なら呼びやすいのでして」
    解良イノリ:「本当に詳しいんだなあ……」
    芦屋コヨミ:「え、えいっ」あわあわと手を動かしてから呪符を外す。拘束が解かれる。
    敦島カナメ:「アタシは蛮人全開の崑崙生だからよく分かんねえんだけど、通りやすいのかそれ。……言葉の意味とかあるのか?」と聞いて。
    雛々未ヒナミ:「(良かった。外せなかったらどうしようって思ってた……)」
    敦島カナメ:「ふむ、別の名前ね……」頷く!
    クラール・トリューヴェ:「呼びやすさ、というのは大事ですよ」
    エメラ・ントゥカ:「名前……文明……」
    雛々未ヒナミ:「それに、エメラの方が可愛い気がする」うんうん、と頷いて。
    棗ハルカ:「そうね」 くすりと笑う。
    クラール・トリューヴェ:「では、次の層に向かうまでもう暫く。」
    棗ハルカ:「よろしくね、エメラ」「それとこれは親愛の証」 そう言って悪手をする。
    敦島カナメ:「かわいい……かわいいに、呼びやすさ……」考える。そうかもしれない……!!
    解良イノリ:「字数が少なくて本人識別がしやすいのは良い事よ」
    エメラ・ントゥカ:おお……と手を握る。全員にやって回る。
    佐陀コトノ:「は、はい! 良い名前だと思います」
    解良イノリ:その様子にくすりと笑って丁寧に受ける。
    クラール・トリューヴェ:「休息を取りましょう。下でもまた、いろいろと待っているのでしょうから」
    敦島カナメ:「……ま、そうだな!本人も満更じゃねえみたいだし!」様子を見て納得!
    雛々未ヒナミ:「よろしく~~」握手会慣れゆえか、シェイクハンドがやたら献身的で上手い。
    佐陀コトノ:不慣れでぎこちないながらも丁寧にぎゅっと握手する
    敦島カナメ:「お前がOKならそれが一番だよ。よろしくな、エメラよ」ガシッ、ガシッ握手。
    棗ハルカ:その様子を眺めて、少しだけ不安が消える。少なくとも今は思う。
    棗ハルカ:良かった、と。

    GM:月が上がるまでの暫くの間。辺りで休息を取ることになった。
    GM:洞穴や巨大樹の根元など、休める場所は幾つか。食べ物も事足りるだろう。
    棗ハルカ:次の階層に行くため殆ど撤収していたが、ここに残す分の道具で簡易的な休憩所を用意していた。
    棗ハルカ:簡単に作られた椅子に座り、火を起こして湯を沸かしている。
    解良イノリ:その休憩所の少し奥で、脚や腕を影に浸し、簡単な洗浄と消毒を行っている。
    解良イノリ:身体を影に入り込ませることが出来るなら、入れないものを選ぶことで取り除くことが出来る。…勿論、簡易的なものではあるが。
    棗ハルカ:「お湯湧いたけれど、コーヒーでも飲む? インスタントだけど」
    解良イノリ:「…、ん。コーヒーは好きだから助かる」立ち上がって。「それに、インスタントって言ってもどっかの植物の根っ子使った代用よりマシでしょ」
    棗ハルカ:「たんぽぽコーヒーってやつね」 くすっと笑って 「どうぞ」
    棗ハルカ:近くの椅子に座ることを勧める。
    解良イノリ:「ありがとう」受け取り、椅子に座りながら一口。
    解良イノリ:「…ふう。ともあれ一層はこれでクリアね。まとめ役からバックアップまで、お疲れ様」
    棗ハルカ:「これでも一応、”先生”だからね。あなたこそお疲れ様」
    棗ハルカ:「流石は元メサイア風紀委員長かしら」
    解良イノリ:「まだ生徒でもあるでしょうに……、ん。まあ、色々口出してしまったけれど…」
    解良イノリ:「指揮系統が二つあるように見えるのはよくないし、控えた方がいい?あまり私、融通が利く方でもないし…」
    棗ハルカ:「別に気にすることないんじゃないかしら、だってノヴァリスの生徒だもの」
    棗ハルカ:「そんな指揮系統とか意識する子じゃないでしょ、あの子達」
    解良イノリ:「それはそうでしょうけども、もしもの時、”此奴の言う事を聞けばいい”っていう意識が分散するのは良くないでしょ…」苦笑ぎみに。
    解良イノリ:「…まあ、そういうなら小煩い姑役という事でやらせてもらうわ」
    棗ハルカ:「ふふっ、そんなもしもの時が来たらどうせ”自分の考え”で動くに決まってるわ」
    棗ハルカ:「とはいえ、気にしてくれてありがと」
    解良イノリ:「それはそうだけどね…まあ、」言葉を切って。
    解良イノリ:「昔の役柄上ね。そういうので随分大変だったから、それで言っただけ」
    解良イノリ:ひとくち。コーヒーを飲んで、言葉を切る。
    棗ハルカ:「……私、あなたのことでひとつ気になってることがあるのね」
    棗ハルカ:「あれってどういう事?」
    解良イノリ:「なんだい。…ん?あれって…」
    棗ハルカ:「あなたがカナメに星徒の話をした時に」
    棗ハルカ:「言いたいこととか文句とかあったら聞くってやつ」
    棗ハルカ:「アレってどういう意味で言ってたのかしら」
    解良イノリ:「んん……そうおかしなこと言ったか?別に、理事会連中はもういないんだ。原因が無かったり、もういない奴で。それで随分理不尽なことがあったら」
    解良イノリ:「どうしたって、色々溜まったものが変な方向に行きかねないだろ。だったら、”教えた”やつがぶつけ先になった方が合理的だ」
    解良イノリ:私は結構頑丈な方だし、と零しつつ。
    解良イノリ:「実際ため込んでるっぽい子と、気弱そうな子に、崑崙の子だろ。”いろいろ”あってもおかしくないな、と思ってたよ。幸い大丈夫だったけど…」
    棗ハルカ:「私が聞きたいのはそことは少し違うのよね」
    棗ハルカ:「なんであなたがそうしようと考えるのか、それってあなたなりの責任のとり方なの?」
    棗ハルカ:「それとも自分が不快な事実を教えてたことについての罰のつもりなのかしら」
    解良イノリ:「……んん」
    解良イノリ:「どっちも似たような感じだと思うが…そうだな。まあ、敢えて言うなら…」
    解良イノリ:「”楽しい心は良い薬である。押し潰された魂は骨を枯らしてしまう”。私はあまり楽しい、というのが良く分からないタイプの人間だが」
    解良イノリ:「誰かが楽しくやってるなら、それを続けさせる苦労を、苦じゃないと思うタチだ。だったら、私がやってしまえばいい」
    棗ハルカ:「…………」 コーヒーを飲む。
    解良イノリ:此方も一口。
    棗ハルカ:「まず、ひとつ言うんだけど」
    解良イノリ:「なんだい」
    棗ハルカ:「あなたが責められてガス抜きを行いたいなら、そうされても問題ない人物のように振る舞ったほうがいいわ」
    棗ハルカ:「あなたみたいに悪い人間ではない人間を殴るのは難しいもの」
    解良イノリ:「………問題ないだろ?メサイアの時と全然変わってないぞ私」
    解良イノリ:「……???」
    棗ハルカ:「あのね……自分のやったことが悪いと思っている人間に向かって感情のままに責め立てるのは難しいでしょ」
    棗ハルカ:「あなたの場合はそれを自分と考えないで”誰か”にむかってそうするという前提で考えたほうがいいわ」
    解良イノリ:「…いや私もそうだが、そうでない人の方が多くないか?それに私だって別にやっていいぞって言ってるわけで」
    解良イノリ:「……まあ、私はやらないしもしやられてるなら止めたいと思うが…」
    棗ハルカ:「メサイアが倫理観の薄い子が多いのは分かってるから呆れたりはしないけどね」
    解良イノリ:「ノヴァリスの生徒なんて急にノリでテロったり破壊行為をするものだからそう言うものだと……」
    棗ハルカ:「はぁ……って、違うわよ。そういう話をしてるんじゃない」
    解良イノリ:「む。すまない、つい」
    棗ハルカ:「とにかくそういうガス抜きを目的としているなら気持ちよく殴りやすいふるまいをしたほうがその気になりやすいってこと」
    棗ハルカ:「アトラ・アーリーバードがそういうの上手いじゃない。天然なのかわからないけど」
    解良イノリ:「…まあ、確かにそうだな……アイツは絶対に天然だが、ともかくそういう人を惹き付けるのが本当に上手い」
    棗ハルカ:「まぁ、あなたと話している限りそれは無理そうなのは分かったわ」
    解良イノリ:「私までアイツみたいになったらおしまいだし流石にな……」
    棗ハルカ:「本気でそうなれって言ってるわけじゃ……ってそうでもなく」
    解良イノリ:「…うん、重ね重ねすまない。話すのがどうも下手なんだ、私は…」
    棗ハルカ:「私からみて、それとも少し違うような気がするんだけどね」
    棗ハルカ:「とはいえ、そういう振る舞いが得意じゃないのなら……私はそういうのは控えたほうが良いと思ってるわ」
    棗ハルカ:途中で声のトーンが一つ落ちる。
    解良イノリ:「そう思うか。………まあ、でも」
    解良イノリ:「……私のやり方より、ずっと上手い方法もあるんだろうが……あの真実は、本当にひどい事しかない」
    解良イノリ:「…せめて、と思ったんだ。今後は、もっと上手い方法を考えなきゃいけないけれど…」
    棗ハルカ:「……そうね、もしもっと上手い方法が思いつかなったら」
    棗ハルカ:「また今回みたいに何でも聞く、殴ってもいいって言うのかしら」
    解良イノリ:「……どうしようかな。まあ…不満があるなら聞く、くらいに抑えておくよ」苦笑して。
    棗ハルカ:「…………そう」
    解良イノリ:「不満かい?」
    棗ハルカ:「……もし、あなたにとって大事な誰かが。なにかの責任を取ろうとして傷つくことになったら」
    棗ハルカ:「あなたはそれを見て傷ついたりはしないのかしら」
    解良イノリ:ふ、と笑う。それは、何処か昔を懐かしむような。
    解良イノリ:「傷ついたよ。本当に物凄い凹み方をしたとも」
    解良イノリ:「今でも、偶に夢に見る。……まあ、でも。それしかない時だってある」
    解良イノリ:「助けられる事なら、助けたいけどね」
    棗ハルカ:「あなたが大丈夫と痛みを受け止める時、あなたを思う誰かがその時のあなたと同じように傷ついている」
    棗ハルカ:「あなたが自分を大事にしないっていうことは、あなたを大事だと思うその人を傷つけている」
    棗ハルカ:「私が引っかかっていたのはそれだけ」
    解良イノリ:「……答え辛いことを言うなあ……」困ったように笑って。
    解良イノリ:「…本当、もっと上手くやれたらってずっと思うんだけど……手厳しいね」
    棗ハルカ:「手厳しいも、なにもこういうのはちゃんと言わなきゃだめじゃない」
    棗ハルカ:「あなたから見て私はあなたのことをよく知らないやつがなにか言っているのかもしれないけど」
    棗ハルカ:「でも、気付いたらちゃんと言わなきゃだめじゃない」
    解良イノリ:「いや、嬉しいよ。でも、そうだな…きみくらいの距離でもそう見えるのか、私…って結構凹んだだけ」
    解良イノリ:「そんなつもりじゃないんだけど。器用には、なかなかいかないや」
    棗ハルカ:「私くらいの距離っていうけど……あのね」
    棗ハルカ:「あの時、あんたの言葉を受けた誰かがぶん殴ったりしたら空気最悪でしょ!?」
    解良イノリ:「………そうかもしれないけど、まあ一回底打てば後は上がるだけだし…」
    解良イノリ:「…ごめん、今の無し」
    棗ハルカ:「わかってるならよし」
    棗ハルカ:「それで話聞いてみたら、案の定滅茶苦茶面倒くさいやつじゃない」
    解良イノリ:基本どん底だろうが言ったらやるべきことをやり続けろ、とし続けたせいかどうにもそういう考えになりがちだ。
    解良イノリ:「そ、そこまでじゃないぞ。規則違反は全然したことが無い」
    解良イノリ:大分目が泳いでいる。
    棗ハルカ:「滅茶苦茶に捻りまくって規則違反したことがないにしてるだけじゃないの?」
    解良イノリ:「べ、別に就業規則に管理職の職務時間規定が努力規定しかないだけだし…」
    棗ハルカ:「……はぁ、そういうところが面倒くさいって言うのよ」
    解良イノリ:「しょうがないだろ、面倒なことばっかやってきたんだ」
    解良イノリ:「きみだって、”先生”だなんて。本当あれほど面倒で、大変な事はないぞ」
    棗ハルカ:「あのね、私から勝手にやってることだってわかった上で言うけど」
    棗ハルカ:「あなたみたいな子がいるから面倒で大変な仕事になってると思うのよね」
    棗ハルカ:「もっと自分を大切にして」
    解良イノリ:「………はあ」
    解良イノリ:「……調子が狂うよ。もう……分かった」
    解良イノリ:”先生”の立場の子から言われると、どうにもその言葉を退ける気にはなれなかった。
    解良イノリ:「ちゃんと自分の事を省みるし、命とか色々なものをコストにしようだなんてしないさ」
    解良イノリ:「…だからじゃないが、きみも人にこうまで言わせたんだ。医者の不養生みたいな真似はやめてくれよ?」
    棗ハルカ:「もう一声、足りないわね」
    解良イノリ:「ええっ」
    棗ハルカ:「あなたが大事だと思う誰かを想って」
    棗ハルカ:「その方があなたにはいい薬になるんじゃないかしら」
    解良イノリ:「…………」眉元を抑える。
    解良イノリ:「分かった、分かったってば……あの子達が心配しそうなことは出来る限りやらないよ…」
    棗ハルカ:「なら、よし」
    棗ハルカ:「それとね、こういうのは先生側から言う事じゃないと分かってるけど」
    棗ハルカ:「大体、上手いやり方なんてあるわけないじゃない」
    棗ハルカ:「あの時、私があなただったら──」
    棗ハルカ:「お願い。だからあなたみたいな多くの力が必要だから協力して、って言ってたわ」
    棗ハルカ:「馬鹿正直にね」
    解良イノリ:「……ズルいが、そっちのが良いか」溜息。
    解良イノリ:シオンも、アトラも、きっとそういう風に巻き込んでいくんだろう。
    解良イノリ:「……遠慮なんて、する方が損なのかねえ」好きなこと、やっていて欲しいだけなのだけど。
    棗ハルカ:「馬鹿ね、そんなの当たり前じゃない」
    棗ハルカ:「みんなで力を合わせれば、もっと多くの事ができるわよ」
    棗ハルカ:「少なくとも、一人で抱えてるよりはね」
    棗ハルカ:「ということで、何かあったらちゃんと私に相談してね」
    棗ハルカ:「”イノリ”」
    解良イノリ:「はいはい、”ハルカ”」溜息を付くように。

    GM:月が上がるまでの暫くの間。辺りで休息を取ることになった。
    GM:洞穴や巨大樹の根元など、休める場所は幾つか。食べ物も事足りるだろう。
    雛々未ヒナミ:「♪わらべがふたり~きえちゃった、かえしておねがいこのと~り~♪」
    敦島カナメ:「…………」木の根にもたれかかって休息の構え。地上とは段違いの速さで落ちていく太陽を見上げつつ。
    雛々未ヒナミ:白拍子の水干やら単やらをはだけさせ、和筆を握って背中に色々と書き込んでいる。
    雛々未ヒナミ:「♪何をおっしゃるおぼ~さん~、なにゆえわたしがそんなこと~~♪」
    佐陀コトノ:「あっ、ヒナミさん! その歌ってもしかして……」後ろから覗き込みながら声を上げる
    雛々未ヒナミ:先の闘いで砕けた"白拍子"の四肢が、時を戻すかのように少しずつ修復されていく。
    敦島カナメ:「……それ、明るい曲で歌詞が結構不穏だな。ええっと……」なんて歌だったか。ヒナミ様の様子を見ると、白拍子が修繕されていく。
    雛々未ヒナミ:「えっとねぇ。これは、この前のライブで歌ったやつ~」
    敦島カナメ:「お、直ってる。へえそうやってメンテするのか……」
    敦島カナメ:「ライブ。ウケケてるんだな……アタシにはよく分からんが、さすがのアイドルってやつか……」
    雛々未ヒナミ:人形の間の物置部屋に積んであった、古錆びた説話集をゆるふわに訳して歌ったもの。
    雛々未ヒナミ:いかつくて、古典じみてて、胡散臭い。しかし、『胡散臭さ』はこの六壬において『尤もらしさ』に通ずる。
    敦島カナメ:「でもそうだな、アタシのバイト先にもたまにそう、ヒナミ様が好きって客は来るし、崑崙でも聞いてる奴はいるよ」
    雛々未ヒナミ:神話、伝承、戯曲、口伝。信仰という集合的意識を足掛かりとし
    雛々未ヒナミ:無造作な言葉が深遠で結ばれ、宿りし効験は人形術師としての能力足り得るということ。
    敦島カナメ:「すげえよなあ、歌と踊りで人を夢中にさせてるんだからな……」
    佐陀コトノ:「ヒナミさんの歌、声質が透き通ってて凄く素敵です」嬉しそうに話す
    雛々未ヒナミ:「二人ともありがとう~。私はいつも、皆で一緒に歌うことばかりに意識を裂いてるから」
    雛々未ヒナミ:「参加してくれた観客の皆が、楽しんでくれてるって分かると、とっても嬉しい!」
    敦島カナメ:「わかる。こっちは素人だが、何か上手いし声もいい感じだよな」言葉にするのは難しいが、「良い」とは思う。
    雛々未ヒナミ:にへら、と笑顔を向ける。ノールックで筆は動かし続けているのだが。
    雛々未ヒナミ:「でもね、コトノの評判だって最近よく聞くようになったよ」
    佐陀コトノ:「うえっ、ほ、本当ですか!?」
    敦島カナメ:「客や舞台仲間と一緒に、ステージが盛り上がるとうれしいってヤツか。……文化的だ……!」普段の生活圏ではあまり出会えない風雅な世界に、どこか圧されてしまう!
    雛々未ヒナミ:「うん!人形部の子達も、情熱の籠ったギターサウンドに惚れ惚れする~って話してたし」
    雛々未ヒナミ:「ほら。六壬春祭りの時、ヘルプで入ってくれたでしょ?」
    佐陀コトノ:「あっ! あのサポートギターで参加した時の……!」
    敦島カナメ:「あ~そうそう、コトノちゃん……だよな。コトノちゃんも、すげえロックで有名なんだよな」
    雛々未ヒナミ:「そうそう。普段のライブだと、私の自立人形に弾かせてたんだけど……」
    雛々未ヒナミ:「あの時はいつもと違って、こう……ばーんと心が弾けるような心地がして!」身振りで大きく両手を振って。
    雛々未ヒナミ:「だから。また一緒にライブに立ちたいなぁって」
    佐陀コトノ:「あ、ありがとうございます……! そんな風に……えへへ……」彼女の言葉を受けて照れくさそうに、けれど嬉しそうに笑顔を浮かべて
    敦島カナメ:「ノリに乗ってガンガンいく、熱い曲が持ち味なんだろ。ロックって」
    雛々未ヒナミ:頬が赤らみ、口角も柔らかに吊り上がる。探索開始当初にあったぎこちなさと切なさは、だいぶ薄れているようだ。
    敦島カナメ:「実際曲は今日ついてきて、さっきの戦闘で初めて聞いたが……いいよな!こういうヤツだったんだな!」
    佐陀コトノ:(……ヒナミさん、元気になったみたいで良かった)彼女の表情を見て微笑んで
    敦島カナメ:「それにコトノちゃん自身の噂もよく聞くんだぜ。六壬のライブハウスを熱狂に巻き込んで興奮のまま一夜で破壊して回る『黙示録の全国ツアー』を断行したとか、」
    佐陀コトノ:「こ、今度は現代神楽部のみんなも一緒に参加するので」
    敦島カナメ:「ムセイオンを一夜でシメてヤツらのトップな”パレット”も既に舎弟とか」
    佐陀コトノ:「また是非、一緒に歌って欲しいです、ヒナミさん。最高のライブにしますから」
    雛々未ヒナミ:「随分とロックな尾鰭がついた噂で出回ってるんだね……うん!もちろん!!」
    佐陀コトノ:「も、黙示録!? 舎弟!? うええ!?」仰天したように叫んで
    佐陀コトノ:「そそ、そんなことないです!! ぱ、パレットだって私はただムセイオンのみんなに協力しただけで……!」
    佐陀コトノ:あわあわと首を横に振って必死に否定する
    敦島カナメ:「……あれ、違う?違うか、さすがに。ハハ」笑って。
    雛々未ヒナミ:「それはそれとして。コトノはこう見えて、六壬の危機を何度も救ってくれた英雄だって言ってたしね」
    佐陀コトノ:「うええ、ひ、ヒナミさんまで……!」顔を赤らめながら手をぶんぶんと
    敦島カナメ:「まあ、そりゃさすがにな。幾ら何でも大分尾ひれだよなとはアタシも思ったよ。でも……コトノちゃんがすげえことをしてるってのは、実際耳に入ってくる。そこはマジにな」
    雛々未ヒナミ:「いや、鬼さんとか白さんとか凶さんとかが……」芦屋三姉妹のこと。
    佐陀コトノ:「あ、アサヒさん達がそんなこと……ううう……」顔が更にきゅーっと赤くなる
    雛々未ヒナミ:「そだ。尾鰭で思い出したけど、カナメはそういえば崑崙の子だったよね」
    敦島カナメ:「ああ、そうだよ。崑崙の道の駅。あれ、『こんろん』な。そこのバイト」
    雛々未ヒナミ:「破壊ツアー……とまではいかないけど、凄い武勇伝とかありそう。熊殺しとか、川を徒歩で進むとか」
    雛々未ヒナミ:「みちのえき」
    敦島カナメ:「崑崙に足を運ぶことがあれば、是非とも寄ってくれな」
    佐陀コトノ:「みちのえき……?」
    敦島カナメ:「そう。食堂と土産屋と休憩所が一緒になった店な」
    雛々未ヒナミ:「いや、意味は知ってるけど……まさか、崑崙にお店があるだなんて知らなくって……」
    敦島カナメ:「外の……特に日本とかに多いショップなんだと。観光地と観光地をつなぐ太い道路とかによくあるって」
    佐陀コトノ:「わ、私も……」
    雛々未ヒナミ:赤筆の塗料(血)が足りなくなってきたので、親指を噛み千切って補充。
    敦島カナメ:「…………うん、そうだよな。崑崙に店があるとか思わない。アタシも自分の学区じゃなきゃそう思うわ」
    敦島カナメ:「まあでも、なんだ。電車の崑崙駅、あるだろ?そこからはそんな離れてないから、来ることがあったら寄ってみてくれな」
    敦島カナメ:「最近よ、カフェも出来たんだぜ。これはマジでおしゃれ!おしゃれな店を目指して、実際そこそこお洒落っぽく出来てんだ!」
    雛々未ヒナミ:「わかった」でも、崑崙でライブ開きたいって相談すると人形部の皆に止められるんだよな……
    雛々未ヒナミ:「おしゃれ」
    佐陀コトノ:「おしゃれな」
    敦島カナメ:「今までの崑崙しか知らなかったら、これは驚くぞォ~~!崑崙文明強化拠点の中心になること間違いなしだ!」
    佐陀コトノ:「はええ……」
    雛々未ヒナミ:「(……ど、どうしよう。伝え聞く崑崙学区の噂とかけ離れた施設の情報しか入ってこない……!)」
    敦島カナメ:「……お、おしゃれだよ!ほ、ほんと!マジで!花の蜜を直にすすってスイーツとか、熊を締めてきて今日のランチとか、そんな店じゃないから!」
    敦島カナメ:「そんなことは……しねえから……!今までの崑崙と違って……!」
    佐陀コトノ:「だ、大丈夫です……! ちゃ、ちゃんと伝わってますよ、本当ですから……!」
    雛々未ヒナミ:「今まではそうだったんだ……」冷や汗で手が滑って、筆がぐにゃっと曲がりそうになる。
    敦島カナメ:「よかった……ありがとな、コトノちゃん……」
    敦島カナメ:「否定は出来ねえんだ、残念ながらな……」>今まで
    佐陀コトノ:「で、でもそういう施設があるならミニライブとか開けて良さそうですね……!」
    雛々未ヒナミ:「……そ、そうだね。駅に近い場所にあるなら、熊とかも襲ってこなそうだし……!」
    敦島カナメ:「あっ、そうだな!ライブか……そういうのもありだな。幸い土地なら腐るほどあるし、野外ライブ?それは全然できる!」
    雛々未ヒナミ:「コトノちゃんの現代神楽部とか、私達人形部が(無事に)ライブできたら」
    佐陀コトノ:「土地なら腐るほど……」殆ど同じフレーズを文化祭の時に聞いたことを思い出している
    雛々未ヒナミ:「"こんろん"にもお客さんが沢山入って、繁盛しそうでいいかもしれないね……!」
    敦島カナメ:「崑崙の文化振興としては、それは相応しく感じる。いいな……戻ったら、最高生徒会にも伝えてみるか」
    雛々未ヒナミ:「……どう、コトノちゃん?」
    敦島カナメ:「へへ、こんろんのカフェな、これでも最高生徒会の肝煎りなんだぜ。自分で言っててなんだが、ちょっと驚きだよな」
    佐陀コトノ:「はいっ、凄く良いと思います……!」両手を合わせて
    佐陀コトノ:「私達も新しい場所でライブを開けるのは有難いことですし」
    敦島カナメ:「へへっ、乗り気になってくれるのもうれしいね」
    佐陀コトノ:「それがカフェや崑崙山に人が集まるキッカケになれるなら、とても嬉しいです」
    敦島カナメ:「……はは、コトノちゃんよ、噂は確かに尾ひれがついてるが、あんたはやっぱりすごい奴だと思うぜ」
    佐陀コトノ:「うえっ? い、いえ、私なんてそんな……!」
    敦島カナメ:「六壬でもムセイオンでもでけえことしたってのは聞いてる。それ自体は大げさじゃねえ事実なんだろうってことはな、噂だろうが話聞いてりゃ何となく判るもんよ」
    敦島カナメ:「ロックは素人だが、あんたの曲が『マジ』なのは判る。それの熱意も本物だろうってのも、今話しただけでも何となく伝わる」
    敦島カナメ:「ま、具体的にコトノちゃんを知ってくのはこれからだろうが……」
    敦島カナメ:「謙遜なんてしなさんなよ。自分の磨いた芸を披露したい、素でそう思ってる奴だろう……すなわち『マジ』だ、そんな人間だろうなってことはな、大体だが伝わったぜ」
    雛々未ヒナミ:「そうだね。コトノはちょっと謙遜し過ぎるってのには同意かな」
    敦島カナメ:「もちろん、そりゃヒナミ様もな」ヒナミ様にも向けて。
    佐陀コトノ:「うう、すみません……」申し訳なさそうに
    雛々未ヒナミ:「私は皆で楽しく歌って、貰った光をお返ししてるだけだからなぁ……」
    敦島カナメ:「あんたらと直に知り合えてよかったよ。今回のこの探索」
    敦島カナメ:「この探検が終わった『次』のためにも、まずはこの仕事、ドンと片付けちまおうぜ」
    雛々未ヒナミ:「こちらこそ。カナメとこうやってお話して、崑崙の新たな一面?を知れて良かった」
    雛々未ヒナミ:「無事に成功させて、皆で帰ろう」
    敦島カナメ:「おうよ」笑う。
    佐陀コトノ:コクっと頷いて
    佐陀コトノ:「イースターエッグを見つけて、みんなで帰って来ましょう」
    佐陀コトノ:「やれること、やりたいこと、まだまだ沢山ありますから!」

    GM:シーンカット
    GM:ロイス、購入が可能です。
    GM:また……
    GM:今回のエネミー撃破数は4、発掘呪術兵装を8つ獲得。
    GM:交換アイテムを提示したいのですが……今日はやりたいことがあるので、とりあえずはロイスと購入を先にお願いします!
    SGM(粘):どっかのサブタブでやってもらって
    SGM(粘):メインタブでマスターシーンやっても良いんじゃない?押してるし
    GM:あっそうですね、サブでやってもらいますか!
    GM:サブ2!
    解良イノリ:はあい  まずロイス。 棗ハルカ/〇好意/耳に痛い で取得。
    解良イノリ:後はhp減ってる子は先に今ある回復アイテム使ってもいいかも?
    雛々未ヒナミ:ロイスは……多分最後に圧縮して取るかなぁ
    棗ハルカ:5.同窓会/解良イノリ/尽力:◯/面倒くさい性格/ロイス
    棗ハルカ:回復アイテムは……二つあるぞ!!
    解良イノリ:面倒……
    解良イノリ:ヒナミさんがまず使ってからかな
    雛々未ヒナミ:あっ、嬉しい では有り難く1回目を使用します
    敦島カナメ:はい!ロイス~。順番にとっていきますか。今回はまずヒナミ様。 雛々未ヒナミ 〇尊敬/心配 崑崙は……蛮ばかりの地じゃないんだぜ!的な!
    佐陀コトノ:うーんこちらもまだ保留します。また折を見て
    雛々未ヒナミ:3つしか枠ないから難しい
    雛々未ヒナミ:9+3d10
    DoubleCross : (9+3D10) → 9+16[2,6,8] → 25

    敦島カナメ:残り二つ空きは保留。以後様子を見て!
    雛々未ヒナミ:ほぼほぼ全快~~
    解良イノリ:じゃあ残り一個をカナメさんかコトノさんかな?
    解良イノリ:その上で購入物を回復かそれ以外かがよさげ
    敦島カナメ:コトノちゃん先使っちゃって大丈夫ですよ~
    敦島カナメ:こっちはまだ侵蝕に余裕があるので!
    佐陀コトノ:了解しました! では使わせて頂きます
    佐陀コトノ:3+3d10
    DoubleCross : (3+3D10) → 3+18[6,3,9] → 21

    棗ハルカ:性能高いな、この治療キット
    解良イノリ:よさげねー じゃあ治療キット二個くらい買えれば、後は自由にして良さそう?
    棗ハルカ:そうですね
    解良イノリ:ラッキーメダルホワイト使って2dx+6で買える
    解良イノリ:治療キットチャレンジしてみます ラッキーメダルホワイト使用。
    解良イノリ:2dx+5+1>=9
    DoubleCross : (2DX10+6>=9) → 7[2,7]+6 → 13 → 成功

    解良イノリ:成功。これで3個目。自分に使っていいかな
    敦島カナメ:いいと思います!
    雛々未ヒナミ:どうぞ~
    解良イノリ:ありがとうございます!
    解良イノリ:9+3d10
    DoubleCross : (9+3D10) → 9+23[5,9,9] → 32

    敦島カナメ:では社会低いチームのこちらがもう一個狙ってみますか
    解良イノリ:全快しました hp29
    敦島カナメ:買えるといいな、治療キット!
    敦島カナメ:2dx+2>=9
    DoubleCross : (2DX10+2>=9) → 8[3,8]+2 → 10 → 成功

    敦島カナメ:あ、いけた!やったぜ
    棗ハルカ:やったじゃん!
    解良イノリ:やったね これで4つ!
    佐陀コトノ:やった~
    雛々未ヒナミ:やったぜ
    敦島カナメ:これで十分数!みんな結構回復してるのでここの今回分はあたしが使って……
    敦島カナメ:1+3d10
    DoubleCross : (1+3D10) → 1+15[2,7,6] → 16

    敦島カナメ:やや微妙だが、回復!これで以上です!
    棗ハルカ:どうしようかな~
    解良イノリ:スペリオルミックスとかもありだと思いますよ
    棗ハルカ:いや……
    棗ハルカ:ノヴァリスだといらなくない?
    解良イノリ:まああまりいらないかもしれないのはそうだな…… となると、ボデマとかの装甲系?
    解良イノリ:リザレクト抑えたいですし
    佐陀コトノ:ボデマ良いかもですね
    雛々未ヒナミ:単純な二重冠強化にはなるけど、長期戦セッションだと微妙かも
    棗ハルカ:絶対途中で100超えるでしょ……
    解良イノリ:それは…そう
    雛々未ヒナミ:このセッションだと多分超える
    解良イノリ:ボデマにアームドとか買っておいて装備すれば、道中の隣接ダメージへらせるかも
    棗ハルカ:じゃあ、アルティメイド服でもねらっちゃお
    敦島カナメ:アルティメイド服!
    解良イノリ:ボデマとかもきついなら、医療キット追加で狙ったりとか 範囲攻撃とかの武器狙うのもありかもね
    棗ハルカ:……いや、ここはアームドスーツにしておこう。虫の知らせがする
    敦島カナメ:虫の知らせ……
    棗ハルカ:ということで従者ちゃんがいきまーす、一体は死んでしまったので悲しい。
    マルチプル・パペット:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペット:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペット:(8+2)dx7>=15
    DoubleCross : (10DX7>=15) → 10[1,1,2,2,2,3,5,7,10,10]+10[5,7,8]+5[3,5] → 25 → 成功

    解良イノリ:つよい
    棗ハルカ:ということでカナメちゃんにあげます
    敦島カナメ:すごい
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(83 → 84)
    敦島カナメ:ウェ!あ、そうですね、白兵やるのあたしだけだ!
    敦島カナメ:ありがとうございます!!ではありがたく頂きます……うれしい……!!
    敦島カナメ:装着!これで攻撃力+3!
    棗ハルカ:ホホホ……先生の”優しさ”……忘れるでないぞ
    棗ハルカ:本体はダイス触れないのでくさでも食ってます。
    棗ハルカ:おわり
    敦島カナメ:先生ェ!!(感涙)
    解良イノリ:残り調達権あるのがコトノさんとヒナミさんかな
    佐陀コトノ:あっそうですね!
    雛々未ヒナミ:どうしようかな 素直にボディマでも着てみるか
    佐陀コトノ:こちらもボディアーマー狙ってみます
    佐陀コトノ:3dx+1>=12
    DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 8[2,2,8]+1 → 9 → 失敗

    雛々未ヒナミ:2dx+4>=12
    DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 10[9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功

    佐陀コトノ:えーん失敗、以上です
    雛々未ヒナミ:購入、自分で装備しちゃっていいかな……
    解良イノリ:どうぞどうぞ
    佐陀コトノ:どうぞ!
    雛々未ヒナミ:わいわい!装備して以上~~




    GM:六壬学園山中。
    GM:ツチノコが発見された洞窟、その内部にて。
    ????:ジジッと短い電子音。暗く深い穴倉に響かせて。録音スタート。
    ????:「備忘録6-21。件の洞窟奥深くまで進入成功」
    ????:「警備の手は此処まで回っていない。六壬本校と潜航部隊で手一杯、想定通りだ」

    ????:「この洞窟も龍脈へ漸近するホットスポットに変わりはないが、理事会絡みの案件は極力少人数で当たりたいと」
    ????:「総督府主導だろうが退魔委員会共同だろうが変わらない秘密主義だ。もっと派手にやればいいのに」
    ????:「胎内巡りの通過儀礼については別途資料に観想を記入済み、これより本題に取り掛かる」
    ????:完全に崩落した最奥部の穴倉へ無造作に踏み出すと、巨大な岩の掌が次々に現れて旅路を支えていく。
    ????:「見つけた。星々のような煌めきを孕んだ、植物の根部、血管」
    ????:「或いは粗い塑像スケッチ、そのように感じられる。未分化の構造体」
    ????:「パンパンになるまで絵具を溜め込んだ風船のようで不快な光景だが……」
    ????:「面白い素材は見つかるかもしれないな。見つけるのが私の役目だ」
    ????:「龍脈への侵攻を開始する。目標深度は第二層」
    ????:「一足飛ばしに目指すとしよう、気楽な単独行だ」
    ????:ぐいとゴーグルを顔に嵌め、身体の筋を伸ばすための柔軟運動を開始。
    ????:「うーむ、いざとなると怖いな。誰か部員連れて来るんだった」録音を切ってから少しまごついている。
    ????:極彩色に照らされた空間。
    ????:様々に、映し出された影。
    ????:いつの間にか、それが地にひとつの紋を刻む。
    ????:その形は五芒の星。それはひとつの"召喚陣"。
    ????:『真昼の星の下では無かろうと、我らが星は御身を照らす。』
    ????:『────鎧の鬼神、此処に来たれり』
    ????:ず、────────────
    ????:彼女の背後、影より浮かび上がる。
    ????:或いは、日ノ本の過去を脅かした怪異

    ????:或いは、遠き異国の騎士。
    ????:或いは───鬼。
    ????:──────雷の刃が、少女の背を斬り裂いた。
    ????:頭上には灯。てらてらと輝いて。
    ????:肉が断たれ、電流に痙攣。悲鳴を上げる自由もなく倒れ伏す。
    ????:手に持つのは不定形。先の光と同じ極彩を示す何か。
    ????:「──ぐ、が……ぁ」
    ????:それを、倒れた少女の冠へと。楔を刻み込む。
    ????:「カリカチュアとは……厭なもの、見せられたな……」
    ????:瞬く間に十字を覆う。光ではない、"泥"。
    ????:『なんということはありません』
    ????:口から洩れるは、少女の声。
    ????:『ただ、欲望のままに、空想を振るいなさい。貴女は、それでいい』
    ????:倒れ伏した少女を抱え、光の中へ歩き出す。
    ????:目指すは下層。第二の異空。


    GM:同刻。
    GM:六壬学園外周。嵐吹き荒れる地。
    SGM(里村)
    ????:そびえたつ嵐の壁の中に、地をはい進む影がある。生徒よりはかなり大きいが、巨大というほど巨大でもない。
    ????:内側へ、嵐を抜ける。

    ????:多脚歩行型の社会人だ。ただしその武装や装甲は、暴虐的なまでの風に引き剥がされ、ひどく損傷している。
    ????:「使い捨てる気なら、強行突破もできない相談じゃないのが証明済みか」
    ????:「断絶嵐界のイメージと重ねて、突破できないように見せかけてる…あたりだな。魔法みたいなことする連中が、安い手品使いやがって」
    ????:装甲が崩れ落ち、社会人が擱座する。
    ????:「…要は早いところ済ませないと、余計な邪魔が入る可能性も高いってことだよな。まったく」
    ????:崩れた社会人の中から、何かが飛び出す。
    ????:そっけない形状の、黒い円盤だ。
    ????:円盤は飛行し、機械パーツ(六壬内部でも当然、使用されている)を巻き込んで、姿を変えていく。簡易で単純な物体錬成。
    ????:ややあって、先程とは大分異なった形の社会人が組み上がる。二足歩行であり、立体移動用のスラスターを抱えている。

    ????:それはたとえば、垂直に開けた空間を移動するために適した形態と言えるだろう。たとえば巨大な竪穴のような。
    ????:「入り込める場所は…いくつかありそうだが、ナビもなしかよ。くそ、調査からとか不親切すぎるだろう…」
    ????:癖になっているような独り言をぶつぶつと呟きながら、地割れの走る街中へ姿を消す。
    ????:外装を組み換え、社会人に擬態する能力を備えた…それは、かつて一度確認され、撃退された機神の特徴である。
    ピシェゴーシュ:"ピシェゴーシュ"。



    GM:発掘呪術兵装による交換アイテムを提示します。
    GM:現在は8個。2個使用することでショップのアイテムをひとつ交換できます。
    ■術式補助呪符×2
    術式の補助を行う呪符。使用者のレネゲイドをブーストし、威力を高める。
    コヨミ&カゴメのNPCカードを一段階強化する

    ■呪術兵装肆式-ビーストハート
    X-04の能力を基に開発した薬品。
    使用者の肉体を限界を超えて再生強化する。
    戦闘不能時に使用。HP5で復活。使い捨て。

    ■呪術兵装弐式-サンドマン
    X-02の能力を基に開発した砂型の呪術兵装。
    使用者の思考を読み取り、自在に形を変える。
    RC判定の固定値を+3

    ■呪術兵装参式-イクシード
    X-03の能力を基に開発されたナノマシン。
    使用者の肉体と融合することで。反射速度を引き上げる。
    射撃判定の固定値を+3

    ■呪術兵装伍式-シルフィード
    X-05の能力を基に開発された能力拡散装置。
    エフェクトの能力を伝播性を高め、破壊力を増加させる。
    RC判定のダメージを+3

    ■呪術兵装碌式-ピクシー
    X-6の能力を基に開発された呪符型デバイス。
    端末を用いた周囲の哨戒や熱源などを瞬時に探査する。
    所持することで、情報・知識判定のダイスを2個増加。

    ■呪術兵装捌式-デスコンダクター
    X-08の能力を基に開発された対レネゲイド武装。
    至近距離から打ち込むことで、対象のレネゲイドを侵し、破壊する。
    白兵判定のダメージを+3

    ■外付け拡張呪術デバイス×2
    機械の性能に干渉し、その速度を飛躍的に高めるデバイス
    クラールのNPCカードを一段階強化する。
    (現在選択不可)
    解良イノリ:相談の結果、術式補助呪符*2を購入、4個残しで~
    GM:了解!
    GM:NPCカードが強化されます
    ・コヨミ&カゴメ
    対象のダメージロール直前、ダメージを+9/シーン3回
    カバーリング/メインプロセス1回、シナリオ2回

    シーン1回、対象の判定前に隠密状態に。メインプロセス終了まで継続。 new
    シーン1回、対象の判定前に使用。対象が次に行う攻撃はガード値を無視してダメージを与える。ダメージ+6 new

    GM:ミドル2、登場侵蝕をお願いします。
    佐陀コトノ:77+1d3+3
    DoubleCross : (77+1D3+3) → 77+1[1]+3 → 81

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加(74 → 79)
    敦島カナメ:64+1d3+3
    DoubleCross : (64+1D3+3) → 64+1[1]+3 → 68

    雛々未ヒナミ:67+1d3+3
    DoubleCross : (67+1D3+3) → 67+2[2]+3 → 72

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D3(→ 2)増加(84 → 86)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を3増加(86 → 89)

    GM:天に月が昇り。その輝きが極彩と打ち消し合い。
    GM:輝きの湖は、僅かながらの静寂に包まれる。
    GM:下層に向かうならば今、この瞬間を以て他にない。
    エメラ・ントゥカ:「……ん。今なら入れる。」
    エメラ・ントゥカ:光に手を翳して、くるくると回している。
    雛々未ヒナミ:「ほんとうだ。昼間見た時よりもずっと澄み切って……何処までも沈めそう」
    敦島カナメ:「こうなるわけね。ふむふむ」
    雛々未ヒナミ:湖面スレスレまで顔を近づけて覗き込む。
    佐陀コトノ:「なんだか幻想的で、綺麗ですね……」
    鰤谷カゴメ:「羅盤の方向も変わっておりませぬー」
    解良イノリ:「…月、か…」ノヴァリスの天体は、本来のミニチュアだという話を思い出して。「よし、皆準備はいいかな」
    芦屋コヨミ:「だ、だいじょうぶ、です!」
    敦島カナメ:「勿論。じゃあ行くか。イケるよな、クラールも」
    佐陀コトノ:「は、はい! 私も……!」ふんと両手をぎゅっと握って
    "白拍子":『はい、こちらも問題ありません』主による補修を経て、先の戦闘で追った負傷は全て元通りに。
    クラール・トリューヴェ:「ええ、ダイビングが恐ろしいのは相変わらずですが……」
    棗ハルカ:「それじゃ、みんな覚悟も出来てるみたいだし先に進みましょうか」
    解良イノリ:「こわい人は私が影で保護してもいいわよ。…ええ、行きましょう!」
    解良イノリ:一瞬月を見上げる。…ここの天体は、いったいどういうものなのだろう。(月か。……ああ、そういえば…外のそれも、星と同じ高度にあるなら。随分大きい)
    雛々未ヒナミ:「ん!」"白拍子"の背に飛び乗って両手両足でホールド。
    敦島カナメ:おいっちに、さんし、とちょっとだけ屈伸して……跳び込む!
    佐陀コトノ:「や、やあっ!」後に続くように懸命にぴょんとジャンプ
    "白拍子":立烏帽子と主を器用に抑えながら、追随して湖へと飛び込む。
    解良イノリ:視線を振り切り、影が身を包む。そのまま影が自ずと動き、流線形を描いて飛び込む。
    棗ハルカ:「エメ、手でも繋ぐ?」 先を恐れていたようなので確認をする
    エメラ・ントゥカ:「……い、いけるぞ。ひとりでも!これでもここのヌシ!」
    棗ハルカ:「ふふっ、怖くなったらいつでも頼って良いんだからね」
    棗ハルカ:エメラとタイミングをあわせて飛び込んだ。
    GM
    GM:輝きを潜り抜ける。最初の層を降りるよりは、少しだけ経つ時間が早く感じる。
    GM:一瞬、視界をノイズが奔る。
    GM:それは、まるで今までと別の世界に入り込んだかのような感覚。
    GM:……眩さが晴れる頃。地に足が届く。
    GM:その先に、映る景色は───

    GM:今まで、全く見たことのない景色が広がっていた。
    GM:歴史もバラバラ。建物の構造すらいくつもの時代が入り混じっている。
    GM:上空には再び天高く空が舞い。
    GM:まず、その異常な景色に反応を示したのは……
    エメラ・ントゥカ:「…………」
    エメラ・ントゥカ:「なにこれ……」
    棗ハルカ:「どういうことかしら? 説明してもらえると助かるわ」
    解良イノリ:「…ここに来た事はあるんだったか?以前とは違うとかだろうか」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『エメラくんは元々、下層を警戒していたようだね』
    雛々未ヒナミ:「……変な空間。ごちゃまぜになってる」
    鰤谷カゴメ:「おかしな様子しかないようではあるのですがー」
    エメラ・ントゥカ:「む、むかし。ちらっとみたとき……」
    佐陀コトノ:「ど、どういう場所なんだろう……。神話とかそういうものに則った世界でもなさそうですよね……」
    敦島カナメ:「また随分と……アバンギャルドっつーか……エメ子も全然覚えがないってのか」
    エメラ・ントゥカ:「きかいばっかりだった。上もそうだったから、住みやすいようにしたけど……」
    鰤谷カゴメ:「入り混じっているというのはそうかもしれませぬー。ノイズが強いので、どうとでも読めそうなのでしてー」
    敦島カナメ:「機械……!?」
    棗ハルカ:「研究施設のことかしらね」
    "白拍子":『第一層と同じ……しかし、自然が猛威を振るい廃墟を喰らうならまだしも』
    解良イノリ:「……研究所とかが並んでいたはずが、こういう情景に。となると、此処も現地住民が弄った結果か?」
    芦屋コヨミ:「……ど、どこまで見ても変な世界なのに……」
    "白拍子":『こういった建造物や歴史が無秩序のうちに氾濫するというのは、信じがたい光景ですね』
    棗ハルカ:「住みやすくしたっていうのは、環境を変える装置とかあったのかしら。だとしたら……と考えてもすこし荒唐無稽かも」
    エメラ・ントゥカ:「私たちがすんでたの、上だけ。したは……ひともぜんぜんいなかった、はず……」
    解良イノリ:「…入り混じる、か。”空想生物”さえ降ろせる実験をずっと前からしていたなら……」
    解良イノリ:「空想そのもの、レジェンド種RBになるような、神話、伝承存在をそのまま卸し、それが各々領域を張っている…とかか?まあ、調べないとどうとも言えないけれど」
    敦島カナメ:「むう……わからんことだらけだな……」
    鰤谷カゴメ:「であるならば、原型になっているものがひとつではないということになりそうなのですがー…ふーむ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……ふむ、大雑把に周囲を走査しての所感を伝えても構わないか』
    棗ハルカ:「でも、これ今の時点でこうなったなら今回見つけられてよかったのかもね」
    解良イノリ:「どうぞ。お願いします」
    佐陀コトノ:「あっ、く、黒瀬さん!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『現在地点は第二層の中央部だ。景観が異様で距離感も取りづらいだろうが』
    敦島カナメ:「それは確かに。アレがどれくらい離れてるのか、一瞬わかんなかったもんな」指を二本立て、目測で測りつつ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『一見して見える全てが混沌としているが、少しばかりのムラも見受けられる』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『この地点を取り囲むように、三方により強烈な混沌の源……皺寄せとでも言うべきかな』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『人か土地かは不明だが、歪みの元がそれぞれに存在していると推察する』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『時を急ぐならば、隊を分けて行動する必要が出てくるかもしれない』
    解良イノリ:「…ふむ。空間を歪めるほど、となると…一層の龍脈じゃないですが、どうにかしないと先の層に進め無さそうですね」
    棗ハルカ:「さしずめ、今はその三方の拮抗状態ってところなのかもしれないわね」
    敦島カナメ:「その三つの歪みが上手くバランスをとってこうなってるなら……確かに長居は危険かもな」
    "白拍子":『この短時間で捜索範囲を三方に絞れる黒瀬様の慧眼、素晴らしきものです』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『慧眼は勘弁してくれ、エメラくんの虹色十字冠を龍脈による異常かと思ったガラス玉だ』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『元々そういうデザインだったとはな……』
    エメラ・ントゥカ:「んー……わたし、ここでうまれたからかも」
    "白拍子":『それは……どうしようもないもの。お気になさらず』苦笑。
    佐陀コトノ:「で、でも解析結果は凄く助かりました! 本当にありがとうございます……!」
    解良イノリ:「ええ、現地からだけだと見えないものがあるものですから。ありがとうございました」
    棗ハルカ:「それじゃ、早く方針を決めて調査をはじめていきましょうか」
    雛々未ヒナミ:「うん。急ごう!」やる気十分。
    佐陀コトノ:「が、頑張りましょう……! よろしくお願いします!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『私にはこれぐらいしか君たちに出来ないからね……どうか気を付けて』

    GM:今回の層のルールを説明します。
    GM:次の層に進むには、"三か所のボスエリアのエネミーを同時に撃破"する必要があります
    GM:この同時撃破は、戦闘ラウンドならば跨いでも構いません。最終的に3PTに分かれよう!という感じですね。
    棗ハルカ:確認するんですが、同ラウンドでエネミーを撃破せずに大丈夫っていうことは
    棗ハルカ:演出的な意味での同時撃破という認識で大丈夫でしょうか?
    GM:そうですね!
    GM:片方残った結果無限に復活する……というわけではないので
    SGM(粘):ハルカちゃんと従者は別々の戦闘に参加してOKよ
    GM:なお、最後の三戦闘はそれぞれを別シーンとして扱います。
    棗ハルカ:ではまずは各個撃破していっても問題はないわけですね
    SGM(粘):コトノちゃんの攻撃を第2層全土にぶちまけられないということ
    佐陀コトノ:そんなぁ~
    SGM(粘):複数のボス戦闘に同じPCをぶつけられないわけ
    敦島カナメ:なるほど
    ”進路指導室” 黒瀬直:有利なPCを見極めるのが鍵だぞ
    GM:情報をめくることで有利なPCが見えてくるかも……?
    棗ハルカ:ああ、エリアボスと戦うPCは一度決めたら他に割り振れない。
    棗ハルカ:そういう認識で大丈夫ですか?
    敦島カナメ:そういう情報もあるのか!
    GM:そうですね!
    GM:決戦前に決定することになります。
    解良イノリ:了解致しました~ また分からないこと出たら質問いたします!
    GM:了解!では……
    GM:イニシアチブ24、マルチプルパペットちゃん!
    GM:あっもうひとつ。今回も拠点で手番を使って補給(購入判定)を行えます。最大3回
    敦島カナメ:了解!
    マルチプル・パペット:じゃあ、従者くんがまずいきまーす
    マルチプル・パペット:下のドミネーターのマスに行って情報を抜きます。
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(89 → 90)
    マルチプル・パペット:(8+2)dx>=7
    DoubleCross : (10DX10>=7) → 8[1,1,2,3,4,5,6,7,8,8] → 8 → 成功

    棗ハルカ:あぶね
    GM:きゅいんきゅいん
    ■生徒記録:"Xx-ドミネーター"
    ファントムセルより送られたXナンバーズ候補の一人。
    卓越した才を備えたオーヴァードではあるが、未熟な点が多い。
    統率能力に天性の才能を示しており、さらなる向上を見込みノヴァリスへと送る事とする。
     
    ノヴァリス移動後、一向に能力開花が見られず。
    No.35■3■■へ接触を要請、経過観察。
    GM
    GM:お次はイノリさん!
    解良イノリ:はい。ではまず神像建立部のマスへ。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(79 → 80)
    解良イノリ:情報ノヴァリス、学園通の友人+ラッキーメダルホワイトを起動。しらべます。
    解良イノリ:6dx+3+1>=7
    DoubleCross : (6DX10+4>=7) → 10[1,5,5,7,9,10]+2[2]+4 → 16 → 成功

    解良イノリ:成功。
    GM:OK!では……
    ■神像建立部
    アジア圏の仏教美術を主軸に、あらゆる様式の彫刻と信仰を体現した汎神殿パンテオンの建設を目標とする部活動
    総勢6名の部員はそれぞれ天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄道からなる六道の一つをモチーフとして好む
    龍脈第2層の随所に見られる多面多臂の異形神像は、修羅道を専門とするサイシアト・スーリャの産物
    権力者から建立の詔を発されパトロンに無茶ぶりされそれに応えたいという卑俗かつ高慢な欲望を抱えており、総督府への解放の女神像計画の上奏、芦屋アサヒ考案の巨大合体ロボ企画"六神丸"主幹デザインなど野心的に活動している
    GM:なぜここにこの情報が……?
    解良イノリ:なるほど
    GM
    GM:次はコトノちゃん!
    佐陀コトノ:はい!
    佐陀コトノ:一番下の「襲来!■■■■■■」のマスへ移動してチャレンジします。侵蝕+1で82
    GM:デンドンデンドンデンドン
    佐陀コトノ:まずはセットアップ:《狂騒の旋律》攻撃力+18、暴走付与、侵蝕率+5で87
    佐陀コトノ:メジャーアクション:《サイレンの魔女》
    佐陀コトノ:5dx+6
    DoubleCross : (5DX10+6) → 10[1,2,4,4,10]+1[1]+6 → 17

    佐陀コトノ:間違えた
    佐陀コトノ:ロックンロールビートの分で達成値+14し、31です
    ◆襲来!蝦蟇愚癡童子
    技能:任意の攻撃技能
    目標値:ダメージの合計が50(17点の装甲を持つ)
    ラウンド終了時、周囲のパネルのランダム1人に3d10のダメージを与え、更に丸呑みにして1ラウンド行動不可にする
    SGM(粘):上乗せなどなければダメージ算出をどうぞ
    佐陀コトノ:では、このままダメージ!
    佐陀コトノ:4d10+18+21+1d>=50
    DoubleCross : (4D10+18+21+1D10>=50) → 22[9,1,10,2]+18+21+3[3] → 64 → 成功

    SGM(粘):装甲17が効かない相手では……
    SGM(粘):目標値達成、撃退成功です
    佐陀コトノ:サイレンの魔女は装甲無視なのさ……! 侵蝕率+4で91、以上です
    GM:では次に行きましょう!
    GM:ヒナミサマ~
    棗ハルカ:話し合いの結果、私が先に行動することになりました
    GM:待機了解!
    雛々未ヒナミ:待機~~
    棗ハルカ:改めて私の手番
    棗ハルカ:EXS『インスタント・ドールズ』
    棗ハルカ:《赤色の従者》
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を5増加(90 → 95)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(95 → 96)
    棗ハルカ:従者くんを一体召喚しました。
    GM:にょきにょき
    インスタント・ドールズ:従者の手番、呪術兵装についての情報を調べます
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(96 → 97)
    インスタント・ドールズ:(8+2)dx>=8
    DoubleCross : (10DX10>=8) → 7[2,3,4,4,5,5,6,6,7,7] → 7 → 失敗

    インスタント・ドールズ:うげ
    解良イノリ:妖精って飛ばせましたっけ
    棗ハルカ:いや! ここはいらないから大丈夫です!!
    解良イノリ:む、了解。
    GM:では……ヒナミさんは待機なので
    GM:カナメさん!
    敦島カナメ:はい!
    敦島カナメ:では安全な所を調べに行きましょう
    敦島カナメ:お待たせしました!では左下の「情報:百人隊(クラール)について02」のマスへ。
    敦島カナメ:〈情報:ノヴァリス〉でもって振ります。情報収集チームーっ。きてくれーっ
    敦島カナメ:2dx+4
    DoubleCross : (2DX10+4) → 6[4,6]+4 → 10

    敦島カナメ:やった!成功です~。あ、侵蝕+1で69!
    GM:ほーっほっほっほ!達成しましたねェ~~~~
    GM:イベントが起きます
    敦島カナメ:イベント!?
    GM:何が起きるかは……その時に分かる!
    GM
    GM:では最後!ヒナミサマ!
    雛々未ヒナミ:はーい
    雛々未ヒナミ:右下端マスの「情報:十字冠■■兵器・資料」へ移動。侵蝕73
    雛々未ヒナミ:NPCカード「クラール・トリューヴェ」の一回目使用しつつ、コネ付きで<情報:ノヴァリス>
    雛々未ヒナミ:(1+2+3)dx+4>=10
    DoubleCross : (6DX10+4>=10) → 7[1,5,6,6,7,7]+4 → 11 → 成功

    雛々未ヒナミ:OK
    GM:さすがです
    ■十字冠汚染兵器・資料
    ■■たる星■■を使用した泥を用い、十字冠を指向性を持たせ汚染。
    一定の命令権を精神、魂へと刻み込む呪術兵装。
    ごく短期的な強制命令権から長期的にひとつの目的を果たさせるなど、十字冠を持つ生徒に対し有効に機能する。
    しかしながら使用は精神、肉体ともに強靭な生徒でなければ精神負荷に耐えられず
    制御の効かない暴走状態に陥る危険性が高いため、濫用は推奨されない。

    また、十字冠が虹泥の塊に覆われ一時的に干渉可能になり
    外膜を破壊することで通常の状態に戻すことが可能である。

    星■■の密度を高めることで十字冠に高負荷をかけ、■■することも可能。
    高密度の星■■を扱う方法は以下に記す。

    【そこから下は完全に焼き切られている】

    SGM(粘):北西、北東、南の三方に目標地点を定めた君たちは、手始めに第二層の南下を開始した。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『湿度と温度の低下を確認。水分補給などしっかり取るようにね』
    SGM(粘):砂塵を纏った強風の向こう、遠方に見えてきたのは、第一層には劣れど険しく高い岩壁。
    SGM(粘):仏教美術様式で巨大な人の顔や体が彫り込まれた岩壁が、そこに至るまでにも膨大な数の彫像が野ざらしにされている。
    佐陀コトノ:「わぁ、す、凄い……」砂塵の先に広がる光景へ感嘆の声を上げる
    解良イノリ:「…アフガニスタンとか、あのあたりの高原、砂漠地帯なのかな。水は決まった時間で、決まった分だけ飲もう」影をフードやマスクのように纏って。
    芦屋コヨミ:「ふへぇ……でもキングダムの砂漠横断より、マシ……」
    佐陀コトノ:「岩壁にまであれだけの彫刻……。これだけの数が全部……」
    解良イノリ:「一気に飲んだりするとすぐなくなるからね…影でも簡単な屋根とか布替わりにはなるから、ある程度掛けてくよ」皆の上に影が掛かる。
    雛々未ヒナミ:「助かる~~」"白拍子"に肩車して貰いながら、ゆらゆらと揺れている。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『狛犬、カンボジア風……南米マヤのオルメク・ヘッドに似たものも転がっているか』
    クラール・トリューヴェ:「…………はぁ。いや、疲れますね。周囲を見たいのは……山々ですが」
    鰤谷カゴメ:「あの規模で風化したあともないので、真新しいのでしてー。作風に覚えがあるような気もするのですがー」
    解良イノリ:「バーミヤン石仏…というよりは、もうちょい太平洋圏っぽいな…」
    マルチプル・パペット:『急いでいなければ観光していきたいところなんだけどね』
    敦島カナメ:「機械の体でも疲れるんだな。便利で万能ってわけでもないんだなァ、そいつも」
    SGM(粘):多種多様な彫像群だが、一つ共通点がある。どれもこれもが激しい怒りと戦意を露わにしている。
    "白拍子":『……些か、全方位より敵意を向けられているような気分です』こちらは人形ゆえ平然と悪路を闊歩する。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『最も多いのは多面多臂……阿修羅を象ったものだな』
    敦島カナメ:「しかしまあ、壮観であることには変わりねえが……」辺りの彫像を見渡しつつ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『む、古代ギリシャ様式……百腕巨人ヘカトンケイルまで……?』
    佐陀コトノ:「せ、西洋のものまで……。ほ、本当に雑多なんですね……」
    解良イノリ:「ヘレニズム様式の影響があったとはいえ、また随分と」
    敦島カナメ:「暑苦しいセンスだな、こいつら!『やんのかオラァ!』って感じだ」楽しそう。嫌というわけではない。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『八部衆にヘラクレスが混ざってるとはいうが……興味深い……』生徒の作品を評価するモードになりつつある
    鰤谷カゴメ:「忿怒相では描かれぬ菩薩も紛れているようです。革新的といえばそうですし、六壬らしい作風とも申せましょうー」
    芦屋コヨミ:「はへぇ……」ぜんぜんわかっていない
    マルチプル・パペット:『まぁ、でも流石にここまで来るとバランスが悪いわね』
    "白拍子":『惜しいものですね。観光名所とまではいかずとも、行き来の簡単かつ安全な場所であれば』
    解良イノリ:「…菩薩様を忿怒相って……」
    佐陀コトノ:「り、六壬らしい……。否定できないかも……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……六壬にこういうのを作る生徒も居るのかな?』
    鰤谷カゴメ:「神仏そのほか混淆した様式のものがやや多いのでして」
    解良イノリ:周囲を見ながら、端末を弄っている。「……ふむ、六壬生の手によるものだ、というなら…これか?」
    解良イノリ:《影絵芝居》。皆の屋根となっている影が一部滑り落ち、その表面がモニターの様に描き出す。
    敦島カナメ:「怒りの菩薩かァ……。とにかくずーっとムキムキしたやつらが並んでるが……何だ?そういうテーマの連作なのか、拘りでもあんのか……」
    解良イノリ:「神像建立部。アジア圏の仏教美術を主軸に、あらゆる様式の彫刻と信仰を体現した汎神殿の作成を目標にしている、らしいけど」
    解良イノリ:幾つかの作例が並ぶ。
    敦島カナメ:「すげえな。さすが六壬だ、そういう部活もあんのか」
    解良イノリ:「これで見ると、忿怒相が多いから…修羅道担当の、サイシアト・スーリャ?この人かな。他の子も、この六道モチーフでやる事が多いらしいし…」
    サイシアト・スーリャ:黒いボディスーツの上に白いマントを羽織った眼鏡の少女が映し出される。
    マルチプル・パペット:『神仏像をテーマとしているのは六壬らしいわね』
    サイシアト・スーリャ:仏師というよりは戦隊ヒーローのような最近の活動報告だ。
    解良イノリ:「こうしてみると、六壬総督府から依頼を受けたり色々してるみたいね」いくつかの記事も映し出され、そこにゴシップめいた目標インタビュー記事もある。
    サイシアト・スーリャ:『六壬総督府へ直々に具申した『解放の女神像』建立は残念ながら却下された』
    鰤谷カゴメ:「あれは確かに残念だったのでしてー。塔の再建の予算がなければ、カゴメも推していたのですがー」
    サイシアト・スーリャ:『観光名所を求めている大姉アサヒならば必ずやランドマークとして求めると踏んだのだがね』
    サイシアト・スーリャ:『とはいえ諦める心算はない。いずれあのムセイオンにも公的に輸出してやるとも』
    芦屋コヨミ:「あ、ああ~そういえばこの人、姉さまとよく話す人たちの……」
    サイシアト・スーリャ:『彼女は私たち六壬の英雄なのだから』
    佐陀コトノ:「うううう…………」顔を真っ赤にしてぷしゅーっと湯気を立てている
    SGM(粘):ちょうどそんな話をしている時、強く風が吹いた。
    解良イノリ:「ふうん、アトラみたいな奴がいる…っていうか、誰かを持ち上げようとして…ん」
    雛々未ヒナミ:「ああ~~、これコトノのことかぁ……うわっ」
    敦島カナメ:「『解放の女神像』ねえ……」
    SGM(粘):無数の阿修羅像の間を吹き抜け、異形の鬼が啼くような音が聞こえ
    マルチプル・パペット:『どこの学校にもこういうのはいるの……ジジッ』 僅かに音声にノイズが入る。
    雛々未ヒナミ:砂塵の吸入を防ぐため、咄嗟に頭の周りに浮かんでいた蛍光カラー般若面を被る。
    敦島カナメ:「うおっ……」突然の風!
    SGM(粘):岩壁の遥か上空を包んでいた雲が割れる、そう。
    佐陀コトノ:「ううう何度もやめてくださいってお願いしてるのに……。……今の」フードで口元を隠しながら音の方を振り向いて
    SGM(粘):遠近感覚を狂わせる悪夢の領域では、自然状況下より極めて低い位置に雲が掛かることもあれば
    SGM(粘):空に巨大な神像が浮かんでいる事も有り得る。
    SGM(粘):阿修羅同様に幾つもの腕を備えているが、その手には武器を持たず柔和な表情を浮かべた女神像。
    SGM(粘):芸術を司る弁財天、サラスヴァティー。その腕には琵琶とハリセンを構えており、どことなく誰かに似た顔立ちだった。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『…………』
    芦屋コヨミ:「…………」
    佐陀コトノ:「……………………」口をぽかんと開けてる
    敦島カナメ:「…………
    解良イノリ:影で降り注ぐ砂と風を、周囲の皆から隔離していた。「……ええと、まさか……あの、解放の女神って」
    鰤谷カゴメ:「はい。コトノさんなのでしてー」
    雛々未ヒナミ:「わぁお。もう出来てるんじゃんね~」
    マルチプル・パペット:『……大変ね』
    解良イノリ:「…………ごめんなさい、コトノさん。私…最初、普通に目立ちたがりの誰かがやろうとしてるんだと……」思わず本気の謝罪の声が出た。
    鰤谷カゴメ:「なるほど、ここの機構システムを使って自然石を。手堅い使い方なのです」
    佐陀コトノ:「うわあああああああ!!!」両手で顔を覆ってその場にしゃがみ込む
    佐陀コトノ:「も、もうお外歩けない…………。おしまいだ…………」嗚咽を漏らしている
    鰤谷カゴメ:「詮議にかかった企画書よりも、倍は寸法があるのでしてー。地上に持って帰れぬものでしょうかー」
    敦島カナメ:「……いや、まあコトノちゃん、何だ……ええと……」言葉が出ない!
    鰤谷カゴメ:「カゴメの童子さまにはいささか荷が重うございますがー」
    マルチプル・パペット:『考えようによってはここで発見できたのはいいことなんじゃないかしら』
    解良イノリ:「だ……大丈夫。ここは他の誰かが見られるような環境じゃないから!今なら証拠隠滅は簡単よ!」
    マルチプル・パペット:『少なくとも表に公表されて不特定多数に見られる前に私達だけで済んだもの』
    クラール・トリューヴェ:「……しかし、此処でこのような?そもそも龍脈に来る予定のなかった者の……」
    マルチプル・パペット:とりあえず無理やりフォローしてみる。
    敦島カナメ:「お、おう!今なら知ってるのはアタシらだけだ!傷は浅いぞ!!」
    佐陀コトノ:「ううう……ほ、ほんとですか……?」鼻をすすりながら半泣きで
    クラール・トリューヴェ:「中で作り上げるには時間が無さすぎる。ではこの空間は……」
    佐陀コトノ:「私お外歩けますか……?」
    解良イノリ:「…修羅道が、六道にあとから、神であった身から追加された、というのはあるけど…この内部に入れた?」
    マルチプル・パペット:『まだ大丈夫だと思うわよ』 きっぱりと断言する。
    解良イノリ:「…大丈夫!まさかこれのことを外で言い触らしたりする人はいないはず!あなたがイヤだって言えば…!そうでしょ?」
    鰤谷カゴメ:「胸を張ってよろしいかとー、コトノさん!」
    敦島カナメ:「今はあんたのそのちょっとズレた分析が救いだな!よし、どんどん疑問を上げてくれクラール!」
    マルチプル・パペット:『作品を勝手に壊すのはどうかという意見もあるけど、そもそも肖像権の侵害だしね。これ』
    マルチプル・パペット:『無許可で作っちゃだめでしょ』
    解良イノリ:「本当だよ」
    "白拍子":『それは……まぁ、そうですね。やっぱり壊すのでしょうか……』生暖かい目で見守る所存。
    佐陀コトノ:「みんな、みんな内緒にして下さいね……。写真とか取らないで下さいね……」縋るような声
    クラール・トリューヴェ:「……世界が入り混じったかのような、元とは違う空間」
    敦島カナメ:「おお歩ける歩ける!大丈夫だってこれくらい!」
    敦島カナメ:「いやしかしなんでこんな像がここにあるんだろうなァ!そいつもなんでこんな所にいるんだろうなァー!」
    雛々未ヒナミ:「んん~?何故そんなに嫌がるんだろう……」小首を傾げてコトノちゃんを見てる。
    クラール・トリューヴェ:「恐らく、此処一帯を作り上げた主がいるということ」
    解良イノリ:「……異様にして作り主に都合がいい異空間、そういえば…ムセイオンの”星の窓ステラルム?…ともかく!やっちゃえコトノさん!」
    佐陀コトノ:「は、恥ずかしいからです……!! じ、自分の像は本当にいやです……!!」必死に首をふるふる振りながら
    敦島カナメ:「……そいつが、なんでか知らねえがこの仏像らと……ええと、コトノちゃん像に傾倒してるってのか?そのサイシアトとやらの作品群に……」
    佐陀コトノ:「はっはい……!! こ、この像はここでおしまいにします……!!」
    雛々未ヒナミ:「そっか。うーん。大手を振って自分で作らせたと認識されるのが嫌なのかと思ってた」
    雛々未ヒナミ:「これだけなら実質ファンメイド人形みたいなものだし……」
    佐陀コトノ:「じ、じ、自分で作らせた……」そう思われる可能性に辿り着いて顔がさーーっと青くなる
    マルチプル・パペット:『神仏のモチーフ自体はありふれている、”新しい”神仏を求めて作ったというのなら理屈は通るわね』
    解良イノリ:「あっ顏が真っ青」
    マルチプル・パペット:『とはいえそれで本人が納得できるかと言えば出来ないと思うけれど』
    佐陀コトノ:「う、うおおお……!!」かつてないほど力の篭った様子でギターを手に取り、弦を掻き鳴らそうとする
    鰤谷カゴメ:「特に神仏の顔を王聖に似せるというのは、古今東西よくある話なのでしてー」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『美しい出来だが……僅かに平面的な気もするが』
    解良イノリ:「本人滅茶苦茶納得いってないみたいだけど……」
    鰤谷カゴメ:「しこうして、人の夢をば砕かんとするならば…」
    蝦蟇愚癡童子:コトノがその業を振るおうとした瞬間、傍らの異形神像からパラパラと砂が零れる。
    エメラ・ントゥカ:「…………お?」
    佐陀コトノ:「ふえっ……?」
    解良イノリ:「防衛機構か!……マジで像に防衛機構ってなんなんだ本当に……!」
    蝦蟇愚癡童子:筋肉の隆々とした二対の腕がぶるんと唸り
    蝦蟇愚癡童子:間近にあって意識を空想に向けていた機械人形を捉え、その装甲を引きちぎる!
    敦島カナメ:「うおっ、こいつら……!」
    クラール・トリューヴェ:「ぐ……?!」
    鰤谷カゴメ:「童子の類と見えますが、みたこともない作りなのでしてー」
    雛々未ヒナミ:「ファンメイドの防衛機構……じゃあ、あの子もコトノちゃんのファンなのかな~~」
    鰤谷カゴメ:「さようかもしれませぬー」
    佐陀コトノ:「うええっ!!? そ、そうなるんですか!?」
    クラール・トリューヴェ:巨腕が肩部の装甲を削り、吹き飛ばす。
    解良イノリ:「懐というかファンと見る範囲が広いな君たち!?」
    蝦蟇愚癡童子:蝦蟇のような頭は憤怒のあまり縦に裂け、ぼこぼこと膨れ上がった瘤はその一つ一つが憤怒を湛えた修羅の顔。
    佐陀コトノ:「――ってクラールさん!!?」
    マルチプル・パペット:『……なんにせよ、コトノ。一つ言えることがあるわ』
    マルチプル・パペット:『あなたが思いっきり怒ってもいいって状況なのは確かよ』 冷静に状況を認識している。
    クラール・トリューヴェ:「く……いえ、こちらは問題ありません!」
    蝦蟇愚癡童子:蛙の眼は浮き上がった筋肉に潰れ無明。発声器官の欠如から音の無い咆哮を上げコトノに迫る。
    クラール・トリューヴェ:肩を抑えながら、膝を付いて。
    クラール・トリューヴェ:「撃退を!」
    敦島カナメ:「クラール!!」
    佐陀コトノ:「――ッ」両足を踏み締め、ザッと構える
    雛々未ヒナミ:「……とはいえ、熱中するあまり他人に危害を加えるのはマナー違反だね」
    雛々未ヒナミ:マナーの悪いファンを諫めるのも、偶像の務めなり。
    敦島カナメ:「チッ、悪ィ。仕事をおろそかにしちまった……!後は任しとけ……!」構える!
    解良イノリ:「余波はこっちで抑える!思い切りやっていいよ!」影が周囲を覆う。コトノさんの周囲、何もない砂漠に黒の反射板、簡易のステージが開く。
    佐陀コトノ:強く頷き、走らせた指先が鋼鉄の弦を弾く。バックステージの光を受けながら、ストラトキャスターが電気的な旋律を轟かせる
    佐陀コトノ:「本っ当に凄く困るしやめて欲しいけど、私は私の像を作ったことには怒らないです。それが一つの作品で、想いの込められた芸術ってことは分かるから。でもっ!!」
    佐陀コトノ:「それが誰かを傷つけてしまうものならば、私は絶対に嫌だ、認めません! これで深く反省して下さい!」
    佐陀コトノ:空間を突き抜けて震わせる演奏をアップテンポで響かせて、練り上げられた呪力と共に作り上げる音楽が物理的な破壊力を伴って放たれる
    佐陀コトノ:「火章開陳、現代御神楽・庭燎にわび!!」空間を揺らす衝撃と威力が蝦蟇愚癡童子に迫り、その巨体を吹き飛ばす
    蝦蟇愚癡童子:クラールが子どもに見えんばかりの巨体が、その音圧に見る間に崩れ去り砂塵の中に交じりゆく。
    蝦蟇愚癡童子:ぼろぼろと消えゆく中から関節部に仕込まれた宝玉魔眼が覗き、弾けて消える。
    SGM(粘):コトノのロックと護法童子のシャウトが砂嵐に紛れて彼方へ飛ぶ、その僅か後。
    SGM(粘):岩壁の谷間から黒き魔眼が飛び上がり、空中の女神像を彫り込む。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……龍脈由来の材質をモルフェウス能力で加工した彫像に、バロールの魔眼を仕込んでの精密操作』
    鰤谷カゴメ:「見事な藝なのでしてー」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『そして本物の楽を生で聞き、作品の仕上げを進めた』
    佐陀コトノ:「!!?? うえええっ!?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『創り手は彼方にいるぞ。コトノ』
    マルチプル・パペット:『これは……作っている本人を倒さないと駄目みたいね』
    雛々未ヒナミ:「やっぱり、熱心なファンなんだねぇ」感心の頷き。
    SGM(粘):空中のコトノ像の凄味が、格段に増している。今にも音楽が聞こえてきそうだ。
    解良イノリ:「…、面倒だな……エフェクト系なら私も解除はできるけど、イタチごっこになりそうだ」
    佐陀コトノ:「ううううまた新しい像ができてる……」泣いている
    解良イノリ:「…まあ、作者に直接文句を言いに行けると思っておこう。さっきのは……」既に維持を切り、影に戻ったステージを見る。
    解良イノリ:「中々良かったよ」ふ、と淡く笑って。僅かにフィードバックの痺れが指を揺らすのを感じながら。
    敦島カナメ:「ったく、はた迷惑な作者サマだな!」
    マルチプル・パペット:『とはいえ、防衛機構の一つを潰すことが出来たから全くの無駄って訳じゃないわ』
    佐陀コトノ:「イノリさん……」その一言を聞いて
    鰤谷カゴメ:「居場所も割れましたし、しばらくは作業に専心いたしもしましょうー」
    マルチプル・パペット:『少しでも前向きに考えていきましょう、そうしないとやってられないでしょ』
    佐陀コトノ:「イノリさんがステージ作ってくれたおかげでいつも通りやれました、本当にありがとうございます」微笑んで、ぺこっと頭を下げて
    佐陀コトノ:「それはそれとして、後で絶っ対直談判してきます……!! どうにか話聞いて貰わなきゃ……!!」
    解良イノリ:ひらひら手を振る。気にするほどのことでもないのだとでも言うような。
    解良イノリ:「……まあ、そこは準備をしてから、やっていこうか。まずは、一度撤退だ」

    GM:先の戦闘地点から少し戻った場所。
    GM:岩壁に、少しばかり穴が開いた空間が広がっている。
    GM:ある程度奥に入り込めるので、外に気づかれずに幾ばくかの休息を取ることが可能だろう。
    解良イノリ:「…ふう。あまりあそこから離れるつもりが無いのか、出来ないかはさておいて…ここなら大丈夫そうだね」
    マルチプル・パペット:『そうね』
    マルチプル・パペット:『コトノはもちろん、みんな知らないうちに体力を使ってるから休んだほうが良いわね』
    敦島カナメ:「上手いこと休めるスペースがあったな、助かったぜ」
    "白拍子":『お心遣い、感謝いたします。ちょうど共有すべき情報もありますので……』
    佐陀コトノ:「あっ、ありがとうございます……!」
    解良イノリ:外から見えづらくなるように、かつ周囲の日や砂、風が入らないよう影で天幕を張っている。
    エメラ・ントゥカ:「むずかしい話、わからないから。見張っておくね」
    マルチプル・パペット:『ありがとエメ、イノリ』
    雛々未ヒナミ:「ありがと~~」砂塵の嵐から抜けてきたので、漸く般若面を外す。
    佐陀コトノ:ギターケースを下ろし、洞窟内の丁度良いスペースにちょこんと座る。戦闘の直後のためか多少の疲れが見えている
    解良イノリ:「…これくらいはね。あ、外出るなら外套代わりにしておきなさい」エメラさんに影の外套をかぶせる。
    エメラ・ントゥカ:「ふく~!」くるくる回りながら外に出る。
    敦島カナメ:「便利だなァ、マジ便利だ。感心するぜ……」本当に心から感心してるように外套を見つめ。
    クラール・トリューヴェ:「……ふぅ、やれやれ。初手から手厳しい事です」肩口を押さえ、壁に寄りかかる。
    マルチプル・パペット:『ダメージを受けたみたいだけど、活動に支障はあるかしら』
    佐陀コトノ:「あっ、クラークさん! さ、さっきのケガ、本当に大丈夫ですか……?」
    解良イノリ:「ウロボロスなんて、対応幅が無ければただの劣化コピーにしかならないよ。…電子工作は出来ないし」
    マルチプル・パペット:『支障があれば修理するけど』
    クラール・トリューヴェ:「問題ありません。これくらいであれば……そ、それよりも」
    敦島カナメ:「……お前も安静にしとけ。機械のことはよく分からんから人体と同じようには看られねえが、必要な手間があったら手伝う」
    クラール・トリューヴェ:「……得た情報があるのでしょう?話すべきです、ええ」
    マルチプル・パペット:『……そう、それならこちらの調査結果を報告させてもらうわね』
    マルチプル・パペット:『まずはこっちで調べたことだけど……』
    マルチプル・パペット:『ある生徒の記録が見つかったわ』
    マルチプル・パペット:『ここに出資していたセル……”ファントムセル”が直接ノヴァリスに来させた子がいたみたい』
    芦屋コヨミ:「ある生徒……?」
    鰤谷カゴメ:「六壬の入学前記録は、だいたい乗っ取ったときに焼かれてしまっておりますからー。いても不思議はないのですがー」
    敦島カナメ:「秘蔵っ子ってやつか。フゥム……」
    マルチプル・パペット:『未熟だったけどそれでも結構期待されたみたいね、能力研究、訓練として経験を積むために来たみたいなんだけど……』
    佐陀コトノ:「た、確かにそういう子が一人はいてもおかしくないのかな……」
    マルチプル・パペット:『残念なことにどうやら期待していたように成長はしなかったみたい』
    解良イノリ:「学区成立までに深くかかわってるなら、そりゃいるでしょう。…そして、結果が出ないのもよくある事」
    マルチプル・パペット:『その後のことは虫食いになっていてちょっとよくわからないわ』
    マルチプル・パペット:『あくまでこれらはよくあること。問題があるとするならその子がどこまで知っていて、どうなったかと言う部分よ』
    マルチプル・パペット:『私からは以上ね』
    敦島カナメ:「…………まあなァ」期待したように成長しなかったの部分をしみじみと聞き。
    解良イノリ:「わざわざこんなところに資料がある生徒、という時点と、一層の時のあのレポートの実験方法を思い出すと、あまり愉快な想像はし辛い所があるな…」
    "白拍子":『少なくとも、工作などを企てている旨の情報ではなかったのは幸いでしょうか』
    鰤谷カゴメ:「然様でしてー」
    佐陀コトノ:「あんまり良い気持ちにはなれないかも……」
    敦島カナメ:「革命後はそいつもなんやかやそういうしがらみから解放されて、今は楽しく過ごしてるのを願いたいが……ココ(ノヴァリス)も色々あるからな」
    マルチプル・パペット:『カナメの言う通りね』
    マルチプル・パペット:『あまり悪い方向に考えるのもよくはないわ、今のところは分かってないんだし』
    "白拍子":『そうですね。その何某が今も平穏にノヴァリスで暮らしていることを信じつつ……』
    マルチプル・パペット:『そっちはなにかわかったかしら?』
    "白拍子":『はい、道中の探索にてこちらを』袂から、下半分が焼き切れた資料を取り出し。
    "白拍子":『イノリ様。此方を影に投影して見やすくして頂けますでしょうか』
    解良イノリ:「ん?分かった、ちょっと待ってね…」資料から落ちる影が蠢き、広がり、拡大した半透明のホログラフの様に浮き上がる。
    "白拍子":『ありがとうございます』深々と一礼。
    敦島カナメ:「おお……」技術活用だ。見入る。
    "白拍子":『……ざっくりと申し上げますと、十字冠を汚染して生徒を支配する兵器の資料です』
    マルチプル・パペット:『本当にろくでもないモノね……』
    鰤谷カゴメ:「やはり、ここにもあったのですねー…使われた記録はなかったはずなのですがー」
    "白拍子":『短期から長期まで、定めた指向性の元生徒の行動を操ることが出来るようですが』
    解良イノリ:各七大派閥はそれぞれの論理を以て”十字冠を破壊する兵器”を作り上げたという。それを記述を読み思い出している。
    "白拍子":『生徒に対して甚大な負荷がかかるため、濫りな使用を禁じているとのことです』
    マルチプル・パペット:『甚大な負荷となると……当然、代償を払う必要があるわね』
    佐陀コトノ:「そ、そんな兵器がこの学園に……」
    解良イノリ:「……ジャームの特異能力にも似てるけど、これ……」高負荷、の点に目を止めている。
    敦島カナメ:「”十字冠を破壊する兵器”があるならソイツの前身なり派生なりでそういう兵器もあるのは理解するが……マジろくでもねえな」嫌だねえ、な引き顔。
    "白拍子":『あとは、使用時に十字冠が虹泥なる塊に覆われた状態となる様なので』
    "白拍子":『その場合は外膜を剥がせば通常の状態に戻せるとの注意書きもありました』
    "白拍子":『では、その虹泥なる兵器が一体何なのか……までが、この資料から読み取れる範囲。残りは焼けておりました』
    "白拍子":資料の原本を摘まんで持ち上げる。今にも崩れ落ちてしまいそうだ。
    マルチプル・パペット:『その先は別の資料を探すしかない、か』
    解良イノリ:「保護しておいて、上に持ち帰れるようにしておくべきかな。復元する時の手掛かりにもなりそうだし…」
    佐陀コトノ:「あっあの、それって……!」
    敦島カナメ:「ソイツ、今でも何らかの形でどこかに残ってんのかな。断言はできないが、上で起こってる十字冠の異常と関係も……なくはないかもな」
    "白拍子":『そうですね。先日、龍脈より漏れ出し六壬生に危害を加えた謎の光との関係も気になるところ』
    佐陀コトノ:「はっ、はい! 十字冠の多色発光を伴うあの異常、"虹泥"って言うからには無関係とは思えないです」
    解良イノリ:「色も似ているし、作用も…精神負荷を与えているようだったしな。暴走現象が流れているものの余波、というのはありそうな線ではある」
    解良イノリ:量と指向性を与えることで操作が出来る、というのも分かり易い、と零す。
    マルチプル・パペット:『ここで起きる現象を制御して運用していた、と考えるのが筋が通りそうね』
    "白拍子":『ふむ……実際に光景を目撃したコトノ様が仰るなら、可能性は高いですね』
    芦屋コヨミ:「それに……たぶん、最後の十字冠に高負荷をかけって……」
    芦屋コヨミ:「……は、破壊。ですよね」
    "白拍子":『その場合は兵器が運用可能な状態であり。悪用する何某の存在が……』
    "白拍子":『……破壊、ですか』
    佐陀コトノ:「……!!」
    鰤谷カゴメ:「然様でございますねー。二文字となると、圧搾、抽出なども考えられますがー」
    解良イノリ:「指向性を与える段階で高負荷があるなら、負荷を与えることを目的として量を増やせば…まあ、そうなりそうだ」溜息。
    雛々未ヒナミ:「そんなモノを使う子が、この龍脈のどこかに……?」
    佐陀コトノ:「あの光が、"十字冠を破壊する兵器"……」
    マルチプル・パペット:『破壊、ね……』
    敦島カナメ:「……チッ……」破壊。嫌な話だぜとばかりの苦々しい顔。
    クラール・トリューヴェ:「…………」押し黙っている。会話を聞きながら。
    マルチプル・パペット:『確かにその可能性が高いけれど、今はあまり考えることじゃないと思うわ』
    鰤谷カゴメ:「どうかされましたかー、クラールさまー?」
    敦島カナメ:「……そうだな。ハルカセンセに一票だ。ここは今後の調査次第ってことにしとこう」それがよさそうだ、との調子で頷き。
    クラール・トリューヴェ:「……様々な可能性を思考しているだけです。今の情報にはいろいろと、考えるべきことがありまして」
    "白拍子":『……そうですか。可能であれば、貴方の考えもお聞きしたいところですが』
    敦島カナメ:「そりゃあ……アンタが六壬の手伝いにここへ来たこととも関係することかい?」
    鰤谷カゴメ:「ふむー…」ぽくぽくした顔
    クラール・トリューヴェ:「……時が来れば語りましょう。今はまだ……少し、頭の中を整理できていないので」
    解良イノリ:「…ふむ。悩みがあったりするなら、相談にはいつでも乗る、とは言っておこうか」
    マルチプル・パペット:『話すことで考えがまとまることだってあるしね』
    マルチプル・パペット:『今は仲間みたいなものなんだし、遠慮しなくていいわよ』
    佐陀コトノ:「く、クラールさんには凄く助けて貰ってるので、力になれることがあるなら何でも言って欲しいです」
    雛々未ヒナミ:機体の目に該当する部分を、遠巻きより蛍光カラーの瞳でじーっと覗きこんでいる。
    佐陀コトノ:「立場とか色々あると思うんですけど、今は仲間だと思ってくれると嬉しいな……」照れながらもそうやって言って
    クラール・トリューヴェ:「………………」はぁ、と少し溜息を吐いて。
    敦島カナメ:「……あいよ。ま、いつか適当に話してくれよ。アンタがこれに対して『考えて』出した意見なら、それはそれで興味深そうだ」ほんの若干だけ、軽い口調で。
    クラール・トリューヴェ:「では、少しだけ。この十字冠に干渉する物質。これは───」
    敦島カナメ:「お」と口の中でだけ言って黙る。ここで返事があるとは思わなかった!
    ずんぐりとした社会人:「おい、やめておいてくれよ」
    ずんぐりとした社会人:いつの間にか。きみたちの視界から外れる位置に、ひどく不格好な社会人の姿がある。
    敦島カナメ:そしてすぐさま声の方に向かって構えをとる!
    解良イノリ:「--誰だ?」ぎゃる、と伸ばした手の先で影が嵐のように渦巻いている。
    雛々未ヒナミ:「おおっ!」突然の社会人エントリーに一歩後ずさる。
    "白拍子":すぐさま中腰より立ち上がり、太刀を構える。
    佐陀コトノ:「!!?」飛び跳ねるように立ち上がり、社会人へ正面に向き合う
    マルチプル・パペット:『ただの社会人がここに来れるわけはないわね……』
    クラール・トリューヴェ:(……社会人。ここに?いえ、これは……!)
    解良イノリ:…微妙に聞き覚えがある様な気がする。ともあれ、此処で平気で活動している、となれば--
    ずんぐりとした社会人:「露骨に喧嘩っ早いやつらはともかく、真面目ぶっても俺たちがいい加減なことを言うとか、風評被害だろそれは」
    クラール・トリューヴェ:(……これは、とんだ想定外)
    敦島カナメ:「……よお。こんな所に『社会人』さまがいらっしゃるとは酔狂だな。……ドコのどちらよ」
    解良イノリ:「さっきまでさんざんな目に遭ってたものでね。急に話しかけられるのに慣れてないんだ…そう、そういうあなたのお名前は?」
    ずんぐりとした社会人:よく見れば、周囲に数機の…ハルカのものではない…ドローンが遊弋している。ごく小型だが、警戒網をくぐり抜けている。
    ずんぐりとした社会人:「さすがにこの姿じゃわからないか? 風紀委員長さん…いや、今はもう違うんだったか。前に一度やり合ったはずなんだが」
    マルチプル・パペット:『知り合い?』
    解良イノリ:「……まさか、あなた…」目を見開く。
    敦島カナメ:「知ってんのか、ノリさん?」視線だけイノリちゃんに向けていう。
    解良イノリ:「…”ピシェゴーシュ”?」
    "ピシェゴーシュ":「名乗ろうか、"ピシェゴーシュ"だ。ノドスチルドレンの」十傑とは名乗らない
    鰤谷カゴメ:「おや。これはまた随分な名前なのでしてー」ちら、と見るが、目線はピシェゴーシュではないほうに向いている。
    敦島カナメ:「ノドス……コイツ(クラール)の仲間か?」
    "ピシェゴーシュ":「いいや違う」
    解良イノリ:「機体が違うせいでトーンがちょっと違ったせいよ。…それに、そう」
    芦屋コヨミ:「……ええっ?」
    "ピシェゴーシュ":「というかな。クラールだ?」
    "ピシェゴーシュ":「誰だお前・・・・
    佐陀コトノ:「…………へ?」
    敦島カナメ:「……あ?」一瞬、状況がわからない。
    雛々未ヒナミ:「え?それって……」交互に機体を見つめながら。
    クラール・トリューヴェ:「…………」
    解良イノリ:「……ははあ。方針の違いがあるのは知っていたから、そっちかと思ったけど」指先の影の渦は、数センチほどに圧縮されている。
    佐陀コトノ:意味が呑み込めないとでも言うように、ぽかんとした顔をして
    ”進路指導室” 黒瀬直:『事前調査では恐らく本名ではない、までだったが』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『それ以前の問題だったか』淡々と。
    マルチプル・パペット:『過去の生徒記録にはクラール・トリューヴェという生徒はいなかった』
    佐陀コトノ:「偽名なのは分かってます! そ、それでも二人はノドスなんじゃ」
    "ピシェゴーシュ":「外装にいくつかビーコンが見えるが、お前の声なんて聞いたことがない」
    マルチプル・パペット:『そろそろ本名くらい教えてくれても良いんじゃないかしら』
    "白拍子":『……なるほど。ノドスを名乗る事から偽証、ですか』
    解良イノリ:「エフェクト系の偽装だったか。私なら、その類は剥がせる。そっちがいい?」
    "ピシェゴーシュ":「こちとら、ただでさえ狭い上に、百人しかいないんだぞ。だいたい全員顔見知りだ」
    解良イノリ:「あまりやりたくはないけど、事ここに至ってはね」
    敦島カナメ:「おい、何やら言われてんぞクラール。お前コイツと仲悪ィのか?いじめっ子いじめられっ子の関係か?それとも……」
    佐陀コトノ:「…………」困惑し、様子を伺うようにクラールに視線を向ける
    敦島カナメ:「仕事の話以上に隠してることがあんのか?」
    マルチプル・パペット:『なんにしろ、自分から白状したほうが丸く収まると思うわよ』
    鰤谷カゴメ:「ふむー。うたっていただきますかー?」背後でごろりと巨大な球体が動く
    "白拍子":『(イノリ様はピシェゴーシュを知っている。であれば……ノドスの一員を騙る意図は一体……?)』
    クラール・トリューヴェ:「…………」指先をすいと動かして。
    クラール・トリューヴェ:「スラスター起動。」
    クラール・トリューヴェ:瞬く間に肩口の装甲が横に展開し、ブースターが露出、そうして───
    クラール・トリューヴェ:「……できればこのような別れは、したくなかったのですが」
    クラール・トリューヴェ:煙幕を巻き上げる。極大の推進力を発揮し、穴倉の外へと飛び立つ。
    "ピシェゴーシュ":周囲の小型機も含めて、咎め立てはしない。黙って見送る。
    敦島カナメ:「――シィッ!」最短距離でひらめく水月蹴りの雷光!だが、捉えられない!!
    佐陀コトノ:「く、クラールさん……!!」声を上げ、手を伸ばす頃には彼は既に飛び立っている
    解良イノリ:「…離脱しようとするなら、つまり私達からの信用より大事なものがある、ってコト…なんだけど」風にあおられるフードを抑えながら。「…混戦模様が酷いわね」
    "ピシェゴーシュ":「で、どうする」肩をすくめ、ようとしたのだろう。関節の可動域の関係でそうは見えないが。
    マルチプル・パペット:『少なくとも、私はここであなたと戦いたいとは思わないわね』
    敦島カナメ:「チッ!あんの野郎……!!」逃げ去るクラールを苛立たし気ににらみ。
    "白拍子":『……では、貴方はなぜこの場に居るか。教えて頂けるのでしょうか』いつでも太刀を抜ける様、前傾。ざり、と草鞋が砂を食む。
    マルチプル・パペット:残ったピシェゴーシュに向かって。
    "ピシェゴーシュ":「同感だよ。おれも戦力を浪費したくはない」
    解良イノリ:「他に準備も済ませてるあなたとやり合うのは大変すぎるし、そう。どうしてここに居るかを聞いても?」
    "ピシェゴーシュ":「……ああ?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『クラールくんの損壊箇所の隠し方には、傷口を抑える人間臭さが感じられた』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ノドスの子らとは違い中身入りだろう。戦闘能力の低さも偽りではないだろうね』
    敦島カナメ:「……フーッ」息を整え。
    "ピシェゴーシュ":「なんだ。お前ら、わざわざ・・・・あいつを連れてきたわけじゃないのか? だとすれば、とんでもないお人好しだな」
    鰤谷カゴメ:「怪しいのは承知で、聞き出していざとなれば、地下に埋めて帰ろうと考えておりましたのですがー」こてん
    "ピシェゴーシュ":「……余計なことを口走ったな。クリカラのやつを笑えない」
    解良イノリ:「彼くらいに協力的だとわたしたちの好感度は凄く上がるぞ」指先の影は、まだそのままそこにある。
    雛々未ヒナミ:「否定しない。だから……貴方もお人好しにならない?」こちらは無警戒同然で、一歩前へ。
    マルチプル・パペット:『ギブアンドテイクってところだったからね、彼とは』
    敦島カナメ:「……アタシは仕事だよ。ここに用事があるらしいアイツから護衛を頼まれた。で、アンタは一体何の用があってこのくんだりまで来たんだ?」
    "ピシェゴーシュ":「……教える義理はないな。だいたい、それはこっちのセリフだ。あの無茶苦茶な環境のどまん中を突っ切ってきたのか、わざわざ?」
    マルチプル・パペット:『そうする必要があったからね……って、そう言うあなたは私達とおしゃべりしたかっただけなのかしら』
    雛々未ヒナミ:「うん。私達には負い目がないからね。堂々と進んでるの」
    解良イノリ:「それとも警告?実際助かる情報だったけれど」
    "ピシェゴーシュ":「…アテが外れて困ってんだよ。くそ」
    鰤谷カゴメ:「ではお茶でもいただきながら一休みいかがですのでー」
    マルチプル・パペット:『……こっちに事情を教えたくはないけど、困ってる。ね』
    "ピシェゴーシュ":「間が持たないんだよ!」
    敦島カナメ:「……アンタの言いぐさ諸々は一旦置いといて」
    敦島カナメ:「結果的とはいえアンタはアタシらに警告を与えて、それによってアタシら困ってるとこは、実の所一個もねえ」
    マルチプル・パペット:『……はぁ、じゃあとりあえず行動を一緒にするってのはどうかしら』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『女所帯に一人放り込まれるのは大変だろうね』勝手にうんうんと頷いている。
    マルチプル・パペット:『正体がどうであれ、クラールを探さなきゃいけないし探すには人手がいるもの』
    "ピシェゴーシュ":「……いいや、悪いがこっちは行先があるし、お前らを案内していく気もない」頭でもかきむしりたいのか、マニュピレーターの先端を回転させる
    解良イノリ:「残念。色々話したかったのだけど」
    佐陀コトノ:「"ピシェゴーシュ"さん……」
    "ピシェゴーシュ":「あの剣術バカなら喜んだだろうけどな…」
    雛々未ヒナミ:「そっか。残念~~」
    敦島カナメ:「で、ノドスがここにいる以上、放っておくのもナシなワケだが……どうする?逃げてみるか?」取り敢えず、『話くらいなら聞いてやるぞ』な構えだが……。
    "ピシェゴーシュ":「…………」気まずげに上体を横に回して逸らす」
    雛々未ヒナミ:「(何だか可愛いなこの子……)」
    マルチプル・パペット:『やめておきなさい、カナメ』
    マルチプル・パペット:『言ったでしょ、ここで戦いたくはないって』
    敦島カナメ:「何か聞かせてくれりゃあうれしかったんだが、まあ……無理強いはしないさ。実際ここはこいつのお陰で助かったわけだしな」そう、助かりはしたし、逃げるというなら逃がしてやる構えでもあったのだ……!
    敦島カナメ:「……あいよ、OK」ハルカせんせいの話に、即時戦闘対応の構えも解除。
    敦島カナメ:「男子も百人いるんだ。そうそう一枚岩でもねえだろうが……」実際、先日も自分は別の百人隊と交戦している。
    "ピシェゴーシュ":「ああ。そうするつもりだよ。次に会うときに、そっちがおれに何か用事ができてたら…」
    佐陀コトノ:「あの、一つ聞いても良いですか?」
    "ピシェゴーシュ":「…何だよ」
    佐陀コトノ:「今回協力してくれたクラールさんは本当のノドスじゃなかったけれど、もし、もし何かきっかけさえあったら」
    佐陀コトノ:「私達ノヴァリスはノドスの皆さんと協力することは出来ますか? それとも……」
    佐陀コトノ:「"クリカラ"さんとノヴァリスが共に戦えたのは、たった一度きりの気まぐれですか…?」
    "ピシェゴーシュ":「……気まぐれだよ。あいつみたいなのばっかりだと思うな」
    "ピシェゴーシュ":「痛い目見るぞ」
    雛々未ヒナミ:「優しいね」
    "ピシェゴーシュ":アクチュエーターの音が鳴る。
    佐陀コトノ:「……ありがとう、ございます。でも、」
    "ピシェゴーシュ":「だが、あいつと違っておれは、強くもないし無謀でもない。だからな、次似合うときに、そっちがおれに何か用ができているようなら…」
    "ピシェゴーシュ":遮るように言葉を出力する
    "ピシェゴーシュ":「…話は聞いてやる。それより、自分の心配をしろよ。裏切り者が逃げたところだろうが」
    佐陀コトノ:「……!!」彼の言葉を聞いて、顔を上げる
    佐陀コトノ:「ありがとう、ございます……!!」ぺこりとその機体に頭を下げる
    "ピシェゴーシュ":「…………」
    "ピシェゴーシュ":「そうさ。馬鹿面晒してたら、足元を掬われるぞ」
    "ピシェゴーシュ":言葉と同時に、周囲の空間がめちゃくちゃに歪む…歪んだように見える。あらゆる波長の光線に対する擾乱と、微細デコイの放出。
    SGM(里村):…空間迷彩が解除されたあと、そこに機械の姿は残っていない。
    敦島カナメ:「ま、だとしても外の世界の殺し合いじゃねえんだ。元は同じ街の生徒、アンタら男子とは拳で……『喧嘩』でナシがつけられる相手だとアタシは思ってる」
    "白拍子":『…………』ゆっくりと構えを解く。
    芦屋コヨミ:「…………」クラールが居た場所を、指でなぞる。
    佐陀コトノ:彼の言葉を噛みしめるように頷いて、ぎゅっと掌を握る
    マルチプル・パペット:『はぁ~……どいつもこいつも……』
    敦島カナメ:「……あばよ」消えたピシェゴーシュに、聞こえたか聞こえてないかの言葉だけを送って。
    芦屋コヨミ:「……やっぱり、血」
    解良イノリ:「…行ったか。…人数は減っちゃったが、やる事は沢山だ。一歩ずつこなしてこう」
    鰤谷カゴメ:「どちらも、追う気になれば追えそうですー。ピシェ氏のほうはかなり手間がかかりそうですがー」
    雛々未ヒナミ:「ホントに身入りだったってことだね」
    鰤谷カゴメ:「着込みであるなら腰辺り、だいぶ大変そうでしてー」
    敦島カナメ:「さてしかし。……クラールの奴はよォ……」
    芦屋コヨミ:「あ、あの……」
    敦島カナメ:「何なんだよ、アイツ……」
    解良イノリ:「ん、何かあった?コヨミちゃん」
    芦屋コヨミ:「な、中に人が入ってるとしたら……あの人、注射打ってない……」
    佐陀コトノ:「……!!」
    マルチプル・パペット:『活動限界が近くなっている頃、かもしれないわね』
    "白拍子":『……ああ。それは、拙いかもしれません』
    敦島カナメ:「あっ」
    解良イノリ:「…エフェクトは使わず、戦闘はしてなくとも…それだけで上がるか。やれやれ…周辺探索だけじゃなく、彼の捜索も一緒にやらないとだな」
    敦島カナメ:「……そうなるのか。えっ、ホントどうすんだよアイツ……」
    鰤谷カゴメ:「離脱されるとなると面倒なのでしてー」
    佐陀コトノ:「それに怪我もしてるなら、放ってはおけないです……!」
    "白拍子":『そろそろ、探索を再開する頃合いかもしれませんね』
    マルチプル・パペット:『でも、だからといって無茶は厳禁よ』
    マルチプル・パペット:『こういうのは二次遭難が一番厄介なんだから』
    マルチプル・パペット:『くれぐれも、慎重に。ね』 慎重を念押しする。
    "白拍子":『移動に外付けの推進炉を使っているようですからね。案外、すぐ見つかるかもしれませんし』
    解良イノリ:「じゃあ、無理せず、周辺とクラール君の捜索だ。頑張ろうか、皆」
    佐陀コトノ:「はいっ!」
    雛々未ヒナミ:「うん!」
    敦島カナメ:「あいよ。……ったく、無茶してんじゃねえぞ、あの野郎……」

    GM:ラウンド終了処理
    GM:右上の襲撃コマのダメージを発生させます
    GM:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 18[9,5,4] → 18

    GM:でかかったようだな……
    GM:NPCカードのカバーを使えますが、どうしますか?
    棗ハルカ:ふ……使えないデクは消えろ……!!
    棗ハルカ:当然、破壊しまーす。
    GM:しゅいんしゅいん……
    棗ハルカ:こんなところで使ってる場合じゃねえ!!
    GM:■クラール・トリューヴェの離脱により、NPCカードが使用不可になりました。
    GM:■エネミーとして、マップにクラール・トリューヴェ?が配置されました。

    GM:以上になります。では……2ラウンド!
    GM
    GM:ドローンのマルチプル・パペットちゃんから!
    マルチプル・パペット:じゃあ、ゴミクズの失敗を穴埋めするために呪術兵装について調査しまーす
    マルチプル・パペット:ぶおーん
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(97 → 98)
    マルチプル・パペット:そういえば《暗号解読》のEasyエフェクト持ってるんですけど
    GM:ほおん……
    マルチプル・パペット:使うとなにかかわりますか?
    GM:重要な情報そうですし解析に利用できたかもしれませんね
    GM:+1しましょう
    マルチプル・パペット:なるほど……
    マルチプル・パペット:成功率としては7で成功になるから、《天性のひらめき》と変わらないか
    マルチプル・パペット:じゃあ《暗号解読》で達成値+1します。達成値でいいんだよね?
    GM:あっ達成値です!
    GM:どうぞ~
    マルチプル・パペット:(8+2)dx+1>=8
    DoubleCross : (10DX10+1>=8) → 10[1,1,2,3,6,7,7,8,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

    GM:すごいぜ
    棗ハルカ:やっぱりあの従者はカスだったな……
    棗ハルカ:消えて正解だったよ
    【呪術兵装について・資料】
    生物、機械を呪術を以て混ぜ込んだ兵装。
    賛同各セル、オールド家系の秘術を用い作られており、生徒の制圧や他派閥への威喝などの為に使用される。
    数々の宗教を基に造り出された兵装は、対象の認識に"理解不可能なもの"として処理され
    自動、能動合わせた一定の防御手段を無視し、的確に効果を発揮する。

    【資料から読み取れた情報】
    ノドスの消失により、我々の計画は大きな軌道修正を行うこととなった。
    我らが派閥の最終目的である、■■の■。その降誕に至るために
    ファントムセル協力の下、四つの機体の製造を行う。

    【以下、機体の性能欄は黒く塗りつぶされている】
    ・"改竄"黄天
    地と星を調整し、望む形へと変じさせ、

    ・"教導"天道
    形を鍛え、整え、幾重の成果を生み出し、

    ・"統合"天式
    成果を統べて合わさり、ひとつの結果を成し、

    ・"演算"幻天
    結果を以て、絶対の回答を導き。

    その四つを以て、我々は遂に天■へ至る道を啓くものとする。
    GM:どんどんいきましょう
    GM:イノリさん!
    解良イノリ:相談の結果待機です!
    GM:了解!
    GM:神像地帯の主:シンドロームはモルフェウス/バロール。極めて強固な装甲を重ねてくるので生半可な攻撃は通用しないぞ
    GM:では次に行きましょう。コトノさん!
    佐陀コトノ:はい!
    佐陀コトノ:情報:獣術部のマスへ移動して情報<ノヴァリス>で判定します!
    佐陀コトノ:コネ:学園通の友人を使用してダイス+2個
    佐陀コトノ:6dx+2>=7
    DoubleCross : (6DX10+2>=7) → 9[1,3,5,6,7,9]+2 → 11 → 成功

    佐陀コトノ:やった~
    ■獣術部
    呪術のうち、獣を利用した分野全般を研究している部活。
    その範囲は神使とされる動物からこっくりさんなどの低級動物霊まで様々であり
    部員はそれぞれ相棒たる動物と暮らすことで絆を高めている。
    現部長である阿南ネネコはその中でも特に強力な獣たちを従えており、正面切っての戦闘能力も高い。
    獣を利用する能力であるため部員は周囲の哨戒を得意としており、
    今回の先遣隊に選ばれたのもその能力ゆえである。
    GM
    GM:お次はヒナミサマ!
    雛々未ヒナミ:はーい
    雛々未ヒナミ:右上のエネミーマスまでとことこと移動します。侵蝕74
    ◆襲来、狂暴どうぶつの森!
    技能:任意の攻撃技能
    目標値:ダメージの合計が65
    ラウンド終了時、周囲のパネルにランダムに3d10ダメージ+次ラウンドに????に絡みつかれ、全ての判定の達成値-3
    雛々未ヒナミ:セットアップ《鮮血の奏者》+サングイン HP3消費して22/ラウンド中攻撃力+24/侵蝕77
    雛々未ヒナミ:マイナーなし、メジャー《赫き弾》
    雛々未ヒナミ:6dx10+9
    DoubleCross : (6DX10+9) → 9[6,6,7,7,9,9]+9 → 18

    雛々未ヒナミ:2d10+15+1d+24
    DoubleCross : (2D10+15+1D10+24) → 16[7,9]+15+10[10]+24 → 65

    雛々未ヒナミ:わぁお
    GM:なんと
    GM:一発クリアだとう
    雛々未ヒナミ:HP20、侵蝕78になって以上
    狂暴どうぶつ:キャウン……
    狂暴どうぶつ:威嚇をしたら逃げていきました。
    雛々未ヒナミ:がお~~
    GM:どうぶつ地帯の主:シンドロームはオルクスのピュアブリード。
    動物を用いたオート行動支援・行動阻害を得意とし、ペースを相手に握らせない戦闘を行うぞ

    GM
    GM:次はハルカさん!
    棗ハルカ:EXS『インスタント・ドールズ』
    棗ハルカ:《赤色の従者》で一体従者を作りまーす
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(98 → 99)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を5増加(99 → 104)
    棗ハルカ:100超えちゃった~
    棗ハルカ:で、侵蝕が下がる。でいいのかな
    GM:いえ、探索中はラウンド終了時にしましょう
    棗ハルカ:理解しました。
    棗ハルカ:ラウンド終了時に下がる処理ということで良いでしょうか
    GM:ですね!
    棗ハルカ:ではこのまま未行動従者を動かします
    GM:どうぞ!
    インスタント・ドールズ:クラールくんのマスに移動しまーす
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(104 → 105)
    ◆百■■・ク■ー■■ト■ュー■■
    技能:任意の攻撃技能/説得 
    目標値:ダメージ/達成値の合計が40/20

    ※判定によって進行が変化します
    インスタント・ドールズ:交渉を試みます、《天性のひらめき》は使用可能ですか?
    GM:あらゆる判定に使用可能……
    GM:此処は使えることとしましょう
    棗ハルカ:ではありがたく使います
    インスタント・ドールズ:NS:『トライ&サクセス』
    インスタント・ドールズ:《天性のひらめき》
    インスタント・ドールズ:(8+3)dx7
    DoubleCross : (11DX7) → 10[2,3,4,4,6,6,6,6,7,8,10]+10[3,6,10]+10[10]+5[5] → 35

    棗ハルカ:フ……!!
    GM:ひえ~~~~
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(105 → 106)
    GM:うーん、丸裸ですねこれは
    GM:交渉による判定に成功。これにより……
    GM:NPCカードが復活します。
    ????
    対象の判定直前、ダイスを+3個、シーン3回
    棗ハルカ:やったぜ
    GM:次はカナメさん!
    敦島カナメ:はい!
    敦島カナメ:では相談の結果、一番上のマス、模範生徒に対する実験・資料を調べに行きます~
    敦島カナメ:判定は〈情報:ノヴァリス〉。情報収集チームーっ来てくれーっ!
    敦島カナメ:振ります!侵蝕は+1して70。
    敦島カナメ:あ、ごめん間違い!!
    敦島カナメ:2dx+4
    DoubleCross : (2DX10+4) → 6[2,6]+4 → 10

    敦島カナメ:成功!
    GM:すごい
    ■模範生徒に対する実験・資料

    学園を先導する器を決めるにあたり
    先の生徒同士の乱闘の中で、実力を示したものをリストアップした。
    その中でも以下二名を素体として利用、実用化に向けて実験を行う。

    ・No.1■■■8■
    各オールド家系より選りすぐられた生徒の中で、まず間違いなくトップクラスの実力を持つ生徒。
    強度も然る事ながらその質もともに上位に纏まっており
    他人の術式であろうと見様見真似で実現するその能力は
    名家から肝入りで送られてきただけはある。
    内、次女には特に目立った才は見られず
    三女は方向性が違うが異質であり、まだ幼い。

    ・No.35■3■■
    家系としては平々凡々であるが、特異なRBとの共生が見られる生徒。
    ア■■■■代■との相性が非常に良く
    神話、物語の再演による総出力の高さが特徴的。
    性格は控えめだが、命令には忠実。
    抵抗の意思が少なく、芦屋アサヒとの仲も良好であることから、彼女を利用し手中に収めることとする。
    RBが表に出てくることはないが、時折彼女の意思に関わらず
    主人を守るように青色の炎が浮き上がる。
    敦島カナメ:ヒェッ、イヤな感じの……情報!
    敦島カナメ:こちらは以上です!
    GM:最後はイノリさん!どうしますか?
    解良イノリ:相談の結果調達にチャレンジします。ボルトアクションライフルに。ラッキーメダルホワイトを起動して、判定。
    解良イノリ:3dx+6>=15
    DoubleCross : (3DX10+6>=15) → 8[1,8,8]+6 → 14 → 失敗

    解良イノリ:残り1は財産を使えれば使いますー。5→4.
    GM:入手!
    解良イノリ:わあい 出来ればハルカさんに渡していきたい。
    GM:先にラウンド終了処理!100を越えた人は侵蝕をダウンさせてください
    解良イノリ:あ、そうだ 渡すのは手番必要でしょうか。
    GM:ラウンド終了時にやったことにしましょう
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D10(→ 6)減少(106 → 100)
    解良イノリ:ありがとうございます!
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を10減少(100 → 90)
    棗ハルカ:ありがたいぜ!! 受け取ります!!

    GM:二つの領域が入り混じったかのような、中間の地点。
    GM:その奥。獣ですら見つけられぬ、小さな崖の下。
    クラール・トリューヴェ:「…………っ」
    クラール・トリューヴェ:押さえた腕の痛みは引いた。なら、やらねばならないことがある。
    クラール・トリューヴェ:ホログラムを操作し、ありったけの速度で入力を開始する。
    クラール・トリューヴェ:(……どうなるかは分からない。なら、残さねばならない)
    クラール・トリューヴェ:「……全く、我ながら難儀なものです」
    棗ハルカ:「本当に、難儀なものよね」 崖の上から声をかける。
    棗ハルカ:「こんなところに隠れた子を見つけ出さなきゃいけなかったんだもの」
    クラール・トリューヴェ:「…………お早い到着で」
    クラール・トリューヴェ:「裏切り者の始末と言ったところでしょうか」
    敦島カナメ:「まーったくだ」クラールの後方茂みから現れる。
    敦島カナメ:「だが実際どうなるかは、ここからのアンタ次第だな」
    敦島カナメ:「てかまだ裏切ったかは微妙だしな。なんか隠し事を聞いてみたらめちゃめちゃ逃げられただけだ」
    解良イノリ:「…そういう意味だと、私も”ピシェゴーシュ”がいたとはいえ、大分脅しつけ過ぎたわね。反省してる」
    佐陀コトノ:「クラールさん……!」彼女達に続くように駆け寄って現れて
    クラール・トリューヴェ:(逃げ場は……無さそうですね。囲まれている)
    佐陀コトノ:「あの、α-Rブロッカー打ってないかもって話を聞いて……! 生身だったら打たないとすぐ限界が……!」心配したような、少なくとも敵に掛ける声色ではない
    雛々未ヒナミ:「そうだね。別に、直接危害を受けた訳でもなし」"白拍子"に肩車されながら。抜け道の最後を塞ぐように。
    雛々未ヒナミ:「とりあえず落ち着いてから、知りたいな。貴方が嘘ついてまで龍脈探索に参加したかった意図を」
    敦島カナメ:「てか勘弁してほしいぜ依頼者サマよ、ンな逃げられたら護衛のしようがねえっての」いきなり攻撃で逃走を妨害しようとしてた事実は……すでに忘れている!
    敦島カナメ:都合の悪いことは忘れよ、崑崙山の基本原則だ!!
    棗ハルカ:「ということでね、少なくともみんなはあなたを懲らしめに来たわけじゃないわ」
    棗ハルカ:一歩ずつ、クラールに近づいていく。当然、ハルカ自体は無力に等しい。
    クラール・トリューヴェ:「………このまま、貴女を人質にして逃げるとは考えないので?」
    棗ハルカ:「その時はその時よ」
    棗ハルカ:「でもね、コトノが言っていたようにあなたは薬を打っていない」
    棗ハルカ:「だから心配なの。少なくともあなたがそうしてくれない限り、私を人質にとって逃げても追いかけるでしょうね」
    敦島カナメ:「……ま、そうだな」
    敦島カナメ:「実際アンタ、結構キツイんじゃねえか」
    棗ハルカ:「どうかしら? 手当くらいはさせてもらってもいいでしょ」
    棗ハルカ:もうクラールの直ぐ側まで移動して腰を下ろそうとしている。
    敦島カナメ:「別にアンタはぶちのめしたい敵ってわけじゃない。言ったろ、『訊いてみたら逃げられただけ』だ」
    クラール・トリューヴェ:一瞬、その姿を羽交いにしようとして。
    敦島カナメ:「……」様子を観察しつつ。
    クラール・トリューヴェ:「…………いえ、貴女達の前でこんな緩慢な動き」
    クラール・トリューヴェ:「一瞬で悟られて終わりでしょうね。いやはや全く。別の方に依頼しておけば、こうはならなかったでしょうか」
    クラール・トリューヴェ:「……まあどちらにせよ、本物のノドスが来たなら終わりですか……」
    棗ハルカ:「本物ならとりあえずここにはいないわよ」「どこかに行ってしまったわ」
    敦島カナメ:「ま、アンタがその上で手荒い真似しようがどうしても逃げたいってなら仕方ない、そん時はこっちも考えるが……」
    クラール・トリューヴェ:腰を下ろす。むき出しになった肩部は、線が細い。
    敦島カナメ:「今は悪いようにゃしねえよ」
    棗ハルカ:「はぁ……説明はちゃんとしてもらうわよ。少なくとも私達には聞く権利くらいはあると思うから」 傷の診察を行っていく。
    クラール・トリューヴェ:「先に、問いに答えましょう」
    クラール・トリューヴェ:「"龍脈探索に参加したかった意図"……ですか」
    クラール・トリューヴェ:「純然たる興味です」
    棗ハルカ:一瞬、きょとんとした顔をして。
    敦島カナメ:「興味……?」訝しみ!
    棗ハルカ:「全く……だったらその格好をしているのは」
    棗ハルカ:「ノドスの協力者のふりをすれば調査隊に入れると思ったから……とかじゃないわよね?」
    クラール・トリューヴェ:「まあ、身分を偽る必要はありましたし」
    クラール・トリューヴェ:「それに……」
    クラール・トリューヴェ:「正体不明の方が、いっそ入りやすいというものです」
    敦島カナメ:「お、お前じゃあマジで特に裏も何なく調査隊に入って、んでアタシの所の護衛頼みに来たの?つまりさっき逃げ出したのも……『正体を知られたくなかった』だけ?」
    敦島カナメ:「お前……何者なんだよ!?」
    クラール・トリューヴェ:「情報を書き出す必要はありました。あのまま撃破され転送されていたら、残せるものは何もない」
    クラール・トリューヴェ:「……まあ、今となっては必要なさそうですが」肩をすくむ動き。ちょっと痛そうに。
    棗ハルカ:「ねぇ、ひとつ聞くのだけど」
    棗ハルカ:「このまま私にあれこれ推測されるのと」
    棗ハルカ:「自分で正体を明かす、のどちらがいいかしら?」
    クラール・トリューヴェ:「……答えが其処にあるのに、推測をさせるのも……ですね」
    クラール・トリューヴェ:頭部装甲を操作する。
    クラール・トリューヴェ:ヘルメットが外れるように、顔が表に現れ───
    クラール・トリューヴェ:牡丹色の長髪が、地へと垂れた。
    ????:「失礼、外装は変形に時間がかかるので……」
    敦島カナメ:「あ、あんた……!!」
    ????:出てきたのは、線が細い女だった。
    ????:脚は、自由には動かせていない。

    ????:「外装の義体とはいえ、脚を動かすのがこれだけ難しいとは……」
    解良イノリ:溜息。見覚えがあった顔だったから。
    敦島カナメ:「あんた……そりゃあノドスじゃないなら高確率でそうなるが……女だったのかよ!!」
    佐陀コトノ:「は、はええ……」クラールのイメージからかけ離れた美人が現れたことで呆気に取られる
    芦屋コヨミ:「…………あー!見たことあります!!!この人!!!」
    棗ハルカ:「はぁ……」 深い溜め息を吐いている、答えはすでにわかっていたからだ。
    芦屋コヨミ:「う、うちを出禁のひと……!」
    鰤谷カゴメ:「珍しいことなのですよー」
    佐陀コトノ:「ふえっ!? で、出禁!!?」
    敦島カナメ:「えっ、うお、何か知ってるのも結構いるヒト!?」
    解良イノリ:「ウチ…というかメサイアでも結構なペナルティ、勧告をしてたわね」
    雛々未ヒナミ:「あー……見たら伝えろって言われてた顔してる……」
    佐陀コトノ:信じられないものを見る目で彼女の方を見る
    鰤谷カゴメ:「はい。カゴメはいいかと思ったのですが、被害の陳情があまりに多くの部活から寄せられましてー」
    析了トオル:「ジェネシス、析了トオルです。お見知りおきを」
    棗ハルカ:「それで私達に言うことがあるんじゃない?」
    析了トオル:「ははは、いや、その……」先輩に気圧されながら、冷や汗をかいて。
    敦島カナメ:「六壬出禁になってんの!?」
    析了トオル:「ご、ごめんなさい…………」
    棗ハルカ:「よろしい」
    棗ハルカ:そう言って包帯を綺麗に巻いた。
    佐陀コトノ:「あ、あの」
    敦島カナメ:「有名人かよ……!!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『怪奇現象捜査部、レネゲイドの関与しない未知を探究する探究集団の部長さんだね』
    佐陀コトノ:「今まで外装纏ってノドスのふりをしてたのって、そのままだと出禁で入れなかったからってことですか……?」
    敦島カナメ:「怪奇現象……捜査部……」
    析了トオル:「ひとつ。単純な姿の偽装ではまるわかりです」
    敦島カナメ:「ジェネシスの……」
    雛々未ヒナミ:「凄いね。凄いけど……何て言えばいいのかな。好奇心の権化。イルカみたい」
    解良イノリ:「…学区自体からそう扱われてるとなると、どう扱うかは総督府の人に決めてもらわないといけないか」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『資料によるとつい先日、龍脈を探査しに侵入したノドス生徒と部員が交戦したようだ』
    析了トオル:「ふたつ、社会人への偽装も考慮しましたが……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『外装はその時得たデータから再現したものと見受けられる。手が早いね』
    析了トオル:「みっつ。その通りです。ちょうどその素材が手に入りましたので」
    敦島カナメ:「おま、そりゃマジで隊には入れねえし正体も……明かせねえよ……」
    析了トオル:「解析不能の存在であれば、警戒はされども……と。放置するわけにはいかなくなりますから」
    佐陀コトノ:「…………」ポカーンと口を開けている
    鰤谷カゴメ:「カゴメとしては、追い返すのも面倒ですし、性根がなかなかに道満ですのでよろしいのではないかとー」
    鰤谷カゴメ:「決を取ったら即時退去となりそうでございますがー、不幸にしてそうも参りませぬー」
    敦島カナメ:「アタシん所に来たのも、崑崙ならアンタらとの因縁はねえし、偽装も勘繰られねえと踏んでのことだな」
    解良イノリ:「……まあ、きみがそうする理由は分かった。学区の裁定とかルールとか法とかそこら辺の扱いを20時間くらい講義してやりたい気分だが……」
    芦屋コヨミ:どうしようとカゴメの方を向いている。
    棗ハルカ:「それは後にしましょう、キリがないもの」
    敦島カナメ:「……ハーッ」深く息を吐く。
    棗ハルカ:「それとここは私に仕切らせてもらっていいかしら?」
    解良イノリ:「……”職員室”の君と、総督府のカゴメさんの意見がそうなら、私から言える事はない、かな」溜息。
    棗ハルカ:「この子に関してはもう追い返すどうこうするよりもついてきてもらった方がいいわ」
    敦島カナメ:「……いいよ、ハルカセンセイ。正直アタシもこいつに思う所がないではねえが……」
    鰤谷カゴメ:「コヨ姉さま、ご安心くださいましー。逃がすよりはマシかとー」にっこにこ
    棗ハルカ:「この場合、無理やり追い返そうとするとすごく面倒なことになるもの」
    芦屋コヨミ:「カ、カゴメ。笑い顔がこわい……」
    敦島カナメ:「とりあえずの事情と話は分かったしな……」
    解良イノリ:「……ブロッカー、予備あったかしら…」
    雛々未ヒナミ:「芦屋さん家が良いなら、それでいいんじゃないかなぁ」嘘の理由が知れたのでだいぶ満足。
    佐陀コトノ:「あ、あの、物凄くビックリしてるんですけど……」
    棗ハルカ:「その代わりにこの子にはたっぷりと働いてもらうわ。それくらいのペナルティは覚悟しているでしょうし」
    佐陀コトノ:「ここまで知識で助けられてきたのは本当なので、一緒に行けるのは頼もしいかなって思います……」
    棗ハルカ:ブロッカーの予備持ってきていいですかね?
    GM:では、準備しておいたことにしましょう
    解良イノリ:「コトノさんは本当にいい子ね……」そう言いつつ析了さんをジト目で見ている。
    敦島カナメ:「愉快犯かオマエって気持ちは多分にあるが、それ以上はまあ、別に直接恨みがあるわけでもねえ。邪魔とか……しねえんなら……」
    棗ハルカ:「ということで、よろしくねっと」 トオルの腕にブロッカーを注射する。
    析了トオル:「あうっ」
    析了トオル:「カナメさん、依頼の報酬の件は嘘をついていませんから、一応」
    敦島カナメ:「本当にな。立派だよコトノちゃん。ずっと器のでかさってやつを見せつけられてるぜ……」
    析了トオル:「私の非常用へそくりです」
    析了トオル:「全部」
    佐陀コトノ:「あっ、いえ、そんな……!」手をふるふる
    敦島カナメ:「わかってる、わーってるよその辺は。話に聞いた部分じゃ、身分以外にアタシを騙してる点はなかったしな」
    "白拍子":『(この人、よくここまで突き抜けられるな……)』へそくりならば大本の資金源がある筈だ。
    棗ハルカ:「ハァー……………」 深い、深い溜め息だ。
    解良イノリ:「お疲れ様、ハルカ」
    敦島カナメ:「そのへそくりは後でしっかり払ってもらう。それでいいよ」
    析了トオル:「……そも、働けるならこちらとしても願ったり叶ったりです」
    棗ハルカ:「でしょうね……だから言ったのよ」
    棗ハルカ:「生徒のやることはできるだけ尊重する……これも”先生”の仕事みたいだから」
    解良イノリ:「やっぱり大変だ、先生は」
    敦島カナメ:「これからも仕事は……まァうん、よろしくな……。特に勝手に動かない分ならこっちも引き続き守ってやるからよ」
    析了トオル:「外部に秘密を漏らす趣味もありませんし、それに」
    敦島カナメ:「大変だなァ、先生って……」尊敬するぜ。のまなざし。
    析了トオル:「私だけが知っている情報。どうにかして伝える必要がありましたから」
    棗ハルカ:「ちゃんと、教えてもらっていいかしら?」
    敦島カナメ:「ココに関わることは、知ってる限り吐いてもらうぜ。一蓮托生になるわけだからな」
    析了トオル:「……では、落ち着いたときに。六壬、総督府の皆さんも、今宵だけはどうかよろしくお願いしますね?」
    雛々未ヒナミ:「うん。よろしくね~~」営業スマイル、能面。
    佐陀コトノ:「あ、改めてよろしくお願いしますね……! トオルさん……!」
    鰤谷カゴメ:「もちろんですともー。いろいろと期待しておりますのでー」にこにこ
    芦屋コヨミ:「メ、メグにばれたらどうなっちゃうんだろう……」
    棗ハルカ:「後のことは後で考えたほうがいいわ、まずはここの調査を進めていきましょう……!」

    GM:クラールこと析了トオルを再び一員に加え、一行が目指すは二層の北東。
    GM:南方向と比べ、気候は穏やかで平原が広がっている。
    GM:風が柔らかにそよぎ、天から照らす光も柔らかく。
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:「びっくりするほど、さっきとくらべて何もない……」
    解良イノリ:「さっきがおかしかった…のだと良いけど」
    エメラ・ントゥカ:ふああ、とあくびをしている。
    棗ハルカ:「エメ、疲れてない?」
    敦島カナメ:「あの癖の強い仏像らを思えばなあ……」
    鰤谷カゴメ:「何かの意図があるかどうか、読み難い地相なのでしてー」
    エメラ・ントゥカ:ふるふる、と首を横に振る。
    "白拍子":『平原ゆえ、見晴らしがよければ敵影にも気付きやすい』
    佐陀コトノ:「ほ、本当にそうですね……」例の像のことは思い出さないようにしている
    "白拍子":『ピクニック気分とまではいきませんが、気を張り詰め過ぎる必要がないのは嬉しいですね』
    GM:進んだ先に何かの気配。見えてきたのは───
    動物たち:犬
    動物たち:猫
    動物たち:狐
    動物たち:狸
    動物たち:貉、土竜……その他、いくつもの種類の群れ、だった。
    雛々未ヒナミ:「……動物がいっぱい!」3m大の和装人形に肩車して貰っているので、遠くまで見通せる。
    敦島カナメ:「お」
    佐陀コトノ:「わっ、たくさん……!」
    解良イノリ:「随分纏まってるな…この奥に空間領域の主がいる、っていう意味で分かり易い境界だが」
    敦島カナメ:「まとまりのねえ獣たちだが……いいね、何とも『らしい』やつらが現れたぜ」
    棗ハルカ:「様々な種類でそれぞれ群れを作ってるのね、やっぱり統率している子がいるのかしら」
    鰤谷カゴメ:「心当たりはあるのですがー、はて主人になっているのでしてー?」
    "白拍子":『先ほどのUMA達の様に、凶暴な獣でなければよいのですが……』
    黒猫:その中、一匹。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『開けた土地にこの数、気付かれずとはいかんがさて……?』
    黒猫:じい、と。
    黒猫:自由に過ごす中で、貴女達を見る姿がある。
    棗ハルカ:「あら?」 黒猫を目に留める。
    棗ハルカ:「…………っと、あの子と違うわね」 目に留めたのは夢に出てきた白猫が一瞬頭をよぎったからだ。
    黒猫:その瞳は、どこか。
    黒猫:"異物を警戒するような感覚"を想起させる、鋭いもの。
    解良イノリ:「…ん、統率個体かな。あまりこれ以上近づくと不味そうだが」
    敦島カナメ:「……おいおい、睨んでくれるなよ。別に喧嘩売りゃしねえよ」猫の視線に。
    佐陀コトノ:「も、もしかして警戒されてる……?」
    雛々未ヒナミ:「そうだね。向こうからしたら怪しいご一行だもんね……」
    鰤谷カゴメ:「化ける獣にみさきがみの類ばかり、破るに難しというところなのでしてー」
    敦島カナメ:「ま、その辺はなあ。ここは速やかにお暇しようぜ」
    黒猫:「にゃおん」と。間髪入れずに声を鳴らす。どこか遠くへ、呼びかけるように。
    GM:瞬間、空気が震えたような感覚。
    GM:同時に、貴女達の周囲を囲うように雷が奔る。
    雷の獣:稲光の速さで現れたのは、敵意を剥き出しにした獣と、そして……
    生徒たち:「…………」
    生徒たち:ぞろり、ぞろりと編隊を組んで、武器を構えて。
    生徒たち:「我らが聖地への侵入者!!!捕えろ~~~~~~~っ!!!!!」
    鰤谷カゴメ:「蹴散らしましょうー」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『照合完了、先遣隊の娘たちだ。よろしく頼む!』
    敦島カナメ:「んなっ……!?ここに、ヒト!?先遣隊の奴らか!?」
    生徒たち:全員、明らかに我を失っている。
    解良イノリ:「……、警告なしか。大分攻撃的だし…一層で攫ったのは此処で使うため?」十字冠の様子を観察する。
    佐陀コトノ:「せ、先遣隊の人達……! 様子がおかしいけれどもしかして……!」
    敦島カナメ:「うお、やっぱりか!どうも尋常の様子じゃねえな!」
    棗ハルカ:「どうかしらね、考えるのは後にしてここは切り抜けることに集中しましょう」
    雛々未ヒナミ:「だとしても、なるべく傷を負わせたくないかな。十字冠の色は……」
    生徒たち:その全てが、異常をきたしたような虹色に変化して。
    生徒たち:我を失っているが、技術に一切の衰えなし。
    敦島カナメ:「チッ、やっぱり例の暴走か!」
    生徒たち:全員でコンビネーションを組みながら、制圧しようと動く。
    "白拍子":『なるほど、件の兵器の影響下にあるようです』太刀を抜き、不用意に間合いへ踏み込まれぬよう牽制に努める。
    敦島カナメ:ビシッ、ドカッ!適当に加減して手近な生徒たちを叩き伏せてはいるが……。
    生徒たち:倒れ伏す、しかしその度に即座に起き上がる。
    生徒たち:気合か、それとも痛みを一切感じていないのか。
    敦島カナメ:「何だコイツら!?クソッ、キリがねえ!」
    生徒たち:ひたすら、手数で以って捕えようと。加減をしたままでは突破は間違いなく難しい、が……
    解良イノリ:「高揚…というか、暴走に合わせた精神操作かな?倒すより拘束狙いと、操作の大本を叩かないと…!」影が幾つか脚を縛るように地面から湧き上がっている。
    棗ハルカ:「十字冠の転送狙いにしても、分が悪すぎるわね」 こちらの労力、転送が正しく発生するのか、諸々の状況において分が悪いと判断している。
    "白拍子":『(……厄介な。"外膜を剥がせば解除される"とあったが、不用意に冠を斬ってただ洗脳が解けるだけの保証もない)』
    棗ハルカ:「まずはあっちを引かせる状況を作らないと……」
    雷の獣:その奥。静かにこちらの様子を見るのは。生徒たちを先導した獣
    佐陀コトノ:「うう、このままじゃ……!!」ギターを構えて応戦しながらも、周囲を取り巻く状況に表情を歪める
    敦島カナメ:「どうする?面倒だが一旦引くか!?」
    雷の獣:或いは、戦場を俯瞰しているかの如く。
    雷の獣:その手足は小さく雷を刻み、その度に生徒の陣形が変化していることが見て取れる。
    雛々未ヒナミ:「……やっぱり。あの子が"人形遣い"の役回りだね」
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"。そろそろ一回試してみようか」
    雛々未ヒナミ:袂に片手を入れ、金輪を五指に嵌めて。ぐん、と両手を外に払う。
    雛々未ヒナミ:極細の鉄線を自身の周囲にゆらゆらと揺れ伸ばしていく。
    "白拍子":『……はい。あまり気は進みませんが、そう仰るならば』
    雛々未ヒナミ:"白拍子"の胸元から飛び降り、仁王立ち。指に嵌められた金輪同士が擦れ、甲高い音を鳴らす。
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"、《おやすみ》」
    "白拍子":が、くん。命令に呼応して、和装人形の全身から瞬時に駆動力が奪われる。
    雛々未ヒナミ:棒立ち状態になった彼女へ向けて、軽く右手を払う。極細の鉄線の先が人形へと手繰り寄せられ。
    雛々未ヒナミ:僅かな時の中で、単の裾より入り込み、四肢と体幹へ縫い付けられる。
    雛々未ヒナミ:「《やっちゃえ》」
    "白拍子":姿が、かき消える。
    "白拍子":地を蹴る音も残像すら置き去るほどの超高速。"白拍子"はすでに雷獣の眼前。
    "白拍子":一度気取られれば警戒される。見るからに素早き雷霆の獣。なれば初撃で仕留めねばならぬ。
    "白拍子":極端なる前傾姿勢より、踏切と共に上半身を捻りながら、太刀の柄へ手を掛ける。
    "白拍子":「――――――――――――」
    雷の獣:しかして獣の勘は正しくその動作を捉えていた。が……雷を以てしても、対応が間に合わない。
    "白拍子":目にも留まらぬ、無音の振り抜き。
    "白拍子":生身の人間に許されざる神速の下段払い。傀儡の剣舞、この場の全員に捉えること叶わず。
    雷の獣:「……!」見えぬ刃に裂かれ、獣は大きく後ずさる。
    生徒たち:同時に、一気にその統率が乱れ始める。
    生徒たち:「た、隊長が!」「ど、どうしよ……」
    雷の獣:間髪入れず、大きく遠吠え。生徒たちの周囲も併せ、雷を纏い。
    生徒たち:「撤退命令!部長に報告~!!!」
    GM:大きく落雷が響いたと思うと、其処に既に生徒たちの姿はない。
    GM:溢れた動物たちも同様に。先の戦闘の間にどこかへと移動したようだ。
    解良イノリ:「…拘束も、あの雷で破られたかな?ともあれ、撃退お疲れ様」
    佐陀コトノ:「ひ、ヒナミさん凄く格好良かったです……!」
    敦島カナメ:「……おお」ヒュウ。楽しそう。
    雛々未ヒナミ:「……さっきのチュパカブラと同じだね。こちらの格を見せつければ一度撤退する」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『暴走に近い状態だろうに指揮系統がしっかりしている。精鋭だな……』
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"、《おはよう》」
    棗ハルカ:「よくやってくれたわ、とりあえず本格的な戦闘が避けられたみたいね」
    "白拍子":鉄線が抜き取られると共に、再び"白拍子"は自らの意志を取り戻す。
    芦屋コヨミ:(戻った……)
    鰤谷カゴメ:「仮想地脈が引いているようなのでしてー。ひとまず奥へ踏み込む足がかりができたと思ってよろしいかとー」
    エメラ・ントゥカ:くんくん、と周囲の匂いを嗅いで。
    エメラ・ントゥカ:「もう周りに何もいないよ。しばらくはだいじょうぶそう」
    棗ハルカ:「そう? ありがとね、エメ」 エメラの頭を撫でる。
    "白拍子":『……良かったです。誤作動も欠陥も無ければ、あと何回かは使えるでしょう』
    敦島カナメ:「すっっげえな!総督府の一員ともなると、人形でこんなワザができんのか!」興奮冷めやらぬ。
    雛々未ヒナミ:「ん。ありがと~~。燃費は悪いけどね……」
    雛々未ヒナミ:きゅるきゅると、慣れ親しんだ手筈で鉄線を巻き取っていく。その指は紅く染まっている。
    析了トオル:「ふむ……では、一度腰を落ち着けましょう。敵が居ないのであれば、此処はまさに楽園のごとき気候」その血に染まる、指先を見て。
    棗ハルカ:「そうね、ここの調査はここまでにしておきましょう。奥に進むのは他のところを調べてから」
    析了トオル:「……積もる話も、ありますからね?」
    棗ハルカ:「向こうに時間を与えることになっちゃうけど、それは必要経費と考えましょう」
    雛々未ヒナミ:「おっけ~」再び、"白拍子"に肩車してもらって。
    解良イノリ:「私達自身も、色々と整理が必要だしね。状況が変わってきてるから」
    敦島カナメ:「おう、了解。割と結構歩いても来たしな」
    佐陀コトノ:「わ、分かりました!」その言葉に頷く
    敦島カナメ:「いやしかし、いいモン見せてもらったな……只者じゃねえとは思っていたが……」頷いて、そしてうきうきしてる。
    析了トオル:「……では」適当な巨木の陰へと移動し、ゆっくりと外装が変化した車椅子を固定する。
    析了トオル:「一先ず、此方に来るまでに得た情報……教えてもらえますか?」
    棗ハルカ:「そうね、まずは……あなた達ってさっきの動物たちについて心当たりってある?」 六壬生に確認を取る。
    佐陀コトノ:「あっ、ええと……!」そう言って手を小さく挙げる
    鰤谷カゴメ:「コトノさん、お願いいたしますー」
    佐陀コトノ:「はっ、はい」
    佐陀コトノ:「た、多分あれは獣術部が使役してる動物なんじゃないかなって思います」
    敦島カナメ:「じゅうじゅつぶ……」
    鰤谷カゴメ:「けだものの術と書いて獣術なのでしてー」
    佐陀コトノ:「獣術部は獣の使役を専門分野にしている部活動で、今回の先遣隊にも参加してるって聞いてます」
    佐陀コトノ:「その部長の……阿南ネネコさんって方も確かそのメンバーに含まれてて、さっきの獣が生徒達を統率していたのも部長さんが使役してたからかなって……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『高い索敵能力を買われた形のようだね』
    芦屋コヨミ:「……でもなんというか、逆、ですよね。獣に使役されるの……」
    雛々未ヒナミ:「私も名前は聞いたことある部活だ。すると、部長さんが操っていたのがあの雷の獣……?」
    鰤谷カゴメ:「そのへんもふくめて、十字冠にかけられているであろうまじないに関係があるやもしれませぬー」乗っかっていた巨大な球体を弄っている
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ともあれ君たちの侵入を感知し、リーダーの元に合流した』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『この第二層を歪める三つの基点、その一つにだろう。カゴメくん、説明を頼めるかな?』
    鰤谷カゴメ:「はいー。こちらをごらんくださいませー」
    鰤谷カゴメ:開いた球体のなかに、六角形のグリッドでこの階層の概念図が浮かび上がる。(要は、色分け含めてマップと同型です)
    鰤谷カゴメ:「この第二階層なのでございますがー、羅盤に従いますと、さきほどエメラさんが守っていたような次の層への孔がないようなのですー」
    鰤谷カゴメ:「どうやら、この地相の支配権ごと、階層の形そのままに、3つに引き裂かれているようなのでございますがー」
    鰤谷カゴメ:三方に別れた概念図の、それぞれの先端に光の点がプロットされる。マップがぐいっと立体的に湾曲し、球の表面となる。
    鰤谷カゴメ:「ほんらいこの龍脈内部は、地下へと下るという形を持っております。すなわち折り重なった地球の内部、地底の世界でございますー」
    鰤谷カゴメ:「つまり現在は、概念として下の層に繋がっていない状態となっておりますー。本来の形に戻すには、分かたれた産土のちからをすべて奪う必要があるかとー」
    鰤谷カゴメ:「すなわちカゴメより、三方ともぶちのめそうというご提案でございますー」
    棗ハルカ:「なるほどね」
    棗ハルカ:「でもそれって、時間をかけて一つずつってわけにはいかないんでしょう? 今は拮抗状態になってるんだから」
    解良イノリ:「一個だけ潰したら、幾何学的に安定してる三角形が崩れてもっとひどくなりかねないかもだ」
    鰤谷カゴメ:「然様でございますねー。できれば時をおかず、一気に攻め落とすのがよろしいかとー」
    敦島カナメ:「全員しばき倒さなきゃダメってことか。それも三方の間を置かず一息に、ね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『良くて地形の把握し直し、と振り出しに戻りかねない。残り一か所を下見したらすぐに動くべきだろう』
    "白拍子":『対策を講じた上で、最適な部隊を三つに分ける必要があるということですね』
    析了トオル:「三角形には不思議な力が宿るとされていますからね」自分の頭上を指さして。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『途切れてないかそれ』
    解良イノリ:「…となると、3か所其々隊を分けて…ってする必要があるのか。上手く相手と噛み合うメンバーにしないとだね」
    雛々未ヒナミ:「大体ルールは分かった~~」
    敦島カナメ:「なるほどなるほど。……ま、いいんじゃねえか!」朗らかな口調!
    棗ハルカ:「とりあえず、どうするかに関しては保留にしておきましょう。いま考えても情報が足りないもの」
    佐陀コトノ:「が、頑張らなきゃ……!」
    芦屋コヨミ:「あと一か所、見てから……で」
    解良イノリ:「となると、後調べてたのは…」
    棗ハルカ:「私はここに来るまでの間、ドローンで周囲を探索してたけど……」
    敦島カナメ:「同時にぶっ潰すにしても……ま、後一方調べにゃならんのが残ってるが……理屈は分かった。そうしなきゃなら……やるしかねえよな」頷いて。
    棗ハルカ:「研究所の跡地を見つけることが出来たわ、これがその資料」 と全員に共有する。
    棗ハルカ:「六壬で作られた兵器ね、呪術兵装。天を関する四つの兵器」
    棗ハルカ:「この中で遭遇した人は?」
    芦屋コヨミ:はい、と手を挙げる。
    佐陀コトノ:「は、はい……! 天式は私達が戦った機体です!」
    芦屋コヨミ:「あ、あと、どれかは分からないのは革命の時、ヒナミさんも戦ってるとは思うけど……」
    雛々未ヒナミ:「ん」こくりと頷く。
    棗ハルカ:「じゃ、大体どれくらいの危険度なのかは分かってるのね」
    棗ハルカ:「でも、どうやらこれは兵器として運用とは別に目的を持っていたものみたい」
    棗ハルカ:「ノドスの消失で計画の修正があり、そこに例のファントムセルの協力があった。と残ってるわ」
    鰤谷カゴメ:「それは初耳でございますねー。上では焼かれた資料と思われますー」
    棗ハルカ:「少なくともここに資料が残っていた、それを考えたら呪術兵装がここにある可能性がある」
    棗ハルカ:「みんなその事を頭に入れておいてね、私からは以上よ」
    芦屋コヨミ:「…………」ひとつひとつ、見て。
    芦屋コヨミ:「幻天は、確か占術部がなんとかしたはず……です」
    芦屋コヨミ:「でも、天道は……私は知らない、かな」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『演算機、未来の予測……確かに占いの領分らしい』
    解良イノリ:「…”教導”、というか下の文だと鍛冶の領域みたいに見えるけど…」
    敦島カナメ:「了~解。呪術兵装ね。素人のアタシにはどんな装置なのかイマイチピンとこないが……」
    敦島カナメ:「実際ここにいる何人かは直に戦ってるんだろ。なら具体的な力のある相当ヤバいもの、てことだな」
    鰤谷カゴメ:「然様でございますねー。あれら自体が成果物でなく、別の用途があるという話は自然かと」
    敦島カナメ:「OK。ならアタシも心して挑む。フゥーム、字は見えねえが、天なんとかへの道、ね……」
    棗ハルカ:「それでカナメはなにか見つけた?」
    敦島カナメ:「なら……こいつもひょっとして関係あるやつなのかな」
    敦島カナメ:ばさりとレポートを取り出す。ハルカせんせいにも頷いて。
    敦島カナメ:「ここは六壬の……日本の呪い(まじない)が研究のベースになっててありがたいな。紙で物理的に残った記録がケッコーある」
    敦島カナメ:これがジェネシスだったらもうちょっと苦労してたはずだ。その辺りの機械のことは自分も詳しくないので!
    敦島カナメ:「……六壬に来た、何だ……大きな見どころのある生徒。優等生とか模範生とかについて」
    敦島カナメ:以下、みんなに伝える。
    敦島カナメ:そこに書かれた情報……つまり、自分が見つけた資料についてだ!『情報:模範生徒に対する実験・資料』を参照されたし!
    敦島カナメ:「……以上。ああ、これ。アタシも中々にムカつくものを感じる書き方されてると思うんだけど」
    敦島カナメ:「この一人目の方の生徒は……あんたら六壬トップの総督府三姉妹だよな?」
    芦屋コヨミ:「……これ……」
    芦屋コヨミ:「う、上は姉さま、だよね……」
    鰤谷カゴメ:「コヨねえさまと玄ねえさまの評価については、大いに不満があるのですがー」
    芦屋コヨミ:「か、隠してたから……」
    雛々未ヒナミ:「うん。でもって、後者は……九十九先輩だ」
    棗ハルカ:「…………」 不機嫌そうな顔を隠さずに聞いている。
    解良イノリ:「ふむふむ……む」淡々とした表情で読み進めている。
    芦屋コヨミ:「……確かに、元は二人とも、総督府の前……生徒会、だったけど……」
    鰤谷カゴメ:「然様かと存じますー。私たちは希望して入学いたしましたのでー」
    敦島カナメ:「そして二人目は……うん、部外者のアタシより、六壬生のあんたらの方が心当たりはあると思う」
    敦島カナメ:「九十九さんとやらで、あってるか?」
    雛々未ヒナミ:小さく頷く。
    鰤谷カゴメ:「間違いはないかと」
    佐陀コトノ:「…………」
    佐陀コトノ:「…………」話を聞きながらも顔を俯かせている
    雛々未ヒナミ:「……でも、ほんとに、いらっとくる文章だね。先輩達のこと、モノとしか見てない」爪を噛む。
    敦島カナメ:「……そっかァ……」フーッと、資料を書き付けた相手への苛立ちにまみれた顔。
    解良イノリ:「管理者、というのはそういうものだよ。……ううん、それにしてもこの九十九さんのナンバー、どこかで見た気がするな」
    棗ハルカ:「例のファントムセルから送られた生徒……ドミネーターの資料に似た数字があるわね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……書式も一致する。"No.35■3■■へ接触を要請、経過観察"』
    解良イノリ:「ありがとうございます。…何か繋がりがあったのかな」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩と、ファントムセルの子が接触していた……?」
    敦島カナメ:「あっ、そこか。そう、アタシもどっかで見たと思ったんだが……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『うむ。降誕派にとって望ましい方向に成長するよう働きかけさせた……と読めるね』
    解良イノリ:「これだと、九十九さんの方にそのファントムセル・ナンバーズの子へ接触するように指令を出した、っていう書き方かな?」
    棗ハルカ:「今の段階だとなんとも言えないわね。その関係が一方的なものだったのか、それとも友好的だったのか」
    鰤谷カゴメ:「交流させようということでしょうー。大人が支配していたころも、それは推奨されておりましたゆえー」
    雛々未ヒナミ:「……そっか。そうかぁ」切なそうに俯いて。
    棗ハルカ:「どうしたの、ヒナミ」
    佐陀コトノ:「ヒナミさん……」
    雛々未ヒナミ:「ん。いや……」
    敦島カナメ:「ドミネーターと九十九さんが接触、ね……」
    雛々未ヒナミ:「私と九十九先輩、結構昔からお話したり、遊んだりしてたんだけど」
    雛々未ヒナミ:「思い返してみると。九十九先輩のこと、ほとんど何も知らなかったんだなぁって……」
    棗ハルカ:「あー……」
    棗ハルカ:「まぁ、でも友達の友達の事を知るってのも中々機会はないでしょうし」
    棗ハルカ:「ヒナミには聞かせたくなかった、そういう話なのかもしれないわ」
    雛々未ヒナミ:「……ん。当時の私は生徒会じゃなかったから。部外者に話すべきでない事項が沢山あったことも分かる」
    雛々未ヒナミ:「だから、一番最初に会ったのが昔の私じゃなくて。総督府いまの私だったら……」
    雛々未ヒナミ:「もう少し九十九先輩のことを深く知れたのかなって。それだけ」
    解良イノリ:「……そう思うのも分かる。その上で、」
    解良イノリ:「積み上げた今までがあるから、今そう思えるし…見えないことがあったからって、積み上げたものの価値が無くなるなんてことは無いよ」
    雛々未ヒナミ:「……ありがとう。ハルカさんも、イノリさんも」目頭を袖で拭う。
    析了トオル:「……では、少ししんみりとしたところで」
    析了トオル:「私が話していなかったことを、手短に伝えましょう」
    析了トオル:「まず、前回の六壬でのツチノコの一件について」立体映像を全員に見えるように。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『懐かしいな、ツチノコ』
    敦島カナメ:「…………」ヒナミ様の様子を見守りつつ。
    敦島カナメ:「………………えっ、ツチノコ!?」
    析了トオル:「生殖によって生まれた個体ではなく、ゼロから発生した個体……」
    棗ハルカ:「例のレポートの架空生物の物質化ね」
    析了トオル:「ええ。一階層の架空生物。生まれ方はそれと同じくするものでした」
    析了トオル:「そこで、調べました。その卵の殻を部員に持ち帰ってもらって」
    鰤谷カゴメ:「やっていますねー」
    析了トオル:「……ほら、無から生まれた生物が何からできているか、気になるではないですか」
    解良イノリ:「毎回思うけど本当に許可を取れよ」
    敦島カナメ:「あ、いや確かにそんな架空生物にツチノコも入ってるらしいとは聞いたが!そ、そうか。レポートを裏付ける貴重な検体だな……」
    雛々未ヒナミ:「ホントに好奇心がいっぱいなんだね」
    佐陀コトノ:「え、ええ……」
    析了トオル:「…………」そこで、少し押し黙って
    析了トオル:「……一致したの、なんだと思います?」
    解良イノリ:「”スターゲイザー”といい、学者系の子で流行ってるのかその仕草」ぼやいて目元を抑えつつ。
    棗ハルカ:「勿体ぶるのは、止めたほうがいいわよ」
    敦島カナメ:「一応、密漁ってことになるのか……?いや……えっ!?具体的な結果、出たのか!?」
    析了トオル:コホン、と咳払い
    析了トオル:「割れた十字冠、その残骸」
    敦島カナメ:「……卵が?ツチノコの卵のカラ、が……?」
    鰤谷カゴメ:「ははー。さすがはジェネシスの技術力なのでしてー」
    析了トオル:「石灰質と似ているけれど、しかしてそれそのものではない」
    雛々未ヒナミ:「……それ、ほんと?」
    解良イノリ:「…炭酸カルシウム系に似てる、というのは聞いたことがあるが…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……破壊された十字冠は、物質として残り形見のように扱われる……だったね』
    佐陀コトノ:「あっ……」
    敦島カナメ:「え、いや、石灰に似てるけど違ってて、それが十字冠の欠片と同じ材質ってコトか!?」
    敦島カナメ:「どういうことなんだよ、それ」
    鰤谷カゴメ:「遺骨に見立てようとした生徒もいたはずでございますー」
    棗ハルカ:「十字冠の発生自体も自然発生的に現れる、そうした性質が似ているとすると……」
    析了トオル:「さて……ここまでは事実で、此処からは空想です」
    棗ハルカ:「聞かせてもらおうかしら」
    析了トオル:「十字冠に干渉する極彩色。虹の泥」指をひとつ、ふたつ折り。
    析了トオル:「残骸とはいえ十字冠と一致する架空生物、その出生」
    析了トオル:「これは、同一をルーツとするのものではないか?と考えます」
    佐陀コトノ:「ど、同一……?」
    棗ハルカ:「確かにそういう風に私も考えたけど……」
    棗ハルカ:「つまりあなたは龍脈が十字冠と関係している、と考えているのね」
    析了トオル:「ええ」
    析了トオル:「七大派閥が握る、ノヴァリスを成立させる神秘」
    析了トオル:「宙には星が浮かび、さりとて地には……」
    敦島カナメ:「架空の生物を、無から創り出す大元。それが十字冠と同じ出どころ、だと」
    析了トオル:「さて、一体何が眠っているのでしょう」
    敦島カナメ:「…………」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ツチノコ、デスワーム、怪獣……ノヴァリス外ではまず見られないような生命体の数々』
    解良イノリ:「…”十字冠を介し生徒を操作する”こと、”架空の伝承等に基づいて生物を作り出す”。……ある意味、どちらも形而上のテクストを形而下に降ろしている、といえる」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『場所を問わずに発生する点では十字冠と同じなのかな。そして龍脈は強弱の程度こそあれノヴァリス全域に広がっている』
    解良イノリ:自身の能力行使のスタイルと、非常によく似た原理であるから、少し納得もする。
    鰤谷カゴメ:「ありえる話とは思いますー。ここでは術が扱いやすいという声も多いのですのでー」
    棗ハルカ:「そう考えたら、この実験の目的、その一部分に対してある推測が成り立つわ」
    雛々未ヒナミ:「全ての物事に理由があり、二つの話の源流が龍脈にあるかもしれない……ってことは分かるけど」
    棗ハルカ:「架空生物の物質化。それが兵器運用を目的としていた場合、」
    棗ハルカ:「完全に十字冠の性質を継承していたなら、」
    雛々未ヒナミ:「クラール偽装のことがバレてなかったら、経緯も結論も一切語らずに探索終えようとしてたの?」
    棗ハルカ:「完全な生命が生まれるわ、十字冠は通常の手段で破壊は不可能だもの」
    析了トオル:「……今の話、前半はともかく後半は推測ですからね。もう少ししたら話すつもりでしたが……」
    析了トオル:「……とにかく。生命の源。あるいは空想の坩堝」
    棗ハルカ:(十字冠の汚染兵器も理由がつく。生徒を操るではなく、温厚な生物を暴走させるならば十分運用出来る)
    雛々未ヒナミ:「そっか。その好奇心は純粋な知識欲って訳でもないんだね」
    敦島カナメ:「確かに、そういえば」
    棗ハルカ:(破壊の機能はリスク回避と証拠隠滅というところかしらね)
    敦島カナメ:「アタシらの卒業と、星徒の関わり。そこにまつわる十字冠の機能。それらは『同窓会』のノリさんから聞かされた。だが……十字冠自体が何処からどうやって来たものかは、まるで判っていないな」
    析了トオル:「それに、今の部分話すと正体がバレかねな……コホン」
    棗ハルカ:「で、他に黙ってることはまだあるの?」
    雛々未ヒナミ:「なんとなく、トオルさんがどういう人なのか分かってきた気がするよ」
    佐陀コトノ:「あ、あはは……」苦笑い
    析了トオル:「ありません。外部にも一切話してないですし、これで全部」
    解良イノリ:「……」”そっち”も、全部話さないといけないか…?と少し悩んでいる。
    敦島カナメ:「どうなってんだ、十字冠こいつはよ……」
    棗ハルカ:「とりあえず、報告はここまでにしましょうか」
    析了トオル:「ほら、まだ一角、調べ終わってないですからね!」
    棗ハルカ:「あまりこれ以上話しても疲労のほうが大きいし」
    芦屋コヨミ:(……これ、もしかしたら危険なものかもしれないって、鉄華さんには言われてたけど……)触れるように手を伸ばして、届かない。

    GM:続けていきましょう。従者ちゃんから!
    インスタント・ドールズ:うーん、信仰を基にした能力基盤に移動します
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(90 → 91)
    インスタント・ドールズ:《暗号解読》を使用するとなにか変わったりします?
    GM:ここも行けそうな情報ですね
    GM:+1
    インスタント・ドールズ:+1か……
    インスタント・ドールズ:では《暗号解読》で達成値+1します
    インスタント・ドールズ:(8+2)dx>=9
    DoubleCross : (10DX10>=9) → 10[1,1,4,4,5,5,7,9,9,10]+5[5] → 15 → 成功

    棗ハルカ:成功だべ
    ■信仰を基とした能力基盤について。
    外界と実質的に時間、空間ともに隔絶した学園都市を造り出すにあたり、幾つかの懸念事項が存在した。
    その中の一つ、一部信仰を利用した能力について、である。
    一部マスターエージェントの如くに己が能力を絶対化させ、
    ある意味では一個人へ信仰を従属させているのならば外界と変わらぬ行使は可能だが……
    時空間ともに一切の信仰の基盤が存在しない隔絶世界において、それを基にした能力の完成度は著しく落ちる事となる。

    我々の神秘は、更にそのために用いられる。
    ノヴァリスを一つの世界として成立させるため、この土地に遥かな過去を造り出す。
    マスターオーダーとの盟約。生徒と星徒を成り立たせるための対の冠。
    同一たる十字を通し、生徒総てへと分け隔てなく過去と信仰は与えられる。

    この成立は、学園都市の大いなる発展に寄与できると約束する。
    SGM(里村):隣接ヘクスの情報が割れたので、隣接マスのエネミーのガワ出しますね。
    GM
    GM:では次も従者ちゃん!
    マルチプル・パペット:待機しまーす これは調達機会の温存用
    GM:ではイノリさん!
    解良イノリ:相談結果で私待機です!
    GM:コトノちゃんへ!
    佐陀コトノ:はい!
    佐陀コトノ:医食同源ウボ・サスラのコマへ移動して判定します、侵蝕率+1で92
    ◆医食同源ウボ・サスラ
    技能:任意の攻撃技能
    目標値:達成値とダメージの合計100、失敗した場合は下記の「ラウンド終了時」と同じ効果を受ける
    ラウンド終了時、周囲のパネルにいるPCに対して「シーン中の肉体+1、あらゆる判定のダイスペナルティ-1」を付与する
    この効果はエフェクトによるものとして扱い、累積する。この効果によりHPの上限は変化するが、現在値には影響しない
    シーン終了時にHPが上限を超えていた場合は、本来の上限まで低下する。
    医食同源ウボ・サスラ:どうぞ。目標値は「判定とダメージの合計で100」ですよ

    佐陀コトノ:み、見た目怖い……
    医食同源ウボ・サスラ:こわくないよ
    佐陀コトノ:セットアップ:《競争の旋律》攻撃力+18、暴走付与 侵蝕率+5で97
    佐陀コトノ:メジャーアクション:《サイレンの魔女》 侵蝕率+4して101
    佐陀コトノ:5dx+20
    DoubleCross : (5DX10+20) → 7[3,4,5,5,7]+20 → 27

    佐陀コトノ:そしてダメージ!
    佐陀コトノ:3d10+21+18+1d+27>=100
    DoubleCross : (3D10+21+18+1D10+27>=100) → 18[8,1,9]+21+18+10[10]+27 → 94 → 失敗

    佐陀コトノ:うにゃ~~ギリギリだめです!
    GM:め、めちゃくちゃ出してる
    医食同源ウボ・サスラ:惜しかったので わたしをたべてください
    医食同源ウボ・サスラ:栄養があります
    佐陀コトノ:うひゃああああっ!!!??
    医食同源ウボ・サスラ:(ということで一時的に肉体が増えてダイペナが入ります)
    佐陀コトノ:うわああん怖いよ~~
    佐陀コトノ:ううう……以上です……
    GM:では……雑談見るにこのままカナメさんまで待機かな?
    雛々未ヒナミ:待機~~
    棗ハルカ:待機
    GM:ではカナメさんGO!
    敦島カナメ:はいでは次は私!
    敦島カナメ:ウボサスラのマスまで行きます~。侵蝕+1で71。
    敦島カナメ:そしてコトノちゃんが94まで出してくれたので、こちらは普通に殴ります!
    敦島カナメ:マイナーアクションでヴィブロウィップ!ダメージ+5。
    敦島カナメ:メジャーアクション。素の白兵アタック。
    敦島カナメ:7dx+4
    DoubleCross : (7DX10+4) → 10[1,3,6,7,8,9,10]+8[8]+4 → 22

    敦島カナメ:ダメージ!
    敦島カナメ:3d10+15
    DoubleCross : (3D10+15) → 12[1,5,6]+15 → 27

    敦島カナメ:合計49!突破です!
    医食同源ウボ・サスラ:ぎゃー…
    敦島カナメ:さらば……こちらは以上です!
    医食同源ウボ・サスラ:あ。撃破したので、まだ開けてない情報に追加内容が入りました
    医食同源ウボ・サスラ:それじゃーねー
    敦島カナメ:やった!
    GM:残り情報ひとつ!
    GM:逆順でハルカさんから
    棗ハルカ:うーん、エリアボスの情報って後からって感じですかね?
    SGM(粘):追加内容っていうのがそれかな
    SGM(里村):生徒記録の中身の名前が入ってるので、そういうことでひとつ、おねがいします
    棗ハルカ:OKでーす
    棗ハルカ:じゃあ、ここはまずはこうしようか
    棗ハルカ:EXS『マルチプル・パペット』
    棗ハルカ:《赤色の従者》《血の絆》
    棗ハルカ:二体目のシナリオ間従者作ります
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(91 → 92)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を7増加(92 → 99)
    マルチプル・パペットB:では作った二体目も待機します
    棗ハルカ:これでヒナミちゃんの手番になるはず
    GM:ですね!
    雛々未ヒナミ:したらば私の手番
    雛々未ヒナミ:「情報:生徒記録・呪医部」マスに移動。侵蝕79
    雛々未ヒナミ:コネ付きの情報:ノヴァリスで判定
    雛々未ヒナミ:4dx+4>=7
    DoubleCross : (4DX10+4>=7) → 5[1,1,2,5]+4 → 9 → 成功

    雛々未ヒナミ:OK
    SGM(里村):では情報出しますねとー
    ◆生徒記録・呪医部
    呪術のうち、特に医療分野に関わるものを、複数の領域を横断して研究している部活。
    その範囲は「痛いの痛いのとんでいけ」から天骨薬、形代の利用、漢方や鍼灸まで幅広い。
    現部長である毒薬どくぐすりミナトは特に西洋的見地を取り入れた同物同治理論を探求しており、
    事件の際に見られた「地下からの光で様子がおかしくなった生徒」を治療するために、光の根源を採取せんと、
    先遣隊に志願した。現在は他の隊員同様、行方不明

    ミナトのシンドロームは、ソラリス/ウロボロス/ブラックドッグのトライブリード。
    呪術の調子がいいときには、エフェクトの効果がつづくかぎり、ほとんど不死身に近い生命力を発揮するという。
    GM:残り調達!
    GM:2回までできます
    棗ハルカ:じゃあ二回ともメイド服狙います
    棗ハルカ:コトノちゃん用とイノリちゃん用
    マルチプル・パペットA:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットA:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットA:(8+2)dx7>=20
    DoubleCross : (10DX7>=20) → 10[3,3,3,4,4,5,7,7,9,10]+10[6,7,9,9]+5[2,5,5] → 25 → 成功

    マルチプル・パペットA:成功
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(99 → 100)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(100 → 101)
    マルチプル・パペットB:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットB:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットB:(8+3)dx7>=20
    DoubleCross : (11DX7>=20) → 10[1,3,4,4,5,7,7,7,8,10,10]+10[5,5,7,8,9,9]+10[1,4,5,9]+10[9]+10[10]+5[5] → 55 → 成功

    マルチプル・パペットB:歩兵戦車買えたな……
    マルチプル・パペットB:ということで成功
    GM:ダブル購入!
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(101 → 102)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(102 → 103)
    GM:ではラウンド最後に100を越えた方は侵蝕を低下させてください
    佐陀コトノ:下げまーす
    佐陀コトノ:101-10-1d10
    DoubleCross : (101-10-1D10) → 101-10-5[5] → 86

    棗ハルカ:103-1d10-10
    DoubleCross : (103-1D10-10) → 103-10[10]-10 → 83

    棗ハルカ:かんぺき~

    SGM(里村):三番目の領域は、ある意味この地下のイメージに相応しいものだった。鬱蒼と生い茂った木々、繁茂した菌類(きのこ)。
    SGM(里村):巨大に育った毒々しい色のあれこれは、どれも珍しい薬効を備えているとされるものだ。科学的には毒物とされるものも多い。
    SGM(里村):さらに特徴的なのは、得体のしれない木々から実る巨大な実だ。半透明の液嚢の中には、様々な武器や、意識を失っているらしい人の姿が見える。
    鰤谷カゴメ:「異様といえば異様なのですが、いままでの領域と違い、敵の姿は少ないようなのでしてー」
    敦島カナメ:「ああ。だが……」
    芦屋コヨミ:「じとじとなのは嫌いじゃないけど、その……」液嚢をちょんとつついて
    解良イノリ:「環境自体が敵といえそうだけど…捕まってる子も助けないといけないし」影によるマスクや防護用の服を纏っている。
    敦島カナメ:「人が入ってんな。あれ、先遣隊の奴らじゃねえか?」
    SGM(里村):獣や、見るからに戦意に満ち溢れた石仏や、そういったものはたしかに見当たらない。ひたすらに植物が生い茂っているばかりだ。
    佐陀コトノ:「と、溶かされちゃったりしませんよね……?」
    鰤谷カゴメ:「はい。覚えのある顔もありますので、先遣隊で間違いないかとー」
    鰤谷カゴメ:「どうでしょう、どんな様子か、ひとつ破って確かめて見ましょうかー?」
    棗ハルカ:「あまり長く見ていたいものではないわね」
    "白拍子":『それは……可哀そうに。なるべく早く助けてあげたいものです』
    解良イノリ:「地面からとか来るのもあり得るから、下も警戒しておいた方がよさそうだね」
    エメラ・ントゥカ:「んんん、少し危ないにおい……」
    棗ハルカ:「そうなると遠距離からがベターな選択なんだけど……」
    棗ハルカ:「なにか気づいたの?」
    医食同源ウボ・サスラ:「けんこう……」
    SGM(里村):いきなり間近で声がした。君たちのものではない。
    敦島カナメ:「十字冠の転送がねえってことは、生かさず殺さずってわけか。まあうかつに近寄れねえが、何とかはしてやらねえとな」
    解良イノリ:「一網打尽も嫌だし、切る側と下がる側でわか……ッ」
    佐陀コトノ:「う、うひゃあああっ!!!??」
    雛々未ヒナミ:「うわっなんか聞こえた!?」
    医食同源ウボ・サスラ:「けんこうのためならしねます」

    SGM(里村):顔のある半透明の球体が生えている。
    芦屋コヨミ:「ぎゃ~~~~~っ!!!」
    敦島カナメ:「おわっ!!?な、なんだよ!!えっ何お前!?」
    "白拍子":『……これはまた。得体の知れない立ち姿ですが』いつも通り太刀を抜くが、外見の異様さゆえ攻めあぐねる。
    敦島カナメ:「けんこうのためならしねます!?」
    SGM(里村):周囲の下生えや菌糸がぼこぼこと沸き立ち、次々と顔が増える増える。口々に何かをつぶやきながら。
    佐陀コトノ:「みみ、見た目も話してることも全部怖いんですけど……!!」
    棗ハルカ:「これはまた……正気が削られていきそうなビジュアルね……」
    医食同源ウボ・サスラ:「けんこうのためならしねますか?」「えいようをかんがえて」「はやねはやおきはらじゅうろくぶんめ」
    解良イノリ:「、まずい!接敵した…!撃退するしかない!」影である程度抑え込もうとするが、追いついていない。
    エメラ・ントゥカ:「はやねはやおきはらじゅうろくぶんめ?」
    "白拍子":『一番目や二番目の領域が主を鑑みるに、彼女……彼女?も、先遣隊に与する何かかもしれません』
    医食同源ウボ・サスラ:気づけば、周囲を相当な数の顔…顔の浮かんだ粘菌球体…に囲まれている。突破するにも、かなりの範囲を薙ぎ払う必要がありそうだ。
    敦島カナメ:「くそっ、何にせよ話とか……通じねえよな明らかに!囲まれちまったか……!!」
    棗ハルカ:「これは……一気に片付けないと厳しいわね」
    鰤谷カゴメ:「これは、駆け抜けるにしても手間なのでしてー。どうやら一つの実体のようではありますがー」
    棗ハルカ:「手間取ってるとミイラ取りがミイラになりそう」
    雛々未ヒナミ:「じゃあ、また一発ガツンと入れて退散する……?」
    棗ハルカ:「そうなることを信じたいわね」
    解良イノリ:「道を空けて、離脱する…っていうのが正しそうだけど…!影で運んだりも出来るけど、人数が多いとな…!」
    芦屋コヨミ:「と、とりあえず早く逃げたい気持ち……うう……」
    佐陀コトノ:「うううう……」泣きながらも一歩前に出てギターを手に取る
    鰤谷カゴメ:「コヨねえさま、こういうのは苦手であられましたかー」
    医食同源ウボ・サスラ:「にくたいひろうにじようきょうそう」「にく、おにくー」「汁」
    敦島カナメ:「なんか一部だけ流暢になってんじゃねえよ!?」
    佐陀コトノ:「ぜ、全部まとめて薙ぎ払います……! だ、だからお願いなのでこっち見ないで下さい……!!」
    佐陀コトノ:指先が走り、ストラトキャスターの奏で上げる音色を空間に響かせる
    佐陀コトノ:演奏を媒介とする現代神楽の特性上、全方位、対多数の敵に対しては好相性を発揮する
    佐陀コトノ:音響を介して練り上げられる呪力の拡散放出、彼女を中心に放たれる力の奔流がウボ・サスラを捉えて薙ぎ払う!
    医食同源ウボ・サスラ:「あー」「あ、あーーーー」「ああーーーー」「おあー」
    医食同源ウボ・サスラ:不定形の顔が、音で鎮められて(信じ難いことに神性のたぐいであるようだ)消え、数を減じる。減じるが
    医食同源ウボ・サスラ:コトノの頭上の枝から新たな球体が落ちてきた勢いよく 彼女の顔をめがけて
    医食同源ウボ・サスラ:ぶちゅう
    佐陀コトノ:「……!!!?? うひゃああああああああああああっっっ!!!?」
    医食同源ウボ・サスラ:ごぶん ごぶん ごぶん と、口に見える穴からえらい勢いで飲みやすい薄ら甘さの液体(粘性は高い)が流し込まれる
    佐陀コトノ:「うえっ、うあっ、あうあうあう」
    医食同源ウボ・サスラ:恐るべき富栄養! 体の不調が強制的に治療され、感覚は鋭敏に澄み渡り、頭の中で花火が上がる!
    敦島カナメ:「おい!コトノちゃん!」
    佐陀コトノ:正体不明の液体を無理やり流し込まれ、苦しそうに涙目でもがき続け、やがて
    佐陀コトノ:「――――!!!!」バチーーン、脳内で火花が弾けて
    敦島カナメ:「野郎……!!」
    佐陀コトノ:「ふにゃあああああ…………」体からふにゃっと力が抜けたかのように脱力し、そのままこてんと倒れ込む
    解良イノリ:「こ、コトノさああん………!!??」ぎょっとした顔で叫ぶ。
    敦島カナメ:バチバチと腕から迸る電光が、一息にコトノちゃんに貼りつく顔面菌を襲う!!
    医食同源ウボ・サスラ:落ちてきた(ほとんど唯一の)塊は、コトノに覆いかぶさるようにそのサイズをまそうとしていたが
    医食同源ウボ・サスラ:「またのごりようをおまちしていまーーーーす」
    医食同源ウボ・サスラ:ばぁん! と高圧電流で、内部から弾けて飛び散る。
    SGM(里村):…再生する気配はない。
    雛々未ヒナミ:「なんで処方してかなり満足そうな感じのご挨拶なんだよ!」
    棗ハルカ:「一旦、引くわよ!」
    棗ハルカ:「カナメ! コトノを拾ってちょうだい!」
    解良イノリ:「というかまだほかにいるのあれ……じゃなくて、コトノさん大丈夫か早く見ないと……!」
    雛々未ヒナミ:「……っ、コトノ!息出来てる!?」
    鰤谷カゴメ:「コトノさん、大丈夫なのですかー。見たところ毒ではなさそうですがー。童子さまにささおのせあれー」
    敦島カナメ:そのまま一気に周囲の粘菌の手薄な部分をバリバリと弾き飛ばしながら。
    敦島カナメ:「おう!」米俵のようにコトノちゃんを抱え上げ、走る!
    佐陀コトノ:「うにゃ……入子構造は解散したはず……そんな……二回目ですかぁ……!?」ぶらぶら担がれながら何やらうわ言を漏らし続けている
    芦屋コヨミ:「な、何かトラウマが……」
    SGM(里村):駆け抜けるうち、隠花植物と菌類の森を抜けて、景色は一面の花畑…天然のように見える薬草畑…に変わった。
    SGM(里村):…さすがにここまで、あのよくわからないものは追ってこないようだ。
    敦島カナメ:「がんばれ!傷は浅いぞ!正気を保つんだ!」必死に励ましつつ、駆けるのだ。
    佐陀コトノ:「…………あれっ、うええ!? わ、私何で担がれて!?」ようやく正気に戻り手足をじたばた
    "白拍子":『……ふむ。この花畑までは追ってこない様です』殿を務めながら、漸く足を止める。
    解良イノリ:「意識は回復したか…他に何か違和感はある?」
    佐陀コトノ:「えっええと特に何も……。むしろ何故か体調が良いような……」
    敦島カナメ:「ハーッ……よかった。そいつはなによりだ」ホッとする。予断は許さないが……。
    雛々未ヒナミ:「そういえばあのにょろにょろさん、頻りに健康がどうとか栄養がどうとか言ってたね」
    佐陀コトノ:「し、強いて言うなら胸がちょっと圧迫されてて……。大きめのサイズの服着てるはずなんですけど」
    解良イノリ:「…アッパー系かそれとも昇圧剤とかかな?蛇の毒とかで寧ろ体調が良くなるのもある……むむ」
    雛々未ヒナミ:「……まじ?」しげしげとコトノの全身を眺めて。
    解良イノリ:「………?あれ、さっきまで普通に結構だぼっとしてたような」
    鰤谷カゴメ:「もしや成長しているのではー?」
    芦屋コヨミ:「こころなしか縦にも伸びてるような……」
    棗ハルカ:「そんな馬鹿なことあるわけ無いでしょ、いくら栄養があったとしても……」
    佐陀コトノ:よく見ると服がさきほどまでと比べてパツッと張っており、体形が分かりやすくなっている
    棗ハルカ:「えぇ……」
    佐陀コトノ:「うええっ!? そ、そんなことあります……!?」
    雛々未ヒナミ:「ほんとだ……むちっとしてる……」
    解良イノリ:「せ、成長させるタイプの?いや、ソラリスの生命賦活系ならあり得るのか…?」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『どうやら薬効は確かだったようだね』
    棗ハルカ:「それで済ませていい問題ですか?」
    鰤谷カゴメ:「日の当たらぬ地下にある肉塊に、玄妙な薬効がある…というような話は多くあるのですー」
    エメラ・ントゥカ:「さっきの、おいしそうな匂いした。栄養たっぷり」
    佐陀コトノ:「こ、これ本当に大丈夫なんですかぁ……!?」涙目で訴えている
    解良イノリ:「………エフェクトの効果なら、最悪私が解除してもいいんだけど……そこ迄問題ないなら、やらない方がいいかしら…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『獣術部については良く分からないが、神像建立部に関しては本来あそこまで派手ではなかろう』
    敦島カナメ:「プロテインとか栄養ドリンクとかのスゲエ版か?大丈夫かよ、副作用とか……」
    棗ハルカ:「どうなんでしょうね、とりあえず代謝を上げれば抜けるかもしれないわ」
    鰤谷カゴメ:「ヒナミさま、これはもしやー」
    棗ハルカ:「言うなればダイエットになるのかしら、これ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『暴走状態の反面、彼女らの能力行使はでたらめに発展しているように見える』
    佐陀コトノ:「だ、ダイエット…………」
    解良イノリ:「下手に成立してるバランスを崩すと問題だし…、ああ。そうだね…もしずっと残ってて、違和感とかが酷いなら私の解除とかも試してみよう」
    棗ハルカ:「それで心当たりはあるの? その口ぶりだとなにか知ってそうだけど」
    雛々未ヒナミ:「ん。呪医部の子達が関わってそうな気がしてきてる」
    佐陀コトノ:「い、イノリさん……!」目をキラキラさせて
    解良イノリ:「さっきは助けに入れなくてすまなかったね……」コトノちゃんの言葉に安心させるように笑いかけながら。
    "白拍子":『……先遣隊に参入した部活の一つですね。医食同源を始めとして、複数の医療分野を幅広く取り扱っている』
    敦島カナメ:「ああ。今の所一回り体格がよくなったくらいだが……具合が悪くなったら言ってくれ。……これも六壬の術の一つなのか……」
    芦屋コヨミ:「わ、私もいろいろと貰って食べたことは(しょっちゅう)あるけど……」
    鰤谷カゴメ:「崑崙の方の専門分野にも近いはずなのですー」
    解良イノリ:「そういえば漢方医学とかそっちの東洋医学で有名な所ね。勿論他の分野の成果もあるけれど…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『なるほど、非アカデミックな領域の医療を探究しているといった所か』
    "白拍子":『特に、部長の毒薬ミナト様は件の光源の正体を掴むべく躍起になっていたとか』
    佐陀コトノ:「そ、それで先遣隊に参加したんですね……」
    棗ハルカ:「異常化治療のアプローチの一つとして参加したってことね」
    敦島カナメ:「……確かに。栄養方面からの肉体改造は、むしろ崑崙の領域でもある。そして薬を使ったワザは六壬の呪い(まじない)も精通してるトコだろうしな」
    析了トオル:「異常化治療であったり、龍脈の植生過剰成長も視野に入れているでしょうね」
    鰤谷カゴメ:「意欲的な部活ではありますのでー。商売にならず悩んでいたようでございましたがー」
    棗ハルカ:「毒を採取してワクチンを作ろうと考えるのは、当然よね」
    析了トオル:なお、先ほどは真っ先に逃げていた。奥の方から近づいてくる。
    "白拍子":『同物同治、というやつですね。ソラリス由来の能力ならば、コトノ様の異常にも説明が付く』
    佐陀コトノ:「あっ、トオルさんそんなところに」
    "白拍子":『説明が付く……ほんとに?』自分の言葉を訝しむ。
    解良イノリ:「作用機序を調べることで発展するものだものね、医学。…となると…その部長さんが領域の主?」
    鰤谷カゴメ:「説明をつけるのが六壬の本領でございますゆえー」
    佐陀コトノ:「せ、説明付くんですか……?」凹凸が顕著になった自分の体を見回しながら困惑した表情
    敦島カナメ:「……呪医部、か……」少し考えているような様子。商売にならず悩んでいた……。
    解良イノリ:「呪術というのはそうした神秘に説明をつけるものだけど…」少し眉根を抑えつつ。
    雛々未ヒナミ:「でも困ったね。アイツがまた出てきて、不用意に近づいたら皆むちむちにされそう……」
    析了トオル:「……私は肉がつくと移動速度が鈍りそうなのでご遠慮したいですね……」
    鰤谷カゴメ:「数は減っているはずですので、一度引き返す程度なら、カゴメが経路を割り出せるかと存じますー」
    析了トオル:戦闘も不可能なのに、いざというときに逃げられないからである。
    解良イノリ:「体型変化自体も動きづらくなるし、それにコトノさんの例を見ると本体のレネゲイド作用も使ってるのかな?微妙に他のことやるのに支障ありそうだね…」
    棗ハルカ:「少なくともさっきより人数を少なくすれば発見される確率は低くなるわ」
    棗ハルカ:「その子が領域の主なら手分けして挑まなきゃいけないんだし」
    解良イノリ:「…となると、影で潜航できて、エフェクトの影響も排除できる私が良いかな?」
    鰤谷カゴメ:「こちらでいちど方策を整理して、領域の主たちを始末する手立てを立てるもひとつの手かとー」
    棗ハルカ:「相変わらず物騒な言い方をするわね」
    芦屋コヨミ:「し、始末……と、とりあえず気絶くらいで……」
    敦島カナメ:「アンタはむしろ見るからに華奢が過ぎる感もあるケドな。もっと食ってもいい」トオルさんを見。
    雛々未ヒナミ:「そうだね。三方を打開するためのアタリはついた。あとは対策して皆を助けるだけ」
    佐陀コトノ:「い、一応みんな六壬の生徒なので優しくしてあげて下さいね……」
    解良イノリ:「それもそうか。…一旦準備して、態勢を整えて、彼女たちがそもそもどうしてこんなことになってるのか、もはっきりさせるとしよう」
    棗ハルカ:「それじゃ、その辺りを決める前に私からも調査報告があるわ」
    敦島カナメ:「何にせよ部隊を三手に分けなきゃならないからな。ここのボス相手には、それはむしろ都合がいいかもな」
    棗ハルカ:「内容はここの研究……というよりも六壬という場所の役割の話ね」
    棗ハルカ:「ここがなんの秘密を担っていたか」
    棗ハルカ:「イノリには神秘って言ったほうがどういう話なのか理解が早いんじゃない?」
    析了トオル:「ほう、ほうほう」
    敦島カナメ:「神秘」
    解良イノリ:「……」苦い表情。
    棗ハルカ:「ここノヴァリスには理事会達が作ったルールがあるっていうのは、道中でイノリから聞いたと思うけど」
    棗ハルカ:「これはその一つ、通常のレネゲイド能力とは違う原理を持った子たちの力を成立させるために作ったものみたい」
    鰤谷カゴメ:「壺中天なのでしてー」
    棗ハルカ:「例えば自身になんらかの意志、集合的意識を起源としたレネゲイドビーイングを宿した生徒とかがそれに当たるわね」
    解良イノリ:「伝説、伝承は、語られた過去の積み重ねに拠るもの。過去が一切ない土地に於いては…」
    棗ハルカ:「ここノヴァリスはそうした歴史的経緯から隔絶された土地」
    棗ハルカ:「それなのに何故、集合的意識、言ってみれば信仰を扱いその奇跡を起こす。そうした能力原理を持つ子達が能力を行使することが出来るのか」
    敦島カナメ:「ああ。レネゲイドの力を、信心……信仰の面から励起・発現するアプローチだな」
    敦島カナメ:「いわゆる“オールド”に分けられるオーヴァードとは切っても切れないやり方。その発展の過程自体が歴史と言ってもいい」
    棗ハルカ:「普通に考えたらその能力の基盤となる下地は存在しないからその能力は著しく落ちるわね」
    雛々未ヒナミ:「もし、ノヴァリスに神秘や宗教を取り扱うための土台がなかったら……六壬の子達は、みんな困っちゃうだろうね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『六壬の娘たちの術式RCの、"神祇祭典"か』
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあその下地が……ここに?」
    棗ハルカ:「でもそれを解消する方法を理事会は思いついたのよ、かなり力技だけどね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『自身のレネゲイドと神仏迷信の伝承を組み合わせているようだね。このシステムを最大限に活用している例らしい』
    棗ハルカ:「ここがどこでもないなら、ここをどこでも”そうだった”ことにすればいいってね」
    鰤谷カゴメ:「企んだものでございますねー」
    雛々未ヒナミ:「……"神祇祭典"。己のみで到達できない風章へと神秘をもって踏破する奇跡」
    析了トオル:「過去を組み立てた、と、それはそれは……」
    雛々未ヒナミ:「でも、その立役者が理事会だって聞いちゃうとむっとしちゃうなぁ」頬を膨らませる。
    棗ハルカ:「つまりここは未開の地でありながら、人々の営みがあった膨大な過去があったことになってる」
    解良イノリ:「キリスト教だと、そもそも生命が生きること自体、主たる神の御力あってこそ、という観念があるから…そこから引っ張ったのかな…」
    佐陀コトノ:「信仰が……人工的に作られたってことなんですか……?」
    鰤谷カゴメ:「あれは、理事会から奪ったものを、生徒会の皆で読み替えて基礎を作ったものと聞いておりますー」
    敦島カナメ:「……無茶苦茶な手を思いつくな、ココの理事会も。いや、そんな無茶を本気でやらかすがゆえのFHでもあるんだが……」
    棗ハルカ:「人工的に作った、というよりも無理やり引っ張ってきたみたいなものね」
    棗ハルカ:「言ってみればここが伝説の起源ですって主張してるんだもの」
    解良イノリ:「……ああ、だからそのエネルギーが流れる龍脈の内容物から、伝承の生物を具象化できたりするのか」
    解良イノリ:「”語られたこと”を、”そこにあった事”にする、という訳ね」
    棗ハルカ:「ここは伝承生物の発生源だから、ということになるからね」
    析了トオル:「それに……ふむ。ノヴァリスの外の過去や伝承が写し出されているのならば……」
    棗ハルカ:「そしてこれはマスターオーダーとの盟約、生徒と星徒を成り立たせるための対のもの……ってことらしいわ」
    析了トオル:「……それが眠る源は、ノヴァリスの外とも言える」
    解良イノリ:こうして聞くと、相いれないとはいえ師の成した事の凄まじさに溜息が出そうだった。
    棗ハルカ:「報告はこんなものね、解読するのに時間がかかったわ」 ため息をつく
    雛々未ヒナミ:「お疲れ様~~」
    鰤谷カゴメ:「世界より前、乳海や渾沌のようなものでございますねー」
    解良イノリ:「お疲れ、ハルカ。……”地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり”…ってことね」
    敦島カナメ:「そういった神秘の……言ってしまえば、信仰の大元になる神話の世界をここに創っちまおうって試みか。スケールのでかい話ではあるが……」
    佐陀コトノ:「私達が力を使えている以上はそれが本当に実現している、ってことなんですよね……」
    敦島カナメ:「助かるぜハルカ先生。随分と判りやすかった」
    棗ハルカ:「そうね、悔しい気持ちがあるのは察するわ」
    雛々未ヒナミ:「だからって、今更捨てるには慣れ過ぎてしまった……と思う」
    雛々未ヒナミ:「むしろ、そのお陰で理事会に一杯喰わせられたとも言えるしね。貰い物の使い道はこちらの自由」
    析了トオル:「はい。知事会は否定されるべきものですが、すべてを捨て去る必要はありません」
    析了トオル:「むしろ、都合のいい部分は使ってしまいましょう。その方が気分がいい、でしょう?」
    佐陀コトノ:コクコクと頷く
    解良イノリ:(この神秘も、最終的には”作り替えないといけない”んだけど…まあ、まだまだ遠い話だ。今言う事じゃないな)
    芦屋コヨミ:「…………んん」少し考えこんで。
    棗ハルカ:「どうしたの、コヨミ」
    芦屋コヨミ:「い、一層にあった、架空生物のレポート……」
    芦屋コヨミ:「それにあった"基盤"って、多分今のお話のことだと、思うんだけど……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『"龍脈最■層に設置した■■■■■■■は、ノヴァリスの能力のひとつの基盤を形作ることに成功。"だね』
    敦島カナメ:「基盤……今の話の、神秘や信仰に根差した基盤、とも繋げられる……な」
    "白拍子":『なるほど。神秘の土台を作り出す術があのレポートに明記されていたのですね』
    芦屋コヨミ:「再確認ですけど、それの先に色々考えてた……ってこと、ですよね」
    芦屋コヨミ:「何かを生み出す、こと」
    棗ハルカ:「そうね、基盤を作って終わりって話じゃないのは確か」
    解良イノリ:「…呪術兵装レポートにあったものかしら。”我らが派閥の最終目的である、■■の■。その降誕に至るために”。」
    鰤谷カゴメ:「面従腹背。主流派に乗りつつも、自陣営の仕込みを続けていたということでございましょうかー」
    解良イノリ:「"改竄"黄天。"教導"天道 。"統合"天式。"演算"幻天。その四つを以て、我々は遂に天■へ至る道を啓くものとする”……」
    解良イノリ:「元から、理事会派閥同士はある種の競争関係にあったのは事実。だから、彼らがそうした営為を行っていた…のはそうだろうと思うけれど」
    棗ハルカ:「待ちなさい、ちょっとそこまで考えるにはまだ早いと思うわ」
    敦島カナメ:「基盤ハードを作って終わりじゃねえ、その上で磨かれる技術ソフトを伸ばして完成でもねえ。アタシら崑崙が肉体を鍛え、功夫を積むように……」
    棗ハルカ:「ここは一先ず、そういう話があった。までに留めておきましょう」
    解良イノリ:「む。…そうね、先走った。ごめんなさい」
    敦島カナメ:「それで最後『何を成すか』が残ってるってわけだな」
    佐陀コトノ:「こ、ここで喋っても全部推測になってしまいますもんね」
    析了トオル:「はい、まずは蹴散らさねば始まりません」
    雛々未ヒナミ:「……イノリさん、理事会の過去の話題が出る度にいつも難しそうな顔してるもんね」ちょっと心配げ。
    析了トオル:「どちらにせよ、一番奥に行けば待っているでしょう」
    鰤谷カゴメ:「心中お察しするとは申せませぬがー」
    敦島カナメ:「……分かってねえことは、未だ多いな。もっと調査を続ける必要がある」
    解良イノリ:「……まあ、師匠が師匠で、長い事下請けしてたからね」複雑そうに苦笑。
    エメラ・ントゥカ:寝息を立て始めている。難しい話は苦手なので。
    棗ハルカ:「さ、切り替えて行きましょう。まずはここをなんとかするメンバー分けね」
    解良イノリ:「そうだね……まず、やるべきことをやってこう」
    棗ハルカ:ではイノリちゃんとコトノちゃんにアルティメイド服をそれぞれわたします
    解良イノリ:ありがとうございます~自前のウェポンケースに仕舞っておきます!
    佐陀コトノ:わーいありがとうございます! こちらはそのまま装着!
    棗ハルカ:ではメンバーの振り分けは
    左上:イノリちゃん、カナメちゃん
    右上:ヒナミちゃん、インスタント・ドールズ
    下:コトノちゃん、私 という形で宣言します。

    GM:理解!
    敦島カナメ:行くです!


    SGM(里村):薬草畑の奥、結ばれた庵の前には甘い香りを立てる大釜が湯気を立てていた。
    SGM(里村):その大鍋を、長い杓子でかき回しているのは、
    毒薬ミナト:「おりょ? お客さん?」

    毒薬ミナト:六壬の制服…ではない、墨染の医師服スモックに白いタイトなパンツ姿の生徒だ。
    解良イノリ:「まあ、そう言う事なのかな」影から身を湧き上がらせて。
    敦島カナメ:「ドーモ」ざっざと脇から現れて。
    毒薬ミナト:「あらら。ごめんねぇー、まだ薬はできてないの。あと三段階希釈したら次の試作品になるんだけどー」
    解良イノリ:「……きみがここ、龍脈の地下に来たのは…」彼女の十字冠を観察する。
    敦島カナメ:「…………」ちらりとイノリさんの様子を見たのち、こちらも十字冠を観察する。
    毒薬ミナト:十字冠は、あきらかに虹色にぬらぬらと光を帯びている。
    解良イノリ:少し溜息。カナメさんにハンドサイン。十字冠に異常あり、のサインだ。
    毒薬ミナト:「そうそう。なぞの発狂の原因を見つけるためで、見つかったんだよ!」
    敦島カナメ:頷く。今の彼女は正気ではなさそうだ。
    毒薬ミナト:「ただ、私を素材にしてるから、私自身だと効くかどうか確かめられなくてえ…」
    解良イノリ:「……人体素材か?なんでこう人美研といいこういう類のやつは尽きないんだ……!」
    毒薬ミナト:「医学ですぅ! 医学の発展に犠牲はつきものでーす! 犠牲にはしないけど!」
    毒薬ミナト:「ということで、きみたち…」
    毒薬ミナト:「か・ん・せ・ん、してみない?」ちけーん
    敦島カナメ:「『私を素材』、なァー……」
    解良イノリ:「断る。私にはやることがあるし……きみだって、治したい者は上にいるんじゃないのか」
    毒薬ミナト:「もちろん。なので、しっかりしたもの、持って帰らなきゃー、ねえ?」
    解良イノリ:「まず手を差し伸べるべきは……、くそ。ダメか」
    敦島カナメ:「ヤァーダーよ!生憎アンタの薬で調子崩してるツレがいるんでな!」
    毒薬ミナト:「あらあらら? 体に合わなかったのかな。ね、調べさせてくれなーい?」
    敦島カナメ:「アンタをしょっ引いて、そっちを治してもらうぜ!……まずは正気に戻してからな!」
    解良イノリ:「流石にあの子にこれ以上心労を背負わせるわけにもいかない。ただでさえ後輩なんだからな…!」影が渦巻き始める。
    毒薬ミナト:「ふっふふ。じゃー仕方なぁいわね、無理矢理にでもベッドインしてもらうわあ!」
    敦島カナメ:構える。口角が上がる。いいね、話が早えぜ!
    毒薬ミナト:じゃきりと取り出すのは、極太の針、白い球体の詰まったガラス瓶、その他よくわからないもの!
    解良イノリ:「……言い方がいちいちと……ああもう。”同窓会”委員長、”パレーシア”解良イノリ。制圧行動を開始する!」
    SGM(里村):では、戦闘前に、ひとまず移動分の侵蝕修正だけお願いします!

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(80 → 81)
    敦島カナメ:は!侵蝕率を1上昇で、72に~。
    SGM(里村):第二層。混淆幻■鏡■、■リ■ムラ■ズ ボス戦闘を開始します
    SGM(里村):それでは、vsウィッチドクターの戦闘開始いたします。彼我の距離は10m、PC1エンゲージ、毒薬1エンゲージからのスタートです。
    SGM(里村):行動値は:イノリ14>毒薬5>カナメ3となっております。
    SGM(里村)
    SGM(里村):ということで、1ラウンド目のセットアップから。宣言あればどうぞ!
    敦島カナメ:ありません!
    毒薬ミナト:あーしはあるよー
    解良イノリ:PS”Mt.19:17”《原初の黄:活性の霧》。あとボスパネル侵蝕上昇かな
    SGM(里村):あ。そうそう、上昇処理お願いしますー
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3(→ 2)増加(81 → 83)
    解良イノリ:セットアップ分で+2.自身に攻撃力+21、ドッジダイス-2dを付与。
    敦島カナメ:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 2

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を2増加(83 → 85)
    敦島カナメ:増やして74!
    SGM(里村):おっと。ごめんなさい、処理ミスあった! 雑談タブ確認お願いします(侵蝕上昇について)
    毒薬ミナト:ひとまず、あーしは希釈砂糖玉レメディ:根の国の砂
    解良イノリ:おっと、じゃあ1下げて84になります。
    敦島カナメ:ああ~じゃあ1下げて73!
    SGM(里村):ご協力感謝!
    毒薬ミナト:《機械化手術》《原初の黄:氷の茨》《ラピッドファクトリー》。HPの現在値と上限値がものすごい勢いで上がって、エンゲージから離れるとダメージが入って、ダイスがモリッと増える!
    解良イノリ:マジ????
    毒薬ミナト:これが医学の力だ!
    解良イノリ:うせやろ……
    敦島カナメ:おわーっ
    毒薬ミナト:とりいだしたるは謎の飴玉! 死の国(たぶん)の砂を希釈に希釈を重ねて作った死の抗体は口にした体を極限まで戦闘不能から遠ざける!
    毒薬ミナト:「きたきたきたきたーっ! 体温上がってきたあーっ!」
    敦島カナメ:死の抗体
    解良イノリ:「完璧にあっち系だな…素でああとは思いたくないが」
    敦島カナメ:「なるほどね、そういうタイプか……」ちょっとだけ冷や汗!
    毒薬ミナト:「これぞホメオパシーと同物同治を組み合わせた、それなりに新しいあーしの呪術医学よお!」
    SGM(里村)
    SGM(里村):ということで行動値順にイノリさん、どうぞ!
    解良イノリ:はい、マイナーでまず移動、接敵します。オートでメイド服を装備。行動値11へ。
    解良イノリ:メジャー。EX”Rev.1:7"《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》《散滅の腕》にてミナトさんを攻撃。妨害等ありますか?
    毒薬ミナト:なーい! 来なさい!
    解良イノリ:たすかる
    解良イノリ:10dx7+11+3
    DoubleCross : (10DX7+14) → 10[1,3,5,6,6,7,7,8,10,10]+10[1,2,2,3,7]+3[3]+14 → 37

    解良イノリ:マジで回んないな君!!w
    解良イノリ:妖精は…流石に大丈夫でしょう。これで!
    毒薬ミナト:ふっふっふ。素手ガーーーード! に! 【希釈砂糖玉:地獄の番犬】!
    毒薬ミナト:《影の守り手》《原初の灰:棘の獣身》! ガード値上げて、ついでにダメージ反撃よ!
    SGM(里村):ということでダメージ処理いきましょうかー
    解良イノリ:マジ?一応、散滅の効果で、命中時、常時・エネミー以外のエフェクトの効果を全て終了します。
    毒薬ミナト:HPがなんか100くらい下がった!
    敦島カナメ:100もだぜ!やった!
    解良イノリ:怖すぎ 茨とかガードエフェクトも終わるのかな…
    解良イノリ:ダメージ。
    解良イノリ:4d10+1d10+21+21 装甲等有効。
    DoubleCross : (4D10+1D10+21+21) → 21[3,1,9,8]+3[3]+21+21 → 66

    解良イノリ:出目ひどいなー!66点装甲等有効ダメージ。
    毒薬ミナト:う、66だとー…ギリでHPが足りない! 0割り込んじゃうけど、その上で反撃よー!
    毒薬ミナト:5d10 とげとげ
    DoubleCross : (5D10) → 12[2,2,6,1,1] → 12

    解良イノリ:ゲエエ 発動がガード宣言時だから来るのだな…!
    毒薬ミナト:うわ、出目ひどーい。倒しきれないじゃーん!
    解良イノリ:解良イノリのHPを12減少(29 → 17)
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を11増加(84 → 95)
    敦島カナメ:おお、よかった……!
    解良イノリ:あぶない…!後は頼むよ!
    敦島カナメ:は!
    毒薬ミナト:で、倒れたので【希釈砂糖玉:冥河の水】うー
    毒薬ミナト:《自動体内式除細動器》《再生の王笏》《創生の王笏》ぅー! 回復はあーしだけねえ
    毒薬ミナト:3d10+15+1
    DoubleCross : (3D10+15+1) → 9[2,2,5]+15+1 → 25

    解良イノリ:あ、あぶね~~~!
    毒薬ミナト:ぺんぺろりとHP回復。うーんd10の出目悪くなーい?
    解良イノリ:こっちも悪いから許して
    敦島カナメ:よ、よかった……!
    SGM(里村):で、どうやらまとめ演出の流れになりそうなので、このまま行動処理行きましょう! 行動値順に毒薬。
    SGM(里村)
    毒薬ミナト:マイナーでぇー、《メタルフュージョン》《猛毒の雫》ーに《再生の王笏》ー
    毒薬ミナト:3d10+3d10+2+25
    DoubleCross : (3D10+3D10+2+25) → 17[4,8,5]+23[9,8,6]+2+25 → 67

    毒薬ミナト:おしおし。HPが十分量まで回復してえー。メジャーの攻撃に邪毒がついてえ
    毒薬ミナト:【希釈砂糖玉レメディ:冥府の鳥】。《タブレット》《多重生成》、《絶対の恐怖》《コンセントレイト:ソラリス》での攻撃でえー…《恐怖の一言》はいらないか今回は。
    解良イノリ:茨消えてますからね
    毒薬ミナト:7dx7+4 ということで二人を狙って射撃
    DoubleCross : (7DX7+4) → 10[4,5,7,8,9,10,10]+10[5,6,7,7,10]+10[6,8,9]+10[9,9]+10[8,9]+10[2,9]+2[2]+4 → 66

    毒薬ミナト:まわったー。達成値66の射撃攻撃よー
    解良イノリ:ひどすぎる ドッジダイスがゼロ個なので失敗するし素手ガードしかないよ~
    敦島カナメ:グワーッ
    敦島カナメ:い、一応ドッジ
    敦島カナメ:7dx+1
    DoubleCross : (7DX10+1) → 8[1,3,4,6,6,7,8]+1 → 9

    敦島カナメ:ハイダメ!
    毒薬ミナト:7d10+3 ダメージ基礎点はショボいんだけどねえー
    DoubleCross : (7D10+3) → 32[6,2,1,6,6,6,5]+3 → 35

    SGM(里村):あ。NPCカードキルならやっちゃってOKよ!
    解良イノリ:ちょっと相談中の為すみません~!お手数をおかけします
    敦島カナメ:取り敢えずこっちは喰らってリザレクトしておきますね
    SGM(里村):はーい せかしちゃってごめんねー
    敦島カナメ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 3

    解良イノリ:ブロッカー効果でリザレクト回復量下がってるから1で復活かな
    解良イノリ:・コヨミ&カゴメさんのカバーをもらいたく!
    鰤谷カゴメ:ではそのようにー カバーいたしますー
    解良イノリ:たすかります 本当に
    SGM(里村):ではイノリさんには攻撃通らず、カナメさんには邪毒5が入ります。クリンナップ15点の約束!
    敦島カナメ:ぐえーっ。でもまだ大丈夫……!
    解良イノリ:きつ過ぎ!! カナメさんが侵蝕率上げてもらって…カナメさんの版かな!
    SGM(里村):さいですね。カナメさんどうぞ!
    敦島カナメ:はい!
    敦島カナメ:マイナーアクションでヴィブロウィップ起動、攻撃力+5。侵蝕率はさっきのリザレクト分で現在76。
    敦島カナメ:そしてメジャーで《コンセントレイト》《アームズリンク》《獣の力》《獣王の力》。侵蝕率は+9!85!
    SGM(里村):きなさーい!
    敦島カナメ:10dx7+4
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,2,2,4,6,7,7,7,8,8]+10[1,2,4,9,9]+10[6,8]+6[6]+4 → 40

    解良イノリ:妖精いる?
    敦島カナメ:んぐ、固定値が……34だから……
    解良イノリ:だいじょぶならいいよ!ごめんね
    敦島カナメ:び、微妙なラインだ……ここで倒し切りたいなら……回った方が嬉しい……けど……!
    毒薬ミナト:とりあえずあーしは、素手ガードに【希釈砂糖玉レメディ:地獄の番犬】、つまり《影の守り手》《原初の灰:棘の獣身》宣言するよお!
    敦島カナメ:ゲーッ、ガード!
    解良イノリ:んん、厳しそうか。じゃあ無しで行きましょう。
    解良イノリ:ごめんね、悩ませちゃいました!
    敦島カナメ:いや、大丈夫です!ありがたかったです!
    SGM(里村):じゃ、ダメージどーぞ!
    敦島カナメ:……んんん、よし、これで振ります!
    敦島カナメ:5d10+34
    DoubleCross : (5D10+34) → 32[7,6,10,6,3]+34 → 66

    敦島カナメ:装甲有効66!
    解良イノリ:メッチャいい出目
    毒薬ミナト:ぎゃーっ! それは…
    SGM(里村):ははは。先程倒れたのと同じ点数! HP45のガード値15なので、撃破ボーダーは60点! 66は…耐えられない!
    毒薬ミナト:うーんセットアップ超回復かましてビビらしてあげようと思ってたのにい!
    敦島カナメ:あっ、やった!
    解良イノリ:あ、あぶね~~…良い出目のお陰で届きましたね
    毒薬ミナト:でも最後の反撃は飛ぶよー
    毒薬ミナト:5d10
    DoubleCross : (5D10) → 23[5,7,4,6,1] → 23

    毒薬ミナト:カナメっちも道連れえ! 23点!
    敦島カナメ:よかった~~!反撃どうぞ!こっちも死んだ!!
    敦島カナメ:リザレクト!
    敦島カナメ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 4

    敦島カナメ:侵蝕は4増えて89。以上です!
    解良イノリ:ブロッカーブロッカー!-3入って1だよ!
    敦島カナメ:あっ、そうだった!色々ブロッカー込みで1でした……!!86です!
    SGM(里村):では、ひとまずウィッチドクタークラブ戦はこれで決着! ということで、やってくれましたわね! 割合に被害を軽減された!
    敦島カナメ:あ、危なかった……上手く行った……!!
    SGM(里村):はい!
    敦島カナメ:あっ、特に何かあったわけではないのです!ごめんね!

    SGM(里村):君たちの前に立ちふさがる敵、奇怪な飴玉を口にした毒薬どくぐすりミナトの全身から、禍々しい虹のオーラAuraが立ち上る!
    敦島カナメ:「ほォ……こいつは……!!」冷や汗!
    解良イノリ:「む……やはり出力が…」
    SGM(里村):これこそは、西洋に端を発する同種医療ホメオパシー、薄めれば薄めるほど治療効果が高まるという逆理の神秘である。
    毒薬ミナト:「さあ、あなたたちもあーしが治療してあげるう!」
    毒薬ミナト:その原理はともかく、キヴォトスという立地を差し引いても常識外れのエフェクト出力だ。尋常な手段では傷つけることは不可能。
    敦島カナメ:「だからアタシらはどこも悪い所ねーっての!」
    解良イノリ:「先にそもそものエフェクトから対処しないといけないな…カナメさん、私の後に。良い?」
    敦島カナメ:「任せろ。……手があるんだな、頼むぜ!」
    解良イノリ:その言葉に応えず、目を閉じて精神を集中している。
    解良イノリ:死の否定。冥界のものに触れる事で、不死や常にない頑丈さを得る説話はアキレウスを始め広く流布している。
    解良イノリ:ここが信仰の源、流出ずる水源であるなら。彼女がホメオパシーにて逆用したように。それを、此方が敢えて用いることもできるはずだ。
    解良イノリ: 「”水が湖から消え、川がかれて、渇くように、As the waters fail from the sea, and the river wastes and dries up,人は伏して寝、また起きず”so man lies down and doesn’t rise.
    解良イノリ:なら、どのように対抗するべきか。
    解良イノリ:「” 天のつきるまで目ざめず、その眠りから覚まされない”Until the heavens are no more, they shall not awake, nor be roused out of their sleep.
    解良イノリ:影が渦巻く。渦巻く。空へ延び伸び行きて、まるで天へさかしまに落ちる大河のよう。
    解良イノリ:--死と眠りは兄弟である。それは酷く近しいものだと、人類の誰もが思ってきた。
    解良イノリ:「”どうぞ、私を陰府に隠し、あなたの怒りのやむまで潜ませてくださいOh that you would hide me in Sheol, that you would keep me secret, until your wrath is past,”」
    解良イノリ:死にさえ勝りうる恐れがある。死を遠ざけても、眠りとやすらぎを求める心からは逃げられない。--それもまた、不死を得たものが”死ぬ”ために語られてきた説話である。
    解良イノリ:ヨブ記14章11-13節。死に勝りうる苦痛と苦難を受け、嘆く義人の冥界節。
    解良イノリ:大河となった影の柱が墜ちて雪崩れる。死を拒む薬師の少女へ。
    解良イノリ:触れれば意識が遠ざかる。眠りに落ちる。死の兄弟たるそれに落ちれば、彼の兄を拒めようか?
    毒薬ミナト:「って、ちょ、もおぎゃーっ!?」
    毒薬ミナト:死と眠りの類似性アナロジーによる読み替え。
    毒薬ミナト:本来は戒律を駆動させる合図システムコマンドでしかないはずの解良イノリのその力は、この疑似地下世界においてまた別の意味を持つ。
    毒薬ミナト:忘却の川の水に等しい影の奔流は、呪医の纏った「死への免疫」を洗い流す。
    毒薬ミナト:…だが、異常増強されたエフェクト出力は、それだけでは消し去ることはできない。
    解良イノリ:「……、完全には無理か…!だけど、器の増設は食い止めた!今なら…!」
    毒薬ミナト:イノリの打ち込んだエフェクトの伝搬を逆流して、「死を冒すことを許さない概念」、死の国の番犬が襲いかかる。
    毒薬ミナト:その足元の影を逆に食い破り、多頭の犬が噴出した。食らいつく。
    解良イノリ:「、逆用…いやカウンターか…!仕込み過ぎだろ!」
    毒薬ミナト毒薬どくぐすりが口に飴玉を放り込んだ。噛み砕く。受けた影を巻き込んで無理やり形にしたもの。武器軟膏理論に基づく、放たれた力への同毒抗体。
    毒薬ミナト:「そらこっちのセリフだわあ! なんなのさーあんたは!」
    毒薬ミナト:数個、小指の先ほどの大きさの飴玉を取り出し、さらに口に含んで噛み砕く。
    解良イノリ:「名乗っただろ、さっき!ああもう、何個用意してたんだ!?」
    毒薬ミナト:「もういい、まずはまとめて眠ってもらうよお!」太い針…瀉血針を自分の腿に突き立てる。影色の液体が吹き出す。この女もまた影使いウロボロスだ。
    敦島カナメ:「ガリガリ頂いてやがるな。あいつが呪医センセー自慢の『クスリ』か」
    毒薬ミナト:「そうよお! ここでかき集めた希少種素材、出し惜しみ無しでいくわー!」
    毒薬ミナト:吹き出した影が、翼のある形に変じる。無数の鳥。咎人を冥府に縛り付け、ゆく足を奪う鉄のハゲタカの群れだ。
    毒薬ミナト:食いつけば形を変え、文字通りその場に釘付けにされる。
    鰤谷カゴメ:「そこは合駒でしてー」
    解良イノリ:「霊魂導師か…!、く…」打消しはコストが重たい。十字冠の戒則にそろそろ触れそうな感触がある。
    敦島カナメ:「チィッ……!!」眉を顰める。この相手、言動は胡乱だが……強敵!
    鰤谷カゴメ:イノリの目の前に、巨大な球体が着弾する。操っている本人は側にいないようだが、それをいいことに巨大な球体状の式神が大破しても全く構わない。
    解良イノリ:「…、カゴメさん!ありがとう…ッ」その式神の遮蔽を用いて凌ぐ。
    鰤谷カゴメ:「いえいえ。このかたを相手取るにも、他の層へ行くにも、イノリさまも消耗させられませぬゆえー」
    毒薬ミナト:「克摩童子ぃ? なんであのエロオガキまできてんねよー…でも、それで限界でしょお!」
    鰤谷カゴメ:「はい。当分動かせませぬゆえ、カナメさん、お願いもうしあげますー」
    鰤谷カゴメ:「届きましょうー?」
    敦島カナメ:「ああ。助かる。……勿論、イケるぜ」
    敦島カナメ:「っ、たく、よォ!勿体ねえねセンセー!それだけの事が出来てよォ!」
    敦島カナメ:「早くモト……いやアタシ正気の状態知らねえけど……戻ってくれよ!」
    毒薬ミナト:「はーん! みたとこ腕自慢っぽいけど、それじゃーあーしまで届かないでしょーが!」
    敦島カナメ:ぐ。腰を低くとる構え。敦島カナメにとっての『正道』、洪家拳の型。そこから。
    SGM(里村):足を縫い付け、動きを封じる毒の影羽。いかにも尋常の武芸者であれば、それだけで責め殺すことができるだろう。
    SGM(里村):だが。
    敦島カナメ:上段拳。膝、腰、肩、そして目線。狙いは毒薬ミナトの胸部、心臓……と見ることができる。狙いは血流の阻害か。
    敦島カナメ:十二分のスピードだが、それは彼女の通常の拳打より、『敢えて一段遅い』。
    敦島カナメ:弾かれた矢の如きスピードで、稲妻の拳が人体中枢の急所を――。
    敦島カナメ:の、瞬間、ミナトの足首!内側の『くるぶし』へ、稲妻の如き蹴り!縫い付けられた足の『膝から』生えている!
    毒薬ミナト:「!?」届かない距離。だが何かを感じて、咄嗟に能力を起爆する…
    毒薬ミナト:間に合わない。そもそもの鍛え方の桁が違う。
    毒薬ミナト:体軸を外へ弾かれて、横へ回転するように体がかしぐ。
    敦島カナメ:「なあセンセー!」
    敦島カナメ:『痛ェ』だろ。言外にいう。どれだけ『死なない』ように鍛えても、人体構造上、それは避けられない!
    毒薬ミナト:「はぼっ」
    敦島カナメ:バ ヂン!! 同時!
    敦島カナメ:極大の落雷の如き鉄槌の拳!半ば強制的に警戒態勢が解かれたそこに……本命が、それこそ心臓――人体を血液で駆動させる循環の中枢に叩きつける。
    毒薬ミナト:「ぴっ」
    敦島カナメ:「……っし」残心。警戒。
    敦島カナメ:「……あざっした」礼!
    毒薬ミナト魔女の一撃ストローク。衝撃と酸欠で意識を刈り取られ、悶絶して倒れる。
    SGM(里村):虹色の十字冠も無防備だ。今なら容易に、汚染を引きはがすこともできるだろう。
    SGM(里村):…最後に跳ね返ってきた影の毒が、カナメの足を焼いている。自分で、そのまま続けるのは難しそうだ。
    解良イノリ:「…ふう。流石だね、ありがとう。…大丈夫?」
    敦島カナメ:「……フーッ」縫い付けられた足が焼かれ、端々から流血する。ヤバかった。この医師は、最後まで勝利をあきらめなかったのだ。
    毒薬ミナト:「Qきゅう~~~~」
    鰤谷カゴメ:「ひとまず、羅盤の乱れは収まりましたー。あとは他が片付けば、下への穴も修復されるのでしてー
    敦島カナメ:「……いや、大丈夫……うおっ」ぐらつく。
    鰤谷カゴメ:「朗報を待つがよろしいかとー」
    解良イノリ:「じゃあ、後は私がやろう。…解除程には消耗しないはずだし…おっと」影が伸びて支えに行く。
    敦島カナメ:「へへっ、万全とはいかねえな……敵もさるもの、だな。皆強ェや」だがどこか晴れやかな顔で!

    SGM(粘):無数の修羅像(時々希臘風)が睨みを利かす荒野を抜けて、佐陀コトノと棗ハルカは断崖へ向かう。
    SGM(粘):天に今尚浮かぶ解放の女神像、そこへと時折放たれて、彫りを深める魔眼の源へ。
    SGM(粘):道中には打ち棄てられた習作、手足や巨顔、折れた弦楽器が突き刺さる。まるで空から遺跡群が崩落してきたかのようだ。
    SGM(粘):その奥地。周囲を険しい岩壁に囲まれた谷。ぶつぶつと言葉を垂れ流して佇む白衣の少女が居た。

    サイシアト・スーリャ:「違う、違う……」岩の上に胡坐をかき、木彫りの弦楽を抱えている。
    サイシアト・スーリャ:しな垂れ掛かるように身体を預け、或いは流れに委ねるようにぐらぐらと。
    サイシアト・スーリャ:女神像が備えているような、弁財天が持つような琵琶ではない。
    サイシアト・スーリャ:佐陀コトノのストラトキャスター、見た目も重心も瓜二つ。
    サイシアト・スーリャ:十字冠を病的に褪せた虹で光らせて、胡乱な目つきで彼方を見ている。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『サイシアト・スーリャで間違いない……二人とも、気を付けて』
    棗ハルカ:「なんか一心不乱って感じなんだけど……コトノ、どうする?」
    佐陀コトノ:「え、ええと」やや迷ったように考えて
    佐陀コトノ:「と、とりあえず話しかけてみます! わ、私一応あの像の本物ですし、相手にしてくれるかも」
    佐陀コトノ:そう言って、数歩前に出て近づく
    サイシアト・スーリャ:じろり、と眼鏡越しに視線を向ける。
    サイシアト・スーリャ:ベキャッと木の割れる音。
    佐陀コトノ:「ひゃっ!? ううう……」明らかにピリピリした雰囲気に圧倒されながらも
    佐陀コトノ:「あ、あの~こんにちは……!」
    佐陀コトノ:「神像建立部の方……で大丈夫です、か……?」
    サイシアト・スーリャ:「サイシアト・スーリャ。神像建立部の部員で間違いない」
    サイシアト・スーリャ:「君が佐陀コトノであるのと同様にね。そちらの見慣れない気配の人、初めまして」
    サイシアト・スーリャ:パキャッ、ビキビキッ、断続的に甲高く裂ける音。
    棗ハルカ:「なんか、完全にヤバそうなんだけど……」
    佐陀コトノ:「ううう……」怖がりながらもきゅっと拳を絞って
    佐陀コトノ:「あ、あの、私達はあなたのことを助けに来ました」
    佐陀コトノ:「その虹色になっている十字冠はとても危険な状態です、それにこの場所はレネゲイドが凄く濃くて長く滞在するのはオススメできません」
    佐陀コトノ:「な、なので出来ればここを離れて私達と一緒に来て欲しいです、その十字冠の虹色も除去します」
    佐陀コトノ:「……つ、ついでにあの……私の像作るのもやめて欲しいんですけど……」こちらは小声で
    サイシアト・スーリャ:「なる、ほど?」ぐりんと頭を傾けて、上座に座りながら背の低く猫背気味なコトノの顔を見上げる。
    棗ハルカ:「それもはっきり言ったほうがいいわよ」
    佐陀コトノ:「ひゃっ!?」見つめられて思わず姿勢がピンと伸びる
    サイシアト・スーリャ:「流石は解放の女神だ」
    サイシアト・スーリャ:「だけど無用の心配だ。私は私の目的に基づく不法侵入者」
    サイシアト・スーリャ:「通りすがりの求道者であって、君たち総督府の探索行とは一切関係がない」
    サイシアト・スーリャ:「願いも今、叶いつつあるところだ。満足が行ったら自分で戻る」
    サイシアト・スーリャ:ベキ、ミシミシッ。びちゃびちゃ。
    サイシアト・スーリャ:音源は手にした木製ギター像。形だけ似せたそれを素手でかき鳴らし、生爪剥がれて血飛沫零す。
    サイシアト・スーリャ:「天啓インスピレーションが湧きあがる。素材マテリアルが溢れている」
    サイシアト・スーリャ:「そして手本モデルがやって来た。これ以上に何を望む?」
    佐陀コトノ:「……あなたの安全を望みます」
    佐陀コトノ:真剣な表情に変わる、その手には既にギターを手にしている
    棗ハルカ:「……ふふ、なるほどね」 コトノのやり取りを見て、満足そうに笑う。
    棗ハルカ:「コトノ!」
    棗ハルカ:「思いっきりやっちゃいなさい、後は私がなんとかするから!」
    佐陀コトノ:「……はいっ、ハルカ先生!」
    佐陀コトノ:頼もしい先生の声を背に受けて、ギターの弦を強く掻き鳴らす
    佐陀コトノ:「現代神楽部部長、佐陀コトノ」
    佐陀コトノ:「私は私の名に賭けて、必ず貴女を助けてみせます!」彼女へ正面に向き合い、啖呵を切る
    サイシアト・スーリャ:骨肉を捧げて作り上げた駄作をぞんざいに放り棄て、両手を合わせる。
    サイシアト・スーリャ:「サイシアト・スーリャ。モチーフは修羅道」
    サイシアト・スーリャ:「渾身、ご覧に入れよう」神仏を拝む手つきで、総身に狂気に迸らせて。
    SGM(粘)
    SGM(粘):第二層。混淆幻■鏡■、■リ■ムラ■ズ ボス戦闘を開始します
    サイシアト[8]
     10m
    コトノ[12] ハルカ[8]
    SGM(粘):移動分侵蝕をお願いします
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(84 → 85)
    SGM(粘):ボスパネル分の侵蝕率を上昇してください
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D3(→ 3)増加(85 → 88)
    佐陀コトノ:86+1d3
    DoubleCross : (86+1D3) → 86+1[1] → 87

    棗ハルカ:なんか片方だけでいいので下げまーす
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を2減少(88 → 86)
    佐陀コトノ:修正して86になります
    SGM(粘):セットアップ
    佐陀コトノ:《狂騒の旋律》同エンゲージに攻撃力+18、暴走付与、拒否可能。侵蝕率+5して91です
    サイシアト・スーリャ:剣星の星砂を使用、マイナータイミングのモルフェウスエフェクトを3つまで使用
    サイシアト・スーリャ:《アーマークリエイト》《シールドクリエイト》《ヴィークルモーフィング》+デモンシード
    サイシアト・スーリャ:装甲17の防具とガード値16の白兵武器とモーフィングロボを作成して装備。行動値ー3
    サイシアト[5]
     10m
    コトノ[12] ハルカ[8]
    棗ハルカ:狂騒の旋律は受けません!! なし!!
    SGM(粘):イニシアチブ 12 コトノちゃんの手番
    佐陀コトノ:マイナーアクションはなし
    佐陀コトノ:メジャーアクションで《サイレンの魔女》対象はサイシアトさんです
    SGM(粘):判定どうぞ
    佐陀コトノ:4dx+23
    DoubleCross : (4DX10+23) → 8[2,6,8,8]+23 → 31

    佐陀コトノ:乗った!
    棗ハルカ:あ~まった!!
    棗ハルカ:カゴメちゃんのNPCカードって間に合います!?
    SGM(粘):いいよ
    佐陀コトノ:あっ判定前か……! 大変失礼しました!
    SGM(粘):4個も効果持ってきてる奴らが分かりづらい
    佐陀コトノ:NPCカード:コヨミ&カゴメを使用、ガード値無視とダメージ+6の効果を適用します
    SGM(粘):OK!
    サイシアト・スーリャ:《シールドクリエイト》武器によるガード、《魔人の盾》しかし貫通される
    SGM(粘):ダメージどうぞ!
    佐陀コトノ:4d10+18+21+1d+6
    DoubleCross : (4D10+18+21+1D10+6) → 17[2,2,6,7]+18+21+4[4]+6 → 66

    棗ハルカ:やっただろ!!
    佐陀コトノ:装甲・ガード無視です……!
    サイシアト・スーリャ:グワーッHP47!
    サイシアト・スーリャ:《魂の錬成》戦闘不能状態を解除し、HPを40まで回復
    棗ハルカ:ぎえ~~~!!!
    佐陀コトノ:うひゃあ~~~~
    SGM(粘):侵蝕率を上げな!
    佐陀コトノ:侵蝕率+4して95
    佐陀コトノ:そして多分意味ないけどコンビネーターの効果でラウンド間ダメージ+2dです!
    サイシアト・スーリャ:なるほど、コンビ芸……
    SGM(粘):イニシアチブ8 ハルカ
    棗ハルカ:ちょっとまってね!
    棗ハルカ:待機します!!
    SGM(粘):イニシアチブ5 サイシアト
    サイシアト・スーリャ:マイナーで《斥力跳躍》コトノちゃんたちに急接近
    サイシアト・スーリャ:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《ヘヴィギャロップ》《重力の手枷》
    サイシアト・スーリャ:モーフィングロボを使用した白兵技能攻撃。命中したらシーン中のあらゆる判定をー2D。この効果は重複する。
    佐陀コトノ:うひゃあ
    サイシアト・スーリャ:対象はコトノちゃん。2回当てればもうギター演奏できないねえ
    佐陀コトノ:うううう……!
    サイシアト・スーリャ:9dx7+4
    DoubleCross : (9DX7+4) → 10[2,2,2,4,6,7,7,8,10]+10[2,5,8,9]+5[1,5]+4 → 29

    棗ハルカ:判定しな! 未来は決まってるからよ!!
    サイシアト・スーリャ:《剣精の手》判定ダイスの出目一つを10に変更
    サイシアト・スーリャ:1dx7+34
    DoubleCross : (1DX7+34) → 10[8]+10[10]+6[6]+34 → 60

    棗ハルカ:ばかばか!!
    棗ハルカ:コトノちゃんが神のダイスで60以上出せたらドッジできるけど
    棗ハルカ:出来ないと思うので先にカバー宣言します!!
    SGM(粘):暴走してるねw
    佐陀コトノ:ど、どちらにせよ暴走してるのでリアクション不可です!
    佐陀コトノ:先生……!
    棗ハルカ:カバーだよ! カバー!!
    サイシアト・スーリャ:7d10+15
    DoubleCross : (7D10+15) → 38[1,8,4,4,10,10,1]+15 → 53

    サイシアト・スーリャ:装甲ガード有効です、コトノちゃんと違って有情!
    棗ハルカ:おら!! 即死!!
    棗ハルカ:1d10-3
    DoubleCross : (1D10-3) → 6[6]-3 → 3

    棗ハルカ:HP3!
    サイシアト・スーリャ:オートタイミングで原初の混沌を使用。ハヌマーンのユニークアイテム、サウンドアーマーを取得して装備
    サイシアト・スーリャ:装甲こそ薄いが、装備している間リアクションの達成値+5
    佐陀コトノ:げ、原初の混沌まで
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を3増加(86 → 89)
    SGM(粘):クリンナップ 無し
    SGM(粘):第2ラウンド セットアップ
    佐陀コトノ:再び《狂騒の旋律》! 同エンゲージに攻撃力+18、暴走付与、拒否可能、侵蝕率+5で100です
    佐陀コトノ:100になったことで攻撃力+21に修正
    棗ハルカ:なしなし、なしの助!
    SGM(粘):イニシアチブ
    サイシアト・スーリャ:《時間凍結》を宣言。HPを20消費してメインプロセスを行う
    SGM(粘):対応ありますか?
    佐陀コトノ:うええっ!!?
    佐陀コトノ:な、ならば……!
    佐陀コトノ:それに対応して《スピードフォース》、イニシアチブにメインプロセスを行います! 侵蝕率+3で103
    棗ハルカ:それで大丈夫だ! いけ! コトノ!!
    佐陀コトノ:では手番を!
    SGM(粘):どうぞ!
    佐陀コトノ:マイナーアクションは無し
    佐陀コトノ:メジャーアクションで《サイレンの魔女》、対象は変わらずサイシアトさん!
    SGM(粘):判定どうぞ!
    佐陀コトノ:5dx+23
    DoubleCross : (5DX10+23) → 9[1,4,4,5,9]+23 → 32

    サイシアト・スーリャ:《エースドライバー》
    棗ハルカ:やめろ!!
    佐陀コトノ:うえっ!?
    サイシアト・スーリャ:運転:阿修羅像でドッジ。サウンドアーマーの効果で+5
    サイシアト・スーリャ:5dx+4+5>=32
    DoubleCross : (5DX10+9>=32) → 10[1,7,7,7,10]+6[6]+9 → 25 → 失敗

    棗ハルカ:アブね~~~
    佐陀コトノ:こわすぎる
    サイシアト・スーリャ:ヒリヒリしただろう?
    SGM(粘):ダメージロールどうぞ
    佐陀コトノ:し、心臓に悪いです……!
    棗ハルカ:したくないよ!!
    佐陀コトノ:ダメージロールの直前にコヨミ&カゴメのNPCカード使用を宣言! ダメージ+9します!
    佐陀コトノ:そしてダメージ!
    佐陀コトノ:4d10+21+24+1d+9
    DoubleCross : (4D10+21+24+1D10+9) → 13[1,3,1,8]+21+24+10[10]+9 → 77

    サイシアト・スーリャ:グワーッHP40!
    佐陀コトノ:今度は装甲無視のみです!
    サイシアト・スーリャ:今度はガードもしていない……しててもオーバーキル!戦闘不能!
    SGM(粘):君たちの勝利だ
    佐陀コトノ:やった~~!!
    棗ハルカ:死ぬ……

    サイシアト・スーリャ:ぼたぼたと血を垂らす指を立て、するりと宙を滑らせる。
    サイシアト・スーリャ:同時に魔眼がぐるりと回り、取り囲む岩壁が形を変える。
    サイシアト・スーリャ:まるで液体のように、月が齎す張力によって潮の引いてゆくように。
    サイシアト・スーリャ:「この第二層は、地底にあって土ならず。その性は水に属す」
    サイシアト・スーリャ:「故にこうして私たちが望めば、容を変える水鏡」
    サイシアト・スーリャ:産みの苦しみを体感させる母胎のような穴蔵が一転、音のよく響くライブ会場へと転じる。
    サイシアト・スーリャ:「最高の設備だ。故にここから立ち退く気は皆無!初めから全力だ!」
    サイシアト・スーリャ:「天神地祇もご照覧あれ、此れなるは星辰人智の輝く軌跡なれば」
    サイシアト・スーリャ:「唱え奉れ、神祇祭典assembler:mystic!」即ち六壬総督府が汲み上げし呪術理論の結実。
    サイシアト・スーリャ:ライブステージ中央に鎮座せし無貌の阿修羅像、その顔面に
    サイシアト・スーリャ:「開眼カイガァ~ン、起動!」魔眼が、宝玉が、即ち玉眼が入る。仏像を築く最終工程!
    サイシアト・スーリャ:「神像建立部製作、実物合体鬼神像が分祀の一つ!」
    サイシアト・スーリャ:「火章開陳。白蛙の修羅、戦祖!」伍臂に弓矢や銃器、鉾槍を携えた阿修羅像が君臨する!
    棗ハルカ:「……全く、こっちの気も知らないで大盤振る舞いしてくるわね」
    棗ハルカ:「コトノ! 用意はできてる?」
    佐陀コトノ:「――はいっ!」
    佐陀コトノ:ザッと地に線を引くように片足を下げる。ネックを握る指先が這って、己の正位置を確かめて
    佐陀コトノ:短く呼吸。環境に引っ張られたように高まる集中力がコンディションを引き上げてゆく
    佐陀コトノ:「正面から受け止めます、あなたの作品、芸術を」
    佐陀コトノ:「そして届かせます。私の音楽を、あなたに!」
    佐陀コトノ:指先が五本線上を駆けて旋律を掻き鳴らす、パワーコードで奏で上げる演奏が身体の芯を貫く稲妻のように響く
    佐陀コトノ:こちらへ向けられる無数の銃口に不思議と恐れは感じない
    佐陀コトノ:整えられた舞台はライブステージ。エレキギターによる演奏を媒介とした術式、現代神楽のポテンシャルを引き出す最高の"領域"
    佐陀コトノ:「深山の真榊、百浦の四方。十万五ヶ社の大小神祇に、申し降ろすは五行の神明」
    佐陀コトノ:透き通る声が祝詞を紡ぐ。それは奏でらえる秘曲と相乗して神気を帯びて
    佐陀コトノ:「幣立つる、ここも高天の原なれば!」
    佐陀コトノ:掻き鳴らし、そして解き放つ
    佐陀コトノ:旋律と共に放たれる呪力の奔流が、サイシアト・スーリャの作り上げた空間を瞬く間に満たし、彼女に向けて押し寄せる!
    サイシアト・スーリャ:「迎撃、開始!」
    サイシアト・スーリャ:産まれて死ぬまで五千年、戦乱に明け暮れ続く阿修羅の像が戦闘機工!
    サイシアト・スーリャ:魔眼宿す鉾槍が重なり重力波を放って防壁を成し、無数の銃器からは空間歪める魔眼の弾を乱射する。
    サイシアト・スーリャ:他者の関与を拒絶する壁を作り、何の風情もない騒音を掻き鳴らす、拒絶の権化。
    サイシアト・スーリャ:「…なのに、なのに!まるで無意味!」
    サイシアト・スーリャ:コトノが奏でる音曲は、防壁と弾雨を貫いてサイシアトを貫く。
    サイシアト・スーリャ:それどころか、常に美しいシンメトリーを象り続ける阿修羅像の腕が
    サイシアト・スーリャ:音叉のように反応して、戦場を。否、舞台を益々魅惑的に充満させる!
    佐陀コトノ:神楽歌の始祖、アメノウズメノミコト。日本神話で最も古き巫女にして芸能の神
    佐陀コトノ:神々の知恵と己の技芸によって天照大御神の心を動かし、岩戸を開くもの
    佐陀コトノ:その秘曲に込められる『岩戸開き』の権能はあらゆる『拒絶』を否定し、その音楽を届かせる
    佐陀コトノ:「お願いです、これで止まって下さい……!」
    サイシアト・スーリャ:「ぐ、ぁぁん…聞き惚れそう…」
    サイシアト・スーリャ:「だが、相手が女神であろうとも…一蹴されては部員にもスポンサーにも面目がぁ!
    佐陀コトノ:「そ、そんなに大事ですかそれ!?」
    棗ハルカ:(間違いなく効いているの確か、だとしたら何が足りないの?)
    サイシアト・スーリャ:左右対称の美を保ちながら、真正面にて銃器を重ねる。派手な効果音を鳴らし合体する!
    サイシアト・スーリャ:「合体神像六神丸は、分祀一つ一つがギミック満載なんだぁ!」
    サイシアト・スーリャ:集束、充填、投射。
    サイシアト・スーリャ:高重力の魔眼砲が正確に迸り、空間を圧壊させながらコトノ目掛けて放たれる!
    佐陀コトノ:「っ……!!」圧倒的な破壊を目の前にしても演奏の手が止まることはない
    佐陀コトノ:故に、食いしばりながらもその一撃を正面から浴びようとして
    棗ハルカ:「偉いわね、コトノ。よく手を止めないでいるわ」
    棗ハルカ:その高重力魔眼砲の一撃は僅かにコトノから逸れていった。
    佐陀コトノ:「……! ハルカさん……!」
    棗ハルカ:「はぁ……私の前で堂々と変形させたのが失敗だったわね」
    サイシアト・スーリャ:「なんだとぉ…?」
    棗ハルカ:阿修羅像・戦祖がそのギミックを披露した瞬間、棗ハルカは懐のメモリを神像に向けて投擲していた。
    棗ハルカ:駆動箇所に侵入したメモリはそのまま神像の一部分を強制的にハッキングし、照準をずらしたのだ。
    棗ハルカ:しかし、この状況下での強制介入は棗ハルカにとって大きな負荷をかけるものだったのは言うまでもない……!!
    サイシアト・スーリャ:「おのれ、美術品へ勝手に手を加えるなんて…!」
    棗ハルカ:「演奏中はお触り禁止なの、知らなかった?」
    サイシアト・スーリャ:「……なるほど?一理ある」不意に、迸らせた激情が凪ぐ。
    佐陀コトノ:「あっ納得するんだ……」
    サイシアト・スーリャ:「佐陀コトノからはハルカ先生と呼ばれていたか」
    サイシアト・スーリャ:「学生服は……つまりコスプレの?」
    棗ハルカ:「んなわけ無いでしょ……!! 教育実習生だからよ!!」
    サイシアト・スーリャ:「そんな……同好の士かと思ったのだが」
    棗ハルカ:「ぶっとばすわよ!?」
    サイシアト・スーリャ:神像建立部の面々は合体ロボを作るにあたり、ぴっちりとした原色スーツを着こなすことから始めていた。
    サイシアト・スーリャ:「だが、教育実習生とは言えどなるほど。これが先生か」
    サイシアト・スーリャ:「正に天啓を得た。そう、素晴らしいアイディアが舞い降りたよ」
    SGM(粘)
    サイシアト・スーリャ:真っ赤に染まった手を、宙をかきむしるように動かす。
    サイシアト・スーリャ:「やはり龍脈に潜ったのは正しかった」
    サイシアト・スーリャ:「素材、モデルに加えて二人の師が降りてきたのだから」
    サイシアト・スーリャ:「佐陀コトノ……一つ謝罪をしよう」
    佐陀コトノ:「うえっ……?」
    サイシアト・スーリャ:「さっきは初めから全力だ、などと言ったが……ここからが本当の全力になる」
    サイシアト・スーリャ:「というのも、まさに今新しい階梯に至ったからだ」
    サイシアト・スーリャ:言葉は淡々と、瞳に爛々と狂気が宿り、十字冠が輝きを増す。
    サイシアト・スーリャ:ただしそれは、君たちが経験したようなものではなく。
    サイシアト・スーリャ:「天神地祇もご照覧あれ、此れなるは星辰人智の輝く軌跡なれば」
    サイシアト・スーリャ:「行け!行け!太古の道によって、大日大姉が去り行きしところへ!」
    サイシアト・スーリャ:高らかに謡う、讃歌ヴェーダを。遥かなりし者へ届けと。
    サイシアト・スーリャ:「供物を楽しむ両翼を汝は見ん、合同せよ合同せよ!」
    サイシアト・スーリャ:虹色に疚しく輝く十字冠が泡立ち、膨れ、忌々しく容を変えつつある。
    サイシアト・スーリャ:「因果の応報と習合せよ、地の底なりし最高天えんぴれおに於いて!」
    サイシアト・スーリャ:神祇祭典を修め、最高峰たる第四段階を扱う佐陀コトノであれば、この初めて聞く呪句の在り方を正しく知覚できる。
    サイシアト・スーリャ:「欠陥よわさを棄てて、汝の衝動ねもとに帰れ!光輝に満ちて新たなる身体と降誕せよ!」
    佐陀コトノ:「――っ!!」
    サイシアト・スーリャ:これはサイシアト独自の詠唱ではない。遍く広く開かれた門だ。
    サイシアト・スーリャ:その通じる先が、天国か地獄かは解らないが。
    サイシアト・スーリャ:「風章ゥ、開陳ン!」
    サイシアト・スーリャ:「"戦光閃放阿修羅漢"サハスラキラナ・マハースーリヤ!」
    サイシアト・スーリャ:シンメトリーの阿修羅像がめきょりと歪む。粘土のようにぐしゃりと潰れる。
    サイシアト・スーリャ:その背負いし光背に吸い込まれ、押し込められ、不細工な一体化を遂げて。
    サイシアト・スーリャ:戦いに明け暮れる仏法の守護神となった阿修羅は、天竺の覇権争いで敗れ悪鬼に堕とされた者ども。
    サイシアト・スーリャ:そんなヒンドゥー神話より古き形へ、太陽神族として崇められた過去へと還ってゆく。
    サイシアト・スーリャ:ただし、どこまでも歪んだ形で。
    サイシアト・スーリャ:光輪の中央、頭部に張り付きぎらりと輝くはサイシアトと汚染十字冠。
    サイシアト・スーリャ:夥しい数の腕が、太陽の戯画めいてうねうねと蠢き見る間にその数を爆増させてゆく。
    サイシアト・スーリャ:機能、幾何学、あらゆる美学を棄て去ってさた出力のみを増大させてゆく。
    サイシアト・スーリャ太陽神スーリヤ、地上の罪人を見下ろす天の眼、邪眼を持って人を殺す殺戮機械として、完成してゆく。
    サイシアト・スーリャ:「手を加えれば……それだけ出力が増大する!」
    サイシアト・スーリャ:「こんなことに気付かなかったとは……私は馬鹿だ!」
    サイシアト・スーリャ:あっぱらぱーな言動はさておき、暴走状態の異形神像は大量破壊兵器と化して君たちを狙っている!
    佐陀コトノ:「風章開陳、神祇祭典の第四段階……! 汚染十字冠の暴走状態でそんなもの使ったら、体への負荷が……!」
    棗ハルカ:「そんなの……させるわけ無いでしょ!! エメ、お願い!!」
    エメラ・ントゥカ:「よしきた~!」
    エメラ・ントゥカ:合図とともに、全速突進。野生の速度で駆けながら、巨大化───
    エメラ・ントゥカ:「どっせーい!」
    エメラ・ントゥカ:恐竜の体躯による体当たりが、神像へと正面からぶつかり合う!
    棗ハルカ:「コトノ! 今のうちに押し切って!!」
    サイシアト・スーリャ:「グワーッ!邪魔しないで!」何処へも向かい誰をも殺す為の浮遊状態、膨大質量での突貫で攻撃態勢が大きく崩れる。
    佐陀コトノ:「はいっ!!」
    佐陀コトノ:その言葉と共に彼女へ向き合って、今一度ギターを強く掻き鳴らす
    棗ハルカ:同時に佐陀コトノは気付く、自身のギターサウンド以外に音が増えていることに。
    棗ハルカ:ベースサウンドだ、この状況における佐陀コトノの領域を後押しするためにバンドメンバーという形を以て棗ハルカは自身を術式に組み込んだ。
    佐陀コトノ:「――! ハルカさん……!」頷いて自らの演奏を切り替える
    佐陀コトノ:サウンドが増えたのならば、表現の幅は格段に広がってゆく。ソロ演奏ではない、バンドスコアによる譜面の解禁!
    棗ハルカ:佐陀コトノのサウンドを捉え、性格を読み、彼女が奏でる音に必要な譜面を脳内で作り上げていく。セッションに近い形にだろうか。
    佐陀コトノ:彼女と共に作り上げる演奏、加速的にテンポを上げて、掻き鳴らされる音が力強さを増してゆく
    佐陀コトノ:「上にとりては日輪月輪浄清天照、下にとりては地神荒神住神水神。大小神祇を申し降ろして、降居の御座を清むるものは神の森」
    佐陀コトノ:それは荒ぶる神に捧げ奉る歌。歪められた神性を鎮め、在るべき場所へ還す鎮魂の秘曲
    佐陀コトノ:「拘りは弱さなんかじゃない! 貴女の在り方を曲げてしまうこと以上に悲しいことなんてない!」
    佐陀コトノ:「その虹泥、我が神楽にて祓い奉る!」
    佐陀コトノ:神気を帯びた楽奏が暴走する彼女に届く。それは虹泥のみを捉え、干渉し、
    佐陀コトノ:――ジュッ
    佐陀コトノ:その一撃が悪しきものを取り払い、消し去ってゆく
    サイシアト・スーリャ:「ぐ、あ……いや……」
    サイシアト・スーリャ:歪み切った邪神像、百を超す微小魔眼に制御される構造体がぼろぼろと崩れ落ちる。
    サイシアト・スーリャ:石灰質の結晶がばらばらと剥がれ散って、吹き飛んで
    サイシアト・スーリャ:「いや無理……尊……」十字冠を塗りつぶす虹泥と、ついでに語彙力を消し飛ばす。
    サイシアト・スーリャ:魔眼群が像を乱し、消え去る最中。走馬灯のようにスクリーンへ像が映る。第二層は水鏡なれば。
    サイシアト・スーリャ:彫刻家としてライバル意識を燃やすムセイオンで、六壬の生徒が大活躍を成したという噂。
    サイシアト・スーリャ:しかしその後の祭りでは何故かムセイオン生徒とお笑い芸人をやらされていたという謎の伝聞。
    サイシアト・スーリャ:その後、六壬のライブハウスへこっそり出向き一発でファンになったという赤裸々な事実。
    サイシアト・スーリャ:「……がふっ」精神的ショックと共に落下。
    佐陀コトノ:「……!」落下地点で彼女を抱くように受け止める
    サイシアト・スーリャ:「佐陀……コトノ……」
    佐陀コトノ:「今は目を閉じて、よく休んで。そうしたら、また見せてください。あなたの作品」
    佐陀コトノ:「勿論、今度は自分のこともちゃんと気に掛けながら、ですよ」
    サイシアト・スーリャ:「……龍脈は、危険だけど」赤くなった顔を逸らしたいような、視線を合わせたいような葛藤を見せながら。
    サイシアト・スーリャ:「ここも、私たちの六壬……貴方たちの力にも、出来ます」
    サイシアト・スーリャ:「荒ぶる阿修羅すら心開かせた、貴方なら必ず……頑張ってください」
    サイシアト・スーリャ:強制退去の残光と、憧憬の笑みを残して消え去る。
    佐陀コトノ:「……あっ」
    佐陀コトノ:「解放の女神像のこと、言うの忘れちゃった……」
    棗ハルカ:「……ふふっ、じゃあ帰ったらその事もちゃんと話さないとね」
    棗ハルカ:「それと……最後まで最高のパフォーマンスだったわよ、コトノ」
    佐陀コトノ:「! ありがとうございます……!」
    佐陀コトノ:「上に戻ったら、また絶対会いに行きます。先生たちと一緒に、この捜索を成功させてから!」

    GM:平原の奥地を進む。周囲に先ほどまでの獣の姿はまだ見えない、が。
    GM:……視線を感じる。一、十、百、千を越えんとするかの如く。
    GM:しかして進んだ、その奥に……
    鳥居(猫):招き猫を象った鳥居。
    ご本尊(猫):そしてその奥には、巨大な招き猫でできたご本尊が、堂々と聳え立っている。
    雛々未ヒナミ:「……猫だね」巨大な和装人形とゴーレムを左右に侍らせながら、鳥居を目の前にして。
    インスタント・ドールズ:『そうね』 ゴーレム煮付けられたスピーカーから声が漏れる。
    阿南ネネコ:「……貴女ですね、我らの神域を汚したもの、その一人」

    阿南ネネコ:その下には、一人の生徒が猫に傅くように座している。
    阿南ネネコ:十字冠には纏わりつくような虹に覆われており、瞳は冷めたような眼差し。
    雛々未ヒナミ:「神域を汚した……のは、ごめんね」素直にぺこり。
    阿南ネネコ:「ここは我らが動物様たちの領域、人間はペットに過ぎない」
    阿南ネネコ:「なのに……なのに!貴女達ときたら……!」
    インスタント・ドールズ:『ヒナミ、気をつけて。あの子の十字冠が汚染されてるわ』
    雛々未ヒナミ:「分かってる。獣術部本来の思想とはまるで逆。ミイラ取りがミイラになってる」
    阿南ネネコ:「なんてこと!まずは一礼、食料を捧げ、遊び相手となり続けるのが当然でしょうに……!」
    雛々未ヒナミ:「えぇ……マタタビとか用意してくれば良かったかな?」
    阿南ネネコ:「………は、いけません。大声は皆様を刺激してしまう……」
    阿南ネネコ:「当然の貢物と言えます」
    阿南ネネコ:「しかし……」
    阿南ネネコ:「貴女は違う目的で来ているし、警備隊を追い払ったのも貴女」
    阿南ネネコ:「……でしょう?」
    雛々未ヒナミ:「そうだね。阿南ネネコさん」
    雛々未ヒナミ:「私は貴女のことを助けに来た。具体的には、貴女の十字冠に纏わりつく虹の泥を払おうとしてる」
    阿南ネネコ:「……?意味が分かりません。十字冠が?」
    "白拍子":『(自覚症状はない。当然か)』
    インスタント・ドールズ:『気にしないように意識がそらされているのかもしれないわね』
    阿南ネネコ:「まあ、どちらにしても構いません、警備隊の実力では貴女を突破できないのも分かり切っていますし」
    雛々未ヒナミ:「そっか。やっぱり、ちょっとだけ痛い目を見て貰ってショック療法を試してみるしかないね」
    インスタント・ドールズ:『そうね、話し合って解決は難しいと思うわ』
    阿南ネネコ:「ユウカ先輩より教わった雷獣様まで退けてしまうとは想定外でしたが……」
    雛々未ヒナミ:先と同様、袂より取り出したる金輪を五指に嵌め。ぐん、と両手を外に払う。
    雛々未ヒナミ:「……!?」
    雛々未ヒナミ:「あの雷の獣、九十九先輩が絡んでいたの!?」
    雛々未ヒナミ:食い気味に一歩前に出ようとして、"白拍子"に襟元を掴まれる。
    阿南ネネコ:「ふふ、あの人は様々な動物に好かれていましたから……昔の話ですが」
    阿南ネネコ:「猫又、雷獣。幼いころのあの日々のことは忘れることはできません」
    雛々未ヒナミ:「……ふーん。ふーん」
    阿南ネネコ:「さて、お話はこの程度にしておきましょう」
    雛々未ヒナミ:「その話、貴女が正気に戻った後で詳しく教えて貰っちゃうから」
    雛々未ヒナミ:極細の鉄線を自身の周囲にゆらゆらと揺れ伸ばしていく。臨戦態勢。
    阿南ネネコ:「楽園を踏み荒らした愚か者は、私手ずからを以て排除いたします」
    "白拍子":『…………』同じく、刀の柄に手を掛け前傾の構え。
    インスタント・ドールズ:『……とりあえず、優先順位は考えられるみたいね』 冷静とはいかなくても順序がはっきりしていることに安堵する。
    インスタント・ドールズ:『よし、サポートは私がするからヒナミは思いっきりやっちゃいなさい!』
    雛々未ヒナミ:「うん!!」透き通るような、威勢の良い発声。
    阿南ネネコ:「力を貸してくださりまし、我らが主」祈りを捧げる。天へ、生きとし生ける獣へ。
    阿南ネネコ:周囲の木々が騒めく。先ほどまで感じた視線が、一度にヒナミの方を向く。
    阿南ネネコ:「……天国へご招待しましょう。神のふにふにとした柔肌の慈悲の前に、その手、その頬。あらゆる五感を捧げなさい」
    GM
    GM:移動分侵蝕をお願いします
    雛々未ヒナミ:侵蝕79 ⇒上昇不要
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(83 → 84) ※取り消し
    GM
    GM:第二層。混淆幻■鏡■、■リ■ムラ■ズ ボス戦闘を開始します
    阿南ネネコ[6]
     10m
    ヒナミ[9] インスタント・ドールズ[24]
    GM:改めて、ボスパネル分の侵蝕率を上昇してください。
    雛々未ヒナミ:78+1d3
    DoubleCross : (78+1D3) → 78+1[1] → 79

    雛々未ヒナミ:いっしょ!
    インスタント・ドールズ:向こう側で払いました!!
    GM:ではセットアップ!
    インスタント・ドールズ:私はないよ!!
    雛々未ヒナミ:《鮮血の奏者》+サングイン HP17/ラウンド中攻撃力+24/侵蝕81
    阿南ネネコ:《力場の形成》、攻撃力を+14
    GM:イニシアチブ
    GM:24、インスタントドールズ
    インスタント・ドールズ:なし! 待機します!!
    GM:9、ヒナミちゃん
    雛々未ヒナミ:はぁい。マイナーなし
    棗ハルカ:ヒナミちゃん! コヨミちゃんのNPCカードをどうぞ!
    雛々未ヒナミ:メジャー《C:ブラム》《赫き弾》対象阿南ネネコ
    雛々未ヒナミ:>対象の判定前に隠密状態に。メインプロセス終了まで継続。シーン1回
    雛々未ヒナミ:判定に際し、コヨミ&カゴメのNPCカードを使用します
    GM:隠密オッケー!
    雛々未ヒナミ:8dx7+9
    DoubleCross : (8DX7+9) → 10[1,2,2,4,6,7,9,10]+10[4,8,9]+6[5,6]+9 → 35

    阿南ネネコ:ドッジを選択
    阿南ネネコ:幸運の守護+アニマルテイマーLv6
    棗ハルカ:ばかばか! やめろ!!
    阿南ネネコ:ドッジダイス+7
    阿南ネネコ:9dx
    DoubleCross : (9DX10) → 9[2,2,2,3,6,7,9,9,9] → 9

    阿南ネネコ:妖精の手
    棗ハルカ:こら!!
    阿南ネネコ:邪悪なオートを使いまくりますが……妨害ありますか?
    棗ハルカ:ここは……うぅ~ん……回数何回でしたっけ?
    雛々未ヒナミ:妖精の輪とかで重ねてくるのかな
    阿南ネネコ:huhu
    棗ハルカ:可能性はありますね!
    阿南ネネコ:ふふ♡
    棗ハルカ:というか絶対やってくる気がするな
    阿南ネネコ:最初のダイス1個も回ってないのでお任せしますよ
    雛々未ヒナミ:そう、微妙に勝てる可能性があるのが……
    棗ハルカ:ここは、確実に行きましょう!!
    雛々未ヒナミ:では遠慮なく《デビルストリング》侵蝕86
    棗ハルカ:なぜならここでケチって倒しきれなかったらデビストを余計に使う羽目になる!!
    阿南ネネコ:みぎゃー!!!
    雛々未ヒナミ:妖精の手を打ち消しまーす
    阿南ネネコ:被弾!
    雛々未ヒナミ:ならばダメージ
    雛々未ヒナミ:4d10+15+1d10+24
    DoubleCross : (4D10+15+1D10+24) → 14[8,1,4,1]+15+1[1]+24 → 54

    阿南ネネコ:いったいですわ!!!!でも立ってますわ!!!
    阿南ネネコ:動物愛パワー!
    雛々未ヒナミ:HP15、侵蝕89
    阿南ネネコ:イニシアチブ、いきましょう。
    阿南ネネコ:マイナーなし
    棗ハルカ:うそだろ!!
    阿南ネネコ:《アニマルテイマー》《アニマルアタック》《要の陣形》《完全なる世界》《コンセントレイト》
    阿南ネネコ:視界3体!攻撃です!
    阿南ネネコ:17dx7+4
    DoubleCross : (17DX7+4) → 10[1,2,3,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,8,10,10]+10[3,4,4,9]+6[6]+4 → 30

    阿南ネネコ:妖精の手
    阿南ネネコ:妨害しますか?
    雛々未ヒナミ:こっちはしないかな……!
    阿南ネネコ:1dx7+34
    DoubleCross : (1DX7+34) → 10[9]+1[1]+34 → 45

    阿南ネネコ:妖精の輪
    阿南ネネコ:1dx7+54
    DoubleCross : (1DX7+54) → 2[2]+54 → 56

    阿南ネネコ:さ、対処をしなさい!
    雛々未ヒナミ:5dx+1>=56 一応ドッジ
    DoubleCross : (5DX10+1>=56) → 10[1,2,5,7,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

    棗ハルカ:まってまって
    インスタント・ドールズ:守りの弾つかっても無駄なのでヒナミちゃんカバーします!!
    阿南ネネコ:6d10+18+24
    DoubleCross : (6D10+18+24) → 31[3,7,4,10,5,2]+18+24 → 73

    インスタント・ドールズ:はい! 即死!!
    インスタント・ドールズ:ヒナミちゃん、後は頑張ってくれ!!
    雛々未ヒナミ:ごめんね……頑張ります……
    GM:ラウンド終了、クリンナップ
    GM:第二ラウンド、セットアップ!
    阿南ネネコ:けっこう息が荒いです
    GM:さっきのダメージ更に+14でした
    阿南ネネコ:《力場の形成》、攻撃力を+14
    雛々未ヒナミ:《鮮血の奏者》+サングイン HP12/ラウンド中攻撃力+24/侵蝕93
    インスタント・ドールズ:出し惜しみはしなくて大丈夫! 正解!
    GM:イニシアチブ
    GM:9、ヒナミさん!
    雛々未ヒナミ:メジャー《C:ブラム》《赫き弾》対象阿南ネネコ
    雛々未ヒナミ:8dx7+9
    DoubleCross : (8DX7+9) → 10[2,3,4,5,5,8,8,10]+10[4,9,10]+4[2,4]+9 → 33

    阿南ネネコ:フ……妖精だけと思いましたか
    阿南ネネコ:支配の領域+絶対支配!
    インスタント・ドールズ:それでいいだろ!!
    インスタント・ドールズ:やめろばか!!
    阿南ネネコ:このオートが通ると……
    阿南ネネコ:達成値が12になります
    インスタント・ドールズ:だめだめ!! 通したらやばい!!
    雛々未ヒナミ:《デビルストリング》侵蝕98
    阿南ネネコ:ふぐ~~~~~~~~~
    雛々未ヒナミ:支配の領域の方!
    阿南ネネコ:まだドッジがあります!
    阿南ネネコ:幸運の守護+アニマルテイマーLv6!
    阿南ネネコ:9dx
    DoubleCross : (9DX10) → 8[1,1,1,1,3,4,5,7,8] → 8

    阿南ネネコ:妖精の手!なんか1多くないですか?!
    雛々未ヒナミ:妖精の手の回数幾つだ今
    棗ハルカ:まってね
    阿南ネネコ:あら、私はピュアですので……
    阿南ネネコ:今は6回使えます
    雛々未ヒナミ:なるほどね……
    阿南ネネコ:2回使って残り4
    インスタント・ドールズ:ばかやろう
    インスタント・ドールズ:あ~だめだ!!
    インスタント・ドールズ:ここで使おう!!
    インスタント・ドールズ:もしここで負けたら次は絶対支配飛んでくるし!!
    雛々未ヒナミ:それは勿論そう……
    インスタント・ドールズ:あと、ここで侵蝕上昇した後の相手の手番で吹き飛ぶ
    雛々未ヒナミ:《デビルストリング》侵蝕103
    阿南ネネコ:み"ゃ~~~~~~~~~~~
    阿南ネネコ:被弾します……
    阿南ネネコ:ダメージどうぞ
    雛々未ヒナミ:4d10+15+1d10+24
    DoubleCross : (4D10+15+1D10+24) → 22[10,3,1,8]+15+2[2]+24 → 63

    阿南ネネコ:HPもうちょっとしかのこってないのに!吹き飛んで復活はありません!
    インスタント・ドールズ:疲れたよ……!!
    雛々未ヒナミ:ごめんなさい先生……ありがとう先生……
    GM:勝利!
    雛々未ヒナミ:侵蝕106、HP10!
    SGM(里村):あっ、承知。こちらこそ失礼を!

    阿南ネネコ:「にゃっははは!初速から最大速度、いっきますよぉ……!」
    阿南ネネコ:十字冠が虹色の不定形を纏い膨張。異形のヒカリを組み上げる。
    GM:獣を操る能力を主体とした獣術部の能力は今や逆転し
    GM:獣により権能を与えられた走狗たる存在と化している。
    GM:彼女の元来使役する獣は猫。
    GM:この地下世界において、異常なまでの出力を果たしたそれは
    阿南ネネコ:「我らが聖地ウルタールに、愚か者は不要なり!」
    阿南ネネコ:「風章、いっきます……!」
    阿南ネネコ:祈る、天に、自らのカミへと。おそろしき呪言、言葉にならぬ聖句。満たす、満たす、満たす。
    阿南ネネコ:「憑依ディペンデンス幻夢猫神バースト!」
    阿南ネネコ:五体に灯すは異界の霊神、猫の神。
    幻夢猫神:背後に霞の如く映るソレは、圧倒的な神気を以て、敵対者を見下ろす。
    芦屋コヨミ:「ち、地の利が最高のやつ……!」
    雛々未ヒナミ:「……性質が反転した状態でいきなり風章だなんて撃っちゃって」
    阿南ネネコ:身体からは虹色の亀裂。自らの力に悲鳴を上げているが、意にも介さず。
    雛々未ヒナミ:「見るからに、身体が無茶をしてる。早く止めさせないと!」
    芦屋コヨミ:「で、でもアレと正面から戦うのは拙いです!」
    インスタント・ドールズ:『そうね、守りはこっちに任せて』
    インスタント・ドールズ:『ヒナミとコヨミは一気に片付けちゃって!』
    雛々未ヒナミ:「分かった……鬼さん。私の人形に力を貸して」
    雛々未ヒナミ:後衛に陣取り、袖を払う。掌大の符が幾つも堰を切って飛び交い始める。
    芦屋コヨミ:「……人は無理だけど、人形ならなんとか……!」
    雛々未ヒナミ:ヒナミ達の全方位を牽制するかの様に、無数の"人形代"が周囲を旋回し始めて。
    "白拍子":その一方、前衛となる"白拍子"は、圧倒的な神気を纏わせた阿南ネネコの元へと歩を進める。
    "白拍子":ゆらり。ふらり。軽やかな歩調で詰められていく距離。
    芦屋コヨミ:その後ろに、しがみつく様にぴたりと付く。
    "白拍子":先の戦闘と同様。小さい流転と大きな旋回を無造作に組み合わせ、間合いを惑わせようと試みて。
    "白拍子":そうして、一足一刀の間合いに踏み込んだ時。それが合図。
    阿南ネネコ:「遅い遅い遅い!遅いにゃあ!どんなに動いても、私の目には止まって見える!」
    阿南ネネコ:空間を踏み越えるかの如き瞬歩。一足一刀の間合いからさらに奥へ、その爪が届かんとして。
    芦屋コヨミ:「………今!」
    芦屋コヨミ:白拍子を爪が捉える寸前。その姿が正真正銘、"異界へと消失する"。
    "白拍子":『――――    』
    阿南ネネコ:「にゃあっ?!」
    阿南ネネコ:思いっきり空振る。衝撃が地を砕き、巨大な爪痕を刻んで。
    阿南ネネコ:「匂いがしない、あのでっかいのどこ行った……?!」
    阿南ネネコ:「ええーい、でも今なら本体を狙えるチャンス……!」
    阿南ネネコ:そのままヒナミの方を振り向く。しなやかな足に力を籠めようとして。
    "白拍子":この身体は、標的を替えた一瞬の隙を逃すような造りにはなっていない。
    "白拍子":鋭き爪撃を躱す必要もなく。十全のまま、翻弄の乱拍子は鋭き剣戟へと姿を変える。
    "白拍子":意識外からの強襲。不可視ゆえの必斬。
    "白拍子":刃がぐるりと半弧を描き。引き伸ばされた銀閃が水平に両断せんと斬り払う!
    阿南ネネコ:「にゃ───────────────ぐぇっ?!」
    阿南ネネコ:刹那の間隙を捉えた一撃に、身体を引き裂かれ。
    阿南ネネコ:派手に吹き飛ぶ。血を撒き散らしながらも空中で一回転、着地。
    阿南ネネコ:「やぁってくれるじゃん、人形部の……!」
    "白拍子":『っ……これでは足りぬか!』
    阿南ネネコ:血液を拭い、爪を舐める。息を落とし身体を低く。
    阿南ネネコ:「でも、次は無い。今度は……"私達で仕留める"」
    阿南ネネコ:天へと鳴く。呼びかける。仲間たちへ、この空間の主たちへ。
    "白拍子":次撃を振り被ろうとするも、背後より刺し穿たれる無数の視線に静止させられる。
    阿南ネネコ:呼びかけに答え、地を、空を駆けながら迫るは──────一匹一匹がオーヴァードに等しき力を秘めた、猫の大群。
    阿南ネネコ:『──────何人たりとも、猫を害してはならない』
    阿南ネネコ:強烈な呪い。空間を縛る法律。
    "白拍子":『(圧倒的数……獣の物量。こんなもの、一斉に襲われては一溜まりもない!)』
    阿南ネネコ:刹那に理解できるのは、その迫る猫に攻撃的な対応を行った瞬間に、破滅的な現象が自らを襲いかねないという直観。
    インスタント・ドールズ:『猫を害することが出来ない、なるほどね』
    インスタント・ドールズ:『だけど、対策なら出来ている!!』
    インスタント・ドールズ:瞬間、インスタント・ドールズの体が弾ける。
    インスタント・ドールズ:吹き飛ぶ土は"白拍子"、雛々未ヒナミ、芦屋コヨミの体を隠す。
    インスタント・ドールズ:芦屋コヨミの能力ならばここから一時的に離れることも可能だろう。
    インスタント・ドールズ:おしsて同時に、猫の嗅覚に感じ取れるものがある。
    インスタント・ドールズ:それはマタタビの匂いだ。
    インスタント・ドールズ:害する事ができないのならば、貢物を捧げることでそのルールの脆弱性を突破する……!!
    阿南ネネコ:「……ええい!お供え物とは喜ばしいけど……!タイミング考えなさいよ……!」
    阿南ネネコ:マタタビに夢中になった猫が一斉に散らばり、戦場は混沌と化す。
    阿南ネネコ:戦意を向け合うのは二人。視線が交じりあう。
    雛々未ヒナミ:「……ありがとう、ハルカさん」すんすん、と鼻を鳴らす。ヒナミは猫ではないのでマタタビは利かぬ。
    阿南ネネコ:「フン!でも地の利はこっち!ルールは健在、アイドル性も猫様の方が上!」
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"は生真面目すぎ。獣を狩るのに人間の急所を狙おうとしたね」
    雛々未ヒナミ:「そっか。地の利は……そうかもしれないね」
    雛々未ヒナミ:右手に握られているのは、無骨な金槌。左手に握られているのは、五寸の釘が一本。
    雛々未ヒナミ:「でも、覚えておいて。こうして舞台を用意されている限り」
    雛々未ヒナミ:「アイドルは最強なの」
    阿南ネネコ:「戯言……!」
    阿南ネネコ:地を蹴り上げ、空中へ飛び出す。天を跳ねながらジグザグに突っ込んで───
    雛々未ヒナミ:既に始まっている。釘の先端を、自身の太腿へと宛がい。
    雛々未ヒナミ:渾身を込めた金槌が振り下ろされ。五寸の釘が自身の右上腕に、中程まで突き刺さる。
    雛々未ヒナミ:痛みを堪えるために歯を食いしばる。目頭に少しだけ涙が溜まる。
    雛々未ヒナミ:「っ……くぅ」
    雛々未ヒナミ:頭上に三本又五本の蝋燭もなく。胸に鏡も掛けず。一本歯の高履も要らず。
    雛々未ヒナミ:あるのは、招き猫を象った"鳥居"。巨大な招き猫でできた"ご本尊"。
    雛々未ヒナミ:そして、"境内にて自身を藁人形と見做す"。
    雛々未ヒナミ:それだけで。類稀な人形術師は、丑三つ時の神社にて妬み狂う乙女を演ずること易く。
    雛々未ヒナミ:獲物だったはずの雛々未ヒナミの姿を通じて、貴女は幻視する。
    雛々未ヒナミ:「貴女は」
    雛々未ヒナミ:「私の知らない九十九先輩を知っている」
    阿南ネネコ:「にゃっ──────」
    雛々未ヒナミ:蛍光カラーの無垢な瞳が、嗤う。
    雛々未ヒナミ:「……ちょっとだけ、妬ましいな」
    雛々未ヒナミ:流水のごとく透き通った声に、僅かばかりの憎悪を乗せれば。
    雛々未ヒナミ:ここは既に舞台の上。
    雛々未ヒナミ:草木も眠る夜、そよぐ風だけが騒めいて。
    雛々未ヒナミ:めらめらと燻ぶる嫉妬心を火種に、乱れた拍子で紡がれる金音。
    雛々未ヒナミ:暗夜の客席に迷い込んだ猫は何を観るか。
    阿南ネネコ:「ギ、グ、アア、アアアアアアアアア…………!」
    阿南ネネコ:自らの繰り出した異界を侵される。法則と法則が相克し、ぶつかり合って、火花を散らして。
    阿南ネネコ:それでも、前へと進む。血涙を流しながら、獣の形相で。
    雛々未ヒナミ:「……それでも、貴女は前に進むのね」
    雛々未ヒナミ:避けようともせず。ただ、じっと彼女の姿を捉えて。
    阿南ネネコ:身体を穿たれ。呪詛を身に受け。鋭利な爪を振り上げて。
    阿南ネネコ:柔肌を抉ろうとした──────寸前で。
    阿南ネネコ:「も……もう無理ぃ…………」
    阿南ネネコ:へなへなと、体から力が抜ける。
    雛々未ヒナミ:「……っと。お疲れ様」勢いを失った彼女を抱き留める。
    阿南ネネコ:「うにゃあ……」異形と化した十字冠も既に限界を迎えており、外装がぼろぼろと崩れ落ちていく。
    雛々未ヒナミ:同時に、彼女の目を淀ませた丑三つ時が明ける。猫達の楽園めいた社は再び光を取り戻す。
    阿南ネネコ:「…………うぇっぷ。なぁんかずっと酔ってたみたいな気分」
    雛々未ヒナミ:「!目覚めた……」ぴこーんと、目をまん丸くして。
    雛々未ヒナミ:「体調は大丈夫?だるかったりとかしてない?」
    GM:朝の光に包まれるように、神社の姿が次第に世界に溶けていく。
    阿南ネネコ:「あー……なーんでこうなってたんだっけ。頭ぐるぐるするけど……」
    雛々未ヒナミ:「ええっとね、悪い夢を見せられていたんだよ」
    雛々未ヒナミ:「気にしなくても大丈夫。後は任せて」彼女を支えながらゆっくりと腰を下ろして、膝枕。
    阿南ネネコ:「ああそうだ、襲われて……ミナトは大丈夫かなぁ……」
    阿南ネネコ:「あ、あー……」
    雛々未ヒナミ:「(こんな時に、心配屋さん……)」
    阿南ネネコ:「さっき、なんかひどいこと言ってたらゴメンね」
    阿南ネネコ:「ちょっと嫉妬してたからさぁ、人形部……」
    雛々未ヒナミ:「大丈夫。私もいっぱい傷つけちゃったからお相子だよ……嫉妬?」
    阿南ネネコ:「アイドル性とか、色々と……にゃはは。みーんなそっち向いちゃってさ」
    雛々未ヒナミ:「んー?別に、アイドルは争う様なモノじゃないと思うし」
    雛々未ヒナミ:「一緒に舞台に立って、歌ったりするだけで皆がアイドルになれると思う」
    阿南ネネコ:「猫ちゃんも夢中なの!わかってよぉ……もっとこっち向いててほしいのに……」
    雛々未ヒナミ:「(私、猫からも人気だったのか……)」
    雛々未ヒナミ:「そっか。じゃあ、今度一緒に歌おう。ライブのゲスト枠に貴女をご招待するよ」
    雛々未ヒナミ:「歌は何が良いかな。猫ふ……は、拙いか。ええっと、それじゃあ」
    雛々未ヒナミ:僅かながらの思索のち。唇が微かに揺れ、息を吸う。
    雛々未ヒナミ:「♪きみはかわいーいぼくのくろねーこ」
    雛々未ヒナミ:「♪あかいりぼんーが良く似合うよー……」
    雛々未ヒナミ:嫉妬に塗れた嗤いはもはや影も形もなく。
    雛々未ヒナミ:あるのはただ、満月の様に温かく、優しく、愛くるしく。歌うだけの偶像しょうじょ
    阿南ネネコ:「……にゃは、そうね。こーんなにいいアイドルがいるんだから、先輩にも聞いてほしかったなぁ……」
    雛々未ヒナミ:「♪たんご、たんご、たん……あ。そうだ」
    雛々未ヒナミ:「ねぇ。ネネコさんは、九十九先輩と仲が良かったの?」
    阿南ネネコ:「……そこそこね。私とか、アサヒ先輩とか、後は……他に誰かいたかな」
    阿南ネネコ:「……毎日夕方、いつも誰かに会いに行ってた、昔から、らしいけど……」
    雛々未ヒナミ:「…………」
    阿南ネネコ:「………それくらい。それじゃ、後は本隊に任せて、眠るかにゃぁ……」
    雛々未ヒナミ:「ありがとう。お休みなさい」笑顔が少しだけ、朗らかに満たされて。
    阿南ネネコ:大きく欠伸と同時に十字冠が輝き、地上へと転送される。
    GM:他の部員たちも、問題なく地上へと帰還していくだろう。
    雛々未ヒナミ:「……ほかの皆は大丈夫かな」
    雛々未ヒナミ:口にしては見たものの。きっと大丈夫であろうという信頼を胸に抱えながら。
    雛々未ヒナミ:「♪ぼくのこいびーとはくろいねこ……」
    雛々未ヒナミ:この場に居た全ての猫達に捧ぐ、子守歌のライブをひっそりと開催したのだった。

    GM:二層。生徒たちとの戦闘が終わり、暫く。
    GM:一層からの着地地点である中央部にあなた達は、全員無事に集まることができた。
    GM:周囲の風景は少しずつ霞に消え始め、見えていた青空も白く覆われていく。
    GM
    析了トオル:「……皆さん、お疲れ様です」
    析了トオル:ブルーシートに、隠し持ってきたお菓子を広げている。
    析了トオル:「どうぞ、といっても簡易栄養食のようなものですが」
    棗ハルカ:「ありがたくいただくわ、せっかく用意してくれたんだしね」 簡易栄養食を手に取ろうとし、
    敦島カナメ:「またピクニックみたいなノリを……」
    解良イノリ:「そういえばもう結構時間も経っていたか…ありがとう。ムツミのやつのも広げておこう」いくつかの甘味菓子を追加でおく。
    鰤谷カゴメ:「下への孔も、直に修復するはずでしてー」もぐもぐ
    雛々未ヒナミ:「……皆、無事そうだね。良かった」ブルーシートの上だろうとも、"白拍子"に肩車されている。
    棗ハルカ:少し躊躇ってから手に取る。
    佐陀コトノ:「あっありがとうございます……!」そう言ってお菓子を手に取ってゆく
    敦島カナメ:「いや、だが助かる。もらっとくわ」
    棗ハルカ:「ヒナミも無事だったみたいで良かったわ」
    "白拍子":『有り難く。こちらも頂きます』主にパス。
    棗ハルカ:「あの後、大丈夫だろうとは思ったけど」
    芦屋コヨミ:「ふへぇ……猫に囲まれた時はどうしようかと……」
    敦島カナメ:「皆もお疲れ。上手く行ったみてえだな」
    解良イノリ:「食べなきゃ動き続けられないからね。…皆大変だったみたいだな…随分疲れてるみたいだし」こちらもタコライスおにぎりなどを手に取って。
    雛々未ヒナミ:「うん。汚染された十字冠で無理矢理能力を稼働してたから何とか付け入る隙が……」
    雛々未ヒナミ:「……おいしい!」チョコレートをぱくぱく。
    解良イノリ:「作った奴も浮かばれるだろ。同窓会というかノヴァリス市の店で売ってるから気に入ったら注文なりしてくれ」丁寧な所作のまま気付くと無くなっている。行動時の食べ方。
    敦島カナメ:「弁当持参だ……!こっちもさすがだな……」タコライス!
    佐陀コトノ:「お、お店でも売ってるんだ……」
    GM:下層への道も、機械的なゲートが現れ始めている。厳重に閉ざされているかのような、厚みのあるものだ。
    棗ハルカ:「流石にこのまますぐにってわけにもいかないわね」 出現しつつあるゲートを確認して、
    棗ハルカ:「少し休んでから次に進みましょう」
    エメラ・ントゥカ:「おなかすいた~」
    解良イノリ:「ムツミ、あいつ食品系はプラントとかも持ってるそれなりの大手だからな……」遠い目。
    解良イノリ:「うん。応急手当とかもしてから、だね。エメラさんも遠慮しないでいいよ」
    析了トオル:「開くかどうかについては、此方で確認を。戦闘では役に立てませんでしたからね」
    棗ハルカ:「育ち盛り……育ち盛りでいいのよね?」
    棗ハルカ:「お腹いっぱい食べなさい、頑張ったんだから」
    雛々未ヒナミ:「ちゃんと進めるんだね。良かった。もくもく……」クッキーを頬張る。
    解良イノリ:「RBはヒューマンズネイバーを特に調整してなければ、大体そこら辺が合致する年齢で作られるのが多いらしいし…多分…?」
    析了トオル:「……下層は兎角厳重に見えます。体調には存分にお気をつけて」
    鰤谷カゴメ:「望み望まれれば、必ずやそのようになれるものなのでしてー」
    鰤谷カゴメ:「ささ、コヨねえさまもどうぞどうぞ」
    芦屋コヨミ:「むぐっ」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『過去の下積みなしに成熟した形態を持つ。この地の信仰基盤と似たようなものか』
    エメラ・ントゥカ:「こっちの姿の方がたくさん食べられる、満足!」
    解良イノリ:「過去が”ある”状態で今そこに作られる。世界五分前仮説みたいな話ですね…」
    敦島カナメ:「う~むうまい、美味いなこの菓子。ジェネシス製ヤベェな……」
    芦屋コヨミ:「……で、でも。ここまで姉さまたち、いなかった」
    棗ハルカ:「コヨミたちにとってはちょっと不安かもしれないけど、まだ見てないってことは大丈夫よ」
    敦島カナメ:「……ああ」コヨミちゃんに頷いて。
    雛々未ヒナミ:「……確かに、先遣隊の子達のことを考えると、ちょっとだけ心配だけど」
    解良イノリ:「一層の月みたいに、どうしても足止めさせられるギミックもあり得るだろうし…勿論、油断は良くないけど」
    鰤谷カゴメ:「すくなくとも、この階層が3つに分かれるより前に、第三層までは降りているということなのでしてー」
    佐陀コトノ:「……今はとにかく無事を信じましょう」
    敦島カナメ:「ま、でもそこはハルカセンセイの言う通りだぜ。姿が見えねえってだけなら、多分無事だろ」
    棗ハルカ:「悪い方に考えてもしょうがないしね」
    佐陀コトノ:「絶対大丈夫です、アサヒさんは凄く強い人なんですから」
    雛々未ヒナミ:「うん。案外、目的地であっさり合流できちゃうかもしれないね」
    芦屋コヨミ:こくんと頷いて、お菓子を口に運ぶ。
    雛々未ヒナミ:「操られてる場面想像つかないし。白さんは」
    解良イノリ:「既に三層か…」皆の様子を見て、警戒ともしもを考えるのは、此方の仕事かと思いながら食べる。
    佐陀コトノ:「あ、アサヒさんだと本当に想像つかないなぁ……」
    敦島カナメ:「下の層でガンバってる。六壬トップの戦力ならそう考えんのが自然さ」
    佐陀コトノ:簡単に振り切って大暴れするイメージばかり浮かんでくる
    鰤谷カゴメ:「想像の外のことはよくおきるものなのでしてー」何の気なしというふうに口にして、お茶をのむ
    ”進路指導室” 黒瀬直:『残るは二層か……ふむ』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『仮説の話が出たついでに、個人的な所感でも放り投げておこうか』
    棗ハルカ:「聞きましょう」
    解良イノリ:「お伺いします」
    佐陀コトノ:こくこくと頷く
    "白拍子":『…………』小さく頷く。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『龍脈が四層から成ると聞いて、私が最初に思い浮かべたのは「地球空洞説」という空論だった』
    敦島カナメ:「先遣隊の奴も強かったしな。あれが六壬上位なら、トップも言わずもがな、だ。っと」黒瀬さんの話に耳を傾ける。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『20世紀には既に衰退した幻想だな。外では娯楽作品でしばしば触れられたりもするが』
    析了トオル:「有名ですね。私も可能性を考えましたが……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『例えば、地上から隔絶した地下世界には、恐竜などの失われた種族が住んでいるとか』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『地下世界アガルタには認識の大学パラデサがあり、あらゆる神秘を学ぶことが出来る、と人々は様々な夢を見た』
    鰤谷カゴメ:「そしてまた、地下世界シャンバラは西洋世界から東洋世界だいアジアを見たときの理想郷の在り処としても語られたのでしてー」
    解良イノリ:「古くはギリシア神話の冥界、地獄…それにアガルタで言うなら、インドではシャンバラとして語られたものだ、と主張がありましたか」
    敦島カナメ:「道教における仙境の概念に近いな。それが地下にあるって理論か」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『構造は提唱者によってまちまちだが、ジョン・クリーブス・シムズに依れば』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『地球は五つの層と中心に浮かぶ太陽で出来ている……地上、四つの層で五つだね』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『六壬の秘伝、神祇祭典においても四大が重視されると聞く。その辺りの見立てが機能しているのだろうか……』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『とまあ、益体のない話だ。耳を傾ける価値があったかは解らん』
    解良イノリ:「…ふむ。四というと陰陽でなら太極からの両義がさらに開いての四象に四神相応とかでしょうか。もっとごちゃまぜなら流出説もありますが…」
    "白拍子":『数多の人間が空想の元に描き上げた理想郷。神秘に火を灯す遥かな過去の土台にはうってつけでしょうね』
    析了トオル:「神祇祭典……確か、地、水、火、風……」
    鰤谷カゴメ:「活性アッシャー形成イェツィラー創造ブリヤー流出アツィルトは、むしろマスターオーダーの得意分野と聞き及びますがー」
    芦屋コヨミ:「あ、後は……空」
    鰤谷カゴメ:「さりとて、明らかにしないことで組み込んでいることも十分ありえるものかとー」
    芦屋コヨミ:何で知ってるんだろう、と横目に見ながら。
    棗ハルカ:「密教の五輪から取ってるのね」
    解良イノリ:「ここまでごちゃまぜだと……ふむ。五大元素説にまた近そうな」
    敦島カナメ:「……この龍脈がそれら地下世界その他の伝説になぞらえられてるって話も、なくはないかもしれねえな。呪い(まじない)においてそこを寄せるの、バカにできない重要なテクではあるし」
    雛々未ヒナミ:「出禁なのに詳しいんだね……」じっとりとした視線を送る。
    析了トオル:「逆です、詳しくなった結果出禁になったのです」
    棗ハルカ:「でも五という数字はちょうどいいのかもね、東洋西洋どちらにも通ずる数字だもの」
    鰤谷カゴメ:「六壬に置かれていたものの本領は、曖昧さを使った見立て・・・・・・・・・・にございますゆえー」
    佐陀コトノ:「え、ええ……?」
    敦島カナメ:「胸張って言うことじゃねえからな」トオルさんに。
    鰤谷カゴメ:「トオルさまもそのおりは、熱心に訪ねてこられたものでしてー」
    雛々未ヒナミ:「それもそうか。じゃあもう六壬に最初から腰を据えてればやりたい放題できたんじゃないのかな」
    解良イノリ:「本来”分からない”神秘を、”結果からの類推による法則”を帰納的に見出すのが呪術、だったか」何処かの論文を思い出しながら。
    棗ハルカ:「そうしたらジェネシスの産業スパイとして指名手配されてたんじゃないかしら」
    棗ハルカ:「こっちに満足したら別のところを調べたがるでしょ」
    雛々未ヒナミ:「信頼度が低すぎる……」
    析了トオル:「すでにキングダムにも目を……というのは置いておいて」
    解良イノリ:「メサイアとキングダムにもちょっかい出してたものね……」ジト目。
    棗ハルカ:「とりあえず、推測はここまでにしておきましょうか。そろそろ各自で休憩しましょう」
    解良イノリ:「お菓子も捌けてきたものね」
    雛々未ヒナミ:袂にキープしていたお菓子類を最後にかっこむ。
    佐陀コトノ:「あっ、お菓子ごちそうさまでした!」
    敦島カナメ:「しかし曖昧さ、曖昧さ……神秘、ねえ……」当然、考えてもモヤモヤするばかりだ。まだ情報が揃っていない……!
    敦島カナメ:「……ま、そうだな。今は休むか。いやしかしうまかったなこの菓子……」文明の輝きに触れた未開人!
    解良イノリ:「美味しかったなら、また今度買いにくればいいよ。皆歓迎するだろうし…」くすりと笑って。
    解良イノリ:「ともあれ、後は各自手当なりなんなりをしていこう。皆、お疲れ様」
    GM
    棗ハルカ:棗ハルカは少し離れたところで、一人休息を取っていた。
    棗ハルカ:それはまるで何かを隠すかのように。
    佐陀コトノ:そんな彼女の様子を知らないまま、彼女の休憩場所へ歩いて行く
    佐陀コトノ:両手にはインスタントコーヒーの注がれたマグカップ。先ほどお世話になった彼女へ差し入れをしようと淹れたものだ
    佐陀コトノ:「……あっ、ハルカ先生!」彼女の後ろ姿を視界に捉え、とことこと駆け寄る
    佐陀コトノ:「あ、あの、コーヒーを淹れてきたんですが、よかったら一緒に……」
    棗ハルカ:「あ、うぇ!? コ、コトノ!?」 急に声をかけられて驚く。
    棗ハルカ:「あ、あぁ……コーヒーね、ありがと」 と、手を伸ばしかけて途中で止まる。
    棗ハルカ:先程の休憩時、棗ハルカは軽食を手に取るようにしてはいたが口に運ぶことはなかった。
    佐陀コトノ:「……! あっ……」彼女の一瞬ためらうような様子を見て、差し出す手を途中で止めて
    佐陀コトノ:「ご、ごめんなさい……もしかして、その、余計なお世話を……」
    棗ハルカ:「あ~……いや、ごめんね。そういうことじゃなくて……」
    棗ハルカ:「ははは、全く慣れないことはするもんじゃないわね」 両手を見せる。
    棗ハルカ:すると開かれた両手は傷だらけになっていた、ギタリストである佐陀コトノならば瞬時に理解できるだろう。
    棗ハルカ:弦楽器を慣れぬものが弾いた時に出来る傷痕である。
    佐陀コトノ:「ああっ、そ、それってさっきの……」
    棗ハルカ:「まぁね、テクニック自体は私自身がそういう風に出来るから問題なかったけど」
    棗ハルカ:「やっぱり体がついていかないわね。分かってたことだから、大丈夫よ」
    佐陀コトノ:「……先生、ちょっとすみません」すぐにしゃがみ込んで、傷だらけの手を取る
    佐陀コトノ:懐からケア用のハンドクリームを取り出し、自らの掌に広げたそれを丁寧に塗ってゆく
    佐陀コトノ:「あの、掌とか指先のケアって楽器の演奏では凄く大事なことなので」
    佐陀コトノ:「こうやって痛いことを我慢しないで、出来ればすぐ相談して欲しいです。本当に、とても大事なことなので」
    佐陀コトノ:「……うんっ」一通りケアを完了したところで頷き、ゆっくり手を放す
    佐陀コトノ:「あ、あの、また痛いって思ったら絶対教えて下さいね!」
    佐陀コトノ:「こうやって放置しちゃうと肌が荒れてどんどんゴワゴワになってしまいますし、それに」
    佐陀コトノ:「知らないところで先生が痛みとか怪我を我慢してるのって、あんまり嬉しくないです……」
    棗ハルカ:「ありがと、コトノ。お陰で随分助かったわ」
    棗ハルカ:「そうね、黙ってたのは悪かったわ。ちょっとオーヴァードの基準で考えてたから」
    棗ハルカ:「あとは……ま、”先生”として見栄を張りたかったっていうのもなくはなかったってところ」 少し恥ずかしそうに笑う。
    佐陀コトノ:「ううん、そんなことしなくたってハルカ先生は凄く立派ですよ」
    佐陀コトノ:「いつも一歩引いたところから見て考えながら私達を引っ張ろうとしてくれていて」
    佐陀コトノ:「だけど、そんな中で私達がこうしたいって思ったことを汲み取ろうとしてくれて」
    佐陀コトノ:「ハルカ先生は少なくともここではもう、立派な私達の先生です。みんなだって、そう思ってるはず」
    棗ハルカ:「正直な感想として嬉しいわ、とても」
    棗ハルカ:「こういうの、”先生”だから当然って考えもあるだろうけど……うん、すごく嬉しい」
    棗ハルカ:どこか張り詰めていたものが緩む気配がある。
    棗ハルカ:「……とはいえ、コトノもすごく立派なものよ。一生徒としてこんな案件に首を突っ込むなんて中々出来ないわ」
    棗ハルカ:「だって“汎学区合同文化祭”のときとは違って、こっちははじめから危険だって分かってるんだもの」
    佐陀コトノ:「ぶ、文化祭のことやっぱり職員室の人には知られちゃってるんですね……」
    佐陀コトノ:「た、確かにあの時は大きな事件に巻き込まれるって全然思わなくて、私が居合わせたのも本当に偶々で」
    佐陀コトノ:「……あそこで色々なものを見て、知った現実ことが沢山あって」
    佐陀コトノ:「それで私は、やっぱりみんなに笑っていて欲しいんだって、そう思ったから」
    佐陀コトノ:「だから、どれだけ危険なんだとしても絶対に引き下がりたくなくて」
    佐陀コトノ:「私はただ懸命に手を伸ばし続けたい、望んだものは絶対にあきらめたくない。それだけの人間なんです」
    棗ハルカ:「なるほどね。うん、思った通り」 コトノの話をしっかりと受け止めて、頷く。
    棗ハルカ:「なら、そういうのを背負いたいって思ったらちゃんと背負わなきゃね」
    棗ハルカ:「コトノがそうしたいっていうんならもちろん、私は”先生”として応援する」
    棗ハルカ:「でもね、その荷物が重すぎたりしたら遠慮せずに頼ってもいいんだから」
    棗ハルカ:「これはあなたと同じ”生徒”としての私で、もちろん一緒に演奏した”仲間”としての話」
    棗ハルカ:「困ったらいつでも頼りなさい。立派な先生なんだからいつでも駆けつけるわよ」
    佐陀コトノ:「先生……。うん、分かりました」頷いて
    佐陀コトノ:「そうやって先生が見守ってくれて、そして寄り添ってくれるなら」
    佐陀コトノ:「私、もっともっと頑張れるって思います。だから、」
    佐陀コトノ:「これからもよろしくお願いしますね、ハルカ先生!」
    佐陀コトノ:先生として、仲間として、二つの立場で寄り添ってくれる彼女に向けて
    佐陀コトノ:確かな信頼の気持ちを込めて、そして彼女に向けて笑いかける

    敦島カナメ:「しかしこれは……」エリーゼみたいなスイーツ棒を齧りつつ。
    解良イノリ:「ん、どうしたい」
    解良イノリ:丁度ある木に身体を預けて休んでいる。
    敦島カナメ:「効くな。ハハ、ジェネシスに限らずメサイアも同窓会も、こんなのがよく売られてるのか。あいよ、今度買いに行くわ」
    解良イノリ:「まあ、食事はモチベーションやモラールの維持に大事だし、それに」
    敦島カナメ:平らげた後、軽く食後の柔軟。
    解良イノリ:「皆、初期の代用品だらけの食事とかはうんざりしてるからなあ」
    敦島カナメ:話に耳を傾けている。
    解良イノリ:「寧ろ、崑崙はそういうのがない…というか。そうした粗食が当然、っていう文化なのかな?」
    敦島カナメ:「……ンン~」
    敦島カナメ:「……否定は出来ねえな……」
    解良イノリ:「外にそうしたものを求めて出てる子が幾人かいるのは知ってるけど、学区全体でって言うと聞かないからね」
    敦島カナメ:「いや、アタシのバイト先は土産物屋も兼ねてるし、他の学区の安い菓子とかもなんぼかは入ってくるよ。入ってくるが……!」
    敦島カナメ:「安いんだ……!!」悪いとは言わないが、味も作りも安い!
    解良イノリ:「安い…っていうと、あれか。安かろう悪かろう、ホントの駄菓子とかそういうチープな」
    敦島カナメ:「そしてそのアタシのバイト先近隣を除けば……お察しの通りだ……!」
    解良イノリ:「中華圏が元だっけか。あそこなんて、美食で有名な文化圏なのに、まあなんと言うか……」
    解良イノリ:「ストイックだね?」色々言葉を捜して、一番当たり障りの無さそうな言葉に。
    敦島カナメ:「アタシはまあ、外のことはあまり知らないが、まあまあ似たような感じだな」>駄菓子
    敦島カナメ:「スーパーとかで売ってるだろう庶民派のやつな。お求めになりやすいと言えば聞こえはいいし、普段不満とかあるわけじゃねえけど……」
    敦島カナメ:「ウッス、お気遣い痛み入ります」>ストイック
    解良イノリ:「よそで少し高いグレードを知ったとなると…みたいな」ははあ、という顔で。
    解良イノリ:「いや、ストイックなのは悪い事じゃないよ。私も普段全然そういうお菓子とか食べないようにしてるし…」
    解良イノリ:「ただまあ、需要はあるのかな。ただ知らないだけ、って言うなら……」
    敦島カナメ:「まあな。いつも食ってるのが100円なら、こっちは200円みたいな。些細な違いは些細だけどよ」
    敦島カナメ:「あ、食べないのか。そりゃまあ……な。元とはいえトランぺッターのリーダーさんも大変なんだな」
    敦島カナメ:「味の好みとかで食わないとかじゃないなら、鍛えるのによくないから、とかだろ?ストイックって」
    解良イノリ:「まあ、これは私個人が勝手にやってることよ」苦笑しつつ。「一応これでも、贅沢はしないようにって教えられてきた身だし」
    解良イノリ:「そうね。…うん、メサイアは、やろうと思えば天上が見えないくらい贅沢だってできるけど…そもそもの選択肢がない感じなのか」
    敦島カナメ:「清貧ってやつだ。はは、それだけでも無茶な鍛錬で制限されてたアタシらとは、結構違うな」笑って。
    敦島カナメ:「さすがだな、昔から志高くあれって方針だったんだ。少なくともトランぺッターや……ええと、察するに、前マスターオーダーサンの教えは」
    解良イノリ:「破戒の罪深い身だけど、これでも信仰者だからね」苦笑。
    敦島カナメ:うん、うん……と納得や理解するように頷きつつ。
    解良イノリ:「まあ、だから。急にこんなこと言ったのは…崑崙の方、需要があるなら。ムツミとかに、そっちのルートはどう、って言ってみようかなって思ったからなの」
    解良イノリ:「選択肢がない上で選べないのと、選択肢がある上で選ばないのは、全然違う事だから」
    敦島カナメ:「助かる。ああ、今アタシのバイト先、カフェもやってるんだよ。上手いこと同窓会とのパイプがそこら辺の広がりに繋がるなら、やってみる価値もありそうだ」
    解良イノリ:「私達だって、色んな学区ときちんとつながりを持ちたいし、それに何より」
    解良イノリ:「……後輩がやりたいことを応援してあげるのが、先輩ってものじゃない?」少し恥じらうように笑う。
    敦島カナメ:「……おお……」驚きの息。めちゃめちゃ自然に漏れてしまった。
    敦島カナメ:「……アンタ……立派な人なんだなあ……」
    敦島カナメ:「しかもなんだ……可憐っつーの?かわいらしいとかよ……」
    解良イノリ:「もう、なによ。そんなに変なコト言った?そんなに大したことじゃないし、ただ意見を言うだけよ、私が出来るのなんて!」
    敦島カナメ:「いや、いいっていいって。全然いい。あんたみたいに立場ある人が立場なりに意見を言ってくれるのは、すごく助かる。変じゃない」
    敦島カナメ:「しかし……ああ。あんたのことが……今日だけでも色々分かってきたな。さすがなもんだ……」
    解良イノリ:「もう。急にだからびっくりするじゃないの」ちょっと力の抜けた柔らかい表情で。本当に、当たり前のことを言っただけに過ぎないと思っている表情と声だった。
    敦島カナメ:「知ってるかい?いや、知らねえか。アタシはノヴァリスにはまあまあ古くから居るんだが……あんたの話は折に触れて色んな所から聞いてたんだぜ」
    解良イノリ:「実際に上手く行ってからよ、立派かどうかなんて…あら。悪い話ばかりじゃないと良いけど…」
    敦島カナメ:「音に聞こえしトランぺッターの頭(ヘッド)、メサイア革命の戦巧者、現マスターオーダー」
    敦島カナメ:「アタシら崑崙の奴らだって、悪さしてシバかれたなんてのはごまんといる」楽しそうに。
    解良イノリ:「…やったのはクーデタと暗殺計画だし、それだってうまく行ったのはアトラとかが皆を動かしたからで、それに捕まえたのだって、うちの子との協力よ」苦笑しつつ。
    敦島カナメ:「『卒業』しても、あのアトラ・アーリーバードと連んで同窓会なんてやってる。……それが今日ここにいたのは驚いたよ」
    敦島カナメ:「いい機会だと思ったぜ。『実際どんな奴なんだろう』ってな」
    解良イノリ:「……まあ、”星徒”の案件だって聞いたから。それに、」
    解良イノリ:「助けて欲しい、って言われたら、行くでしょう。……ううん、悪い評価じゃないと良いんだけれど」頬を掻きながら。
    敦島カナメ:「……そうだな。ああ。あのメサイアで風紀委員なんてやってたんだ。頼まれりゃ、来るだろうな。だからよ」
    敦島カナメ:「それでまあ戦いっぷりを見て、実際こう話させてもらって、何ぼかだがな、感じたわけだ」
    敦島カナメ:「腕が立つ。いい。立派な奴だ。いい。色々ガンバってる。いい。かわいらしい。いい」
    解良イノリ:「褒め殺し?もう……」少し頬を赤らめている。
    敦島カナメ:「ッハハ。そういうとこそういうとこ。話してて全然『悪くねえ』ってなるの、そういうとこだぜ」
    解良イノリ:「まあ、昔よりは気を張らなくなったから…こほん」
    解良イノリ:「それに、そういうあなたもちょっとわかった気がするわ」
    敦島カナメ:「……おお」ちょっと身が引き締まる。今度はアタシが面接か。
    解良イノリ:「なにより真っ直ぐで、ストレート。その上で、他人のことを良く見て、一緒に何かをやろうと自然にできるタイプ」
    敦島カナメ:「……うおっ……」
    解良イノリ:「結構我が道を行く、のが一番上に来る崑崙の子の中だと、対人交流が上手い方よね。……さ、どうかしら?」
    敦島カナメ:「……ヤッベェな~~……」
    解良イノリ:くすくすと悪戯っぽく笑って。
    敦島カナメ:「いや、ここまで直球に褒められると……中々こう、返答に困るな!」
    解良イノリ:「あなたもそういうことしてたでしょうに」
    敦島カナメ:「……うへへへへ」誤魔化し笑い!
    解良イノリ:ふふ、と笑って身体を木から離し、立つ。
    敦島カナメ:「まあでも、評価はありがたく頂いとくよ。いや、ウチ(崑崙)の奴ら、マジそういうトコロとか見……見……いや全然とは言わねえけどあんま見ないからな!」
    敦島カナメ:「今回は一杯食わされたな。……ま、嫌じゃあねえ」
    解良イノリ:「皆、学区の方針を多かれ少なかれ内面化してるものね。…ええ、いいなら良かった」
    解良イノリ:「…と、時間けっこう取っちゃったわね。…体を動かすなら、付き合うけど?」軽いスパー程度になるけど、と。
    敦島カナメ:「お!」
    敦島カナメ:パッと弾かれたように立ち上がり。
    解良イノリ:「皆術か武器術だものね。警棒術だけど、徒手に近い感じでは私も軽く修めてるから」
    敦島カナメ:「いいね、ありがたい」パーッと輝く顔。
    解良イノリ:素直だなあ、と少し苦笑して。「本式では撃たないでよ?流石に十字冠の限界も近いんだから」
    敦島カナメ:「そう、いい機会だしな、どこかで組み手を頼もうと思ってたんだ。うれしいね」
    解良イノリ:「まあ、それなら…拙い身だけど、お付き合い下さいな」手に警棒と、軽い防具が影で纏われる。
    敦島カナメ:「わぁーかってるよ。流して肩を温め直すにとどめるさ」
    敦島カナメ:「こちらこそ光栄。一手御指南お願いしますわ」構え!
    解良イノリ:す、と立つ。警棒を握った左手を前に、半身に緩く体を曲げた構え。--見た事があるなら、ナイフ術のそれに近いとわかる。
    解良イノリ:「じゃあ、サクッと一本ね。行くわよ--」
    敦島カナメ:「ああ――」適度に脱力、適度に真剣。腰は低く、重心を後方に乗せた、中国拳法オーソドックスな構え。踏み込む。
    敦島カナメ:「――!!」

    雛々未ヒナミ:「すー……すー……」先の戦闘における呪術行使で疲れたのだろう。"白拍子"の腕の中で寝息を立てている。
    "白拍子":『…………』そんな主の様子を神妙な面持ちで眺めて。
    芦屋コヨミ:「た、食べた後すぐに寝てる……」
    芦屋コヨミ:自分もしょっちゅうである
    "白拍子":『食事を取った後、人間はみな眠くなるものですからね。"今の"主ならば致し方なしでしょう』
    芦屋コヨミ:「あっ、ど、どうも……」
    "白拍子":『……ああ、コヨミ様。先ほどはご助力頂き誠に感謝いたします』
    "白拍子":主を起こさない様に、深々と一礼。
    芦屋コヨミ:「い、いえ!今は私一人だし、あんまり戦えなくて……」
    芦屋コヨミ:「や、やくにたったなら、よかった……です」
    "白拍子":「いえ……御礼を言うべきはそれだけではありませんね」
    "白拍子":「鬼姫Pとして、主のアイドル活動の裏方やマネージャーとして四方八方に足を運び」
    "白拍子":「多大に尽力頂いていること。我々は深く感謝しております」
    芦屋コヨミ:「あー、あれは……」
    芦屋コヨミ:「まあ玄女ちゃんの思い付きだし、いつものことというか……」
    芦屋コヨミ:えへへ、と困ったように笑いながら。
    芦屋コヨミ:「まあ、私も、達成感とか、色々……うぇへ……」
    芦屋コヨミ:「……私たち、目の前できらきらしてるのを見るの、好きだから」
    "白拍子":『……ああ。九天玄女様も煌びやかなモノがお好きでしたね』
    "白拍子":『喋りも性格も異なるのに、趣味嗜好は共通している。中々興味深いものです……』
    "白拍子":そこで、ふと何かを思い出したように手を叩く。
    "白拍子":『そういえば。コヨミ様は最早覚えていらっしゃらないかもしれませんが』
    芦屋コヨミ:「……?」
    芦屋コヨミ:必死に頭を回転させている。
    "白拍子":『主のメジャーデビューの折、ジェネシスのaniM-usクルーが待つ部屋へと向かう道中』
    "白拍子":『爆睡する主を背負った和装人形と、コミュニケーションを取ろうとしてくれたことを覚えておりますか?』
    芦屋コヨミ:「ああー、ああ。あの時はどうすればいいか……」
    芦屋コヨミ:あわあわと手を動かす。確かに大変だった。
    "白拍子":『彼女がちょうどここ・・におりますので。あの時の問いに答えたいと訴えております』
    "白拍子":とんとん、と。自身の胸元を人差し指で叩く。
    芦屋コヨミ:「…………ええっ?!」
    "白拍子":がくん。一度俯いたのち、人形の身体が小さく揺れ動く。
    2m和装人形:『……ああ!コヨミ様~~!!お久しぶりでございます!!』
    芦屋コヨミ:「そ、そうやって切り替えできるんですか?!」
    2m和装人形:今までの落ち着き払った口調とは異なる、快活で明るい喋り方に切り替わる。
    2m和装人形:『はい!!今回の龍脈探索に際し、200余体からなる自動人形の自我を全て"白拍子"に集約しましたので』
    芦屋コヨミ:「に、にひゃ……」
    芦屋コヨミ:「た、たいへんそう……」
    2m和装人形:『この身体なら喋ることも出来るんです!!いやぁ……嬉しいなぁ……!!』
    2m和装人形:きゃいきゃいと生娘の様に笑いながら。主を起こさない様にコヨミ様へ握手を求める。
    芦屋コヨミ:「う、うぉ、え、ええと……あ、ありがとうございます、お世話にななななっております」
    芦屋コヨミ:「……はっ。あ、あの時の問い…………なんだっけ、ええと」
    芦屋コヨミ:「……趣味?」
    2m和装人形:『はい!!!!総督府の一角をお勤めになるコヨミ様、流石の記憶力でございます!!』
    芦屋コヨミ:「ああっ……!」ぶわあっと勢いで髪が後ろに向く
    2m和装人形:きらきらとした瞳で喜ぶ。前のめりになり過ぎて主の態勢がちょっと窮屈になる。
    2m和装人形:『そんでもって、趣味なのですが……その、人形としてはこれといったモノはなくてですね……』
    2m和装人形:『しいて言えば、主様やコヨミ様達の喜ぶ顔を見ることです!!』えへん、と胸を張る。
    芦屋コヨミ:「おお……」
    芦屋コヨミ:「な、なんか……うれしいけど、照れますね……」
    芦屋コヨミ:「……あ、あの時よりは、私もこうして話せるようになったんだなぁって……」
    2m和装人形:『はい。あの頃よりも、明るくなったというか……陰気さが薄れているように見えます!!』
    2m和装人形:屈託なく、悪気のない顔で語り続ける。
    2m和装人形:『きっとコヨミ様もプロデューサー稼業や別学区でのお仕事を経て、色々な体験をなさったのでしょうか!?』
    芦屋コヨミ:「あ、あはは……その、まあ。いろんなひとと、話したから……」
    芦屋コヨミ:思い返す。冷えピタ一枚でキングダムの砂漠に乗り込んだり、メサイアの番組で堕剣の首輪の事件に関わったり、乱造城に乗り込んだりetc……
    芦屋コヨミ:「……なんか、けっこうひどい目にもあったなぁ……」
    2m和装人形:『ふふ!九天玄女様は人遣いが荒いともっぱらの噂ですからね~~』
    芦屋コヨミ:それでも、語り口は楽しそうに。
    芦屋コヨミ:「……迷惑、したりしてない?」
    2m和装人形:『そんなことは滅相も!!私達は"主様の自我の一部"でもありますからね!!』
    2m和装人形:『主様のアイドル活動は最早ライフワーク。活動の幅を広げるため頂いた鶴の一声に』
    2m和装人形:『主様は感謝しているのですよ!ならば、私達がどうしてそれを迷惑に思うことがありましょうか!!』
    芦屋コヨミ:「う、うおぉっ……」気圧されながらも、少し笑顔。
    芦屋コヨミ:「でも、そっか。ぜんぶヒナミさんなんだ、みんな」
    芦屋コヨミ:寝ている姿を見て。
    2m和装人形:『はい!!実は詳しいことは私も分からないんですが……"白拍子"さんなら分かるかな!?』
    芦屋コヨミ:「ずっと寝てるのも、なんだかわかった気がする、かな」
    "白拍子":『……声帯機関を十年近く酷使された気がする』また、がくんと人形が揺れ。声色が元の落ち着き払ったモノに戻る。
    芦屋コヨミ:「ああっ、どうも……」
    "白拍子":『主様が寝ているのは……単に寝坊助だからかと思いますが』
    "白拍子":『主……ヒナミ様の自我の一部を切り取り、人形を演ずる自我を植え付けているので』
    "白拍子":『今の和装人形の弁は間違いではありません。だから、私を含めて全ての人形の人格は主に返せるし』
    "白拍子":『逆もしかり。というワケです』だいぶきつくなっていた主の体勢を腕で戻す。
    芦屋コヨミ:「ははぁ……」と納得したような表情。姉も基本的にそうであるからだ。
    芦屋コヨミ:寝ている表情を、またちらと見る。
    芦屋コヨミ:「…………」ひとつ、伝えなければいけないことがあった。けれど。
    芦屋コヨミ:(ううん。人形さんたちがそうだったとしても、正面から言わないと、だめ……だよね)
    芦屋コヨミ:少しだけ飲み込む。きっと、もう少し後に。
    "白拍子":『(龍脈の深層に向かえば、必ず星徒……九十九ユウカとかち合うことになるだろう)』
    "白拍子":『(その時、主様は必ず我々人形の人格全てを吸収し。本来の雛々未ヒナミとして対峙する)』
    "白拍子":『(……独りになった主様のことを頼みますよ、鬼姫P)』
    芦屋コヨミ:(……その時は、話さなきゃ。九十九さんとのこと)

    析了トオル:「中央の解析が終わりました……といっても」
    析了トオル:「先ほど話にあった通り、既に一度開けた後ですね」
    鰤谷カゴメ:「羅盤は真下を指しておりますー」
    析了トオル:「ええ、とすると空間を歪ませていたのは……意図的なものでしょうか、気になるところですが」
    析了トオル:「まあ、総ては入ってしまえば分かる事です。こういう時は体を張って突っ込んでこそ……」
    GM:巨大なゲートが、少しずつ開く。
    GM:其処には簡易的だが巨大なエレベーター。下層へと向かう造りとなっているようだ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『テクスチャが剥げているな。便利ではある』
    解良イノリ:「今迄の、発光する孔に飛び込め、という感じとはまた違うな」
    エメラ・ントゥカ:「上、私たちが過ごしやすいようにしたから。いままでのここといっしょ?」
    棗ハルカ:「一層よりも調整されてるってところかしら」
    敦島カナメ:「スッゲ、一気に文明的だな」
    雛々未ヒナミ:「そっか。手付かずだと逆に文明的な部分が残るんだね」
    佐陀コトノ:「い、一層の時と全然違う……」
    SGM(里村):人が体をねじ込むにも不自由する程度、ゲートが開きかけたところで、するりとその隙間に滑り込む影がある
    解良イノリ:「…ああ、なるほど。二層の各空間みたいに、弄った後があの孔だったのか」
    解良イノリ:「、そこの…!」
    敦島カナメ:「上は逆にエメ子らのリフォームだったのか……」
    "ピシェゴーシュ":「ご苦労さんだ、進めなくて難儀してたところでね」
    芦屋コヨミ:「……い、います!さっきの……」
    棗ハルカ:「だったら少しは感謝してもらえると嬉しいんだけど」
    "白拍子":『……これはまた。久しぶりですね、ノドスの君』
    敦島カナメ:「あ、お前!」
    "ピシェゴーシュ":黒い浮遊円盤フローターと、複数の小型ドローン。"ピシェゴーシュ"の本体だ。
    佐陀コトノ:「あっ! ぴ、ピシェゴーシュさん……!?」
    "ピシェゴーシュ":「感謝はしてるよ。根性にも感心してる。よくもまあ、こんなメチャクチャのところを、先にあるものを確認もせず突き進めるもんだって…」
    棗ハルカ:「あら、慎重すぎてずっと足踏みするよりかはマシかと思うけど?」
    解良イノリ:「そういうなら、具体的な誠意を見せて欲しいもんだよ、まったく」ここで消耗するのはまた得策ではないが。(どういうつもりでいるかだな)
    "ピシェゴーシュ":大型の貨物用エレベーターは、周囲の空隙を辿って下層へ降りることも不可能ではない。彼のサイズと移動様式なら、会話など無視してそのまま置き去りにすることも可能だろう。
    雛々未ヒナミ:「……あ。ひょっとして、置いてかれる?」
    "ピシェゴーシュ":それをしようとしていない。わざわざ会話に応じているのは
    敦島カナメ:「ま、アタシらはそういうパワフルなトコがウリでね。で、姿を見せくれたアンタはどうすんだい」
    敦島カナメ:「なんか狙いがあるんじゃないか?」
    "ピシェゴーシュ":「…白い猫か、鳥か、そんなものに覚えはあるか?」
    解良イノリ:「見た覚えはある子、居る?」皆を見回す。自分は見た事がない。
    敦島カナメ:「……何?」白い猫。鳥。それらしき特徴のある生物。印象的な覚えはない……。
    佐陀コトノ:「い、いえ……。全然覚えは……」首を横にふるふると振る
    雛々未ヒナミ:「置いてかないんだ」当然、身に覚えもなく。
    佐陀コトノ:「ハルカ先生はどうですか……?」彼女なら分かるかもと振り向いて
    析了トオル:「……私はありませんね」
    芦屋コヨミ:「わたしも……」
    棗ハルカ:「白い猫……ね、ここじゃないところでは見たけれど」
    棗ハルカ:「それがどうかしたのかしら、まさかあなたもこの先にいるその子に用があるの?」
    "ピシェゴーシュ":「…………」ハルカに注意を向けていると思しい気配がある。
    "ピシェゴーシュ":「もしアレと会っていて、おれがここにいる理由に心当たりがないなら…」
    "ピシェゴーシュ":「…薬まで使ってるのか。今さら引き返せないだろうが、気をつけろよ、お前ら」
    "ピシェゴーシュ":「この施設は死んでないぞ」
    棗ハルカ:「…………」 "ピシェゴーシュ"の言葉に少し考えてから
    棗ハルカ:「忠告、ありがたく受け取っておくわ」
    "ピシェゴーシュ":「いいや。あいつが何を考えてるかの参考になった。さすがはセンセイ、そういうのはお得意か」
    棗ハルカ:「出来ることならあなたの考えてることも話してほしいけど……ま、無理に聞き出そうとは思わないわ」 その労力すら惜しい。
    "ピシェゴーシュ":「自分で探り出さなきゃ、信じようとも思わないだろ。俺はこうで、そっちは…まともな生徒サマなんだ」
    "ピシェゴーシュ":「…妙なぶつかり方をしないように祈ってるよ」
    "ピシェゴーシュ":「じゃあな」
    棗ハルカ:「あなたも気をつけなさい、次に会うとき操られたりしてたら笑えないから」
    "ピシェゴーシュ":「………ああ」何か色々と飲み込んだ様子で、一声だけ残して
    "ピシェゴーシュ":円盤とドローン群が、下層へ続く空隙へ消える。
    解良イノリ:目を細めて会話を聞いていた。(…単純な対星徒作戦じゃないのか?となると…”方舟”と同じような機構があるとして…それに関連?)情報がまだ不足している。
    雛々未ヒナミ:「あ、やっぱり置いてかれた!」
    佐陀コトノ:「ピシェゴーシュさん……」そう呟いて目を伏せる
    析了トオル:静かに、目を細めて棗ハルカの方を見ている。
    "白拍子":『……幾つか、不穏な情報を残していきましたね。施設が死んでいない、とか』
    解良イノリ:「色々聞きたいところではあるけど…時間もそうないか。…理事会施設が、神秘の管理施設なら…まだ龍脈の機能が死んでいない以上、防衛機構その他も生きてるはずだ」
    敦島カナメ:「……白い猫、ね。分からねえことだらけだな。アイツの目的も何もかも」
    "白拍子":『最早、この龍脈で何が蠢いていようとも驚きませんが……対処だけは出来るように心備えしておきましょう』
    解良イノリ:「別のやつを知ってるけど、本当に頑丈だからね、あの手の施設は。……まあ、あいつの言う通り、調べてみないと、だ」
    解良イノリ:「自分たちで調べて、見つけていこう。…それで大丈夫かな?」皆に…特に、ハルカを見つつ。
    敦島カナメ:「勿論。元よりアタシらにはそうするしかねえ」ハルカセンセイは何か知ってるようだが……口に出さない以上は相応に理由があるのだろう。
    棗ハルカ:「そうね、"ピシェゴーシュ"が先行した以上は時間もないし」
    雛々未ヒナミ:「うん!だからこそ、私達は探索に来た!」
    佐陀コトノ:「まずは自分たちの目で確かめていかないと、ですね」
    雛々未ヒナミ:「先遣隊の子達のためにも、白さん達別部隊のためにも、六壬の皆のためにも。まずは進もう!」
    棗ハルカ:(……"ピシェゴーシュ"が言っていた白い猫、それがあの子なのかは分からない)
    棗ハルカ:(けれど、ここに来るように頼んだという事実は六壬と関わりのある存在だと言うことは分かっていた)
    棗ハルカ:(だから、ここでわかった事は……あの子は確かに存在する。その可能性が非常に高いということ)
    棗ハルカ:冷静に棗ハルカは自分の状況をひとつずつ整理し、進む。真実へ近づくために。






    GM:紅き月が満つり、天より邪悪が照らす。
    GM:鋼と鋼が打ち合う。異形の焔/氷が舞う。
    GM:血風、至る処に。破壊音は祭囃子の如く。
    御剣サクヤ:「───はあァァァっ!」

    御剣サクヤ:雷の剛剣が、大地を引き裂いた。
    御剣サクヤ:一撃、二撃。その勢いは次第に増し、地が完全に崩落したと錯覚する程の───
    ????:しかしてその一撃を、"両の腕でのみ"で打ち合うは、鬼。

    ????:嗤うように、その剛の一撃を正面から殴る。殴る。殴る。
    御剣サクヤ:「ええい、膂力は底無しかっ……!」
    御剣サクヤ:絶死の領域、刃と腕が競り合う。鬼と剣士が、嵐の如き攻防を繰り返す。
    御剣サクヤ:「───フツ!」
    柳フツ:「──姉さま、助太刀無用!」

    柳フツ:刃を幾度も閃かせ、しかし鋼と鋼を打ち合わせず。
    柳フツ:舞いを披露するかのように、紙一重の回避を己に強い続ける。
    柳フツ:対するは西洋甲冑、振るうはパートナーと同じく、雷鳴の剣。

    ????:凄雷の刃が、空気を引き裂き。
    ????:周囲の建造物を崩落させる一撃が幾重にも重なる。
    ????:その技量、異国の名高き騎士の如く。一切の逃げ場を作らせぬ。
    柳フツ:迸る稲妻は祓魔の剣で寸断してみせる。破壊の余波を撒き散らせはしない。
    柳フツ:正面からかち合えば容易に崩れ落ちる。一太刀浴びせても鎧武者を屠る事は困難。
    柳フツ:「さぞや名のある騎士の成れの果て。その醜態、多勢に晒す事はしません」
    柳フツ:「貴方は此処で食い止める。姉さま達の邪魔はさせない……!」
    悪鬼羅刹:ひゅ、おお
    悪鬼羅刹:異形の息吹が、世界を凍結させていく。
    悪鬼羅刹:紅き月の中で、その身はなお白く、煌びやかに───
    九十九ユウカ:『───雪女』
    九十九ユウカ:少女の正面へ顕現した怪異が、遍くを染め上げんとする。
    芦屋アサヒ:「───温い」
    芦屋アサヒ:吹雪が巻き起こるその寸前、噴き上がる炎熱が化生を白く濁った風に変える。
    芦屋アサヒ:「ネームバリューばかりの、殺傷性が薄い伝承だ」
    芦屋アサヒ:「遊んでいるのか、九十九ユウカ」

    芦屋アサヒ:淡々とした声色に爛々と輝く眼光。どちらが鬼か知れたものではない。
    芦屋アサヒ:沸々と湧きあがる激情を殊更晒す訳でもなく、一々隠す事もない。
    芦屋アサヒ:気心知れた知己としての、腹の底まで通じた親友としての対応だ。
    九十九ユウカ:「ふふ、あはは!技くらべ、いつ以来でしょうか」

    九十九ユウカ:同時に、新たな怪異を繰る。黒の蝋焔が掌で舞い。
    九十九ユウカ:『圧し潰せ』───ふぅと、儀式めいて吹き消して。
    九十九ユウカ:『でいだらぼっち』月すらも覆い隠す巨体が影より浮きで、顕現する。
    九十九ユウカ:天地が鳴動し、魔の目線が、咆哮が空間を震わせる。
    悪鬼羅刹:裕にアサヒの体躯の十倍を越える掌が、無造作に天より叩きつけられる。
    芦屋アサヒ:「怪力乱神、風章開陳!」怒気を露わに印契を組み、我が身を呪う。
    芦屋アサヒ:「鬼三戒、即、離レヨ、 ユルセ、 義ヲ言ウナ」
    芦屋アサヒ:赤き月光浴びて伸ばす、影がぐらりと身を包み、己に与えた縛りと引き換えに強壮無比なる頑健を宿す。
    芦屋アサヒ:真正面から巨人の拳を受け止めんとし、大地と共に圧壊。瞬く間のこと。
    芦屋チカゲ:(こういう訳ばっかりですよぅ)瞬く間に従者と入れ替わり、血飛沫に隠れて本体は駆ける。
    芦屋アサヒ:(堕ちた身に出力で勝負するのは愚の骨頂)
    芦屋アサヒ:大技を使わせ、その隙に本体を殺す。術者の死角、巨腕の裏側を駆けあがり接近!
    芦屋アサヒ:「私に、遊んでいる余裕はない!」
    芦屋アサヒ:白く燃える業火を、舐めるように焼き尽くす炎を、蘇った友へ浴びせ掛ける!
    九十九ユウカ:「……あは」焼却。頭上の火よりもさらに苛烈な焔に焼かれ、溶け落ちる。
    九十九ユウカ:しかして、アサヒの背後に気配。
    九十九ユウカ:焔を上回らんとする悪意が、その背に手を伸ばして。
    芦屋アサヒ:「……風章」
    芦屋アサヒ:炎に消えた友の顔を見て、呪詛を吐き散らす。
    芦屋アサヒ:何が天神地祇もご照覧あれ、だ。醜い殺し合いを誰に見せろと、同輩らに教えるのか。
    芦屋アサヒ:「此れなるは星辰人智の輝く軌跡なれば」背後からの殺気を無視し、ビシバシと指を弾く。
    芦屋アサヒ:「オン・バザラ・ダト・バン」芦屋アサヒの呪文とは大日如来の真言。
    芦屋アサヒ:その背に日輪の輝きを負い。溢れんばかりの白い光を己のものとし。
    芦屋アサヒ:私こそは六壬生徒を遍く導く太陽であると、背く者は神敵なりと見立てる呪い。
    芦屋アサヒ:全身から放出される白き輝きが、浴びせかけた焔とは比べるべくもないプロミネンス奔流が九十九ユウカを舐め尽くす。
    芦屋アサヒ:「風章開陳──天道説!」
    九十九ユウカ:伸ばした掌が、眩きの前に崩れて消える。
    九十九ユウカ:崩れて、崩れて───そう。
    九十九ユウカ:『後神』
    悪鬼羅刹:崩れたのは怪異。飲み込まれて光と化す。しかし。
    九十九ユウカ:『後ろの正面』
    九十九ユウカ:『だ あれ』
    九十九ユウカ:日輪を、黒が貫く。
    九十九ユウカ:現れた九十九ユウカ本人の掌は、まっすぐに。
    九十九ユウカ:芦屋アサヒの十字冠を、捉えた。
    九十九ユウカ:相克する黒と白。その間にて輝く虹。
    芦屋アサヒ:「な、に……?」
    九十九ユウカ:「……いえ、アサヒさん。貴女程の人に、これが通じるなんて思っていません」
    芦屋アサヒ:驚愕、恐怖、自責。それ以上に違和感があった。
    九十九ユウカ:弄る。虹は絶対足る十字に干渉し、滑り込んでいく。
    九十九ユウカ:「本能で暴走したとしても、即座に反旗を翻し私に襲い掛かるでしょう」
    芦屋アサヒ:破れたという結果を受け入れるより前に、致命的な見落としが此処へ自分を導いたのではないか。
    九十九ユウカ:「だから、私は"起こすだけ"」
    九十九ユウカ:"掴む" 中枢、彼女の中に眠るもの。
    芦屋アサヒ:そんな直感と焦燥に駆られて。此処に居ない仲間へ何か託す手はないかと。
    芦屋アサヒ:己から別った自我、変り身として血飛沫に返事させた従者を起こし、離脱させようとした所で。
    九十九ユウカ:「私とあなたは表裏一体。たったふたりで、ひとつの天」
    九十九ユウカ:「……ねぇ?」
    芦屋アサヒ:ぐるりと、暗転。意識が裏返る。
    九十九ユウカ:「"天道"」
    九十九ユウカ:「───生徒を導く、器のひとつ」





    GM:シーンカット、ロイスと購入処理をまずお願いします。
    棗ハルカ:ロイスはコトノちゃんにとろうかな
    佐陀コトノ:棗ハルカ 信頼〇/不安 で取得します
    雛々未ヒナミ:まだ保留にしときます
    解良イノリ:ロイス残り二枠なんだよな……悩ましい…
    棗ハルカ:6.生徒/佐陀コトノ/尽力:◯/不安/ロイス
    敦島カナメ:ロイス~。2枠……ムムム……
    雛々未ヒナミ:購入の前に高性能治療キットをお借りして使用
    解良イノリ:取りますか。 6 敦島カナメ/〇好感/羞恥 で。
    雛々未ヒナミ:10+3d10
    DoubleCross : (10+3D10) → 10+15[5,1,9] → 25

    棗ハルカ:高性能治療キットで回復! イクゾ!
    棗ハルカ:3d10+3
    DoubleCross : (3D10+3) → 12[5,6,1]+3 → 15

    棗ハルカ:カスゥ~~
    雛々未ヒナミ:ほぼ全快
    棗ハルカ:しょうがないので2つ目使いまーす
    解良イノリ:そしてアルティメイド服を自前のウェポンケースに仕舞っておきます。行動値11→14に戻り!
    棗ハルカ:3d10+15
    DoubleCross : (3D10+15) → 14[6,1,7]+15 → 29

    敦島カナメ:取り敢えず順次所得でまずは……コトノちゃんに取ろう! 同行者/佐陀コトノ 〇有為/心配 で!具合良くなるといいな!
    佐陀コトノ:あっ私もアルティメイド服をウェポンケースに仕舞います、行動値12に修正
    棗ハルカ: 全 回 復
    敦島カナメ:高性能治療キットも1個使います
    敦島カナメ:3d10+1
    DoubleCross : (3D10+1) → 9[1,6,2]+1 → 10

    敦島カナメ:あ、違う。現在のHPは4だから……回復して14だ!こ、この出目……!
    解良イノリ:相談の結果治療キットを買うのが良さそうとのことなので買いに行きます。ラッキーメダルホワイト起動して。
    解良イノリ:3dx+5+1>=9
    DoubleCross : (3DX10+6>=9) → 8[1,6,8]+6 → 14 → 成功

    解良イノリ:成功。5個目確保~
    敦島カナメ:うれしい!あ、では1個使わせて頂いても……!更に必要なら、あたしもかいます!
    解良イノリ:どうぞー
    敦島カナメ:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 22[5,8,9] → 22

    解良イノリ:イノリ、コトノちゃんもダメージは受けてるしね 貰えるなら嬉しいことに変わりなし
    敦島カナメ:ありがとうございます!今度はでかい!最大回復だ!
    敦島カナメ:よし、ではあたしも安心して狙っていけるのは治療キットなので、高性能治療キット買いに行きます!
    敦島カナメ:3dx+2>=9
    DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[1,5,10]+10[10]+5[5]+2 → 27 → 成功

    敦島カナメ:こういう時ばかり高い目を出さないで頂きたい!!成功~。使いたい方はどうぞ!
    解良イノリ:クリシーとか行ける出目 貰っていいです?
    敦島カナメ:どうぞ!
    解良イノリ:ありがたく。
    解良イノリ:17+3d10
    DoubleCross : (17+3D10) → 17+15[10,2,3] → 32

    解良イノリ:Max29の為全快!
    敦島カナメ:あたしはこれで以上で~。
    棗ハルカ:もういらないよ!
    佐陀コトノ:すみません、相談の結果改めて照準器を狙います!
    佐陀コトノ:5dx+1>=15
    DoubleCross : (5DX10+1>=15) → 7[2,3,5,7,7]+1 → 8 → 失敗

    佐陀コトノ:失敗です、以上!
    雛々未ヒナミ:私も照準器 目標15
    雛々未ヒナミ:4dx+4>=15
    DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 7[3,3,7,7]+4 → 11 → 失敗

    雛々未ヒナミ:微妙な値しおってからに 以上
    マルチプル・パペットA:まずシューターズジャケットを狙おうかな
    マルチプル・パペットA:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットA:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットA:(8+2)dx7>=13
    DoubleCross : (10DX7>=13) → 10[1,2,3,3,5,6,7,10,10,10]+10[2,5,5,7]+10[7]+10[8]+1[1] → 41 → 成功

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(89 → 90)
    棗ハルカ:成功、所持します。
    マルチプル・パペットB:照準器でいいか
    マルチプル・パペットB:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットB:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットB:(8+2)dx7>=15
    DoubleCross : (10DX7>=15) → 10[1,1,1,2,5,5,7,9,9,10]+10[1,2,4,9]+4[4] → 24 → 成功

    マルチプル・パペットB:ヒナミちゃんに渡します
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(90 → 91)
    棗ハルカ:おわり!
    GM
    GM
    雛々未ヒナミ:わぁい頂きます!射撃達成値+1
    佐陀コトノ:あっすみません、最後に侵蝕率低下の処理を!
    佐陀コトノ:107-10-1d10
    DoubleCross : (107-10-1D10) → 107-10-10[10] → 87

    佐陀コトノ:以上です!
    雛々未ヒナミ:あっ私も下げます
    雛々未ヒナミ:106-10-1d10
    DoubleCross : (106-10-1D10) → 106-10-1[1] → 95

    雛々未ヒナミ:わぁお 以上です
    GM:交換アイテムに、以下のものが追加されます。
    ■外付け拡張呪術デバイス×2
    機械の性能に干渉し、その速度を飛躍的に高めるデバイス

    析了トオルのNPCカードを一段階強化する。


    ■アマガドラッグ・調整品×3
    ファントムセルの危険薬品の初期ロットを回収し、研究を進めたもの。

    マイナーアクションを使用で、シーン間の判定ダイスを+1する。
    使用ごとに侵蝕を3上昇し、一度に3回まで使用・重複可能。

    ■生命賦活霊薬・変若水
    錬金術ではエリクサーとも称される試作霊薬。
    即座に身体機能を回復させるが、負担も大きい。

    戦闘不能時に使用。HPが最大値で復活するが、侵蝕値を+《1d10+5》する

    GM:エネミーを6体倒したので、発掘呪術兵装を12個獲得しました
    棗ハルカ:現在合計16個ということね
    棗ハルカ:交換は
    外付け拡張呪術デバイス×2
    生命賦活霊薬・変若水
    で6個消費の交換でよろしくお願いします!

    GM:NPCカードが強化されます
    ・析了トオル
    対象の判定直前、ダイスを+3個、シーン3回
    対象の判定後、達成値を+3、シーン2回
    イニシアチブ、対象の行動値を+5、シーン1回

    GM:長いエレベーターより降りた先、目の前に広がっていたのは。
    GM:先のエレベーターの機械的な姿とは真逆のもの。

    GM:天には紅き月。
    GM:地に広がるは、日本の古い家屋。
    GM:……しかし、その家屋の殆どが破壊され、燃え、凍り付き。
    GM:地獄の如き様相を為している。人が生存できる領域は、其処に残っていない。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『スキャン……するまでもないな。面妖な光景だが』
    鰤谷カゴメ:「卦を読もうにも難しい有様でございますねー」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『平安京……かつての日本の首都に形状が酷似している。破損で識別が困難だがかなり古い時代のものだ』
    芦屋コヨミ:「……懐かしいような、気配。感じる」
    棗ハルカ:「元々ここがそうでなければ、戦闘があったと考えてもいいかもね」
    解良イノリ:「…いかにも戦闘後、というありさまですが…しかも凍結と燃焼?同時に起きてるとなるとレネゲイド戦闘後かな」
    佐陀コトノ:「それも、戦闘が起きてからそんなに時間が経っていないような、感じはします」
    雛々未ヒナミ:「……先遣隊の子達は此処まで来てない。他に辿り着けそうな人達と言えば」
    敦島カナメ:「派手にやったもんだ。相当に暴れたな」
    棗ハルカ:「別働隊、になるかしらね」
    芦屋コヨミ:「…………」
    解良イノリ:「別動隊は三名だったか。サラマンダー辺りのエフェクトを使う人は…」
    佐陀コトノ:「アサヒさん……」
    鰤谷カゴメ:「アサヒ姉さまであれば一通りは扱えましょうしー」
    敦島カナメ:「相手はここの住民か、ないしは……」星徒九十九さんか。直接口にはしない。
    鰤谷カゴメ:「コヨミ姉さま。ご心配なくあれ、足跡は掴めたものでございますー。ですよね皆様?」
    棗ハルカ:「これだけ派手にやっていればね……後を追うのは簡単でしょ」
    "白拍子":『ええ。まだアサヒ様一行が敵対者に敗北を喫したと決まったわけでもない』
    解良イノリ:「…ああ。まずここに直近、無事にいたのははっきりしたわけだ。どうあれ、この層で探すのが一番いいだろう」
    雛々未ヒナミ:「うん。まずは上層と同じように探索からだね」
    棗ハルカ:「そういうこと、今更心配しても何かが変わるわけじゃないわ」
    析了トオル:「……しかし。レネゲイドの磁場が狂っていますね」
    棗ハルカ:「これまで通り、一歩ずつ進んでいきましょう」
    佐陀コトノ:「……はいっ、分かりました!」不安を呑み込んで、しっかりと頷く
    析了トオル:「ここがもともと何らかの施設だったとして、何処に何があるかは……」
    析了トオル:「……地道に探すしかありませんか」
    解良イノリ:「捜査の基本は、手と足を動かす事だ。基本の一番目から、ってわけだな」
    敦島カナメ:「なんにせよ、任された務めに集中だな。向こうも無事ならいずれは合流もできるだろう。……多分遠くねえうちにな」
    GM
    GM:現在探索できる場所は、1か所のみとなります。
    ???? 情報:《ノヴァリス》《噂話》/16
    GM:というわけで、まずは登場侵蝕お願いします!
    佐陀コトノ:87+1d3+3
    DoubleCross : (87+1D3+3) → 87+1[1]+3 → 91

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加(95 → 100)
    解良イノリ:ぴったりwww
    敦島カナメ:86+1d3+3
    DoubleCross : (86+1D3+3) → 86+2[2]+3 → 91

    雛々未ヒナミ:95+1d3+3
    DoubleCross : (95+1D3+3) → 95+2[2]+3 → 100

    雛々未ヒナミ:もう100なっちった
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加(91 → 97)
    棗ハルカ:おっと
    棗ハルカ:じゃあ、従者くんで調べようかな。流石にここを調べただけでふっとばされる事はあるまい
    マルチプル・パペットA:イクゾー、移動侵蝕って増えます?
    GM:増えます!
    マルチプル・パペットA:おけまる~
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(97 → 98)
    マルチプル・パペットA:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットA:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットA:(8+2)dx7>=16
    DoubleCross : (10DX7>=16) → 10[1,2,2,3,4,5,7,9,9,9]+10[1,6,7,8]+4[4,4] → 24 → 成功

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(98 → 99)
    棗ハルカ:成功!
    GM:はい、では……
    ・誰かの記録

    此処に来た頃には、既に自由は存在しなかった。
    しかし、理事会の崩壊により僅かながら力が戻りつつある。
    けど、まだ終わっていない。
    "降誕派"は死んでいない。
    だから、気づかれない範囲でいい。可能な限りの記録を留める。
    完全にこの研究施設の資料が喪失してしまう前に、形を残す。
    次の機会がいつ来るかは分からない。
    ……けれど、未来の君。きっと、此処まで辿り着けることを願っている。



    青の焔で綴られた文字は、空中で浮かぶと同時に、消えた。
    GM
    GM:イベントが発生します。
    GM
    GM:貴女が数歩進んだ先。ふわり、目の前に広がったそれは。
    GM:読み終わると同時に、姿を消した。
    棗ハルカ:「これ、は……」
    棗ハルカ:偶然、発見できたそれは奇跡に近いものであった。
    棗ハルカ:読み取ると同時に消え去り、今は影も形もない。
    棗ハルカ:「今までのものは……誰かが選んで私達に渡していた……?」 なにかを考えるように呟く。
    解良イノリ:「…ハルカ、どうしたの?何かあった?」
    棗ハルカ:「何かあった、かもしれないわね。私の見間違いでなければいいんだけど」
    解良イノリ:「…ふむ?じゃあ、どうあれ一度共有した方が良さそうかな…」
    棗ハルカ:「そうね、共有するってほど確信のあるものではないけれど……」
    白猫:青の焔に、棗ハルカは僅かな既視感があった。
    白猫:その仄暗い鬼火は、君を地の底へ誘った白昼夢の中に。
    白猫:そしてたった今、視界の隅で静かに燃えるものと同じだ。
    棗ハルカ:「……ああ、そういうこと。なの」 一人で何かを納得する。
    白猫:朧気に揺れる猫の像。
    白猫:棗ハルカの視線を追いかけても、他の人には映らない。
    解良イノリ:「……?何を…」
    白猫:猫の方はといえば、じっと来訪者たちを見つめ、エメラを見てきょとんと動きを止めつつも。
    白猫:満足げに頷いて踵を返し、荒れた路地へと歩きだす。
    白猫:長い二股の尾を、疑似餌か手招きのように動かしながら。
    棗ハルカ:「……分かったわよ」
    棗ハルカ:「みんなついてきて。この先、どう進めばいいか分かったわ」
    棗ハルカ:「それともう一つ、”信じられる”情報を見つけた。それを今から伝えるわね」
    棗ハルカ:「"降誕派"は死んでいない。まだ、彼らの計画は生きている」
    棗ハルカ:「以上よ。ちょっとこの情報の証拠を示すものがないけれど……信じてくれると助かるわ」
    解良イノリ:ぐりぐりと眉根を抑えて。「……急にいきなりどうした、と言いたいが…隠密系の隊員同士のやり取りとかで、似た例は見た事はある」
    解良イノリ:「…後できちんと説明してくれよ。それが条件だ」
    棗ハルカ:「いいわ、その条件で。それでイノリが信じてくれるならね」
    棗ハルカ:「というか説明する気はあるんだけど、納得させられる材料がないのよ。困ったことに」
    解良イノリ:更に深く眉根に峰が出来ている。
    敦島カナメ:「……まァ、まあいいんじゃねえか」後方の物陰からざかざかと出てくる。
    雛々未ヒナミ:「……一通り見た感じ、他にアテもなさそうだった」その後ろからひょこっと飛び出る。
    佐陀コトノ:「あ、あはは……。そういう気持ち、正直ちょっと分かります」六壬大祭でお祭り女として導かれた時のことを思い出して苦笑して
    鰤谷カゴメ:「ここではよくあることではございますのでー」
    敦島カナメ:「アタシの探してた方面には特にめぼしいものはなかったよ。で、ハルカセンセイだが」
    芦屋コヨミ:「あ、あはは……あの時は……はい……」
    敦島カナメ:「まあとにかく当てはあるんだろ。それは信じるよ。今まで色々助かってるからな」
    佐陀コトノ:「私は信じます。ハルカ先生が信じられる情報だって言うなら、それが私の納得する理由です」
    エメラ・ントゥカ:「においもだめー。なにがあるかわかんないや」
    雛々未ヒナミ:「どのみち何処行ったって危険だし、意図されたなら踏み込むべき。私達もついていくよ~~」
    解良イノリ:「……別段、変にケチ付けるつもりもないし、今の所唯一の当てで、ハルカは信じられると思ってるのでしょう。罠だとしても、仕掛けた相手の意図が出る」
    析了トオル:「……私も何があったかは確かめたいところですが。先ずは案内の方をお願いしましょうか」
    解良イノリ:「…なら、踏み込むのもあり。…信じがたいことを信じるのは、中々慣れないけど」
    敦島カナメ:「まあダメならダメで、その時はその時だ。少なくともセンセイのせいじゃあなさそうなことくらいは分かるからな。それに」
    敦島カナメ:「信用度ならここに微妙なのがいるからな。それに比べりゃかわいいもんよ」楽しそうにワシワシとトオル部長の頭をまさぐりつつ。
    棗ハルカ:「みんなありがと。……それじゃ先に進みましょう!」
    GM
    GM:エリアマップが解放されます。

    GM
    GM:イニシアチブ順に引き続き!
    マルチプル・パペットB:待機しまーす
    GM:ではイノリさん!
    解良イノリ:お待たせしました。降誕派調査報告2に行きますー
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(100 → 101)
    解良イノリ:お待たせしました。降誕派調査報告1に行きますー
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1増加(100 → 101)
    解良イノリ:学園通の友人とラッキーメダルホワイトを起動。情報ノヴァリスで判定。
    解良イノリ:6dx+3+1>=7
    DoubleCross : (6DX10+4>=7) → 10[1,5,5,8,8,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    解良イノリ:回った
    ・降誕派外部調査報告01
    創設者の名は、"ミトラ"というエージェント。
    彼に関しての情報は一切不明であり、決して人々の目の前に出てくることはなく。
    常に彼の使徒となる人物が、内外の会合に参加していた。
    降誕派内での影響力は絶大であり、彼らは常にミトラの指示の下動いている……とされる。
    外部にはその存在を疑う者の声も多いが、しかし。
    イースターエッグとの契約を為したのは、間違いなくこのミトラという存在である。

    彼らの持つ、"地の神秘"。
    見果てぬ宙は方舟派と天国派が独占し、調べる後期セルも数多い。
    だが顛末は常に同じ。その全てに成果が上がることはなかった。

    我らは正反対の、地中に潜む彼らの真実を必ず暴く。
    宙よりも近い場所に鎮座する神秘に、辿り着けぬ理由など存在しない。
    神秘を暴けずとも、創設者、派閥のトップの不在の証拠を掴めれば、
    その基盤を大きく揺らがせることも可能だろう。
    GM
    GM:ではお次!コトノちゃん
    佐陀コトノ:はい! 降誕派調査報告2に行きます!
    佐陀コトノ:侵蝕率+1して92
    佐陀コトノ:コネ学園通の友人を使用してダイス+2個
    佐陀コトノ:6dx+2>=8
    DoubleCross : (6DX10+2>=8) → 9[1,2,4,8,9,9]+2 → 11 → 成功

    佐陀コトノ:成功です!
    ・降誕派外部調査報告02
    結論から言えば。すべての目論見は失敗に終わった。

    地中の探索部隊からは。外部からの龍脈侵入は不可との報告。
    年単位で数度の龍脈活性化のタイミングまでは辿りつけたが、
    龍脈内部に送り込まれたエージェントは、その殆どが廃人と化した。
    反射的な反応しか示さず、最早オーヴァードとしての活動は不可能に近い。
    社会人であってもそれは変わらず。中枢回路、メモリーの悉くが崩壊。

    不可解なのは回収できたエージェントの記憶、社会人の残存メモリー。
    その最後の記録が、総て一面の白で覆い尽くされていた事。
    戻らなかった一部エージェントは後日、完全に降誕派側に寝返った報告も確認している。

    始めから彼らは降誕派の手中だったのか。精神鑑定やエフェクト調査ではその兆しは見られなかった。
    ただ一つの事実として、送り出した全てが正しく帰ってくることはなかったということだ。

    ……龍脈は、決して開いてはならぬパンドラの箱だったのだろうか。
    次回の活性化までまた年単位の間隔が空くが、挑む者も後を絶たないのだろう。
    ……私たちは、手を引くことに決定した。

    いつの日か秘匿されし地の底。その総てを踏破する者が現れん事を。
    GM
    GM:ヒナミさん!
    雛々未ヒナミ:はぁい
    雛々未ヒナミ:情報:レポート:RBの収容のマスに移動。侵蝕101
    雛々未ヒナミ:コネを使用して情報:ノヴァリスで判定。
    雛々未ヒナミ:6dx+4>=8
    DoubleCross : (6DX10+4>=8) → 8[1,1,2,3,6,8]+4 → 12 → 成功

    雛々未ヒナミ:OK
    ・秘匿レポート:RBの収容

    模範生徒No.35■3■■が死亡。
    現地の状況では、No.1■■■8■の次女を十字冠破壊兵器より庇ったものと思われる。
    度重なる実験により十字冠が汚染限界を来たしていた事も考えられ
    以降No.1■■■8■に対しては慎重に汚染濃度を調整する。

    遺体は回収。同時に共生するRBを摘出。
    ア■■■■代■との相性はこのRBが中核を担っていると思われ、
    以降も効率良い星■■の摘出実験の為に利用。
    合わせ次回以降の派閥間紛争・龍脈内部侵入に備え、守護者として運用する。
    GM
    GM:ではお次、ハルカさん!
    棗ハルカ:ここは待機します
    GM:続いてカナメさん!
    敦島カナメ:はーい!
    敦島カナメ:情報:理事会秘匿文書・神秘のマスに移動します。そして情報:《ノヴァリス》で判定!
    敦島カナメ:トオル部長のダイスサポートと、自前の情報収集チームを使います~。振る!
    敦島カナメ:5dx+2+2
    DoubleCross : (5DX10+4) → 5[1,1,2,4,5]+4 → 9

    敦島カナメ:財産点3を使用!12にします!
    GM:成功!というわけでね
    ・理事会秘匿文書:神秘
    ヌーフの契約。宙に星が浮かぶように、解は戒を導き、神秘を生み出した。
    "神性"の神秘。
    数多の空想は過去により成立し、天■の存在を保証し、無限の未来を新たな一に収束させる。
    人を作れるのは天上の神のみ。人の手では不出来な模造品しか造れない。
    故に人は人以外の何物にも成れず、星に定められた運命は変わらない。

    我らの描くノヴァリスの未来は、空想の中にこそ在る。
    ───成立した過去は、逆説的に現在を構築する。
    構築された現在は、星徒たる未来を確立する。
    発生する十字冠の原材質。無限の可能性を秘めた卵殻。
    虚空、天、混沌。
    我々はその物質の名を星珊胚せいさんはいと名付ける。

    名は原初の呪術、我らは【以下、閲覧不可能】
    敦島カナメ:あ、アワワーッ!?以上です!移動分、侵蝕増やして現在92!
    GM
    GM:待機逆順、ハルカさん
    棗ハルカ:EXS『インスタント・ドールズ』
    棗ハルカ:《赤色の従者》
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(99 → 100)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を4増加(100 → 104)
    棗ハルカ:ドールズくん、出撃!!
    インスタント・ドールズ:ということで動きまーす
    GM:従者手番よ~
    インスタント・ドールズ:理事会秘匿文書狙います
    インスタント・ドールズ:NS:『トライ&サクセス』
    インスタント・ドールズ:《天性のひらめき》
    インスタント・ドールズ:(8+3)dx7>=10 <知識:オカルト>
    DoubleCross : (11DX7>=10) → 10[1,2,4,4,6,6,7,7,7,8,8]+10[2,5,5,7,8]+10[5,7]+10[9]+3[3] → 43 → 成功

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(104 → 105)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(105 → 106)
    GM:総てを理解できる
    ・理事会秘匿文書:"崇高"
    地上にあって、もっとも崇敬を集めるもののみが奉ることをもって、天■という概念は推測される。
    即ちありとあらゆる崇高の中でもっとも崇高なるもの。それゆえに、あるときは仏教の諸天や菩薩と同一視され、
    あるときはヤハウェの名として呼ばれ、しかしそのいずれよりもなお貴いものである。

    では、貴きこととは何であるか。それは多くのものが認知することであり、それは何者にも理解されないことであり、
    それはそれ自身以外の何者によっても規定されないことである。

    六壬の術式は、共通認識によってレネゲイドを変容させるものである。
    天■の成立のために、これは天■が「あらゆるものより上位であり理解を拒むものである」という認識を成立させるために用いられる。
    宗教や呪術的な観念は、その「絶対的上位性」を人に流布するためのベクターである。

    様々な、特に極東地域の土着宗教をベースとした認識を生徒たちに組み立てさせたのは、
    基督教ベースの思考とは相容れない信仰形式への感染能力を開発させるためである。

    遥かな高みにて信仰を従属させる、旧来の神話体系ヒエラルキーのさらに上に天■を置く。
    つまり───あらゆる夢や希望を、天■が成立するための前提条件、薪、踏み台にしていく暴食の夢。

    その至上の降誕こそを我らは夢見、形と為さん。
    マルチプル・パペットB:では残りの従者の手番。いくます
    マルチプル・パペットB:調達、対象はパーソナルモビリティ
    マルチプル・パペットB:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットB:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットB:(8+3)dx7>=10
    DoubleCross : (11DX7>=10) → 10[2,4,5,5,6,8,8,8,9,9,9]+10[2,2,3,8,8,10]+10[3,6,9]+10[10]+4[4] → 44 → 成功

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(106 → 107)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(107 → 108)
    棗ハルカ:ゲット
    GM:のりもの!
    棗ハルカ:で、行動は終わりでーす
    棗ハルカ:108-1d10-10
    DoubleCross : (108-1D10-10) → 108-8[8]-10 → 90

    解良イノリ:十字冠引き下げを行いますー。
    解良イノリ:101-10-1d10
    DoubleCross : (101-10-1D10) → 101-10-6[6] → 85

    雛々未ヒナミ:同じく侵蝕値引き下げます~~
    雛々未ヒナミ:101-10-1d10
    DoubleCross : (101-10-1D10) → 101-10-8[8] → 83

    棗ハルカ:引き下げ完了。

    GM:青い焔が導く先。発見できる文書は何れも本来なら秘匿されるべきもの。
    GM:理事会崩壊と同時に、消失されていて然るべきであるものすらも含まれている。
    GM:……不思議と、導かれた場所には戦闘の気配は一切感じられなかった。
    GM
    棗ハルカ:「ここまで順調に進んで来られたわけだけど……」
    棗ハルカ:「一度、中間報告をしましょうか。目ぼしいものは見つかった?」
    解良イノリ:「ん。じゃあ、私からいいかな?多分、イントロに都合が良さそうな内容だったからね」
    鰤谷カゴメ:「はい、おねがいいたしますー」
    解良イノリ:手に持った文書から落ちる影が広がり、皆に見やすいように内容を濃く映し出したものが目の前に。
    解良イノリ:「よし。まあ、見ての通り私のは、降誕派に対しての外部からの調査記録だね。それも、理事会内部で知られている程度の内容だ」
    解良イノリ:リーダーが”ミトラ”であり、その彼が理事会会合に於いても出席せず、代理に任せ、
    解良イノリ:そして”降誕派”が持つ神秘とは、地中に潜む”地の神秘”であること。
    解良イノリ:「…まあ、皆も聞いたことはあるだろうけど、天上…空、宇宙開発に託けた空の神秘の探索が上手く行かないからって地面の方にしたってわけだね」
    鰤谷カゴメ:「確かに、旧い六壬のトップは、姿を見せたことがなかったはずなのでして」
    解良イノリ:「それにしてもミトラとはまた随分と。契約神、太陽神…インドのアーディティヤ神群、ペルシャ、ゾロアスターにミトラス教の最高神、もしくは上位神だ」
    析了トオル:「ええ、随分と大きく出たものです」
    敦島カナメ:「まァ~景気のいい神様だな」
    解良イノリ:「弥勒菩薩やらメタトロンもこの神格の影響を受けた、なんて一説もあるくらいだからね。まあ、」
    棗ハルカ:「箔付けで大層な名前をつけるっていうのはよくあることだけど……この調子なら名前に見合った実力者ではあったんでしょうね」
    解良イノリ:「太陽の定まった運行を司り、それが即ち定め…契約を司る。古来からある変転だけど…まあ、姿を見せないって言うのも又あれだよ」
    解良イノリ:「っと、神格の方が長くなっちゃった。私は大体こんな感じだね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『系譜としてはコトノくんらが先ほど破った阿修羅像とも近い神格系統だね』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『神秘というのは……この場合は狭義のもの。七代派閥がそれぞれ制定した十字冠の戒律を立証するためのものか』
    佐陀コトノ:「さ、サイシアトさんの! そうなんですね……」
    鰤谷カゴメ:「この場の事を考えますとー…神話の異説こそ、心に留めておくべきかもしれませぬー」
    芦屋コヨミ:「異説……」
    敦島カナメ:「七賢人のいなかった六壬においての、イースターエッグを巡る中心的人物、ね……」
    敦島カナメ:「降誕派の大物ってことはそう考えて間違いなさそう、か」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『謎多き契約神を騙る姿なき盟主。実在するにせよ仮想にせよ厄介だね』
    棗ハルカ:「この話の問題ははたしてその調査がうまく行ったのか。そしてなにがあったのか」
    棗ハルカ:「そういう話ね、続きはあるの?」
    佐陀コトノ:「あっ、ええと、はい、多分これがそうだと思います」
    佐陀コトノ:そう言って、イノリさんに自分の文書を手渡す
    解良イノリ:ぺこりと軽く頭を下げて、落ちた影から同様にスクリーンを広げる。
    佐陀コトノ:「あっ、ありがとうございます! この文書は恐らくイノリさんの文書の続きにあたるもので」
    佐陀コトノ:「……結論から言うと、降誕派に対する調査は全て失敗に終わったという内容になります」
    佐陀コトノ:『龍脈内部に送り込まれたエージェントは、その殆どが廃人と化した』『社会人であってもそれは変わらず。中枢回路、メモリーの悉くが崩壊』
    佐陀コトノ:回収できたエージェントの記憶、社会人の残存メモリーは完全に破壊されており、得られた記録はゼロに等しい
    佐陀コトノ:果てには、調査を担当した一部エージェントが何故か降誕派に寝返ったといった報告すら記載されている
    佐陀コトノ:「……このようなことがあって、この文書を書いた人達は結局完全な撤退を決めたみたいです」
    鰤谷カゴメ:「それは、生徒には知らされていなかった情報なのでしてー」
    鰤谷カゴメ:「校舎などを経ずに、直接ここへ入り込もうとしたのやもしれませぬー」
    解良イノリ:「…十字冠に対する侵蝕の例があったけど、アレをもし十字冠の保護が無い上で受けたなら…って実例…になるのかしらね」
    雛々未ヒナミ:「此方ですら可哀想だと思うほどに散々な結果になったんだね」
    棗ハルカ:「実例としてみるならそうなのかも、でも私達はそれを受けずにいられている」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『物騒な話だね』お茶を飲みつつ。
    棗ハルカ:「それは私達が十字冠の保護を受けているからなのか、正しい順路を進んでいるのからなのかはわからないけどね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『前者であれば、職員室でハルカ先生が手を挙げたのはこの上ない一手だったということになるね』
    敦島カナメ:「……となると何なんだろうな。龍脈ってよ……」
    棗ハルカ:「偶然……ではないと思いますね、それは。根拠は示せませんが」
    解良イノリ:「怖い位に無事な地点に資料があるからね…次は…」
    雛々未ヒナミ:「さっき、ハルカさんを先導してくれた何某さんと同じなのかな……」
    雛々未ヒナミ:「ん。私かな」
    雛々未ヒナミ:「……投影してもらう必要はないかな。これは、第二層で見つけた六壬の模範生徒レポートの関連資料」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『九十九ユウカくんと芦屋アサヒくんの二人か』
    鰤谷カゴメ:「…ユウカさんに関するお話なのですかー」
    "白拍子":『…………』ヒナミの後ろに座り、怪訝そうにも心配そうにも取れる眼差しを送って。
    芦屋コヨミ:「…………」
    雛々未ヒナミ:「うん。模範生徒No.35■3■■……もとい」小さく息を吸う。
    雛々未ヒナミ:「九十九ユウカ先輩の死亡報告。並びに遺体と共存するRBの運用方法が書かれていたよ」
    解良イノリ:「………、」一瞬瞑目--黙祷する。
    雛々未ヒナミ:曇ったようでもない。隠しているわけでもない。ただ、淡々と資料を手に読み上げる。
    棗ハルカ:「確かに私達、生徒が死んだとしても共存しているレネゲイドビーイングが必ずしも同じになることはない。か」
    佐陀コトノ:「…………」沈黙し、彼女の表情を伺う
    雛々未ヒナミ:「No.1■■■8■……アサヒさんの次女を十字冠破壊兵器より庇ったのが死因」
    敦島カナメ:「…………」かける言葉が、ない。
    雛々未ヒナミ:「遺体は回収。共生するRBを摘出し、龍脈内部侵入などの不測の事態に備え、守護者として運用する……だって」
    芦屋コヨミ:「………」暫くずっと、俯いている。
    鰤谷カゴメ:「…………」無言で魔法陣羅盤をかちり、かちりと動かす
    雛々未ヒナミ:「内容としてはこれだけ」ぱさ、とレポートを"白拍子"に投げ渡して。
    解良イノリ:二人の様子を見ている。…もしもではあるが、手荒なことになるなら遮らないといけない。
    雛々未ヒナミ:「……鬼さん」
    芦屋コヨミ:「…………」こくん、と頷いて。
    雛々未ヒナミ:「私は別に、怒ってたりとか悲しんだりとかしてないよ」コヨミの傍までゆっくりと歩み寄る。
    雛々未ヒナミ:「むしろ、九十九先輩らしいから誇らしくなっちゃった。何処ぞの誰かに後れを取るなんかより」
    鰤谷カゴメ:「ヒナミさんは、そう仰ってくださるのですねー」
    芦屋コヨミ:「……その、それでも。何度もタイミングはあったのに、言えなくて……」
    雛々未ヒナミ:「大切な誰かを……鬼さんの命を護って眠りについたことの方がよっぽど格好良いもの」
    雛々未ヒナミ:「だからそんな顔しないで」彼女の頬に、優しく掌を添えて。
    芦屋コヨミ:「う、うぇぇ………」
    雛々未ヒナミ:「アイドルが、プロデューサーを悲しませるなんて論外だもの」
    芦屋コヨミ:ボロボロに涙を流している。だって、ずっと怖かったから。
    雛々未ヒナミ:にへら、と口角を吊り上げて。とびきりのスマイルで微笑みかける。
    棗ハルカ:「……ふぅ」 と、安堵した息を漏らす。
    鰤谷カゴメ:「…お願いした甲斐もあったというものでしてー」
    芦屋コヨミ:言えなかったこと。彼女の関係を知ったこと。どれも、力を隠していたころの私たちのせいで。
    雛々未ヒナミ:「もう。泣いちゃ駄目だって~~」蛍光カラー入りの振袖で、涙をそっと拭う。
    棗ハルカ:「話を戻すけれど……この話は彼女がその原因で死んだ。で、終わっていないのが問題よ」
    棗ハルカ:「彼女に宿っていたレネゲイドビーイングを使って誰かが何かをやろうとしている」
    棗ハルカ:「おそらくは神秘にまつわるものだと推測できるわ」
    雛々未ヒナミ:「そうだね。連中は未だ、九十九先輩をこの地に縛り付けている」
    敦島カナメ:「……そう考えるのが打倒だろうな」
    解良イノリ:「…星徒の神秘に用いられていた防衛機構は、同じようにレネゲイドビーイングの子を使って作られていたね」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『奇妙な隣人ストレンジネイバーか……前の資料を見る限り信仰基盤運営にも利用されているらしい』
    敦島カナメ:「そういったRBに関わることじゃねえんだが……」
    敦島カナメ:立ち上がり、事務的な……あまり感情の見えない動きで見つけてきた資料をスクリーンにかける。
    敦島カナメ:流れ始める、資料の情報。
    敦島カナメ:「……正直、アタシはこれをどう読んでいいのか分からん」
    敦島カナメ:十字冠の原材料、星珊胚。
    敦島カナメ:神秘。『空想に満ちた過去』の地底奥深くから発掘される、混沌の物質。
    敦島カナメ:いや、これは物質なのだろうか……。
    敦島カナメ:「いや、おおよその意味は分かる。だがこれは理事会秘匿文書とあるように、六壬の機密だ」
    敦島カナメ:「同時に十字冠の秘密である以上、アタシらノヴァリス生全員に関わることでもあるが……」
    敦島カナメ:「あまりにでけえ秘匿事項と、それが六壬の龍脈の底から湧き出てる……らしい事実に、正直アタシの中では整理がついてない」
    敦島カナメ:「これは……あんたら六壬は間違いなく知っといた方がいいだろう」
    敦島カナメ:「同窓会のノリさんや、星室庁のハルカセンセイも同様だな。アタシも忘れてやるわけにはいかねえが……」
    析了トオル:「……ふむ」
    敦島カナメ:「……取り敢えず、アタシが見つけて来たのは以上だ。これについては、アタシ自身もう少し考えてみる」
    鰤谷カゴメ:「はい。知ることで、いくらかはわかることもあるのでしてー」
    析了トオル:「神学のエーテルが近いところでしょうか」
    佐陀コトノ:「星珊胚……。全然馴染みのない響きですね……」
    析了トオル:「響きの話ならば、私よりよほど……」ちら、とイノリを見る。
    鰤谷カゴメ:「これはむしろ、イノリさんのご専門やもしれませぬー」
    解良イノリ:「ここまで言って貰ってノータイムで見に行ったな君。……アイテール、天に広がり穏やかかつ希薄で、一面に均一に広がるもの」
    解良イノリ:「変化せず永遠に回転を続けるもの。天を満たすもの、としてアリストテレス哲学からスコラ神学…キリスト教に取り入れられた概念だな」
    鰤谷カゴメ:「名付けはまじないの基礎、読みを変え、重ねて神秘を補強するのは、とくに極東地区呪術の得意とするところなのでしてー」
    敦島カナメ:「……ま、そうだな。アンタ(トオル部長)はそうするだろうよ。むしろそれは多少期待していた。知見は多い方がいいからな」
    芦屋コヨミ:「…………虚空、天、混沌……ううん……」
    解良イノリ:「となると、星珊胚…星のサンゴ、の胚…つまり天の宝石、天の結実に至る胚、として彼らは定義した…ってところ?大分漢字は疎いのだけど…」
    鰤谷カゴメ:「はい。そのうえで、わかりやすくいえば駄洒落なのでございましょうー」
    鰤谷カゴメ:「せいさんはい、という音だけであれば、馴染みがございませんかー?」
    解良イノリ:「……」少し考えこむ。普段の英語から日本語に頭を切り替えて。「……聖餐のさかずき?」
    棗ハルカ:「神の子の血をうけた杯、ね」
    析了トオル:「聖杯、聖餐杯」
    析了トオル:「ご想像通りかと思います」
    佐陀コトノ:「き、キリスト教の概念を使ってるってことですか……?」
    解良イノリ:「…………」表情自体は変わらないが、凄く何処かで機嫌が悪そうに見えた。私人としての怒りや不機嫌を公的な面で抑えているときの顔。
    棗ハルカ:「そう考えると……私達の不死性、十字冠の保護の意味なのかしらね」
    敦島カナメ:「アタシらが潜ってるの地の底で、降誕派と並ぶ方舟派、天国派は空の上の神秘を独占してるって話だよな」
    析了トオル:「私は特定宗教を信仰しているわけではないですが、やはり気分が悪いものなのですね」
    解良イノリ:「私は言っておくけど普通にカトリックよ」
    鰤谷カゴメ:「日本人が猶太ユダヤの氏族である、あるいは日本列島が故郷の地であるという異説がございますー」
    解良イノリ:「………」民族移動の研究書を一から読め、と言いたげな顔。
    芦屋コヨミ:「し、知らなかった……」
    芦屋コヨミ:「そうなんだ……」
    棗ハルカ:(無限の過去を内包し、現在に集めるということが事実ならば)
    解良イノリ:「普通に陰謀論の新興宗教なやつで一切根拠無いやつだからね」
    鰤谷カゴメ:「はいー。かくいう私のカバラ陰陽道も、その謂れに肖ったものですのでー」
    鰤谷カゴメ:「もちろん簡単に否定できるものと聞き及びますが、まじないとしてはそのようなことは関係がないのでございますー」
    棗ハルカ:(私達はつまりどこにでもいるということなのではないの?)
    解良イノリ:「………」ひとの信仰や術、能力に口を出すタイプではないししたくないが物凄く葛藤している顏。
    敦島カナメ:「……これがダジャレだったとしたら、そういう……なんだ、方舟派が信仰してるのは基督教が中心だったよな。呪い(まじない)と同時に当て擦りのつもりでもあったのかね」
    雛々未ヒナミ:「……イノリさん。あの、大丈夫?」顔色を伺うように覗き込む。
    棗ハルカ:(私達が”安全”なのは十字冠による侵蝕の移譲だけではない、とすると──)
    佐陀コトノ:「あ、あの、何か、うちの学校が本当にすみません……」
    鰤谷カゴメ:「はい。表には名を伏せ、しかし名付けて、密かに呪っていたのやもしれませぬー」
    解良イノリ:「大丈夫。いや、いいのよ。ひとの信仰はそれぞれだもの……」溜息。「ごめんなさいね」
    棗ハルカ:「いっておくけど、怒ってるなら普通に吐き出したほうが良いわよ」
    棗ハルカ:「これからもっとあなたが怒りそうなことを言わなきゃいけないんだから」
    解良イノリ:「別に異端宗派を信じていようが、何よりまず人は行いによってこそ判断せられるべきで……」
    佐陀コトノ:「は、ハルカ先生……!?」
    解良イノリ:「……………、オーケー。あとで言わせて。一私人として。公人としては全く関係なく。なので今は聞かせてくれる?」
    敦島カナメ:「あやまるようなことじゃねえよ。ここで何より悪いのはまず根性が曲がってる理事会だからな、しかもそれも既にねェ」
    棗ハルカ:「じゃあ、お言葉に甘えて」
    芦屋コヨミ:少し冷や汗。
    雛々未ヒナミ:「ああいや、こっちこそごめんなさい……まだ、続きがあるんだね」
    芦屋コヨミ:イノリから感じる色が、なんというか恐ろしい。
    敦島カナメ:「だが……」ハルカ先生に視線。一体何があるのだ……!?
    棗ハルカ:「私が見つけたのはどうして六壬がこういう場所になったのか、その成り立ちの根本の思想よ」 情報を端末に共有する。
    棗ハルカ:「ここは東洋がベースだけど、ここに来るまでにいくつも見てきたものがあると思うけれど……共通しているのは多神教、そういう思想が取りれられたものばかりだったわ」
    棗ハルカ:「呪術といったその方面で研究するのならもっと見かけても良くなかった?」
    棗ハルカ:「神の秘跡、父の奇跡という信仰の力を」
    解良イノリ:「……キリスト教を用いる魔術は、西洋魔術…キングダムが本流だけど、日本やアジア各地にも流れているから、あり得ておかしくは無いはずだけど」
    鰤谷カゴメ:「その手の術を編むものが出たのは、理事会の去ったあとからにございますー」
    鰤谷カゴメ:「カゴメも決起の時までは、数秘術に関わる部分は伏せて活動しておりましたゆえー」
    棗ハルカ:「理事会時代にはそれはなかった。あると都合が悪かったからよ」
    解良イノリ:「…カゴメさんのは、カバラーだったと思うけど…まあ、あれも本当範囲が広いから…」
    棗ハルカ:「彼らの目的にはね」
    解良イノリ:口を閉じて聞く。彼女がもっと大変といった本題がここからだろうから。
    敦島カナメ:「……確かに、な。六壬には、そっち方面の信仰ベースの術は実際ほぼねえ」
    エメラ・ントゥカ:何の気も知らずぐっすり寝ている。
    棗ハルカ:「それぞれの思想、神が多く寄せ集められているからこそ。それらは同じ階層の存在として認識できる」
    棗ハルカ:「仏教の諸天や菩薩、大いなる父も等しくね」
    棗ハルカ:「そして彼らの目的こそが……その階層の上に存在を作ること」
    棗ハルカ:「上位存在の上、神の上の神。子供みたいな話だけど、そうらしいわよ」
    敦島カナメ:「……神サマを創ろうってことか」
    析了トオル:「究極のレネゲイドとそこがリンクしてくるワケですね」
    棗ハルカ:「彼ら的には神、と呼ぶのも間違っているのだろうけど……そういうことね」
    解良イノリ:「……”人は神の前に正しくありえようか。 人はその造り主の前に清くありえようか”。”主の他に神はなし”」ボソッと呟く。
    棗ハルカ:「とてもそんな事ができるわけない、と思うけれど少なくともここ六壬ではそういう土台が出来ている」
    棗ハルカ:「そういう風に作っているんだから」
    解良イノリ:「……まあ、そういう冒涜をしたがる人、いるわよね。レネゲイドって言う力があって、伝説とかも具象化出来る分、余計に」
    雛々未ヒナミ:「……子どもみたいな目的を掲げて、六壬を捏ね繰り回して踏み台にして叶えようとしてるんだね」
    敦島カナメ:「あらゆる信仰のごった煮である東洋の神秘をベースに此処の……六壬の文化とレネゲイドの力を発展させて、」
    解良イノリ:組んだ腕に手のひらがきつく食い込んでいる。
    棗ハルカ:「現実的に何が起こるのかは不明、だけど少なくとも六壬で起きる以上は六壬がただで済むとは思えない」
    棗ハルカ:「止めるしかないわ、私からは以上よ」
    佐陀コトノ:「六壬がずっと……そんなことを考えて」
    敦島カナメ:「その上に立つ、より至高の神を創造する。突拍子もねえ話に聞こえるが……」
    鰤谷カゴメ:「砕かれた器シェビラート・ハ・ケリーム」小声で呟く
    解良イノリ:「…ルーリア・カバラー、コクマーとビナーからの光の衝突だったかしら」
    敦島カナメ:「それを成し得るのがこのノヴァリスを形作るイースターエッグの力ってヤツか。スケールのでかい話だな」
    鰤谷カゴメ:「カゴメとしては、神より正しき神という発想、むしろ基督教の異端のほうに強くあるものかとー」
    解良イノリ:「……グノーシス?…確かに、あいつ…シオンが落書きでやっていってたけど…」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『「あらゆるものより上位であり理解を拒むものである」という認識を成立させる……否定神学というやつだね』
    鰤谷カゴメ:「はい。そして、所以があれば呪いが通るというのが、この六壬に設えられた仕掛けにてー」
    解良イノリ:ぐ、と反射的な言葉をこらえる。今はそうした感情でなく、事実としてどういう思想の元何が為されたか、の解明こそ重要だ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『グノーシス神話の多くは「存在しない神」が存在するという逆説から始まる』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『あらゆる表現を以って、表現できない認知できない超絶的存在を言い表す為に否定詞を言い重ねる』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『否定の代わりが多様な信仰という事なのだろう。それらの信じられるものより上位の存在を設定付けする為の』
    鰤谷カゴメ:「カゴメは六壬に欠けたものから、術を創案いたしましたがー」
    解良イノリ:「…”善なる全能者”が創造主であるなら、なぜこの世に悪があるのか、の問いからそういう発想が生まれるのは理解できます」物凄く渋々そうに。
    鰤谷カゴメ:「もともと、…ミトラなるものの腹案として、主流六派の成果を貶め、掠め取る算段をしていたと考えて構いませぬかとー」
    芦屋コヨミ:「め、めちゃくちゃ……」
    解良イノリ:「…”それとも、正しくない者が神の国をつぐことはないのを、知らないのか。まちがってはいけない”」
    棗ハルカ:「問題はそれを考えた存在が力を失ったにも関わらず、続いているということ」
    敦島カナメ:「あの信仰ではこれが救えねえ。この信仰ではこれが救えねえ。それを繰り返して、ならそれら総てを救いうる者は何かって思考ね。そして呪い(まじない)の地、六壬ならそれを生み出せると」
    棗ハルカ:「戒律の書き換え……つまりイースターエッグをどうにかしないと解決できない問題とも言えるわ」
    敦島カナメ:「だが……そうだよ、それだ。『降誕派は死んでない』って、そういうことだよな」
    敦島カナメ:「今、それを成そうとしてるのは何者なんだっつー話だ」
    解良イノリ:「……防衛機構が残り、そして…星徒たちは、システムに依存する存在だからこそ、システムの書き換えを許さない」
    解良イノリ:「降誕派の術式が稼働する、”現状を維持する”モチベーションが彼女たちにはあるし、そうして完成させるようにと強制する力もある」
    棗ハルカ:「結局のところやることは変わらないわ、私達の信じる正しいと思ったことをやっていくだけ」
    棗ハルカ:「彼らの思惑なんて知ったことじゃないもの」
    雛々未ヒナミ:「逆に言えば、今がチャンスなのかもしれないね」
    雛々未ヒナミ:「六壬を我が物顔で踏み躙って、イノリさんが激おこになるほど身勝手な理想を成さんとする輩を潰すための」
    佐陀コトノ:「……わ、私、西洋の概念のことには全然詳しくなくて、今も朧げなイメージしか掴めていないんですけど、それでも」
    佐陀コトノ:「降誕派のやろうとしていることが、私達がこれまで共に歩んで、育んできたものを否定して、それを良いように扱おうとしているものだってことは分かります」
    雛々未ヒナミ:「(良かった、仔細を掴めてないの私だけじゃなかった……)」
    芦屋コヨミ:「(ほとんどわからなかった……)」
    解良イノリ:「……なんか、ごめんね。急にあまり知らないことで怒ってて………」
    佐陀コトノ:「い、いえそんな! こっちこそ全然分からなくてごめんなさい! ええと、私の言いたいことは!」
    佐陀コトノ:「こんな企み、絶対に止めたいってことだけ、です! 私達のためにも!」赤面しながらも懸命にそう言い切って
    解良イノリ:「……うん。ありがとうね」少し笑って。
    析了トオル:「……第一の戒。神秘を写し取ることはできない。生徒の複製を禁ずる……」
    析了トオル:ぶつぶつと呟いている。
    析了トオル:「なるほど、考えてみれば自然。先に私たちの上にそれを置くことで総てを不出来にしてしまったと……」
    敦島カナメ:「何だよ部長さんよ。何かわかったのか」ずいっと顔を覗き込み。
    析了トオル:「いえ、何も。ただこの解を導いた問というのが気になって気になって仕方ないだけでして……」
    解良イノリ:「…正直、答えから問いを想像するのは難しいと思うよ。本当、ねじくれ曲がったというかよくそんな答えを出せたな、って問いだろうから」
    解良イノリ:「……まあ、さておいて。皆、急に怒ってごめんね。何と言うか…私は、信じることで救われた人間だから」
    解良イノリ:「信じたものを馬鹿にされて、まったく言う事を無視して捉えられたことに、腹が立っちゃったんだ」
    解良イノリ:「……私が信じた、そして今も奉じる神は、”愛”の神にして、”赦し”の神。確かに偉大ではあるけど……強さこそが偉大さの根源じゃない」
    敦島カナメ:「……フゥー、ム」部長とイノリさんの話に首をひねりつつ。まだ解らないことは、多そうだ……!
    解良イノリ:「…そして、愛っていうのは」
    解良イノリ:「共にあろうとすること。同じ場所にいくこと。自分を低くし、仕える者となって、自分を神様や人に与えること。…誰かを否定し、贄にしなきゃいけないようなものじゃない」
    解良イノリ:「……あはは、分かり辛いよね。…何と言うか…私が誰かに優しくするのも、赦そうと努めるのも、それが始まりなの」
    解良イノリ:「そうしたものの始まりを、強さだとかそんな、くだらないものに貶められたくはない。……長くなったね、それだけ」
    棗ハルカ:「別に構わないわよ」
    棗ハルカ:「誰だって、大事なものを侮辱されたら怒るのは当然だもの」
    佐陀コトノ:「言葉の一つ一つまで理解しきれなくても、イノリさんが大事にしてるものへの気持ちは伝わってきます」
    敦島カナメ:「……ああ、構いやしねえよ」
    鰤谷カゴメ:「はいー。魔王のひとかどをお呼びした甲斐はありましたかと、感じ入っておりますのでー」
    雛々未ヒナミ:「……正直、私もあんまり信仰や宗教に詳しいわけじゃないから。全てを理解できてないかもしれないけど」
    雛々未ヒナミ:「私はイノリさんの方が好きだな。文字通り、愛があって」
    雛々未ヒナミ:"心"を模した十字冠がゆらゆらと揺れる。全ての人が異なる形で、沢山の思いが込められた文字。
    敦島カナメ:「ノリさんのやってる……基督的な?そういう信仰とか、ガクモンとか、そこん所の教養はかなり自信のねえ所だが」
    解良イノリ:「あはは、いいよ。本当にありがとう。偶像の神誰かの妄執なんかに、そんなみんながイヤな目に遭っていいはずがないっていうのは、一緒だ」
    敦島カナメ:「何となくだがな、色々聞いてて知ってはいるぜ。いつも『何処かから見守ってくれる、イケてる神様』ってやつだろ、そりゃ」
    敦島カナメ:「そんな神様はこんな真似しねえ、いいじゃねえか。そいつをよ、ぶつけてやろうぜ」カッカと笑って。
    解良イノリ:「……うん、大体そんな感じ」ふわりと笑う。「じゃあ、いって来よう。やるべきことは、まだあるから。…長引かせちゃったね!」

    GM:では2R!エネミーマスは今のところ突っ込めません。まずは情報を全部抜こう!
    GM:イニシアチブで従者ちゃんからよ~
    インスタント・ドールズ:まずはこちらが行動
    インスタント・ドールズ:生徒記録/ドミネーターのマスに移動
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(90 → 91)
    インスタント・ドールズ:イージーエフェクト《暗号解読》を使用したいと思います
    GM:この情報はそこまで高度な暗号化はされてないぜ
    インスタント・ドールズ:なるほどね!
    インスタント・ドールズ:そのまま振っちゃお
    インスタント・ドールズ:(8+2)dx>=8
    DoubleCross : (10DX10>=8) → 10[2,3,4,5,6,6,8,9,10,10]+9[1,9] → 19 → 成功

    棗ハルカ:成功!
    GM:つよすぎるよ~
    生徒記録・"Xx-ドミネーター"/00

    彼女の持つ統率能力は、突き詰めれば人心を掌握する支配の力である。
    魔の声色は人を惹きつけ、異色の虹彩は心を惑わす。
    実験段階では衝動発生スイッチを使用した状態でのみ能力の使用が見られるが、
    普段からの意識的・無意識的な能力使用が可能になれば、
    その力は将来の効率よい学園の運用に役立つであろう。
    未来の学園の頂点の候補として、特に肝入りに育成を行うことを推奨する。
    棗ハルカ:でもそうはならなかったのが悲しいなぁ
    GM
    GM:ラスト情報よ~
    GM:更に従者ちゃん!
    マルチプル・パペットA:研究続行のマスに移動します
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(91 → 92)
    マルチプル・パペットA:これは使えるだろ! 《暗号解読》!
    GM:ウオオ!使えます!
    マルチプル・パペットA:ボーナスはいくつでしょう!
    GM:1yo
    マルチプル・パペットA:OK
    マルチプル・パペットA:(8+2)dx+1>=8
    DoubleCross : (10DX10+1>=8) → 10[2,3,3,4,4,6,7,7,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

    マルチプル・パペットA:成功!
    GM:総てが理解されてるよ~~~~
    降誕派秘匿文書:研究の続行

    二度の紛争を終え、我々は研究続行への危機感を感じた。
    マスターエージェントを有さぬ我々は、七大派閥の中でも位が落ちる。
    "ミトラ"の導きも完全ではない。
    有象無象とは比較するまででもないが、七大派閥同士の対立が発生した場合、容易に取り込まれる可能性もある。

    幻天での未来演算では将来的な派閥の壊滅が予測され、対策を取る必要性も生じた。

    研究の中止は決して許されない。如何なる妨害があろうと、必ず辿り着かねばならない。
    故にかのマスターファントムの如く。研究者の我々も肉の器を捨て、データストームと一体化する。
    オーヴァードの枷すらも解き放ち、一つの機構と化す。

    求めて止まぬ、我らが果て。理想の未来の降誕が為に。
    GM
    GM:????が解放されます。
    襲来・百鬼夜行

    技能:任意の攻撃技能
    目標値:ダメージの合計が100
    ラウンド終了時、総てのパネルに10d10のダメージ
    GM
    GM:イニシアチブ
    GM:イノリさんへ!
    解良イノリ:相談の結果、待機します!
    GM:了解!行動したい人までそのまま続けて待機する人は宣言おねがいします!
    佐陀コトノ:では行動します!
    佐陀コトノ:襲来・百鬼夜行のコマに移動して判定! 侵蝕率+1で92
    佐陀コトノ:セットアップに《狂騒の旋律》、攻撃力+18、暴走付与、侵蝕率+5で97
    佐陀コトノ:メジャーアクションで《サイレンの魔女》
    佐陀コトノ:5dx+20
    DoubleCross : (5DX10+20) → 10[5,7,7,9,10]+7[7]+20 → 37

    佐陀コトノ:乗った! そしてダメージ!
    佐陀コトノ:4d10+18+21+1d
    DoubleCross : (4D10+18+21+1D10) → 32[10,10,4,8]+18+21+7[7] → 78

    佐陀コトノ:100まで届かず! 侵蝕率+4で101となり手番以上です!
    GM
    GM:ではお次に行動の方!
    雛々未ヒナミ:私は待機~~
    GM:雑談見る限りカナメさんかな?
    敦島カナメ:は!ハルカ先生待機ののち、わたくしが行きます!
    敦島カナメ:なので、問題なければ行動に移ります……!
    GM:GOGO
    敦島カナメ:百鬼夜行マスに移動。侵蝕+1で93。
    敦島カナメ:マイナーでヴィブロウィップ!攻撃力+5!
    敦島カナメ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《獣の力》《獣王の力》!侵蝕率+9で102!いやRブロッカー分減って101!
    敦島カナメ:12dx7+4
    DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,1,3,4,4,4,4,6,7,8,8,8]+10[1,6,8,8]+10[3,10]+3[3]+4 → 37

    敦島カナメ:低め……ではあるけど、ダメージ!
    敦島カナメ:4d10+35+3
    DoubleCross : (4D10+35+3) → 20[7,6,5,2]+35+3 → 58

    敦島カナメ:58!コトノちゃんの分と合わせて136!
    敦島カナメ:これで以上です~
    百鬼夜行:百三十六鬼くらい倒しました
    GM:では残りフェイズ、このまま終了してもいいし、行動ある方はお願いします。
    棗ハルカ:じゃあ、私の手番だ
    棗ハルカ:EXS『マルチプル・パペット』
    棗ハルカ:《赤色の従者》《血の絆》
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を7増加(92 → 99)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(99 → 100)
    棗ハルカ:これで三体目のシナリオ間従者を作成します
    マルチプル・パペットB:では手早く行動します、調達
    マルチプル・パペットB:小型ロケットランチャー
    マルチプル・パペットB:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットB:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットB:(8+3)dx7>=13
    DoubleCross : (11DX7>=13) → 10[1,1,2,3,5,6,6,7,8,9,10]+10[4,5,7,9]+10[3,8]+3[3] → 33 → 成功

    マルチプル・パペットB:これをヒナミちゃんにプレゼント
    雛々未ヒナミ:わぁい ありがとうパペットちゃん
    棗ハルカ:とりあえずカナメちゃん用に強化素材買っておくか
    マルチプル・パペットC:調達:強化素材
    マルチプル・パペットC:NS:『トライ&サクセス』
    マルチプル・パペットC:《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットC:(8+3)dx7>=15
    DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[1,2,3,3,6,7,7,7,9,10,10]+10[1,4,6,7,8,8]+10[2,3,8]+10[7]+1[1] → 41 → 成功

    マルチプル・パペットC:カナメちゃんに強化素材をあげます
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(100 → 101)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(101 → 102)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(102 → 103)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(103 → 104)
    敦島カナメ:うわーっ!やったー!ありがとうございます!うれしい!
    棗ハルカ:おわり
    GM:では侵蝕低減処理後……
    GM:共有しましょう
    棗ハルカ:104-1d10-10 十字冠引き下げ
    DoubleCross : (104-1D10-10) → 104-6[6]-10 → 88

    佐陀コトノ:102-10-1d10
    DoubleCross : (102-10-1D10) → 102-10-10[10] → 82

    棗ハルカ:健康になっていく!!
    佐陀コトノ:すっきり
    敦島カナメ:101-1d10-10 引き下げます
    DoubleCross : (101-1D10-10) → 101-2[2]-10 → 89

    敦島カナメ:以上ですぜ~
    棗ハルカ:おしまい!

    GM:……白猫が導いた場所は、これで全てだ。
    GM:一部の場所には、進むなと言わんばかりに焔の線が引かれ、それより内のあなた達を守護しているかのようにも見える。
    GM
    棗ハルカ:白猫に導かれるままに先導していた棗ハルカの足が止まる。
    棗ハルカ:ちょうどここのラインが安全圏として成立する部分なのだろうことがわかる。
    棗ハルカ:「みんな、ちょっと集まってくれるかしら」
    解良イノリ:「ん、分かった。何かの境界か」
    雛々未ヒナミ:「おっと……また、禁足地の線引き?」自身を背負う"白拍子"が足を止める。
    鰤谷カゴメ:「承知いたしましたー」
    敦島カナメ:「あいよ。正直アタシにはその境はよく分からん。助かる」
    佐陀コトノ:「さ、さっきから何度か見ますね……」
    芦屋コヨミ:「……奥、時間がゆっくり……ううん、こっちが早まってる……?」
    棗ハルカ:「ちょうどここらへんが安全圏の外側に近い感じね、これ以上は危ないわ」
    棗ハルカ:「先に進むなら、一層、二層みたいに障害を排除しないといけないわけなんだけど……」
    棗ハルカ:「その前にちょっと私が手に入れた情報を共有するわね」 全員の端末に情報を共有する。
    解良イノリ:「ふむ?……これは、生徒の記録と、降誕派の内部文書か」タイトルをざっと見て。ファイルを開き聞く姿勢に。
    棗ハルカ:「まずは降誕派がその後どうなったか、について」
    鰤谷カゴメ:「…………」
    棗ハルカ:「彼らは第二次ノヴァリス紛争を経て、自分たちの派閥の危機を感じた」
    棗ハルカ:「自慢の呪術兵装、幻天の演算能力を使ってまでシミュレートしてね」
    敦島カナメ:「さすがの仕事だな。何か……すげえ色々書いてある……」頭のよろしくないリアクションを挟みつつ、じっくりと聞いている。
    棗ハルカ:「そこで彼らが取った手段は自己の情報化……言ってみれば人工知能だとかレネゲイドビーイングとなることで保全を計ったの」
    棗ハルカ:「いまさら自分たちの計画を止めるわけにはいかないからね」
    鰤谷カゴメ:「中枢というよりも、天の研究に関わっていたものたちがということでございましょうかー」
    棗ハルカ:「そうね、これ自体にミトラ自体は関わってない。と考えられるわ」
    敦島カナメ:「……六壬の地は伝説やらお伽話やらと相性がいい。自身が肉体を捨て情報のRBになることも難しかねえだろうが……」
    解良イノリ:「それはまた何というか、変な話だな。一個に纏めたとして…」少し眉を顰め。「一体は強力でも、手数や柔軟性は大きく減ずる。派閥、としては弱まるだろうに」
    敦島カナメ:「ありがたみもへったくれもねえな。理事会のきたねえおっさん婆さんが、年季も何もないRBに、か」
    解良イノリ:「生き残ること自体はより楽になるのかもしれないが。それを、リーダーたるもの抜きで…?」
    雛々未ヒナミ:「……それぞれ本来の自分自身を棄てて、一派の理想を叶えるためだけの機能になるってこと?」
    雛々未ヒナミ:「やけっぱちというか……文字通りの自暴自棄になってないかな。それ」
    佐陀コトノ:「……肉体を捨てて自分たちの在り方を変えてまで、降臨派は自分達の研究の継続を選んだ」
    佐陀コトノ:「それは、八月革命を経た今でも降誕派は滅んでいない可能性が高い、そういうことですよね……」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『"マスターファントム"の正体は12の脳髄による連合であり、表向きの姿はそれに操縦されるクローン体たちだったと聞く』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『個我を棄てて一つの機構になる、という発想はその引用であるらしいな』
    解良イノリ:「……マスターエージェントの正体に当たる技術まで流用したと?また何というか…」
    敦島カナメ:「無茶苦茶やりやがるな。枠に囚われねえ発想は見習う所がなくもねえが、そりゃもう人間と言えるかも怪しい」
    鰤谷カゴメ:「この積層龍脈が動き続けている理由、それに護りとして配されているあやかし、いずれも説明は得られましたがー…」
    雛々未ヒナミ:「……じゃあ。全ての困難を無事に解決して、究極の史上を完成させて。誰が喜んでくれるの?」
    棗ハルカ:「誰が喜ぶ、という話ではないのかもね」
    棗ハルカ:「自分たちがその終わりを見て、満足したい。それだけなのかも」
    析了トオル:「完全に対する執着、妄執でしょうか。理解できなくはないですが、こうはなりたくない」
    解良イノリ:「理想の実現そのものこそが重要だ、という強迫観念か。イヤな話だ」
    雛々未ヒナミ:「それで、いいのかな。自分ですらも喜ぶべき、心と体も持たなくなっちゃったのに……」
    解良イノリ:「ヒナミさんの言う通りなんだが、偶にいるんだ。あまりに遠い目標を追ってるうちに、どんどんそぎ落として…大事なものも、気付かぬうちに捨ててしまう人は」
    棗ハルカ:「彼らの取った方法の是非、それにかける想いは私達がどれだけ想像しても難しいものよ」
    棗ハルカ:「今はこういった存在が現在の危機を作っている。ここが問題ね」
    雛々未ヒナミ:「……そうだね。此処まで紐解いた情報だけを見ても、どれだけの人やモノが犠牲になったかは計り知れない」
    敦島カナメ:「……結局の所、アタシには判らんが奴らはそれこそが望みだったってだけさ。自分自身より重てえ夢や理想があるってのは、まあ良し悪しだが……」
    敦島カナメ:「少なくとも、当座の問題は『そいつは大迷惑だし、終わったと思ったら今も続けてる』ってことだ」
    敦島カナメ:「さっさと見つけ出して、お取り止め願おう」
    雛々未ヒナミ:「今生きているのは只の遺志。成し遂げられれば、更に多くの人を巻き込んで、理解者が誰も居ない理想が体現される」
    鰤谷カゴメ:「明快なのです」
    雛々未ヒナミ:「……止めなきゃ、いけないよね」
    棗ハルカ:「そうね」
    棗ハルカ:「話を続けましょう、次は例の生徒記録についてだけど……」 歯切れが悪くなる。
    芦屋コヨミ:「……?」
    佐陀コトノ:「ど、どうかしましたか……?」
    棗ハルカ:「ドミネーター。彼女の能力は人心を掌握する能力を持ち、それこそが彼女の統率能力だった」
    棗ハルカ:「その声色は人を惹きつけ、異色の虹彩は心を惑わす……」
    棗ハルカ:「実験段階では衝動発生スイッチを使用した状態でのみ能力の使用が見られるが、普段からの意識的・無意識的な能力使用が可能になれば、その力は将来の効率よい学園の運用に役立つであろう」
    棗ハルカ:今までとは違い、淡々と情報をただ読み上げるように話し始める。
    鰤谷カゴメ:「ふむ…」
    棗ハルカ:「その力は将来の効率よい学園の運用に役立つであろう」
    棗ハルカ:「未来の学園の頂点の候補として、特に肝入りに育成を行うことを推奨する」
    棗ハルカ:最後まで語りきったところで苦虫を噛み潰した様な顔になっていた。
    解良イノリ:「…コードネームらしい能力、だが………あ、いや……」少し考えこむような姿勢。
    棗ハルカ:「これは……」
    棗ハルカ:「ヒナミ、あなたのことじゃないかしら?」
    敦島カナメ:「…………」
    雛々未ヒナミ:「……え?」きょとんとして、顔を上げる。
    棗ハルカ:「私はこの情報を見たとき、一番に感じた事があるの」
    棗ハルカ:「まるで──アイドル、みたいだって」
    棗ハルカ:「だから、そういう視点で今までを振り返ると……」
    雛々未ヒナミ:第一層で見つかったドミネーターに関する資料の内容を、自身の脳内で反芻する。
    雛々未ヒナミ:未熟な点が多いものの、統率能力に天性の才能を抱えたオーヴァード。
    雛々未ヒナミ:ファントムセルよりノヴァリスに送られるも、一向に能力は開花せず。
    雛々未ヒナミ:No.35■3■■が接触し、経過観察を────
    雛々未ヒナミ:「…………」息を飲み干す。呼吸をするのも、忘れて。
    雛々未ヒナミ:「それじゃあ。九十九先輩が、あの夕日の見える帰り道で、話し掛けてくれたのは」
    棗ハルカ:「…………それは、」
    棗ハルカ:「そういうことだったのかも知れないわね」 ヒナミが止めていた続きを言葉にする。
    棗ハルカ:黙っている事はできただろう。しかし、すでにみんなに対して説明できないものがあると知られている。それでも信じてくれた。
    棗ハルカ:だとしたら、どれほどの事実だろうと伝えなければならない。みんなからの信頼に応えるために。
    雛々未ヒナミ:押し黙って、頭を垂れる。それは、探索に向けて集合した時に見せた、子ども染みた行動と同じような。
    解良イノリ:「………たとえ、最初の始まり、切欠が、理事会の大人に言われたからでも」
    解良イノリ:「そうだとしても。……ねえ、思い出して」
    雛々未ヒナミ:「……何を?」
    解良イノリ:「あなたと一緒にいた時の九十九さん、どういう様子だった?」珍しく、とても柔らかい声だった。
    雛々未ヒナミ:「先輩が、どうだったか……」再び、過去の邂逅を思い出す。あの時は表情が朧気だったが、今なら……
    解良イノリ:「彼女は、どういう表情で…どういう声で、あなたを迎えてくれたの?」
    雛々未ヒナミ:「……私ね。ノヴァリスに来た頃は」とつ、とつと。独り言の様に。
    雛々未ヒナミ:「色んな子が話し掛けてくれたり、仲良くしてくれたんだけど。セルに居た頃の記憶が無かったから」
    解良イノリ:口を閉じ、ヒナミさんの言葉を静かに待ちながら、耳を傾けている。
    雛々未ヒナミ:「疎外感、っていうのかな。皆から色々な物をくれるのに、私から渡せるものは何もなくて」
    雛々未ヒナミ:「何のために生きてるか分からなくって。帰り道は、いつも独りだったの」
    雛々未ヒナミ:「……九十九先輩が、話し掛けてくれたのは、そんな時」
    雛々未ヒナミ:視線は下を向いたまま。頬に一筋の雫が流れて、地にぽたりと垂れる。
    雛々未ヒナミ:「とっても、優しくて。私の十字冠、素敵な形だって褒めてくれて」
    雛々未ヒナミ:「笑い方、教えてくれて。アイドルみたいだって。アイドルについても知らなかったから、教えてくれて」
    雛々未ヒナミ:「……皆に貰ったものを、返す術を。皆から受けた光を、一番輝くヒトになれば、いいって!」
    解良イノリ:「……九十九さんは、あなたに、あなたにとって大事なことをいくつも与えてくれたんだね」
    雛々未ヒナミ:「……それは。理事会からの意向だったかも、しれないけれど」
    雛々未ヒナミ:「それから、空が晴れた日は毎日同じ場所に居てくれて。他愛もない話をいっぱいして」
    雛々未ヒナミ:「将来の夢は、本で読んだみたいな、素敵なお嫁さんだって。教えてくれたりとか」
    雛々未ヒナミ:「…………とっても、楽しかった」
    雛々未ヒナミ:ぐず、と小さく啜って。振袖でぐりぐりと目元を拭う。
    解良イノリ:「……本当に大事な思い出のことを教えてくれて、ありがとう」
    解良イノリ:「……だから、これからは、私がそれを聞いて思ったこと。本当はそうじゃないのかもしれないけど、本当かもしれない事」
    解良イノリ:「……九十九さんは、あなたがただOVとして、能力を強くするだけなら、必要が無い事を一杯伝えて、一緒にいた」
    解良イノリ:少し笑って。「ね、ヒナミさん。私が少し前にいった、愛の定義を覚えている?」
    雛々未ヒナミ:こくん、と。無言で頷く。
    解良イノリ:「愛とは、共にあろうとすること」
    解良イノリ:「愛とは、自分を低めて、だれかへ与えること」
    解良イノリ:「私から見て、九十九さんは。あなたを--雛々未ヒナミを、確かに愛していたからこそ、きっとそばにいた」
    解良イノリ:「はじまりがどうであっても。終わりがどうあっても。きっと、そこに愛はあった」
    雛々未ヒナミ:「……九十九先輩はね」
    雛々未ヒナミ:「私の十字冠の形、"心"は……たくさんの思いが込められた、素敵な文字だって言ってくれたの」
    雛々未ヒナミ:「怒とか、悲とか、悦とか、恋とか……あとは愛、とか」
    雛々未ヒナミ:「切欠は確かに。お上からの指示だったかもしれないけど……」
    雛々未ヒナミ:「イノリさんの言うような、私に施しを与えてくれる気持ちは。きっと。確かにあったんだと、今なら信じられる」
    解良イノリ:「だったら、それを信じてあげて」
    解良イノリ:「あなたの中に、信じられなくて、疑ってしまう気持ちもあると思う。それでも」
    解良イノリ:「それでも、信じてあげて欲しい。…どんなに裏の事情があって、打算が見えても。それでも、確かに綺麗なものがそこにあるってことを」
    解良イノリ:「……だってさ」少し恥じらうように。
    解良イノリ:「後輩が可愛くない先輩なんて、そうそういないものなのよ」ましてや、あなたみたいに素直でかわいい子なら、なおさらね、と。
    雛々未ヒナミ:「……そっか。そっかぁ」
    雛々未ヒナミ:漸く、顔を持ち上げる。その瞳は先ほどまでと同じく、濁りも霞みもない蛍光カラーの煌びやかな輝きを帯びて。
    雛々未ヒナミ:「もう、九十九先輩は眠りについちゃって。真偽も確かめようはないけれど」
    雛々未ヒナミ:「彼女から、数えきれないほど沢山のものを貰った。あの夕焼けの日に出会わなければ、私はずっと子どもだった」
    雛々未ヒナミ:「……ようやく、お返しできるようになったけど。返せなく、なっちゃったけど」
    棗ハルカ:「ヒナミ」
    棗ハルカ:「あなたが手遅れだと思っても、もう遅いって思っていても」
    棗ハルカ:「いま、あなたがそれを伝えるということに意味はあるわ。絶対に」
    雛々未ヒナミ:「……大丈夫。私はもう迷ってない」
    雛々未ヒナミ:「ちゃんと前向きに、"今の"九十九先輩と会って。感謝の気持ちを、しっかりとぶつけて」
    雛々未ヒナミ:「彼女を縛り付けるものを全部、外してやる」
    棗ハルカ:「もちろん私も手伝うわよ、あなたを泣かせちゃった分はきっちり返さないと」
    解良イノリ:「……よし、その意気。私もあんなに言ったからには、手伝うよ」少し緊張を吐き出すように息を吐いて。
    棗ハルカ:「アイドルを泣かせるのは重罪、だからね」 重さを感じさせないように、明るく冗談を言う。
    雛々未ヒナミ:堂々とした声色。気後れることのない佇まい。迷いは、間違いなくなかった。
    雛々未ヒナミ:「……うん。皆に、手伝ってほしい。私だけじゃ、きっと足りないから」
    鰤谷カゴメ:「…お招きして、ほんとうに正解だったのです」
    芦屋コヨミ:「……うん」
    芦屋コヨミ:「わ、私も、がんばらないと。だって、救ってもらったんだから」
    佐陀コトノ:「ヒナミさんが九十九さんから貰った沢山のもの、しっかりお返ししましょう」
    佐陀コトノ:「今のヒナミさんとして、私達六壬学園の人形部長、私達が誇るトップアイドルとして!」
    析了トオル:「私だってできれば、ハッピーエンドが好ましいですからね。吝かではありません」
    敦島カナメ:「……ああ、ああ。おうよ。任せな」ふっと振り返って・・・・・、ヒナミ様に言う。背を向けて、どっかと胡坐をかいている。
    敦島カナメ:「……なあコトノちゃんよ」いつの間にか皆の輪から外れ、視線は安全の境界線たる焔のはるか先。
    佐陀コトノ:「カナメさん……?」彼女の方を振り向いて
    敦島カナメ:「……辛ェな。こういう時何も言ってやれねえってのは」自嘲だ。そしてこれは実際にヒナミ様の話を聞いていたハルカ先生やイノリさんには相手には零せない。
    敦島カナメ:話には耳を傾けていた。傾けていたが……自分には、こんな時にかけられる気の利いた言葉が何もない。粗忽者極まれりだ。……しかし。
    敦島カナメ:「……だがそれはそれとして、だ。おそらくな、これ・・、あんたなら聞こえるんじゃねえか?」
    佐陀コトノ:「……」耳を澄ます
    GM:それは、何かが罅割れるような響き。
    敦島カナメ:視線の先から、迫るものがある。とても巨大な、規模の大きい何かが。
    GM:音は、次第に、天を、覆うように、広がって。
    GM:ば、きん
    GM:一瞬。空間が震え。今、内と外が繋がった。
    敦島カナメ:「ッたくよォ~~空気の読めねえ奴らが来やがるぜ」
    GM:瞬間、雪崩れ込む。或いは蜘蛛、或いは髑髏、或いは火、或いは───
    GM:そして
    御剣サクヤ:「っ、く……!」
    御剣サクヤ:或いは、無限にも見えるそれらと、斬り合いを続ける二人。
    柳フツ:「ふ、くぅっ……もう、だめ……」
    柳フツ:半ば死に体の二人の剣士。別働隊に所属する退魔委員会。
    御剣サクヤ:既に片腕は動かず。それでも波を押しとどめ、祓い、崩す。
    柳フツ:無数の悪鬼羅刹からなんとか逃げ延びようともがく。
    柳フツ:芦屋の長女らの姿は、ない。
    敦島カナメ:「……あいつらは」
    敦島カナメ:「いや、今はそれはいいな。『生徒』だ。おそらくは六壬の。なら」
    敦島カナメ:「……コトノちゃん、あんたのその耳とロックを見込んで頼む。手伝ってくれ」
    敦島カナメ:「思い知らせてやろうぜ。今の話を聞いた上なんでちっとばかし八つ当たりになるが……奴らをブッチめて、あの二人も何とかする」
    佐陀コトノ:「……はいっ勿論。必ず、助けます」ギターケースが落ちる、その肩には既にストラップが掛かっている
    佐陀コトノ:(確かあの人たちは、顔合わせの時に会った退魔委員会の二人。アサヒさんがいないのは気に掛かるけれど)
    佐陀コトノ:まずは目の前で必死に足掻く彼女達を助けてみせる。それに彼女がもう一度前を向いて進もうとしている、そんな門出の邪魔はさせない
    佐陀コトノ:「――百鬼夜行、祓い奉る!」
    佐陀コトノ:指先が鉄弦を掻き鳴らす。清め祓う現代神楽の旋律が突き抜けるように響く
    佐陀コトノ:「色良きものは氷橘」「濃い紫の笹に紅」
    佐陀コトノ:演奏に祝詞を歌い重ね、祓いの秘曲を紡ぎあげて、
    佐陀コトノ:「佐加幾波さかきばの御座す下にしで在らば」
    佐陀コトノ:「天地あめつち分けて、神ぞましませ」
    佐陀コトノ:「――現代御神楽・ 韓神からかみ!!」
    佐陀コトノ:轟いて広がる神気を帯びた旋律が、大波のように魑魅魍魎を呑み込んで次々と祓い去ってゆく!
    百鬼夜行:悪鬼羅刹魑魅魍魎、その一角が吹き飛ぶ。
    百鬼夜行:しかして健在、その歪な瞳どもが、一斉に此方を向いて。
    柳フツ:「この妙なる響きは……神楽!?」崩れた敵勢、瞬く間に斬り伏せる。
    御剣サクヤ:「援軍───?!すまん、助かる!」
    御剣サクヤ:直後、斬り返し。体勢を立て直す。片腕と言えど、意識の逸れた小物の妖は彼女らの敵ではない。
    百鬼夜行:その中、巨体。髑髏の虚ろが睨みしは。
    百鬼夜行:今まさに気を練らんとしている少女。手負いの獣も厄介だが、此方はそれ以上と見たり。
    百鬼夜行:骨がけたけたと笑い、振り上げる。地を砕かんと勢いづいて。
    敦島カナメ:「……スゥーッ」息吹。でけえ。しかもこっちを狙うか。
    敦島カナメ:「……おもしれえ」
    敦島カナメ:「ならよ」両手を握る。掌の部分を擦り合わせ、眼前に掲げる構え。
    敦島カナメ:「悪ィな」ちっとばかし武器・・を使わせてもらう!
    敦島カナメ:ば
    敦島カナメ:ヂ ァ !
    敦島カナメ:極大の雷光!
    敦島カナメ:両手から二刀!風車の回転するそれを一閃の元に叩きつける!
    敦島カナメ:否、頭上から叩き下ろす瞬間に八撃。
    敦島カナメ:斬刀、標刀、攤刀、?刀、?刀、滾膀刀、一字刀、十字刀。しめて八刀、詠春拳に伝わりし刀法、八斬刀!
    敦島カナメ:「まあ、つまりでっけえ髑髏の。あんたにゃよく分からんだろうが」
    敦島カナメ:「拳じぇねえんだ。八つ当たりだからな」
    敦島カナメ:そう、それは言ってしまえば巨大な落雷を続けざまに落としたとでもいうような攻撃で。
    敦島カナメ:頭頂からつま先まで、とにかく稲妻で焼き尽くす。そういう技である!
    百鬼夜行:雷が、続けざまに巨体を貫いた。
    百鬼夜行:その姿は黒く焦げ、唐竹の如く割れ。
    百鬼夜行:脆く、崩れ落ちていく。
    御剣サクヤ:「───フツ!核を斬れるか!」
    百鬼夜行:祓われた一角も、崩れた髑髏も、巻き戻すように再生していく。
    敦島カナメ:「……お!しかしどうかなァ!そういう洗練された技は、アタシゃちっと苦手だが……!」この二人は、それが出来るというのか……!
    百鬼夜行:しかしその中央、再生が始まる場所。
    敦島カナメ:「立ってこなくなるまで殴る!そういうのしかできんのよ!」とにかく叩く!釘付けにする!
    柳フツ:鋭く鋭利な一太刀が、乱雑に組みあがった肋の隙間をすりぬける。
    柳フツ:「──問題ありません、持ちつ持たれつ、です」
    柳フツ:ちんと鈴鳴り。悪しき魔術を断つ古太刀が、鞘に収まる。
    百鬼夜行:───黒く燃える塊が、灰となって崩れ落ちた。
    百鬼夜行:同時に、霞となって消えていく。空を埋め尽くす怪異の群れが、朝日の到来を告げられたように。
    敦島カナメ:「……フーッ」
    敦島カナメ:「っしゃ!やったなコトノちゃんよ」残心。その後高らかにハイタッチの構え!
    佐陀コトノ:「は、はいっ!」身長差を補うようにぴょんと腕を伸ばしてハイタッチ
    柳フツ:気力をめっきり使い果たしたようで、納刀した場にそのまま腰を落としている。
    御剣サクヤ:背中合わせ。同じく腰を落とす。ごきごきと首を鳴らして。
    敦島カナメ:「ッシシ!よっしゃよっしゃ」パァン!タッチ!楽しそう!
    敦島カナメ:「……で、だ」気を取り直し。
    敦島カナメ:「大丈夫かい、あんたら。……その、六壬生だよな」
    柳フツ:「龍脈侵入を行っていた、別の隊です……顔合わせの時間も取れませんでしたが」
    御剣サクヤ:「……本隊、か。という事は順当に二層は越えられたようだね」
    柳フツ:「そちらは全員御無事のようで何より……?」
    雛々未ヒナミ:「コトノ!カナメさん!今の妖の群れは──」一歩遅れて駆けつける。
    柳フツ:(一人増えてる……?いや知らない顔が2つ……)
    棗ハルカ:「どうやら二人で片付けちゃったみたいね、それに……」 と、二人に気付く。
    佐陀コトノ:「あっ、ヒナミさん! 皆さん!」手を振る
    鰤谷カゴメ:「ぎりぎりは間に合ったようでしてー。フツさんサクヤさん」
    御剣サクヤ:(あれは……いや、ここではよそう。同行しているという事はそういう事だ)
    雛々未ヒナミ:「……あ、対魔の二人だ!」胸部の大きさで認識しているので、一目で分かった。
    解良イノリ:「そちらは…三層とあなた方の様子を見るに、戦闘続きだったのかな。一度落ち着いた所に移って、お互いの事を話した方が良さそうだ」
    芦屋コヨミ:「ひ、ひえっ?!あ、あの、なんでボロボロに……」
    柳フツ:(というかノドスの男子生徒が居るという話では…分裂して女子に……?)
    棗ハルカ:「そっちの話も聞いておきたいけど……まず、確認したいことがあるわ」
    析了トオル:(うーん、会ってはならぬ人たちランキング堂々首位)
    柳フツ:疑問は抱きつつ聞けない。人見知りなので大勢と遭遇するとびっくりしてしまうのだ。
    棗ハルカ:「もう一人、いたはずよね。 彼女はどこに?」 アサヒの行方を尋ねる。
    鰤谷カゴメ:「……」
    敦島カナメ:「よ、ヒナミ様。それに皆も。ああ、奴らはアタシとコトノちゃんでブッ飛ばしといたよ。そんで――ああ、やっぱ知り合いか」
    芦屋コヨミ:「それに、あの。姉さまは……」
    解良イノリ:「まあまあ、一旦落ち着こう」
    解良イノリ:「そちらの二人も随分疲れてるみたいだしね。一旦他の安全圏に戻って落ち着いた所で話そう。お互いに色々事情がありそうだから」
    鰤谷カゴメ:「然様ですねー。事態を把握する必要がございますー」
    GM
    エメラ・ントゥカ:「けものの気配、無し!たぶんあんぜん!」
    エメラ・ントゥカ:すんすんと周囲を哨戒している。
    柳フツ:「龍脈由来のRB生徒とは……そちらも大変な冒険をしてきたようで」
    柳フツ:応急手当てを受けてひとごこち。
    御剣サクヤ:「エンと似たようなものか。あの子もこうなったりするのだろうか……」
    棗ハルカ:「こっちとしては大体こんなところだけど……そっちは何があったのかしら」
    鰤谷カゴメ:「行路ゆくみちで、こちらは研究所の記録を拾って参りましたー。何が起きるかは覚悟はできておりますー」
    御剣サクヤ:「………そうさな」芦屋の二人を交互に見て。
    柳フツ:「調査した情報といえばそちらに遥かに劣ります」
    御剣サクヤ:「基本斬った張っただったからね。此方は。」
    柳フツ:「一つを除いて……つまり、欠けた隊員。元呪術部部長芦屋アサヒについて」
    芦屋コヨミ:「あ、あの。姉さまにやっぱり何かが……」
    御剣サクヤ:「………簡潔に言えば、あれは敵に回った」
    芦屋コヨミ:「………え?」
    柳フツ:「この第三層に到着した時…九十九ユウカが正面を切って襲撃してまいりました」
    雛々未ヒナミ:「!九十九先輩が……じゃあ、あの百鬼夜行は彼女が従えて……」
    敦島カナメ:「……何だと?」別動隊の、おそらく最後の一人。六壬総督の呪術部長が……!?
    御剣サクヤ:「ああ、置いていったにしては遥かに強い。鬼ども程ではなかったが……」
    柳フツ:「物語の中に語られる魑魅魍魎、あれらを使役するのが彼女の得手です」
    柳フツ:「特に強壮たる二騎の鬼を伴う彼女と、暫くは互角に切り結びました」
    御剣サクヤ:「問題はその後、でな」
    御剣サクヤ:「芦屋アサヒが九十九ユウカに一手後ろを取られた瞬間に、異変が生じた」
    柳フツ:「曰く、芦屋アサヒと九十九ユウカ」
    柳フツ:「この両名を揃えて、天道なりと」
    鰤谷カゴメ:「姉さまが理事会から術を受けていたこと、資料で…いえ、資料を見つけるより前から、薄々察してはおりましたー」
    柳フツ:「…そちらが集めた資料にあった、呪術兵装の一つであるのだと」
    敦島カナメ:「天道……!」
    芦屋コヨミ:「…………」言葉を失っている。
    佐陀コトノ:「そんな……」
    解良イノリ:「……なるほど。十字冠汚染兵器には、単純な暴走だけじゃなく長期的な目的意識を持たせる運用もあったね。そうしたものを加味してみれば…」
    雛々未ヒナミ:「"天道"……呪術兵装4基の一角。だとしても、あの白さんが容易く乗っ取られるなんて……」
    雛々未ヒナミ:俄かには信じがたかった。が、既に前例は幾度も見ている。
    御剣サクヤ:「……そこから先は四対二。此方は防戦で手一杯だった、すまないな」
    棗ハルカ:「形勢が悪すぎるもの。仕方がないわ」
    解良イノリ:「いえ、お話を先に伺えただけ非常にありがたいです」
    棗ハルカ:「私達としてはあなた達二人もそうなってない分、助かっている」
    柳フツ:「私たちに追手を仕向け、第四層へと潜っていきました…」
    敦島カナメ:「ああ。中々に悪い事態だが、あんたら無事なだけでもよかったってもんだ」
    柳フツ:「此処に残っているのは、彼女たちの三つのしもべです」
    御剣サクヤ:「私たちが剣を交えた鬼が二匹。それと……」
    御剣サクヤ:「芦屋チカゲ。本来ならば戦う力を持たぬ彼女の侍従」
    鰤谷カゴメ:「コヨミねえさま、気をしっかり持たれませー」
    芦屋コヨミ:「……で、でも、だって。姉さまが、そんな、やだ……」
    雛々未ヒナミ:「っ……黒さんまで、敵として立ち塞がるのか……」
    佐陀コトノ:「ち、チカゲさんまで……」
    解良イノリ:(…ううん、ヒナミさんと九十九さんの件で精神的に消耗してたところにこれか。特に懐いてたもんな…)
    芦屋コヨミ:動悸が激しい。精神的摩耗が酷い。すでに立って居られていない。
    鰤谷カゴメ:「もしものときは、カゴメがいたしましょう。ですからどうぞー」寄り添う
    棗ハルカ:「……やることは変わらないわ、むしろ下手に心配するよりはマシになった」
    棗ハルカ:「だって私達はもう何人も暴走してしまった生徒を助けているんだもの、それと何も変わらないわ」
    棗ハルカ:「これ以上、最悪はない。そう考えると少しはマシにならない?」
    雛々未ヒナミ:「…………」力無く動揺している鬼さんを、申し訳なさそうに一瞥して。
    雛々未ヒナミ:「……うん。今までは、ずっと向こうに先手を取られっぱなしだったけど」
    雛々未ヒナミ:「今度は。私達から挑んで、全部取り戻そう」
    鰤谷カゴメ:「本丸は目の前。攻め落とす段にございますー」
    敦島カナメ:「……ああ。それに直接戦う必要があるのなら、アタシらがやればいいさ。あんたらが難しそうなら、無理は言わない」
    解良イノリ:「…それに、操作か洗脳の基本的な原理は同じはずだ。それに、わざわざ特別な行為を行ってる、という事は、そうでもしないと手にできなかったという事でもある」
    棗ハルカ:「そういうこと、少なくとも相手の手札は切ってる。それを乗り越えた分だけこちらに勢いがあるのは間違いないもの」
    佐陀コトノ:「今までとやることは同じ……、うん」頷いて
    解良イノリ:「種がわかれば、後はそれを除けばいい。言い方は悪いが…わざわざ呪術兵器の一角にしてる、ってことは、相手だって早々損耗なんてさせたくないはずだしな」
    鰤谷カゴメ:「ありがたく存じまするー」ややおどけた口調だが、真剣に一礼
    芦屋コヨミ:「うぅ………カゴメぇ………」
    佐陀コトノ:「絶対、助け出しましょう。まだいくらだって手立てはあります」
    敦島カナメ:「おう、考えてみりゃこっちにいい情報も結構あるな。こりゃイケるかもしれねえぞ?」幾分かの強がりも入ってるかもしれないが、明るく言う!
    鰤谷カゴメ:「はい。カゴメはここにおりますよー」
    芦屋コヨミ:縋りついて泣いている。地べたにうつぶせながら。
    棗ハルカ:「それじゃ、みんなしっかり休んでから助けにいきましょう」
    鰤谷カゴメ:「はいー。ありがとうございます、ハルカさま」
    棗ハルカ:「”先生”だからね、らしいことを言ってるだけよ」
    柳フツ:「……ご武運を祈っております」言葉を迷い、真摯な想いを込めてそれだけ告げる。
    柳フツ:泥に汚染されたかの従者に、破邪の刃が忌まわしくも震えていた事を胸に収めて。
    御剣サクヤ:「……無事でな。此方は暫く動けん。戦闘では役には立たんだろう」
    解良イノリ:「そっちこそ、身体に気を付けて」
    雛々未ヒナミ:「……大丈夫。後は任せて」
    敦島カナメ:「あんたら、六壬のめちゃめちゃ強え奴らだろ?帰ったら色々聞かせろよな」軽口!
    棗ハルカ:「それじゃ、あなた達も無理しないでね」
    佐陀コトノ:「良い知らせ、持って帰ってきますね」
    GM
    GM:ボスパネルに移動します。侵蝕を1d3上昇させてください。
    佐陀コトノ:82+1d3
    DoubleCross : (82+1D3) → 82+2[2] → 84

    雛々未ヒナミ:83+1d3
    DoubleCross : (83+1D3) → 83+3[3] → 86

    敦島カナメ:89+1d3
    DoubleCross : (89+1D3) → 89+2[2] → 91

    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3(→ 3)増加(85 → 88)
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D3(→ 1)増加(88 → 89)
    棗ハルカ:本体とインスタント・ドールズを同行させます。
    GM
    GM
    GM:奥地、大内裏。
    GM:朱雀の門の目の前に。彼女は立っていた。
    芦屋チカゲ:桃色の道士服、二本の鬼角、丸眼鏡、柔和で仏のような顔。見慣れたままなのはそんなところ。
    芦屋チカゲ:芦屋アサヒと同じ六尺の上背。普段は威圧感を殺す為、猫のように丸めた背をぴしゃりと伸ばしている。
    芦屋チカゲ:近づいてゆく君たちに向ける視線に敵意はない。
    芦屋チカゲ:未成熟な生き物を水槽の外から観察し、査定するような冷たさを帯びているだけ。
    芦屋チカゲ:そしてその上に戴く、従者故にノイズ走った十字冠は病んだ虹色。
    鰤谷カゴメ:「カゲ姉さま…」
    雛々未ヒナミ:「……黒さんの、あんな表情。初めて見た」
    芦屋コヨミ:「………チカゲ姉さま、だよ、ね」
    芦屋チカゲ:孕み腹のようにぶくぶくと膨れ上がり、底なし沼のようにぼこぼこと脈打ち歪む。
    芦屋チカゲ:「コヨミさんに、カゴメさん、ヒナミさんにコトノさん、初めましての皆さん」
    芦屋チカゲ:「こんな奥深くまで良く来ましたね、見込みある生徒を何名か配置しておいたのですが」
    芦屋チカゲ:「皆さんはそれ以上に良い仕上がりであると、大変期待が持てます」
    佐陀コトノ:「チカゲさん……」
    佐陀コトノ:言葉が、視線が、禍々しい十字冠が、もはや自分の知る優しい彼女ではないことを強く理解させる
    鰤谷カゴメ:「アサねえさまは奥でございますねー」
    雛々未ヒナミ:「先遣隊の子達と、コトノのファンを第二層に配置したの。黒さんだったんだね」
    解良イノリ:周囲含めて観察している。見込み、仕上がり。これが”教導”の呪術兵器としてのロジックだろうか?
    芦屋チカゲ:「神祇祭典の目指す所は、己のみで戦う術を修めるにありませんから」
    芦屋チカゲ:「不定形の異形、獣の御使い、阿修羅像。大変道に適った優等生でした」
    芦屋チカゲ:「素晴らしい信仰願いをたんと実らせて、形に変える術」
    芦屋チカゲ:「卒業後にたっぷりと必要になりますからね」
    雛々未ヒナミ:「……だけど私達は、彼女達を虹の泥から解き放つことに成功してる」
    雛々未ヒナミ:「同じように、黒さんもしてあげるつもり。いいよね?」
    敦島カナメ:「自分自身でも、ヒトの身で戦うでもねえ術を修めた奴ら、ね。フゥン……」聞いている。
    佐陀コトノ:「……その結果があんな自分を際限なく傷つける暴走だって言うなら、それは絶対に間違ってます」
    佐陀コトノ:「何より、チカゲさんの口からそんなこと聞きたくありません……!」
    佐陀コトノ:「どうか抵抗しないで、私達にその虹泥を祓わせて下さい」
    芦屋チカゲ:「成程、貴女たちの短期的目標は理解しました」
    芦屋チカゲ:「それを培う成功体験、情報……中々どうして降誕派について勉強したようで感心」
    芦屋チカゲ:「であれば、次の学習段階に進んでも良いでしょう」
    棗ハルカ:「次の学習段階?」
    芦屋チカゲ:「芦屋アサヒは"教導"司る天道、形を鍛え、整え、幾重の成果を生み出すと」
    芦屋チカゲ:「つまり何も変わっておりません。ずぅっとその通りに動き続けています。あなた方の知る通り」
    芦屋チカゲ:「八月革命以後もなお、皆が卒業したのち困らないようにと、独裁を強いて鍛錬を強いて」
    芦屋チカゲ:「ですので、ええ。道理に適った、なるべき姿をお見せしましょうと。そういう事です」
    芦屋チカゲ:十字冠が歪む。大いなる十字冠に祝福されてではなく。
    芦屋チカゲ:泥が歪み、泡を吐き、醜く膨れ上がって、変貌を遂げる。
    鰤谷カゴメ:「来ます。みな様、どうぞよろしくおねがいいたしますー」
    芦屋コヨミ:「………たたかいたくない、けど。うう……」
    芦屋チカゲ:「六壬神課は星詠みの式、ノヴァリスだけに浮かぶ星々を紡ぐ偉大なる学問」
    芦屋チカゲ:星珊胚が産声を上げ、描かれた星座に導かれて、いずれ成るべき流星体へと成熟する。
    芦屋チカゲ:「天道、黒閻。そしていずれ堕ちる流星体。ナクシャトラナータ星宿月王
    敦島カナメ:「おうよ」ジジジ。腕に走る稲光。聞き逃せぬことを聞いた。芦屋アサヒが『天道』。だが……それはここを潜り抜けてからだ。
    雛々未ヒナミ:「……うん。痛くしちゃったら、ごめんね」"白拍子"から飛び降り、仁王立ち。袂に片手を入れ、金輪を五指に嵌める。
    佐陀コトノ:「……」開かれたギターケースから相棒を取り出し、構える
    解良イノリ:「…なるほど。興味深い話だった。それが”教導”のロジックか。教育学を一から学び直せ、と設計者に言ってやりたい気分だ」
    棗ハルカ:「いずれ来る未来を引き寄せる。最終的な”成果”を呼び出す能力が天道ってところかしらね」
    棗ハルカ:「なるほど、星に続く天の道。よく言ったものよ」
    解良イノリ:影が渦を巻く。解良イノリの身体を這い上る。「ふん」
    解良イノリ:「そういうのは、結果の先取りじゃない。横着っていうんだ」
    芦屋チカゲ:「急急如律令──嵯峨童子、並びに酒呑童子!」
    嵯峨童子:───招来。
    酒呑童子:悪鬼の主の名において、天を割り、地を砕き顕れ出でる。
    嵯峨童子:遍くを穿つ雷を纏い。
    酒呑童子:悉くを砕く剛力を秘めて。
    GM:しかし、その何れも傷を受けている。
    GM:それは魔を祓う者共と正面から切り結んだ証。
    GM:しかしその覇気。何れも相違なく破壊的。正面の敵対者を蹂躙せんと睨む。
    解良イノリ:(アレが、あの二人と互角だったっていう…騎士?の方は、随分西洋じみてるが……)
    敦島カナメ:(甲冑……アレも数多の信仰を集めた一側面ってことか!)
    棗ハルカ:「相手が万全ではないっていうのは……せめてもの好材料ね」
    棗ハルカ:「──さ、みんな来るわよ! 勝って助けましょう!」
    GM
    GM:戦闘を開始します
    GM
    嵯峨童子[10] チカゲ[8] 酒呑童子[3]
     10m
    インスタント・ドールズ[24] イノリ[14]
    コトノ[12] ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[1]
    GM:セットアップ
    インスタント・ドールズ:ナイヨ
    佐陀コトノ:《狂騒の旋律》同エンゲージを対象に攻撃力+18、暴走付与、拒否可能。侵蝕率+5で89になります
    インスタント・ドールズ:ウケナイヨ
    棗ハルカ:受けない!
    解良イノリ:PS”Mt.19:17”《原初の黄:活性の霧》を自身に。攻撃力+21、ドッジ-2d。狂騒も受けます。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を2増加(88 → 90)
    敦島カナメ:《フルパワーアタック》!侵蝕率が5-1で+4。95!うおお行動値が1から0に減ったぜ!!
    雛々未ヒナミ:《鮮血の奏者》+サングイン。HP22、ラウンド中攻撃力+24、侵蝕89。狂騒の旋律頂いて暴走!
    敦島カナメ:あ、狂騒もいただきます。うおお暴走!行動値が0になったぜ!
    酒呑童子:《フルパワーアタック》4
    酒呑童子:行動値0、攻撃力+20
    嵯峨童子:なし
    芦屋チカゲ:あるアルよ
    芦屋チカゲ:《原初の黄:加速装置》3 行動値+12して20
    チカゲ[20] 嵯峨童子[10] 酒呑童子[0]
     10m
    インスタント・ドールズ[24] イノリ[14]
    コトノ[12] ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[0]
    GM:イニシアチブ
    GM:24
    GM:インスタント・ドールズ
    インスタント・ドールズ:マイナーで戦闘移動! 敵にエンゲージ!!
    インスタント・ドールズ:メジャーで素殴りすることも考えたけど、反撃されて死んだら意味がないので行動放棄しまーす
    インスタント・ドールズ[24] チカゲ[20] 嵯峨童子[10] 酒呑童子[0]
     10m
    イノリ[14]
    コトノ[12] ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[0]
    GM:イニシアチブ
    GM:20
    芦屋チカゲ:ふふふ
    芦屋チカゲ:かわいくないので一旦ポイして
    芦屋チカゲ:《原初の白:狂戦士》《原初の赤:要の法則》そして《ありえざる存在:ブレインジャック》
    芦屋チカゲ:RCと意志で対決判定を行い、失敗したら次に行うメジャーアクションのC値ー1、ダイス+12
    芦屋チカゲ:そしてシナリオ中ずっと私の言いなりになってもらいます。射程至近、対象3
    芦屋チカゲ:私自身と嵯峨童子、酒呑童子にえいっ
    嵯峨童子:判定放棄
    芦屋チカゲ:8dx+10
    DoubleCross : (8DX10+10) → 8[2,3,4,6,6,6,7,8]+10 → 18

    酒呑童子:判定放棄
    芦屋チカゲ:8dx>=18
    DoubleCross : (8DX10>=18) → 10[1,1,2,6,7,8,9,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

    芦屋チカゲ:自分の洗脳レジストするな!
    GM
    GM:イニシアチブ
    GM:14 イノリさん……の前に、インターセプト。
    解良イノリ:なにっ
    棗ハルカ:ファック!
    嵯峨童子:《異形の転身》
    GM:エンゲージ離脱、前進します。
    インスタント・ドールズ[24] チカゲ[20] 酒呑童子[0]
     10m
    イノリ[14] コトノ[12] 嵯峨童子[10]
    ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[0]
    GM:そのまま14、イノリさんの行動です
    解良イノリ:ウェポンケースよりアルティメイド服装備。イニシアチブ14→11になります。なので12のコトノちゃんの手番。
    佐陀コトノ:はい、行動値12で手番を頂きます!
    佐陀コトノ:マイナーアクションはなし
    佐陀コトノ:メジャーアクションで《サイレンの魔女》、対象はチカゲさん、酒呑童子、嵯峨童子のエネミー全員
    佐陀コトノ:5dx+20
    DoubleCross : (5DX10+20) → 7[2,3,5,6,7]+20 → 27

    佐陀コトノ:うー回らなかった
    嵯峨童子:ガード、《八重垣》
    棗ハルカ:トオルさんのカードで達成値+3! これで桁が上がる!
    GM:あっまってね
    酒呑童子:《軍神の守り》《イージスの盾》
    芦屋チカゲ:コラッ私はリアクションが出来る子なので避けられるかもしれないでしょ
    芦屋チカゲ:超人の何たるかを見せてあげましょう
    芦屋チカゲ:5dx>=27 ドッジ
    DoubleCross : (5DX10>=27) → 10[5,6,9,10,10]+3[1,3] → 13 → 失敗

    芦屋チカゲ:庇って~
    GM:まあまあ回そうとするのが怖い
    GM:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 26[9,6,5,6] → 26

    佐陀コトノ:ふええ
    棗ハルカ:DRにコヨミ&カゴメでダメージ+9します!
    鰤谷カゴメ:載せますのでー
    GM:ダメージ来な!
    佐陀コトノ:ではダメージ!
    佐陀コトノ:4d10+18+21+1d+9
    DoubleCross : (4D10+18+21+1D10+9) → 24[1,8,9,6]+18+21+8[8]+9 → 80

    佐陀コトノ:装甲無視です!
    酒呑童子:《デモンズウェブ》6
    佐陀コトノ:うひゃあ
    酒呑童子:7d10
    DoubleCross : (7D10) → 34[2,6,7,3,7,1,8] → 34

    GM:ええと、計算どうなるんだこれ
    SGM(粘):108から34引いて74ダメージかな
    棗ハルカ:ガードでダメージ分を弾いてから
    GM:54×2してから
    棗ハルカ:二倍して軽減はいります。
    解良イノリ:ダメージ-ガード値-装甲値、の後カバー分で二倍し、そこから軽減ですねー
    酒呑童子:74受けます。
    嵯峨童子:ガード値はクリスタルシールド+レイジングブレイドで18
    嵯峨童子:62受けます
    佐陀コトノ:最後にコンビネーター起動、ダメージの通った酒呑童子と嵯峨童子はラウンド間受けるダメージが+2dになります
    佐陀コトノ:侵蝕率+4で93、手番以上です!
    GM:イニシアチブ
    棗ハルカ:イノリちゃんの手番の前にトオル部長のNPCカード、ヒナミちゃんの行動値を+5しまーす
    GM:なにぃ
    雛々未ヒナミ:はい、ヒナミ行動力上がります……
    GM:14でどうぞ!
    雛々未ヒナミ:手番頂きます。マイナーで暴走解除
    雛々未ヒナミ:メジャー《C:ブラム》《赫き弾》。HP20になり、小型ロケットランチャーで後方エンゲージを対象に。
    棗ハルカ:判定直前にガード不能のNPCカードも乗せるぜ! ダメージ+6!
    GM:やりおる
    GM:判定しな!
    雛々未ヒナミ:頂きます!照準器の達成値を加味しつつ
    雛々未ヒナミ:8dx7+9
    DoubleCross : (8DX7+9) → 10[1,1,2,5,8,9,10,10]+10[2,2,5,9]+5[5]+9 → 34

    GM:まずはドッジからオネシャス
    芦屋チカゲ:5dx>=34 ドッジ
    DoubleCross : (5DX10>=34) → 10[3,7,7,9,10]+9[9] → 19 → 失敗

    GM:ふむ、ふむふむ
    芦屋チカゲ:私はだめだめな先生です
    嵯峨童子:ははは
    インスタント・ドールズ:一か八か試してみるか
    GM:なにかあります?
    インスタント・ドールズ:《リフレックス:ノイマン》《アナライズ》
    GM:ああかいひ!
    インスタント・ドールズ:(10+2)dx7>=34
    DoubleCross : (12DX7>=34) → 10[1,1,1,2,3,3,3,5,6,7,8,8]+6[3,5,6] → 16 → 失敗

    インスタント・ドールズ:だめだった!
    嵯峨童子:《勝利の女神》6
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を2増加(89 → 91)
    GM:チカゲの達成値を+18
    棗ハルカ:バカタレ~~!!
    芦屋チカゲ:ひゅんひゅんひゅん
    解良イノリ:エーと妖精は…もう過ぎてるかタイミング
    敦島カナメ:ちょ!
    芦屋チカゲ:回避しました。これが超人の実力です
    佐陀コトノ:ひえ~~
    解良イノリ:部長のカードは使えます…?
    酒呑童子:イージスの盾
    棗ハルカ:え~っと、37か
    棗ハルカ:無理無理、同値回避
    GM:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 25[2,9,7,7] → 25

    GM:ダメージどうぞ
    佐陀コトノ:出目がつよい
    解良イノリ:妖精じゃないと無理か…!使えばよかったな…!ごめん!
    雛々未ヒナミ:忘れ物が無いかちょっとだけ丁寧に
    棗ハルカ:ガード不能にダメージ+6、そこに狂騒の旋律が乗ってますね!
    佐陀コトノ:あとコンビネーターのダメージ+2dもですね!
    雛々未ヒナミ:奏者で攻撃力+24、旋律で攻撃力+18、NPCカード+6、酒呑童子にはコンビネーターで+2d
    GM:ガー不だったわ
    GM:ドッジしときゃよかったぁ~~~
    雛々未ヒナミ:まずコンビネーター抜きで なくていいのか、避けられてるから
    棗ハルカ:いや、コンビネーターは効いてる!
    棗ハルカ:回避したのはカバーされてたチカゲさんだから!
    雛々未ヒナミ:あ、チカゲさん分を計算しなくて良いって話。なので入れて出します
    敦島カナメ:嵯峨童子には当たってるぜ!
    GM:嵯峨はエンゲ別だぜ!
    雛々未ヒナミ:4d10+1d10+15+2d10+24+18+6
    DoubleCross : (4D10+1D10+15+2D10+24+18+6) → 29[9,7,7,6]+6[6]+15+3[2,1]+24+18+6 → 101

    棗ハルカ:死んだだろ!!
    芦屋チカゲ:可哀想なドールズくん……
    雛々未ヒナミ:諸々有効、101点!
    酒呑童子:合計185か……
    酒呑童子:まだ生きているぞ
    インスタント・ドールズ:当然死にまーす! サヨナラ!!
    雛々未ヒナミ:わぁお……
    雛々未ヒナミ:侵蝕89。以上です
    GM:イニシアチブ
    GM:イノリさん
    解良イノリ:はい、まずマイナーで暴走解除。
    解良イノリ:メジャー。NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて嵯峨童子を攻撃。
    嵯峨童子:ガード、《八重垣》
    解良イノリ:部長のダイス増加貰ってもいいかな?
    棗ハルカ:イイヨ
    解良イノリ:じゃあトオルさんのダイス+3d貰います!
    解良イノリ:では判定。
    解良イノリ:14dx7+11+3
    DoubleCross : (14DX7+14) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,7,7,8,8,10,10]+10[1,2,7,7,10,10]+10[1,2,7,8]+10[8,10]+10[10,10]+10[8,10]+10[6,10]+4[4]+14 → 88

    GM:??????
    解良イノリ:どうした急に!?
    嵯峨童子:《磁力結界》4
    解良イノリ:えーとダメージが。コンビネーター、狂騒18、活性21だから。
    解良イノリ:いきます
    嵯峨童子:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 20[5,9,4,2] → 20

    解良イノリ:ちょっとすみません、コヨミちゃんカゴメさんのダメージ+9貰います!
    鰤谷カゴメ:かゆかゆなのでしてー
    解良イノリ:9d10+21+1d10+21+18+2d10+9 装甲等有効。
    DoubleCross : (9D10+21+1D10+21+18+2D10+9) → 51[7,5,5,9,9,8,4,1,3]+21+3[3]+21+18+4[3,1]+9 → 127

    解良イノリ:うーんまあまあな出目か 127点装甲等有効ダメージ。
    棗ハルカ:死んでくれ……!!
    嵯峨童子:38+12、50軽減
    嵯峨童子:139、ギリギリ
    解良イノリ:マジ??
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を6増加(90 → 96)
    GM:イニシアチブ
    GM:10、嵯峨童子
    嵯峨童子:《アームズリンク》4《ライトニングリンク》4《神機妙算》3《MAXボルテージ》《コントロールソート》《デュアルデュエル》
    嵯峨童子:対象範囲選択、ドッジc値+1
    嵯峨童子:PC全員を狙います
    "ピシェゴーシュ":その攻撃に《ミスディレクション》。単体対象に変更
    嵯峨童子:対象変更します
    嵯峨童子:1d5
    DoubleCross : (1D5) → 5

    嵯峨童子:カナメさんへ
    敦島カナメ:グワーッ!
    嵯峨童子:24dx6+13
    DoubleCross : (24DX6+13) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,4,4,4,4,5,5,6,8,8,8,9,10,10]+10[4,4,4,6,6,7,7]+10[1,3,8,9]+10[3,10]+10[6]+3[3]+13 → 66

    敦島カナメ:ドッジのクリティカルが上がってるんじゃ避けようがない、ガード!
    嵯峨童子:《フェイタルヒット》4
    嵯峨童子:7d10+4d10+16+10+12
    DoubleCross : (7D10+4D10+16+10+12) → 33[6,1,10,9,1,2,4]+19[2,8,7,2]+16+10+12 → 90

    敦島カナメ:まあガード値ないから直撃するんですが……オラッ来い!グエーッ!!
    敦島カナメ:死!リザレクト!
    敦島カナメ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 5

    解良イノリ:ブロッカーで-3入って、2で復活かな
    敦島カナメ:そう!2で復活、2侵蝕!97!
    GM:イニシアチブ
    棗ハルカ:待機ジャイ!!
    GM:OK、では0帯……
    嵯峨童子:《鼓舞の雷》
    棗ハルカ:バカバカアホ死ね!!
    嵯峨童子:対象は酒呑童子
    解良イノリ:マジ?
    敦島カナメ:えっ!
    佐陀コトノ:あわわ
    酒呑童子:行動します
    敦島カナメ:この~!
    酒呑童子:マイナー
    酒呑童子:《骨の剣》6《死招きの爪》4
    酒呑童子:攻撃力31+6の素手作成
    酒呑童子:《獣の力》4《獣王の力》《ジャイアントグロウス》《コンセントレイト》
    酒呑童子:《フレイムタン》
    SGM(粘):【ありえざる存在】やね
    酒呑童子:いえこれは……
    酒呑童子:イフリートの腕
    SGM(粘):なるほど~
    酒呑童子:射程視界範囲選択、PCエンゲージへ。
    "ピシェゴーシュ":まだ回数はあるから、二度目の《ミスディレクション》入れるがいいか?
    棗ハルカ:入れてくれ!!
    解良イノリ:お願い~
    "ピシェゴーシュ":OK。行こう、《ミスディレクション》で単体化する。
    酒呑童子:単体化、対象選択します
    雛々未ヒナミ:頼もし過ぎる……
    佐陀コトノ:助かる~~
    酒呑童子:1d5
    DoubleCross : (1D5) → 1

    敦島カナメ:やった!ピシェゴーシュくんかっこいい!
    酒呑童子:ヒナミちゃんへ
    雛々未ヒナミ:ひにゃぁーっ!!
    酒呑童子:20dx6+6
    DoubleCross : (20DX6+6) → 10[1,1,2,3,4,5,5,7,7,7,7,7,7,7,7,8,8,9,9,9]+10[2,2,2,2,2,5,5,5,5,5,7,8,10]+10[4,6,10]+5[2,5]+6 → 41

    雛々未ヒナミ:5dx+1>=41 ドッジ
    DoubleCross : (5DX10+1>=41) → 10[4,5,6,8,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗

    酒呑童子:5d10+20+37+20+2d10
    DoubleCross : (5D10+20+37+20+2D10) → 33[9,5,5,9,5]+20+37+20+8[1,7] → 118

    雛々未ヒナミ:はい、ヒナミリザレクトします……。
    雛々未ヒナミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    解良イノリ:ブロッカーで-3,hp7で復活かな…?
    棗ハルカ:そうなる!
    雛々未ヒナミ:+7乗せて侵蝕96になります……以上
    GM:イニシアチブ
    GM:PC優先、カナメさん
    敦島カナメ:はい!ではですね、マイナーでヴィブロウィップ。攻撃力+5。
    敦島カナメ:そしてメジャーで《コンセントレイト》《アームズリンク》《獣の力》《獣王の力》!トオル部長にも助けてもらいましょう、ダイス+3個。
    敦島カナメ:そして振ります!
    棗ハルカ:対象は酒呑童子だよね
    敦島カナメ:あ、ごめんなさい。そうでした。酒呑童子に!
    棗ハルカ:あとバリアクラッカーが抜けてるよ
    敦島カナメ:そっちもでした!いや本当ごめんなさいね……!!《バリアクラッカー》もつけます!
    敦島カナメ:ではあらためて。
    敦島カナメ:14dx7+4
    DoubleCross : (14DX7+4) → 10[3,3,3,3,4,4,5,5,9,10,10,10,10,10]+10[4,5,5,5,8,9]+2[2,2]+4 → 26

    敦島カナメ:何だよこれもう!
    敦島カナメ:このままでいきます!
    酒呑童子:8dx
    DoubleCross : (8DX10) → 8[2,3,6,7,7,8,8,8] → 8

    酒呑童子:まわらないよ~
    棗ハルカ:コヨミ&カゴメで最後の+9! アームドスーツと強化素材分を忘れないでね!
    解良イノリ:+9!
    敦島カナメ:はいっす!ではダメージで!色々諸々込みで!
    敦島カナメ:3d10+2d10+30+5+3+1+20+18+9
    DoubleCross : (3D10+2D10+30+5+3+1+20+18+9) → 18[8,4,6]+11[3,8]+30+5+3+1+20+18+9 → 115

    敦島カナメ:装甲無視ガード無効!
    棗ハルカ:死んだだろ……!!
    酒呑童子:ううーん、イージスと奥の手の電磁障壁があればワンチャンあったが……
    酒呑童子:落ちます、HP250
    敦島カナメ:あ、ちょっと間違えた。まだ100行ってないから計こっちのエフェクトレベル分9点減って106!でも……やった死んだ!
    敦島カナメ:侵蝕率は+9で106。いやブロッカー分減って105!
    敦島カナメ:以上です。
    酒呑童子:接近したら復讐の刃もあったのにぃ
    酒呑童子:復活ありません
    棗ハルカ:でしょうね……!!
    チカゲ[20]
     10m
    イノリ[14] コトノ[12] 嵯峨童子[10]
    ヒナミ[9] ハルカ[8] カナメ[0]
    棗ハルカ:では最後、待機していた私の手番ですが……
    棗ハルカ:ブリッツクリークとかあります?
    GM:ボス側の行動はないわよ~
    棗ハルカ:マイナーでボルトアクションライフルの効果を使います
    棗ハルカ:メジャーでチカゲちゃん狙います
    棗ハルカ:1dx+5
    DoubleCross : (1DX10+5) → 4[4]+5 → 9

    棗ハルカ:避けてみろ!!
    芦屋チカゲ:ふん……これまでの私のリアクション芸人ぶりを見ていなかったのですか?
    芦屋チカゲ:5dx>=9 ドッジ
    DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[1,2,2,5,9] → 9 → 成功

    GM:成功しとる
    解良イノリ:本当に避けてる
    棗ハルカ:クソ!!
    佐陀コトノ:芸人根性凄い
    棗ハルカ:ハルカちゃんはおしまい!
    GM:ではこれでラウンド処理終了!
    GM:2R、セットアップ
    芦屋チカゲ:《原初の黄:加速装置》引き続き行動値20で~す
    佐陀コトノ:《狂騒の旋律》同エンゲージを対象に攻撃力+18、暴走付与、拒否可能。侵蝕率+5で99になります
    解良イノリ:PS”Mt.19:17”《原初の黄:活性の霧》。自身へR中攻撃力+21、ドッジダイス-2d。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を2増加(96 → 98)
    雛々未ヒナミ:《鮮血の奏者》+サングイン。HP4、ラウンド中攻撃力+24、侵蝕99
    敦島カナメ:《フルパワーアタック》は……んんん、なしで……!侵蝕が100を超えてしまう……
    解良イノリ:あ、すみません。活性の霧の対象を、自分じゃなくてコトノちゃんに代えてもいいです?
    解良イノリ:コピペでそのまま…やってしまって……
    棗ハルカ:なし! 狂騒の旋律は受けません!
    佐陀コトノ:はーい、活性の霧を受けます
    解良イノリ:狂騒は受けておきます!
    雛々未ヒナミ:奏者の対象は自身。でもって、旋律も受け取ります。
    敦島カナメ:あ、狂騒はこちらも頂きます!行動値が1から0に!
    嵯峨童子:なし
    GM
    GM:イニシアチブ
    佐陀コトノ:《スピードフォース》割込みでイニシアチブにメインプロセスを行います! 対応ありますか!
    GM:うぬう!
    嵯峨童子:転身しても行動値で優先されてしまうな……
    GM:どうぞ!
    佐陀コトノ:侵蝕率+3で102、この時点で狂騒の旋律の効果が攻撃力+21に修正
    佐陀コトノ:では手番! マイナーアクションはなし
    佐陀コトノ:メジャーアクションで《サイレンの魔女》、対象は勿論残った2人!
    佐陀コトノ:あっ判定前にオートアクションでメイド服装備、RC達成値+3します
    芦屋チカゲ:◎REC
    佐陀コトノ:さ、撮影禁止です!!
    佐陀コトノ:6dx+23
    DoubleCross : (6DX10+23) → 10[1,1,1,2,5,10]+1[1]+23 → 34

    佐陀コトノ:妖精、頂けますか……!
    解良イノリ:NS+:Mk14:23《原初の紫:妖精の手》。最後の1を10にして!
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を5増加(98 → 103)
    解良イノリ:これで活性の効果が+24になるよ。
    佐陀コトノ:ありがとうございます!
    佐陀コトノ:43+1d10
    DoubleCross : (43+1D10) → 43+9[9] → 52

    芦屋チカゲ:ふふふ、終焉の残響を使わなかったことを公開させてあげます
    芦屋チカゲ:超人の素ドッジでね!
    佐陀コトノ:ま、負けません……!
    芦屋チカゲ:5dx>=52 ドッジ
    DoubleCross : (5DX10>=52) → 10[1,1,3,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

    芦屋チカゲ:ウギャーッ!
    棗ハルカ:あぶね~
    佐陀コトノ:一回は回してるの怖いよ!!
    嵯峨童子:18上昇入れても30か……
    解良イノリ:女神今使っていいんじゃないかな~
    嵯峨童子:ガード《八重垣》《磁力結界》
    嵯峨童子:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 9[3,2,1,3] → 9

    嵯峨童子:うわっ!
    佐陀コトノ:か、悲しすぎる
    棗ハルカ:素直に死んでくれ!
    敦島カナメ:ここぞという時に低い目!おいしいぞ、ガウェイン!
    SGM(粘):ダメージどうぞ~
    佐陀コトノ:ではダメージロール参ります!
    佐陀コトノ:6d10+24+21+1d+24
    DoubleCross : (6D10+24+21+1D10+24) → 33[9,7,6,1,6,4]+24+21+6[6]+24 → 108

    佐陀コトノ:装甲無視、です! ダメージ通ったらコンビネーターも起動!
    嵯峨童子:軽減しても……耐えられない!
    芦屋チカゲ:HP59、装甲なし!戦闘不能!
    芦屋チカゲ:なので《原初の虚:アクアウィターエ》HP30で復活
    佐陀コトノ:にゃあ!?
    棗ハルカ:カスゥ~
    解良イノリ:嘘でしょwww
    敦島カナメ:このァ!!
    嵯峨童子:戦闘不能、170でした。
    棗ハルカ:こいつはそんくらいだと思ってたんだよ
    佐陀コトノ:侵蝕率合計+10で112、以上です
    GM:イニシアチブ
    GM:20
    芦屋チカゲ:マイナーで戦闘移動、みんなと合流するよ
    芦屋チカゲ:メジャーで《原初の白:狂戦士》《原初の赤:要の法則》《ありえざる存在:ブレインジャック》
    芦屋チカゲ:RCと意志で対決判定を行い、失敗したら次に行うメジャーアクションのC値ー1、ダイス+12、シナリオ中支配。射程至近で対象3体
    芦屋チカゲ:対象は六壬のコトノちゃんとヒナミちゃん、仲良しのイノリちゃん
    芦屋チカゲ:判定前に《原初の黒:アウトレイジ》
    芦屋チカゲ:判定のC値をー1する代わりに暴走状態になるぞ
    芦屋チカゲ:8dx9+10 しゃあっ
    DoubleCross : (8DX9+10) → 10[1,3,3,5,5,6,9,9]+3[3,3]+10 → 23

    解良イノリ:回すんじゃないよ
    棗ハルカ:うーん、カバーできます?
    芦屋チカゲ:しないでほしいけど出来るよぉ
    芦屋チカゲ:あのこが洗脳されるところが見たいというプリミティブな感情を思い出してくれ
    棗ハルカ:もうちょっと余裕があったらやってたかも知れないけどね
    棗ハルカ:そんな余裕ないんだよ!!
    棗ハルカ:ということでイノリちゃんカバーしまーす
    解良イノリ:ありがとうございます きっちりきめちゃる
    雛々未ヒナミ:お頼み申します。暴走
    佐陀コトノ:頑張れ……! こちらも暴走リア不!
    GM:暴走してなければ対抗判定できるよ~
    解良イノリ:狂騒貰ってるから暴走中!
    GM:では全員暴走で洗脳されます、カバーでイノリさんは無事!
    GM:イニシアチブ
    GM:11、イノリさん!
    解良イノリ:はい。マイナー暴走解除。
    解良イノリ:NS”Isa41:1”《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の焔》にて、チカゲさん攻撃します…!
    芦屋チカゲ:本体と同じタイプのエフェクト……!判定どうぞ
    解良イノリ:11dx7+11+3
    DoubleCross : (11DX7+14) → 10[2,2,2,4,5,8,8,8,8,9,10]+10[4,5,6,7,7,10]+10[7,10,10]+5[1,3,5]+14 → 49

    解良イノリ:きっちり回したぞ 流石に前回ほどじゃないが・・・
    解良イノリ:リアクションどうぞ。
    芦屋チカゲ:暴走リア不~
    芦屋チカゲ:本当に申し訳ございません。華麗なリアクションをお見せできずに
    解良イノリ:5d10+21+1d10+21 装甲等有効。
    DoubleCross : (5D10+21+1D10+21) → 30[1,4,10,5,10]+21+2[2]+21 → 74

    解良イノリ:大体平均値…!74点装甲等有効ダメージ。
    芦屋チカゲ:ウギャーッ死にます!洗脳も解除されて戦闘終了
    解良イノリ:ハアハア 危なかった…
    GM:PCの勝利です
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を6増加(103 → 109)
    雛々未ヒナミ:やった~~
    GM:演出に移行しましょう
    佐陀コトノ:やった~!
    GM
    芦屋チカゲ:「さて、手勢の数ではこちらが不利。えいやと気力を入魂しましょう」
    芦屋チカゲ:「ナクシャトラナータ星宿月王
    芦屋チカゲ:チカゲの汚染十字冠が形を変えた、異形の化生が動き出す。
    芦屋チカゲ:星宿とはすなわち星座。天道が導く六壬卒業生がいずれ至るべき、星々の力をいや増すための月神ソーマ
    芦屋チカゲ:ちかちかと輝く身体からばらばらと無数の呪符を吐き出し、主と鬼とに巻き付ける。
    芦屋チカゲ:硬直した死体を無理やりに動かすように、べきべきと異音を鳴らして肉体が蠢く。
    芦屋チカゲ:「ふ、うげ、ぎゃが……ふふ……それでは皆様、限界を超えていきましょう」
    芦屋コヨミ:「……い、いつもはチカゲ姉さま、戦えない筈なのに、こんな……」
    解良イノリ:「…”流星体メテオロイド。星徒の揺り籠の戦闘形態転用だね。気を付けて…!」
    嵯峨童子:開戦と共に、雷電の如く鎧が駆ける。
    棗ハルカ:「ちっ! 早い!!」
    敦島カナメ:「こいつが……あの十字冠、星徒としての力の一片ってわけか」
    雛々未ヒナミ:「……鬼さん、身構えて。今から謀られるのはいつもの白さん黒さん達の術じゃない」
    棗ハルカ:嵯峨童子の移動とほぼ同時にインスタント・ゴーレムが向こうの足止めを行うべく向かっていった。
    嵯峨童子:是よりは一切を通さぬと言わんばかりに剣と盾を構え、圧する。
    解良イノリ:「…考えてる事は一緒か…!」
    棗ハルカ:「流石にすんなりと足止めって訳にはいかないわね」
    佐陀コトノ:「ふざけないで、下さい……!」絞り出すような声と共に、エレキギターが高らかに音を打ち鳴らす
    敦島カナメ:「……やるじゃあねえの!」機先を制してくる騎士の動きに心が昂ぶる!
    佐陀コトノ
    佐陀コトノ:「アサヒさんはこんなものを望むような人なんかじゃない。例え半身だとしても、歪みと苦痛を与えるような在り方を許容するような人じゃない!」
    佐陀コトノ:「私達を、私達の未来を見守ってくれたあの人のことを、今の貴女が一番分かってない!」
    佐陀コトノ:掻き鳴らすスクウィール、空間を引き裂く轟音が狼煙を上げる
    佐陀コトノ:16ビートのハイテンポでリズムを刻む。ドライブサウンドの強烈な歪みが演奏に力を与え、疾走感を増してゆく
    佐陀コトノ:「万代と寄せ来て洗えども変らじものあれば!」喉を絞り上げ、歌う、叫ぶ
    佐陀コトノ:「東山に天照る神の御代、 下をば拝め そらを戴け!」
    佐陀コトノ:祓い給へ、清め給へと詠うが秘曲。天宇受賣命が詠い舞う限り、是れ是の場所は天安河也と見做し、故にして破魔の儀式を為す一奏
    佐陀コトノ:昂る彼女の感情と共鳴するかのように旋律が響く、神気を伴って響き渡り、魔を祓う音を敵対者に届かせる!
    嵯峨童子:正面。祓いの旋律を"あろうことか盾で受け、刃で斬り裂く”。
    芦屋チカゲ:「効きません、聞きません。現代神楽部、佐陀コトノ」
    佐陀コトノ:「そんなっ……!!」
    嵯峨童子:鎧が軋むも、その立ち姿に一切の崩れ無し。
    酒呑童子:芦屋チカゲの前に立ち。ただ無造作に拳を振りかぶる。
    芦屋チカゲ:「あなたの破戒ろっく、天則を崩すに能わず」巌の如き護法童子の巨体の裏から逆撫でる。
    酒呑童子:───衝撃。勢いを増された破壊が、正面から神気を打ち砕く。
    酒呑童子:無論、両鬼とも無傷ではない。が、耐えきる。平安を生きた化生は、影と言えど強力無比。
    佐陀コトノ:正面から砕かれる渾身の一撃を見て少なからず動揺する、……しかし、その瞳から意志が失われることはない、その指先が止まることはない
    佐陀コトノ:「何度砕かれたって、折れてやるもんか……! 届かせて見せます」
    鰤谷カゴメ:「…そうです」
    佐陀コトノ:「絶対に、私が、私達が!」その言葉と共に、演奏がボルテージを上げてゆく
    雛々未ヒナミ:「(コトノの旋律を真正面から掃うか。隙を逃さず畳みかけて、いけるかどうか……)」
    雛々未ヒナミ:僅かな思考ののち。指に嵌められた金輪同士が擦れ、甲高い音を鳴らす。
    雛々未ヒナミ:「"白拍子"」
    "白拍子":既に自らの意志を放棄している。太刀の柄へ手を伸ばし、ただ主の命を待つ。
    雛々未ヒナミ:ぐん、と右手を払うように前へと突き出す。極細の鉄線がゆらゆらと揺れる。
    雛々未ヒナミ:「《やっちゃえ》」
    雛々未ヒナミ:合図。踏み抜きで地表が砕け飛ぶ。主に繰られたその身は、戦場を駆けること雷光のごとく。
    雛々未ヒナミ:白の水干に包まれた傀儡が疾走しチカゲ達との間合いに踏み込む――――はずだった。
    "???":否。刃を振るったのは、ヒナミの傍に控えていた"白拍子"ではない。
    "インスタント・ドールズ":それは、愚鈍な図体の泥人形。
    "インスタント・ドールズ":状況開始と共に先んじてチカゲ達へ突進した、本来足止め役となるだけの捨て駒。
    "インスタント・ドールズ":ここまで私達の行動を監視していたのなら、『ヒナミの手繰る人形は"白拍子"のみ』だと知っている。
    "インスタント・ドールズ":だが。人形の名を冠する従者を、六壬きっての傀儡女が十全に扱えぬ筈もなく。
    "インスタント・ドールズ":「――――――――――――」
    "インスタント・ドールズ":用意周到な術師なればこそ、避け得ぬ奇襲の剛閃。
    "インスタント・ドールズ":大柄な図体に似合わぬ高速機動。人の身に許された神経伝達速度を超越。
    "インスタント・ドールズ":ヒナミの術式で瞬時に組み替えられた両腕の泥刃が霞み。
    "インスタント・ドールズ":軌跡は寸分狂いもなく。酒呑童子と芦屋チカゲ、双方の首を刎ね断とうと!
    嵯峨童子:───追いつくように、電光が戦場に舞った。
    芦屋チカゲ:「浄瑠璃は心。三味線、人形は手足なり」
    嵯峨童子:それは芦屋チカゲを巻き込むように奔り、刃圏より引き離す。
    芦屋チカゲ:「手足の働きは心より起こるなれば、三味線も人形も語る人の心に応ず」
    酒呑童子:そうして鬼は人形遣いの意外を嗤い、"その刃を避けない"
    酒呑童子:ず、ぷ───と
    雛々未ヒナミ:「――――な」目を見開く。
    酒呑童子:首を裂かんと放たれた刃は、その骨の数分を断って
    酒呑童子:停止した。
    "インスタント・ドールズ":そしてぼこりと人形の腕がへし折れる。あらゆる関節が同時に破断。
    雛々未ヒナミ:「(あの位置から届くのか!肉の身で、"白拍子"へ私の全霊をあげた時とそう違わぬ速さ……)」
    "インスタント・ドールズ":全ての駆動部位へ同時に真逆の操作が加えられたことによる、自壊。
    雛々未ヒナミ:「っ……ごめん!仕留めきれなかった!」額に付けた羊皮紙で"??"を刻めば、ゴーレムは力を失う。
    "インスタント・ドールズ":その土塊の額には呪符が突き立っていた。
    棗ハルカ:「大丈夫……織り込み済みよ!!」
    芦屋チカゲ:「読めぬ筈等、長い付き合いで寂しいことを想わないでください」
    芦屋チカゲ:「読み通りですよ」
    棗ハルカ:当然、ヒナミに操作を委ねることは策にあった。その上で相手が対処してくるということも。
    棗ハルカ:問題は相手がどう対策を取ってくるか──それだけだった。
    棗ハルカ:相手の手の内を観察し、どう切り抜けるか。それだけを思考し続ける。
    解良イノリ:その一合の間にも、いくつか影や体によるフェイントの重ね合いを、騎士姿の鬼と交わし、タイミングを取らんとしている。
    析了トオル:「……平安の日本妖怪である筈なのに西洋鎧……南蛮からの流れものでしょうか、兎も角……」
    析了トオル:「イノリさん、此方の指示通り動けますか?」
    解良イノリ:身体は動いていない。そのような隙を許す相手でない。ただし、
    解良イノリ:影が析了トオルの前で、僅かにハンドアクションを起こす。了承の意思表示。
    析了トオル:「───では」
    析了トオル:ホログラムを操作する。解良イノリの瞳の前に極小に展開される指示。
    析了トオル:それは詰将棋の様に事細かに。角度、方向、歩数。
    析了トオル:「読み切ります……こんな大物、出来て一度だけですが」
    解良イノリ:刻むリズムが変わるのが、周囲からも目に見えて分かっただろう。
    解良イノリ:ステップや影の速度が上がったわけではない。ただクロックを上げるように、その細かい指示を一つ一つ、全てこなすために。
    解良イノリ:影が伸びる。ステップの切り返し、インとアウトのタイミングがよりシビアになる。
    嵯峨童子:刹那、刃が少女へ閃く。リズムの合間を縫うような、正確無比な雷光。
    解良イノリ:本来ならここまでは踏み込めない。剣閃を追い切れぬ。今も見えているわけではない--
    嵯峨童子:それは、強化された反応速度でも対応できぬ程の神業。
    嵯峨童子:しかし───"最初からそれが分かっているとすれば"
    解良イノリ:ただ、指示に合わせたままに舞っているだけに近い状態だ。そう、振り付けの通り踊るように。
    解良イノリ:既に僅か引いている。刃が数ミリ頬を撫でる。
    解良イノリ:その瞬間に、”置かれていた”影が、騎士を捉える。
    嵯峨童子:続く様に放たれた盾による剛撃が、何故か"最小の力で留められる"。
    解良イノリ:--アイドルのライブで、どんなサプライズがある陽に観客に見えたとしても。
    解良イノリ:そこで踊るアイドルと、演出するスタッフからは予定通りであるように。
    解良イノリ:「”目を上げて天を仰ぎlest you lift up your eyes to the sky,太陽、月、星といった天の万象を見て”、and when you see the sun and the moon and the stars,
    解良イノリ:「”これらに惑わされeven all the army of the sky,ひれ伏し仕えてはならない” you are drawn away and worship them, and serve them!」一歩、踏込み。二歩、飛ぶがそのごとく。
    解良イノリ:そして三歩。
    解良イノリ:ず  ど ッッ  と、酷く重たい音が鳴った。
    解良イノリ:触れた拳から、渦として圧縮された影が一斉に噴出した音。原理は違えど、術理と結果は崩拳のような”体重打ち”に等しい。
    解良イノリ:鎧事撃ち抜く一打。自身としても会心のそれだった、のだが。「…チッ」飛び下がる。
    解良イノリ:「あれでダメか。どれだけ頑丈なんだ?」
    嵯峨童子:血の如く影が噴き出す。鎧が確かに砕ける。
    嵯峨童子:だが、その核は依然無事、百鬼夜行が終わることはない。
    芦屋チカゲ:「隠秘の解体出禁世界の正統化天敵……揃い踏みとは手痛いですね」
    芦屋チカゲ:「なればこそ、沈める甲斐もありますれば」
    芦屋チカゲ:「急急如律令、やっておしまいなさい」
    嵯峨童子:───その指示を受けると同時。
    酒呑童子:此方も、先程までと動きが明らかに変わる。
    嵯峨童子:天には雷雲が舞い、鎧に集うように墜ち始める。
    酒呑童子:地はただその覇気に耐えられず、罅割れ始める。
    芦屋コヨミ:「こ、これ……拙い、逃げて……!」
    芦屋チカゲ:「天象地象一切皆塵」
    芦屋チカゲ:「諸共全て砕きませ」
    析了トオル:「……逃げろと言っても、何処に行けばいいのでしょうかね」
    棗ハルカ:(……これは少しヤバいわね、耐えても次に続かない)
    析了トオル:冷や汗、道筋が見当たらない。
    棗ハルカ:(あともうすこし、これを凌げれば……!!)
    敦島カナメ:「……おいおい」さすがは伝説の妖鬼か。まずい。これはかなりまずい。
    酒呑童子:腕を無造作に振りかぶる───空気が震える。目の前の空間が罅割れていく。
    嵯峨童子:刃を正面に振りかぶる──空気が震える。視界を雷轟が覆い尽くしていく。
    "ピシェゴーシュ":視界が歪んだ。
    "ピシェゴーシュ":悪鬼たちの姿が、急激に遠ざかっていく。もちろん、それは単なる視覚的なトリックに過ぎないが
    "ピシェゴーシュ":どれだけ強大な破壊であれ、照準を必要とする能力であれば、最低限の効果を発揮するものでもある。
    "ピシェゴーシュ":「…くそ。何をやってるんだよお前らは」
    解良イノリ:「、これは……っ!」見覚えのある、そして鮮やかな手並みを見て。
    棗ハルカ:「なにって……見ればわかるでしょ!」
    佐陀コトノ:「ピシェゴーシュさん! 来てくれたんですね……!」
    "白拍子":『……まさか。こんな所で貴方が蜘蛛の糸になろうとは』
    "ピシェゴーシュ":「けてる場合か。誤魔化してるだけだ、無理やり撃ち抜いてくるぞ!」
    解良イノリ:「、伏せるか乱数機動!急いで!!」自身も影に身を包んで伏せる。
    酒呑童子:照準が少し狂った程度で、破壊の嵐は収まる事を知らず。
    敦島カナメ:「……助かるなァ、お前」僅かな時間の間に、ピシェゴーシュへ感心の言葉。
    嵯峨童子:放たれしは、二鬼の渾身の一撃。
    敦島カナメ:「だがよォホンットな!何やってんだろうな!マジ強ェんだわこいつら!!」防御挙動!
    酒呑童子:まず振り下ろされた"ただの拳"で、周囲の空間が砕けた。
    "白拍子":『……十分ですとも。これだけの翻弄を噛ませた嵐の一撃など』
    酒呑童子:その勢いは波及し、視界に見えた総てを巻き込み潰す波と化す。
    嵯峨童子:続く刃の閃きが、白く染まる視界を横一文字に裂いた。
    敦島カナメ:「――だろうなァ!」一歩、走る。前に出る。当たりに行く・・・・・・
    "白拍子":主への余波を遮るように立ち。太刀の柄に触れていた右腕の振り袖が霞む。
    嵯峨童子:波で潰れた空間を巻き込んで、素粒子単位に焼き払っていく。
    敦島カナメ:轟音。巨大な雷が、叩きつけるように剣閃に振り下ろされ……。
    GM:しかしその致命は。乱入した機神の惑わしにより、少しばかりズレる。
    敦島カナメ:「……チッ」深手。機神との連携で被害は食い止められただろうが、自身は大きく切り裂かれている。
    "白拍子":『この程度で済むならば』左上腕および、上半身の大半を喰い破られて。ようやく波を切り抜ける。
    鰤谷カゴメ:「…ここが切れ目、攻めどころでしてー」
    雛々未ヒナミ:「っ……もう一度撃たれたら、やばいね」対価として左上腕の肉を噛み千切り、"白拍子"の身体を修復。
    解良イノリ:「十字冠の転送限界も近いな…!」
    敦島カナメ:「……おうよ」血を吐きながら、戦意は揺るがず。視線。この甲冑野郎ではない。ここでの勝利に向けて、自分が取るべき動きは――。
    芦屋コヨミ:「お、終わらせないと……!」暫くうつむいていた顔をあげて、正面を向いて。
    敦島カナメ:破壊の波の土煙、その先には――!
    敦島カナメ:酒呑童子の拳の戻り際。本来、僅かなというにもおこがましい、このレベルのつわものには無に等しい、攻撃動作の『』。
    敦島カナメ:「――シッ!」そこへ、酒呑童子の膝頭に踏み折らんばかりの関節蹴り!
    敦島カナメ:彼我の距離、約10m。だが、自分の技と……いや、それ以上に酒呑童子の力の圧からすれば、この程度の距離は無に等しい。
    敦島カナメ:密着せんばかりの至近戦闘と同義である。
    敦島カナメ:雷の手刀を打ち下ろす。酒呑の拳を払う動きだ。雷の肘を打ち上げる。酒呑の掌を払う動きだ。截拳道における防御の型。“トラッピング”。
    敦島カナメ:払った腕の動きをそのままに酒呑の顔面へ縦拳。逆の手で肝臓部への拳。そしてこれは同じく攻防融合の型。“H I AHand Immobilization Attack”。
    敦島カナメ:――肝が冷える。
    敦島カナメ:こんなもの、一手……いやコンマ1秒に満たない挙動のズレ、判断の誤りで全て終わりだ。それだけで自分は反撃でゴミのようにその場に頽れる。
    敦島カナメ:あまりに部の悪い詰将棋。それほどまでに、この鬼は強靭!強烈!闇の歴史に燦然と輝く悪鬼の総大将!
    敦島カナメ:(「だが……」)
    敦島カナメ:(「だがよォ……こんな時によォ……!」」)顔がほころぶ。救えない。つくづく救いようがない。
    敦島カナメ:鳩尾。膝裏への払い気味の蹴り上げ、そのまま脚を下げて酒呑の蹴りをカット。
    敦島カナメ:(「生きてるってヤツだなァ!!」)
    酒呑童子:相対する鬼も同じく、嗤う。
    敦島カナメ:死線の中に活、自らを活かす“活”。それが崑崙生の本分!
    敦島カナメ:人中。酒呑の手を払う。眼突き。払う。払う。右脾腹。足小指。釣鐘。防御。払う。払う。払う。左脾腹。こめかみ。喉。心臓――!
    酒呑童子:総ての一撃をその剛力を以て対応し。砕く、壊す、捩じる、崩す、鏖す。
    酒呑童子:それは、先にどちらの限界が来るかの耐久戦の様に。決して終わるまでは止まらない。
    敦島カナメ:旋風のように巻き込む両腕の回転が、酒呑の防御を開く。そして――!!
    敦島カナメ:ゴ!!
    敦島カナメ:酒呑童子の拳圧が、カナメの額に打ち込まれた!
    敦島カナメ:同時、顎先に拳。直後。右頬骨!!
    敦島カナメ:カウンターで二連、カナメの拳が……渾身の拳が、酒呑童子の顔面に突き刺さった!
    敦島カナメ:「……ハァッ、ハァッ。ハァ……」
    酒呑童子:その金剛石の如き肉体に、確かに刻まれた無数もの刀傷と、祓いの音。
    敦島カナメ:思い切り額が割れる。流血。
    酒呑童子:積み重ねられたその果てに、僅かに。
    酒呑童子:人の拳が、鬼の拳を確かに上回った。
    酒呑童子:満足したかのようにその場に倒れ、目の前の少女を称えるように、笑う。
    敦島カナメ:「……っし!!」その笑顔に視線で応える。いや、もしかしたらこちらも笑っていたかも。
    酒呑童子:鬼は消える。最初から何処にも居なかったかのように。蝋の火が風に吹かれたように。
    芦屋コヨミ:「や、やった……」援護の射撃は行っていたものの、最後は二人の攻防を本を見る子供のような目で眺めていた。
    敦島カナメ:「……」ここでの戦はまだ終わっていない。終わっていない、が。しかし。
    敦島カナメ:「……頼むぜ、みんな!!」その気持ちをかき消すよう、叫ぶ!
    棗ハルカ:「……よし、これで。後は」
    棗ハルカ:ボルトアクションライフルを構えて芦屋チカゲに向けて発砲する。
    棗ハルカ:その狙いは甘く、回避することも容易だろう。
    芦屋チカゲ:「酒呑童子がここで陥ちると、ふむ」
    芦屋チカゲ:ごぼりと泥を泡立てて、星宿月王が弾丸を飲み込む。
    芦屋チカゲ:自動防御。チカゲの意識から独立して動く……自我を持ったジャームの挙動だ。
    棗ハルカ:「宣言するわ」 ライフルによる狙撃姿勢を解き、人差し指を立てる。
    棗ハルカ:「これであなたは負ける」
    芦屋チカゲ:「なれば乾坤一擲、打って出て」
    芦屋チカゲ:「盤面を蹴り飛ばすまでです」
    棗ハルカ:「やってみなさい。私の計算を覆せるのならね」
    棗ハルカ:この一手が意味することはいくつかの意味がある。
    棗ハルカ:一つは今ならば芦屋チカゲへの攻撃が問題なく届く事。
    棗ハルカ:二つ目はその位置関係にある、ここで芦屋チカゲが回避行動を進んで行えば嵯峨童子との連携を考えて行動しただろう。
    棗ハルカ:しかしそれをしなかった。意識してか無意識かこちらの攻撃に対しての慢心があることを意味している。
    棗ハルカ:故に、ここでの最適な攻撃は──
    佐陀コトノ:即興のアイサインを交わし、動き出す。楽曲は既に切り替わり、新たな演奏が再び始まっている
    佐陀コトノ:「貴女を倒して、そして救い出します! この力はそのためのもの!」
    佐陀コトノ:「唱え奉る神祇祭典assembler:mystic!!」
    芦屋チカゲ:「……ッ!」
    佐陀コトノ:アメノウズメノミコトには、天岩戸伝説の他にもう一つ著名なエピソードがある
    佐陀コトノ:天孫降臨、神勅を受けて中津国へ向かうニニギノミコトの天降りに立ち塞がった異形の神
    佐陀コトノ:アメノウズメノミコトは斯の神にその名を問いかけ、『猿田毘古』の名を解き明かしたとされる
    佐陀コトノ:ここから導き出されるアメノウズメノミコトのもう一つの権能は『明かすもの』
    佐陀コトノ:鋼鉄の弦を掻き鳴らす、清め祓う現代神楽の旋律が今一度突き抜けるように響く
    佐陀コトノ:「この一奏にて、その外殻を剥がします!」
    佐陀コトノ:歪められ、定義された在り方を暴き立て、正しき名を問いただす
    佐陀コトノ:「東青 南は赤く 西白く 北紫に 染め分けの色」
    佐陀コトノ:「月も日も 空に光し あらざれば 何処を神の在りかと尋ねん!」
    佐陀コトノ:増幅された神気を伴って轟き広がりゆく旋律が、二人を捉え押し寄せるように呑み込んでゆく!
    芦屋チカゲ:「ぐ、ああぁああ!?」
    嵯峨童子:盾で受け、刃で引き裂かんと再度構える、が───
    芦屋チカゲ:弦が爪弾かれる度に、妙なる調べが空に響く毎に。
    嵯峨童子:解良イノリに砕かれた鎧の隙間より音が届き、反響し。
    芦屋チカゲ:異形の化生が波打つ。震える。星珊胚の境界が震えて揺らぎ、十字冠から剥離する。
    嵯峨童子:増幅された祓いの音が、鎧の鬼を溶かしていく。
    芦屋チカゲ:「う、うぅ。あぅぅ……」
    嵯峨童子:その果てに……終に、騎士は膝を付いた。
    嵯峨童子:鬼は消える。最初から何処にも居なかったかのように。蝋の火が風に吹かれたように。
    芦屋チカゲ:「引っ込み思案のコトノちゃんが、こんなに立派に、自分を曝け出して……」
    芦屋チカゲ:ボロボロと大粒の涙を零すのと、同期するように。
    芦屋チカゲ:星宿月王の身体から、ばらばらと呪符がはだけてチカゲを縛る。
    佐陀コトノ:「チカゲさん……!」
    鰤谷カゴメ:「…いけない!」
    芦屋チカゲ:「それも、全部」
    芦屋コヨミ:「ダメっ……!」呪符に銃撃をするも、間に合わない。
    芦屋チカゲ:「意味がないんです、無駄だったんです」
    芦屋チカゲ:「降誕派を倒して奪った自由、アサヒとユウカで組んだ神祇祭典」
    芦屋チカゲ:「卒業してからも、みんなが自分の道を歩いて行けるよう、私たちが頑張って鍛えた道は」
    芦屋チカゲ:「全部、そうするように舗装されてたんです」
    芦屋チカゲ:膨れた袖からずるりと引き出すは三味線。人形浄瑠璃の伴奏仕る。
    芦屋チカゲ:収縮していた汚染十字冠の形が解け、星々が溢れて拡大し始める。
    芦屋チカゲ:「貴方たちはみんな、ずぅっと、これからも、逃れられずに……だから、ねぇ」
    芦屋チカゲ:「星座を作りましょうLet’s jam」弦を鋭く、かき鳴らす。
    芦屋チカゲ:現代神楽を、人形ライブを、今も地上を華やかに彩る祭典の数々を。
    芦屋チカゲ:全て網羅する六壬呪術の生き字引が、鬼気迫る渾身の音曲を上奏する。
    芦屋チカゲ:己の天に戴く虹泥が形を変えて、星々の鋼線を引いて、広がって。
    芦屋チカゲ:伸びる。コトノの、ヒナミの、イノリの冠を目掛けて。
    芦屋チカゲ:流星が、宿星が、定められた運命を絡め取らんと腕を伸ばす。
    解良イノリ:「、まずッ……」如何にあの泥を解体するかを準備していた。ただ逃げたとしてもこのままでは。だが、あれに触れれば--
    佐陀コトノ:「うあっ、ああっ、あああ!!」十字冠が虹泥に触れる、突如脳を描き回されるかのような感覚、鼓膜を突き破らんかの如き幻聴
    雛々未ヒナミ:「っ、あ。あああぁ」爪弾く三味線の音が"心"を揺さ振る。"音楽"を興ずる者の感受性に、十字冠を塗り潰していく腕を妨げる術はない。
    棗ハルカ:追い詰められた芦屋チカゲがこういった手段を取ることは分かっていた。
    佐陀コトノ:「チカゲ、さん……!」苦しみと不快感に悶え呻きながら、涙声が入り混じる悲鳴を漏らす
    棗ハルカ:故にわざわざあの様なことを言うことで芦屋チカゲの行動を誘導する必要があった。
    鰤谷カゴメ:「手は…」
    敦島カナメ:「ッ、クッソ……!」拳と刃による深手。どうにか……だが、対処が間に合わない!
    棗ハルカ:それが三つ目、追い詰め、盤面をひっくり返すような奥の手を引き出すこと。
    芦屋コヨミ:(うあ……どうしよう……どうしようどうしようどうしよう……)頭がぐちゃぐちゃになって、動けない。
    棗ハルカ:そして最後に、最後まで芦屋チカゲにとって棗ハルカは脅威ではないと思わせる必要があった。
    棗ハルカ:こちらの手は読まれ、後手に周り、攻撃しても有効打を与えられぬ脆弱な存在として。
    棗ハルカ:切り札はすでにある。
    棗ハルカ:従者とカテゴライズされるレネゲイド能力は、歪ではあるが従者にも十字冠を出現させる。
    棗ハルカ:つまり、従者という能力は十字冠のシステムに介入できる方法のひとつなのだ。
    棗ハルカ:棗ハルカは”それ”を手に取り、解良イノリに注入する。
    棗ハルカ:従者の媒体となる棗ハルカの血液を基にした有機的回路。
    棗ハルカ:一時的に解良イノリを自身の従者とすることで、芦屋チカゲによる十字冠のハッキングを肩代わりしたことを意味する。
    棗ハルカ:解良イノリを対象としたのは彼女の能力、あらゆるレネゲイド能力を霧散させる形質があれば。
    棗ハルカ:問題なく勝てる、そう”信じている”。
    解良イノリ:「、」目を見開く。それは為された手法そのものでもあるし、その手法が齎す結果--つまり、己が受けるはずだった侵蝕を彼女が受け持つということだ。
    解良イノリ:「……本当、人の事言えないでしょ貴方……!!」
    解良イノリ:一つ、息を吸い、吐く。それだけでもう、準備は終わっている。間に合った。
    解良イノリ:いいや、間に合わせて貰ったのだ。
    解良イノリ:影が渦巻く。伸び征く。地を覆う。
    解良イノリ:「”昼、太陽はあなたを撃つことがなく、”The sun will not harm you by day,」それは静寂にして、
    解良イノリ:「”夜、月もあなたを撃つことがない”nor the moon by night.明り一つない穏やかな夜を広げる。
    解良イノリ:一歩、僅かに脚を踏み。
    解良イノリ:中心にある、呪術兵装”天道”、その従者へ、周囲へ、全て影が殺到し、
    解良イノリ:「--ダヴィデの詩編121篇。こは旅立ちの詩なり!」その流星体、覆う十字冠に掛かる汚穢を解体する。
    解良イノリ:彼女の影は、エフェクト破りの影である。
    解良イノリ:「枷と軛よ、この者より去るがよい!我が仕える主と、その御名、そして我が有する問いに拠りて、我、楽園の守護者マスターオーダーが告げる!」それは破戒であり、
    解良イノリ:「”いずこにゆくか”は、彼女自身がさだめるであろう!」そは鎖を、”裏切り”の罪を払う赦しの業。
    解良イノリ:星とは、月と太陽に沿うものとしてつくられた。なら、それさえも覆い隠す夜があるなら。
    解良イノリ:それは、全ての災いから、人を護る大いなる守りにして、人を休ませる帳である。
    芦屋チカゲ:虹色に蠢く泥が、禍々しく広がる星雲が、赤き月光さえ、色褪せて。
    芦屋チカゲ:否、透き通ってゆく。与えられた、強いられた色彩が乱れて薄れて解されて。
    芦屋チカゲ:「……」異形に歪み果てた化生と共に、レネゲイドの力で構築された従者の姿も形を失ってゆく。
    解良イノリ:「……ふう」やはり大きい疲労がある。先にこれを見せてしまったのはカードとしてまずいかもしれない、が--
    芦屋チカゲ:顔中ぐしゃぐしゃにして、元より赤い目を真っ赤に染めてイノリを見つめて
    解良イノリ:「…どうだい、気分は。出来れば、いい感じだと助かるかな」私の根源、私の信仰、私の力の源は。
    解良イノリ:こうしてゆがめられた人を、助けることにある。
    芦屋チカゲ:「……自分のことは、惨めで嫌でしょうがないですけど」
    芦屋チカゲ:「安心しました。イノリちゃんは、やっぱり徳の高い人だ」つられて微笑む。
    解良イノリ:「今回は…いや、今回も、か。周りの皆に助けて貰えたからさ。……やれやれ…ほら、立てる?」手を差し伸べる。
    芦屋チカゲ:取ろうとした手が、そのまま形が崩れる。千切れて消える。この身は夢を構成するもので出来ている。
    解良イノリ:「……出力上げすぎたか。やっちゃったな…」
    芦屋チカゲ:「無理を利かせたのは私ですから……」
    芦屋チカゲ:だから伏したまま、視線を向ける。
    解良イノリ:自然と膝間付いて、彼女が楽な姿勢になるように。
    鰤谷カゴメ:「カゲねえさま。ひとまずは、お休みくださいませー」
    芦屋コヨミ:「…………」泣きはらした顔で、そばに寄る
    芦屋チカゲ:「先生、みんな……いっぱい迷惑掛けてしまいました」
    芦屋チカゲ:「それでも頼んで良いですか。アサヒを、ユウカちゃんを……六壬の皆の未来を」
    解良イノリ:「……任された。私はそういうの、得意だからな…人の迷惑の後始末をするのがさ」
    芦屋チカゲ:「その補佐が私の役目とばかり思ってたのですが、いやはや」
    芦屋チカゲ:「……よろしくお願いします。貴女たちしか、頼れませんので」
    芦屋チカゲ:深々と頭を下げたまま、消えて行った。
    GM:兵どもは、夢の如く消え去った。
    GM:此処に残るは激闘の跡と、生き残った者共のみ。
    GM:朱雀門の奥からは光が漏れており、更なる地下への道筋が待っているだろう。
    "ピシェゴーシュ":「……結局また、昇降機で行き会うハメになるわけか。くそ」
    "ピシェゴーシュ":そっけない形の黒い円盤、これまで身を潜めていた機神が、君たちの目の前に浮かんでいる。
    解良イノリ:「相手が門番を用意してるんだから、別ルートが無いならそうなるでしょうに。……さっきはありがとうね」
    棗ハルカ:「どうせこうなるならはじめから一緒に来れば良かったのよね」
    棗ハルカ:「それと私からもありがと、助かったわ」
    敦島カナメ:「中々順風満帆とはいかねえな、お互いによ」何とか血を止めて。
    "ピシェゴーシュ":「……こっちは、お前らの戦力に欠けられると困るってだけだ」
    敦島カナメ:「そうかい。ま、だが実際助かったしな。ありがとよ」
    解良イノリ:「こっちも、その手助けで被害が減ったんだから、それに対して言っただけね」肩をすくめて。
    "ピシェゴーシュ":少し沈黙があり、
    "ピシェゴーシュ":「別ルートがないってほうが想定外だったんだよ」
    棗ハルカ:「ふぅん? まるでアテがあったみたいな言い方だけど」
    敦島カナメ:「……んん?」
    雛々未ヒナミ:「……私達はどちらかというと、下層への別ルートはないものだと思ってたけど」
    解良イノリ:少し沈黙する。…事実として、メインルート一本、というのは効率が悪いし…なにより、私たち自身が不可思議な何者かの援護を受けている。
    棗ハルカ:「そうね、入り口は複数あったとしても最終的に合流するって考えだったわ」 ヒナミに同意する。
    佐陀コトノ:「あの、そのこと詳しく教えて貰っても良いですか……?」
    "ピシェゴーシュ":「呼び出された・・・・・・んだこっちは。壊れてもいない場所で、案内がないなんてことは…」
    敦島カナメ:「アタシはここについて全然知らねえんだが……『ある』もんなのか。そういう経路が。そりゃあ普通の地下施設なら出入口が複数あるだろうが……」
    敦島カナメ:「呼び出された?」
    鰤谷カゴメ:「喚び出されたと? この龍脈の内部からですかー?」
    芦屋コヨミ:「それって………もしかして、夢を通じて?」
    棗ハルカ:「やっぱりあの子のこと知っているのね。教えてもらえるかしら」
    雛々未ヒナミ:「第三層侵入直後の焼け野原で禁足地を張ってた何某さんのことだね」
    "ピシェゴーシュ":「遠隔操作用の通信を、夢って言うならな…本当に知らなかったのか、そっちは」
    解良イノリ:「…あれも、”見えて””読めた”のは…」
    鰤谷カゴメ:「夢もバーチャルリアリティも、だいたい似たようなものでして」
    棗ハルカ:「知らないわよ、全く確証もなかったんだし」
    解良イノリ:考え込む。(直感的にはラグナさんからハセル先生の連絡に似ているように見える…けど。あれも詳しい原理とかは聞いてなかったな)
    "ピシェゴーシュ":「あいつは、この研究施設の関係者…たぶん、検体か研究者だ。そうじゃなかったら…」
    "ピシェゴーシュ":「もっと悪いなにかだろうさ。下手したら、理事本人だったりするかもな」
    棗ハルカ:「そう言うだけの根拠は何なのかしら」
    "ピシェゴーシュ":「このわけのわからない施設への侵入経路…本当に侵入経路だけだったが、それと、研究に関する情報を送ってきた」
    "ピシェゴーシュ":「ここの完成させようとしていたもの・・に組み込まれたイースターエッグと、それを取り出すための方法」
    "ピシェゴーシュ":「要するに、成果を仮に起動させてこじあけるための鍵を持って来い、そうすれば提供を考える…ってな」
    棗ハルカ:「あんたのところには滅茶苦茶手順踏んできたってわけね……」
    雛々未ヒナミ:「(……急にたくさんお話してくれるようになってくれたね。本当はお喋り好き?)」
    析了トオル:興味深く聞いている、一線離れた場所で。
    "ピシェゴーシュ":「逆に、そっちに何も言ってなかったほうが驚きだし、それで降りてきてる方が信じられない」
    棗ハルカ:「で、あんたも言ってた”白猫”がそれを渡してきた、と」
    棗ハルカ:「うるさいわね~~!!」 ピシェゴージュの言葉にピキピキする。
    解良イノリ:「元々の六壬高専の降下作戦があった上での事だから…とはいえ」
    敦島カナメ:「それはスゲェ情報……というかほぼ招待だな。あんたにはそんなことを言ってきたのか」
    解良イノリ:「………そうだな、私達にも分かるように初めから聞きたいところだ」ハルカの方も見つつ。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『そういう手合いは外部への干渉に、力を消耗するものと相場が決まっている』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『ピシェゴーシュくんよりハルカくんの方が、より親身に力添えしてくれると信頼を勝ち取れたのだろう』
    "ピシェゴーシュ":「ああ。白猫のアバターのやつだが、まあ……こっちは外すわけにはいかなかったんだろ」
    芦屋コヨミ:「……玄女ちゃんも、前コトノちゃんに色々伝えるの、いっぱいいっぱいだったみたいだし……」
    "ピシェゴーシュ":「そりゃあ、ノドス学区以外には絶対に用意できないものだからな」
    佐陀コトノ:「あ、あの時の……。そうだったんだ……」
    棗ハルカ:「……ま、ということでねあたしもピシェゴーシュこいつを呼んだのと同じ存在にさっきは干渉があったというわけ」
    解良イノリ:「…なるほど。話してくれて感謝するし…ノドス以外に用意できないもの、か」
    雛々未ヒナミ:「なるほど。しかも、私達に降りかかる危険を先んじて回避させてくれていた、と」
    棗ハルカ:「元々、その子に呼ばれたからここに来るメンバーに加えてもらった」
    "ピシェゴーシュ":「苦労を買って倍にするタイプかあんた」
    棗ハルカ:「そういうことだったのよ、さっきまで全く確証もない出来事だったし」
    雛々未ヒナミ:「悪意はあんまり感じない……いや、五体満足で来てもらうことに意味があったのかな」
    芦屋コヨミ:「……でも、これで二人になった、から。たぶん確実に待ってる」
    "ピシェゴーシュ":「かもな。男子生徒・・・・は、ノドス以外にはどこにもいない。遠隔でもいいってのは、雑にも程があると思うが…」
    棗ハルカ:「苦労を買って倍にって……別にそういう気はないわよ。私は」
    "ピシェゴーシュ":「どうだか、そういうやつはどこにでも…いや、やめとこう。話が脱線した」
    解良イノリ:「……男子生徒を?…いや…陰陽論は…」機神とかそっちだと思ったのだが。いやしかし、ノドス学区の喪失によって本来路線から変更しているとあった…
    敦島カナメ:「男子生徒?ノドスにしかないものって、お前それは……」
    棗ハルカ:「そういうあんたも貰った情報を信じてここまで来る辺り人のこと言えないわよ」
    "ピシェゴーシュ":「資料によれば起動キーは、十字冠に繋がれた男女・・・・・・・・・・だ。一揃い」
    "ピシェゴーシュ":「…なんでか知らないが、おれのことを名指しだったからな。それなら何かあっても、控えめに見て一番被害が少ない」
    ”進路指導室” 黒瀬直:(親近感が湧くな)
    棗ハルカ:「ということは……その片割れは私ってことになるのかしらね」
    解良イノリ:「……四大呪術兵装の資料にあった記述?その時から既に選択済みだったのか、それとも…ここは当事者じゃないと分からないか」
    棗ハルカ:「女の子なら誰でもいなら話は別だけど」
    佐陀コトノ:「ほ、他には条件はないんですか?」
    敦島カナメ:「それもあんたを直にご指名か。読めねえな、その白猫サンの狙いもよ」
    "ピシェゴーシュ":「いや。資料を信じるなら、繋げて最後は使い潰せるなら、本当に誰でもいいってことだったが…」
    佐陀コトノ:「つ、使い潰せるなら!?」声を上げる
    棗ハルカ:「言葉のあやね、相当の負担がかかるって話でしょう」
    解良イノリ:「…泥の…星珊胚の器か何か、男女……いや。まさかだが………」
    "ピシェゴーシュ":「理事会はそのつもりだったってことだ」
    棗ハルカ:「だんだんこいつの話の仕方が分かってきたわ」
    "ピシェゴーシュ":「……見透かすような言い方するな、お前」
    鰤谷カゴメ:「ここは六壬。呪術がまことになる土地なのでしてー。あなたを名指ししたなら、相応の意味があるはずなのですー」
    棗ハルカ:「そういう言い方するから、そう見えるのよ」
    佐陀コトノ:「大丈夫かな……」不安げな表情
    雛々未ヒナミ:「……陰と陽、無尽の二つ星。うーん……」
    解良イノリ:「……能力的にハルカの従者、ゴーレム製作に”ピシェゴーシェ”は空間迷彩だったわね……血による器の制作と、光……」
    芦屋コヨミ:「……でも、とりあえず下に急がないと。地下にはユウカさんと、姉さまが……」
    雛々未ヒナミ:「そもそも、ソレが起動すると私達に嬉しいものなのかどうか。よく分かんないや」
    解良イノリ:「…これ以上は推測だらけか。ともかく。多分、二人が軌道修正前…呪術兵装作成前の降誕派計画に重要そう、ってことね」
    鰤谷カゴメ:「呪術的なことを鑑みますとー…以前、コトノさんから伺った詠唱からして…」
    "ピシェゴーシュ":「そうだ。ついでに、こうして顔を見せたのは…まあ、知ってるものを渡して、最悪でも生きてる理事会の遺産から、卵を引き上げたほうがマシだと判断したからだ」
    敦島カナメ:「機神や十字冠が絡むとなると、尚更な。とかく分からんことが多すぎる」
    "ピシェゴーシュ":顔というにはのっぺりとした黒い円盤が浮かんでいる
    ”進路指導室” 黒瀬直:『詳細なメカニズムについては、呼び立てた本人に聞いても良いだろう』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『第四層をこちらから出来る範囲でスキャンした。龍脈……星珊胚の反応は過去最低値』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『安定状態にある、研究施設としての状態を最も維持しているということだ。即戦闘とはならないだろう』
    "ピシェゴーシュ":「おれが出せる情報は、これだけだ。その上で、理事会の遺産が片付くまで、協力を申し出る。受けるか?」
    敦島カナメ:「ありがたいね。穏便に済むならそれに越したこたない」無論、状況的にそうはならないだろうが。
    棗ハルカ:「そうね、まず話をまとめましょう」
    雛々未ヒナミ:「ん。やっと素直になったね」
    棗ハルカ:「私とピシェゴーシュは便宜上──白猫、という存在と接触した」
    棗ハルカ:「白猫はここに関する情報、降誕派にまつわる情報を持っていて、それをピシェゴーシュに提供することでこちらに呼んだ」
    棗ハルカ:「この情報に関してはこちらで持っている情報とすり合わせれば重なる部分も出てくる、その上でピシェゴーシュの言う通り理事会側の存在だということは確か」
    棗ハルカ:「そしてこの先に進むということは理事会側の思惑に乗る可能性が高い。罠かもしれないということ」
    "ピシェゴーシュ":「普通に考えたら、十中八九どころか、十罠だな。それ以外で呼ぶやつがいるか?」
    "ピシェゴーシュ":「その上で、そこに卵があるのは間違いない。そのチャンスと、どう見ても稼働効率が上がってるここをどう見るかだろ」
    棗ハルカ:「そういうことね、私としてはこの先に何が待っているにしろ進むしかない。って思ってるわ」
    解良イノリ:「このままなら、理事会遺産が”卵”を抱えて本格稼働しかねない危険性もある…ってわけだ」
    敦島カナメ:「ま、実際にその白猫サンと会ってねえアタシから見ても、罠に見えるわなァ。それでもいかなけりゃならんのだが……」
    棗ハルカ:「だって、このまま引き換えしても再アタックして間に合うかどうかなんてわからないもの」
    雛々未ヒナミ:「……100%罠だと思う。けれど、白さんと九十九先輩が第四層に居るはず。本来の目的もそこにある」
    棗ハルカ:「それで間に合わなかったら少なくともここのイースターエッグの確保はほぼ不可能になる」
    佐陀コトノ:「それに、この先にはアサヒさんもいるはずです、アサヒさんのためにも出来れば引きたくはありません」
    解良イノリ:「よくあるやつだな。使える物資に人員はごく少数、時間も残り少ない。但し、やらなきゃ被害は甚大」
    敦島カナメ:「そ。機会はここしかない。行かなきゃならん事情もたんとある」
    鰤谷カゴメ:「みなさまー…」
    芦屋コヨミ:「……ぜ、絶対行って、助けなきゃ。姉さまを」
    解良イノリ:「私は協力した上で突入するのに賛成するよ。元から助っ人だしね」
    棗ハルカ:「カナメの言う通りね、退く理由よりも進む理由が多いもの」
    析了トオル:「…………」同意を示している。こそこそと
    敦島カナメ:「あんたは決に参加できる立場なのか?いやこっちの雇い主な以上アタシよりはあるんだが……」
    "ピシェゴーシュ":「……面の皮の厚い同行者には事欠かないみたいで、助かるんだかな」
    棗ハルカ:「ということで、協力しましょう。ピシェゴーシュ」
    棗ハルカ:「みんなやる気だしね」
    佐陀コトノ:強く頷く
    敦島カナメ:「ま、なのでな。アタシもいいと思うぜ。そこの円盤男士と一時同盟も。普通に助かるし」
    "ピシェゴーシュ":「契約成立だな。なんだ、よろしく頼む」
    雛々未ヒナミ:「よろしくね~~」
    解良イノリ:「此方こそ宜しくお願いするよ」
    敦島カナメ:「あいよ。頼んだぜ」カッカと笑う!
    鰤谷カゴメ:「らしくなって参りまして、頼もしい限りなのです。カゴメも、尽力いたしますゆえー」
    佐陀コトノ:「ノドスとの協力、あの時はただの気まぐれだってピシェゴーシュさんは言ったけれど、」
    佐陀コトノ:「……こうやって一緒に戦う機会を得られたこと、私、とっても嬉しいです」
    佐陀コトノ:「ここから最後まで、よろしくお願いしますね。ピシェゴーシュさん!」そう言って、屈託のない笑顔で笑う
    "ピシェゴーシュ":「……なんでそんな目で、大損しますって宣言ができるんだよ。あんた」
    鰤谷カゴメ:「コトノさんは、そうしたかたなのです。だからこそ、いまここにおられるのでしてー」
    棗ハルカ:「そうじゃなきゃわざわざこんなところに来ないしね」
    解良イノリ:「与えた分だけものを得る、ともいうからね」
    御剣サクヤ:「………話は、纏まったみたいだね」
    柳フツ:ぼろぼろの身体を引きずり、やっとのていで顔を出す。
    御剣サクヤ:少し、よろけながら進み出る。
    佐陀コトノ:「さ、サクヤさん!? フツさんも……!」
    雛々未ヒナミ:「……大丈夫なの?さっきまで散々戦ってたんじゃあ」
    棗ハルカ:「そうね、すぐに戻ってもいいと思うわ」
    御剣サクヤ:「最後まで同行させてもらうよ。元はと言えば私たちの不手際だ。有事の際は転送までに一太刀くらいは浴びせられる」
    柳フツ:「六壬の魔を封じること……アサヒさんを護ること。使命を投げ出すことはしたくありませんので」
    佐陀コトノ:「……絶対、無理はしないで下さいね」
    敦島カナメ:「ふむ。……気合入ってんな!さすが六壬の特高ってやつか!」崑崙精神!!
    雛々未ヒナミ:「……二人とも真面目さんだね。流石」
    佐陀コトノ:「それに、不手際なんて言わないで。サクヤさん達が懸命に力を尽くしてくれたこと、その傷を見れば分かります」
    解良イノリ:「そうだな。無理して後に残す方が、ずっと問題だ」
    鰤谷カゴメ:「はい。感謝を。必ずや討ち果たしましょうー」
    棗ハルカ:「みんな安心して、もしもなんて起きさせないから」
    棗ハルカ:「今までだってうまくやってきたでしょう? だったらこれからも大丈夫」
    "ピシェゴーシュ":「…ずいぶんわかったような口を叩くんだな」
    棗ハルカ:「こんなところでネガティブなこと言ってもしょうがないでしょう」
    棗ハルカ:「それにうまくやってきたっていう実績があるのは確かよ、だったらそっちの方を信じたほうが良いじゃない」
    棗ハルカ:「そういうわけで頼りにしてるわよ、ピシェゴーシュ」
    "ピシェゴーシュ":「……まるで……」
    "ピシェゴーシュ":「ああ。やるだけはやってやるよ。負ける気でやるのは趣味じゃないんだ」
    棗ハルカ:「言うじゃない、少し見直したわよ」
    棗ハルカ:「それじゃ行きましょうか。絶対にみんなで戻るんだから」

    GM:シーンカット
    GM:ロイス、購入、侵蝕低減処理などをお願いします
    解良イノリ:ロイスはラストだから……保留!
    解良イノリ:購入は欲しいものなんかあるかなあ hp回復はするとして…回復しきったら、ブルゲとか?
    佐陀コトノ:こちらも保留で!
    雛々未ヒナミ:まだロイス保留
    佐陀コトノ:セットアップがハルカさん以外全員埋まってるはず?
    棗ハルカ:埋まってるね!!
    解良イノリ:hp減ってる子達にまず治療キットを使ってもらいましょ 6個あるぞ
    佐陀コトノ:カナメさんとヒナミサマかな
    雛々未ヒナミ:今奏者撃ったら死にそうっていうか撃てない いただきます~~
    解良イノリ:つかって~
    敦島カナメ:そうですね、ありがとうございます。頂きます~
    雛々未ヒナミ:4+3d10
    DoubleCross : (4+3D10) → 4+21[7,8,6] → 25

    雛々未ヒナミ:ほぼ全快
    敦島カナメ:2+3d10
    DoubleCross : (2+3D10) → 2+20[6,7,7] → 22

    解良イノリ:私くらってないし、受けてる人はどんどん使ってもろて
    佐陀コトノ:あっじゃあ私も全快じゃないので1個使います
    解良イノリ:今4個残り!使いなー
    佐陀コトノ:21+3d10
    DoubleCross : (21+3D10) → 21+15[6,7,2] → 36

    佐陀コトノ:HP27で全快です!
    敦島カナメ:そう……そうですね、では結構数あるし、もう一ついただきます。ありがとうございます~
    GM:アイテム交換!今回エネミーを4倒したので発掘品を8取得してます
    敦島カナメ:22+3d10
    DoubleCross : (22+3D10) → 22+25[6,9,10] → 47

    敦島カナメ:上限いっぱい!33で全快しました助かる~!
    雛々未ヒナミ:自分以外全快なら、もう一個貰って全快にしようかな……
    棗ハルカ:どうしようかな、大口径機関砲でも買ってみるか
    解良イノリ:ハルカ先生も問題なければヒナミさん回復貰っちゃっていい気がする
    解良イノリ:残り2つだしね
    雛々未ヒナミ:ハルカ先生ダメージ喰らってなさそう
    佐陀コトノ:そうですね
    棗ハルカ:食らってないよ!
    解良イノリ:使ってー
    雛々未ヒナミ:25+3d10 死ぬほど贅沢なキットの使い方
    DoubleCross : (25+3D10) → 25+13[1,6,6] → 38

    雛々未ヒナミ:全快!!
    GM:では購入と交換はサブの方でよろしくお願いします
    敦島カナメ:あ、ロイスは迷ったけど、最後の枠を……前シーンからの流れもあるし、イノリさんで! 解良イノリ 〇尽力/敵愾心 で。ちょっとだけ対抗心みたいなものが……ある!
    GM:OK!
    マルチプル・パペットA:大口径機関砲狙います 《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットA:(8+2)dx7>=38
    DoubleCross : (10DX7>=38) → 10[2,2,2,4,4,6,6,10,10,10]+5[2,3,5] → 15 → 失敗

    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(91 → 92)
    解良イノリ:妖精必要なったら言ってね~
    マルチプル・パペットB:大口径機関砲狙います 《天性のひらめき》
    マルチプル・パペットB:(8+2)dx7>=38
    DoubleCross : (10DX7>=38) → 10[4,4,4,6,7,7,8,9,10,10]+10[2,6,7,10,10,10]+10[1,3,9,10]+10[1,7]+1[1] → 41 → 成功

    棗ハルカ:あ、買えちゃったw
    解良イノリ:ヤバ……すごい
    敦島カナメ:すご~~
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(92 → 93)
    佐陀コトノ:すご~
    解良イノリ:マイナー搭乗とポンケ足りてたっけ
    棗ハルカ:じゃあ、パーソナルモビリティと大口径機関砲をヒナミちゃんに渡します
    雛々未ヒナミ:???
    敦島カナメ:殺人マシーン……!!
    棗ハルカ:搭載火器は1R1回しか使えないので気をつけてね!
    解良イノリ:ウェポンケース足りてまする?ないなら買いに行きます
    佐陀コトノ:殺戮人形
    雛々未ヒナミ:ちょっと待ってね データ見たことないから今から見る
    棗ハルカ:NCのP102だね
    雛々未ヒナミ:搭乗状態じゃないと撃てない武器だね 理解
    雛々未ヒナミ:同エン不可で両手埋めるのはヤバいからウェポンケース欲しいですね……
    解良イノリ:了解!じゃあ一回チャレンジしてみます。ラッキーメダルホワイト起動。
    敦島カナメ:ダメならこっちも……狙っていくよ!
    解良イノリ:5dx+5+1>=18
    DoubleCross : (5DX10+6>=18) → 8[3,4,6,7,8]+6 → 14 → 失敗

    解良イノリ:財産全部で買えるね。買うよー。財産4→0.渡す!
    敦島カナメ:やった!
    雛々未ヒナミ:頂きます!
    解良イノリ:私は購入したんで十字冠引き下げします。
    棗ハルカ:じゃあ、もう一個買っておきます
    解良イノリ:109-10-1d10
    DoubleCross : (109-10-1D10) → 109-10-6[6] → 93

    解良イノリ:以上!
    敦島カナメ:所で私も、見返してみるとバリアクッラッカーの分侵蝕入れてなかったので、4足して今101あったのですわ、お恥ずかしい……
    敦島カナメ:なので、こちらも減らすよ!
    マルチプル・パペットC:《天性のひらめき》 ウェポンケース
    佐陀コトノ:十字冠の侵蝕率引き下げ処理を行います!
    佐陀コトノ:112-10-1d10
    DoubleCross : (112-10-1D10) → 112-10-4[4] → 98

    敦島カナメ:あ、パペットさんの買い物の後にしよ!
    マルチプル・パペットC:(8+2)dx7>=18
    DoubleCross : (10DX7>=18) → 10[1,2,3,3,5,5,6,6,7,8]+2[2,2] → 12 → 失敗

    マルチプル・パペットC:しっぱい!
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1増加(93 → 94)
    敦島カナメ:パペットチャン……
    敦島カナメ:101-10-1d10
    DoubleCross : (101-10-1D10) → 101-10-9[9] → 82

    雛々未ヒナミ:自前でもケースチャレンジ
    雛々未ヒナミ:3dx+4>=18
    DoubleCross : (3DX10+4>=18) → 9[3,4,9]+4 → 13 → 失敗

    雛々未ヒナミ:以上!
    佐陀コトノ:最後に呪術兵装18個使用し、残りのショップアイテム全て交換します
    敦島カナメ:あ、じゃあ私もケースやってみます。挑戦!
    解良イノリ:あっ兵装わすれてた えらい! 後で振り分けがいるけど、RCは固定値いるコトノちゃんに全部でいいかな
    棗ハルカ:RCはコトノちゃんでいいと思います
    敦島カナメ:3dx+2>=18
    DoubleCross : (3DX10+2>=18) → 9[9,9,9]+2 → 11 → 失敗

    敦島カナメ:ダメでした……
    佐陀コトノ:あっすみません! サンドマンとシルフィード、有難く頂きます!
    雛々未ヒナミ:装備宣言、両手に大口とランチャー、ウェポンケースにピストルをin。
    佐陀コトノ:私もメイド服を脱いでウェポンケースにしまっておきます
    棗ハルカ:シューターズジャケットを装備します
    解良イノリ:各々の技能強化はそれぞれとして、 後は…アマガドラッグとピクシー、ビーストハート?
    棗ハルカ:復活系はくれると嬉しいかな
    解良イノリ:じゃあビーストハートをハルカ先生に、情報支援のピクシーは必要そうな人かな…?
    佐陀コトノ:ピクシーはとりあえず保留で必要になってからにしましょう!「
    棗ハルカ:そういえばアマガドラッグも貰っておこうかな
    解良イノリ:じゃあハルカせんせに3つどうぞー
    棗ハルカ:いただく!
    雛々未ヒナミ:射撃はイクシードだっけ 頂きます
    棗ハルカ:カナメちゃんにはデスコンダクターで
    棗ハルカ:ヒナミちゃんはイクシードだね
    敦島カナメ:どんどん使って復活してくだせえ!先生!
    雛々未ヒナミ:理解の民!
    解良イノリ:変若水も残ってるし、上手く使っていこ―
    敦島カナメ:ありがたいです!!全部買ったので、こちらにも装備がある!いただきます~

    GM:朱雀門の奥。内裏には地下へ繋がる階段への道が、招く様に開いていた。
    GM:内部は妖しく、青色の火が道筋を照らしている。
    GM:かつん、かつんと。
    GM:足音だけが暗い世界で耳に響いて、そして───
    GM:世界が移り変わった……いや、元に戻ったかのような錯覚と共に、大きく開けた空間が目に入った。

    GM:最後のミドルです。登場侵蝕をお願いします。
    解良イノリ:解良イノリの侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加(93 → 97)
    佐陀コトノ:98+1d3+3
    DoubleCross : (98+1D3+3) → 98+3[3]+3 → 104

    棗ハルカ:うーん、
    敦島カナメ:82+1d3+3
    DoubleCross : (82+1D3+3) → 82+1[1]+3 → 86

    棗ハルカ:1d10だな
    棗ハルカ:棗ハルカの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(94 → 103)
    棗ハルカ:よし……
    雛々未ヒナミ:99+1d3+3
    DoubleCross : (99+1D3+3) → 99+1[1]+3 → 103


    GM:薄暗い、研究施設だった。
    GM:そこに人の姿は一切確認できず、気配も感じられるものはない。
    GM:しかし、機械は何れも僅かながらに動作を続けている。

    GM:……文明に溢れているはずのその空間は、不思議と神秘的に見えた。
    白猫:そこに場違いひとつ。あるいは、似合う?
    白猫:人気のない研究施設には不釣り合い。浮世離れして、にぁお。
    白猫:二股の尾をくねりと揺らし、青白い鬼火を纏って、君たちを迎え入れる。
    白猫:「にぁお」今度は誰もに、その愛くるしい仕草をお披露目する。
    芦屋コヨミ:「……猫。あれが……?」
    棗ハルカ:「約束通りにここまで来たわよ」
    棗ハルカ:「また会ったわね、白猫さん」 敵意などはない、初めて会った時のそれだ。
    析了トオル:「……日本の猫又の類でしょうか。しかし……私達にも見えるという事は、実体を得ていると」
    "ピシェゴーシュ":「見た目は同じだな。本体かは知らないが」
    雛々未ヒナミ:「……この子が、ハルカさんを此処まで呼びよせた子」屈んで、視線を合わせる。
    御剣サクヤ:「……妖だが、敵意と害意の類は見られない」
    敦島カナメ:「……アイツがか。実際見るとまあ……化け猫だな……」かわいらしいとは思う。
    柳フツ:「今のところは感知できるものは可愛さしか……」
    解良イノリ:「…ふむ。初めまして、でいいのかな」小さく頭を下げつつ。
    佐陀コトノ:「かわいい……」
    白猫:「そうだね、メサイアのお姉さんとは初めましてだ」
    解良イノリ:「一応今はもう抜けたことになってるんだが…ともあれ。先の層ではお世話になった。感謝する」
    白猫:「他の子も大体は初めまして、ハルカちゃんとお兄さんはお待たせ」
    白猫:「待ってたのはぼくの方だけど、要領得ない説明に待ち遠しかっただろうからね」
    白猫:くくっと笑って、一人の少女を見上げる。
    白猫:「……ヒナミちゃんは、久しぶり」
    雛々未ヒナミ:「……?」こてん、と首を傾げる。
    白猫:視線を合わせるように首を傾げ、こてんと身体を持っていかれる。
    白猫:「ま、このなりで言われてもそうか」
    雛々未ヒナミ:「うーん。私、猫のファンも居るらしいから、これから頑張って顔を覚えようとしてるんだけど……」
    白猫:「さすがヒナミちゃん。まあ覚えるのはこっちの顔でいいよ」
    雛々未ヒナミ:「ごめんね、ええっと、どこかで、お会いしたことが……ええっと、」不安げに記憶を巡らせる。
    白猫:亡、と鬼火。猫の後ろで青白い炎が浮かぶ。
    ???:それは徐々に人型を成す。幽鬼のように、妖精のように中空で浮かぶ。
    雛々未ヒナミ:「ゆ……め……」形作られていく人の姿に、目を奪われる。
    ???:頭には一本の鬼の角。青白い肌と髪。仄かな赤目。

    ???:ぴょんと飛び乗った白猫を膝の上で撫で繰り回し、くすりと儚く笑いかける。
    ???:「どうだろう、ぼくが何者なのか、薄々察しのついてる子もいるのかな」
    ???:「何はともあれ長旅お疲れ様。ぼくが留めておいた情報、ぜ~んぶ見つけてくれてありがとう!」
    雛々未ヒナミ:「…………」ぽかんとしている。見るからに、上手く飲み込めていない。
    ???:「ぼくは九十九ユウカに取り憑いて、取り残された青行燈のRB」
    ???:「名乗るなら……んー 
    "青行燈"八雲ミチル:……ってところかな?」
    雛々未ヒナミ:「ミチル……ちゃん。そっか、道理で、その十字冠」
    雛々未ヒナミ:「よく似てる、九十九先輩のと」暖かに燃える、優しき火のような冠に。
    鰤谷カゴメ:「なるほどー?」
    "青行燈"八雲ミチル:「自慢のチャームポイントに気付いてくれてありがとう」頭上に浮かぶは鬼火の形の十字冠。
    "青行燈"八雲ミチル:「本当は身体の形も準ずるのだけど、今そうすると身動きが取れなくってね」
    "青行燈"八雲ミチル:「代わりにあの子のお友達の形を借りてるんだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「と言っても、ここじゃなくて別のユウカちゃんからだけどね」
    "青行燈"八雲ミチル:この子もそう、と言って白猫を撫でると鬼火に溶けて消えてゆく。
    棗ハルカ:「それじゃこちらも約束を守ったのだし、あなたも約束を守ってくれると嬉しいわ」
    解良イノリ:(…別の?…いや、今は…)
    棗ハルカ:「ミチル、話を聞かせて。ここに呼んだ理由、そしてここで何が起こるのか」
    析了トオル:「成程、記憶と姿を重ねるのは、戒則に触れる危険性があると……」
    雛々未ヒナミ:「はえぇ……そっかぁ……なるほどなぁ……」揺ら揺らと燃えゆく鬼火を見つめ続けて、譫言。
    敦島カナメ:「……あんたのことはよく分かってねえし、正直その正体も……有り得るとは言え驚きだが……!」
    "ピシェゴーシュ":「ノドスを呼び込んだ意図も、できればな」
    解良イノリ:「分かり易くお願いしたいね。結構歯抜けの部分が今まであって、推測頼りな所が多かったから」
    雛々未ヒナミ:「……って、そうじゃないね。ここにハルカさん達を呼び寄せたことについてお話、聞かないといけないね……!」
    佐陀コトノ:こくこくと頷く
    "青行燈"八雲ミチル:「それはもちろん。ハルカ先生たちには特に気を揉ませただろうし」
    敦島カナメ:「話は聞かせてもらうぜ。そう、あんたの目的だ。……いやにしても……九十九サンの共生RBってやつか……こんなことがなァ……」
    "青行燈"八雲ミチル:すぅ、と手を挙げると施設の扉が重々しい音を立てて開いていく。
    "青行燈"八雲ミチル:「ついてきて、ここはぼくの管理下だから次の層まで直通さ」
    "青行燈"八雲ミチル:ふよふよと浮かびながら招き入れる。
    棗ハルカ:「みんな、行きましょう」 ミチルの後についていく。
    解良イノリ:此方も二人の後に続く。
    雛々未ヒナミ:いつも通り、"白拍子"に背負われてついていく。
    敦島カナメ:トオル部長の後について(護衛だからね!)続く。
    佐陀コトノ:緊張した面持ちで後に続く
    析了トオル:周りに目を輝かせながら進んでいく。
    柳フツ:車いすの両脇を固める。なぜだろうね
    御剣サクヤ:さあ……
    "青行燈"八雲ミチル:「しかし、話せることも話さないといけないことも山ほど多いしな。百個とはいかないけれど」
    "青行燈"八雲ミチル:「まずはこれを聞きたいってものがあれば答えていくけど」
    雛々未ヒナミ:「(……九十九先輩のことについて聞きたいこと、いっぱいあるけど)」喫緊の要件が沢山あるため、飲み込む。
    棗ハルカ:「そうね……まずは、どうして私達だったのか。は、どうかしら?」 わざわざ名指しした理由だ。
    "青行燈"八雲ミチル:「ハルカ先生とリ……ピシェゴーシュくんだね。OK」
    "青行燈"八雲ミチル:「声掛け出来るならもっと沢山呼び込みたかったけど、無理だから必要最低限。の二人だ」
    "ピシェゴーシュ":「それなら、もっと使えるやつがいたろ」
    "青行燈"八雲ミチル:「そんなことないよ、2大ジャンルのそれぞれベストだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「お友達に聞いてないだろう?夢の中でお告げを貰ったなんて」
    "青行燈"八雲ミチル:「君たちにしか声掛けしてないんだよ。自慢していいぜ」
    "青行燈"八雲ミチル:「『十字冠を持った、大人と子どもの狭間の子』と、『十字冠を失った子』」
    "ピシェゴーシュ":「…資料の中身とずいぶん違うな?」
    棗ハルカ:「前者は私、後者はピシェゴーシュ……確かにそれなら他にも当てはまる子はいるわね」
    棗ハルカ:「あなたは私達をそれぞれベストと言ったけれど、どういう意味でそれを判断したの?」
    "青行燈"八雲ミチル:「ピシェゴーシュくんが言う資料ってのは、大人たちが建てたプランの話だろう?」
    "青行燈"八雲ミチル:「まだぼくが敵だと思ってるのかよ、もう……そうだね、教育実習生も何人かいるみたいだね」
    "青行燈"八雲ミチル:「ハルカ先生の素敵なところはその従者を扱う性質だ。活躍するのは広域探索だけじゃない」
    "青行燈"八雲ミチル:「これから逆転の一歩シルバーバレットになる力だ。頼りにしてるよ」
    "青行燈"八雲ミチル:「ピシェゴーシュくんは、フルネームで言うと……サマエルあれが続くだろう?」
    "青行燈"八雲ミチル:「楽園の蛇、盲目の神、格好良いじゃないか。そういう言葉遊びが奴には効くんだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「日本人の面倒くさい見立てにもうちょっとだけ付き合ってくれたまえ」
    "ピシェゴーシュ":「…どこまで調べてるんだ。そのうえ何が通じるって?」
    鰤谷カゴメ:「ハッタリなのでしてー。そのようなものなのですー」
    解良イノリ:「グノーシスか…?いやすまない。続けて貰って」
    "青行燈"八雲ミチル:「君の胸に燃える炎は間違いなくユニークさ、誇ってほしいな」
    "青行燈"八雲ミチル:「つまりだ、そのひねくれ小僧は未だに疑ってるみたいだけど」
    "青行燈"八雲ミチル:「この龍脈の最奥、或いは最高の場所で未だに蠢く降誕派の」
    "青行燈"八雲ミチル:「ミトラの野望を阻止してもらうために、二人が欠かせない鍵だったんだよね」
    "青行燈"八雲ミチル:「それだけじゃ全然戦力が足りないけど、そこはアサヒちゃんが用立ててくれると信じてた」
    棗ハルカ:「ミトラ……? 降誕派が一体になった残滓ではなくて?」
    "青行燈"八雲ミチル:「あの馬鹿どもが次々飛び込み自殺したのは、ミトラが仕事しなくて不安だったからじゃないよ」
    "青行燈"八雲ミチル:「ミトラの筋書き通りに動かされて、一緒くたになったんだよ。どうしようもない奴らさ」
    棗ハルカ:「……そうなると、かなりの部分がミトラの筋書き通り。って、なってると考えていいのね」
    "青行燈"八雲ミチル:「うん。ぼくとユウカちゃんは連中のすぐそばで使われてたから、一部始終を見てたけど」
    "青行燈"八雲ミチル:「本当に気持ち悪かったよ。どこから湧いたのかさえわからないミトラに」
    "青行燈"八雲ミチル:「奴が描いた青写真……天帝の創造という絵空事に躍起になる様は」
    棗ハルカ:「どこから湧いたのさえ分からないって……それってその言葉の通りなのかしら?」
    棗ハルカ:「私達は降誕派はミトラというトップが率いて作り上げた派閥だと思っていたけれど」
    "ピシェゴーシュ":「マスターエージェント不在は聞いてたが、なんだそりゃ。意味がわからない」
    棗ハルカ:「元々、既に降誕派があって。そこにいつの間にかミトラが上に立っていた、ということなの?」
    "青行燈"八雲ミチル:「降誕派の、それを構成するFHセルや周縁結社」
    "青行燈"八雲ミチル:「あらゆる資料と記憶に、ミトラの背景は確認出来ていない」
    敦島カナメ:「……」不気味なものを感じている。
    佐陀コトノ:「……!」ぞっと背筋が凍る
    "青行燈"八雲ミチル:「ノヴァリス計画が秘密裏に動き始めたその時、何処からともなく発生して」
    "青行燈"八雲ミチル:「"神性の戒:神秘を写し取る事はできない"を結んだんだ。よりにもよって第一の戒律だぞ」
    棗ハルカ:「……嘘でしょ」
    解良イノリ:「………………」考え込む。
    敦島カナメ:「……何なんだよ、そいつは」
    佐陀コトノ:「……一体、ミトラは何者なんですか」
    雛々未ヒナミ:「……それだけ、そのミトラって人が特別な存在、で」
    解良イノリ:「契約そのものの基盤は、師が…”マスターオーダー”が整えた。つまり、その時に”誰の記憶にも残らない何者か”が一番に、問いに答えた」
    棗ハルカ:「……存在しない神、絶対的上位者。それに近いものだと私は思っているのだけど」
    棗ハルカ:「つまり、ミトラこそが彼らの目的そのもの」
    "ピシェゴーシュ":「馬鹿な。そんなもんが口を利くかよ」
    棗ハルカ:「どうかしら」
    解良イノリ:「いや…そうしたものがあるのなら」
    "ピシェゴーシュ":「六壬ここの生徒が使うエフェクトだって、そういう仕組で動かしてるってだけの話だろう?」
    解良イノリ:「なんで“革命”が成立してる?だから、彼は絶対者じゃない。少なくとも、今は」
    解良イノリ:「……ああ、今。未来はそうなりえると、して……あ」
    佐陀コトノ:「イノリさん?」
    棗ハルカ:「だから完全になろうとしている、そういう話だと思っているわ」
    解良イノリ:「………なるほど。いや…降誕派の神秘のことを思い出して」
    析了トオル:「星珊胚、ですね」
    解良イノリ:「あれは、”過去”を成立させるものだった。…過去が定まれば未来が定まる、と彼らは書いていて…」
    解良イノリ:「…なら、”未来に成立し得る神”が、”これから生まれる為に働きかけている”のなら、どうだろう」
    解良イノリ:「…大分眉唾だけど…いや、推測が過ぎるんだけど。これなら理屈は通るかな…って…」大分自信が無さそう。
    佐陀コトノ:「……ミチルさんは、この答えを知っているんですか?」
    佐陀コトノ:彼女に視線を向ける
    "青行燈"八雲ミチル:「……ぼくは答えを見つけてないし、結論も出していない。怖いからね」
    "青行燈"八雲ミチル:「ミトラは"この世の者ではない"、こういう具合で頭に浮かべておいてる」
    敦島カナメ:「この世のものではない、ね……」
    "青行燈"八雲ミチル:「知っているのは奴の目的、降誕派を魅了した最終目標」
    "青行燈"八雲ミチル:「つまりノヴァリスの完遂として何を降誕させるか、という話」
    鰤谷カゴメ:「それは?」
    棗ハルカ:「あなたがくれた資料ではさっき言った通りのものらしいけど……具体的にはどうなるのか、ね」
    敦島カナメ:「天帝。造物主にして万物の神。中国の文化が根にある崑崙とも無関係とは言えねえな。それこそそんな神を降ろしてミトラがどうしたいのかは謎だが……」
    "青行燈"八雲ミチル:「呪術兵装黄天と幻天による微細な調整、天道と呪術部による神祇祭典の必修」
    "青行燈"八雲ミチル:「天式による生徒……星徒の習合。その果てに成立する天帝とは何か」
    "青行燈"八雲ミチル:「ミトラが仮称するところ、原初の一プライマル・ワン
    敦島カナメ:「プライマル・ワン……!?」
    "青行燈"八雲ミチル:「レネゲイドの極致であるプライメイト・オーヴァード。ノヴァリスに降臨したインフィニティコード」
    "青行燈"八雲ミチル:「それを超越すると仮定できるもの」
    "青行燈"八雲ミチル:「万物の上に在りて見えざるもの。無限であって無限に縛られないもの」
    "青行燈"八雲ミチル:「未だ未来にも過去にも存在していないものを降誕Adventさせるのが、ミトラの夢だ」
    敦島カナメ:「そいつが、ノヴァリスの七大派閥降誕派の……いやそのアタマ、ミトラの目指す所……!!」
    棗ハルカ:「…………途方も無い話ね」
    鰤谷カゴメ:「なるほど。無限光、そちらの円盤様はそれでー」
    佐陀コトノ:「……そんな話」あまりにも規模の大きい話に呆気に取られる
    解良イノリ:「……神の収縮からの光の……ああ」
    "ピシェゴーシュ":「誰が…いや、しかしそんなもの、絵空事どころの騒ぎじゃないだろうに、本気で…」
    雛々未ヒナミ:「……突拍子過ぎて、たまらないなぁもう」
    解良イノリ:「トンデモだな。グノーシスだって、その手の”超越”に手を伸ばす行為って、”叡智”の神性でさえ零落する羽目になったはずだが」
    "青行燈"八雲ミチル:「でしょ~?」がばっと向き直る。
    析了トオル:「……絵空事ですが、動いた以上は何かの核心は持っていた……と」
    "青行燈"八雲ミチル:「ぼくとユウカちゃん、こ~んな得体の知れない話を真に受けた連中に囲まれて、頭を泥でぐちゃぐちゃにされてきたわけ」
    "青行燈"八雲ミチル:「ほんと厭になっちゃうよ」
    芦屋コヨミ:「………きっと、それは姉さまもそう」
    雛々未ヒナミ:「……酷い話。たまらないよ、本当に」
    佐陀コトノ:「…………」目を伏せる
    棗ハルカ:「……ああ、それでチカゲはああいうことを言っていたのね」
    棗ハルカ:「革命ですべてを終わらせたと思ったのに、それすらもミトラの思惑通りだと思ったのなら」
    鰤谷カゴメ:「…四種の呪術兵器は、いずれも用いる時期がズレているように思うのですー。順序があると申しますかー」
    鰤谷カゴメ:「最後の段階に用いるものさえあれば、他は破壊されても構わないと、そういうことではありますまいかとー」
    "青行燈"八雲ミチル:「コトノちゃんの疑問の答えも、まあそういう事だよね」
    "青行燈"八雲ミチル:「天道。九十九ユウカと芦屋アサヒ」
    "青行燈"八雲ミチル:「彼女たちが神祇祭典を組み上げ、その修得課程を敷いたことで」
    "青行燈"八雲ミチル:「……つまりは八月革命を経て、新たなカリキュラムをみんなに与えた事で」
    "青行燈"八雲ミチル:「天帝に至る道が完成したんだ……幻天の未来演算は降誕派の壊滅を予期していた」
    棗ハルカ:「……降誕派が倒されることで辿り着けるから何も問題はなかったのね」
    解良イノリ:「…何も問題はない、というか…リカバリーするルートを実行できた、ってところか」
    佐陀コトノ:「そんな……」
    棗ハルカ:「既定路線だったと思ってるわ、本当に未来演算が可能なら。という話だけど」
    雛々未ヒナミ:「死んで終わったわけじゃない、どころか。このまま進めば、本当に絵空事が……?」
    敦島カナメ:「腹立たしいこったな、六壬だけの問題じゃねえ。アタシらの革命自体、想定のうちだったわけだ」
    "ピシェゴーシュ":「…もしそれが本当なら、冗談じゃないな。吐き気がする」
    佐陀コトノ:「……」表情は硬く、俯いたまま沈黙する
    鰤谷カゴメ:「可能ではあると思うのですー。未来予測という意味では、カゴメの術も近い路線ではありますのでー」
    解良イノリ:「……ここで重要なのは」
    雛々未ヒナミ:「(……九十九、先輩。私と他愛もない世間話をしている裏で、こんな奴らにずっと付き合わされて)」
    雛々未ヒナミ:「(本当に何も知らなかった私を、先輩は……どんな目で、見ていたのか)」
    解良イノリ:「未来を予測し、想定し、修正し。何度も望む未来に進むように手駒を動かし続け、今まさに実現に迫っているのだとしても」
    解良イノリ:「彼は全能ではない、ということだ。つまり、今までのように、彼のたくらみと望む未来を遠ざける方法自体はあるだろう」
    解良イノリ:「それさえ対策されても、此方もまた抗うことはできる。…皆、もう忘れたのか?」
    解良イノリ:「…私達は、”十字冠を破壊する兵器”という絶対的な兵器の恐怖の下でさえ、”八月革命”を成し遂げた。なら」
    解良イノリ:「二度目だ。もう一回、殺してやろう」
    解良イノリ:「必要ならば、何度でも」
    棗ハルカ:「ごめん、イノリ。その前に確認させてほしいことがあるの」
    解良イノリ:「む。失礼」
    "青行燈"八雲ミチル:「イノリちゃんはかわいいね」
    敦島カナメ:「うん、かわいいよな」
    解良イノリ:「何処がだよ………」ぶすくれている。
    棗ハルカ:「ミトラという存在について分かった、敵の目的もどういう手段で行おうとしているのかも」
    棗ハルカ:「その上で、まだ分かっていないことがある」
    棗ハルカ:「龍脈ってなんなのかしら。 どうして、ここを無理に通ろうとした存在はどういう理屈で”降誕派”になったの?」
    棗ハルカ:「龍脈に関してはまだわかっていないことが多い、教えて」
    "青行燈"八雲ミチル:「さすが先生、完璧なタイミングだ。話の流れ的にも」
    "青行燈"八雲ミチル:「龍脈とは星珊胚を巡らせる回路だ」
    "青行燈"八雲ミチル:「星珊胚とは虚空蔵。神仏聖衆を招き入れるための用意、無限の記憶容量であり」
    "青行燈"八雲ミチル:「あらゆる信仰の受け皿、無際限の過去を構築する機能であり」
    "青行燈"八雲ミチル:「実運用として、"十字冠を破壊する兵器"の一つでもある」
    "ピシェゴーシュ":「落ちた連中は、その無限情報を上書きされたってことか?」
    "青行燈"八雲ミチル:「虚空に内在する無限の情報は精神を上書きするには過剰な量だからね」
    棗ハルカ:「廃人化した理由に関してはそれで問題はないけれど……無事だったものが降誕派になるのは繋がらないわね」
    析了トオル:「……無事ではなく、壊れ、空になったところに注ぎ込んだ?」
    敦島カナメ:「十字冠の素材となる原質……力場みてえなもんか。にして十字冠生成の機構。なら"十字冠を破壊する兵器"にもなり得る。理屈は通ってるな」
    "青行燈"八雲ミチル:「泥を使って物を作らなかった人間はいないよ」
    "青行燈"八雲ミチル:「アダムは土塊に息吹を受けて産まれ、乳海や深淵が攪拌されて世界が生まれた」
    "青行燈"八雲ミチル:「そして十字冠は星珊胚によって形成され、補われることによって星徒が。流星体が完成する」
    "青行燈"八雲ミチル:「シオン会長が運用手段を破壊してくれたらしいから、完全な施術はもう不可能だけどね」
    鰤谷カゴメ:「なるほど。そうした見立てでしたら、確かにセフィラの象徴が要石にもなりましょうー」
    "青行燈"八雲ミチル:「今のアサヒちゃんは、いずれ至る星徒の冠を仮定する形で成立しているんだろう」
    "青行燈"八雲ミチル:「だからコトノちゃんの術式を使えば、まだ間に合うと思う。あの子は腐っても太陽だからね」
    佐陀コトノ:「私の術式……現代神楽が……」
    佐陀コトノ:ぎゅっと拳を握る
    佐陀コトノ:「まだ、間に合うんですね。なら絶対、助けて見せます」
    佐陀コトノ:「神祇祭典が例え"ミトラ"の思惑の上だったとしても、この力はまだ、誰かを救うための助けになってくれる」
    佐陀コトノ:「このノヴァリスだって誰かの勝手な思惑で形作られて、だけど私達はそんな在り方から抜け出せた。ならもう一度、同じことをするだけ!」
    佐陀コトノ:「私、やってみせます!」顔を上げる。その瞳には意志が戻っている
    "青行燈"八雲ミチル:「……ほんと眩しい子だな」目を細めて見つめる。その背後で一際巨大な鉄扉が開いてゆく。
    "青行燈"八雲ミチル:「アサヒが信じた君たちに託すよ。ぼくはあの二人に手出しできないからな」
    "青行燈"八雲ミチル:「され、これが龍脈最下層にありて、最高天へと続く孔」
    "青行燈"八雲ミチル:「そして星珊胚が孕む無限の夢幻の出力機関……イースターエッグの隠し場所」
    "青行燈"八雲ミチル:「降誕派の隠匿する神秘──第五層、空想記録帯 アカシャ年代記だ!」

    GM:虹色の極彩色が、渦巻いていた。
    GM:それは、層を降りようとする毎に見えていたものと、確かに同じだ。だが
    GM:圧倒的に濃度が違う。間違いなく此処に眠るものがその源泉であり。
    GM:星の内海。そのものが広がっているようであった。
    棗ハルカ:「──っ」 思わず息を呑む。
    佐陀コトノ:「わあっ……」その光景に圧倒される
    敦島カナメ:「う、お……っ!」
    解良イノリ:「…凄いものだな…その上で、今度はシュタイナーの神智学か」
    雛々未ヒナミ:「……とっても、きれい」星屑の群れに魅入られるがまま、ぽつりと小さく零す。
    析了トオル:「アカシックレコード。世界の始まりからの全てを記録するとされる……」
    "ピシェゴーシュ":「…とんでもない量のノイズが飛んでるな」
    芦屋コヨミ:「………きれい、だけど。怖い」
    棗ハルカ:「あなたの体は大丈夫なの? 遠隔操縦にしてもよくここまでついてこれるわね」 ピシェゴーシュに
    鰤谷カゴメ:「集合無意識やゾハールに比されることもあるものでしてー。ここまで大規模に再現されていましょうとはー」
    "ピシェゴーシュ":「細かいことは言えないが、大丈夫だ。ここもノヴァリスの外って扱いには違いないらしい」
    雛々未ヒナミ:「……確かに、一度踏み込んだら帰ってくるだけでも大変そう」
    "青行燈"八雲ミチル:「無限の変数を孕む虚空蔵。あらゆる情報に変換可能な混沌物質たる星珊胚」
    "青行燈"八雲ミチル:「ノヴァリスを覆う膨大な時間障壁と併せて、過去の神話と伝説を保証する夢幻記録帯シミュレータさ」
    "青行燈"八雲ミチル:「当然中には無限に等しい空間が存在してるわけで、出入りするのも一苦労自殺行為だね」
    敦島カナメ:「こんなもんが、ノヴァリスの、アタシたちの足の下に広がってたとはな……」物理的な地下とは多少違うだろうが、大雑把にそういう理解!
    棗ハルカ:「なるほど、確かになにも考えずにこの中に入るのは自殺行為も良いところだわ」
    棗ハルカ:「無限に等しい空間となると……ワープに近い形でこの奥に進むのかしら」
    敦島カナメ:「降誕派のエージェントや社会人がオシャカになるわけだ」
    解良イノリ:「…この先にもう二人は入っていっている…という事は、行き戻りする方法はありそうなものだけど」
    "青行燈"八雲ミチル:「青行燈ぼくってやつは日本の怪談遊戯、百物語に纏わるおばけでね」
    "青行燈"八雲ミチル:「神話や伝承を扱う特性を持っていて、こういう情報流を上手く捌けるのさ」
    "青行燈"八雲ミチル:「ぼくとユウカちゃんだけがここに、イースターエッグにアクセスできる」
    棗ハルカ:「情報を扱う能力があるからこそ、不要な情報を選別して有限の道を作れるってところなのね」
    "ピシェゴーシュ":「だろうな。何もないはずのところに打ったピンが、明後日の方向から戻ってきた…」
    解良イノリ:「…無数の物語から、”百”語る、という具体的な数字制限があるおかげか?また何というか」
    "ピシェゴーシュ":「実際は有限の距離だが、抜けようとしたら位置のほうがめちゃくちゃに置き換えられるんだろう、たぶん」
    敦島カナメ:「細かい理屈はよく分からないが、そいつは助かる」
    雛々未ヒナミ:「理に適ってるけど……具体的に、私達はどうすればいいのかな」
    佐陀コトノ:「あっ、それじゃあ、ミチルさんがいれば私達でも入れるんですね……!」
    "青行燈"八雲ミチル:「そそ、出入りはぼくの力に任せたまえ」
    鰤谷カゴメ:「しかし察するに、あまり人数の余裕がないのではありませぬかー?」
    "青行燈"八雲ミチル:「……ぼくだけじゃ三人ぐらいが限界なんだよね」
    佐陀コトノ:「さ、三人……」メンバーを見回す、明らかな定員オーバー
    解良イノリ:「…ハルカに”ピシェゴーシェ”が必須でしょう?残り一人じゃない」
    棗ハルカ:「だけ……っていうことは、誰かが助ければいけるってことかしら」
    敦島カナメ:「……イースターエッグってのは、どこもこんな場所に隠されたやつばっかなのか。こっちの想像以上の難物だな……」ぽつりとこぼして。
    "青行燈"八雲ミチル:「想定より来すぎだったねえ。そう、戦力も支援要員も」
    鰤谷カゴメ:「はい。ご心配なく。こんなこともあろうかと、このカゴメ、備え続けてまいりましたー」
    御剣サクヤ:「……何か手が?」
    雛々未ヒナミ:「…………」完全に予定外から押し掛けた要員なのでバツが悪そうにしてる。
    析了トオル:「………」まあ自分も完全に想定外だろうと思い、でも行きたいなぁという顔をしている。
    鰤谷カゴメ:「私の風章は、信じられている可能性を最大化・・・・・・・・・・・・・・するというものでしてー」
    敦島カナメ:「よし、ちゃんと抑えてるな。えらいぞ」部長に。
    "ピシェゴーシュ":「…何をどうするって?」トオルに視線を投げていた気配がある
    棗ハルカ:「カゴメ、続きをお願いできる?」
    敦島カナメ:「信じられている可能性を……?」
    棗ハルカ:「その力で何が起きて、どうなるのか」
    鰤谷カゴメ:「はい。この場には、コトノさんとヒナミさんがおられます。もっと広く見ればイノリさまもー」
    鰤谷カゴメ:「今であれば、総督府という括りのカゴメたちよりも、何かをなしてくれるであろうと信じられている皆様でございます」
    鰤谷カゴメ:「信仰が力となる、ここ六壬の術の中枢であれば、たかだか天文学的な低可能性程度、抜けられぬわけがございませぬ」
    鰤谷カゴメ:「その必然性に乗って、仲間全員を送りこむという結果を引き寄せます」
    "青行燈"八雲ミチル:「とはいえ安定性に欠けるので、情報処理能力高い子が居れば一人借りたいかな」
    "青行燈"八雲ミチル:「誰かいない?頭いい子」
    析了トオル:「……む」
    棗ハルカ:「つまり信仰されているから、それだけうまくいくという運命を引き寄せる。ってところかしら」
    "ピシェゴーシュ":「出番じゃないのか? アレを無理やり動かせるなら、やれないことはないだろう」
    解良イノリ:「随分曖昧なものから引っ張ってこれるんだな……」
    鰤谷カゴメ:「はい。そのようなご理解で問題ありませんかとー」
    析了トオル:「成程、必要なようですね……私の力。フフ、ここで活躍して出禁を解除できれば何卒……」
    雛々未ヒナミ:「凄い嬉しそうな顔してる」
    佐陀コトノ:「で、出禁解除はどうなのかな……」
    解良イノリ:「最悪でも今回の無断侵入と相殺じゃないのか」
    棗ハルカ:「ふてぶてしいのか小賢しいのかどっちかにしなさいよ」
    敦島カナメ:「神祇祭典ってのはそんなことまで可能なのか。これも六壬流の育成の結果と見ればすげえもんだ」
    鰤谷カゴメ:「出てからにいたしましょう。五寸釘もたんと用意してございますのでー」
    棗ハルカ:「流石にそれはかわいそうだから、穏便にしてもらえると助かるわ」
    佐陀コトノ:「……でも、頭が良い人なのは確かだと思います」頷いて
    雛々未ヒナミ:「普段足掛かりにしている信仰の基盤を進むワケだから、根源に近いだけ恩恵を受けられるって感じなのかも」
    柳フツ:「(禁則を解く気は全くありませんが)そういう事であれば、私と姉さまで働きぶりを見てあげましょう」
    鰤谷カゴメ:「…いえ。本来はここまではございませぬ。カゴメの神祇祭典は、きょうこの日のために誂えたものでございます」
    解良イノリ:「そうだね。三層の戦闘でも、随分な処理能力だったよ」
    解良イノリ:「…む?いや、いくらなんでも限定的すぎないか?」
    敦島カナメ:「部長殿はその神経の太さをどうにかしろ。いや、アタシが言えたことじゃねえが」
    雛々未ヒナミ:「五寸釘は痛いよ~~」実体験に基づく感想。
    柳フツ:「……この不要ですから。突入人数の限られた第五層へ向かうよりは、護衛に回した方が良い」
    棗ハルカ:「出入り口の番を狙われたらあっちに行った人員もひとたまりもないしね」
    鰤谷カゴメ:「いつかはこのような日も来ようと思っておりました。九天玄女さまを解き放つときという予想は外れましたが」
    敦島カナメ:「この日のためのもの……?」
    鰤谷カゴメ:「いつかふたたび大人たちに勝つため、必要だったのは革命のおりから、各地へ出て暴れまわろうとも、ままならなかった英雄梟雄の名」
    鰤谷カゴメ:「コトノさんとヒナミさんならと信じたのは、間違いではありませんでした」
    佐陀コトノ:「カゴメさん……」
    雛々未ヒナミ:「……荷がずどんとくるね」
    鰤谷カゴメ:「おそらく時はございませんので、一言だけお許しください」ミチルに一礼。
    鰤谷カゴメ:「ねえさまたちに、故郷へ来た手紙の話に乗って、ここノヴァリスへ入ろうとねだったのは、カゴメなのでございます」
    芦屋コヨミ:「……」こくんと頷く
    鰤谷カゴメ:「…どうか、この籠より逃れる日のため、みなさまの力をお貸しください」
    鰤谷カゴメ:ぺこりと頭を下げる。
    "ピシェゴーシュ":「……話はそれだけか?」
    "青行燈"八雲ミチル:「デリカシーがないなあ、女の子にモテないよ?」
    棗ハルカ:「ま、こいつはそういうやつなんだって言うのは良く分かってるから良いけど」
    "ピシェゴーシュ":「ここで誰がそんなこ…思うやつはよっぽど余裕があるんだよ」
    解良イノリ:「性別を理由にいじるのは女性からでもセクハラだからね一応。…やれやれ」
    棗ハルカ:「そうね、だったら私がその余裕を見せないと」
    棗ハルカ:「これでも”先生”、だしね」
    "ピシェゴーシュ":「……大人のフリか?」
    棗ハルカ:「カゴメ、あなたの頼みは引き受けるわ。だから安心して」 まず最初に棗ハルカが笑顔で応じた。
    棗ハルカ:「フリでも大人よ」
    佐陀コトノ:(いつの間にか仲良くなってる……)
    御剣サクヤ:「……私とフツはこちらに残ろう。この先の未開の異空。深手を負った私たちが足手纏いになる訳にはいかん。」
    解良イノリ:(やっぱり基本相性もどこかで見てたんだろうなー)
    御剣サクヤ:「此処に追加の侵入者が来る可能性も零ではあるまい、それに……」
    エメラ・ントゥカ:疲れ果てているのか、先ほどからずっと眠りこけている。
    御剣サクヤ:「……守る者も、必要だろう」
    敦島カナメ:「気楽なもんだなあ、こいつも。ま、だがこれくらいがちょうどいいや」
    雛々未ヒナミ:「そうだったね。ここまで連れ回しちゃってごめんなさいだ」
    解良イノリ:「お手数お掛けする。…彼女も一層しか知らない中で、あの随分な道行も付いて来てくれたしね。見てくれる人がいるなら助かるな」
    佐陀コトノ:「サクヤさん、エメラちゃんにミチルさんのこと、よろしくお願いします」
    敦島カナメ:「ガキんちょだからな。……頼むぜ、特高さんよ」笑って。
    棗ハルカ:「ごめんね、預ける形になっちゃって。それとありがと、すごく助かる」
    雛々未ヒナミ:「……あとは任せて。何とかしてくる」
    解良イノリ:「”人類の歴史は、虐げられた者の勝利を忍耐強く待っている”。聖書じゃなくてタゴールだけど、今度こそ勝つのは私達、ってことで」
    棗ハルカ:「……ヒナミ、あなたはいいの?」
    棗ハルカ:「今なら聞けるかも知れないわよ。彼女から」
    雛々未ヒナミ:「ふぇ……いや。ええっと。時間がないっていうから……その」躊躇するように顔を俯かせる。
    "青行燈"八雲ミチル:「もう、こんな時に引っ込み思案に逆戻りしなくていいのに」
    "青行燈"八雲ミチル:ぽとりと身体から白猫を落とす。そのまま前足で大渦をかき混ぜ始める。
    "青行燈"八雲ミチル:「セットアップはあっちの子に任せて、お話しよっか」ヒナミの傍にふわりと降り立つ。
    "青行燈"八雲ミチル:「本当は時間の余裕なんてなかったけど、他でもないヒナミちゃんが作ってくれたしね」
    雛々未ヒナミ:「う……う、ん」ぎこちなく頷く。時間云々は言い訳の一つだったが、解消されてしまった。
    雛々未ヒナミ:正直、聞きたい事は沢山ある。ミチルさんに聞けば、100%正しい答えが返ってくることも分かる。
    雛々未ヒナミ:だが踏み切るに至らない。夕日の中で語り合った九十九先輩の境遇を知ってしまったから。
    雛々未ヒナミ:何も知らずに自分のことしか考えられなかった当時の私は、彼女の目にどう映っていたのか。
    雛々未ヒナミ:「…………」言葉に詰まる。怖い。イノリさんやハルカさんに励まして貰ったはずなのに。どうしようもなく。
    "青行燈"八雲ミチル:「んふふー」ぱたぱたと足を振る。
    "青行燈"八雲ミチル:「相変わらずかわいいね」
    "青行燈"八雲ミチル:「全く、ぼくがここから動けないのを良いことに」
    "青行燈"八雲ミチル:「ユウカちゃんってば一人でライブ見に行っちゃうんだもんな」
    雛々未ヒナミ:「……急に、現れるんだもの。ステージの上でびっくりしちゃったよ、私」
    "青行燈"八雲ミチル:「おばけだからね、サプライズは好きさ」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩は、どうして私の所へ挨拶に来てくれたのかな」
    雛々未ヒナミ:「わざわざ宣戦布告みたいなことしなければ、本来捜索部隊の中に含まれない私が来ることはなかったのに」
    "青行燈"八雲ミチル:「……天道としては、そうだろうね」
    "青行燈"八雲ミチル:「それにアグニヤ……星徒会だったか。ちょっと顔出してるサークルの一員としても」
    "青行燈"八雲ミチル:「誰かがここに来る可能性なんて、そりゃあ少ない方が良いよね」
    "青行燈"八雲ミチル:「しない方が良い理由を削いで言ったら、残る骨子は一つだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「九十九ユウカだから、ヒナミちゃんに会いに行きたかったんだよ」
    雛々未ヒナミ:「……っ!」
    "青行燈"八雲ミチル:「君からすれば憧れのお姉さんだったかもしれないけどさ」
    "青行燈"八雲ミチル:「というか本人も頑張ってそう見せてたけど」
    "青行燈"八雲ミチル:「すっかり君のファンだったんだぜ、あの子。ずっと見てたんだから」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩が、わたしのこと……ずっ、と」
    雛々未ヒナミ:「ほんとうに?だって、わたし。九十九先輩と一度別れるまで、何も知らないただの子どもだったのに」
    雛々未ヒナミ:「まだ、何一つお返しも、出来てないのに……私ばっかり、色んなものを貰うばっかりで……」
    雛々未ヒナミ:彼女との再会より、幾度となく流した涙がまた頬を伝う。ただ、それは感傷によるものではなく。
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩……わたし、わたし……何も、気付いてあげられなくってぇ……」
    雛々未ヒナミ:涙が止まらない。アイドルの商売道具たる愛くるしい顔がぐしゃぐしゃになるほど。
    "青行燈"八雲ミチル:「あの子が意地っ張りだったせいさ。それに……」ふわりと指で涙を拭い、顔を覗き込む。
    "青行燈"八雲ミチル:「きみを守りたかったんだ、ぼくたち」
    "青行燈"八雲ミチル:「あの日、あの夕暮れ時、きみが見せた笑顔がきれいだったから……」
    雛々未ヒナミ:「…………」ぐず、と。お子様みたいに啜る。
    "青行燈"八雲ミチル:「この子の最初で一番のファンだって、独占するためにね」
    "青行燈"八雲ミチル:「だから空から降りてきて、ただ地の底を目指すだけだったのに」
    "青行燈"八雲ミチル:「つい見に行っちゃったんだ。ぼくたちのヒナミがどんな立派なアイドルになったのか」
    "青行燈"八雲ミチル:「与えられた使命よりも、衝動が上回ったんだ。そしてここに呼んだ」
    雛々未ヒナミ:「……そっか。そっかぁ」我武者羅に振袖で顔を吹く。白い肌に赤い跡が残る。
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩が、私の、一番最初の……ファンになってくれてたんだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「……胸を張って、ぼくたちの夢ヒナミちゃん」羨望と歓びを顔に浮かべ、見上げる。
    "青行燈"八雲ミチル:「きみの想いは星にだって届くんだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「初めは月でも、自分自身の願いでみんなを輝かせる太陽になって……」
    "青行燈"八雲ミチル:「ユウカちゃんにとっては、ずっと一番星だったんだから」
    雛々未ヒナミ:「いちばん、ぼし」顔を持ち上げる。目頭が少しだけ腫れているものの、双つの瞳は力強く輝く星のように。
    雛々未ヒナミ:「……ミチルさんのお陰で、思い出せた」
    雛々未ヒナミ:「夕日の下で再会したあの時。闇に消えていく九十九先輩の背中を、どんな気持ちで見つめてたか」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩の喋ること、何一つ分からなくて。納得いかなかったんだ。全然」
    雛々未ヒナミ:「全ては星徒としての意志だったんだけど。何故、そんな企みをするのか問い質すために、私は龍脈探索へ押し入った」
    雛々未ヒナミ:「"降誕派"の理想、至上の降誕。……探索の中で、本来の先輩が望んでもいない事に付き合わされてると分かって」
    雛々未ヒナミ:「……解き放ちたいと思ってる。先輩を、どうにかして」
    "青行燈"八雲ミチル:「ぶつけてきちゃえ、全部」
    "青行燈"八雲ミチル:「あいつ、それが欲しくてずっと右往左往してるんだ。自分でも分からずに」
    雛々未ヒナミ:「うん。最後の最後に、私に逢いに来てくれたこと」
    雛々未ヒナミ:「九十九先輩を縛り付ける連中の敗因にしてやる。永い年月掛けて無数の犠牲を積み上げた計画を、全部台無しにしてやる」
    雛々未ヒナミ:「それしか先輩へのお返しが思いつかないし……何より」
    雛々未ヒナミ:「たった一人のファンを苦しみから解き放てなくて、アイドルなんか名乗れない」
    雛々未ヒナミ:自信に満ちた微笑み。決意に溢れた宣誓。もう、迷いはない。
    "青行燈"八雲ミチル:「ふわぁ……」目をキラキラさせて、ため息を零す。
    雛々未ヒナミ:「……ありがとう、ミチルさん。私、心の奥底で真実を知るのを怖がってた」
    雛々未ヒナミ:「不用意に先輩の真意へ触れるくらいなら、知らないまま終わらせる方が良いんじゃないかって」
    雛々未ヒナミ:「でも違った。アイドルわたしは、気持ちを受け止めた方が強くなれるんだね」
    "青行燈"八雲ミチル:「きみが前に進めるなら、ファン冥利に尽きるってものだ」
    "青行燈"八雲ミチル:「……あの子をお願いします」
    雛々未ヒナミ:「うん!!」胸を張って、今日一番の大声。
    "青行燈"八雲ミチル:「……さて、大穴の調整も完了というところだ」笑顔を返して白猫を抱き上げる。
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……』その顔をぎろりと睨みつける。映像越しなのに貫くよう。
    "青行燈"八雲ミチル:目を逸らしつつ射線に白猫を入れて切る。
    棗ハルカ:「ああ、そうだ。最後にもう一つだけ」
    棗ハルカ:「これが終わったら、また会えるかしら?」
    "青行燈"八雲ミチル:「うへへ……ああ、うん」
    "青行燈"八雲ミチル:「アサヒちゃんたちを止めたらまた会おう。待ってるよ」
    "青行燈"八雲ミチル:まっすぐ見返して応じる。嘘はないだろう。
    棗ハルカ:「うん、その時はゆっくり話しましょう。 ……それじゃみんな行きましょうか!」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……歯痒いものだね、つくづくハルカ先生が羨ましい』
    解良イノリ:「ああ。次こそ最後だ--全部、きっちりと取り戻していくとしよう」
    芦屋コヨミ:「……うん!みんな助けて……帰らなきゃ!」
    鰤谷カゴメ:「はいー」
    佐陀コトノ:「――うん、行きましょう!」
    雛々未ヒナミ:「うん!!」
    敦島カナメ:「っしゃ!じゃあいきますか!――っと」
    敦島カナメ:「……ところで部長殿。どうする?アタシは部長殿の護衛としてここに呼ばれてるわけだが……望めばあんたの方についててもいいんだぜ?」敢えて言う。軽口である。
    析了トオル:「…………ふむ」
    析了トオル:「私、モットーがあるのですよ」
    析了トオル:「"常に楽しい選択を"」
    析了トオル:「まあ、状況がそれを許さぬ時はあったりなかったりしますが……」
    析了トオル:「貴女が今、そう思ったことをやればいい。既に龍脈探索は一番下まで来てしまいましたからね」
    析了トオル:「……まあ、これ以上は野暮ですか」
    敦島カナメ:「おお。……だろうな。あんたみたいな奴は、そう言ってくれるかもとは思ったが……」
    析了トオル:「何があったかだけ、事細かに報告してください」
    析了トオル:「あと現物も見たいですね、エッグ。待ってますから」
    敦島カナメ:「おうともよ。恩に着るぜ。何だかんだ、あんたはアタシをここまで連れてきてくれた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    敦島カナメ:「クライアントの要望にゃ、力を尽くさねえとな!じゃ、行ってくるわ!」
    芦屋コヨミ:「………カゴメ」
    芦屋コヨミ:「………姉さま。絶対連れ戻してくるから、待ってて」
    鰤谷カゴメ:「はい。お待ちしております」
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……龍脈第五層、空想記録帯アカシャ年代記へダイブする前に一言、二言』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『次戦が……イースターエッグに手を届かせる最終決戦となるだろう』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『出し惜しみをする必要はない……が』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『学生子どもの本分は遊ぶことだ』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『上では六壬大祭もいよいよ盛り上がっている』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『帰って来て、楽しむところまでが君たちの義務だ。君たちを待っている子も大勢居る』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『そこまで含めての探索行だと念頭に置いて、最後まで気を抜かないように』
    ”進路指導室” 黒瀬直:『……いってらっしゃい』
    "青行燈"八雲ミチル:「……それじゃあ始めようか、カゴメちゃん、えっと出禁ちゃん?」
    鰤谷カゴメ:「はい」
    析了トオル:「析了トオルです。それ名前ではありません」
    鰤谷カゴメ:引き連れていた球体が展開する。占盤と魔法陣を融合させた、奇態なシステムが展開する。
    鰤谷カゴメ:「カゴメから送りますゆえ。ミチルさん、よろしくおねがいいたします」
    析了トオル:ホログラムを多重に展開、システムを片っ端から読み込んで解析、補助体制に入る。
    鰤谷カゴメ:「奠智慧以地ちのはてまでまなびあつめよ
    鰤谷カゴメ:「建明哲以天いまあるすべてをあすへつめ
    鰤谷カゴメ:「急急如律法たゆまずねがいのままにせよ
    鰤谷カゴメ:それは事象を意図的に複数の理論で読み替え・・・・・・・・・・、任意の結果を読み出す逆算占術。
    鰤谷カゴメ:「風章 開帳」
    鰤谷カゴメ:「左道大礼・戯典箴言」
    鰤谷カゴメ:現実は何も変わらない。
    鰤谷カゴメ:アカーシャの海に満ちた情報の中から、八雲ミチルの術に適し、ここに集った少女たちを先へ進ませるのに最適な要素が抽出される。
    "青行燈"八雲ミチル:「それでは道を敷くとしよう」
    "青行燈"八雲ミチル:「天に至る光輝ならず、子どもを送り帰す道」
    "青行燈"八雲ミチル:青行燈に照らされて仄かに燃える鬼火の蝶が、次々重なり変身を遂げる。
    "青行燈"八雲ミチル:「黄色い煉瓦道……嵐を抜けるにはこれで十分さ」
    "青行燈"八雲ミチル:無数のブロックが大穴に集い、情報流を遮る一直線の経路を仕上げる。
    "青行燈"八雲ミチル:「──いってらっしゃい!」

    GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
    棗ハルカ:103-1d10-10 侵蝕減少
    DoubleCross : (103-1D10-10) → 103-6[6]-10 → 87

    佐陀コトノ:104-10-1d10
    DoubleCross : (104-10-1D10) → 104-10-6[6] → 88

    雛々未ヒナミ:103-10-1d10
    DoubleCross : (103-10-1D10) → 103-10-6[6] → 87

    解良イノリ:ぐえーっ減らしたいが…イージーの消去の号令とか使っても…?
    GM:ジェネシフトかなぁ~
    雛々未ヒナミ:八雲ミチル/○信頼/不安
    解良イノリ:ブロッカーで出来ない!
    GM:あっそうじゃん
    佐陀コトノ:ブロッカーでジェネシフトが
    棗ハルカ:ブロッカー時は使えない……悲しみ
    解良イノリ:消去の号令なら丁度3上がるの…
    GM:最終面だしいいよ~効果消えても
    敦島カナメ:ロイス!はもう枠いっぱいだから、クラールくんのロイス感情を 〇尽力/不安から〇尽力/憤懣へ! まったくこいつはよォー!みたいな!以上です!
    GM:戦闘も無かったしね!
    雛々未ヒナミ:佐陀コトノ・解良イノリ・敦島カナメ・棗ハルカ/○連帯感/不安
    解良イノリ:なるほど では1個で…ジェネシフトチャレンジします
    解良イノリ:97+1d10
    DoubleCross : (97+1D10) → 97+8[8] → 105

    解良イノリ:上がり過ぎじゃい 下げる!
    解良イノリ:105-10-1d10
    DoubleCross : (105-10-1D10) → 105-10-4[4] → 91

    解良イノリ:び、びみょいが…良し!ロイスは…保留します!
    雛々未ヒナミ:協力者NPC全員/○連帯感/不安
    棗ハルカ:う~ん、最後に7,協力者/ピシェゴーシュ/信頼/いけ好かない:◯/ロイス
    棗ハルカ:これでいきまーす
    雛々未ヒナミ:九十九ユウカのロイスも変更。○はじめてのファン/隔意
    雛々未ヒナミ:これでマックス。以上
    佐陀コトノ:雛々未ヒナミ 安心〇/隔意 で取得します とりあえず以上で